腰痛

リフト式移乗機の問題を解決!床走行移乗機「ヘルパー育(はぐみ)」|キョウワアグメント株式会社

リフト式移乗機の問題を解決!床走行移乗機「ヘルパー育(はぐみ)」|キョウワアグメント株式会社

介護職員の腰痛問題が取り沙汰されてから、「ノーリフティングポリシー」にもとづいて移乗にリフトを使用する介護現場が増えています。しかし実際には、導入コストや機能性のために、リフト式移乗機がうまく活用されていないケースも少なくありません。そうした従来の移乗用リフトの課題を克服した、新しい床走行式リフトの開発を行っているのがキョウワアグメント株式会社です。2017年9月末に開催された国際福祉機器展では、床走行式リフト「ヘルパー育(はぐみ)」の改良版が展示されていました。「ヘルパー育(はぐみ)」そしてその改良型機器について、キョウワアグメント株式会社の代表 柵木貞雄氏に話を聞きました。キョウワアグメント株式会社 代表の柵木貞雄氏に話を伺う 吊り下げ型リフト式移乗機の問題解決を目指すーーー昨年、床走行式リフト「ヘルパー育(はぐみ)」の販売を開始されました。今回出展しているのは、その改良版なんですね。そうです。「ヘルパー育(はぐみ)」も一般的な移乗用リフトに比べて小型ですが、改良版ではそれをさらに小型化しています。移乗機にしてはかなり小型の「ヘルパー育(はぐみ)」改良版。ーーーまずは「ヘルパー育(はぐみ)」について教えてください。「ヘルパー育(はぐみ)」は、これまでの吊り下げ型リフト式移乗機の問題解決を目指した、新しい移乗機器です。従来の吊り下げ型リフト式移乗機には、機能性やコストなどにさまざまな課題がありました。ひとつ目は、装置が大きいため導入しづらいという問題や、導入コストが高いのに限られた場所でしか使えず共有性がないという問題です。それにたいして「ヘルパー育(はぐみ)」は小型化・床走行式にしたことで、施設内での移動が容易で、コストの面でも導入しやすくなっています。ふたつ目は、吊り下げるときの揺れが、被介助者の方に不安感や恐怖感を与えることがあるという問題です。「ヘルパー育(はぐみ)」は吊り下げ型リフトとは異なり、専用スリングをアームに引っ掛け、腰と臀部をしっかり支えるので、揺れにくく安定した姿勢での移乗が可能です。自然な体勢での移乗が可能ーーー「ヘルパー育(はぐみ)」の使い方を教えてください。基本的な使い方は展示している改良版と同じなので、実際に車いすから移乗するところをご覧いただきましょう。まずは車いすに乗った状態で、専用のスリングシートを被介助者に装着します。その後、本体のアーム部分にスリングシートを引っ掛けます。その後は、電動スイッチでアームを持ちあげることで、車いすから体全体を浮かせていきます。スリングシートを装着し、アームに引っ掛けるだけ。 後ろから見た様子。自然な座位姿勢のまま身体が持ち上がっている。 従来のリフト式移乗機にくらべ、スリングシートの装着も簡単になっています。また「ヘルパー育(はぐみ)」に関しては、座位だけでなく臥床姿勢からの移乗も可能なので、座位姿勢にする手間と負担がかかりません。開発のきっかけとなった母の言葉ーーー開発のきっかけは?私の母が体調を崩し、車いすの利用を余儀なくされたことがきっかけです。移乗の際に吊り下げ式のリフトを使用していたのですが、ある日母が「まるで荷物みたいに吊り下げられている」と言ったんですね。そこから、「もっと利用者のことを考えた機器が作れないか」と思うようになったのです。私自身、もともと自動車メーカーの開発者をしていたこともあり、「よりユーザー目線にたった移乗介助機器が作れるはずだ」と考え試行錯誤を続けた結果、「ヘルパー育(はぐみ)」の開発に至りました。ーーー開発で苦労した点を教えてください。例えばスリングシートひとつとっても、利用者が痛みを感じないように作るとなると、かなり細かい調整や設計変更が必要になります。そうしたテストを何度も繰り返し行うので、開発には時間がかかりましたね。 茨城県グローバルニッチトップ企業促進育成事業に参画もーーー御社は昨年の「茨城県グローバルニッチトップで企業促進育成事業」に参画していますね。はい。その事業を通して、現在5つの介護福祉施設で「ヘルパー育(はぐみ)」を導入いただいています。そこでは、リフトよりも小型のため手軽に使用できる点や、介護者の負担を軽減する点を評価いただいています。ーーー今後の展開について教えてください。今回展示している「ヘルパー育(はぐみ)」の改良版は、在宅での使用を見越した改良を行っています。小型化もそのひとつです。今後は、施設でも自宅でも、誰もが安全に、簡単に移乗できるような世の中にしていければと考えています。編集部まとめ移乗機器というと、天井から吊り下げるタイプのものや、そうでなくてもかなり大掛かりな装置を想像しがちです。しかし国際福祉機器展で展示されていた「ヘルパー育」の改良版は、頑張れば家の中でも使えそうなサイズでした。在宅利用に向けた更なる改良を行っていきたいという力強い言葉に期待が高まります。

介護ロボット一覧表【種類別 】計46機器※随時更新

介護ロボット一覧表【種類別 】計46機器※随時更新

さまざまなタイプが続々発売されている介護ロボット。介護ロボットの種類は、ロボットスーツのようなタイプやぬいぐるみのようなものまで多岐にわたります。ここでは介護ロボットの種類を紹介し、それぞれの介護ロボットを一覧にまとめました。介護ロボットの3つの領域介護ロボットの中には、一見ロボットには見えないようなものまであり、「介護ロボットって何だろう?」「どのような種類があるの?」と疑問に思う方も多いのではないでしょうか。介護ロボットの種類は、現在大きく3つに分けられています(※)。 介護支援型のロボット 自立支援型のロボット コミュニケーション・セキュリティ型のロボット です。 ※ 公益社団法人かながわ 福祉サービス振興会 介護ロボット推進本部より 介護支援型ロボット介護支援型ロボットは、介護者の介護業務を支援するロボットです。移乗や入浴、排泄などの介護業務は、介護者の身体的・精神的負担となります。これらの負担を介護ロボットによって軽減することで、腰痛予防、介護スタッフの離職率低下、より質の高いケアの実現など、さまざまなメリットが期待できます。介護支援型ロボット一覧 ロボット名 会社名 説明 HAL®介護支援用(腰タイプ) CYBERDYNE(サイバーダイン) 株式会社 皮膚にセンサーを貼り付け、生体信号を読み取り動作時のパワーををアシストするロボットスーツ。 スマートスーツ 株式会社スマートサポート  機械的な動力を用いず、弾性体(ゴム)の張力だけで軽労化効果を発生させるパワーアシストスーツ。 マッスルスーツ 株式会社イノフィス (イノフィスの取材記事を読む ) 人工筋肉で腰にかかる負担を補助する装着型の腰補助用デバイス。 美浴 株式会社エア・ウォーター ( エア・ウォーターの取材記事を読む ) 半自動で、入浴介助の時間を約1/3まで短縮可能なドーム型のシャワー入浴装置。 リショーネPlus パナソニックエイジフリー株式会社 ( パナソニックエイジフリーの取材記事を読む ) ベッドと車いすを分離合体させることによって、ベッドと車いすの移乗介助を手助けするロボティックベッド。 愛移乗くん 株式会社アートプラン( アートプランの取材記事を読む ) 下半身に障害がある人向け移乗補助装置。本体におんぶされるイメージで寄りかかり、リモコン操作で90°回転して移乗。 ドリーマー  アドロールス株式会社( アドロールスの取材記事を読む ) 専用カップからでる温水が出て陰部と肛門を洗浄。完全自動化した全自動排泄処理ロボット。 自立支援型ロボット自立支援型ロボットは、要介護者の自立を支援するロボットです。移動や食事、排泄といった日常生活動作の支援だけでなく、リハビリをサポートして将来的な自立を支援するタイプもここに含まれます。自立支援型ロボット一覧 ロボット名 会社名 説明 Honda歩行アシスト 本田技研工業株式会社    「倒立振子モデル」に基づく効率的な歩行をサポートする歩行訓練機器。  ACSIVE(アクシブ) 株式会社今仙技術研究所 ( 今仙技術研究所の取材記事を読む ) 「受動歩行」理論に基いて作られた無動力の歩行支援機。 ReWalk 株式会社安川電機 脊髄損傷者用歩行アシスト装置。   Tree リーフ株式会社 ( リーフの取材記事を読む )   足圧測定を装着し、音と映像に合わせて的確なリハビリができる歩行リハビリ支援ツール。 愛移乗くん アートプラン株式会社 ( アートプランの取材記事を読む ) 下半身に障害がある人向け移乗補助装置。本体におんぶされるイメージで寄りかかり、リモコン操作で90°回転して移乗。 RT.1、RT.2 RT.ワークス 株式会社  (RT.ワークスの取材記事を読む ) ハンドルに手を添えて歩くだけで最適なアシストをしてくれる、ロボットアシストウォーカー。 キューレット アロン化成株式会社( アロン化成の取材記事を読む ) 新幹線のトイレと同じ真空式を採用した水洗ポータブルトイレ。 流せるポータくん 株式会社アム( アムの取材記事を読む ) 水があふれでないタイマー機能を搭載した水洗ポータブルトイレ。3種類の施工方法から選べる。 リトルキーパス 株式会社幸和製作所( 幸和製作所の取材記事を読む ) 上り坂・下り坂や転倒につながる急加速、横傾斜を検知し、状況に合わせて全自動でアシストをしてくれるオートサポート歩行車。 ラップポン  日本セイフティー株式会社( 日本セイフティーの取材記事を読む ) 排泄物を自動で袋に包んで密封してくれる、水を使わないポータブルトイレ。 マイスプーン 株式会社セコム(セコムの取材記事を読む) 手の不自由な方が体の一部を動かすだけで、自分で食事ができるようにするロボット食事支援ロボット。 服薬支援ロボ ケアボット株式会社(ケアボットの取材記事を読む 設定した時間に自動的に薬を排出することで、薬の飲み過ぎや飲み忘れ、飲み間違いを予防してくれる服薬支援ロボット。 コミュニケーション・セキュリティ型ロボットコミュニケーション型ロボットは、利用者とコミュニケーションをとったり、ロボットがアウトプットするコミュニケーションを手段として用いることで、利用者の活動を向上させるロボットです。言語を使ったコミュニケーションをとるものだけでなく、非言語的なコミュニケーションをとるものも含まれます。コミュニケーション型ロボット一覧 ロボット名 会社名 説明 PALRO(パルロ) 富士ソフト株式会社    AIによる自律的な会話、歩行、遠隔操作ができるコミュニケーションロボット。  ユニボ ユニロボット株式会社   個人の趣味・嗜好・生活習慣を学習し、交流を促進するソーシャルロボット。 いっしょに笑おう!うなずきかぼちゃん ピップRT株式会社   ( ピップRTの取材記事を読む ) 5種類のセンサやスイッチを内蔵し、接し方によって反応を返す家庭向けのコミュニケーションロボット。 Tapia(タピア) 株式会社MJI   タッチパネルモニタを搭載し、ビデオ通話や天気予報案内をするライフパートナーロボット。手のひらサイズの「Tapia mini(タピアミニ)」も。 BOCCO ユカイ工学株式会社    ( ユカイ工学の取材記事を読む ) 専用アプリを通じて、音声またはテキストメッセージをやりとりできる、「家族をつなぐ」コミュニケーションロボット。 テレノイド 株式会社テレノイド計画 ( テレノイド計画の取材記事を読む ) 石黒浩教授によって開発された遠隔操作型アンドロイド。想像力を掻き立てる造形でコミュニケーションを引き出す。  OriHime(オリヒメ) 株式会社オリィ研究所 ( オリィ研究所の取材記事を読む ) 「孤独の解消」を目指して開発された走査型の分身ロボット。遠隔で通話ができる。 ロボコネクト(Sota) NTT東日本株式会社 ( NTT東日本の取材記事を読む ) クラウド型ロボットプラットフォームサービス「ロボコネクト」とコミュニケーションロボットのSotaがファシリテーターとなり、レクリエーションの司会進行するサービス「Sotaレク」。 りつこ式レクササイズ フューブライト・コミュニケーションズ株式会社( フューブライト・コミュニケーションズの取材記事を読む ) Pepperを使った高齢者用レクリエーションアプリ。比較的介護度の低い人がターゲット。 健康王国 for Pepper 株式会社エクシング( エクシングの取材記事を読む ) Pepperを使った音楽療養コンテンツ。体操やクイズなどのレクリエーションができる。 なでなでねこちゃん トレンドマスター株式会社( トレンドマスターの取材記事を読む ) 4つのセンサーが動きを感知し、撫でられた場所にあった鳴き声をあげる、猫型のコミュニケーションロボット。 泣き笑い たあたん フランスベッド株式会社( フランスベッドの取材記事を読む ) 手足に触れると赤ちゃんを模したセラピー人形が泣き声や笑い声をあげたりする、赤ちゃん型コミュニケーションロボット。 まいにちロボレク 株式会社ロゴス( ロゴスの取材記事を読む ) Pepperを使った介護施設向けのロボアプリ。人レクリエーションと全体レクリエーションの2コース搭載している他、顔認証機能、問題出し分け機能、データ蓄積機能を搭載。 パロ 知能システム株式会社 アザラシ型のコミュニケーションロボット。アメリカでは、認知症の方への医療機器として登録。体中にセンサーが搭載されており、撫でると動物同様に反応。 セキュリティ型ロボットは、利用者の動きなどに応じて介護者へ状況を通知し、離れた場所からでも見守りを可能にするロボットです。見守り支援型ロボットとも呼ばれます。セキュリティー型ロボット一覧 ロボット名 会社名 説明 おへやプラス  ニフティ株式会社 ( ニフティの取材記事を読む ) 部屋の温度・湿度の見守りと、遠隔のエアコン操作による室温調整が可能な見守りサービス。 おでかけキャッチ フランスベッド株式会社 ( フランスベッドの取材記事を読む ) 見守る側の家族や介護者が認証キーを持つシステムをとる認知症の外出通報システム。レンタル利用者を対象とした個人賠償責任保険付帯サービスも。 Mi-Ru(ミール) ワイエイシイエレックス株式会社 ( ワイエイシイエレックスの取材記事を読む ) カメラを使った介護施設向け見守りシステム。専用携帯端末からの声がけが可能。 眠りスキャン パラマウントベッド株式会社(パラマウントベッドの取材記事を読む ) マットレスの下に敷くだけでベッド上に居る人の状態をリアルタイムでモニタリングできる、非接触型の見守りシステム 。 Neos+Care(ネオスケア)  ノーリツプレシジョン株式会社 ( ノーリツプレシジョンの取材記事を読む ) 3Dセンサを用いて人の動きを検知しシルエット画像で表示する見守りができる予測型見守りシステム。 まもる~の ASD株式会社 ( ASDの取材記事を読む ) 入床・入眠・離床がひと目で分かる睡眠見守りセンサー。 アースアイズ アースアイズ株式会社 ( アースアイズの取材記事を読む ) AIを搭載し、人の姿や動作を分析して通知するカメラを使った見守りシステム。 いまイルモ 株式会社ソルクシーズ ( ソルクシーズの取材記事を読む ) 照度センサーや温度センサー、湿度センサーなど部屋の環境を検知する見守りシステム。「PaPeRo i」というコミュニケーションロボットを活用したサービス「いまイルモ PaPeRo i」も。 シルエット見守りセンサ キング通信工業株式会社 ( キング通信工業の取材記事を読む ) ベッド上の空間を検知する赤外線センサを使った見守りシステム。 OWLSIGHT福祉用(施設向け) 株式会社イデアクエスト ( イデアクエストの取材記事を読む ) 慶應義塾大学理工学部 中島真人教授が開発した技術に基づく、個人の識別せずに危険を検知する見守りシステム。 今のところ、多くの市販されている介護ロボットは、この3つのどれかに分類できます。もっとも、ひとつの介護ロボットに、二つ以上の機能を備えるものも少なくありません。例えば、「愛移乗くん」(株式会社アートプラン)は、移乗介助を支援してくれる「介護支援型」という側面に加え、人によっては誰の手も借りずに自ら移乗できるようになるという点で、「自立支援型」のロボットでもあります。厚生労働省・経済産業省による分類介護ロボットの支援事業を主導する厚生労働省と経済産業省は、とくに重点的に開発をすすめる分野として、下記の6分野13項目を策定しました。 移乗介護(装着型/非装着型) 移動支援(屋外用/屋内用/装着型の歩行支援) 排泄支援 (ポータブルトイレ/排泄予測/トイレ内でのサポート) 見守り・コミュニケーション(介護施設用/在宅介護用/コミュニケーションロボット) 入浴支援 介護業務支援この分類は、あくまで政府が優先的に開発・普及を進めたいと考えるロボットを元にしているので、この分類に収まらない介護ロボットも当然存在します。例えば、利用者の服薬を支援するロボットや食事を支援するロボットなどがすでに商品化されています。その他の介護ロボット一覧 ロボット名  会社名 説明 マイスプーン 株式会社 セコム( セコムの取材記事を読む ) 食事支援 ケアボット 服薬支援ロボ ( ケアボットの取材記事を読む ) 服薬支援 ごっくんチェッカー ハッピーリス ( ハッピーリスの取材記事を読む ) 嚥下支援 まとめ介護ロボットは、目的によって大きく3種類に分けられるのが一般的となっています。厚生労働省や経済産業省は、さらに細かく5分野8項目を設け、その分野から重点的に開発や導入支援を行っています。介護ロボットの進歩は、ロボット技術・介護技術の進歩とともにあります。今後、技術の進歩によって現在の3領域から徐々に細分化していく可能性は十分に考えられます。CYBERDYNE社のHAL®のように、介護ロボットから医療機器へクラスチェンジするものも出てくるでしょう。

介護ロボットの普及率はどのくらい?普及を阻む3つの要因

介護ロボットの普及率はどのくらい?普及を阻む3つの要因

介護施設での介護ロボットの活用がしばしばニュースになっていますが、実際の普及率はどれくらいなのでしょうか? 介護ロボットONLINEが介護福祉施設に向けて行った独自のアンケート では、約3割が介護ロボットを導入していることが分かりました。介護ロボットの普及のために、今何が行われているのでしょうか?また、普及を阻む要因もまとめました。介護ロボットの普及率介護ロボットは、現状どのくらい普及しているのでしょうか?介護ロボットの普及率を表す正式なデータは、残念ながらまだありません。しかし、 介護ロボットONLINE独自で行ったアンケート によれば、現在介護ロボットを導入している施設は、全体の約3割程度となりました。全体の3割を「多い」と見るか「少ない」と見るかは人それぞれですが、数年前には「介護ロボット」という言葉すら知られていなかったことを考えると、着実に導入が進んでいるといえるでしょう。介護ロボットが普及しない3つの理由少しずつ導入されてきているとはいえ、大半の施設では介護ロボットが使われていないのが現状です。なぜ、普及は進まないのでしょうか? 普及を阻む要因は、大きく3つあると考えられます。1.コストが増えるひとつ目はコストです。政府は安価な介護ロボットの開発を支援してますが、市販されている介護ロボットの多くは高額で、なかなか購入できないという施設がほとんどです。介護ロボットONLINEが行ったアンケート でも、導入しない理由として「介護ロボットの価格が高いから」を挙げている施設が半数を超えています。ただしここで述べるコストは、介護ロボット本体のコストだけではありません。介護ロボットの導入には、ロボットの価格以外にも、さまざまなコストがかかるのです。コストには、介護ロボットを扱う介護従事者に対する研修費用や、保守・運用のための費用などがあります。また、介護ロボットを使うことで介護従事者の肉体的負担が軽減されサービスの質もあがるものの、時間が余計にかかるという場合は、人件費の面でむしろコストが増えているといえるでしょう。つまり、単に「介護ロボット本体の価格が安くなればいい」という単純な問題ではないのです。同様の問題は、介護リフトの普及率にもいえます。介護リフトは、介護従事者の腰痛対策として導入が勧められていますが、実際の国内の普及率は10%にも達していません(※1)。その要因として、リフト自体の価格や収納場所等の問題の他に、「人力のほうが速くできるので、無理をしてでも人的介護で終わらせてしまう」ことが挙げられています(※2)。介護リフトに関しては「ノーリフトポリシー」がありますが、介護ロボットには法規制がないため、介護施設としては、使わなければいけない理由が特にありません。介護ロボットの本格的な普及には、何らかの規則が必要になってくるのかもしれません。 ※1 独立行政法人産業技術総合研究所(2013)「  ロボット介護機器開発・導入促進事業 全体概要 」※2  公益財団法人テクノエイド協会(2014)『介護福祉経営士 実行力テキストシリーズ9 新しい福祉機器と介護サービス革命 導入の視点と活用のポイント』日本医療企画 2.実用的でない・役に立たない二つ目は、介護ロボットが実用的でない、つまり「役に立たない」という問題です。これは、介護ロボットの供給側である開発メーカーと、使う側である介護福祉施設のミスマッチが原因で起こります。どれほど高性能なロボットでも、実際の介護業務に適していないと無用の長物となってしまいます。これまで開発されてきた介護ロボットの中には、高スペックでも使い勝手の悪いものが少なくなかったため、なかなか普及に至らなかったといえます。また、現在市販されている介護ロボットのほとんどは、介護の中でも単一の動作しかできません。たとえば、食事を支援するロボットなら食事のみを、移乗を支援するロボットなら移乗のみを支援します。しかし実際の介護は、食事や移乗だけでなく、排泄、着替え、入浴など、ありとあらゆる生活項目に対して行われます。そのため、介護業務は多岐にわたり、しかも人によって異なったアプローチが求められます。そんななか、単一の作業を繰り返すだけの介護ロボットが、介護業務全体の手助けをすることは不可能といえます。現状、さまざまな業務を支援するには、異なる複数の介護ロボットが一度に必要となります。コストや収納場所を考えると、それは現実的に困難です。それ故に、現在の介護ロボットは「役に立たない」ということになってしまうのです。3.安全性三つ目安全性の問題です。「万が一ロボットが暴走したら?」「突然故障してしまったら?」というロボットならではの不安が、介護ロボットの導入に二の足を踏ませています。ただしこちらに関しては、生活支援ロボットの国際安全規格「ISO13482」が発行されるなど、安全性の確保に向けて世界的な取り組みが進められています。普及のためにしていること政府は、普及のためにさまざまな施策を行っています。例えば 介護ロボット導入支援事業 福祉用具・介護ロボット実用化支援事業 などです。 介護ロボット導入支援事業 効率化や負担軽減などの効果がある介護ロボットに対し、1機器につき10万円を補助する。 →各自治体の介護ロボット導入支援事業について知りたい方は 【平成29年度】介護ロボット導入支援事業における補助金【都道府県別一覧】 から 福祉用具・介護ロボット実用化支援事業 相談窓口の設置、実証の場の整備 、モニター調査の実施、普及・啓発を行う事業。普及のために、介護ロボットに関するパンフレットの作成 や、介護ロボットの展示・体験 、介護ロボットの活用に関する研修などを行う。 こうした導入促進事業によって、より実用的な介護ロボットの開発が進められるようになってきました。また、パンフレットなどによる一般への周知が、介護ロボットに対する誤解(ロボットは危険、冷たい等)を解く手立てとなっていくことが期待されています。介護保険制度と介護ロボット平成30年度に予定されている介護保険制度の改訂では、介護ロボットの導入に対する介護報酬加算が検討されています。現状の介護保険制度は、入居者や利用者の数に対して、有資格者や介護従事者の数が定められています。定められた数の人員を配置していないと、介護報酬を受けることができません。そのため、仮に介護ロボットによって業務が軽減できたとしても、介護報酬を受け取るためには、人材削減するわけにいかないのが現状です。つまり、現状の介護報酬システムは、そもそも介護ロボットの導入が想定されていないのです。施設経営者にとって、介護ロボット導入には何のメリットも無いということです。こうした現状を受け、政府は、介護ロボットの導入に対して介護報酬を加算する方針を打ち出しました。安倍総理大臣は、「介護者の負担を軽減するロボットやセンサーの導入を、介護報酬や人員配置基準などの制度で後押しする」と述べています(※3)。しかし、2017年8月23日に行われた介護給付分科会では、介護ロボットの導入は時期尚早なのではないかという意見も出ています(※4)。介護ロボットで負担が軽減できる業務もあるけれど、同時に安全管理など新たに発生する業務もあると考えられるため、すべての介護ロボットが人員削減につながるとは思えない、というのが主な理由です。今後、介護ロボット導入による介護報酬加算がどう動くか、ますます注目が集まります。 ※3 首相官邸ホームページ「第7回未来投資会議」より引用(2017/09/19, http://www.kantei.go.jp/jp/singi/keizaisaisei/miraitoshikaigi/dai7/gijiyousi.pdf)※4 厚生労働省(2017年8月)「 第145回社会保障審議会介護給付費分科会資料 」まとめ介護ロボットONLINE独自調査では、約3割が「導入している」と答えた介護ロボット。普及を阻む一番の壁は「コスト」ですが、介護ロボットが安くなれば良いという単純な問題ではなく、介護スタッフの教育や運用、その他の費用対効果などが問題として挙げられます。政府は、介護ロボットの普及のためにさまざまな支援を行っていますが、施設運営に影響力のある介護報酬加算に関しては賛否両論が出ています。介護ロボットの本格的な普及にはまだまだ問題が山積みな印象をうけますが、少しでも介護の人材不足や自立支援につながるような介護ロボットが引き続き求められるのは間違いないでしょう。

先進的な取り組みで魅力的な現場作りを!東京都ロボット介護機器・福祉用具活用支援モデル事業に選出|社会福祉法人友愛十字会砧ホーム

先進的な取り組みで魅力的な現場作りを!東京都ロボット介護機器・福祉用具活用支援モデル事業に選出|社会福祉法人友愛十字会砧ホーム

東京都が行なった平成28年度ロボット介護機器・福祉用具活用支援モデル事業に、特別養護老人ホームとして唯一選出された、世田谷区にある社会福祉法人友愛十字会砧ホーム。モデル事業での取り組みは、専門的知見を有するアドバイザーによる、施設へのコンサルティング及び効果検証と、施設のロボット介護機器等導入の際の補助の2つがあります。モデル事業に応募した経緯から、介護ロボット導入後の今日までの状況、現場で働く介護職員の反響について、お話を伺ってきました。 歴史ある法人での先進的な動き 今回お話を伺った方:鈴木健太氏 こんにちは、砧ホームへようこそ。本日は看護師であり介護部部長の私、鈴木がお話させていただきます。 ―――早速ですが、東京都のロボット介護機器・福祉用具活用支援モデル事業に応募した経緯を教えていただけますか?私たちの施設では、先進的な取り組みを積極的に行おうと、モデル事業に応募する前からロボット体験会を開催していました。さらに、さまざまな福祉用具を試したり、施設に講師を招いて研修したりしていました。その取り組みの一貫として、介護ロボットのモデル事業の話を知り、応募を決めました。「この介護ロボットが欲しくて」とか、「施設で問題視されている課題を解決するため」というわけではなく、介護業界における先進的な取り組みのひとつとして、介護ロボット導入について考えていたことがきっかけと言えます。―――介護ロボットを導入したらどういった取り組みをしたいと考えていらっしゃいましたか?今後、さらなる介護職員人材不足が見込まれる中で、人が集まる施設になって、ケアの充実化を図れる魅力ある施設作りの一助になればと考えていました。具体的に言うと、介護ロボットを活用することで、 先進的な取り組みに積極的に挑戦したいという前向きな職員で溢れる職場にしたいなと。 ―――やはり、介護職員の人材不足というものは感じられますか? かなり感じています。私たちは人材確保の取り組みを含め、対外的なアピール力に課題を抱えているんです。「介護するのであれば、砧ホームに一度は入職しないと専門職として面白くないんじゃないですか?」とまではいきませんが、ゆくゆくは介護の登竜門的施設になれたらと考えているんです。そのため、社会福祉法人東京都社会福祉協議会が主催するアクティブ福祉in東京で、施設での取り組みを報告したりして、受賞をとおして世の中に知ってもらおうという動きはしているのですが、前述のとおり、アピール力が弱くて…なかなか難しいですね。介護ロボット導入したことで得られた反響―――水をさす質問かもしれませんが、介護ロボットに頼っている施設という印象を持つ方もいらっしゃるのではないでしょうか?そうですね。介護ロボットがいきなりポンとくるとそうかもしれませんが、私たちはずっと先進的な取り組みを行なっていたというのもあり、おかげさまで、介護ロボット導入の影響から、「私も介護ロボットを利用したケアをしてみたい」という介護職員からの問い合わせをいただいております。―――逆に集まってきているんですね!まさに期待通りなんです。前向きに学びたいという気持ちを持って入職いただくことで、現場も活性化するんですね。私たちが目指している現場の形になってきているかなぁと思います。日本の人口減少に比例し、介護する人口も減少する中で、昔ながらの介護思考では難しいという認識は、 砧ホームだけではなく広く業界に浸透しているのではと感じています。介護ロボットもそうですが、外国人介護士の受け入れなんかも昔なら考えられなかったと思いますし。施設を利用されている方のご家族からも、これからも新しいことを実践していってほしいという声をいただきます。―――確かに、ご家族の方だけではなく、少子高齢化は周知の事実ですものね。むしろ介護職員を労ってくださっている状況です。 介護職員の方にマッスルスーツを実演していただきました! ―――現在導入されている介護ロボットについて教えてください 。1番最初に持ってきたのが、イノフィスのマッスルスーツです。マッスルスーツとは、装着することで腰の負担を軽減してくれる腰補助用の介護ロボットです。担当の方にレクチャーいただいたのですが、当初装着に1分以上かかっていました。自分のポジションにあわせるのに時間がかかっていたんですね。しかし、4ヶ月経った今、慣れている職員に関しては、移動しながら10秒くらいでつけちゃうんです。それこそ変身しながら現場に駆けつけるではないですけど(笑)さらに、次の職員が着用しやすい脱ぎ方というのがあるんです。いろんな職員が使うので、バンドをゆるめて外しておくとか、使いながら発見していくこともあります。マイナス思考だと「面倒くさいなぁ、ダメじゃん」といった感じですぐ終わってしまいますが、みんな前向きにいろんな提案をし、「どうしたらいいんだろう?」と、随時改善し活用しています。うちにマッスル三浦と呼ばれている、マッスルスーツマスターがいるので、せっかくなので彼に実演してもらいましょう。 「こんにちは」と言いながら颯爽とマッスルスーツを着用しはじめる三浦さん 慣れた手つきでベルトをしめていく 歩きながらにも関わらずものの10秒で着用完了 ―――歩きながら10秒で着用完了は、さすがマッスル三浦さんですね! そうですね、もう慣れました。 ―――マッスルスーツを使う場面はどういったときですか? モデル事業なので、 課題の解決場面として計画したベッド上の排泄介助か、トイレ誘導の際に使用しています。夜勤中に使うことが多いのですが、明けの朝の疲労感が違いますね。 ―――どのくらいの時間装着していらっしゃるのでしょうか? けっして軽いわけではないので、長くても30分ちょっとくらいですね。 ―――30分だったらつけている方がいいですか? 朝の4時半から30分くらい排泄入るんですが、なかったときとは全然違います。ベッドの排泄介助を行うときはずっと前かがみの姿勢なんですが、本当に楽なんです。マッスルスーツがあってよかったと思います。 ご家族にも喜んでもらえた見守りケアシシステム対応ベッド フランスベット株式会社製見守りケアシステムM1―――見守りケアシステム対応のベッドについてはいかがでしょうか? 見守りケアシステムは、ベッドの上の体重のズレによって、状態を検知する介護ロボットです。まず、四隅に体重計がついていると思ってください。例えば、頭側の2つの荷重がなくなるとこの人は起き上がったな、片側に荷重が移ったら端座位になったな、全荷重がなくなったら立ち上がって離床されたな、といった具合に、寝ている方の状態を検知します。以前はマットを踏むことで立ち上がりを通知させる機器を使っていたので、さまざまなパターンに対応できるようになりました。このベッドは端座位の時点で鳴るので、以前の通知時にはすでに足がついてる、転倒の可能性が高い危険な状態の手前で、情報をキャッチすることができます。何より、設定が簡単なんです。誰でもすぐ使えます。コントローラーの表示どおりに、言われたとおりに設定するだけで完了です。通知は職員が持っているPHSに送られますし、画面には通知元の部屋番号も表示されているので、すぐ確認できます。左側のリモコンで設定を行う 当初補助金が600万に対して、8分の7、つまり、525万上限でるということで、全額ベッドにつぎ込む算段だったんです。「20台買える!」って。しかし現実はそうじゃなかった。4種類選んでという話になって。それでも10台増やすことができましたけど。また介護ロボットの種類も3種類に落ち着きました。―――職員から「覚えにくい」「使いづらい」といった声は聞こえましたか?もともと床に貼るタイプのセンサマットを使っていたので、スムーズに導入できました。設定も簡単ですからね。以前使っていた床のセンサは、養生テープで貼るんですけど、1ヶ月くらいではがれてきちゃうんです。床の清掃のたびに貼り直しが発生したこともあり、労力がかかり見栄えも悪かったんです。ベッドにはテープ貼りの労力はかからず、見栄えに関しては新品なので、逆に綺麗になりました。見守りベッドを導入したことで、ご家族からも、「新しいベッドにしていただいてありがとうございます」という喜びの声もいただきました。これは本当にありがたかったですね。介護ロボット周辺機器の費用ってどこが負担する?キング通信工業株式会社製シルエット見守りセンサ―――シルエット見守りセンサに関してはいかがですか? シルエット見守りセンサは、部屋に赤外線センサをつけて、 wi-fiルーターを中継地点とし、職員が持っているタブレットに情報を送る介護ロボットです。 以前使っていたセンサはベッドセンサという、圧がかかって反応するタイプなんですね。ベッドに2本の電極をかけて、電極が離れるとセンサが離床を感知する物理的なものなんです。それをシルエット見守りセンサに変えました。しかし、ひとつ問題になったのは、wi-fiの環境を整えないといけなかったということです。私たちの施設はwi-fi環境が整っておらず、そもそもwi-fi料金は補助の対象外になっているんです。そのため、施設でお金払って、自前で整えないといけないんです。―――介護ロボットだけではなく環境を整えるためにも費用がかかるのですね。当初の見積もりですと、ざっと5台くらいで足りるだろうということだったのですが、部屋の端にいてもタブレットに電波が届かないと意味がないため、結局15台必要ということになりました。しかし、やるって決めたからにはという感じで15台設置しました。―――タブレット端末にはどのような情報が届くのでしょうか。設定も操作も全てタブレットでできるんです。従来のものは寝返りだけでもPHSに通知がくるので、必ず駆けつけないといけなかったのですが、見守りセンサは寝返りひとつにしてもシルエットを確認し、壁側に寝返ったのであれば安心だなと判断できるので、駆けつける回数は減っていると思います。ただ、導入していきなり成果を発揮したかというとそうでもなく、より使いやすくするために細かい設定が必要でした。現在も改善途上ですが、それも面白さではありますね。介護ロボット導入することで現場は混乱?―――3種類の介護ロボットはどのように現場に浸透していったのですか?シルエット見守りセンサは、レクチャー受講チェック表を作って、業者から直接説明を受ける形でした。移行期間を設け、従来のセンサと平行して利用しつつ、職員が使えるようになったのを確認して古いものを外し、新しいもののみ残しました。ベッドタイプのものは簡単だったので、私が業者の説明を聞き、リーダーへレクチャーし、リーダーがメンバーにレクチャーしていった感じですね。1番大変だったのはマッスルスーツです。そもそもマッスルスーツがなくても自力で介護していましたし、重さが5kgあるんです。スポーツするときに利用するサポーターをイメージいただくと分かりやすいかと思いますが、着用の仕方を間違えると、マッスルスーツのサポートが得られないんです。効果を得られるポジションで着ることができないといけないんです。業者の薦めで、リーダー以上からレクチャーしていくことになりました。そして使えるメンバーを毎月4人ずつ増やしていこうと。しかし、途中でレクチャーを受けた者が私的な怪我で離脱するなど、うまく進まなくなってしまったんです。少ない人数でやるメリットとして、確実にレクチャーしやすい点が挙げられるかと思うのですが、今回はデメリットが露呈したというか、うまく進まず何やっているんだろうって。さらには取り組みが見えない部分もあったんです。―――取り組みが見えないというのは具体的にはどういった点でしょうか?マッスルスーツを着用している職員に対して、使い方をレクチャーされていない職員がフォローしきれないという事態が起きました。以前はポケットにナースコールをいれていたんですけど、マッスルスーツをつけているとナースコールが取れなかったり、5kgを背負っているので何か鳴ったときにパッと動けないんです。使っている者同士だとフォローの仕方が分かるのですが、使っていない職員には分からないのです。東京都とコンサルとの打ち合わせが7月にあって、このままではうまくいかないので計画を変更してはという話になって、それなら一斉にやってしまおうということになりました。4人ずつではなく、職員全員できるようになろうということで、レクチャーの仕方を業者に教えてもらって、職員同士で伝えていく流れにし、8月中に全職員が使えるようにするということで、まさに今やっているところです。施設で利用する際の介護ロボットの可能性について日々模索中―――ひとつのやり方がダメだと分かった場合、他の方法も考えていかないといけないですね。そうですね、それが今回の東京都の活用支援モデル事業の主な視点なんです。介護ロボットの利用者に対する効果は、開発業者が効果検証を行っています。今回のモデル事業は、介護ロボットを施設に導入し、施設の中でどのように行えば使っていけるようになるか見ているので、いい例だと思います。ですので、ひとつの方法ではうまくいかなく、方向転換してというのはひとつの報告になるのではないでしょうか。―――難しかったのは導入方法の部分であって、導入してからは順調に進んでいますか?導入した後も、改善点や問題点が報告されています。しかし、チームであったり体制が組まれているので、すぐにこうしていこうと都度フィードバックが可能となっています。改善点や問題点を吸い上げて克服していく体制を整えることも、介護ロボット導入にあたって必要な要素なのではと思います。―――介護ロボットを見てみたいと同業他社からの問い合わせがあったりしますか?見学会自体、モデル事業の取り組みの一貫として組み込まれているので、 今後行う予定です。 あと、海外から見学させてほしいという問い合わせが2件くらいあったのですが、調整がつかなくて実現はしませんでした。―――本日お聞きした中にネガティブな意見があまりないように感じますが? 便利な部分と便利すぎて便利じゃない部分があるという印象です。センサなので反応すると鳴っちゃうわけで、鳴ると確認するということが生じます。しかし、もともとセンサを使っていたので、とくに業務が増えたというわけではないのですが。現場職員の目線を業者に伝え、改善という名の機器のバージョンアップを常に行っていただいているので、私たちはより使いやすい仕組みだったり、手順だったりを模索していけたらいいかなと考えています。 導入する上で職員はどのように介護ロボットを考えていたの?―――介護ロボットは介護業界においてひとつの大きな変化だと思うのですが?もちろんマイナス思考の職員もいると思います。ただ、これ以外の取り組みでもそうですが、「みんなでやっていこう!」と、今までさまざまな課題をひとつひとつ達成してきました。話がずれてしまうかもしれませんが、以前オムツ0というケアが業界で主導されたときがあったんです。そこで、私たちもオムツを使わないケア、つまり、トイレでの排泄を行うために便通コントロールやトイレ誘導を積極的に行おうと。しかし、なかなか難しく、ゼロって達成できないんです。達成できなくても目標に向かっていく気持ちややりきる気持ちを、職員は身につけていると思うので、こうしましょうといったらみんながその方向に邁進できるような、施設ではありますね。―――施設職員が先進的な取り組みに前向きなんですね。スライディングシートやリフトを使った持ち上げない介護であったり、新しいケアに関して常にアンテナを張っています。介護ロボットやICTもそのひとつだと思います。ずっと昔のままでは魅力もないですし、そもそも今現場にいる職員ひとりひとりが魅力を作っていかないといけないので、前向きな取り組みをすることが施設の魅力づくりにつながっていくのではと考えています。―――その時々の時代の変化を受け入れて、対応していくということですね? 私も専門職なので、変化をポジティブに受け入れる施設じゃないと魅力を感じないということがあります。医療に医療機器があるように、福祉に福祉用具があって、それらを使いこなすのは当然それぞれ専門職の専門性かと。専門職にとって向上心というのは本当に大事なので、成長できる施設じゃないと面白くないですよね!編集部まとめ取材中、「時代の流れに沿った介護をまず行ってみる!」という強い気持ちがひしひしと伝わってきました。砧ホームの取り組みはケアの手法から介護ロボット導入まで広がりを見せました。まだまだ検証段階と鈴木さんはおっしゃっていましたが、確かな手応えとともに施設の発展に尽力する姿がとても印象的でした。 関連記事:人工筋肉で介護の腰痛問題を解決!マッスルスーツ| 株式会社イノフィス関連記事:離床はもちろんはみ出しも!人の動きを検知する「シルエット見守りセンサ」|キング通信工業株式会社

人間のサポート役として介護ロボットを利用!株式会社レオパレス21グループ「あずみ苑木更津」

人間のサポート役として介護ロボットを利用!株式会社レオパレス21グループ「あずみ苑木更津」

介護業界の先駆け的存在で介護ロボット導入を進めている、株式会社レオパレス21グループの介護施設「あずみ苑」。現在、関東と中部地方で80施設以上を運営しており、今回、千葉県木更津市「あずみ苑木更津(デイサービス・ショートステイ)」に導入されているコミュニケーションロボットPALRO(パルロ)について、導入したきっかけから施設のお客様の反応、PALROの利用方法についてお話を伺ってきました。今回お話を伺った方。シルバー事業部 運営部 運営企画課 運営チーフの原嶋めぐみ氏(左)、千葉第3エリア エリア長の小倉宏樹氏(右)お客様の満足度向上とスタッフの業務負担軽減のために介護ロボットを導入―――PALRO(パルロ)導入のきっかけを教えてください。原嶋氏:弊社の企業理念は「新しい価値の創造」であり、新しいことにチャレンジしていこうという社風があります。そのため、弊社は介護ロボットの可能性に早くから着目し、導入に向けて動き出そうとしていました。私は、2007年2月にあずみ苑の施設スタッフとして入社しました。 その後、施設長を経験し 、現在入社11年目で本社で働いています。現場での経験と今後の介護職員人材不足、介護ロボットの社会的活躍を見越して、介護ロボットについて先進的に取り組むため色々と調べていくうちにPALROについて興味を持ちました。―――介護ロボットにもさまざまな種類があると思うのですが、その中でもなぜPALROを?原嶋氏:介護ロボットの導入を検討していくうえで着目していたことが2つありました。ひとつは、お客様の満足度の向上。もうひとつはスタッフがいきいきと働けるように業務負担軽減を図ることです。介護業界で働いている方は、ご高齢者の方のために助けになりたい、サポートしたいという気持ちを持っている方が多いと思っています。でも、現場での経験から、お客様の前に出て、大きな声で体操をしたり、体を張ってレクリエーションをしたりというのは、スタッフ皆が得意なわけではないことを感じていました。そのため、以前より、“レクリエーションをサポートしてくれるロボットがあればいいな”と思っていました。また、体操やレクリエーションひとつにしても、プログラムを考えなければいけないので、その点においても業務負担の軽減ができれば…と感じていました。小倉氏:そうですね、プレッシャーや緊張からか、レクリエーションを担当する日の前日から眠れないなんて声も聞いたことがあります。原嶋氏:そこで、このような問題の解決を図っていくため、コミュニケーションロボット導入の考えに至り、PALROの導入を決めました。平成26年11月にオープンしたあずみ苑木更津操作ではなく、話しかけることでPALROを動かす ―――PALRO導入が確定した要因ってありますか?原嶋氏:そうですね。調べていくうちに、PALROはもともと高齢者施設で活躍することを前提に開発されたロボットだと分かり、実際に富士ソフト㈱(PALROの開発メーカー)へ見学に行きました。私自身、機械はあまり得意ではありませんが、そんな自分でも操作ができそうと思えるくらい簡単でした。操作というより、声掛けですね!「●●やって」とか、「ちょっと声が小さいからもっと大きな声だして」とか、PALROに話し掛けるだけで「はーい」だったり「わかりました」と言って、動いてくれるんです。 ―――人の手で行なっていた介護をロボットに任せるというところで、導入時いろいろ混乱等あったのかなと思うのですが。小倉氏:もちろん、施設で初めて介護ロボットを扱うということで、少し不安はありました。しかし、原嶋がいうように、ロボットを操作するのではなく、話しかけるだけで自動的に動いてくれるので、働いているスタッフもすぐにPALROに慣れ、抱いていた不安はなくなりました。また、レクリエーションの基礎的なことをプログラミングされているロボットなので、導入もスムーズにいったと思っています。導入にあたって手間がかかるようだと、業務負担軽減につながらず、本末転倒になってしまいますしね。お客様もすんなりと受け入れていただけて、「かわいいね」って声を掛けてくださっています。―――想像と違って操作が簡単ということで驚きました!小倉氏:はい。弊社では、「あずみ苑木更津」以外にも2施設でPALROを導入しているのですが、どこの施設でもお客様からは好評いただいています。「かもめの水兵さん」を歌って踊るPALRO。歌っているときは、頭部に「♪」マークがつく。お客様から「かわいい」の声 小倉氏:お客様からは、PALROについて、「声が子どもみたいでかわいい」とか、鉄腕アトムで見ていたあの世界が目の前にあるということで、「これどうなっているの?」とか、「中に人が入ってその人がしゃべっているんでしょ?」という声もありました。 ―――レクリエーションなど、やらされている感を訴えるようなお客様は?原嶋氏:そのような方はいらっしゃらないですね。レクリエーションの時間は、例えば、ご利用されているお客様が30名いらっしゃれば、何名かは参加されず何かしらしていることもあるんですが、PALROが行なうレクリエーションが嫌いという声は聞いたことがないですね。これは富士ソフト㈱の担当者の方から伺ったんですが、ロボットの開発にあたって、女性だけのチームがいらっしゃるそうなんです。より愛着がわくように、かわいく見える仕草だったり、言葉を研究したりして搭載しているとのことでした。そのため、絶妙な動きをするというか、かわいく見える工夫がされているので、ちょっと関わるとかわいいと思ってしまうんですよね。5歳の男の子の設定で開発されているので、お孫さんと関わっているような感覚で接することができるのかなと。―――PALRO導入にあたり、難しかったことなどありますか?小倉氏:言葉の認識は少し難しかったですね。声掛けは定型的な内容でないと認識しません。―――PALRO導入後、周囲の反響はいかがですか?原嶋氏:PALROの導入を知っていただくイベントを開催したこともあり、介護ロボットを導入している事業所が身近にないとのことで他の事業所のスタッフの皆さんが施設見学に来てくださいました。集客にも、活用ができていると思います。栃木県の「あずみ苑」では、レクリエーションはもちろんのこと、PALROを玄関に置き、来客者とPALROがコミュニケーションをとれるようにしています。近隣にお住まいの方が遊びに来たりもするので、おもしろい活用方法だと思います。―――施設によって同じPALROでも使い方が違ったりするんですね。原嶋氏:そうですね。「あずみ苑木更津」では、お客様皆さんに対してのレクリエーションではなく、どちらかと言うと、個別にお話をする形で活用していますが、全体でのレクリエーションで活用している施設もあるので、PALROの活用方法については、もっともっと研究が必要だと思っています。ただ、レクリエーションやコミュニケーションのサポートで使用するだけでなく、PALROと関わりをもったことによってお客様の身体状況に変化があったかなど、もう1歩専門的な分析をしていくことが今後の課題ですね。話を聞くモードのPALRO介護ロボットを利用し、介護の質をあげていく―――普通に利用するフェーズから質をあげていくフェーズに?原嶋氏:富士ソフト㈱でも介護ロボットの効果検証をされていますが、そもそも介護ロボットの定義自体曖昧なのが課題であると思います。特にコミュニケーションロボットに関しては、いわゆる「笑顔が増えた」などのふわっとした表現でしか実証されていないというところがあるんです。―――他の施設では違う介護ロボットも導入していらっしゃるとのことですが? 原嶋氏: 現在弊社の介護施設で導入している介護ロボットは、PALROとマッスルスーツですが、他の介護ロボットも、費用対効果も踏まえた検証を続けています。―――使うにあたり、介護職員の方から使ってよかった、業務が楽になったという話はありましたか? 小倉氏: はい、PALRO1台で何名かのお客様がコミュニケーションをとっていれば、そこに関わっていた職員はその様子を見守りながら他の業務に時間が使えますよね。そういった点から導入してよかったという声がありました。―――体感的に、介護ロボット市場は拡大してきていますか? 原嶋氏: すごく増えていると思います。3年程前は、インターネットで「介護ロボット」と検索した際、情報量が少なかった記憶があります。例えば、離床センサーを製作している会社も、検索結果に数社しかありませんでしたが、今は、選ぶのが大変なくらい製品があります。電化製品と一緒で、3年前に比べて機能も向上しているということは今後も向上していくのではないかと思っています。 ―――介護ロボット導入について悩んでいらっしゃる他施設様に向けてメッセージをいただけますか? 原嶋氏: 介護業界で働くことを志す人は、何か役に立ちたいと思っている方が多いと思うんです。そこにロボットが入ることによって、自分たちの業務が奪われてしまう、無機質、冷たい感じがするなどという印象を持っている方も多いと思います。実際に介護ロボットの導入に関わり感じたのが、介護ロボットに全部を任せるのではなく、職員がなかなか手の届かないところを介護ロボットにサポートしてもらうことで、職員はお客様と向かう時間を多く持てる。このことは、お客様にとって、とても良いことではないかと思っています。例えば、前に立って自分がやらない代わりにお客様の横について、「PALROが右腕挙げてって言ったらこのようにするんですよ」と言って一緒に動いたり、お客様の動きの様子を見たりすることができます。自分が緊張しながらレクリエーションや体操していると、なかなか気持ちに余裕がなく、お客様の細かい様子まで目が届かない時はあるとおもいます。本来の業務をするための一助となるような使い方をすることが望ましいのかなと思っています。小倉氏:PALROに興味があるお客様や、事業所の方のお問い合わせ・見学も随時承っております!レオパレス21グループの介護サービス施設「あずみ苑」への問い合わせはこちらから 編集部まとめ 編集部取材中に通りかかった高齢者様数人もPALROに興味津々で、「あら、かわいい」「照れているわ」とコミュニケーションをとっていました。IT社会に突入しスマートフォンが当たり前の時代、自然と「高齢者=メカが苦手or嫌い」というレッテルを貼りがちですが、実は介護ロボットは高齢者の興味をそそるツールのひとつなのかもしれません。 関連記事:人工筋肉で介護の腰痛問題を解決!マッスルスーツ| 株式会社イノフィス関連記事:ケアプラン改善にも!次世代マット式見守りシステム「眠りSCAN」|パラマウントベッド株式会社

【体験レポ】大和ハウスの介護ロボット展示場「D’s TETOTE」に行ってみた!【前編】

【体験レポ】大和ハウスの介護ロボット展示場「D’s TETOTE」に行ってみた!【前編】

あの大和ハウスが、ロボット事業を展開しているのをご存知ですか?少子化と高齢化という2つの問題を前にして、大和ハウスが着手しているのがロボット事業です。取り扱う介護ロボットは、装着型のロボットスーツ「HAL®」やアザラシ型のメンタルコミットロボット「パロ」など多岐にわたります。そんな介護ロボットを展示しているショールームが、大和ハウス工業東京本社にあります。「介護ロボットに興味はあるけど、なかなか触れる機会がない」「一度体験してみたい」「どんな介護ロボットがあるのか知りたい」そんな思いを抱えている人は、ぜひ大和ハウスの介護福祉機器を展示している「D’s TETOTE」に行ってみましょう。今回は、介護ロボットONLINE編集部が「D’s TETOTE」に行ってみた感想をレポートします! どこにある?今回伺った介護福祉機器展示場「D’s TETOTE」は、大和ハウス工業 東京本社1階にあります。JR水道橋駅から徒歩2分程度にある本社ビルを入ると、すぐ左手にガラス張りの部屋が見えました。ここが、介護ロボットのショールーム「D’s TETOTE」です。入り口には「ご自由にお入りください」の文字が。心配な人は事前に予約しておこう。最近では、アジアやヨーロッパなど海外からの見学者も多いとか。今回は特別に、ロボット事業推進室グループ長 新倉氏にショールームを案内してもらいました。ロボット事業推進室 グループ長 新倉氏何が見られる?「D’s TETOTE」では、大和ハウスが取り扱う介護ロボットが随時展示されています。展示されるロボットは日によって変わる場合があるので、目当ての介護ロボットがある人は事前に確認しておくと良いでしょう。今回展示されていたロボットは以下の通りです。 会社名  ロボット名 プールス株式会社 除菌タオルディスペンサー Purus(プールス) 株式会社知能システム メンタルコミットロボット PARO(パロ) CYBERDYNE株式会社 HAL®福祉用下肢タイプ(ハル) 株式会社エヌウィック 自動排泄処理ロボット マインレット爽(さわやか) ユニバーサル・サウンドデザイン株式会社 会話支援装置 comuoon®(コミューン) 大和ハウス工業株式会社 狭小空間点検ロボット moogle(モーグル) キング通信工業株式会社 見守り支援ロボット シルエット見守りセンサ 株式会社TESS ペダル付き車いす COGY(コギー) 株式会社モリトー 免荷式リフト POPO(ポポ) 介護ロボットを見学&体験!ロボットの中には、実際に体験できるものもいくつかあります。さっそく編集部も体験させてもらいました!1.除菌タオルディスペンサー Purus(プールス)ひとつめは「Purus(プールス)」という自動おしぼり製造機。本体の中に除菌液とおしぼりのもととなる専用のロール紙が入っており、好みのおしぼりの長さや厚さを設定することが可能です。一見介護とは関係なさそうに思えますが、標準的なおしぼりより大きなおしぼりを作ることができるので、お手拭きや身体を拭く清拭(せいしき)などに利用されています。2.メンタルコミットロボット PARO(パロ)コミュニケーションロボットとして国内外で有名なPARO(パロ)。アメリカでは、認知症の方への医療機器として登録されています。体中にセンサーが搭載されており、撫でると動物と同じような反応を返してくれます。実際に触ったり抱っこしたりすると、見た目以上に高性能であることが容易に見て取れます。ぬいぐるみのような可愛らしさだけでなく、本物の動物のようなリアルさ、反応の多様さに驚きました。抱っこすると目を閉じて寝てしまうPARO(パロ)新倉氏は、「PARO(パロ)は言葉は発しませんが、撫でるだけで血圧が安定するなど、アニマルセラピーと同じような効果が期待できます」と説明します。利用者がPARO(パロ)に関わっている間の時間を有効活用することで、職員の負担軽減だけでなく、より質の高いケアを実現することもできそうです。3.ロボットスーツ HAL®(ハル)ロボット事業推進室の原点となった、HAL®福祉用(下肢タイプ)CYBERDYNE社のロボットスーツHAL®(ハル)。画像のHAL®福祉用(下肢タイプ)は、装着者自身の脚での歩行や立ち座りのトレーニングをアシストするロボットスーツです。立ち座りや歩行動作に不自由を感じる人でも、HAL®を使った運動を通じて身体機能を改善することができます。住宅だけでなく、医療機関や介護福祉施設の建築数でもトップクラスの大和ハウス。新倉氏は、「介護施設という建物の建築だけでなく、その建物で生活している方や業務に従事している方々へお役に立てる事はだろうかとスタートしたのがロボット事業です。HAL®のような商品を取り扱うことで、必要とされる方のお役に立て、オンリーワンの施設になるお手伝いもできると考えています」と話します。今回は、腰痛リスク軽減を目的としたHAL®介護支援用(腰タイプ)を装着してみました。HAL®介護支援用(腰)は、腰部負荷を低減して腰痛リスクを軽減してくれる本体重量は約3kgだが、装着してみるとあまり重さは気にならない腰とお腹まわり、大腿部へ合計4本のベルトをしめたら装着完了です。実際には皮膚にセンサーを貼り付け、そこから生体電位信号を読み取ることで意思に従った動作を補助してくれます。4.自動排泄処理ロボット マインレット爽マインレット爽(さわやか)は全自動排泄ロボットです。専用カバーに包まれたカップの中にシャワートイレや陰部洗浄機能がついているため、いつでも清潔な状態が保てます。フィルターを通して空気を循環、除湿しているので、ニオイも気になりません。5.会話支援装置 comuoon(コミューン)comuoon(コミューン)は、難聴者の方向けの卓上型会話支援装置です。本体正面から約30度の範囲内にいる人へ音の明瞭度・指向性・レスポンスの良さにより、話し手の声を聞こえやすくしてくれます。医療・介護施設はもちろん金融機関等のカウンターや調剤薬局にも多く導入されています。実際に聞いてみると、声が少し大きめに聞こえるのが分かります。新倉氏は、「健常な方だと音がちょっと大きくなっただけと感じるかもしれませんが、高齢による難聴や70デシベル程度の中等度難聴者の方であれば効果は実証済み、補聴器装着者や人工内耳でも高い改善効果が期待できます」と説明します。6.見守り支援ロボット シルエット見守りセンサセンサが検知している情報を手前のタブレットで見ることができるシルエット見守りセンサは、シルエットで利用者の動きを判断することで、プライバシーに配慮しつつ危険を事前に通知してくれる見守り支援ロボットです。新倉氏は「無線環境で使用でき、電源を確保すればどこでも持ち運びできるのも魅力です」と説明します。展示場では、タブレットの表示画面を見ることもできます。関連記事:離床はもちろんはみ出しも!人の動きを検知する「シルエット見守りセンサ」|キング通信工業株式会社7.足こぎ車いす COGY(コギー)COGY(コギー)はペダル付きの足こぎ車いすです。足こぎですが、一方の足で漕ぎ出すともう一方の足が動くという反射の機能を応用することで、軽度から重度の片麻痺の人の操作も可能にしています。左足を踏み出すと右足が反射で動き、前に進む。操縦も左手のみで行う現在は全国で約6000台、主に事福祉用具貸与事業者からの在宅レンタルや病院・介護施設のリハビリスペースなどで使われています。新倉氏は「脳梗塞や脳卒中で片麻痺になられた方が外に出る喜びを感じていただいたり、運動量をあげていただくためにも有効」と説明します。実際に操作してみると、漕ぎ出しの軽さを実感します。左手だけの操縦も想像より簡単で、すぐ覚えられました。8.免荷式リフト POPO(ポポ)免荷式リフトのPOPO(ポポ)は、リフト機能で立ち上がりを支援したり、免荷機能で歩行時の負担を軽減してくれる介護ロボットです。利用者は身体にハーネスを装着し、リフトで持上げられながら立ち上がります。ハーネスは腰と大腿部に取り付ける。操作は上げ下げの2つだけだ歩行時も自分の体重を免荷してくれるため、膝が痛いケースや手術後の早期トレーニングにも適用できます。また、免荷機能により床から足が離れても転倒しないため、転倒恐怖症を持つ高齢者の方も安心して歩行訓練ができます。「膝を落としてみてください」の指示に恐る恐る下半身の力を抜く。足を離してもハーネスがしっかり身体を支えてくれた以上が、今回見学できた介護ロボットでした。画像で見たことはあっても実際に目にしたことがなかったものばかりで、非常に新鮮でした。PARO(パロ)やcomuoon(コミューン)、POPO(ポポ)は、体験してみないと分からない魅力があります。言葉の説明だけでなく、実感として介護ロボットの良さを感じてみたいという人にとって、有意義な時間が過ごせること間違いなしです。予約不要。誰でも入場可能介護福祉機器を展示する「D’s TETOTE」は大和ハウス工業 東京本社1階にあり、誰でも入場可能です。ただし、展示されている介護ロボットが入れ替わる可能性があるため、心配な人は事前に予約しておくと良いでしょう。予約は 大和ハウス工業のロボット事業ページ からできます。 後編 では、大和ハウスの介護ロボットにかける想いを伺います!後編を読む→ 【インタビュー】なぜ大和ハウスが介護ロボットを?「D’s TETOTE」で聞いてみた【後編】 編集部まとめロボット事業の今後の展開への質問に対して、「2025年問題を前にして、まだまだ暗中模索している最中だ」という率直な言葉が印象的でした。介護ロボットはあくまで「世の中を良くする」手段であり、目的ではないことを強調する新倉氏のインタビューからは、介護ロボットの課題よりもむしろ可能性を感じます。介護ロボットに興味のある人もない人も、一度実物を触って体験してみることで、介護ロボットはもちろん介護そのものについても理解が深まるのではないでしょうか。 『CYBERDYNE』、『ROBOT SUIT』、『ロボットスーツ』、 『ROBOT SUIT HAL』、『ロボットスーツHAL』、『HAL』、 『Hybrid Assistive Limb』 は、CYBERDYNE株式会社の登録商標です。 「メンタルコミットロボット」は国立研究開発法人産業技術総合研究所の登録商標です。 「パロ」は株式会社知能システムの登録商標です。 『マインレット』『MINELET』は株式会社エヌウィックの登録商標です。 『POPO』『ポポ』は株式会社モリトーの登録商標です。 『comuoon』はユニバーサル・サウンドデザイン株式会社の登録商標です。 『プールス』『Purus』はプールス株式会社の登録商標です。 『COGY』『コギー』は株式会社TESSの登録商標です。

介護ロボット、約7割が「導入していない」――導入阻む原因1位は「価格」|ウェルクスが「介護ロボット」に関する調査を実施

介護ロボット、約7割が「導入していない」――導入阻む原因1位は「価格」|ウェルクスが「介護ロボット」に関する調査を実施

株式会社ウェルクス(本社:東京都墨田区両国)は、介護ロボットに関する実態の把握を目的に全国の介護福祉施設経営者35人を対象としたアンケート調査を2017年6月に実施しました。2025年問題を控え、介護の人手不足や超高齢社会に対するひとつの解決策として注目を集める「介護ロボット」。2016年には介護ロボット購入の助成金に予算52億円が充てられただけでなく、来たる平成30年度の介護報酬改定では、介護ロボットの導入に対する報酬加算が話題になっています。鉄腕アトムのような二足歩行のロボットだけでなく、ロボットスーツのような装着型の介護ロボットやぬいぐるみを模したコミュニケーション型ロボットなど、より実用的な介護ロボットが次々発売されていますが、介護現場での実態はあまり知られていません。介護ロボットONLINE編集部では、介護福祉施設経営者向けに、介護ロボットの利用状況と意向についてアンケートを行いました。7割の施設が「介護ロボットを導入していない」(1)現在、介護ロボットを導入していますか?介護の現場でロボットを導入しているか聞いたところ、「導入している」と答えた人が28.6%(10名)、「導入していない」が71.4%(25名)となりました。 導入済みと答えた施設は特別養護老人ホームや介護老人保健施設が多く、ショートステイなどではあまり使われていないことがうかがえます。「介護ロボットを導入している」と回答した人まずは、「介護ロボットを導入している」と回答した人の詳細をチェックしていきます。 半数が「見守り支援型」を利用(2)どのようなタイプの介護ロボットですか?導入している介護ロボットの種類を聞いたところ、見守り支援ロボットが50%(5カウント)ともっとも多く、次いで装着型の移乗支援ロボットが30%(3カウント)となりました(複数回答)。6割が「毎日」介護ロボットを利用(3)どのくらいの頻度で使っていますか?利用頻度は、「毎日使っている」と答えた人が60%(6名)ともっとも多く、次いで「現在は使っていない」が20%(2名)となりました。「毎日」と回答した人が使っている介護ロボットは「見守り支援型」が多く、「現在は使っていない」と回答した人は「装着型移乗支援型」ロボットを導入していたことが分かっています。二極化した理由として、センサーなどで必然的に常時稼働しておく見守り支援型ロボットは利用頻度が高く、逆に必要に応じて自ら装着する移乗支援型ロボットは、導入したものの利用されなくなっていくというケースがあることが考えられます。8割が介護ロボットに肯定的(4)使ってみてもっとも良かった点を教えてください。介護ロボットを導入したメリットとして、「介護職員の心的、身体的負担が軽減した」を挙げた人が62.5%(6名)、「施設利用者の心的、身体的負担が軽減した」と「業務効率化につながった」を挙げた人がそれぞれ12.5%となりました。全体の約8割が、介護ロボットによる負担軽減、業務効率化を実感し、肯定的に受け入れていることが分かります。一方、「装着に時間がかかり、かえって負担が増えた」と答えた人が12.5%(1名)となり、装着型の介護ロボットに対する不満がうかがえます。利用経験者の継続利用意向は高い(5)今後も介護ロボットを使いたいと思いますか?介護ロボットの継続利用意向を聞いたところ、「今後も使いたい」と答えた人が80%(8名)、「もう利用したくない」が20%(2名)となりました。「今後も使いたい」と答えた人は、その理由として「介護人材の人手不足対応及び身体的負担軽減の促進」や「人手不足で見守りがあると助かる」などを挙げています。 また、「看護・介護職員の慢性的な不足に対応でき、利用者の変化にスムーズに動ける」「職員の安心感つながれば、それは利用者の安心感にもつながっていきます」という回答からもうかがえる通り、業務の効率化がひいては要介護者の負担軽減、安心感につながるという観点から、介護ロボットに期待を寄せていることも分かります。 コメントの一部を紹介いたします。コメント(自由回答) ・モノに変えられるものは変えて、人でしか出来ない事を人がやっていくようにしたい。 (介護老人保健施設/30代・男性) ・業務効率と職員の心身負担の軽減何よりケアの統一に必要なためです。(特別養護老人ホーム/40代・男性)・看護・介護職員の慢性的な不足に対応でき、利用者の変化にスムーズに動ける。(介護老人保健施設/50代・男性)・作業の効率化や省力化につながるのであれば、今後も使っていきたい。(特別養護老人ホーム/40代・男性)・職員の安心感つながれば、それは利用者の安心感にもつながっていきます。(ショートステイ/40代・男性)・使用する側も開発側も試行錯誤を繰り返しながら実効的な物ができてくると思う。(特別養護老人ホーム/ 40代・男性 )一方、「もう利用したくない」と回答した理由としては、「不必要な労力を必要とする時がある」「装着に時間がかかる。使いづらい」などが挙がりました。ここでも、装着型ロボットへの不満が見られます。 (6)その他、介護ロボットを使用した感想を自由に記述してください。コメントの一部を紹介いたします。コメント(自由回答)・ターミナルとして活用していて巡回しなく済むのが業務改善に繋がっている。(特別養護老人ホーム/40代・男性)・補助金の無駄使い。もっと別なことにお金を使うべき。(特別養護老人ホーム/50代・男性)・使用の定着までに職員理解に時間がかかる点が難点でした。(特別養護老人ホーム/40代・男性)・業務の効率化及び利用者の安全確保に効果的。(介護老人保健施設/50代・男性)・介護ロボットの特性を掴みながら、実際の介護をするのは難しかった(30時間以上装着したが慣れない)。縦の動き(中腰での体位交換、おむつ交換)には有効だと思うが、横(水平)の動き(旋回、移乗介助)には効果がうすいように思う。(特別養護老人ホーム/40代・男性)「介護ロボットを導入していない」と回答した人 ここからは、「介護ロボットを導入していない」と答えた人の回答をチェックしていきます。 「介護ロボット導入していない」、最大の理由は「価格」(7)介護ロボットを導入していない理由を教えてください。 介護ロボットを導入していない理由として、54%(14名)の人が「価格が高いから」と回答しています。次いで多かったのが「機器の扱いが難しそうであるから」「人で十分対応できると思うから」「補助制度などが煩雑だから」で、それぞれ8%(2名)という結果になりました。 また、「費用対効果が明確でないため」「使える機器がないから」「現状の機器では顕著な有用性・効率性は認められないから」と答えた人もおり、介護ロボットが現場のニーズに合っていないという考えがうかがえます。 「今後も導入予定なし」6割超え|介護ロボットの評価が二極化する理由 (8)今後、介護ロボットを導入する予定はありますか今後の利用意向を聞いたところ、63%(17名)が「今後も導入する予定はない」と回答しています。その理由として、「価格が高いから」「予算、メンテコスト、導入教育費、時間の全てが不足している」「人的労力が相当必要なため」等を挙げており、ここでも導入コストや運用コストが問題視されていることが分かります。 「今後導入する予定がある」と答えた37%(10名)の人は、その理由として「利用者処遇と介護職員の専門性の向上に資すると思われるため」「介護職員負担軽減のため」「介護従事者の健康維持の一助となる」等を挙げており、介護従事者・要介護者双方のメリットとなる介護ロボットに期待を寄せていることがうかがえます。 コメントの一部を紹介いたします。 「今後も導入する予定はない」と回答した人の理由 ・価格が高いから。 (デイサービス/40代・男性) ・費用対効果が明確ではない。 (介護老人保健施設/50代・男性) ・装着型のロボットを検討したことがあるが、着用感等の疑問があるから。 (特別養護老人ホーム/40代・男性) ・導入は試みたいが、その過程における必要人員を割けられない。 (特別養護老人ホーム/40代・男性) ・予算、メンテコスト、導入教育費、時間の全てが不足している。 (グループホーム/50代・男性)・人的労力が相当必要なため。 (介護老人保健施設/60代・男性) ・養護老人ホームで、入所者は比較的元気な高齢者なので。(養護老人ホーム/ 60代・男性 )「今後導入する予定がある」と回答した人の理由・利用者処遇と介護職員の専門性の向上に資すると思われるため。(特別養護老人ホーム/40代・男性)・人材活用のため。(介護老人保健施設/30代・男性)・介護職員負担軽減のため。(特別養護老人ホーム/40代・男性)・介護職の人材不足の中で、腰痛対策などが必要であり、その一環として導入を考えている。(特別養護老人ホーム/50代・男性)・補助金制度を利用できた場合のみ導入する。(介護老人保健施設/40代・男性)・介護従事者の健康維持の一助となる。(サービス付き高齢者向け住宅/60代・男性)・職員定着の一助にはなる。ただし十分な実用性の検証が必要である。(特別養護老人ホーム/60代・男性)注目を集めるのは「見守り支援型」また、「今後導入する予定がある」と答えた人に導入したい介護ロボットの種類を聞いたところ、「見守り支援型」と答えた人が61.5%(8名)ともっとも多く、ついで「非装着型の移乗支援」が46.2%(6名)、「入浴支援型」が30.8%(4名)という結果になりました。(9)介護ロボットにたいする意見を自由に記述してください。 コメントの一部を紹介いたします。コメント(自由回答)・介護職員の慢性的な不足に対し、「労働力の補てん」という観点から非常に興味を持っている。(介護老人保健施設/40代・男性)・介護ロボットの種類や機能がもっと知れるような機会があればいいかなと思います。(小規模多機能居宅介護/50代・男性)・大変便利なものもあれば、全く役立ちそうもないものがひとくくりにされており、その費用対効果が全く考えられていない。イメージ先行であるため、いったんブームは下火になると思われる。費用対効果が明確で、革新的なものが生まれるにはあと5・6年はかかるのではないか。(介護老人保健施設/50代・男性)・ロボットに無駄なお金を使うなら、介護にコルセット買ってあげた方が実用的。(特別養護老人ホーム/50代・男性)・まだ価格が高く、使い勝手についてももう少し簡単に扱えるようにしてほしい。(特別養護老人ホーム/50代・男性)・導入に必要なコストや手間がかかりすぎている。(グループホーム/50代・男性)・介護ロボットは開発途上で実用化には今一歩と思う。(特別養護老人ホーム/60代・男性) まとめ 今回の調査では、導入済み施設は全体の約3割にとどまっており、介護ロボットが介護の現場に根付ききっていない現状が明らかになりました。普及を阻むもっとも大きな要因は、介護ロボット自体の価格、そして導入・定着までの物的、人的コストが挙げられます。運用後の費用対効果や実用性を疑問視する声も多く、とくに装着型の介護ロボットは、導入後に使われなくなっている現実も浮かび上がってきました。 とはいえ、導入済み施設の継続利用意向が高いことから分かる通り、実際に介護従事者や要介護者の負担軽減に貢献している介護ロボットは確かに存在し、現在導入していない施設の4割弱がそのような介護ロボットに期待を寄せていることがうかがえます。 価格や実用性、費用対効果など、さまざまな課題をはらんでいる「介護ロボット」。普及は今後進むのか、介護ロボットONLINE編集部では引き続きその動きに注目していきます。 「介護ロボット」について、また、このアンケートの結果や内容についてのご意見やご感想は、公式Twitter( @kaigo_robot )または Facebook までお寄せください。なお、本コンテンツの文章およびグラフの引用・転載を希望される方は、 介護ロボットONLINE問い合わせフォーム よりご連絡ください。 <<アンケート調査概要>>・調査期間:2017年6月15日(木)~7月20日(木)・調査対象:介護職の人材紹介サービス 【介護のお仕事】 に登録している介護福祉事業所関係者20代~60代の男女35名・男女割合:男性/91.4%・女性/8.6%

話題の介護ロボットも登場!国際福祉機器展とは?【9/27~9/29開催】

話題の介護ロボットも登場!国際福祉機器展とは?【9/27~9/29開催】

最新の福祉機器を実際に見てみたい!そう考える方におすすめの展示会が開催されます。国際福祉機器展(H.C.R.)は、ハンドメイドの自助具から最先端技術を活用した介護ロボット・福祉車両まで、世界の福祉機器を一堂に集めたアジア最大規模の国際展示会。今年(2017年)は9月27日~9月29日の3日間に渡って開催されます。国際福祉機器展の概要や登録方法、出展者情報などをまとめました。 国際福祉機器展の概要概要は以下のとおりです。展示会名称国際福祉機器展(H.C.R.)開催期間2017年9月27日(水)~9月29日(金)会場〒135-0063 東京都江東区有明3-11-1東京ビッグサイト東展示ホールアクセスマップはこちらよりご確認ください入場料無料予約H.C.R.への入場は無料ですが、事前もしくは当日の入場登録が必要です。 当日予約は混み合う可能性が高いため、事前に予約登録を済ませておくことをおすすめします。 国際福祉機器展の事前予約はこちらからどうぞ 出展社過去の出展社数を確認すると、520社~580社ほどの企業が出展していることが分かります。今年の出展社数は、一覧ページを見る限り554社です。出展社情報は下記から確認できます。 国際福祉機器展の2017年の出展社一覧  介護ロボットONLINEで取材した企業も多く出展する予定です。関連記事一覧 自立支援につながる移乗ロボット「愛移乗くん」|株式会社アートプラン 新しい排泄介護の形!全自動排泄支援ロボット「ドリーマー」|アド・ロールス株式会社 詰まらない構造だから安心!水洗式ポータブルトイレ「流せるポータくん」|株式会社アム 真空圧で匂いも吸引!水洗ポータブルトイレ「キューレット」|アロン化成株式会社 「眠り」を見える化すると、オペレーションが変わる|睡眠見守りセンサー「まもる~の」ASD株式会社 シャワー式だから安全、なのにしっかり温まる。介護用入浴装置「美浴」|株式会社エア・ウォーター 環境も生活リズムも見える化!まるで同居してるみたいな見守り支援システム「いまイルモ」|株式会社ソルクシーズ ケアプラン改善にも!次世代マット式見守りシステム「眠りSCAN」|パラマウントベッド株式会社 来場者過去の来場者数を確認すると、11万~12万人程度となっています。今年の来場者数も、約12万人程度となる見込みです。セミナー情報H.C.R.では、介護・福祉に関する国際シンポジウムやセミナーが随時開催されています。3日間のスケジュールをまとめました。 9月27日 ・一般家庭の介護で腰痛にならないための基本技術~ボディメカニクスの理解と活用~・福祉施設の実践事例発表~役立つ、活かせる工夫とアイデア・はじめての福祉機器 選び方・使い方セミナー 〜 住宅改修編 〜 9月28日 ・高齢者の家族介護の現状とその支援について~ヤングケアラーやダブルケアなどの課題を考える【国際シンポジウム】・福祉施設における感染症の知識と対応~知っておきたい感染症対策のポイント~・はじめての福祉機器 選び方・使い方セミナー 〜 基本動作編 〜 9月29日 ・高齢者・障害者に役立つ生活支援用品の紹介とその開発視点・介護ロボットの活用で未来を拓く・はじめての福祉機器 選び方・使い方セミナー 〜 自立支援編 〜 セミナーの申込みはこちらから お問い合わせ下記フォームよりお問い合わせください。お問い合わせフォームはこちらまとめ介護ロボットONLINE編集部も、国際福祉機器展に参加します!介護ロボットの中には、実際に見たり触ったりしないと魅力が理解できないものも多くあります。介護ロボットに興味ある人もない人も、ぜひ一度参加してみてはいかがでしょうか。

5分で分かる!ロボットスーツHAL®(ハル)の役割や効果

5分で分かる!ロボットスーツHAL®(ハル)の役割や効果

ロボットスーツが介護の分野に参入し始めています。現在もっとも有名なロボットスーツといえば、サイバーダインのHAL®(ハル)でしょう。HAL®を代表とするロボット技術を応用したアシストスーツは、複数の企業から開発、販売されています。ここでは、HAL®(ハル)をはじめとするロボットスーツの仕組みや価格、体験できる場所などをまとめました。 <<新商品情報はこちら!>> 2017年10月2日から販売が開始された 新製品「HAL® 腰タイプ 自立支援用」について読む。 ロボットスーツHAL®とは?現在、ロボットスーツの代名詞的存在となっているのが、CYBERDYNE株式会社のHAL®(ハル)です。CYBERDYNE株式会社は、筑波大学大学院システム情報工学研究科・サイバニクス研究センターセンター長である山海嘉之教授の研究成果を商品化するため、2004年6月に設立された会社です。CYBERDYNE株式会社によれば、「HAL®(Hybrid Assistive Limb®)は、身体機能を改善・補助・拡張・再生することができる、世界初※のサイボーグ型ロボット」とのこと。ここでは、HAL®(ハル)の仕組みや価格、体験できる場所をまとめました。 ※ WIPO(世界知的所有権機関)にて、本国際特許はNotable Inventionに認定。 ロボットスーツ HAL®の種類HAL®は、MEDICAL TYPEとNON-MEDICAL TYPEの大きく2つに分かれています。MEDICAL TYPEMEDICAL TYPEであるHAL®医療用下肢タイプ (JPモデル)は、身体に装着することによって装着者の身体運動を支援する機器です。装着者の下肢関節動作をアシストし、リハビリ歩行訓練に使われます。NON-MEDICAL TYPENON-MEDICAL TYPEには、装着者のトレーニングを促すタイプと、装着者の動作負荷を軽減するタイプがあります。 HAL®福祉用(下肢タイプ) 装着者自身の脚での歩行や立ち座りのトレーニングをアシスト HAL®自立支援用(単関節タイプ) 腕や脚の関節に対応できる集中的なトレーニングに特化 HAL®介護支援用(腰タイプ) 移乗介助のような介助動作において腰部にかかる負荷を低減 HAL®作業支援用(腰タイプ) 重量物を持ったときに腰部にかかる負荷を低減ロボットスーツ HAL®の仕組みHAL®は、装着者の「こう動きたい」という意思を脳が送り出す信号から読み取り、それに合わせてパワーユニットをコントロールすることで、動作を補助する装着型ロボットです。生体電位信号を読み取る例えば私たちが「歩きたい」と考えたとき、脳は歩くための筋肉に司令を出します。その際に、脳から筋肉へ信号が送り出されます。これが生体電位信号です。HAL®はこの生体電位信号を読み取り、装着者の「歩きたい」という意思を認識します。動作に合わせてパワーユニットをコントロール装着者の「歩きたい」という意思に合わせてHAL®のパワーユニットが働き、各関節に装備されたモーターや制御機器が作動して装着者の動きを補助します。そうすることで、ふだんより大きな力を出すことができたり、スムーズに動くことができたりするのです。ロボットスーツ HAL®の価格 現在、NON-MEDICAL TYPEのHAL®の個人向けレンタルは行われておらず、医療・介護福祉等の施設のみレンタル/リース可能です。 HAL福祉用(下肢タイプ) CYBERDINE株式会社HPより  初期導入費用 6ヶ月 1年 3年 5年 両脚 550,000円 188,000円 178,000円 168,000円 158,000円 片脚 400,000円 139,000円 132,000円 125,000円 118,000円 HAL®自立支援用(単関節タイプ) 大和ハウス工業株式会社HPより 保証期間など 法人向け5年レンタル 税別価格(税込価格) 初期導入費用400,000円(432,000円)+130,000円(140,400円)/月×5年 備考 ・個人のお客様にはご案内できません。・両回転セットの価格です。・5年総額 8,200,000円(税込8,856,000円) HAL®介護支援用(腰タイプ) 大和ハウス工業株式会社HPより 保証期間など 法人向け3年レンタル 税別価格(税込価格) 初期導入費用100,000円(108,000円)+78,000円(84,240円)/月×3年 備考 ・個人のお客様にはご案内できません。・3年総額 2,908,000円(税込31,40,640円) HAL®介護支援用(腰タイプ)また、HAL®介護支援用(腰タイプ)はCYBERDYNE株式会社公式HPにて購入プランが用意されています。 1台購入プラン(税込) HAL®介護支援用(腰タイプ) 2,000,000円   初期導入費用 108,000円 合計 2,108,000円 保守費用(税抜) 月額/台 20,000円 備考 ・ご利用期間中については、機体ごとに定額保守サービスが必要・利用期間中は自動更新・最長期間は5年 ロボットスーツHAL®を体験できる場所CYBERDYNE STUDIOサイバーダイン スタジオは、CYBERDYNE(サイバーダイン)のロボットスーツHAL®を中心に、先端福祉機器やロボット技術・サイバニクス技術をテーマに展示・運用している施設です。ここでは、団体ツアーやHAL®を使ったトレーニング「HAL FIT®」を行うことができます。 場所:イーアスつくば 施設入場料:無料 ロボケアセンター ロボケアとは、HAL®を用いたロボットフィットネス 「HAL FIT®」を主としたトレーニングを提供するサービスです。ロボケアセンターは全国に3個所あり、「HAL FIT®」のほかに、訪問看護事業、リハビリ特化型デイサービス事業を展開しています。 鈴鹿ロボケアセンター 〒513-0816 三重県鈴鹿市南玉垣町3500−3 湘南ロボケアセンター 〒251-0041 神奈川県藤沢市辻堂神台2−2 大分ロボケアセンター 〒874-0011 大分県別府市内竈(大字) ロボットスーツHAL®の体験費用HAL®デモンストレーション 詳細 約90分~120分で、ロボットスーツHAL®の装着体験するコース 種類 記載なし 料金 装着者1名につき 15,000円(税込)※備品レンタル費を含む 体験できる場所 CYBERDYNE STUDIO・鈴鹿ロボケアセンター・大分ロボケアセンター HAL®デモンストレーション 腰タイプ体験コース 詳細 約60分かけてHAL®作業支援用(腰タイプ)・HAL®介護支援用(腰タイプ)の装着体験するコース 種類 HAL®作業支援用(腰タイプ)HAL®介護支援用(腰タイプ) 料金 2名まで10,000円(税込)※備品レンタル代を含む 体験できる場所 CYBERDYNE STUDIO、鈴鹿ロボケアセンター、湘南ロボケアセンター、大分ロボケアセンター HAL®福祉用下肢タイプ装着体験 詳細 湘南ロボケアセンターへ問い合わせ 種類 HAL®福祉用下肢タイプ 料金 18,000円 体験できる場所 湘南ロボケアセンター また神奈川県では、ロボット体験施設として、介護ロボットの活用現場を公開しています。横浜市の成仁会 長田病院では、原則として毎週水曜日、ロボットスーツHAL福祉用(下肢タイプ)をはじめとしたさまざまな介護ロボットを公開しています。 詳細 介護ロボットの活用現場を公開 種類 HAL®福祉用(下肢タイプ) 公開場所 医療法人社団成仁会 長田病院(横浜市) 問い合わせ先 介護ロボット普及推進センター事務局(県高齢福祉課企画グループ) その他の代表的なロボットスーツまとめHAL®はアクチュエーターにモーターを搭載していますが、ロボットスーツには人工筋肉やバネを使用しているものもあります。ここでは、HAL®以外のロボットスーツを紹介します。マッスルスーツ|株式会社イノフィス東京理科大学発ベンチャーである株式会社イノフィスは、マッスルスーツという装着型ロボットを開発・販売しています。マッスルスーツは、腰にかかる負担を補助する腰補助用ロボットスーツです。空気圧を供給すると非常に大きな力で収縮する、McKibben型と呼ばれる人工筋肉を使用し、荷物の上げ下ろしなどの動作の際にかかる腰の負担を約6割も軽減するとされています。取材記事を読む→人工筋肉で介護の腰痛問題を解決!マッスルスーツ| 株式会社イノフィス 標準モデル(タンクタイプ・外部供給タイプ) 名称腰補助用マッスルスーツ寸法Fサイズ:幅50cm x 高さ90cm x 奥行き22cmSサイズ:幅45cm x 高さ81cm x 奥行き20cm重量本体:6.6kg(基本的な本体構成部のみ)高圧タンク:1.5kg(1.5リットル)(タンクタイプのみ)アシスト力最大35.7kgf(140Nm)アシスト部位腰、脚(腰を落として持ち上げる場合)希望小売価格600,000円(税別) 軽補助モデル(タンクタイプ・外部供給タイプ) 名称軽補助モデル寸法Fサイズ:幅50cm x 高さ90cm x 奥行き22cmSサイズ:幅45cm x 高さ81cm x 奥行き20cm重量本体:5.2kg(基本的な本体構成部のみ)高圧タンク:1.5kg(1.5リットル)(タンクタイプのみ)アシスト力最大25.5kgf(100Nm)アシスト部位腰、脚(腰を落として持ち上げる場合)希望小売価格600,000円(税別) スタンドアローン(タイトフィット・ソフトフィット) タイトフィットソフトフィット名称スタンドアローン寸法Fサイズ:幅50cm x 高さ90cm x 奥行き22cmSサイズ:幅45cm x 高さ81cm x 奥行き20cm重量5.0kg5.1kgアシスト力最大25.5kgf(100Nm)アシスト部位腰、および脚(脚のチカラで作業する場合)希望小売価格700,000円(税別)800,000円(税別)Honda歩行アシスト|本田技研工業株式会社ホンダでは、ロボティクス技術とそれらを応用した製品の総称を「Honda Robotics」と定め、ヒューマノイドロボット「ASIMO」などの開発を行っています。その一環として開発された「Honda歩行アシスト」は装着者の歩行をサポートする歩行訓練機器で、すでに法人向けにリース販売が開始しています。腰と両脚にフレームを装着し、歩行時の股関節の動きを左右のモーターに内蔵された角度センサーで検知します。検知結果に基づいて、背中部分の制御コンピューターがモーターを駆動させ、下肢の振り出しや蹴り出しをサポートする仕組みです。 法人向けリース販売月額 45,000円/台、3年間のリース契約(定期保守点検1回/年と実機講習会費用(2名)を含むアクシブ(ACSIVE)|株式会社今仙技術研究所名古屋工業大学と株式会社今仙技術研究所が共同開発した「アクシブ(ACSIVE)」もロボットスーツのひとつです。脳卒中などで片側が麻痺している、または足が上がりにくい方向けの歩行支援機として開発されました。モーターではなくバネと振り子の作用を応用し、装着した脚の振り出しをサポートします。 片脚用 180,000円(税別) 両脚用 350,000円(税別) 株式会社今仙技術研究所より  ロボットスーツのメリット・デメリット ロボットスーツには、(1)介助者の動きを助けるタイプと、(2)装着者のトレーニングをサポートするタイプに別れます。それぞれのメリットとデメリットにはどのようなものがあるでしょうか。介助者の動きをサポートするタイプメリット 腰痛予防になる 介助負担が軽減される 要介助者にとっても安心感のある介助ができるデメリット 装着に手間がかかる 使い方を覚えるなど、現場の負担を増やすことがある 保険加算が存在せず、施設に高額な費用負担が強いられる 装着者のトレーニングをサポートするタイプ メリット 効率のいい動き方、身体の使い方をロボットが教えてくれる 動きをモニタなどで確認することで、修正しやすくなる トレーニング意欲を高める デメリット 装着に手間がかかる ロボット本体の重量が負担となる 特に(1)介助者の動きをサポートするタイプのロボットスーツの課題として、「導入したはいいものの定着しない」という声がよくあがります。介護の現場でロボットスーツが持続的に使用されるには、装着の手間を減らすだけでなく、運用方法や費用対効果に関する教育が不可欠と言えそうです。 まとめロボットスーツは、もはや未来のデバイスではありません。実際に多くの介護福祉施設、病院で導入されており、今後も利用者は増加していくと考えられます。ただし、普及にはまだ課題が残っており、使う側の意識や知識が求められています。装着型のロボットは、実際に体験してみないとその良さが分からないという面が確かにあります。まずは体験施設などで、自らメリット・デメリットを実感してみると良いでしょう。

自立支援につながる移乗ロボット「愛移乗くん」|株式会社アートプラン

自立支援につながる移乗ロボット「愛移乗くん」|株式会社アートプラン

移乗支援ロボットというと、介護者が装着するタイプを思い浮かべがちです。しかし、要介護者の自立支援につながる移乗ロボットもあるんです。それが、株式会社アートプランが開発した「愛移乗くん」。下半身が動かない方でも、おんぶの姿勢ができれば自分で移乗ができる自立支援型移乗補助装置開発のきっかけや、新商品「愛移乗くんⅡ」や「愛移乗くんN」 についても聞いてきました。株式会社アートプラン代表取締役 渡辺氏に話を伺った全くの異業種から始めた 「愛移乗くん」開発当社は、産業用の自動化・省力化機械装置をオーダーメイドで設計・製作している会社です。クライアントのニーズに合わせてさまざまな製品を開発しています。したがって、これまでの当社の売り物はいわば「技術力」でした。しかし次第に、当社の経営理念でもある「地域社会の発展」に貢献するために、自社製品を持ちたいと考えるようになりました。そこで、あるきっかけから全くの異業種である福祉分野に参入し、今回ご紹介する自立支援型移乗補助装置「愛移乗くん」の開発をはじめました。「愛移乗くん」は平成24年に販売開始して以来多くの方からお問い合わせをいただいています。また、今年の8月には、新機種「愛移乗くんⅡ」ならびに、「愛移乗くん」の改良バージョン「愛移乗くんN」の販売を予定しています。 自立支援型移乗補助装置 「愛移乗くん」とは?ーーー「愛移乗くん」について教えてください。「愛移乗くん(あいじょうくん)」本体。ヘッド部やヒザ当て部は淡いグリーンで安心感を演出「愛移乗くん」とは、下半身に障害がある方が、ベッドから車いす、またはトイレなどに移乗するときに使う、移乗補助装置です。ご利用者は、「愛移乗くん」におんぶされるイメージで寄りかかり、リモコン操作で90°回転し、ベッドから車椅子やトイレに移乗することができます。 愛移乗くんの2つの特徴「愛移乗くん」の主な特徴は2つです。1つ目は、下半身に不具合がある方でもご利用いただけるという点です。装着型の移乗支援機器などは、ある程度下半身に力を入れられる方でないと使用できないものがありますが、「愛移乗くん」の場合は、下半身が全く動かない方でも、おんぶの姿勢(腰を30~40度まで曲げる姿勢)ができればご利用いただくことが可能です。2つ目の特徴は、介助者の手を借りずに要介護者が自身で操作し移乗ができるという点です。ベッドから車いすに移動したいという場合は、「愛移乗くん」を利用することで自分の好きなタイミングで移動できます。また、通常トイレ介助は移乗介助する人(要介護者の身体を支える)とズボンを下ろしたり清浄したりする人の2名で行われますが、「愛移乗くん」があれば1名の介助で事足ります。開発のきっかけは「地域貢献」への思いーーー「愛移乗くん」開発のきっかけを教えてください。先ほど申し上げたとおり、当社はクライアントのニーズに応え、オーダーメイドで産業用の自動化機械装置を開発してきました。しかし、もっとダイレクトに地域社会の発展に貢献するため、消費者の方に直接役立つ機器を自社開発したいと考え続けてきました。より具体的に言うと、社会のなかでもとりわけ支援を必要としている方々に向けて、福祉機器が作れないかと日々思案していました。そんなとき、滋賀県立大学工学部 安田寿彦准教授より、「自立支援型移乗補助装置」のシーズ発表がありました。施設等で介助をしている方は時間に追われ、介助者が使用する移乗補助器具は使用されない傾向にあり、要介護者の自立を支援する移乗補助装置が必要とのことでした。その発表を聞いたとき、「これなら当社の技術力で商品化が可能だ」と感じたんです。そこで、平成21年からさっそく開発をスタートしました。しかし、折しもそのときリーマンショックが起こり、このままでは開発が続けられないという事態に陥りました。そこで自治体の補助金に申請を出したのですが、「ニーズが不明確」という理由で不採択となっていまいます。我々はニーズの検証として、彦根市を中心に近郊の施設等へアンケート調査を約半年間行い、施設全体でも約50%の方が「自立支援型移乗補助装置」を必要としていることを突き止めました。その後、国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(以下、NEDO)の「福祉用具実用化開発推進事業」に採択され、ようやく開発が軌道に乗ったのです。 愛移乗くんの3つのこだわり  ーーー施設の約半数でニーズがあることが分かったのですね。開発ではどのようなことにこだわりましたか?開発でこだわったのは、使い心地、量産化に向けたコストダウン、耐久性です。使い心地に関しては、開発段階で近辺の施設に応援を要請し、乗りやすさや降りやすさについて意見をもらいました。量産化に向けたコストダウンでは、これまでのオーダーメイド機器とまったく開発方法が異なるため、試練の連続でした。通常オーダーメイド機器を開発する場合は、コストをかけてでも安全性の高いものを作り上げます。しかし量産機では、安全性とコストのバランスを取る必要があります。どんなに安全性が高くても、価格が高すぎると普及しないからです。ですので、安全性を担保しつつコストをできる限り抑えるため、幾度も改良を繰り返しました。耐久性に関しては、介助者が1日に行う移乗動作回数は5回~15回であることから、20回/日×365日×5年=約4万回の計算で耐久試験を実施しました。利用者からの反響は?ーーーすでに多くの家庭や施設で「愛移乗くん」が導入されていますが、反響はいかがですか?施設からは、移乗にともなう身体的負担はもちろん、腰痛の防止につながるという声をいただいています。在宅介護をされている方からも、身体的負担が軽減されたという喜びの声をいただきます。奥様の介護を旦那様がされているあるご家族では、一人で移乗介助、とくにトイレでの介助が非常に大変だったとのことです。しかし「愛移乗くん」をご利用いただいてからは、身体を支える必要がなくなるので、とてもスムーズに介助できるようになったとおっしゃっていただけました。ーーー一人で介助にあたる必要が多い在宅介護では、とくにニーズがありそうです。そうですね。「愛移乗くん」は施設でご利用いただいている割合のほうが多いですが、実は在宅介護をされている方からのニーズのほうが多いと感じています。在宅介護でも必要に応じてデイサービスなどを利用することはできますが、それ以外は基本的にご家族が介護にあたらなければならないですよね。しかし在宅介護をされている方は自分の仕事があったりして、必ずしも常に要介護者をケアできるとはかぎりません。そうなると、トイレ介助に限界があるからということで、おむつでの対応に切り替えるケースがあります。しかし「愛移乗くん」があれば要介護者自身の操作で移動ができるため、トイレもしくはポータブルトイレの使用期間を長引かせることができます。「自分でできることを、できる限り自分でする」という自立支援の側面からも、「愛移乗くん」は評価していただいています。「愛移乗くんⅡ」は、これまでの安全性や耐久性はそのままに、より利便性を高めた新商品「愛移乗くんⅡ」とは?ーーー要介護者の方も、気兼ねせず移乗できれば精神的な負担の軽減につながりそうです。8月に販売開始予定の「愛移乗くんⅡ」は、これまでの「愛移乗くん」とどう違うのでしょうか?もっとも大きな違いは、おんぶの姿勢がとれない、腰が曲がらない方でもご利用いただけるようになったことです。「愛移乗くん」を商品かしてから、デモに来てほしいという問い合わせを施設からいただくことがありますが、そのなかの一つに、腰が曲がらない方が多く入居されている施設がありました。その職員の方から、そのような方々の移乗ができればとご意見をいただいたことが、「愛移乗くんⅡ」の開発につながっています。施設での使い心地を考えた5つの改良ーーーそれ以外にはどのような違いがありますか?「愛移乗くんⅡ」では、施設での使い勝手を良くする5つの改良が施された「愛移乗くんⅡ」ではこれまで以上に施設での利用を考慮し、利便性を高めるための改良をおこなっています。例えば、リモコンのコードレス化、バッテリーを搭載したことによる本体のコードレス化、本体移動がワンタッチでできるキャスターの改良、防滴仕様などです。これらの改良点は今ある「愛移乗くん」にもフィードバックし、「愛移乗くんN」として販売を開始する予定です。今後の展開や課題ーーー課題や今後の展開はありますか?重度の方やさまざまな症状の方向けに改良し、より多くの方がご利用いただけるよう「愛移乗くん」をシリーズ化していきたいです。例えば、「愛移乗くんⅡ」では腰が曲がらない方でもご利用いただけるようになりましたが、片麻痺の方にはまだ対応できていません。「愛移乗くんⅢ」では、そういった方々でもご利用いただけるよう、バージョンアップを図っていくつもりです。ーーー最後にメッセージをお願いします。介護の人材不足が問題になっているなか、介護施設では今後ますます省人化が進んでいくはずです。しかし、既存のオペレーションでは省人化にも限界があるのではと思います。介護ロボットの導入と同時に、抜本的なオペレーションの見直しが不可欠になっていくのではないでしょうか。例えば現在の介護施設では、1日の約30%~50%の時間を要介護者の付き添いに割いていると言われています。これは、要所要所での移乗介助が必要だからです。移乗介助が必要な場所に「愛移乗くん」を固定的に設置することでその手間を減らし、一人で動ける人は一人で動くというローテーションに変更すれば、かなりの省人化につながるはずです。「愛移乗くん」にかぎらず、介護ロボットをより有効活用するためにも、介護施設、介護業界全体で仕組みづくりの見直しをすべきだと考えています。編集部まとめ介護者ではなく、要介護者が利用する移乗介護ロボット「愛移乗くん」。装着型の移乗介護ロボットが介護者の腰痛防止や負担軽減を目的としているのに対して、「愛移乗くん」は要介護者の自立支援にも配慮しているのが大きな特徴です。在宅介護にも使えるのはもちろん、「愛移乗くんⅡ」では施設での使い勝手をさらに高め、より多くの人が使えるように改良されています。「地域社会の発展のためにも、今後はバリエーションを増やしていきたい」という言葉に頼もしさを感じます。愛移乗くん 商品名 愛移乗くん 寸法 770(全長)× 350(幅)× 970(高さ)mm 重量 30kg 耐荷重 80kg レンタル 介護保険対象商品 販売開始 2012年11月 販売価格 39万8千円(非課税) ※テクノエイド協会資料より抜粋http://www.techno-aids.or.jp/robocare/pdf/jirei_02.pdf愛移乗くんⅡ 商品名 愛移乗くんⅡ 販売開始 2017年8月予定 愛移乗くんN 商品名 愛移乗くんN 販売開始 2017年8月予定

最悪の場合は退職も!気をつけたい介護の腰痛~原因・対策・予防・助成金~

最悪の場合は退職も!気をつけたい介護の腰痛~原因・対策・予防・助成金~

腰痛は日本の国民病と言っても過言ではありません。厚生労働省のデータによると、なんと日本人の4人に1人が腰痛を抱えていることが分かっています。とくに利用者を抱きかかえての移乗作業や中腰作業が多い介護業界は、腰痛に悩まされる人が後を絶ちません。腰痛が悪化した結果、退職せざるを得ない人もいます。ここでは介護業界で働く人に向けて、介護職につきまとう腰痛の原因や対処方法をまとめました。さらに介護施設を運営する方に向けて、腰痛対策の重要性とそのためにできることをまとめました。介護職における腰痛の現状4日以上の休業を要する職業病の約6割が腰痛だということをご存知でしたか?介護職の腰痛による休業はこの10年で約2.7倍にまで増加しており、介護業界で働く人、介護施設を運営する人双方にとって、大きな問題となっています。介護業界における腰痛の原因厚生労働省によれば、腰痛の発生要因は動作要因、環境要因、個人的要因などさまざまで、多くの場合いくつかの要因が複合的に関与しています。介護の現場では、下記のような動作や環境が、腰痛を引き起こしていると考えられます。 人力による人の抱上げ作業 前かがみ・中腰での作業 ちなみに、国により若干異なりますが、欧米諸国では1人で持ち上げることのできる重量を約 25kg までと制限しています。それ以上の重量のあるものや人を繰り返し持ち上げたり抱えあげたりする介護現場で働く人は、腰痛リスクが高いと言えるでしょう。腰痛にならないためには?予防や対処方法腰痛は単に痛いという身体的苦痛にとどまらず、痛みや不自由さから来る精神的なリスクや、休業や通院・入院費といった経済的負担にもつながる問題です。また、腰痛は一度なってしまうと治りづらい病気でもあり、完治するのはたったの10%とも言われています。よって、腰痛になる前の予防が非常に重要です。ここでは、腰痛予防のポイントをまとめました。移乗介助時の対策ポイント 厚生労働省は、特に腰痛を引き起こす原因となる移乗介助において、次のような対策を挙げています。  利用者の残存能力を活かした介助方法を用いる。 スライディングボードやスライディングシートを活用。 一人で抱え上げない。複数化および福祉機器(リフト、スライディングシートなど)を活用。入浴介助時の対策ポイントまた、腰痛発生状況がもっとも高い入浴介助中の対策ポイントとして、下記を挙げています。 滑り止め対策(滑りにくい作業靴を履く、滑り止めマット) 水分補給をこまめに。 冷え対策(水気・汗を拭き取る、着替える、水をはじくエプロンを着用して作業、など)  入浴介助を担当する回数や時間を調整する。その他の予防・対処方法その他、腰痛を防ぐための方法としては、腰部保護ベルトやコルセットの使用、腰痛予防体操、ボディメカニクスの応用などがあります。参考:辛い介護の腰痛をやわらげる身体介助のちょっとしたコツ|腰痛の予防に良いグッズ 参考:ボディメカニクスを知ろう!~腰への負担が軽くなる介助のテクニック~腰痛対策としての介護ロボットって?腰痛の原因となる移乗介助を減らす、無くすといった根本的解決のためには、福祉用具を変えるのも一つの手です。今回は、腰痛予防につながる次世代福祉用具、介護ロボットをご紹介します。マッスルスーツ|株式会社イノフィスマッスルスーツとは、人工筋肉を使った腰痛予防のための装着型介護ロボットです。介助者がマッスルスーツを身につけることで、荷物を持ち上げる際の腰に対する負担が35%軽減、荷物を降ろす時の負担に関しては約6割も軽減されるという測定結果も出ています。取材記事・体験レポはこちら:人工筋肉で介護の腰痛問題を解決!マッスルスーツ| 株式会社イノフィスHAL®介護支援用(腰タイプ)|CYBERDYNE株式会社HAL®介護支援用(腰タイプ)は、人が体を動かすときに脳から筋肉へ送られる信号を読み取り、腰にかかる負荷を軽減する装着型介護ロボットです。2016年2月時点で国内の75施設で利用されています。HAL-CB02モデルは防水機能も装備されているため、腰痛発生率がもっとも高い入浴介助中でも使うことができます。スマートスーツ|株式会社スマートサポートスマートスーツは、「軽労化」をコンセプトに、中腰姿勢の維持や重量物の持ち上げによる疲労や負担を軽減するための装着型ロボットです。介護だけでなく、農作業や配送作業などにも広く使われています。負担軽減効果に加えて、お腹を引き締めるコルセット効果があるため、腰痛を発症しにくい”お腹に力を入れて固くした状態”をアシストしてくれます。腰痛対策のための助成金制度・講習会腰痛は、しばしば休業や休職、ひいては退職をともなう恐れもあるため、介護従事者はもちろん、介護施設運営者、経営者にとっても大きな問題です。ただでさえ介護人材の確保が困難になっている昨今、腰痛による休職者や退職者を減らすのは、円滑な運営上不可欠になってくるでしょう。腰痛を防ぐという職場環境の改善は、従業員の定着率を向上させ、労災を防ぎ、企業イメージをアップするための重要な経営課題です。政府も、腰痛による休職者や退職者を減らすために、助成金制度を設けています。それが職場定着支援助成金です。職場定着支援助成金とは? 職場定着支援助成金 介護労働者の身体的負担を軽減するために導入した介護福祉機器によって労働環境の改善がみられた場合に、機器導入費用などを助成する。 助成種目 助成内容  助成される場合 機器導入助成 介護福祉機器の導入費用の25%(上限150万円) 労働環境の改善がみられた場合 目標達成助成 介護福祉機器の導入費用の20%生産性要件を 満たした場合は35%(上限150万円) 従業員の離 職率の低下が図られた場合 上記の介護ロボットも、こちらの助成金の対象になる可能性があります。腰痛予防対策講習会とは?助成金以外の取り組みとして厚生労働省が実施しているのが、腰痛予防対策講習会です。  腰痛予防対策講習会とは、全都道府県の社会福祉施設及び病院・診療所等を対象に実施される、腰痛予防を図るための無料の講習会です。対象者は医療保健業看護従事者向け、社会福祉・介護事業の介護従事者向け、社会福祉・介護事業の事業者向けの3つに分かれており、「介護用福祉機器」を用いた実技を中心とした講習などが行われます。日程、開催地や申込みは 中央労働災害防止協会HP から確認できます。 欧米での腰痛対策事情は?海外でも、介護業務による腰痛は問題とされてきました。イギリスやオーストラリアでは、いち早く国をあげての腰痛対策に取り組んでいます。そのひとつが、ノーリフティングポリシーです。 ノーリフティングポリシーとは 「持ち上げない方針」のこと。1993年にイギリス看護協会が「人力のみで患者を持ち上げることを避ける」ことを新しく取り入れ、95年に「ノーリフティングポリシー(持上げない方針)」を発表された。 またオーストラリアでは、1998年に「押さない・引かない・持上げない・ねじらない・運ばない」という、介助時には福祉機器などを利用し、人力のみでの移乗介助や移動を制限することを発表しました。その結果、オーストラリアの厚生労働省は、適切にノーリフトプログラムが実施されたことによって、調査した施設では負傷が48%減少し、損傷によって失われるお金は74%減り、労働者の苦情処理にかかるコストも54%削減できたと発表しています。まとめ腰痛は、単に痛いというだけにとどまらず、精神的リスクや経済的負担という問題にもつながります。例えば腰痛の治療費や入院費として、平均13万円かかるとされています。また治すためには、約22日間の在院が必要です(※1)。介護従事者一人ひとりが気をつけるのはもちろんですが、介護ロボットの導入といった施設レベルでの取り組みも不可欠となってくるでしょう。 ※1:厚生労働省「医療給付実態調査 平成23年度」、「患者調査 平成23年」、総務省統計局「人口推計 平成23年度」 <参考資料> 公益財団法人テクノエイド協会(2014)『介護福祉経営士 実行力テキストシリーズ9 新しい福祉機器と介護サービス革命 導入の視点と活用のポイント』日本医療企画 厚生労働省「職場定着支援助成金」(2017年6月27日) 厚生労働省(2013年)「職場における腰痛予防対策指針の改訂 及びその普及に関する検討会報告書」 厚生労働省(2016年)「平成28年度国民生活基礎調査」

人工筋肉で介護の腰痛問題を解決!マッスルスーツ| 株式会社イノフィス

人工筋肉で介護の腰痛問題を解決!マッスルスーツ| 株式会社イノフィス

自立支援から作業支援へーーーよろしくお願いします。御社は東京理科大学発のベンチャー企業ですね。  今回お話を伺った株式会社イノフィス COOの横幕才氏はい。2001年から、東京理科大学の小林宏教授が、ウェアラブル型ロボットの研究・開発を開始しました。2013年に腰補助用マッスルスーツの実用化に成功し、それを販売するためにイノフィスを創業しました。開発当初は、障害を持っている方が自立した生活ができるよう、自立支援を目的とした機器を開発していました。プロトタイプを作って検証を続けていくにつれ、腰を使って作業を行う健常者も大きな問題を抱えていることに気づきました。その一つが、腰痛という問題です。実際、介護の現場では腰痛で職を離れざるを得ない職員が沢山いらっしゃるそうです。また介護の現場だけでなく、腰を使う作業はあらゆる業種、分野に存在します。そこで、まず先に、健常者に対する作業支援用の製品を開発するべく方向転換しました。それが2006年ごろのことです。2013年にマッスルスーツを実用化してから、プロフェッショナル向け商品として販売しています。 スーパーマンにはなれない?マッスルスーツは腰痛予防デバイス ちなみに、これまでにマッスルスーツを装着したことはありますか?ーーーいえ、ありません。マッスルスーツにどんなイメージを持っていますか?ーーー装着すると、自分の力が倍増するというようなイメージです。マッスルという言葉からも、自分がマッチョになれるとか、スーパーマンみたいになれるとか思いがちですよね。しかし、実は全く違うのです。その点を、これからご説明していきます。ーーーお願いします!マッスルスーツは何かというと、あくまで腰を補助するための製品だということを、まずはご理解いただきたいと思います。長期的に腰に負荷がかかるような仕事をされている方に対して、腰にかかる負担を軽減することで腰痛を予防してもらう。一言で言えば、人工筋肉を使った腰痛予防のためのデバイスなのです。ーーーじゃあ、力を増大させるためのものではないのですか?あくまでも腰補助という位置づけなので、マッスルスーツを使っても、自分の力で持ち上げられるもの以上のものは持ち上げられません。ただし、自分の力で持ち上げられるものでも、持ち上げるときには必ず腰に負担がかかりますよね。それをサポートしてあげようというのが、マッスルスーツなのです。人工筋肉だからできることとは?マッスルスーツのメリットは三つ。一つ目は、先ほどから申し上げているとおり「腰の負担軽減」です。二つ目は、作業をスムースに補助できるという点です。人工筋肉だからこそ実現できるスムースさが特徴なのです。ーーー人工筋肉って何なのでしょうか。マッスルスーツで用いている人工筋肉は、空気圧を供給すると非常に大きな力で収縮するMcKibben型人工筋肉と呼ばれるものです。人間の筋肉は、伸縮することで力を出したり緩めたりしますよね。それと同じことを、空気を出し入れしてゴムの伸縮で再現しているというイメージです。通常、マッスルスーツのような製品にはモーターが使われていますよね。モーターの場合はセンサーの読み間違いによる誤作動などが懸念されますが、その点はいかがですか?人工筋肉の場合、必ず自分の動きに追随するため、誤作動や不自然な動きをすることがありません。人工筋肉の良さは他にもあります。軽量ですし、電気部品を使っていないため防爆性が必要な環境でも安心して使用できます。三つ目の特徴は、装着が簡単にできるという点です。人工筋肉を用いているマッスルスーツであれば、慣れると10秒ほどで装着が可能です。 登山用ザックのような形状で、素早い装着が可能 基本的な構造をご説明します。マッスルスーツの真ん中に人工筋肉があり、アルミのフレームがそれを覆っています。人工筋肉と腰関節部がワイヤーでつながり、さらに下のももパッドにつながっています。ももパッドを起点にして、体が起こされるような作りです。装着時はリュックサックを背負うように担いで、ももパッドと腰ベルトをつけ、肩ベルトと胸ベルトを調整します。すごく簡単です。ーーー3種類展開されていますね。標準モデルと軽補助モデル、そしてスタンドアローンという独立型のモデルがあります。標準モデルは人工筋肉が4本使われており、もっとも強い35kgfの補助力があります。ここでいう補助力とは、腰にかかる負担を補助する補助力を指しています。本来、人工筋肉は1本で約200kgfという非常に大きな収縮力を出すことが可能です。しかし、自分で持てる重さ以上のものを作っても意味がありません。ですので、一般人が持てる重さを補助するのに適当と思われる補助力である、35kgfに設計している訳です。軽補助モデルは、女性・シニア層にむけて軽量化したものです。標準モデルより約2kg軽く、その分人工筋肉を2本に減らしています。補助力は25kgfです。これら二つのモデルは、コンプレッサーまたはタンクのいずれかを用いて、人工筋肉に空気を注入します。コンプレッサー式は回数の制限がありませんが、コードでつながっているため、行動範囲が限られます。一方タンク式の場合、行動範囲は広がりますが、使える回数に限りがあります。作業シーンに合わせて、どちらを選ぶかを決めていだきます。スタンドアローン型は、コンプレッサーやタンクが一切不要なタイプです。空気を事前に充填することで、外部供給を不要にしました。あらかじめ人工筋肉をパンパンに張らせておいて、ももパッドが反発するバネのような力を利用して補助力を発生させます。 実際にスタンドアローンを装着したところ。尾てい骨に密着させるため、肩に負担がかからない強い安定感のあるタイトフィットと、ももパッドと脚の間に遊びをもたせて歩行を楽にできるよう設計したソフトフィットの2タイプがあります。腰痛は国民病!マッスルスーツがもたらす真のメリットーーー実際、どれくらい腰の負担が軽減されるのでしょうか?筋電位を測定した結果、荷物を持ち上げる際の腰に対する負担が35%軽減されたというデータが出ています。荷物を降ろす時の負担に関しては、約6割も軽減されます。ーーー腰痛予防のためのデバイスということは分かりましたが、200kgfの力が出せるのに、35kgfにとどめているのはもったいないような気もします。そこがまさに、皆様にぜひ理解していただきたい部分です。というのも、そこを理解していただかないと、マッスルスーツの良さが正しく伝わらず、せっかく導入したのに使われなくなってしまうという事態につながりかねないからです。マッスルスーツの導入は、スーパーマンになるためではなく、腰痛予防をして労働環境を改善しましょうという提案なのです。例えば、「半年間使い続けたら、腰痛で休む人がゼロになりました」というところまでもっていくことが、導入の真の目的です。だからこそ、作業で使用する方々と、導入する経営側双方の理解がないと、絶対にうまくいかないのです。ーーー長期的、習慣的な使用が前提ということですね。そもそもなぜそこまで腰痛を問題視されているのでしょうか?腰痛は、日本の国民病なのです。厚生労働省のデータによると、日本人の4人に1人が腰痛を抱えていることが分かっています。(※1)そのうち、原因が分かっているのはわずか15%で、腰痛の8割以上は原因不明です。(※2)原因不明ということは、すなわち治療が困難ということです。一度腰痛になると治しづらいし、しかも完治するのはたったの10%と言われています。腰痛は、単に痛いというだけにとどまらず、精神的リスクや経済的負担という問題にもつながります。例えば腰痛の治療費や入院費として、平均13万円かかるとされています。また治すためには、約22日間の在院が必要です。(※3)ーーー当人も大変ですが、そんなに仕事を休まれては会社としても困りますね。その通りです。精神的リスクとしては、腰痛によるストレスももちろんのこと、うつ病になりやすいというデータもあります。ある調査によれば、持上げ作業や中腰姿勢・同じ姿勢を続けることが、腰痛を引き起こす原因の半分を占めていることが分かっています。(※4)つまり、誰もが腰痛になる危険性があるということです。だからこそ、たとえ健康体であっても、今からの予防が大事なのです。使っていただく皆様には、「腰痛は他人ごとではなく、自分にも起こるリスクがある」、「自分の身は自分で守る」という意識を持っていただきたいのです。ーーー経営側としても、腰痛による休職を防ぐという点で、メリットがありそうですね。休職だけではありません。腰痛になると生産性が落ちますし、ひいては退職してしまう方もおられます。腰痛を防ぐという職場環境の改善は、従業員の定着率を向上させ、労災を防ぎ、企業イメージをアップするための重要な経営課題です。ーーー使用者と経営側双方の理解があって初めて、持続的な使用につながるという意味がよく分かりました。当社としては、マッスルスーツを工事現場のヘルメットのように使っていただければと考えています。この仕事をするときはマッスルスーツを使いましょうという安全基準やルールを決めて、習慣的に使い続けるのが当たり前になって初めて、本当の普及が始まるのではないでしょうか。マッスルスーツの広がりと今後の展開ーーー御社の製品は、介護以外の分野でも活用できそうです。マッスルスーツは介護ロボットとしての印象が強いかもしれませんが、腰補助という観点で考えるとあらゆる分野で使っていただけます。例えば面白いところでは、カツオの一本釣り組合さんからお問合わせがあったりしましたね。毎日、私たちが想像もしていなかったようなところからお問合せをいただき、こちらとしても驚くほどです。ーーー現在のマッスルスーツは健常者の作業支援という性格が強いですが、自立支援ロボットとしての展開は考えていないのでしょうか?はじめに申し上げていたとおり、もともとは障害を持っている方の自立生活を実現したいという想いから、開発がスタートしています。よって今後は、自立支援も含めた製品の多様化、ポートフォリオの拡大を進めていくつもりです。現在は企業に向けて販売していますが、これからは一般向けの商品も作っていきたいです。病院や施設でのリハビリ利用、自立歩行支援はもちろん、老老介護の現場や在宅でも使っていただけるように、幅広い活動を行っていきます。ーーー介護ロボット業界は盛り上がりを見せている反面、誤解やネガティブイメージを抱えている職員の方もいらっしゃいますよね。介護の分野においては、人の手でないとできない部分が確かにあると思っています。すべての作業がロボットに取って代わることはないでしょう。だからこそ、人を支援するためのロボットが必要になるはずです。介護現場で働いている皆様が、ご自身の身を守りながら長く元気に働いていただくことがとても重要だと思っております。 編集部まとめ 取材後、実際にスタンドアローンを装着し、20キロの荷物を持ち上げてみました。腕の力は使うものの、腰にはさほど負担がかかっていないように感じます。しかしスタンドアローンを外して再度持ち上げようとしてみたら、あまりの違いに驚きました。マッスルスーツが、いかに腰を補助してくれていたのか、体で実感することができました。「マッスルスーツ」「人工筋肉」という響きから、装着すればパワーが増大するのではないかという期待は、「職場環境の改善」という本当のメリットを前に良い意味で裏切られました。介護ロボットが真に普及・定着するためには、「なぜそれを使う必要があるのか」を理解する必要があると痛感します。 ※1 参考:厚生労働省(平成22年度国民生活基礎調査) ※2 参考:Deyo RA et al : What ca the history and physical examination tell us about low back pain? JAMA 268: 760-765, 1992 ※3 参考:厚生労働省「医療給付実態調査 平成23年度」、「患者調査 平成23年」、総務省統計局「人口推計 平成23年度」 ※4 参考:腰痛に関する全国調査報告書2003年 標準モデル(タンクタイプ・外部供給タイプ) 名称腰補助用マッスルスーツ寸法Fサイズ:幅50cm x 高さ90cm x 奥行き22cmSサイズ:幅45cm x 高さ81cm x 奥行き20cm重量本体:6.6kg(基本的な本体構成部のみ)高圧タンク:1.5kg(1.5リットル)(タンクタイプのみ)アシスト力最大35.7kgf(140Nm)アシスト部位腰、脚(腰を落として持ち上げる場合)希望小売価格600,000円(税別) 軽補助モデル(タンクタイプ・外部供給タイプ) 名称軽補助モデル寸法Fサイズ:幅50cm x 高さ90cm x 奥行き22cmSサイズ:幅45cm x 高さ81cm x 奥行き20cm重量本体:5.2kg(基本的な本体構成部のみ)高圧タンク:1.5kg(1.5リットル)(タンクタイプのみ)アシスト力最大25.5kgf(100Nm)アシスト部位腰、脚(腰を落として持ち上げる場合)希望小売価格600,000円(税別) スタンドアローン(タイトフィット・ソフトフィット) タイトフィットソフトフィット名称スタンドアローン寸法Fサイズ:幅50cm x 高さ90cm x 奥行き22cmSサイズ:幅45cm x 高さ81cm x 奥行き20cm重量5.0kg5.1kgアシスト力最大25.5kgf(100Nm)アシスト部位腰、および脚(脚のチカラで作業する場合)希望小売価格700,000円(税別)800,000円(税別)

ベッドが車いすに大変身!離床アシストロボット「リショーネPlus」|パナソニックエイジフリー株式会社

ベッドが車いすに大変身!離床アシストロボット「リショーネPlus」|パナソニックエイジフリー株式会社

2016年4月に、介護事業を行う4つの会社を統合して誕生したパナソニックエイジフリー株式会社。施設・在宅両方に向けてサービスと商品を提供する、幅広い事業領域を持つ会社です。そんなパナソニックエイジフリー株式会社だからこそ開発できる介護ロボットが、今回ご紹介する「リショーネPlus」です。一見普通のベッドに見える「リショーネPlus」の魅力と、背後に隠された開発秘話に迫ります。パナソニックエイジフリーってどんな会社?―――まずはパナソニック エイジフリー株式会社様の会社のご紹介をお願いします。東京大学の非常勤講師も勤める河上日出生氏に話を伺ったパナソニックエイジフリー株式会社は、パナソニックを母体としている会社です。パナソニックエイジフリーの事業そのものは1998年にはじまり、来年でちょうど20周年になります。最初は有料老人ホームというサービスからスタートし、順次事業を拡大していきました。当社の一番の特徴は、介護用品を作る製造業と、商品やリフォームで生活環境を整える流通・小売業、そして在宅・施設向けの介護サービスを提供するサービス業と事業が多岐にわたり、かつそれぞれが専門分化・連携していることです。そのため、例えば施設のニーズにすばやく応えて商品を開発することが可能です。介護用品開発としては、ベッド、排泄系、入浴系などがありますが、最近は新しくロボット技術を使った取り組みをしています。ベッドが車いすに変身!新発想の移乗支援ロボット―――「離床アシストロボット リショーネPlus」とはどのような製品ですか?現在販売している「リショーネPlus」の前に、「リショーネ」という商品を発売しました。「リショーネ」は電動ケアベッドとフルリクライニング車いすを一体化した新商品です。ところで、電動ベッドがどういうものかはご存じですか?介護施設にあるベッドというのは、通常3モーター、3モーションと言われています。背上げ・足上げ・高さ調整ができるという意味で、だいたいこれがスタンダードです。我々はそういったベッドに、その半分が分離して車いすに変形するものを作ったということです。―――「離床アシストロボット リショーネPlus」開発の背景やきっかけを教えてください。「リショーネ」は、ベッドと車いすを分離合体させることによって、ベッドと車いすの移乗介助を手助けしようという商品です。「リショーネPlus」は、その改善版になります。「リショーネ」も「リショーネPlus」も、重介護度の方、いわゆる寝たきりの方を対象にしています。そういった方の移乗介助は通常、介護する人二人がかり、もしくは三人がかりで抱えて、ぐっと持ち上げて行われます。そうするとよく言われるように、介護する方の腰痛はもちろん、介護を受ける方が感じる苦痛、あるいは恐怖などが問題になります。さらには体の状態が変わることによる血圧の急低下や内出血などのリスクもある。重介護度の方の移乗は、すごく気遣う作業なんですね。我々は、そういった諸々のリスクや困難を伴う移乗介助を、介護する方も受ける方も安楽にできることを目指したのです。リフトより簡単、しかも早い。機能を絞ることで実現したこととは―――移乗というと、リフトを使用した移乗介助も考えられますが。厚労省のデータとしては、リフトを導入している介護施設はだいたい8%と言われています。我々としては、実際使われているのはその半分以下だろうと考えています。移乗用リフトには、移動できるタイプのリフトと、備え付けのリフトがあります。移動できるタイプは色々な所で使える良さはあるけれども、持ち運びが大変。備え付けのリフトは場所を取るなどの問題があります。また、スリングシートを使ってリフトで釣り上げるんですが、それには結構スキルが求められます。だからこそ「リショーネ」は、簡単に、すぐに導入できることを前提として開発しました。その分、対象の方を重介護度の方とかなり絞っている。絞り込むことによって良さを出しているということです。「リショーネ」とリフトの比較データがあります。ベッドから車いすへの移乗にかかる所要時間は、リフトに比べて約1/2、作業のステップ数に至っては1/4です。この作業工程の少なさは、導入後も持続的に使っていただくための大切なファクターです。―――開発中に特に気をつけたこと・こだわりはなんですか?実はベッドが真ん中で分かれるということが、業界的には非常識なことなんです。なぜ非常識かというと、床ずれ(=褥瘡)ですね、寝たきりの方は床ずれになりやすいと。我々はそこにチャレンジしました。床ずれは、マットレスの体圧分散性ととても関係があります。例えばベッドのシーツのシワひとつあってもいけない。そういう常識があるんです。そんな世界にあってベッドが真ん中にスパンと分かれているとなると、これ大丈夫なの?となる。そこで褥瘡(じょくそう)専門家の先生に入っていただいて、検証しました。検証の結果、一枚物のマットレスと違いがないということが確認できた。それでようやく商品化できたという流れがあります。試作を重ねて分かった、ロボットならではの解答―――「離床アシストロボット リショーネPlus」の開発でもっとも難しかったのはどんなことですか?実はリショーネも、もともとはこのような形ではなく、人を抱えるという持ち上げ型のロボットから始まったんです。でも持ち上げ型のロボットをエイジフリーの介護施設で使って意見をもらっているうちに、ちょっとこれではまずいなということになったんですね。機能としてはなかなかおもしろいんだけど、実際の現場で使い物になるかというのとはまた違う問題だと。例えば空間的な問題です。限られたお部屋の空間にロボットをいれると、足場がなくなってしまい、せまい。あとは安全面での問題です。持ち上げというのは、根本的に人が持ち上げるときのリスクをそのまま継承したものになっている。だからそこを変えないといけない。持ち上げ型ロボットから、ロボットでしか成しえない一体型ロボットへと変化 結局のところ、ベッドと車いすの間を移乗するならベッドが車いすになればいい、そうすれば持ち上げすらないということで、馴染みのあるベッドと車いすという形はそのままに、分離合体させるという商品になりました。これが、人にはできない、ロボットならではの答えの出し方だったと言えるんじゃないかなと思っています。―――リショーネとリショーネPlusでは何が違うのでしょうか?形が決まった後に様々な所で実証し、ようやく販売になりましたが、最初は100台限定・実勢価格としては130万程度で販売しました。「リショーネ」自体は、機能としては非常に受けれいてもらえたと言えます。その一方で、価格や安全性、運用性、利便性といったところで改善を強く求められました。それらを改善したのが、「リショーネPlus」です。「リショーネPlus」は、実勢価格を80万程度まで下げ、分離する方向を左右どちらも選べるように改善しました。さらに組み立て型にしたことによって、在宅介護でも使えるようになりました。移乗が楽になると、場に参加する機会が増える―――利用者の声・外部の評価・反響にはどんなものがありますか?在宅レンタルされた方からは、離床が一人でも安全・簡単にできるとの声が寄せられています。介護施設現場の反響としては、約70~80%のスタッフ様が身体的、心理的両方の負担が軽減されたと回答するなど、その有用性が実証されています。身体・心理双方の負担が8割低減したまた、車いすの使用回数や離床時間が大幅に増加すると同時に、利用者の口数やリアクションも非常に良化したという結果が出ています。介護する方の負担やストレスを軽減すると同時に、全介助を必要とする方が苦痛なく安心してベッドから離れ、場に参加する機会が増えることで心身が良くなった、元気になってきたという声をいただくのは、我々としても本当に嬉しいですね。介護する方、受ける方双方にお役立ちできるということを柱にしているので、そういう意味では目的通りの成果が出たなと自負しています。世界初!ISO13482を取得―――前モデルである「リショーネ」はISO13482に基づく認証を世界で初めて取得されていますね。ISO13482は生活支援ロボットの初めての国際安全規格です。我々は規格制定にも若干関わっていますが、ここでは新しい概念の安全の手法、すなわち機能安全が求められています。そのため、これまでの介護機器にくらべてとびぬけた安全性が必要になります。開発時も、求められる安全性にたいして、どうコストと折り合いをつけていくかが課題となりました。そこで我々が工夫したのは、機能安全にまつわる部分を極小化していくということでした。安全部分をある一点に閉じ込めることで、高い安全性を実現しながらできるだけコストを抑える。そういった安全性の設計の考え方を見直すのが、第一のハードルとなりました。ロボットが、「総介護時代」を明るくする―――介護職員の中には、介護ロボットの導入にネガティブなイメージを持っている人がいます。そのような人に、介護ロボットが受け入れられていくのには何が必要だと思いますか?ロボットというワードは非常に難しいんです。「リショーネ」も実は、最初はロボットとは名乗ってませんでした。ネガティブイメージを考えて、ロボットは強調しないでおこうとしたんです。でも、最近は国が力を注いでいることもあって、現場の方のロボット意識も高まっているし、抵抗感も緩和されてきていると感じています。むしろロボットを肯定的に捉え、「介護する方=ロボットオペレーター」いう肩書を新たに作ることで、介護業界に対するイメージの改善につながるのではないかという声が、介護現場から出てくることもあります。我々としては、「総介護時代」を迎えるにあたって、テクノロジーを取り入れることで少しでも介護に対して前向きになる、「明るい介護社会」に貢献できればいいなと思っています。編集部まとめ 取材にあたり、実際に「リショーネPlus」を体験してみました。寝転がってみると、ベッドが真ん中で分かれているのを全く感じさせない寝心地の良さに驚きます。分離合体するときは、大きな衝撃や音もなく非常にスムーズ。介護する側と受ける側の顔を見合わせられる距離・位置で操作してくれるので、安心して身を任せられました。取材して感じたのは、介護ロボットが単なる「負担軽減」にとどまらない、可能性に満ちたものでありうるということです。「リショーネPlus」による負担軽減は、介護を受ける方の場の参加につながり、ひいては精神的な変化をもたらしています。 商品名離床アシストロボット リショーネPlusサイズ全長 2,075mm 全幅 1,009mm(車いす合体時)、全高 799~1,079mm重さ164kg(車いす部含む。マットレス除く)希望小売価格90万円(税抜・配送・組み立て費用別)発売日2017年1月20日

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