排泄支援

実はメリットがいっぱい!神奈川県の「さがみロボット産業特区」とは?

実はメリットがいっぱい!神奈川県の「さがみロボット産業特区」とは?

全国でも1・2を争うスピードで高齢化が進んでいる神奈川県。そんな神奈川県では、深刻化する超高齢社会にむけて、3つの「特区」を設けて独自の取り組みを行っています。「特区」とは、規制緩和などの特例措置が適用される特別なエリアのこと。今回は、そのうちのひとつである「さがみロボット産業特区」をご紹介します。さがみロボット産業特区とは?画像提供: さがみロボット産業特区特設HP さがみロボット産業特区は、生活支援ロボットの研究開発や、実用化・普及を推進しているエリアです。生活支援ロボットとは、介護・医療、高齢者等への生活支援、災害対応など、人々の生活を支えるロボットをさします。一般的に想像するような二足歩行ロボットだけでなく、ロボット関連技術を使った製品や機器、たとえば、高齢者の見守りセンサーやドローンのようなものも含まれます。そうした生活支援ロボットの実用化を通じて、地域の安全・安心を実現することが目標として掲げられています。そのために、特区ではおもに4つの支援を行っています。1.規制緩和ロボットの実用化に向けて必要となる規制緩和について国との協議を行い、実証実験や実用化を支援しています。たとえば、通常であれば市町村等からしか受け付けていない介護保険適用の提案も、この特区から行うことが可能です。2.開発支援企業や大学等の各機関がもつ技術・資源を最適に組み合わせる「神奈川版オープンイノベーション」によって、共同研究開発を促進します。その他、「重点プロジェクト」の実用化に向けて、アドバイザー支援や広報支援、国の補助金等の獲得に向けた支援等も行っています。3.実証実験生活支援ロボットの実証場所やモニターのコーディネートを行っており、 「重点プロジェクト」や「公募型ロボット実証実験支援事業」では、実証実施にかかる一部経費を補助しています。 「公募型ロボット実証実験支援事業」では、毎年度全国から公募を行っています(※  平成29年度の募集は終了)。 また、本格的な実証実験の前に、あらかじめ動作確認等を行うことができる「プレ実証フィールド」を用意しています。4.立地支援特区制度を活用して新たに事業展開をはかる企業にたいして設備費など投資額の一部を補助したり、低い利率で融資を受けられる制度があります。具体的には、「企業誘致促進補助金」では、県外からの立地の場合、投資額の10%・上限額10億円が、「企業誘致促進賃料補助金」では賃料月額の2分の1・上限900万円が補助されます。さがみロボット産業特区で商品化した介護ロボットさがみロボット産業特区の支援によって、これまでに数々のロボットが商品化されてきました。その中でも、今回は介護ロボットに絞って紹介していきます。パワーアシストハンド|株式会社エルエーピー画像提供: さがみロボット産業特区特設HP 「パワーアシストハンド」は、脳血管疾患などにより麻痺した手指や固まりかけている関節の曲げ伸ばしをサポートするロボットです。専用グローブのなかに手を入れることで、空気圧を利用したシステムで手指の曲げ伸ばしをサポートしてくれます。特区では、実証実験や発売に当たっての検査や手続きに関するアドバイス等の支援を行いました。ReWalk(リウォーク)|株式会社安川電機 画像提供: さがみロボット産業特区特設HP ReWalk(リウォーク)は、脊髄損傷により起立できなくなってしまった方向けの歩行アシスト装置です。腕時計型のコミュニケータと補助杖と一緒に使用します。センサーが身体の傾きなどを検知し、それに合わせて歩行をアシストしてくれます。特区では、神奈川リハビリテーション病院における実証実験を支援しました。 OWLSIGHT(アウルサイト)|株式会社イデアクエスト 画像提供: さがみロボット産業特区特設HP  OWLSIGHT(アウルサイト)は、非接触・無拘束の見守りシステムです。ベッドのそばに取りつけることで、ベッドの上にいる人の立ちあがりやもたれかかりなどを検知するほか、もだえやふるえのような小さな動きも検知してくれます。特区では、2ヶ所の介護施設で一定期間使用してもらい、そこで出た意見を改良に反映させ、商品化を実現しました。ベッドサイド水洗トイレ|TOTO株式会社画像提供: さがみロボット産業特区特設HP ベッドサイド水洗トイレは、ベッドのそばに設置できるポータブル水洗トイレです。 水洗機能により、 従来のポータブルトイレのメリットをそのままに、ポータブルトイレでは気になりがちなニオイや処理の負担が軽減されています。特区では、介護施設において排泄に関する実態調査を実施するとともに、高齢者宅においても実際に一定期間使ってもらう実証実験を支援しました。さがみロボット産業特区だからできることさがみロボット産業特区の取り組みは、ロボットメーカーの開発支援だけではありません。ロボットの実用化・普及によって、県民や介護施設の課題解決をめざしたさまざまな取り組みも行っています。ここでは、県民や介護施設が利用できる取り組みをまとめました。1.ロボット体験施設で、介護ロボット等が体験できるロボット体験施設とは、住宅展示場内のモデルハウスで、実際の暮らしに近い環境でロボットを体験できるロボットのショールームのことです。現在は、厚木会場・茅ヶ崎会場にてロボットが展示されています。展示されているロボットは以下のとおりです。 うなずきかぼちゃん いまイルモ  パルロ  ハロー!ズーマー パワーアシストハンド    など ロボット体験施設のほかに、ロボット体験認定ルームもあります。こちらは、企業のショールームやすでにロボットを活用している福祉施設で、もっているロボットを一般公開している施設をさします。施設によって公開しているロボットが異なるので、事前に確認するとよいでしょう。 →参考: ロボット体験認定ルーム 一覧 2.ロボット体験キャラバンで、介護ロボットの説明が聞けるロボット体験キャラバンとは、 介護施設等の実際の現場まで生活支援ロボットを持ってきてもらい、説明を聞いたり体験できたりする出張型の説明会および体験会のことです。 今年度からは、介護施設や医療機関に加え、地域のコミュニティなども訪問先に加わりました。  ロボット一覧 の中から事前に6種類から8種類のロボットを選び、当日に持ってきてもらいます。  現在、第3期募集が行われている最中です。第3期募集期間■平成29年11月1日(水曜日)から平成30年1月31日(水曜日)まで※具体的な訪問日は別途調整訪問先対象■県内の介護・障がい者(児)施設、医療機関、地域のコミュニティ、福祉イベント、学校など※応募者多数の場合は先着順 訪問先での流れ■訪問時間…2~3時間程度■内容…ロボットの機能・使い方などの説明、ロボットの体験(適宜、質疑応答)、アンケートの記入 3.生活支援ロボットのモニター制度で、一定期間ロボットが試せる 生活支援ロボットのモニター制度とは、購入やリースをする前に一定期間ロボットを試せる制度です。神奈川県内の介護施設や医療機関等が対象ですが、ロボットによっては、県内在住の個人の方も申し込み可能です。モニター期間は1ヶ月で、試用後は簡単なアンケートに回答する必要があります。 現在は12のロボットから選ぶことができます(※1)。※1  ロボット一覧 にて「モニター対象」と記載のあるもの募集期間■平成29年4月14日(金曜日)から平成30年1月19日(金曜日)までモニター募集対象■神奈川県内の介護・障がい者(児)施設・医療機関・学校など※ロボットによっては、県内在住の個人の方も申し込み可能4.ロボット導入支援補助金で、最大200万円の補助が受けられる さがみロボット産業特区で商品化したロボットを導入する施設等向けに、最大で200万円の「ロボット導入支援補助」制度があります。こちらはロボットが社会の中で活用されていることを多くの方に知ってもらうため、 原則として神奈川県内の法人による購入が補助対象となりますが、一部のロボットは個人も対象になります。募集期間■平成29年4月14日(金曜日)から平成30年1月31日(水曜日)まで※ 予算の上限に達した場合には、期限前でも受付終了 補助金額 ■ロボット1台ごとに、購入価格(本体価格+対象付属品等の価格)に3分の1を乗じた額か、200万円のいずれか低い方の額を補助 まとめ 介護ロボットをはじめとする生活支援ロボットの実用化・普及を全国に先駆けて行う「さがみロボット産業地区」。実は開発メーカーだけでなく、介護施設や介護ロボットの購入(レンタル)を考えている施設等にとってもたくさんのメリットがある取り組みなのです。介護ロボットの導入で介護報酬が加算される可能性が高まってきた今、こうした支援制度を活用することで介護ロボットの活用がより身近なものに感じられるでしょう。 介護ロボットONLINEでは、独自の取り組みを行う自治体を今後も特集していきます。 <参考資料>さがみロボット産業特区特設HP

介護ロボットの開発重点分野が追加!排泄予測や装着型外出支援機器も

介護ロボットの開発重点分野が追加!排泄予測や装着型外出支援機器も

介護ロボットの「ロボット技術の介護利用における重点分野」が新たに1分野5項目追加されることが、経済産業省より発表されました。「ロボット技術の介護利用における重点分野」とは、 経産省や厚生省がすすめる介護ロボット支援において、優先的に開発・導入が推進される分野です。何が追加されたのか?今後の展開は?気になる点をまとめました。移動支援・排泄支援・コミュニケーションロボットの項目が追加これまでの重点分野は、下記の5分野8項目で策定されていました。経済産業省の「ロボット介護機器開発・導入促進事業」などは、この重点分野にしたがって実施されています。 移乗介護(装着型/非装着型) 移動支援(屋外用/屋内用) 排泄支援 見守り(介護施設用/在宅介護用) 入浴支援この重点分野に、新たに1分野5項目が追加されました。合計で6分野13項目になったのです。追加されたのは、 移動支援×1項目、排泄支援×2項目、見守り・コミュニケーション×1項目、そして新分野である介護業務支援です。 移動支援の新項目「移動支援」分野は、これまで2項目ありました。 高齢者等の外出をサポートし、荷物等を安全に運搬できるロボット技術を用いた歩行支援機器 高齢者等の屋内移動や立ち座りをサポートし、特にトイレへの往復やトイレ内での姿勢保持を支援するロボット技術を用いた歩行支援機器 今回、新たな項目として、(3)外出用の装着型移動支援機器が追加されました。 高齢者等の外出等をサポートし、転倒予防や歩行等を補助するロボット技術を用いた装着型の移動支援機器 「外出用の装着型移動支援機器」は、すでに様々な企業から販売されている、今介護ロボット業界でもっとも注目されている機器のひとつです。介護ロボットONLINEでも取材記事を掲載しています。 ▼取材記事を読む▼ 排泄支援の新項目 これまで、「排泄支援」分野に該当する機器は、 排泄物の処理にロボット技術を用いた設置位置の調整可能なトイレ に限られていました。しかし、今回新たに下記の2項目が追加されました。 ロボット技術を用いて排泄を予測し、的確なタイミングでトイレへ誘導する機器 ロボット技術を用いてトイレ内での下衣の着脱等の排泄の一連の動作を支援する機器(2) 排泄予測・誘導機器には、排泄予知ウェアラブルデバイス「D Free」などが当てはまると考えられます。 ▼取材記事を読む▼ 見守り・コミュニケーション「見守り支援機器」の分野は、下記の2項目でした。 介護施設において使用する、センサーや外部通信機能を備えたロボット技術を用いた機器のプラットフォーム在宅介護において使用する、転倒検知センサーや外部通信機能を備えたロボット技術を用いた機器のプラットフォーム 今回新たに、下記の1項目が追加されました。 高齢者等とのコミュニケーションにロボット技術を用いた生活支援機器 これにより、いわゆる「コミュニケーションロボット」も開発支援の対象になったといえます。2016年に行われた 介護分野におけるコミュニケーションロボットの活用に関する大規模実証試験  をうけ、 コミュニケーションロボットの効果や可能性が明らかになった からでしょう。 実証試験に関しては、報告書を読み解くシリーズ~実証試験から分かるコミュニケーションロボットの可能性と問題点~として詳しく記事にしています。 新分野「介護業務支援」が追加新しい分野として、「介護業務支援」分野が追加されました。 介護業務支援 ロボット技術を用いて、見守り、移動支援、排泄支援をはじめとする介護業務に伴う情報を収集・蓄積し、それを基に、高齢者等の必要な支援に活用することを可能とする機器 “介護業務に伴う情報を収集・蓄積”とあるように、いわゆるICT、IoT機器が該当すると考えられます。 経済産業省は、 介護ロボットによる業務効率化を図りたい考えなのでしょう。 今後は介護そのものだけでなく、介護の周辺業務・事務業務全般をサポートする機器にも開発補助が出されていくことになりそうです。今後の展開経済産業省は、「ロボット介護機器開発・導入促進事業」という事業名で、重点分野にある介護ロボットの開発を支援しています。具体的には、開発補助金として最大1億円を企業に助成しています。この事業は、今年度で終了する予定です。経済産業省の発表によれば、新たに追加された1分野5項目の開発支援の公募を本年度中に開始する予定とのです。「ロボット介護機器開発・導入事業」が今年度で終了したあとは、「ロボット介護機器開発・標準化事業」という事業名に変えて 開発支援を継続する意向 です。介護ロボットのさらなる充実に期待今回の改定で重点分野に該当することとなった販売開始済の介護ロボットも多く、今後の開発事業ならびに導入事業に期待が集まります。また、介護の事務業務全般をサポートする機器も新たに重点分野となったことで、これまで業務を圧迫していた報告書やレポート作成、 介護記録 などの負担が軽減される可能性があります。もっとも、単にそうしたICT機器、IoT機器を導入するのではなく、職員が使いこなせるようにサポートする体制も整える必要があるでしょう。

より文化的な排泄介助をめざして「ベッドサイド水洗トイレ」|TOTO株式会社

より文化的な排泄介助をめざして「ベッドサイド水洗トイレ」|TOTO株式会社

誰もが使える”ユニバーサルデザイン”を心がけるTOTO株式会社。しかし、高齢者や歩行が困難な人は、そもそもトイレまでたどりつけないことも…。同社はそんな人に向けて、室内に置けるポータブルトイレの開発・販売を行ってきました。今回紹介する「ベッドサイド水洗トイレ」もそのひとつです。2017年10月2日(月)、同商品の新モデルが新たに販売開始しました。これまでのポータブルトイレとどう違うのか?「ベッドサイド水洗トイレ」の開発者である吉冨利彦氏に、商品の特徴や開発秘話を聞きました。機器水栓事業部の吉冨氏に話を伺う ベッドサイド水洗トイレとは?ーーーベッドサイド水洗トイレとはどのような商品ですか?ベッドのすぐそばに設置できる。もちろん移動可能だ水洗トイレでありながら、従来のポータブルトイレと同様に、ベッドのそばに後付けで設置することができる、動かせる水洗トイレです。一人でトイレまで行くのが困難という方や、ポータブルトイレではにおいや後始末が気になるという方におすすめです。ーーー特徴を教えてください。一つ目の特徴は、簡単な工事で設置が可能である点です。一般的なトイレの場合、75mmという大きな配管と、水が流れるようにするための勾配が必要ですが、「ベッドサイド水洗トイレ」は20mmという細い配管で排泄物を圧送するので、大掛かりな工事や勾配の有無の心配なく、簡単に設置することができます。二つ目の特徴は、移動性です。2017年10月に販売開始する新モデルは、重量を軽くし、キャスターを付けることで、従来品より本体を動かしやすくしました。ご自宅ではお部屋の模様替えやお掃除時等に合わせてトイレの置き場所を変えられますし、施設でもご利用者の方の身体状況に合わせて最適な位置にレイアウトすることができます。後部にキャスターがついているため、一人で持ち上げて移動させることができる ーーー在宅と施設、どちらからのニーズが多いですか?また、どういったニーズを持った人が「ベッドサイド水洗トイレ」にたどり着くのでしょうか?現状では、施設よりも戸建てで当商品を導入いただく実績のほうがやや多いです。従来のポータブルトイレと比較し、とくに「排泄の処理が不要」という点に魅力を感じて導入いただくケースが目立ちます。ーーー「排泄の処理が不要」という点は、介護者にとっての利点ですね。介護者の方はもちろん、被介護者の方もその点を非常に評価してくださっているんです。私自身、開発当初は介護者の方の負担軽減を念頭に置いていたのですが、実際に導入された方にヒアリングしてみると、被介護者の方の「自分の排泄の処理で家族に迷惑をかけたくない」という精神的な負担が非常に大きかったことを知りました。なかには、家族に排泄物がたまったバケツを処理してもらうことに気兼ねして、食事や水分を摂るのを控えていたという方もいらっしゃるほどです。「ベッドサイド水洗トイレ」を導入するとき、「これで好きなだけ水が飲めるわ」とおっしゃる言葉を聞いて、「今までそんな遠慮をしていたのか」と驚くとともに涙ぐまれるご家族の姿を目の当たりにしたこともあります。そういった意味で、「ベッドサイド水洗トイレ」は介護する方はもちろん、介護を受ける方の精神的負担軽減につながる機器であると考えています。 お客様が”本当に望んでいるトイレ”のためにーーー水洗式のポータブルトイレを作ろうと考えたきっかけは?私はもともとバケツ式のポータブルトイレ開発を担当していました。開発当時は業界内でもトップレベルに使いやすいポータブルトイレができたという自負があったんです。しかし、実際のお客様にヒアリングを行ったところ、予想外にネガティブな意見を多く頂いてしまいました。意見の多くは、「これでは恥ずかしくて孫を部屋に呼べない」「においが広がるのであまり使いたくない」といったものでした。この経験から、「お客様が本当に望んでいるトイレとは何だろう?」と考えるようになったんです。最終的に、いただいた課題を解決できるような新しいポータブルトイレ、すなわち水洗式ポータブルトイレを作ろうという思いに至りました。ーーー開発にあたって特に苦労されたことは?実は、「水洗式のポータブルトイレ」というコンセプト自体は10年以上前からあったのです。しかし技術的な課題が大きく、なかなか商品化までたどり着けていませんでした。当時、海外ではカッターを用いてミキサーのように排泄物を粉砕するタイプの商品がありましたが、おむつやタオルなどを流してしまったとき、カッターの歯を避けながら処理しなくてはいけないという安全性の問題がありました。商品開発のためには、より安全性が高く、かつ確実に排泄物を粉砕し汚水マスまで流せる技術を開発する必要があったのです。そのために約一年半、毎日自分の排泄物を触って研究しました。さまざまな硬さの排泄物を研究するために、パン食にしたり肉中心の食事にしたり、食生活を限定して挑みましたね(笑)。その結果、排泄物には鋭いカッターの歯ではなく、洗濯機のように激しい水流で衝突を促して粉砕した方が効果的であることに気づき、現在の方式に至りました。在宅・施設利用|それぞれの反響ーーーすでに導入された方からの反響を教えてください。もっとも違いを実感していただくのが「におい」のようです。従来のポータブルトイレをお使いのある方は、においを気にして冬の寒い時期でも頻繁に窓をあけて換気されていたそうですが、当商品を導入してからはにおいを気にする必要がなくなり、いつでも快適に過ごせていると言っていただきました。また、「ベッドサイド水洗トイレ」を導入したことで、これまでおむつを使用していた人がおむつなしで過ごせるようになったというケースもあります。ご自分でトイレに行けるようになったことで生活のさまざまなシーンに影響が表れ、ネイルやおしゃれをはじめたり、美容院に行ったりなどの変化が見られるようになった方もいます。「ベッドサイド水洗トイレ」を使用しているご本人だけでなく、その旦那様も、そうした変化を見て非常に前向きになられました。ーーー介護する方からの反響はいかがですか?バケツ処理が不要になったことに対する喜びの声をよくいただきます。なかには、これまで誰がバケツ処理をするのかで家族間で揉めてしまうことがあったそうですが、そうした諍いがなくなったのが一番嬉しいとおっしゃる方もいました。また介護施設でご利用いただいているスタッフの方からは、「バケツ処理という重労働から解放された」「効率的かつ行き届いた排泄介助ができるようになった」「転倒事故の低減につながる」と高い評価をいただいています。課題は価格――それでも導入する施設の狙いーーー反響から見えてきた課題はありますか?価格ですね。2017年10月発売の新モデルは、前のモデルに比べて13万円お安くさせていただき、39万8千円でご提供しています。しかし、バケツ式のポータブルトイレと比較するとまだ価格が気になるという方はいらっしゃいます。ーーー高くても購入する介護施設は、それだけの費用対効果を感じているということでしょうか?そうですね。長い目で見て、介護者の負担軽減が労務時間や人件費の軽減につながるというコストパフォーマンスを期待して導入する施設もあります。また、より被介護者の方の尊厳に配慮した排泄介助できるという観点で「ベッドサイド水洗トイレ」を導入する施設も少なくありません。より文化的な排泄介助へーーー最後にメッセージをお願いいたします。現在の排泄介護は、まだ十分に文化的でない側面があるのではないかと考えています。排泄は人間の尊厳に関わる、非常にプライベートな活動です。誰もが最後まで、尊厳を保ちつつ快適な排泄ができるということを、特別なことではなく当たり前にしたい。そのために、今後もお客様の声と共に商品開発を進めていきます。編集部まとめトイレのスペシャリトであるTOTOが作る水洗ポータブルトイレは、開発者の”身体を張った”技術開発によって支えられていました。ポータブルトイレとしては高価に思える価格でも、価格以上の価値を見出す施設や家族、そして何より現在排泄介助を受けている当人を中心に導入が進んでいます。今年10月に新モデルが発売し、ますますの普及が予想されます。戸建住宅・高齢者施設(居室)向け『ベッドサイド水洗トイレ』 セット品番 EWRS320 希望小売価格 398,000円(税抜、設置・工事費別途) 寸法 幅698mm×奥行き871mm×高さ709mm

介護ロボットが1割負担でレンタルできる!岡山市の「介護機器貸与モデル事業」

介護ロボットが1割負担でレンタルできる!岡山市の「介護機器貸与モデル事業」

介護保険適用外の介護ロボットが、自己負担1割でレンタルできる「介護機器貸与モデル事業」をご存知ですか? 介護ロボットという言葉は聞いたことがあるけど、使ったことはない――そういう人は多いのではないでしょうか。その理由に、介護ロボットの価格の高さがあります。 今回は、数万~数十万円する介護ロボットが、最安で月150円から借りられる、岡山市の「介護機器貸与モデル事業」について調べました。岡山市の介護機器貸与モデル事業とは? 介護機器貸与モデル事業とは、介護保険適用外の介護機器を、利用者負担1割で借りられる岡山市の事業です。 貸与対象の介護機器は市が指定したものに限りますが、介護ロボットを含む最先端の機器ばかりです。 事業の目的 事業の目的は2つあります。 1つ目は、在宅生活での自立支援や、介護家族の負担軽減を図ることです。 2つ目は、介護保険給付の対象外であるためになかなか普及が進まない最先端介護機器の普及推進と、それに伴うマーケット拡大です。マーケットが拡大することで、より革新的な介護機器の開発が期待できます。レンタルの条件 レンタルには、3つの条件をクリアしている必要があります。 岡山市の介護保険被保険者であること。 岡山市内において在宅生活していること。 利用希望する機器の要介護状態区分の要件を満たすこと。  岡山市の事業であるため、岡山市外に住んでいる人はレンタルできないので注意しましょう。 岡山市によれば、これまでに500名以上のレンタル実績があるのことです(2017年10月5日時点)。 なぜ岡山市?事業の背景 岡山県は全国的に見ても高齢化率や要介護(支援)度が高く、国内の課題先進地域のひとつです。岡山市は「岡山型持続可能な社会経済モデル構築総合特区(AAAシティおかやま)」などの総合特区に指定されており、先駆的な取り組みを行っています。今回の「介護機器貸与モデル事業」もその一環なのです。 レンタルできる製品一覧気になるのは、「どんな介護機器が、いくらでレンタルできるの?」という点ですよね。レンタルできる介護機器とその料金、対象者を一覧にまとめました。※参考:http://www.city.okayama.jp/contents/000278982.pdfコミュニケーションロボットアザラシ型ロボット パロ画像引用元 効果 「パロ」とのふれあいによる、認知症の方の暴言、暴力、徘徊などの緩和効果。 対象者 要介護度1から5の方 レンタル料 2,000円/月 (税別) 会話型ロボット うなずきかぼちゃんうなずきかぼちゃんの取材記事はこちらから 効果 「かぼちゃん」との会話による、認知機能の改善、意欲上昇の効果。 対象者 要支援1、2または要介護度1から5の方 レンタル料 150円/月(税別) 見守り支援おだやかタイム 概要 エアマットを敷布団の下に敷くことで本人の睡眠、離床などの様子が離れた場所でも携帯電話やタブレットなどで確認できる。 対象者 要支援1、2または要介護度1から5の方 レンタル料 648円/月(税別) 日常生活支援パワーアシストグローブ 概要 字を書く、ペットボトルを持つなどの握る動作、あるいは指を開く運動を空気の力で支援。 対象者 要支援1、2または要介護度1から5の方 レンタル料 1,700円/月(税別) ハートフルスロープ 概要 ベッドからの立ち上がりや、動く・歩くがより快適で安全であるように配慮した「洗える畳」。 対象者 要支援1、2または要介護度1から5の方 レンタル料 850円/月(税別) 排泄支援ラップポンラップポンの取材記事はこちらから 概要 排泄物を自動で個包装にするので、バケツ洗浄の手間やニオイなど、排泄介護の負担を軽減。 対象者 要支援1、2または要介護度1から5の方 レンタル料 800円/月(税別) 服薬支援服薬支援ロボ服薬支援ロボの取材記事はこちらから 概要 音声と画面で服薬の時間を知らせ誤飲を予防。認知症対策や自立支援の工夫も付加。薬局による薬のセットも可能。 対象者 要支援1、2または要介護度1から5の方 レンタル料 1,500円/月(税別) お薬飲んでね! 概要 光と音の促し効果でお薬の飲み忘れ、飲み過ぎを予防。大容量薬剤ケース、録音機能付き。 対象者 要支援1、2または要介護度1から5の方 レンタル料 800円/月(税別) 移動支援ロボットアシストウォーカー RT.1RT.1の取材記事はこちらから 概要 坂道でのアシストやブレーキが自動でかかり、安心・快適な外出歩行を支援。 対象者 要支援1、2または要介護度1から3の方 レンタル料 1,300円/月(税別) ACSIVE(アクシブ)ACSIVE(アクシブ)の取材記事はこちらから 概要 電気やモーターなどを使わず、バネと振り子の動きが作用し、脚の振り出しをアシスト。 対象者 要支援1、2または要介護度1から3の方 レンタル料 1,000円/月(税別) 快速ウォーカー 概要 特に片麻痺者の姿勢を安定させ、スムーズな体重移動での歩行を可能にする。 対象者 要支援1、2または要介護度1から3の方 レンタル料 350円/月(税別) 現在、新たな介護機器を公募中!岡山市は現在、「介護機器貸与モデル事業」に参画する介護機器企業を公募しています。貸与する介護機器1台につき、3年間で最大1500万円が岡山市から支払われます。支払いは、3ヵ月毎の実績確定分に対して行われます。詳しくは岡山市HPの 岡山市介護機器貸与モデル事業委託(単価契約)に係る企画競争実施の公示について よりご確認ください。 まとめ高価でなかなか個人では購入できない介護ロボット。岡山市の事業を使えば、介護保険と同様の1割負担でレンタルすることができます。「介護ロボットを使いたい!」という人はもちろん、購入前に試してみたいという人にもおすすめです。貸出製品のなかには、介護ロボットONLINEで取材した商品もあるので、詳しく知りたい方は該当記事をぜひご覧ください。 <<関連記事はこちら>> 認知機能の向上も!コミュニケーションロボット「いっしょに笑おう!うなずきかぼちゃん」|ピップRT株式会社 自動で密封、すぐ捨てられる!自動ラップ式トイレ「ラップポン」|日本セイフティー株式会社 「服薬支援ロボ」で薬の飲み過ぎ、飲み忘れを防いで自立支援を|ケアボット株式会社 高性能でカッコイイ!新しい歩行器ロボットアシストウォーカーRT.1・RT.2|RT.ワークス株式会社 無動力で安心、快適。「歩き」を助ける「ACSIVE(アクシブ)」 |株式会社今仙技術研究所 現状では、介護ロボットが介護保険の適用になるのはまだ時間がかかりそうです。今後はこうした取り組みがより多くの自治体に広まっていくことが期待されます。<参考URL>岡山市「介護機器貸与モデル事業」(2017年10月5日,http://www.city.okayama.jp/hofuku/hokenfukushiseisaku/hokenfukushiseisaku_00084.html) 岡山県「岡山県の高齢者(65歳以上)の市町村別状況(H28.10.1現在)」(2017年10月5日, http://www.pref.okayama.jp/uploaded/life/9870_44751_misc.pdf )

【国際福祉機器展2017】最新機器多数!気になる介護ロボットを9つピックアップ

【国際福祉機器展2017】最新機器多数!気になる介護ロボットを9つピックアップ

2017年9月27日から29日まで、3日間開催された国際福祉機器展(H.C.R)。ハンドメイドの自助具から最先端技術を活用した介護ロボット・福祉車両まで世界の福祉機器を一堂に集めたアジア最大規模の国際展示会です。そんな話題の展示会に、介護ロボットONLINE編集部も、初日の27日と最終日の29日の2日に渡って行ってきました。編集部が気になった介護ロボットを中心に、H.C.Rの様子を速報レポートでお届けします!※2017年10月4日追記しました。国際福祉機器展とは? 国際福祉機器展(H.C.R)は、世界の福祉機器を集めて展示する、アジア最大級の国際展示会です。杖や介助者用の服から、最先端の介護ロボットや福祉用車両まで、ありとあらゆる福祉関連用品が展示されます。国際福祉機器展の詳細に関しては 話題の介護ロボットも登場!国際福祉機器展とは?【9/27~9/29開催】 をご覧ください。介護ロボットの展示が多数!今回の国際福祉機器展では、多くの介護ロボットが展示されていました。介護ロボットONLINEでも取り上げた介護ロボットはもちろん、まだ開発段階のロボットや最新のロボットが集まっています。コミュニケーションロボットのパロや、ロボットアシストウォーカーのRT.1、RT.2や、おめかししたPALRO(パルロ)まで! 会場内はかなり混雑しており、人気のブースはまわりに人だかりができていました。こちらは湘南ロボケアセンターのブース。かなり混雑している気になった介護ロボットをピックアップ! ここからは、介護ロボットONLINE編集部がとくに気になった介護ロボットをピックアップしてご紹介します!パーソナルモビリティ「WHILL」の試乗が人気出展ブース内では、WHILL Model Cの試乗を実施 車いすや歩行器などの移動機器エリアでは、最新機種を体験したい人々で人だかりができていました。そのなかでもとくに介護ロボットONLINE編集部が注目したのが、WHILL株式会社のパーソナルモビリティ 次世代型電動車椅子「WHILL」シリーズです。 76cmの回転半径を実現。WHILL Model Cの特徴のひとつは、縦だけではなく横に回る特別な前輪”オムニホイール”を搭載して実現した小回り性能です。ふたつ目の特徴は操作性です。手を離せば坂道でも自動でブレーキがかかる安心ブレーキ機能や片流れ防止機能も搭載しており、誰もが安全に操作可能となっています。さらに、Bluetoothでスマホとつなげば、専用アプリから走行距離を確認したり、遠隔で操作したりすることもできます。安川電機は「CoCoroe(ココロエ)」ブランドの新作ロボットを展示脊髄損傷者用歩行アシスト装置「ReWalk」産業用ロボットメーカーとして有名な株式会社安川電機は、5種類の介護ロボットを展示していました。同社は、2015年に脊髄損傷者用歩行アシスト装置「ReWalk」発売を皮切りに「CoCoroe(ココロエ)」という新ブランドを立ち上げ、医療・福祉用のロボット開発に力をいれています。移乗アシスト装置「CoCoroe TAR」ブースでは、移乗アシスト装置「CoCoroe TAR」や、9月25日より販売開始の新商品 上肢リハビリ装置「CoCoroe AR2」などが体験できました。パナソニックの施設向けリハシステム「デジタルミラー」がすごい電動ベッドと電動車いすが融合した新発想ベッド「離床アシストロボット リショーネPlus」の開発など、介護ロボット分野でも先進的な取り組みを続けるパナソニック。介護分野に特化したグループ会社であるパナソニックエイジフリー株式会社は、ミラーと映像を組み合わせたリハビリ・ナビゲーションシステム「デジタルミラー」の体験エリアを設けていました。バランス計を併用し、バランス保持や左右重心移動のトレーニングも。同社担当者は、「ミラーに映し出される映像にしたがってゲーム感覚でリハビリやトレーニングができ、ゲームの得点や測定結果がすぐ分かるので、毎日の効果を確認しながらリハビリができる」と話します。トレーニングの最後に得点が表示される。 介護施設用 自動巡回見守りロボット「アイミーマ」 何となくお掃除ロボットのような感じだが、実は見守りロボット「あいちロボット産業クラスター推進協議会」のブース内で展示されていたのは、この杖のような掃除機のようなロボット「アイミーマ」(株式会社鬼頭精器製作所)。 介護施設用の自動巡回見守りロボットです。スルスルと床を滑るように動き、施設内を巡回します。本体には赤外線カメラが搭載されており、人を認識したらナースステーションに連絡するなどの機能があります。同ブース内には、この他にも 密着型歩行補助装置「RE-Gait®(リゲイト)」などのさまざまな介護ロボットが展示されていました。密着型歩行補助装置「RE-Gait®(リゲイト)」 Dr.Pik VACUUM ORAL CLEANER国際福祉機器展は、アメリカやデンマークなど海外の企業も出展しています。Dr.Pik VACUUM ORAL CLEANERは、韓国の企業であるDr.Pikが開発・販売している真空口腔内洗浄器です。真空口腔内洗浄器の「Dr.Pik VACUUM ORAL CLEANER」こちらの介護ロボットについているマウスピースを口に装着すると、洗浄液が口の中を循環して異物を吸引し、歯と歯茎を洗浄してくれるのです。高齢者や障害者など、自分で歯を磨くことが困難な方に向けた機器です。ブースでは、実機のほか使用ビデオを見ることもできました。専用のマウスピースを歯に装着すると、自動的に口内を洗浄してくれるロボット介護機器開発・導入促進事業ブースに潜入介護ロボットONLINEが取材した水栓ポータブルトイレ「キューレット」なども展示されていた最新の介護ロボットがずらりと展示されていた経済産業省の「ロボット介護機器開発・導入促進事業」ブース。「ロボット介護機器開発・導入促進事業」とは、介護ロボット開発にかかる費用を最大1億円補助するという支援事業です。開発中の介護ロボット「 浴室見守りセンサー 」 ブース内には、この事業によって開発された、もしくは開発中の介護ロボットが多数展示されていました。開発中の介護ロボットのひとつに、在宅介護向けの浴室見守りセンサー(旭光電機株式会社)があります。同社担当者によれば、湯気やシャワーの影響を受けにくい近赤外線のビームで人体を検知し、プライバシーに配慮しながら浴室内の事故を見守る機器であるとのこと。「今後入浴機器メーカーと連携して商品化を目指す」と話していました。福祉機器開発最前線ブースをチェック特設会場では、「福祉機器開発最前線」と題したブースが設置されていました。こちらのブースでは、介護ロボットを始めとした最先端の福祉機器が幅広く展示されています。「楽々きれっと」、ロボットアームが臀部をきれいに中でも注目を集めていたのが、岡田製作所の「楽々きれっと」です。「楽々きれっと」とは、家庭用トイレに組み込まれた、世界で初めての排泄支援ロボット。ロボットアームが臀部に残った水分を自動で拭き取るので、介護者に臀部を拭かれる抵抗感や不快感を払拭し、遠慮や我慢をせずに自由に排泄できます。ロボットアームが動くと、周囲から驚きの声があがった。同社担当者によれば、楽々きれっとは一般の家庭用トイレの上からかぶせて使うことができ、高さなどの調子も可能とのこと。「中腰になって洗浄後の水分をふき取るのつらい、排泄介助を人に頼らずに、自分でふきたいという方におすすめです」と話します。続々登場する介護ロボットに期待大あらゆる福祉・介護機器が集まった「国際福祉機器展(HCR)2017」。なかでも介護ロボットの注目度は、年々高まっているように感じました。大手企業の参入も目立ち、介護ロボットの本格的な普及の兆しが見えた今回の展示会。 新たな機器の誕生で、介護の質も向上してくことが期待されます。 来年の国際福祉機器展は、2018年10月10日~10月12日に開催される予定です。介護ロボットを始めとした最先端の福祉機器を見る絶好の機会、ぜひ参加してみてはいかがでしょうか。

【国際福祉機器展2017】ロボット介護機器開発・導入促進事業の成果報告会【まとめ】

【国際福祉機器展2017】ロボット介護機器開発・導入促進事業の成果報告会【まとめ】

9月27日に開催された国際福祉機器展(H.C.R)にて、「ロボット介護機器開発・導入促進事業」の成果報告会が行われました。この事業は平成25年度に始まり、今29年度で終了します。この5年間でどのような成果が挙げられたのでしょうか?介護ロボットONLINE編集部も聴講してきたので、その内容をご報告します!ロボット介護機器開発・導入促進事業とは?ロボット介護機器開発・導入促進事業とは、介護ロボットの開発や導入を支援する、経済産業省による補助事業です。現在はAMEDという組織が事業をうけおっています。この事業の目的は、平成32年度に介護ロボットの市場規模を約500億円へ拡大することです。そのために、介護ロボットの開発や導入に必要な環境を整備するための補助や支援を行います。事業は主に2つ事業の内容は、主に2つに分かれます。開発補助事業と基準策定・評価事業です。開発補助事業介護ロボットを開発する民間企業に対して、最大1億円の補助金をだします。基準策定・評価事業介護ロボットの導入効果を測定するための実証試験を支援します。もっと詳しくロボット介護機器開発・導入促進事業についてもっと詳しく知りたい方は、関連記事: 【平成29年度】最新!経済産業省のロボット介護機器支援事業まとめ をご覧ください。これまでの成果平成25年度から平成28年度までは、主に開発補助事業が行われました。 ロボット介護機器の開発補助スケジュール 開発補助は、経済産業省と厚生労働省が定めた5分野8項目の重点分野を中心に展開されています。これまでの開発スケジュールは以下のとおりです(※)。※参考:http://www.amed.go.jp/content/files/jp/koubo/020120170825_kihonkeikaku.pdf 重点分野開始~終了年度装着型平成25年度~27年度非装着型平成25年度~27年度 屋外移動平成25年度~26年度排泄支援平成25年度~27年度介護施設見守り平成25年度~26年度 屋内移動平成26年度~28年度在宅介護見守り平成26年度~27年度入浴支援平成26年度~28年度ロボット介護機器開発・導入促進事業 製品化機器一覧 この開発補助事業によって開発され市販までされた介護ロボットは、以下のとおりです(※)。 参考:http://robotcare.jp/wp-content/uploads/2017/04/List-of-commercialized-equipment.pdf 重点分野 機器の名称 企業名 移乗介助(装着型) 腰部負荷軽減用HAL CYBERDYNE株式会社 介護用マッスルスーツ 株式会社菊池製作所 移乗介助(非装着型) 移乗サポートロボットHug T1 富士機械製造株式会社 離床アシストロボット リショーネPlus パナソニックエイジフリー株式会社 ROBOHELPER SASUKE マッスル株式会社 屋外移動 歩行アシストカート RT.ワークス株式会社 歩行アシストロボット 株式会社カワムラサイクル 排泄支援 真空排水式排泄アシスト水栓ポータブルトイレ アロン化成株式会社 介護施設見守り 3次元電子マット式見守りシステム ノーリツプレシジョン株式会社 シルエット見守りセンサ キング通信工業株式会社 非接触無拘束ベッド見守りシステム 株式会社イデアクエスト マルチ離床センサー対応型介護施設向け見守りシステム 株式会社ブイ・アール・テクノセンター 平成29年度の事業内容平成29年度は16.4億円の予算が充てられ、効果測定事業を行う予定です。現在、 AMEDのHPにて ロボット介護機器の効果測定事業を実施する企業を広く募集しています。公募期間は平成29年9月5日(火)~平成29年10月5日(木)正午までです。事業の対象となる介護ロボットは、移動支援分野(屋外移動分野、屋内移動分野)、排泄分野(所謂、自動排泄処理装置は除く)、入浴支援分野の重点分野の機器で、応募時に市販されているもの及び、開発が終了しており市販品と同等の安全性が確認されているものに限ります。平成30年度の事業内容|ロボット介護機器開発・標準化事業 成果報告会では、来年度の計画についても触れられました。ロボット介護機器開発・導入促進事業は今年度にて終了しますが、来年度からは事業名を変えて、「ロボット介護機器開発・標準化事業」が始まります。平成30年度の概算予算要求額は11.0億となっています。事業の目的  ロボット介護機器開発・標準化事業は、平成30年度から平成32年度までの3年間の事業です。最終的な目標は、ロボット介護機器の国内市場規模を約500億円へ拡⼤することです。 事業の概要事業概要は、これまでの「ロボット介護機器開発・導入促進事業」とほぼ同じです。異なる点は、これまでは開発と導入を促進していたのが、開発と標準化を促進していくという点です。標準化とは、これまでの介護ロボットの成果を介護現場に普及させていくのに加え、 海外展開につなげていくための環境整備を指します。具体的には、新たな機器の安全基準を策定すること、また安全性に関する国際規格(ISO13482)とEUの基準適合マーク(CEマーク)との連携を進めることを挙げています。まとめ平成25年度から平成29年度の5年間に渡って実施されたロボット介護機器開発・導入促進事業。開発補助事業では多くの介護ロボットが開発され、すでに商品化されているものも多数あります。平成29年度は、それらを含む介護ロボットの効果を正しく測定し、導入につなげていきたい考えです。平成30年度から新たに開始されるロボット介護機器開発・標準化事業では、開発補助に加え、海外進出を見据えた環境整備が予定されています。世界でも通用する介護ロボットの開発と普及が期待できそうです。<参考資料>こ経済産業省/AMED「ロボット介護機器開発・導入促進事業製品化機器一覧」(2017年10月3日 , http://robotcare.jp/wp-content/uploads/2017/04/List-of-commercialized-equipment.pdf)経済産業省製造産業局産業機械課「ロボット介護機器開発・導入促進事業(開発補助事業)研究基本計画」(2017年10月3日 , http://www.amed.go.jp/content/files/jp/koubo/020120170825_kihonkeikaku.pdf) 製造産業局 ロボット政策室「ロボット介護機器開発・標準化事業」(2017年10月3日 , http://www.meti.go.jp/main/yosangaisan/fy2018/pr/ip/sangi_11.pdf)

介護ロボット一覧表【種類別 】計46機器※随時更新

介護ロボット一覧表【種類別 】計46機器※随時更新

さまざまなタイプが続々発売されている介護ロボット。介護ロボットの種類は、ロボットスーツのようなタイプやぬいぐるみのようなものまで多岐にわたります。ここでは介護ロボットの種類を紹介し、それぞれの介護ロボットを一覧にまとめました。介護ロボットの3つの領域介護ロボットの中には、一見ロボットには見えないようなものまであり、「介護ロボットって何だろう?」「どのような種類があるの?」と疑問に思う方も多いのではないでしょうか。介護ロボットの種類は、現在大きく3つに分けられています(※)。 介護支援型のロボット 自立支援型のロボット コミュニケーション・セキュリティ型のロボット です。 ※ 公益社団法人かながわ 福祉サービス振興会 介護ロボット推進本部より 介護支援型ロボット介護支援型ロボットは、介護者の介護業務を支援するロボットです。移乗や入浴、排泄などの介護業務は、介護者の身体的・精神的負担となります。これらの負担を介護ロボットによって軽減することで、腰痛予防、介護スタッフの離職率低下、より質の高いケアの実現など、さまざまなメリットが期待できます。介護支援型ロボット一覧 ロボット名 会社名 説明 HAL®介護支援用(腰タイプ) CYBERDYNE(サイバーダイン) 株式会社 皮膚にセンサーを貼り付け、生体信号を読み取り動作時のパワーををアシストするロボットスーツ。 スマートスーツ 株式会社スマートサポート  機械的な動力を用いず、弾性体(ゴム)の張力だけで軽労化効果を発生させるパワーアシストスーツ。 マッスルスーツ 株式会社イノフィス (イノフィスの取材記事を読む ) 人工筋肉で腰にかかる負担を補助する装着型の腰補助用デバイス。 美浴 株式会社エア・ウォーター ( エア・ウォーターの取材記事を読む ) 半自動で、入浴介助の時間を約1/3まで短縮可能なドーム型のシャワー入浴装置。 リショーネPlus パナソニックエイジフリー株式会社 ( パナソニックエイジフリーの取材記事を読む ) ベッドと車いすを分離合体させることによって、ベッドと車いすの移乗介助を手助けするロボティックベッド。 愛移乗くん 株式会社アートプラン( アートプランの取材記事を読む ) 下半身に障害がある人向け移乗補助装置。本体におんぶされるイメージで寄りかかり、リモコン操作で90°回転して移乗。 ドリーマー  アドロールス株式会社( アドロールスの取材記事を読む ) 専用カップからでる温水が出て陰部と肛門を洗浄。完全自動化した全自動排泄処理ロボット。 自立支援型ロボット自立支援型ロボットは、要介護者の自立を支援するロボットです。移動や食事、排泄といった日常生活動作の支援だけでなく、リハビリをサポートして将来的な自立を支援するタイプもここに含まれます。自立支援型ロボット一覧 ロボット名 会社名 説明 Honda歩行アシスト 本田技研工業株式会社    「倒立振子モデル」に基づく効率的な歩行をサポートする歩行訓練機器。  ACSIVE(アクシブ) 株式会社今仙技術研究所 ( 今仙技術研究所の取材記事を読む ) 「受動歩行」理論に基いて作られた無動力の歩行支援機。 ReWalk 株式会社安川電機 脊髄損傷者用歩行アシスト装置。   Tree リーフ株式会社 ( リーフの取材記事を読む )   足圧測定を装着し、音と映像に合わせて的確なリハビリができる歩行リハビリ支援ツール。 愛移乗くん アートプラン株式会社 ( アートプランの取材記事を読む ) 下半身に障害がある人向け移乗補助装置。本体におんぶされるイメージで寄りかかり、リモコン操作で90°回転して移乗。 RT.1、RT.2 RT.ワークス 株式会社  (RT.ワークスの取材記事を読む ) ハンドルに手を添えて歩くだけで最適なアシストをしてくれる、ロボットアシストウォーカー。 キューレット アロン化成株式会社( アロン化成の取材記事を読む ) 新幹線のトイレと同じ真空式を採用した水洗ポータブルトイレ。 流せるポータくん 株式会社アム( アムの取材記事を読む ) 水があふれでないタイマー機能を搭載した水洗ポータブルトイレ。3種類の施工方法から選べる。 リトルキーパス 株式会社幸和製作所( 幸和製作所の取材記事を読む ) 上り坂・下り坂や転倒につながる急加速、横傾斜を検知し、状況に合わせて全自動でアシストをしてくれるオートサポート歩行車。 ラップポン  日本セイフティー株式会社( 日本セイフティーの取材記事を読む ) 排泄物を自動で袋に包んで密封してくれる、水を使わないポータブルトイレ。 マイスプーン 株式会社セコム(セコムの取材記事を読む) 手の不自由な方が体の一部を動かすだけで、自分で食事ができるようにするロボット食事支援ロボット。 服薬支援ロボ ケアボット株式会社(ケアボットの取材記事を読む 設定した時間に自動的に薬を排出することで、薬の飲み過ぎや飲み忘れ、飲み間違いを予防してくれる服薬支援ロボット。 コミュニケーション・セキュリティ型ロボットコミュニケーション型ロボットは、利用者とコミュニケーションをとったり、ロボットがアウトプットするコミュニケーションを手段として用いることで、利用者の活動を向上させるロボットです。言語を使ったコミュニケーションをとるものだけでなく、非言語的なコミュニケーションをとるものも含まれます。コミュニケーション型ロボット一覧 ロボット名 会社名 説明 PALRO(パルロ) 富士ソフト株式会社    AIによる自律的な会話、歩行、遠隔操作ができるコミュニケーションロボット。  ユニボ ユニロボット株式会社   個人の趣味・嗜好・生活習慣を学習し、交流を促進するソーシャルロボット。 いっしょに笑おう!うなずきかぼちゃん ピップRT株式会社   ( ピップRTの取材記事を読む ) 5種類のセンサやスイッチを内蔵し、接し方によって反応を返す家庭向けのコミュニケーションロボット。 Tapia(タピア) 株式会社MJI   タッチパネルモニタを搭載し、ビデオ通話や天気予報案内をするライフパートナーロボット。手のひらサイズの「Tapia mini(タピアミニ)」も。 BOCCO ユカイ工学株式会社    ( ユカイ工学の取材記事を読む ) 専用アプリを通じて、音声またはテキストメッセージをやりとりできる、「家族をつなぐ」コミュニケーションロボット。 テレノイド 株式会社テレノイド計画 ( テレノイド計画の取材記事を読む ) 石黒浩教授によって開発された遠隔操作型アンドロイド。想像力を掻き立てる造形でコミュニケーションを引き出す。  OriHime(オリヒメ) 株式会社オリィ研究所 ( オリィ研究所の取材記事を読む ) 「孤独の解消」を目指して開発された走査型の分身ロボット。遠隔で通話ができる。 ロボコネクト(Sota) NTT東日本株式会社 ( NTT東日本の取材記事を読む ) クラウド型ロボットプラットフォームサービス「ロボコネクト」とコミュニケーションロボットのSotaがファシリテーターとなり、レクリエーションの司会進行するサービス「Sotaレク」。 りつこ式レクササイズ フューブライト・コミュニケーションズ株式会社( フューブライト・コミュニケーションズの取材記事を読む ) Pepperを使った高齢者用レクリエーションアプリ。比較的介護度の低い人がターゲット。 健康王国 for Pepper 株式会社エクシング( エクシングの取材記事を読む ) Pepperを使った音楽療養コンテンツ。体操やクイズなどのレクリエーションができる。 なでなでねこちゃん トレンドマスター株式会社( トレンドマスターの取材記事を読む ) 4つのセンサーが動きを感知し、撫でられた場所にあった鳴き声をあげる、猫型のコミュニケーションロボット。 泣き笑い たあたん フランスベッド株式会社( フランスベッドの取材記事を読む ) 手足に触れると赤ちゃんを模したセラピー人形が泣き声や笑い声をあげたりする、赤ちゃん型コミュニケーションロボット。 まいにちロボレク 株式会社ロゴス( ロゴスの取材記事を読む ) Pepperを使った介護施設向けのロボアプリ。人レクリエーションと全体レクリエーションの2コース搭載している他、顔認証機能、問題出し分け機能、データ蓄積機能を搭載。 パロ 知能システム株式会社 アザラシ型のコミュニケーションロボット。アメリカでは、認知症の方への医療機器として登録。体中にセンサーが搭載されており、撫でると動物同様に反応。 セキュリティ型ロボットは、利用者の動きなどに応じて介護者へ状況を通知し、離れた場所からでも見守りを可能にするロボットです。見守り支援型ロボットとも呼ばれます。セキュリティー型ロボット一覧 ロボット名 会社名 説明 おへやプラス  ニフティ株式会社 ( ニフティの取材記事を読む ) 部屋の温度・湿度の見守りと、遠隔のエアコン操作による室温調整が可能な見守りサービス。 おでかけキャッチ フランスベッド株式会社 ( フランスベッドの取材記事を読む ) 見守る側の家族や介護者が認証キーを持つシステムをとる認知症の外出通報システム。レンタル利用者を対象とした個人賠償責任保険付帯サービスも。 Mi-Ru(ミール) ワイエイシイエレックス株式会社 ( ワイエイシイエレックスの取材記事を読む ) カメラを使った介護施設向け見守りシステム。専用携帯端末からの声がけが可能。 眠りスキャン パラマウントベッド株式会社(パラマウントベッドの取材記事を読む ) マットレスの下に敷くだけでベッド上に居る人の状態をリアルタイムでモニタリングできる、非接触型の見守りシステム 。 Neos+Care(ネオスケア)  ノーリツプレシジョン株式会社 ( ノーリツプレシジョンの取材記事を読む ) 3Dセンサを用いて人の動きを検知しシルエット画像で表示する見守りができる予測型見守りシステム。 まもる~の ASD株式会社 ( ASDの取材記事を読む ) 入床・入眠・離床がひと目で分かる睡眠見守りセンサー。 アースアイズ アースアイズ株式会社 ( アースアイズの取材記事を読む ) AIを搭載し、人の姿や動作を分析して通知するカメラを使った見守りシステム。 いまイルモ 株式会社ソルクシーズ ( ソルクシーズの取材記事を読む ) 照度センサーや温度センサー、湿度センサーなど部屋の環境を検知する見守りシステム。「PaPeRo i」というコミュニケーションロボットを活用したサービス「いまイルモ PaPeRo i」も。 シルエット見守りセンサ キング通信工業株式会社 ( キング通信工業の取材記事を読む ) ベッド上の空間を検知する赤外線センサを使った見守りシステム。 OWLSIGHT福祉用(施設向け) 株式会社イデアクエスト ( イデアクエストの取材記事を読む ) 慶應義塾大学理工学部 中島真人教授が開発した技術に基づく、個人の識別せずに危険を検知する見守りシステム。 今のところ、多くの市販されている介護ロボットは、この3つのどれかに分類できます。もっとも、ひとつの介護ロボットに、二つ以上の機能を備えるものも少なくありません。例えば、「愛移乗くん」(株式会社アートプラン)は、移乗介助を支援してくれる「介護支援型」という側面に加え、人によっては誰の手も借りずに自ら移乗できるようになるという点で、「自立支援型」のロボットでもあります。厚生労働省・経済産業省による分類介護ロボットの支援事業を主導する厚生労働省と経済産業省は、とくに重点的に開発をすすめる分野として、下記の6分野13項目を策定しました。 移乗介護(装着型/非装着型) 移動支援(屋外用/屋内用/装着型の歩行支援) 排泄支援 (ポータブルトイレ/排泄予測/トイレ内でのサポート) 見守り・コミュニケーション(介護施設用/在宅介護用/コミュニケーションロボット) 入浴支援 介護業務支援この分類は、あくまで政府が優先的に開発・普及を進めたいと考えるロボットを元にしているので、この分類に収まらない介護ロボットも当然存在します。例えば、利用者の服薬を支援するロボットや食事を支援するロボットなどがすでに商品化されています。その他の介護ロボット一覧 ロボット名  会社名 説明 マイスプーン 株式会社 セコム( セコムの取材記事を読む ) 食事支援 ケアボット 服薬支援ロボ ( ケアボットの取材記事を読む ) 服薬支援 ごっくんチェッカー ハッピーリス ( ハッピーリスの取材記事を読む ) 嚥下支援 まとめ介護ロボットは、目的によって大きく3種類に分けられるのが一般的となっています。厚生労働省や経済産業省は、さらに細かく5分野8項目を設け、その分野から重点的に開発や導入支援を行っています。介護ロボットの進歩は、ロボット技術・介護技術の進歩とともにあります。今後、技術の進歩によって現在の3領域から徐々に細分化していく可能性は十分に考えられます。CYBERDYNE社のHAL®のように、介護ロボットから医療機器へクラスチェンジするものも出てくるでしょう。

介護ロボットの普及率はどのくらい?普及を阻む3つの要因

介護ロボットの普及率はどのくらい?普及を阻む3つの要因

介護施設での介護ロボットの活用がしばしばニュースになっていますが、実際の普及率はどれくらいなのでしょうか? 介護ロボットONLINEが介護福祉施設に向けて行った独自のアンケート では、約3割が介護ロボットを導入していることが分かりました。介護ロボットの普及のために、今何が行われているのでしょうか?また、普及を阻む要因もまとめました。介護ロボットの普及率介護ロボットは、現状どのくらい普及しているのでしょうか?介護ロボットの普及率を表す正式なデータは、残念ながらまだありません。しかし、 介護ロボットONLINE独自で行ったアンケート によれば、現在介護ロボットを導入している施設は、全体の約3割程度となりました。全体の3割を「多い」と見るか「少ない」と見るかは人それぞれですが、数年前には「介護ロボット」という言葉すら知られていなかったことを考えると、着実に導入が進んでいるといえるでしょう。介護ロボットが普及しない3つの理由少しずつ導入されてきているとはいえ、大半の施設では介護ロボットが使われていないのが現状です。なぜ、普及は進まないのでしょうか? 普及を阻む要因は、大きく3つあると考えられます。1.コストが増えるひとつ目はコストです。政府は安価な介護ロボットの開発を支援してますが、市販されている介護ロボットの多くは高額で、なかなか購入できないという施設がほとんどです。介護ロボットONLINEが行ったアンケート でも、導入しない理由として「介護ロボットの価格が高いから」を挙げている施設が半数を超えています。ただしここで述べるコストは、介護ロボット本体のコストだけではありません。介護ロボットの導入には、ロボットの価格以外にも、さまざまなコストがかかるのです。コストには、介護ロボットを扱う介護従事者に対する研修費用や、保守・運用のための費用などがあります。また、介護ロボットを使うことで介護従事者の肉体的負担が軽減されサービスの質もあがるものの、時間が余計にかかるという場合は、人件費の面でむしろコストが増えているといえるでしょう。つまり、単に「介護ロボット本体の価格が安くなればいい」という単純な問題ではないのです。同様の問題は、介護リフトの普及率にもいえます。介護リフトは、介護従事者の腰痛対策として導入が勧められていますが、実際の国内の普及率は10%にも達していません(※1)。その要因として、リフト自体の価格や収納場所等の問題の他に、「人力のほうが速くできるので、無理をしてでも人的介護で終わらせてしまう」ことが挙げられています(※2)。介護リフトに関しては「ノーリフトポリシー」がありますが、介護ロボットには法規制がないため、介護施設としては、使わなければいけない理由が特にありません。介護ロボットの本格的な普及には、何らかの規則が必要になってくるのかもしれません。 ※1 独立行政法人産業技術総合研究所(2013)「  ロボット介護機器開発・導入促進事業 全体概要 」※2  公益財団法人テクノエイド協会(2014)『介護福祉経営士 実行力テキストシリーズ9 新しい福祉機器と介護サービス革命 導入の視点と活用のポイント』日本医療企画 2.実用的でない・役に立たない二つ目は、介護ロボットが実用的でない、つまり「役に立たない」という問題です。これは、介護ロボットの供給側である開発メーカーと、使う側である介護福祉施設のミスマッチが原因で起こります。どれほど高性能なロボットでも、実際の介護業務に適していないと無用の長物となってしまいます。これまで開発されてきた介護ロボットの中には、高スペックでも使い勝手の悪いものが少なくなかったため、なかなか普及に至らなかったといえます。また、現在市販されている介護ロボットのほとんどは、介護の中でも単一の動作しかできません。たとえば、食事を支援するロボットなら食事のみを、移乗を支援するロボットなら移乗のみを支援します。しかし実際の介護は、食事や移乗だけでなく、排泄、着替え、入浴など、ありとあらゆる生活項目に対して行われます。そのため、介護業務は多岐にわたり、しかも人によって異なったアプローチが求められます。そんななか、単一の作業を繰り返すだけの介護ロボットが、介護業務全体の手助けをすることは不可能といえます。現状、さまざまな業務を支援するには、異なる複数の介護ロボットが一度に必要となります。コストや収納場所を考えると、それは現実的に困難です。それ故に、現在の介護ロボットは「役に立たない」ということになってしまうのです。3.安全性三つ目安全性の問題です。「万が一ロボットが暴走したら?」「突然故障してしまったら?」というロボットならではの不安が、介護ロボットの導入に二の足を踏ませています。ただしこちらに関しては、生活支援ロボットの国際安全規格「ISO13482」が発行されるなど、安全性の確保に向けて世界的な取り組みが進められています。普及のためにしていること政府は、普及のためにさまざまな施策を行っています。例えば 介護ロボット導入支援事業 福祉用具・介護ロボット実用化支援事業 などです。 介護ロボット導入支援事業 効率化や負担軽減などの効果がある介護ロボットに対し、1機器につき10万円を補助する。 →各自治体の介護ロボット導入支援事業について知りたい方は 【平成29年度】介護ロボット導入支援事業における補助金【都道府県別一覧】 から 福祉用具・介護ロボット実用化支援事業 相談窓口の設置、実証の場の整備 、モニター調査の実施、普及・啓発を行う事業。普及のために、介護ロボットに関するパンフレットの作成 や、介護ロボットの展示・体験 、介護ロボットの活用に関する研修などを行う。 こうした導入促進事業によって、より実用的な介護ロボットの開発が進められるようになってきました。また、パンフレットなどによる一般への周知が、介護ロボットに対する誤解(ロボットは危険、冷たい等)を解く手立てとなっていくことが期待されています。介護保険制度と介護ロボット平成30年度に予定されている介護保険制度の改訂では、介護ロボットの導入に対する介護報酬加算が検討されています。現状の介護保険制度は、入居者や利用者の数に対して、有資格者や介護従事者の数が定められています。定められた数の人員を配置していないと、介護報酬を受けることができません。そのため、仮に介護ロボットによって業務が軽減できたとしても、介護報酬を受け取るためには、人材削減するわけにいかないのが現状です。つまり、現状の介護報酬システムは、そもそも介護ロボットの導入が想定されていないのです。施設経営者にとって、介護ロボット導入には何のメリットも無いということです。こうした現状を受け、政府は、介護ロボットの導入に対して介護報酬を加算する方針を打ち出しました。安倍総理大臣は、「介護者の負担を軽減するロボットやセンサーの導入を、介護報酬や人員配置基準などの制度で後押しする」と述べています(※3)。しかし、2017年8月23日に行われた介護給付分科会では、介護ロボットの導入は時期尚早なのではないかという意見も出ています(※4)。介護ロボットで負担が軽減できる業務もあるけれど、同時に安全管理など新たに発生する業務もあると考えられるため、すべての介護ロボットが人員削減につながるとは思えない、というのが主な理由です。今後、介護ロボット導入による介護報酬加算がどう動くか、ますます注目が集まります。 ※3 首相官邸ホームページ「第7回未来投資会議」より引用(2017/09/19, http://www.kantei.go.jp/jp/singi/keizaisaisei/miraitoshikaigi/dai7/gijiyousi.pdf)※4 厚生労働省(2017年8月)「 第145回社会保障審議会介護給付費分科会資料 」まとめ介護ロボットONLINE独自調査では、約3割が「導入している」と答えた介護ロボット。普及を阻む一番の壁は「コスト」ですが、介護ロボットが安くなれば良いという単純な問題ではなく、介護スタッフの教育や運用、その他の費用対効果などが問題として挙げられます。政府は、介護ロボットの普及のためにさまざまな支援を行っていますが、施設運営に影響力のある介護報酬加算に関しては賛否両論が出ています。介護ロボットの本格的な普及にはまだまだ問題が山積みな印象をうけますが、少しでも介護の人材不足や自立支援につながるような介護ロボットが引き続き求められるのは間違いないでしょう。

先進的な取り組みで魅力的な現場作りを!東京都ロボット介護機器・福祉用具活用支援モデル事業に選出|社会福祉法人友愛十字会砧ホーム

先進的な取り組みで魅力的な現場作りを!東京都ロボット介護機器・福祉用具活用支援モデル事業に選出|社会福祉法人友愛十字会砧ホーム

東京都が行なった平成28年度ロボット介護機器・福祉用具活用支援モデル事業に、特別養護老人ホームとして唯一選出された、世田谷区にある社会福祉法人友愛十字会砧ホーム。モデル事業での取り組みは、専門的知見を有するアドバイザーによる、施設へのコンサルティング及び効果検証と、施設のロボット介護機器等導入の際の補助の2つがあります。モデル事業に応募した経緯から、介護ロボット導入後の今日までの状況、現場で働く介護職員の反響について、お話を伺ってきました。 歴史ある法人での先進的な動き 今回お話を伺った方:鈴木健太氏 こんにちは、砧ホームへようこそ。本日は看護師であり介護部部長の私、鈴木がお話させていただきます。 ―――早速ですが、東京都のロボット介護機器・福祉用具活用支援モデル事業に応募した経緯を教えていただけますか?私たちの施設では、先進的な取り組みを積極的に行おうと、モデル事業に応募する前からロボット体験会を開催していました。さらに、さまざまな福祉用具を試したり、施設に講師を招いて研修したりしていました。その取り組みの一貫として、介護ロボットのモデル事業の話を知り、応募を決めました。「この介護ロボットが欲しくて」とか、「施設で問題視されている課題を解決するため」というわけではなく、介護業界における先進的な取り組みのひとつとして、介護ロボット導入について考えていたことがきっかけと言えます。―――介護ロボットを導入したらどういった取り組みをしたいと考えていらっしゃいましたか?今後、さらなる介護職員人材不足が見込まれる中で、人が集まる施設になって、ケアの充実化を図れる魅力ある施設作りの一助になればと考えていました。具体的に言うと、介護ロボットを活用することで、 先進的な取り組みに積極的に挑戦したいという前向きな職員で溢れる職場にしたいなと。 ―――やはり、介護職員の人材不足というものは感じられますか? かなり感じています。私たちは人材確保の取り組みを含め、対外的なアピール力に課題を抱えているんです。「介護するのであれば、砧ホームに一度は入職しないと専門職として面白くないんじゃないですか?」とまではいきませんが、ゆくゆくは介護の登竜門的施設になれたらと考えているんです。そのため、社会福祉法人東京都社会福祉協議会が主催するアクティブ福祉in東京で、施設での取り組みを報告したりして、受賞をとおして世の中に知ってもらおうという動きはしているのですが、前述のとおり、アピール力が弱くて…なかなか難しいですね。介護ロボット導入したことで得られた反響―――水をさす質問かもしれませんが、介護ロボットに頼っている施設という印象を持つ方もいらっしゃるのではないでしょうか?そうですね。介護ロボットがいきなりポンとくるとそうかもしれませんが、私たちはずっと先進的な取り組みを行なっていたというのもあり、おかげさまで、介護ロボット導入の影響から、「私も介護ロボットを利用したケアをしてみたい」という介護職員からの問い合わせをいただいております。―――逆に集まってきているんですね!まさに期待通りなんです。前向きに学びたいという気持ちを持って入職いただくことで、現場も活性化するんですね。私たちが目指している現場の形になってきているかなぁと思います。日本の人口減少に比例し、介護する人口も減少する中で、昔ながらの介護思考では難しいという認識は、 砧ホームだけではなく広く業界に浸透しているのではと感じています。介護ロボットもそうですが、外国人介護士の受け入れなんかも昔なら考えられなかったと思いますし。施設を利用されている方のご家族からも、これからも新しいことを実践していってほしいという声をいただきます。―――確かに、ご家族の方だけではなく、少子高齢化は周知の事実ですものね。むしろ介護職員を労ってくださっている状況です。 介護職員の方にマッスルスーツを実演していただきました! ―――現在導入されている介護ロボットについて教えてください 。1番最初に持ってきたのが、イノフィスのマッスルスーツです。マッスルスーツとは、装着することで腰の負担を軽減してくれる腰補助用の介護ロボットです。担当の方にレクチャーいただいたのですが、当初装着に1分以上かかっていました。自分のポジションにあわせるのに時間がかかっていたんですね。しかし、4ヶ月経った今、慣れている職員に関しては、移動しながら10秒くらいでつけちゃうんです。それこそ変身しながら現場に駆けつけるではないですけど(笑)さらに、次の職員が着用しやすい脱ぎ方というのがあるんです。いろんな職員が使うので、バンドをゆるめて外しておくとか、使いながら発見していくこともあります。マイナス思考だと「面倒くさいなぁ、ダメじゃん」といった感じですぐ終わってしまいますが、みんな前向きにいろんな提案をし、「どうしたらいいんだろう?」と、随時改善し活用しています。うちにマッスル三浦と呼ばれている、マッスルスーツマスターがいるので、せっかくなので彼に実演してもらいましょう。 「こんにちは」と言いながら颯爽とマッスルスーツを着用しはじめる三浦さん 慣れた手つきでベルトをしめていく 歩きながらにも関わらずものの10秒で着用完了 ―――歩きながら10秒で着用完了は、さすがマッスル三浦さんですね! そうですね、もう慣れました。 ―――マッスルスーツを使う場面はどういったときですか? モデル事業なので、 課題の解決場面として計画したベッド上の排泄介助か、トイレ誘導の際に使用しています。夜勤中に使うことが多いのですが、明けの朝の疲労感が違いますね。 ―――どのくらいの時間装着していらっしゃるのでしょうか? けっして軽いわけではないので、長くても30分ちょっとくらいですね。 ―――30分だったらつけている方がいいですか? 朝の4時半から30分くらい排泄入るんですが、なかったときとは全然違います。ベッドの排泄介助を行うときはずっと前かがみの姿勢なんですが、本当に楽なんです。マッスルスーツがあってよかったと思います。 ご家族にも喜んでもらえた見守りケアシシステム対応ベッド フランスベット株式会社製見守りケアシステムM1―――見守りケアシステム対応のベッドについてはいかがでしょうか? 見守りケアシステムは、ベッドの上の体重のズレによって、状態を検知する介護ロボットです。まず、四隅に体重計がついていると思ってください。例えば、頭側の2つの荷重がなくなるとこの人は起き上がったな、片側に荷重が移ったら端座位になったな、全荷重がなくなったら立ち上がって離床されたな、といった具合に、寝ている方の状態を検知します。以前はマットを踏むことで立ち上がりを通知させる機器を使っていたので、さまざまなパターンに対応できるようになりました。このベッドは端座位の時点で鳴るので、以前の通知時にはすでに足がついてる、転倒の可能性が高い危険な状態の手前で、情報をキャッチすることができます。何より、設定が簡単なんです。誰でもすぐ使えます。コントローラーの表示どおりに、言われたとおりに設定するだけで完了です。通知は職員が持っているPHSに送られますし、画面には通知元の部屋番号も表示されているので、すぐ確認できます。左側のリモコンで設定を行う 当初補助金が600万に対して、8分の7、つまり、525万上限でるということで、全額ベッドにつぎ込む算段だったんです。「20台買える!」って。しかし現実はそうじゃなかった。4種類選んでという話になって。それでも10台増やすことができましたけど。また介護ロボットの種類も3種類に落ち着きました。―――職員から「覚えにくい」「使いづらい」といった声は聞こえましたか?もともと床に貼るタイプのセンサマットを使っていたので、スムーズに導入できました。設定も簡単ですからね。以前使っていた床のセンサは、養生テープで貼るんですけど、1ヶ月くらいではがれてきちゃうんです。床の清掃のたびに貼り直しが発生したこともあり、労力がかかり見栄えも悪かったんです。ベッドにはテープ貼りの労力はかからず、見栄えに関しては新品なので、逆に綺麗になりました。見守りベッドを導入したことで、ご家族からも、「新しいベッドにしていただいてありがとうございます」という喜びの声もいただきました。これは本当にありがたかったですね。介護ロボット周辺機器の費用ってどこが負担する?キング通信工業株式会社製シルエット見守りセンサ―――シルエット見守りセンサに関してはいかがですか? シルエット見守りセンサは、部屋に赤外線センサをつけて、 wi-fiルーターを中継地点とし、職員が持っているタブレットに情報を送る介護ロボットです。 以前使っていたセンサはベッドセンサという、圧がかかって反応するタイプなんですね。ベッドに2本の電極をかけて、電極が離れるとセンサが離床を感知する物理的なものなんです。それをシルエット見守りセンサに変えました。しかし、ひとつ問題になったのは、wi-fiの環境を整えないといけなかったということです。私たちの施設はwi-fi環境が整っておらず、そもそもwi-fi料金は補助の対象外になっているんです。そのため、施設でお金払って、自前で整えないといけないんです。―――介護ロボットだけではなく環境を整えるためにも費用がかかるのですね。当初の見積もりですと、ざっと5台くらいで足りるだろうということだったのですが、部屋の端にいてもタブレットに電波が届かないと意味がないため、結局15台必要ということになりました。しかし、やるって決めたからにはという感じで15台設置しました。―――タブレット端末にはどのような情報が届くのでしょうか。設定も操作も全てタブレットでできるんです。従来のものは寝返りだけでもPHSに通知がくるので、必ず駆けつけないといけなかったのですが、見守りセンサは寝返りひとつにしてもシルエットを確認し、壁側に寝返ったのであれば安心だなと判断できるので、駆けつける回数は減っていると思います。ただ、導入していきなり成果を発揮したかというとそうでもなく、より使いやすくするために細かい設定が必要でした。現在も改善途上ですが、それも面白さではありますね。介護ロボット導入することで現場は混乱?―――3種類の介護ロボットはどのように現場に浸透していったのですか?シルエット見守りセンサは、レクチャー受講チェック表を作って、業者から直接説明を受ける形でした。移行期間を設け、従来のセンサと平行して利用しつつ、職員が使えるようになったのを確認して古いものを外し、新しいもののみ残しました。ベッドタイプのものは簡単だったので、私が業者の説明を聞き、リーダーへレクチャーし、リーダーがメンバーにレクチャーしていった感じですね。1番大変だったのはマッスルスーツです。そもそもマッスルスーツがなくても自力で介護していましたし、重さが5kgあるんです。スポーツするときに利用するサポーターをイメージいただくと分かりやすいかと思いますが、着用の仕方を間違えると、マッスルスーツのサポートが得られないんです。効果を得られるポジションで着ることができないといけないんです。業者の薦めで、リーダー以上からレクチャーしていくことになりました。そして使えるメンバーを毎月4人ずつ増やしていこうと。しかし、途中でレクチャーを受けた者が私的な怪我で離脱するなど、うまく進まなくなってしまったんです。少ない人数でやるメリットとして、確実にレクチャーしやすい点が挙げられるかと思うのですが、今回はデメリットが露呈したというか、うまく進まず何やっているんだろうって。さらには取り組みが見えない部分もあったんです。―――取り組みが見えないというのは具体的にはどういった点でしょうか?マッスルスーツを着用している職員に対して、使い方をレクチャーされていない職員がフォローしきれないという事態が起きました。以前はポケットにナースコールをいれていたんですけど、マッスルスーツをつけているとナースコールが取れなかったり、5kgを背負っているので何か鳴ったときにパッと動けないんです。使っている者同士だとフォローの仕方が分かるのですが、使っていない職員には分からないのです。東京都とコンサルとの打ち合わせが7月にあって、このままではうまくいかないので計画を変更してはという話になって、それなら一斉にやってしまおうということになりました。4人ずつではなく、職員全員できるようになろうということで、レクチャーの仕方を業者に教えてもらって、職員同士で伝えていく流れにし、8月中に全職員が使えるようにするということで、まさに今やっているところです。施設で利用する際の介護ロボットの可能性について日々模索中―――ひとつのやり方がダメだと分かった場合、他の方法も考えていかないといけないですね。そうですね、それが今回の東京都の活用支援モデル事業の主な視点なんです。介護ロボットの利用者に対する効果は、開発業者が効果検証を行っています。今回のモデル事業は、介護ロボットを施設に導入し、施設の中でどのように行えば使っていけるようになるか見ているので、いい例だと思います。ですので、ひとつの方法ではうまくいかなく、方向転換してというのはひとつの報告になるのではないでしょうか。―――難しかったのは導入方法の部分であって、導入してからは順調に進んでいますか?導入した後も、改善点や問題点が報告されています。しかし、チームであったり体制が組まれているので、すぐにこうしていこうと都度フィードバックが可能となっています。改善点や問題点を吸い上げて克服していく体制を整えることも、介護ロボット導入にあたって必要な要素なのではと思います。―――介護ロボットを見てみたいと同業他社からの問い合わせがあったりしますか?見学会自体、モデル事業の取り組みの一貫として組み込まれているので、 今後行う予定です。 あと、海外から見学させてほしいという問い合わせが2件くらいあったのですが、調整がつかなくて実現はしませんでした。―――本日お聞きした中にネガティブな意見があまりないように感じますが? 便利な部分と便利すぎて便利じゃない部分があるという印象です。センサなので反応すると鳴っちゃうわけで、鳴ると確認するということが生じます。しかし、もともとセンサを使っていたので、とくに業務が増えたというわけではないのですが。現場職員の目線を業者に伝え、改善という名の機器のバージョンアップを常に行っていただいているので、私たちはより使いやすい仕組みだったり、手順だったりを模索していけたらいいかなと考えています。 導入する上で職員はどのように介護ロボットを考えていたの?―――介護ロボットは介護業界においてひとつの大きな変化だと思うのですが?もちろんマイナス思考の職員もいると思います。ただ、これ以外の取り組みでもそうですが、「みんなでやっていこう!」と、今までさまざまな課題をひとつひとつ達成してきました。話がずれてしまうかもしれませんが、以前オムツ0というケアが業界で主導されたときがあったんです。そこで、私たちもオムツを使わないケア、つまり、トイレでの排泄を行うために便通コントロールやトイレ誘導を積極的に行おうと。しかし、なかなか難しく、ゼロって達成できないんです。達成できなくても目標に向かっていく気持ちややりきる気持ちを、職員は身につけていると思うので、こうしましょうといったらみんながその方向に邁進できるような、施設ではありますね。―――施設職員が先進的な取り組みに前向きなんですね。スライディングシートやリフトを使った持ち上げない介護であったり、新しいケアに関して常にアンテナを張っています。介護ロボットやICTもそのひとつだと思います。ずっと昔のままでは魅力もないですし、そもそも今現場にいる職員ひとりひとりが魅力を作っていかないといけないので、前向きな取り組みをすることが施設の魅力づくりにつながっていくのではと考えています。―――その時々の時代の変化を受け入れて、対応していくということですね? 私も専門職なので、変化をポジティブに受け入れる施設じゃないと魅力を感じないということがあります。医療に医療機器があるように、福祉に福祉用具があって、それらを使いこなすのは当然それぞれ専門職の専門性かと。専門職にとって向上心というのは本当に大事なので、成長できる施設じゃないと面白くないですよね!編集部まとめ取材中、「時代の流れに沿った介護をまず行ってみる!」という強い気持ちがひしひしと伝わってきました。砧ホームの取り組みはケアの手法から介護ロボット導入まで広がりを見せました。まだまだ検証段階と鈴木さんはおっしゃっていましたが、確かな手応えとともに施設の発展に尽力する姿がとても印象的でした。 関連記事:人工筋肉で介護の腰痛問題を解決!マッスルスーツ| 株式会社イノフィス関連記事:離床はもちろんはみ出しも!人の動きを検知する「シルエット見守りセンサ」|キング通信工業株式会社

嚥下音を聞ける化・見える化「ごっくんチェッカー」|株式会社ハッピーリス

嚥下音を聞ける化・見える化「ごっくんチェッカー」|株式会社ハッピーリス

さまざまな種類が発売されている介護ロボット。しかし、嚥下に特化した介護ロボットはおそらく今回ご紹介するものが唯一でしょう。「ごっくんチェッカー」は、嚥下音を”聞ける化””見える化”する介護ロボットです。開発メーカーである株式会社ハッピーリスの代表取締役、吉田氏に詳しいお話を伺いました。 ハッピーリス 取締役の平井氏(左)、代表取締役の吉田氏(中央)、インターン生の大神氏(右) 集約技術のスペシャリスト|ハッピーリスってどんな会社?ーーー株式会社ハッピーリス様の会社のご紹介をお願いします。当社は、集音技術を応用したさまざまな製品を開発・販売しているメーカーです。例えば産業用の異音検査センサーは、工場内で製造中の製品が動作不良を起こす時の小さな軋み音を、騒音下であっても採取することができ、不良であることを知らせます。周りの音を一切拾わずに、必要な音だけ検知するという特殊な集音技術で、生産工場はもちろん医療機関などの分野でお使いいただいています。ーーー医療分野ではどのような製品を開発しているのですか?医療分野では、「ケアレコ」という音響機器を開発しました。「ケアレコ」は、聴診器から聞こえる体内の音を携帯電話に録音したり、通話相手に聞かせることができる機器です。販売開始後、教育の場で心音を大きな音で聞かせたいという要望があり、スピーカーとつなげるタイプも開発しました。「ごっくんチェッカー」開発の背景ーーー「ごっくんチェッカー」は嚥下音を”聞ける化””見える化”した商品です。なぜ嚥下に着目したのでしょうか?「ごっくんチェッカー」は、高齢者の摂食・嚥下障害に詳しい東京医科歯科大学の准教授である戸原 玄先生が、「ケアレコ」をお使いになったことがきっかけで開発をはじめました。戸原先生が「ケアレコ」を使いたいとおっしゃったとき、「なぜ嚥下障害の専門家が?」と疑問に思い、診療に立ち会っていろいろお話を聞いたんです。そこで初めて嚥下障害や誤嚥性肺炎などの問題を知りました。さらに1年ほど訪問診療などに同行し、介護家族の方やヘルパーさんからヒアリングした結果、誤嚥が怖くて食事介助が心理的な負担になっていることが分かってきました。そこで、嚥下音を”聞ける化”・”見える化”して、少しでも誤嚥を減らす商品が作れないかと考えるようになったんです。ごっくんチェッカーとは?ーーー「ごっくんチェッカー」とはどのような製品ですか?ごっくんチェッカーは、嚥下音、つまりモノを飲み込むときの「ごっくん」という音を聞いて、正しく飲み込めているかを確認できる機器です。ごっくん音のチェックにより、誤嚥していないか、喉頭残留がないかなどが判断できるので、安心で安全な食事介助につながります。また、嚥下障害のある方のリハビリやトレーニングにも役立ちます。「ごっくんチェッカー」で嚥下音を聞きながら、正しい嚥下の指導や効果測定が可能です。ーーー使い方を教えてください。「ごっくんチェッカー」では、音で嚥下を確認する方法、グラフで嚥下を確認する方法の2つがあります。音で嚥下を確認する方法まずは音から聞いてもらいましょう。「ごっくんチェッカー」はスピーカーアンプとセンサーの2つから成り立ちます。はじめに、ベルトでセンサーを喉元に固定します。 ベルトでセンサーを装着した状態 この状態で水を飲んでみます。何が聞こえますか?ーーーかなりはっきりと飲み込む音が聞こえました。呼吸の音もとても良く聞こえますね。はい。実は誤嚥の判断には、息の音が非常に重要なんです。人間は、何かを飲んだり食べたりしたあと、たいてい必ず息を吐きます。その音にノイズなどがないことを確認することで、正しい飲み込みかどうかを判断しているんです。ーーー正常でない飲み込みの場合、どのような音がするのでしょうか?息を吐くときに「ゴロゴロ」という音が聞こえるときは、喉頭残留の証拠です。のどに食べ物が残ってしまった状態ですね。この音が聞こえたら、咳払いを促すなどして、音が消えたことを確認します。 グラフで嚥下を確認する方法次に、嚥下を”見える化”したグラフをご覧いただきます。 飲み込み音をグラフで表した図。左上のグラフが理想的な飲み込み音を示す3つグラフがありますが、まずは左上のグラフをご覧ください。縦軸が圧力、横軸が時間を表しています。これが良い飲み込みのグラフです。ーーー短く「ごっくん」しているという感じですかね。そうです。通常、良い飲み込みは「ごっくん」が短いです。つぎに、左下の黄色と緑の矢印の波形をご覧ください。左上の波形と比べて、一回の飲み込みに時間がかかっているのが分かりますね。これは、飲み込む力が弱くなっている証拠なんです。この波形が出たら、喉の筋肉を鍛えたほうが良いといえます。最後に、右下の青色の矢印の波形をご覧ください。これを見て何か分かることはありますか?ーーー波形の形が正常のものと全く違いますね。長く圧力がかかっているんですかね。これは誤嚥の波形です。波形が減衰していないということは、気管で一定期間圧力がかかり続けているということを意味します。つまり、気管の中にモノが入っている状態を表しています。この波形がでたら誤嚥しているということなので、気管から残留物を排出させるという対処をすることになります。このように咽頭残留と誤嚥を区別して波形で”見える化”させたのは、世界的に見ても初めてのことです。食事介助だけじゃない「ごっくんチェッカー」の活用このグラフを活用して、その人の嚥下力を見たりトレーニングやリハビリに活かしたりすることもできます。これまで、嚥下力が低下している人が安全に食べられる食べ物や調理方法を知るには、医師による内視鏡検査や造影検査などをするしかありませんでした。しかし「ごっくんチェッカー」を使えば、有資格者でなくてもすぐ調べられるんです。硬さの違う食べ物を用意して、その飲み込み具合を確認することで、その人の嚥下力を知ることができ、それによって最適な食事を提供することができます。また、2014年から現在まで、浜松市リハビリテーション病院の藤島一郎先生に「ごっくんチェッカー」の検証や改良のご協力をいただき、嚥下障害のリハビリにも役立つことが立証されました。患者さんご自身に自分の飲み込み音を聞いてもらうことで、良い嚥下を学習することができるのです。ーーー自分の飲み込み音が聞こえると、やる気も出そうですね。そうですね。リハビリやトレーニングのモチベーションアップにもなりますし、食欲増進にもつながります。反復唾液嚥下テスト(RSST)をやってみた飲み込み力をチェックする方法のひとつに、反復唾液嚥下テスト(RSST)があります。これは、30秒間に唾液を飲み込み続け、その音やグラフを確認するというテストです。実際にやっていただきましょう。 実際のテスト結果。「嚥下力に問題はない」とのことで安心結果は、このようにグラフで出ます。グラフを見る限り、嚥下力に問題はないようですね。問題がある場合は、その部分が黄色や緑で表示されるようになります。 問題がある嚥下が行われた場合のグラフ例。該当箇所が色塗りされるテストによる定期的なチェックで、常に最適な食事提供や姿勢指導が可能になるため、誤嚥や窒息の予防になります。利用者の反響ーーー反響にはどのようなものがありますか?介護する方からは、誤嚥を放置してしまう心配がなくなったので、安心して食事介助にあたれると言っていただきます。また、食事介助を受ける側も自分が食べたり飲んだりした音が聞こえるため、次の一口に進みやすく、食事介助全体にリズム感が出て、スピーディになったという声も多いです。ーーー食事介助の時間や負担が軽くなり、業務負担も軽減されたということですね。その他には、食事介助支援としてではなく、コミュニケーションツールしてもお使いいただいている方もいます。「ごっくんチェッカー」は小さな音も拾い聞こえやすくするので、声が出にくい方がコミュニケーションをとるときに装着する例もあります。ごっくんチェッカーで介護業界を変えていきたいーーー「ごっくんチェッカー」の登場によって、食事介助はどのように変化していくと考えますか?まずは、食事介助の心理的・業務的負担の軽減です。次に、誤嚥による肺炎や窒息の予防が今以上に広がっていけばと考えています。また被介護者にとっても、食事介助がスムーズに進むことでこれまでよりしっかりと食事を摂ることができます。加えて、今私たちが考えているのが、「ごっくんチェッカー」を活用した介護のワークシェアリング化です。「ごっくんチェッカー」を使えば、誰もが安全に食事介助ができるようになります。これまで食事介助をしたことがない方でも、例えば昼の1時間だけ食事介助の仕事にあてるということができるのではないかと考えているのです。今、「介護」というと、排泄や入浴などの身体介護に加え、部屋の掃除や身の回りの整理整頓などの生活サポートなど、ありとあらゆる業務が含まれます。しかし、「その中の食事介助だけやります」という人がいても良いのではないかと思うんです。業務を分業化することで「介護」のハードルが下がり、「それならできそう、やってみたい」という人が増えれば、介護人材の質の向上にもつながるのではないでしょうか。そういったワークシェアリングを促進するためにも、「ごっくんチェッカー」をはじめとした介護ロボットが活用されていけば良いなと思っています。今後の展開は?他分野の介護ロボットと協力し、「ごっくんチェッカー」の活用シーンを増やしていく予定です。例えば、正しい食事姿勢を確保するために、ベッドや車いすのロボットと連携させるなどを考えています。メッセージ身体の筋肉はスポーツなどで鍛えることができますが、喉の筋肉を日常的に鍛えているという人はほとんどいません。しかし実際には、嚥下力は40代くらいからだんだん低下していきます。口から食べ物を食べるという行為は、人間の尊厳にもかかわる非常に重要な行為にもかかわらず、あまり重視されていません。嚥下力の大切さを広めるためにも、「ごっくんチェッカー」が施設や病院だけでなく、スポーツジムやカフェなど、いろんなところに設置されると良いなと思っています。 名称 ごっくんチェッカー マイクセンサー 27φ×5mm厚 アルミ/マイクケーブル1.4m スピーカー 135×100×105 mm、重量 460g (ABS) 販売価格 98,000円(税抜) 問い合わせ先 電話:03-5879-4260https://www.happyris.jp/contact/

【平成29年度】介護ロボット導入支援事業における補助金【都道府県別一覧】

【平成29年度】介護ロボット導入支援事業における補助金【都道府県別一覧】

平成29年度の「介護ロボット導入支援事業」をまとめました(2017/10/17更新)。 「介護ロボット導入支援事業」 は、各自治体に設置される地域医療介護総合確保基金(介護分)によって実施される、介護ロボット導入費用を補助する支援事業です。介護ロボットの導入を検討している介護施設経営者の方は、ぜひ参考にしてくだい。 【最新】平成29年度の介護ロボット導入支援事業の補助金まとめ 都道府県 事業名(リンク) 補助内容 申請締切 北海道 介護ロボット導入支援事業費補助金について 1機器につき導入経費の2分の1(上限10万円) 【終了】平成29年8月9日(水)まで 青森県 介護ロボット導入支援事業のご案内 1機器につき導入経費の2分の1(上限10万円) 先着順 岩手県 COMING SOON 宮城県 平成29年度介護ロボット導入支援事業について 1機器につき導入経費の2分の1(上限10万円) 第2次交付申請締切:平成29年10月31日 秋田県 COMING SOON 山形県 ←New!(2017/10/17更新) 平成29年度 山形県介護ロボット等導入支援補助金 介護ロボット等の購入に必要な備品購入費、介護ロボットの初期設定・導入に係る役務費の2分の1(上限100万円) 平成29年10月20日(金曜日)まで 福島県 COMING SOON 茨城県 地域医療介護総合確保基金「ロボット介護機器普及支援事業」について 1機器につき導入経費の2分の1(上限10万円) 【終了】 7月7日(金曜日) 栃木県 介護ロボット導入支援事業について 1機器につき導入経費の2分の1(上限10万円) 【終了】予算額に達したため受付終了 群馬県 介護ロボット導入支援事業の募集 1機器につき導入経費の2分の1(上限10万円) 【終了】平成29年5月15日(月) 埼玉県 介平成29年度 介護ロボット普及促進事業について 1機器につき導入経費の2分の1(上限10万円) 最終締め切り:平成30年2月15日(木) 千葉県 千葉県介護ロボット導入支援事業補助金の募集について 1機器につき導入経費の2分の1(上限10万円) 【終了】 予算額に達したため受付終了 東京都 ロボット介護機器 導入・活用支援事業(セットアップ事業)の募集について  1機器につき導入経費の2分の1(上限10万円) 【終了】 平成29年7月11日 神奈川県 介護ロボット導入支援事業費補助金 1機器につき導入経費の2分の1(上限10万円) 平成29年6月30日で第1回締め切り終了。2回以降は未定 新潟県 平成29年度 新潟県介護ロボット導入支援補助金について 1機器につき導入経費の2分の1(上限10万円) 【終了】平成29年7月3日(月)~平成29年8月31日(木) 富山県 富山県介護業務環境改善事業費補助金の事業計画の募集のご案内 1機器につき導入経費の2分の1(上限75万円) 【終了】平成29年6月30日(金)(当日消印有効) 石川県 介護ロボット普及推進事業費補助金 (小松市) 購入(2分の1以内)、レンタル・リース(3分の2以内) 1事業所等当たり最大50万円  ? 福井県 COMING SOON 山梨県 介護ロボット導入費補助金 1機器につき導入経費の2分の1(上限10万円) ? 長野県 COMING SOON 岐阜県 平成29年度介護ロボット導入促進事業(補助金事業) 1機器につき導入経費の2分の1(上限10万円) 平成29年4月3日(月)から予算がなくなり次第、終了 静岡県 COMING SOON 愛知県 介護ロボット導入支援事業 1機器につき導入経費の2分の1(上限10万円) 追加募集:平成29年7月24日から平成29年9月8日 三重県 平成29年度地域医療介護総合確保基金事業補助金(介護ロボット導入支援事業)の募集について 1機器につき導入経費の2分の1(上限10万円)  【終了】提出期限:平成29年1月11日(水)17時必着 滋賀県 COMING SOON 京都府 COMING SOON 大阪府 COMING SOON 兵庫県 介護保険施設労働環境改善支援事業の実施について  自動排泄処理機(介護機器)等の導入費用100,000円/台(補助率1/3) 【終了】 平成29年7月26日(水曜日) 奈良県 COMING SOON 和歌山県 COMING SOON 鳥取県 COMING SOON 島根県 平成29年度島根県介護ロボット導入支援事業について 1機器につき導入経費の2分の1(上限10万円) 平成29年8月7日(月)から平成29年10月31日(火) 岡山県 COMING SOON 広島県←New!(2017/09/12更新) 平成29年度 広島県介護ロボット導入支援事業 1機器につき導入経費の2分の1(上限10万円) 平成29年4月10日(月)〜 平成30年1月 31日(水)※書類必着 山口県 COMING SOON 徳島県 COMING SOON 香川県 介護ロボット導入支援事業について 1機器につき導入経費の2分の1(上限10万円) 平成30年1月31日 愛媛県 平成29年度「介護ロボット導入支援事業」補助金について 1機器につき導入経費の2分の1(上限10万円) ・平成29年4月12日(水曜日)から平成29年6月30日(金曜日)まで・第2回は未定 高知県 高知県介護福祉機器等導入支援事業費補助金交付要綱 1施設又は1事業所当たり60万円(1/2) ? 福岡県 平成29年度福岡県介護ロボット導入支援事業費補助金の募集について 1機器につき導入経費の2分の1(上限10万円) 平成29年6月20日から平成29年8月31日 佐賀県 COMING SOON 長崎県 COMING SOON 熊本県 平成29年度熊本県介護職員勤務環境改善支援事業(介護ロボット) 1機器につき導入経費の2分の1(上限10万円) 【終了】平成29年7月3日~平成29年7月31日 大分県 介護ロボット導入事業所に対する補助について(平成29年度) 1機器につき導入経費の2分の1(上限10万円) 平成29年9月29日(金) 宮崎県 COMING SOON 鹿児島県 平成29年度鹿児島県介護ロボット導入支援事業の募集について 1機器につき導入経費の2分の1(上限10万円) 【終了】平成29年7月31日(月曜)  上記に載っていない自治体の補助金に関しては各自治体に直接お問い合わせください。

【体験レポ】大和ハウスの介護ロボット展示場「D’s TETOTE」に行ってみた!【前編】

【体験レポ】大和ハウスの介護ロボット展示場「D’s TETOTE」に行ってみた!【前編】

あの大和ハウスが、ロボット事業を展開しているのをご存知ですか?少子化と高齢化という2つの問題を前にして、大和ハウスが着手しているのがロボット事業です。取り扱う介護ロボットは、装着型のロボットスーツ「HAL®」やアザラシ型のメンタルコミットロボット「パロ」など多岐にわたります。そんな介護ロボットを展示しているショールームが、大和ハウス工業東京本社にあります。「介護ロボットに興味はあるけど、なかなか触れる機会がない」「一度体験してみたい」「どんな介護ロボットがあるのか知りたい」そんな思いを抱えている人は、ぜひ大和ハウスの介護福祉機器を展示している「D’s TETOTE」に行ってみましょう。今回は、介護ロボットONLINE編集部が「D’s TETOTE」に行ってみた感想をレポートします! どこにある?今回伺った介護福祉機器展示場「D’s TETOTE」は、大和ハウス工業 東京本社1階にあります。JR水道橋駅から徒歩2分程度にある本社ビルを入ると、すぐ左手にガラス張りの部屋が見えました。ここが、介護ロボットのショールーム「D’s TETOTE」です。入り口には「ご自由にお入りください」の文字が。心配な人は事前に予約しておこう。最近では、アジアやヨーロッパなど海外からの見学者も多いとか。今回は特別に、ロボット事業推進室グループ長 新倉氏にショールームを案内してもらいました。ロボット事業推進室 グループ長 新倉氏何が見られる?「D’s TETOTE」では、大和ハウスが取り扱う介護ロボットが随時展示されています。展示されるロボットは日によって変わる場合があるので、目当ての介護ロボットがある人は事前に確認しておくと良いでしょう。今回展示されていたロボットは以下の通りです。 会社名  ロボット名 プールス株式会社 除菌タオルディスペンサー Purus(プールス) 株式会社知能システム メンタルコミットロボット PARO(パロ) CYBERDYNE株式会社 HAL®福祉用下肢タイプ(ハル) 株式会社エヌウィック 自動排泄処理ロボット マインレット爽(さわやか) ユニバーサル・サウンドデザイン株式会社 会話支援装置 comuoon®(コミューン) 大和ハウス工業株式会社 狭小空間点検ロボット moogle(モーグル) キング通信工業株式会社 見守り支援ロボット シルエット見守りセンサ 株式会社TESS ペダル付き車いす COGY(コギー) 株式会社モリトー 免荷式リフト POPO(ポポ) 介護ロボットを見学&体験!ロボットの中には、実際に体験できるものもいくつかあります。さっそく編集部も体験させてもらいました!1.除菌タオルディスペンサー Purus(プールス)ひとつめは「Purus(プールス)」という自動おしぼり製造機。本体の中に除菌液とおしぼりのもととなる専用のロール紙が入っており、好みのおしぼりの長さや厚さを設定することが可能です。一見介護とは関係なさそうに思えますが、標準的なおしぼりより大きなおしぼりを作ることができるので、お手拭きや身体を拭く清拭(せいしき)などに利用されています。2.メンタルコミットロボット PARO(パロ)コミュニケーションロボットとして国内外で有名なPARO(パロ)。アメリカでは、認知症の方への医療機器として登録されています。体中にセンサーが搭載されており、撫でると動物と同じような反応を返してくれます。実際に触ったり抱っこしたりすると、見た目以上に高性能であることが容易に見て取れます。ぬいぐるみのような可愛らしさだけでなく、本物の動物のようなリアルさ、反応の多様さに驚きました。抱っこすると目を閉じて寝てしまうPARO(パロ)新倉氏は、「PARO(パロ)は言葉は発しませんが、撫でるだけで血圧が安定するなど、アニマルセラピーと同じような効果が期待できます」と説明します。利用者がPARO(パロ)に関わっている間の時間を有効活用することで、職員の負担軽減だけでなく、より質の高いケアを実現することもできそうです。3.ロボットスーツ HAL®(ハル)ロボット事業推進室の原点となった、HAL®福祉用(下肢タイプ)CYBERDYNE社のロボットスーツHAL®(ハル)。画像のHAL®福祉用(下肢タイプ)は、装着者自身の脚での歩行や立ち座りのトレーニングをアシストするロボットスーツです。立ち座りや歩行動作に不自由を感じる人でも、HAL®を使った運動を通じて身体機能を改善することができます。住宅だけでなく、医療機関や介護福祉施設の建築数でもトップクラスの大和ハウス。新倉氏は、「介護施設という建物の建築だけでなく、その建物で生活している方や業務に従事している方々へお役に立てる事はだろうかとスタートしたのがロボット事業です。HAL®のような商品を取り扱うことで、必要とされる方のお役に立て、オンリーワンの施設になるお手伝いもできると考えています」と話します。今回は、腰痛リスク軽減を目的としたHAL®介護支援用(腰タイプ)を装着してみました。HAL®介護支援用(腰)は、腰部負荷を低減して腰痛リスクを軽減してくれる本体重量は約3kgだが、装着してみるとあまり重さは気にならない腰とお腹まわり、大腿部へ合計4本のベルトをしめたら装着完了です。実際には皮膚にセンサーを貼り付け、そこから生体電位信号を読み取ることで意思に従った動作を補助してくれます。4.自動排泄処理ロボット マインレット爽マインレット爽(さわやか)は全自動排泄ロボットです。専用カバーに包まれたカップの中にシャワートイレや陰部洗浄機能がついているため、いつでも清潔な状態が保てます。フィルターを通して空気を循環、除湿しているので、ニオイも気になりません。5.会話支援装置 comuoon(コミューン)comuoon(コミューン)は、難聴者の方向けの卓上型会話支援装置です。本体正面から約30度の範囲内にいる人へ音の明瞭度・指向性・レスポンスの良さにより、話し手の声を聞こえやすくしてくれます。医療・介護施設はもちろん金融機関等のカウンターや調剤薬局にも多く導入されています。実際に聞いてみると、声が少し大きめに聞こえるのが分かります。新倉氏は、「健常な方だと音がちょっと大きくなっただけと感じるかもしれませんが、高齢による難聴や70デシベル程度の中等度難聴者の方であれば効果は実証済み、補聴器装着者や人工内耳でも高い改善効果が期待できます」と説明します。6.見守り支援ロボット シルエット見守りセンサセンサが検知している情報を手前のタブレットで見ることができるシルエット見守りセンサは、シルエットで利用者の動きを判断することで、プライバシーに配慮しつつ危険を事前に通知してくれる見守り支援ロボットです。新倉氏は「無線環境で使用でき、電源を確保すればどこでも持ち運びできるのも魅力です」と説明します。展示場では、タブレットの表示画面を見ることもできます。関連記事:離床はもちろんはみ出しも!人の動きを検知する「シルエット見守りセンサ」|キング通信工業株式会社7.足こぎ車いす COGY(コギー)COGY(コギー)はペダル付きの足こぎ車いすです。足こぎですが、一方の足で漕ぎ出すともう一方の足が動くという反射の機能を応用することで、軽度から重度の片麻痺の人の操作も可能にしています。左足を踏み出すと右足が反射で動き、前に進む。操縦も左手のみで行う現在は全国で約6000台、主に事福祉用具貸与事業者からの在宅レンタルや病院・介護施設のリハビリスペースなどで使われています。新倉氏は「脳梗塞や脳卒中で片麻痺になられた方が外に出る喜びを感じていただいたり、運動量をあげていただくためにも有効」と説明します。実際に操作してみると、漕ぎ出しの軽さを実感します。左手だけの操縦も想像より簡単で、すぐ覚えられました。8.免荷式リフト POPO(ポポ)免荷式リフトのPOPO(ポポ)は、リフト機能で立ち上がりを支援したり、免荷機能で歩行時の負担を軽減してくれる介護ロボットです。利用者は身体にハーネスを装着し、リフトで持上げられながら立ち上がります。ハーネスは腰と大腿部に取り付ける。操作は上げ下げの2つだけだ歩行時も自分の体重を免荷してくれるため、膝が痛いケースや手術後の早期トレーニングにも適用できます。また、免荷機能により床から足が離れても転倒しないため、転倒恐怖症を持つ高齢者の方も安心して歩行訓練ができます。「膝を落としてみてください」の指示に恐る恐る下半身の力を抜く。足を離してもハーネスがしっかり身体を支えてくれた以上が、今回見学できた介護ロボットでした。画像で見たことはあっても実際に目にしたことがなかったものばかりで、非常に新鮮でした。PARO(パロ)やcomuoon(コミューン)、POPO(ポポ)は、体験してみないと分からない魅力があります。言葉の説明だけでなく、実感として介護ロボットの良さを感じてみたいという人にとって、有意義な時間が過ごせること間違いなしです。予約不要。誰でも入場可能介護福祉機器を展示する「D’s TETOTE」は大和ハウス工業 東京本社1階にあり、誰でも入場可能です。ただし、展示されている介護ロボットが入れ替わる可能性があるため、心配な人は事前に予約しておくと良いでしょう。予約は 大和ハウス工業のロボット事業ページ からできます。 後編 では、大和ハウスの介護ロボットにかける想いを伺います!後編を読む→ 【インタビュー】なぜ大和ハウスが介護ロボットを?「D’s TETOTE」で聞いてみた【後編】 編集部まとめロボット事業の今後の展開への質問に対して、「2025年問題を前にして、まだまだ暗中模索している最中だ」という率直な言葉が印象的でした。介護ロボットはあくまで「世の中を良くする」手段であり、目的ではないことを強調する新倉氏のインタビューからは、介護ロボットの課題よりもむしろ可能性を感じます。介護ロボットに興味のある人もない人も、一度実物を触って体験してみることで、介護ロボットはもちろん介護そのものについても理解が深まるのではないでしょうか。 『CYBERDYNE』、『ROBOT SUIT』、『ロボットスーツ』、 『ROBOT SUIT HAL』、『ロボットスーツHAL』、『HAL』、 『Hybrid Assistive Limb』 は、CYBERDYNE株式会社の登録商標です。 「メンタルコミットロボット」は国立研究開発法人産業技術総合研究所の登録商標です。 「パロ」は株式会社知能システムの登録商標です。 『マインレット』『MINELET』は株式会社エヌウィックの登録商標です。 『POPO』『ポポ』は株式会社モリトーの登録商標です。 『comuoon』はユニバーサル・サウンドデザイン株式会社の登録商標です。 『プールス』『Purus』はプールス株式会社の登録商標です。 『COGY』『コギー』は株式会社TESSの登録商標です。

話題の介護ロボットも登場!国際福祉機器展とは?【9/27~9/29開催】

話題の介護ロボットも登場!国際福祉機器展とは?【9/27~9/29開催】

最新の福祉機器を実際に見てみたい!そう考える方におすすめの展示会が開催されます。国際福祉機器展(H.C.R.)は、ハンドメイドの自助具から最先端技術を活用した介護ロボット・福祉車両まで、世界の福祉機器を一堂に集めたアジア最大規模の国際展示会。今年(2017年)は9月27日~9月29日の3日間に渡って開催されます。国際福祉機器展の概要や登録方法、出展者情報などをまとめました。 国際福祉機器展の概要概要は以下のとおりです。展示会名称国際福祉機器展(H.C.R.)開催期間2017年9月27日(水)~9月29日(金)会場〒135-0063 東京都江東区有明3-11-1東京ビッグサイト東展示ホールアクセスマップはこちらよりご確認ください入場料無料予約H.C.R.への入場は無料ですが、事前もしくは当日の入場登録が必要です。 当日予約は混み合う可能性が高いため、事前に予約登録を済ませておくことをおすすめします。 国際福祉機器展の事前予約はこちらからどうぞ 出展社過去の出展社数を確認すると、520社~580社ほどの企業が出展していることが分かります。今年の出展社数は、一覧ページを見る限り554社です。出展社情報は下記から確認できます。 国際福祉機器展の2017年の出展社一覧  介護ロボットONLINEで取材した企業も多く出展する予定です。関連記事一覧 自立支援につながる移乗ロボット「愛移乗くん」|株式会社アートプラン 新しい排泄介護の形!全自動排泄支援ロボット「ドリーマー」|アド・ロールス株式会社 詰まらない構造だから安心!水洗式ポータブルトイレ「流せるポータくん」|株式会社アム 真空圧で匂いも吸引!水洗ポータブルトイレ「キューレット」|アロン化成株式会社 「眠り」を見える化すると、オペレーションが変わる|睡眠見守りセンサー「まもる~の」ASD株式会社 シャワー式だから安全、なのにしっかり温まる。介護用入浴装置「美浴」|株式会社エア・ウォーター 環境も生活リズムも見える化!まるで同居してるみたいな見守り支援システム「いまイルモ」|株式会社ソルクシーズ ケアプラン改善にも!次世代マット式見守りシステム「眠りSCAN」|パラマウントベッド株式会社 来場者過去の来場者数を確認すると、11万~12万人程度となっています。今年の来場者数も、約12万人程度となる見込みです。セミナー情報H.C.R.では、介護・福祉に関する国際シンポジウムやセミナーが随時開催されています。3日間のスケジュールをまとめました。 9月27日 ・一般家庭の介護で腰痛にならないための基本技術~ボディメカニクスの理解と活用~・福祉施設の実践事例発表~役立つ、活かせる工夫とアイデア・はじめての福祉機器 選び方・使い方セミナー 〜 住宅改修編 〜 9月28日 ・高齢者の家族介護の現状とその支援について~ヤングケアラーやダブルケアなどの課題を考える【国際シンポジウム】・福祉施設における感染症の知識と対応~知っておきたい感染症対策のポイント~・はじめての福祉機器 選び方・使い方セミナー 〜 基本動作編 〜 9月29日 ・高齢者・障害者に役立つ生活支援用品の紹介とその開発視点・介護ロボットの活用で未来を拓く・はじめての福祉機器 選び方・使い方セミナー 〜 自立支援編 〜 セミナーの申込みはこちらから お問い合わせ下記フォームよりお問い合わせください。お問い合わせフォームはこちらまとめ介護ロボットONLINE編集部も、国際福祉機器展に参加します!介護ロボットの中には、実際に見たり触ったりしないと魅力が理解できないものも多くあります。介護ロボットに興味ある人もない人も、ぜひ一度参加してみてはいかがでしょうか。

詰まらない構造だから安心!水洗式ポータブルトイレ「流せるポータくん」|株式会社アム

詰まらない構造だから安心!水洗式ポータブルトイレ「流せるポータくん」|株式会社アム

水洗ポータブルトイレ「流せるポータくん」シリーズを開発・販売している株式会社アム。同シリーズは介護保険の対象となっており、リーズナブルな費用で導入・レンタルができます。「流せるポータくん」の魅力や開発秘話に加えて、レンタル費用や設置工事に関しても詳しく聞いてきました仮設トイレのレンタル事業から始まったお話を伺った専務取締役の新保氏(左)と福祉事業部の河口氏(右) ーーー御社の事業内容について教えてください。 弊社は、介護用品の製造販売と現場用仮設資材のレンタル事業を行っている会社です。もともとは工事現場などで使用する仮設トイレのレンタル事業から始まり、その後介護用の水洗ポータブルトイレの販売を開始しています。通常仮設トイレというと、汚い・臭いイメージのある汲み取り式トイレを想像すると思いますが、弊社の仮設トイレは水洗式であることが大きな特長です。水洗式の仮設トイレがあまり普及していないのは設置する場所が限られるからですが、弊社はどんな場所でも設置していただける仮設トイレ「どこでも水洗」のレンタルを行っています。仮設トイレとしては特殊な水洗式ですが、勾配がない場所でも使える、距離が離れていてもOKという便利さから、2002年にレンタル開始して以来、累計で54,000件のレンタル実績があります。「気兼ねせずに使えるポータブルトイレ」を目指してーーー仮設トイレのレンタルを行ってきた御社が、介護用ポータブルトイレに乗り出したきっかけを教えてください。ある日、工事現場で弊社の「どこでも水洗」ポータブルトイレを使っていた工務店の方から、「母親のベッドの横に置けないか」と相談を頂いたのがきっかけの一つです。家の中で水洗ポータブルトイレを使いたいというニーズがあるのだと確信したエピソードとなりました。それと同時に、私の祖母が長年バケツ式のポータブルトイレを使っていた経験から、「誰にも気兼ねせずに使えるポータブルトイレを作りたい」という思いも開発のきっかけとなっています。祖母は、後片付けをする私の母にいつも手を合わせ、「申し訳ない」という気持ちを抱えていました。「どこでも水洗」トイレを応用すれば、多くのご高齢者に役立つトイレになるのではないか、と考えたのです。バナナも丸ごと流せる!流せるポータくんとはーーー御社の技術力と、実体験からの思いが「流せるポータくん」誕生につながったのですね。「流せるポータくん」シリーズの特長について教えてください。「流せるポータくん」は木目調と樹脂製の2種類を展開「流せるポータくん」は、ポンとボタンを押すだけで排泄物を水が後片付けしてくれる水洗式ポータブルトイレです。ポータブルトイレでありながら排泄物を溜めずにすみ、バケツを持って捨てに行かなくても良いので、臭いや処理にかかる労力が大幅に軽減されます。現在のラインナップは、木目調の「流せるポータくん2号」と樹脂製の「流せるポータくん3号」を展開しています。ーーーバナナを皮ごと水洗している動画を拝見しました。なぜあんなことが可能なのでしょうか? 皮付きのバナナを1本流しても詰まらない構造 特殊構造のポンプを採用しているので、瞬時に吸い込んでばらばらにし、細いホースでも送り出せるのです。大量のトイレットペーパーもドロドロに粉砕するので、詰まる心配がありません。誤ってタオルなどを流して万が一詰まった場合も、水があふれでないタイマー機能を搭載しているので、お部屋でも安心してお使いいただけます。水があふれないという設計は、弊社独自のものです。環境に合わせて選べる3種類の施工法ーーー水洗式トイレとなると、給排水工事が大変なのではと心配ですが。施工工事はすべて弊社で行っていますが、できるだけ短期間に、小規模で完結するよう導入場所に合わせて3種類の配管方法をご用意しています。洗面所配管のケースこちらはある有料老人ホームですが、ご覧の通り洗面所を使った配管を行っています。パイプは30mまで伸ばすことができるので、お部屋やベッドの位置に合わせて置いていただくことが可能です。壁配管のケースこちらの施設では、施設を新築する際に「流せるポータくん」の導入を決定していただいていたので、各居室にトイレ用の給排水口を完備しています。「流せるポータくん」の導入台数は5台ですが、必要に応じて取り外し移動できるので、常に有効活用していただいています。窓配管のケースこちらは在宅でご利用いただいているケースです。ベッドのそばに「流せるポータくん」を設置し、緑のホースで窓ジョイントパネルにつないでいます。そこから屋外は塩ビパイプで配管し、汚水マスに流します。こうすることで、壁や床に穴を開ける工事なしで水洗ポータブルトイレをご利用いただくことができます。在宅でご利用いただく場合はレンタルが多いので、撤去したあとが残らない工事ができるという点でも喜んでいただいています。いずれのケースも、勾配がない場所や距離が離れている場所でも簡単に設置可能です。ーーーありがとうございます。在宅でのレンタルについて教えていだだけますか?「流せるポータくん」は、水洗ポータブルトイレとして介護保険の補助対象となっています。レンタルでのご注文の際「流せるポータくん」は便座部とポンプユニットに分けられますが、便座部「ポータブルポータくん」は特定福祉用具の購入品目に当てはまるので、介護保険の補助を最大限に受けた場合は1割負担で購入可能です。ポンプユニットは貸与品目外なので、自費になりますが、レンタルにてご利用いただけます。初期費用としては、便座部のご購入費用10,000円(※)、接続工事費用50,000円の計60,000円となります。レンタルが実際に動き始めたのは去年の12月くらいからですが、おかげさまで徐々に問い合わせが増えてきています。※ 利用者負担1割の場合使いやすさにこだわった開発秘話ーーー「流せるポータくん」開発でこだわった点やエピソードはありますか?「流せるポータくん」の圧送式電動ポンプの技術は、仮設トイレ「どこでも水洗」でブラッシュアップされたものなので、技術面での問題はほぼありませんでした。しかし、福祉・介護機器ならではの問題が3つありました。手すりの有無、高さ調整、そして保険適用となるかどうかです。介護用品ならではの3つの課題に取り組んだ現在販売している「流せるポータくん」シリーズは、この3つの問題をすべて解決した商品です。手すりは跳ね上げ式となっており、ベッドからの移乗も楽に行なえます。高さ調整に関しては、2号は3段階の調整が可能で、3号は下に台を挟んで底上げすることで46cmまで高くすることが可能です。両機種とも、介護保険の対象となっています。ニオイが気にならないから、心が軽くなるーーーレンタルを開始されてから在宅での利用が増えたとのことですが、反響はいかがですか?感謝のお手紙をよく頂くのですが、どの方も非常に喜んでいただいています。とくに独居老人の方や老老介護をされている方にとって、ポータブルトイレのバケツを片付けるのは切実な問題です。独居老人の方はご自分で捨てに行けないので、ヘルパーさんが来るまで溜めておくことになるのですが、そうすると臭いが部屋に充満するし、気兼ねもありますよね。ポータブルトイレを使うのが嫌で、水を飲むのを我慢するという方もおられるほどです。老老介護をされている方は、「自分もいつ後片付けができなくなるか分からない」という不安を抱えている方も少なくありません。そういった方々から、身体的、心理的負担がすごく軽くなったと言っていただいています。ーーー施設からの反響はいかがですか?ある施設ではお試しで1台購入された後、最終的に17台まで増設いただきました。実際に使った上で価値を認めていただけた証拠だと自負しています。その施設では、「流せるポータくん」に切り替えてから施設内の臭いが本当に気にならなくなったとのことです。臭いの問題が改善されたことで、職場環境向上にもつながったと言えます。配管接続工事が安価で工期が短い工事費が比較的安価である点も評価いただいています。新たにトイレを設置するよりも安く、しかも簡単に水洗式トイレがつけられるので、費用対効果の面でも弊社の商品を選んでいただけるのでしょう。使わなくなった後も!充実のアフターフォローーーー在宅でポータブルトイレを使われている方は、いずれオムツでの介護になり、ポータブルトイレを使わなくなりますよね。そうですね。ポータブルトイレの平均利用期間は、約2~3年と言われています。しかしこの数値の中には、買ったけど気兼ねして全く使っていないとか、もう使っていないけどまだ捨てていないだけといった方の数値も含まれますので、実際は約半年くらいと言われることもあります。弊社ではレンタル終了後は無料の撤去サービスを行っていますし、撤去したあとに穴や配管などが残らない施工工事をしているので、ご利用が終わった後も安心です。メッセージーーー最後にメッセージをお願いします。排泄は人間の尊厳に関わる問題です。私の祖母も8年間ポータブルトイレを使っていましたが、いつも後片付けをする母に気兼ねしていました。中には、気兼ねからできるだけポータブルトイレを使わないようにと、食事も水も我慢する方もいます。そんな方が安心して使えるトイレがあれば、食事やふだんの生活も楽しんでいただけるので、生活の質そのものが向上します。排泄にはそれだけの影響力があります。片付けがいらない、臭いが解決、気兼ねがないという「流せるポータくん」をもっと多くの方に知っていただき、利用者の方、ご家族、介護スタッフの方みんなに喜んでいただきたいと考えています。編集部まとめポータブルトイレを使う祖母への熱い想いと、特殊な水洗式仮設トイレの技術が一つになってできた「流せるポータくん」。工事もすべて自社で請けおい、ポータブルトイレが必要なくなった後のアフターケアまで行ってくれます。自動排泄処理装置が介護保険の対象となって以来、徐々に在宅での利用が増えてきているという水洗ポータブルトイレで、介護者・要介護双方のQOL向上が期待できそうです。流せるポータくん2号 商品名 流せるポータくん2号 寸法 幅505×奥行き920×高さ790~850mm 重量 26.5kg 希望小売価格(税抜) 標準便座タイプ298,000円やわらか便座タイプ304,000円暖房便座タイプ316,000円 流せるポータくん3号 商品名 流せるポータくん3号 寸法 幅570×奥行き710×高さ600mm 重量 24.0kg 希望小売価格(税抜) 標準便座タイプ298,000円洗浄便座付きタイプ348,000円 レンタル価格表初回負担額 品名 通常価格 介護保険の補助を最大限に受けた場合の負担額 ポータブルトイレ 100,000円 10,000円(1割) 接続工事費 50,000円 50,000円 合計 150,000円 60,000円 月々のレンタル料 品名 通常価格 介護保険の補助を最大限に受けた場合の負担額 ポンプユニット 4,000円/月 4,000円/月

【平成29年度】最新!経済産業省のロボット介護機器支援事業まとめ

【平成29年度】最新!経済産業省のロボット介護機器支援事業まとめ

超高齢社会や介護負担増加の解決策として注目を浴びる介護ロボット。同時に、新産業育成という観点からも関心を集めています。ロボット産業を日本の新産業とすべく開発補助事業に乗り出したのが経済産業省です。今回は、経済産業省が行う介護ロボット支援事業についてまとめました。ロボット介護機器支援事業とは? 経済産業省では、介護ロボットのことを主に「ロボット介護機器」って呼んでるロボ! 厚生労働省は「介護ロボット」って呼ぶことが多いロボ。 省庁によって呼び方が違うんだね! 経済産業省が行う介護ロボット支援事業は、「ロボット介護機器開発・導入促進事業」です。介護ロボット開発にかかる費用を補助する「開発補助事業」、介護ロボットの評価などを行う「基準策定・評価事業」の2種類の事業が行われています。 事業名 ロボット介護機器開発・導入促進事業 主な内容 (1) 開発補助事業(2) 基準策定・評価事業 補助金額など 500万円~1億円/年補助率2分の1(大企業)または3分の2(中小企業) 平成29年度(2017年)は「ロボット介護機器開発・導入促進事業」に20億円の予算が充てられています。ただし、現時点ではまだ公募は始まっていません(2017年8月3日時点)。→※2017年8月25日に、開発補助事業に関して公募予告が公表されましたので追記します。 平成29年度(2017年)のロボット介護機器開発・導入促進事業 平成29年度の開発補助事業は、「ロボット介護機器の効果測定事業」です。 具体的には、開発が終了したロボット介護機器を対象に、実際の介護現場で導入した効果を中長期的に検証します。実証試験の対象となるロボット介護機器は、下記の3分野かつ、市販されている商品に限ります。 移動支援分野(屋外移動分野、屋内移動分野) 排泄分野(所謂、自動排泄処理装置は除く) 入浴支援分野 ※これまでにロボット介護機器開発・導入促進事業に採択されていない機器も応募可能です。 研究期間 (最長) 1年 研究開発費 1千万~5千万円未満 公募期間 平成29年9月上旬~平成29年10月上旬(予定) 説明会 【終了】➀大阪会場 平成29年9月11日(月)14時~【終了】➁東京会場 平成29年9月14日(木)10時~ 参考:【公募予告】平成29年度 「ロボット介護機器開発・導入促進事業(開発補助事業)ロボット介護機器の効果測定事業」に係る公募について ロボット介護機器開発・導入促進事業のこれまで「ロボット介護機器開発・導入促進事業」は平成25年度(2013年)から開始されました。平成27年度(2015年)からは国立研究開発法人日本医療研究開発機構(以下、AMED)が事業を引き継いでいます。平成25年度(2013年)のロボット介護機器開発・導入促進事業平成25年度の開発補助事業では、計39社の研究開発計画が採択されました。基準策定・評価事業では、ロボット介護機器評価ツールなどの研究開発が行われました。成果発表会では、開発補助事業にて開発したロボット介護機器であるCYBERDYNE社のロボットスーツHALやパナソニック社の離床アシストベッドなどが展示されました。▼▼ロボットスーツHALについてもっと知りたい▼▼ 介護現場でも大活躍!ロボットスーツの種類や価格、体験できる施設【HAL・マッスルスーツ他】 ▼▼パナソニックエイジフリー株式会社の取材記事▼▼ ベッドが車いすに大変身!離床アシストロボット「リショーネPlus」|パナソニックエイジフリー株式会社平成26年度(2014年)のロボット介護機器開発・導入促進事業平成26年度の開発補助事業では主に「屋外移動分野」及び「介護施設見守り分野」の介護ロボット開発が補助されました。基準策定・評価事業では、NKワークス株式会社(現・ノーリツプレシジョン株式会社)やキング通信工業株式会社、RT.ワークス株式会社などの開発企業による成果報告が行われています。 ▼▼ノーリツプレシジョン株式会社の取材記事▼▼ 業界初!予測型見守りシステム「Neos+Care(ネオスケア)」|ノーリツプレシジョン ▼▼キング通信工業株式会社の取材記事▼▼ 離床はもちろんはみ出しも!人の動きを検知する「シルエット見守りセンサ」|キング通信工業株式会社 ▼▼RT.ワークス株式会社の取材記事▼▼ 高性能でカッコイイ!新しい歩行器ロボットアシストウォーカーRT.1・RT.2|RT.ワークス株式会社 平成27年度(2015年)のロボット介護機器開発・導入促進事業 平成27年度の開発補助事業では、主に「非装着型分野」、「排泄支援分野」及び「在宅介護見守り分野」の介護ロボット開発が補助されました。排泄支援分野では、日本セイフティー株式会社などが採択されています。 ▼▼日本セイフティー株式会社の取材記事▼▼ 自動で密封、すぐ捨てられる!自動ラップ式トイレ「ラップポン」|日本セイフティー株式会社 平成28年度(2016年)のロボット介護機器開発・導入促進事業平成28年度の開発補助事業では「屋内移動分野」および「入浴支援分野」の開発補助を予定していましたが、実際に採択されたのはエア・ウォーター株式会社やオージー技研株式会社といった「入浴支援分野」の介護ロボット開発企業のみとなりました。 ▼▼エア・ウォーター株式会社の取材記事▼▼ シャワー式だから安全、なのにしっかり温まる。介護用入浴装置「美浴」|株式会社エア・ウォーター 基準策定・評価事業では、 1000台規模のコミュニケーションロボットを介護現場に導入する大規模実証調査が行われました。結果として「866 名中296 名(34.2%)について改善効果が認められた」と報告しており、コミュニケーションロボットの可能性を感じさせる調査となりました。こちらの調査報告書に関しては、別記事にて詳しくお伝えします。経済産業省が介護ロボットの普及を支援する背景 そもそも、なんで経済産業省が介護ロボットの開発を支援しているの? 「ロボット産業を日本の新産業として振興したい」という国の思いがあるらしいよ! 日本は世界No.1のロボット大国だった 1980年代以降、日本のロボットは製造現場を中心に急速に普及していきました。工場などで使われる産業用ロボットの出荷額、稼働台数は世界1位を誇り、2012年時点では世界シェアの23%を占めるなど、ロボット大国としての存在感をいかんなく発揮していたのです。しかし近年に入り、欧米諸国や中国を始めとした国々においてもロボット産業が盛り上がりを見せ始めました。アメリカでは、Googleがロボット関連ベンチャー企業を相次いで買収するなどの動きがあり、急速に進展するデジタル化、IoT社会の現実化において主導権を得ようとしています。中国においては、人件費の高騰や品質確保という観点から産業用ロボットの普及を進めており、2013年には年間ロボット導入台数で日本を追い越し、世界一となりました。これに危機感を抱いた政府は、「ロボットによる新たな産業革命」の実現に向けたアクションプラン「ロボット新戦略」を打ち立てるなど、対策を取り始めます。「ロボット新戦略」以降の動き「ロボット新戦略」にて、5つの分野においてロボットの開発、普及を支援していくことが決まりました。そのひとつに、「介護・医療分野」があります。そこでは、2020年までに介護ロボットの国内市場規模を500億円にまで拡大させることが目標に掲げられています。目標達成に向けて、経済産業省は「ロボット介護機器開発・導入促進事業」以外にも下記のような取り組みを行ってきました。 ロボット介護機器開発パートナーシップの立ち上げ 介護用ロボットの広報機能として「 介護ロボットポータルサイト 」を開設 ロボット介護機器導入実証事業の一環として、「ロボット介護推進プロジェクト」を実施 平成26年に実施された「ロボット介護推進プロジェクト」では、量産化への道筋を見つけるための大規模な効果検証が行われています。このことから、すでに開発段階から普及段階へと軸足がうつってきたことが伺えます。まとめ新産業振興という観点から介護ロボットの開発支援を行う経済産業省。開発補助を行った企業から新しい介護ロボットが次々発売されており、支援事業の成果は着実に出ていると言えるでしょう。基準策定・評価事業においても、ロボットの有益性を証明する調査報告がされ始めています。平成28年度に行われた大規模なコミュニケーションロボットの実証実験結果では、3割の人に改善効果がでたという報告がされており、介護ロボットへの苦手意識や懐疑を払拭する第一歩となりそうです。「ロボット介護機器開発・導入促進事業」の29年度の公募情報は公表されていませんが、介護ロボットONLINEでは今後も経済産業省の動向を追っていきます 。<参考資料>ロボット介護機器開発・導入促進事業 平成25年度「ロボット介護機器開発・導入促進事業(基準策定・評価事業)」 平成25年度「ロボット介護機器開発・導入促進事業(開発補助事業)」の第1次採択事業者の決定について 平成26年度「ロボット介護機器開発・導入促進事業(開発補助事業)」 平成26年度「ロボット介護機器開発・導入促進事業(基準策定・評価事業)」1000台規模のコミュニケーションロボットを介護現場に導入する大規模実証調査

介護ロボットもレンタル可?介護保険の基礎知識

介護ロボットもレンタル可?介護保険の基礎知識

在宅介護をする人、受ける人にとって重要なのが介護保険! でも、介護保険って複雑でよく分からない… ぼくたちみたいな介護ロボットも、介護保険を使ってレンタルしてもらえるのかな? 介護保険とは介護保険とは、市区町村から介護が必要だと認定された40歳以上の人が介護サービスを受けられるための保険です。誰が介護保険を運営しているの?保険制度では、保険のしくみを運営する組織のことを「保険者」とよびます。介護保険の保険者は、市区町村です。 保険者 市区町村 保険者がすること 保険料の徴収・要介護認定・保険給付など 誰が介護保険料を支払わなくてはならないの?保険制度では、保険のしくみに加入する人のことを「被保険者」とよびます。介護保険の被保険者は、40歳以上の人です。被保険者は保険料を支払う義務が生じるかわりに、介護保険給付が受けられる権利を与えられます。 被保険者 40歳以上の人 義務 保険料の納付 権利 介護サービス(保険給付)の利用 被保険者は2種類ある被保険者は、「第1号被保険者」と「第2号被保険者」に分かれます。それぞれの要件は以下のとおりです。 第1号被保険者 65歳以上市町村内に住所のある人 第2号被保険者 40歳以上65歳未満市町村内に住所のある人医療保険加入者 被保険者が保険料を払わないとどうなるの? やばい!被保険者なのに、介護保険料を払い忘れてた! 介護保険料を払わないと、いったいどうなるんだろう? 介護保険の保険料未納を防ぐためにさまざまなしくみが設けられていますが、それでも保険料の未納・滞納が起きることがあります。保険料を払っていない場合、第1号被保険者か第2号被保険者かどうかで対応が変わります。第1号被保険者の場合過去に保険料を滞納した場合は、滞納した期間に応じて2つの対応が取られます。 保険給付を7割に引き下げ 高額介護サービス費の償還を行わない 現時点で滞納している場合は、段階的にペナルティが重くなります。 1年以上 介護サービス利用費用をいったん全額自分で支払い、あとで9割払い戻される償還払いの申請が必要になる 1年6ヶ月以上 償還払いの申請をしても給付が一部もしくは全額差し止められるさらに滞納すると、償還払いの費用が保険料から相殺される 2年以上 介護サービスの自己負担が1割から3割になる高額介護サービス費の支給が受け入れられない 1割負担が3割負担になっちゃうなんて、大変だね! 第2号被保険者の場合第2号被保険者は、被保険者が加入する医療保険(健康保健や国民健康保険など)の保険料に上乗せして介護保険料が徴収されます。そのため、介護保険料の未納・滞納は、すなわち医療保険料の未納・滞納となります。よって、第2号被保険者が介護保険料(医療保険料)を未納・滞納した場合は、以下の対応が取られます。 介護保険料(医療保険料)給付の全部は一時的に差し止め 介護サービスを利用するには? 介護保険の被保険者だけど、●●●をしないと介護サービスが受けられないらしいよ! ●●●って、なんだろう? 介護保険の適用を受けて利用できるサービスを、介護サービスといいます。被保険者が介護サービスを受けるには、要介護認定を受ける必要があります。要介護認定の申請は、市町村が受け付けています。要介護認定は「要支援状態」と「要介護状態」の2つに大別され、それぞれ「要支援状態1~2」「要介護状態1~5」に区分されます。 区分 状態(おおまかな目安) 要支援1 介護は必要ないものの生活の一部に支援が必要な状態。介護サービスを適応に利用すれば心身の機能の改善が見込まれる。 要支援2 要介護1と同様の状態ではあるものの、介護サービスを適応に利用すれば心身の機能の改善が見込まれる状態 要介護1 立ち上がりや歩行が不安定。排泄や入浴などに部分的な介助が必要な状態 要介護2 立ち上がりや歩行などが自力では困難。排泄・入浴などに一部または全面的な介助が必要な状態 要介護3 立ち上がりや歩行などが自力ではできない。排泄・入浴・衣服の着脱など全面的な介助が必要な状態 要介護4 日常生活のうえでの能力の定価がみられ、排泄・入浴・衣服の着脱など全般に全面的な介助が必要な状態 要介護5 日常生活全般について全面的な介助が必要な状態。】意思の伝達も困難となる状態も含む 要支援1から要介護5に進むごとに、介護がより必要な状態を示すよ! 介護サービスは何がある? 要介護認定を受けたよ!どんな介護サービスが利用できるのかな? 被保険者が利用できる介護サービスは、要介護認定によって異なります。 要介護1~5 介護給付(25種類) 要支援1・2 予防給付(17種類) 介護給付介護給付のサービスは、大きく以下のように分類できます。 種類 サービス内容 自宅でうけるサービス ホームヘルパーが自宅まで訪問して食事や排泄などの介護をうける訪問介護など 施設に通ってうけるサービス デイサービスセンターなどに通って、食事や入浴などの介護をいける通所介護など 施設に短期間入所してうけるサービス 介護老人福祉施設などに短期間入所して、日常生活の支援などをうける短期入所生活介護など 施設に入居してうけるサービス 在宅での介護が困難な人が、日常生活の介護などをうける介護老人福祉施設でのサービスなど 福祉用具の購入補助や貸与 つえや歩行器などの福祉用具のレンタル、排泄や入浴などに使われる福祉用具の購入にたいして支給 ケアプランの作成 要介護者のケアプランを作成 予防給付予防給付とは、要介護状態に進むことを予防するための給付を目的としています。介護給付に比べて、利用できるサービスが限られるのが特徴です。予防給付で受けられないサービス 施設に入居してうけるサービス ・介護老人福祉施設・介護老人保健施設・介護療養型医療施設 その他サービス ・複合型サービス・定期巡回・随時対応型訪問介護看護・夜間対応型訪問介護・地域密着型特定施設入居者生活介護・地域密着型介護老人保健施設入所者生活介護 介護保険では、これらのサービスが最大1割負担で利用できます。介護サービスの値段と自己負担 介護保険を使えば、介護サービスや予防サービスが最大1割負担で利用できるんだね! 1割負担さえすれば、いくらでもサービスを利用できるのかな?それとも上限があるのかな? 要介護度によって、月ごとの上限額が設定されます。これを、区分支給限度基準額といいます。区分支給限度基準額は、円ではなく単位で表されます。 区分 区分支給限度額(月額) 要支援1 5,003単位 要支援2 10,473単位 要支援1 16,692単位 要支援2 19,616単位 要支援3 26,931単位 要支援4 30,806単位 要支援5 36,065単位 1単位は10円が基本ですが、サービスや地域によって、1単位の値段が変動します。 値段が単位で表される…?単位は変動する…?ややこしくてよく分からないな じゃあ、以下の例を考えてみよう! 東京23区で、訪問介護(身体介護)を30分以上1時間未満受けた場合 訪問介護(身体介護)30分以上1時間未満の単位 388単位 東京23区の訪問介護の1単位の単価 11.40円 合計 338単位×11.40円=4423円 この場合は、4423円がサービスの費用となります。介護保険で自己負担1割の被保険者は、4423円の1割、つまり443円を支払うことになります。介護保険で借りられる&買える福祉用具 福祉用具を購入したいけど、高くて買えないなあ… そんなときは、介護保険の「福利用具貸与」を使って1割負担でレンタルしよう! 介護保険の対象となっている福祉用具は、1割もしくは2割の自己負担でレンタルもしくは購入が可能です。福祉用具貸与(レンタル)種目福祉用具は、介護度や状態によって使用する製品が変わります。介護状態が変わるたびにその都度買い換えるのは非常に大変なので、貸与(レンタル)が認められています。 歩行補助つえ 歩行器手すりスロープ車いす車いす付属品移動用リフト認知症老人徘徊感知機器特殊寝台特殊寝台付属品床ずれ防止用具体位変換器自動排泄処理装置  ←New! 特定福祉用具購入種目入浴や排泄に使う福祉用具など、再利用するのに心理的抵抗感を覚えやすい福祉用具に関しては、介護保険で購入補助をうけることができます。利用者負担は貸与と同じく1割もしくは2割ですが、支給限度基準額は年間10万円までとなっています。入浴補助用具簡易浴槽移動用リフトつり具腰掛便座自動排泄処理装置の交換可能部分 ←New! 介護ロボットは保険の対象なの? ぼくたちみたいは介護ロボットは、介護保険の貸与や購入の対象になってるのかな? そもそも、福祉用具が介護保険の対象になるかどうかって、誰がいつ決めているのかな? 近年、次世代福祉用具として介護ロボットの開発が盛んです。在宅でも使用できる介護ロボットが誕生していますが、介護保険の対象になっているのでしょうか?介護保険福祉用具・住宅改修評価検討会とは「介護保険福祉用具・住宅改修評価検討会」は、介護保険の対象となる福祉用具の新たな種目の追加や、種類の拡充を検討する会です。これまでに、自動排泄処理装置や水洗ポータブルトイレ(腰掛便座)などが追加されています。平成27年11月には、新たにロボット技術を搭載した歩行器が介護保険のレンタル対象として追加されました。現在、介護保険の対象となっている介護ロボットは以下の通りです。自動制御付き歩行器 RT.2(アールティーツー)|RT.ワークス株式会社  リトルキーパス|株式会社幸和製作所Flatia(フラティア)| 株式会社カワムラサイクルCONPAL(コンパル)|ナブテスコ株式会社 自動排泄処理装置・水洗ポータブルトイレ キューレット|アロン化成株式会社 流せるポータくん|株式会社アム ドリーマー|株式会社アド・ロールス 介護ロボットを介護保険対象とする動き 活発に介護分野におけるロボット新戦略にて、介護ロボットの介護保険制度の種目検討について弾力化を図るという方針が表明されました。それにともない、介護保険の給付対象に関する要望の随時受け付けることや、「介護保険福祉用具・住宅改修評価検討会」の開催頻度をあげることが決定しています。2015年11月に開催された「介護保険福祉用具・住宅改修評価検討会」では、服薬支援ロボットやコミュニケーションロボット、見守り支援ロボットなど、さまざまな介護ロボットの保険給付が検討されました。いずれにせよ、今後介護ロボットの保険給付が決定されていくことは間違いないといえるでしょう。まとめ 介護保険を利用すれば、訪問介護や福祉用具のレンタルなど、いろんなサービスが1割~2割負担でうけられるんだね! 介護ロボットも、いずれ介護保険の範囲内で使えるようになりそうだね!40歳以上の人は、介護が必要・不必要にかかわらず保険料を納付しなければいけません。保険料を滞納すると、介護サービスの自己負担が3割に引き上げられることもあります。介護保険を使えば、必要な福祉用具が1割~2割でレンタルもしくは購入することができます。次世代福祉機器である介護ロボットも、今後介護給付の対象となりそうです。<<参考資料>>高野龍昭「これならわかる<スッキリ図解>介護保険 第2版」(2015年3月17日)株式会社翔泳社介護保険福祉用具・住宅改修評価検討会(2015年11月9日)「 平成27年度第1回介護保険福祉用具・住宅改修評価検討会議事要旨 」いとう総研資格取得支援センター「見て覚える!介護福祉士国試ナビ2014」中央法規出版株式会社

世界が注目!排泄予知ロボット「DFree」|トリプル・ダブリュー・ジャパン株式会社

世界が注目!排泄予知ロボット「DFree」|トリプル・ダブリュー・ジャパン株式会社

「現在、●%溜まっています。そろそろトイレの時間がきます」ーーこんな風に、あなたの排泄を予知してくれるユニークな介護ロボット「DFree」をご存知ですか?「目指すはおむつゼロの社会」と話すCEOの中西氏は、自身の体験から「DFree」のアイディアをひらめいたと言います。「DFree」の開発秘話や利用者の反響、今後の展開について話を聞きました。排泄予知ロボット「DFree」とはーーー「DFree」とはどのような製品ですか?「DFree」本体。超音波センサ(右)を下腹部に装着し、膀胱の状態を取得、分析する「DFree」は、下腹部に装着することで体内の動きを検知・分析し、排尿のタイミングを予知・通知してくれるウェアラブルデバイスです。「DFree」本体に超音波センサが内蔵されており、膀胱の大きさの変化を捉えることで「そろそろ出そうだ」もしくは「出ました」というお知らせをしてくれます。本体はBluetooth接続でスマホアプリと連携しており、通知はもちろんログも蓄積します。よって、使えば使うほど「DFree」が利用者の排泄傾向を学習し、予知の精度が増していきます。排泄を予知することで予期しない失禁などを防ぐことができ、安心して生活できるだけでなく、場合によってはおむつの装着が不要になるなど、自立支援にも役立ちます。また介護従事者にとっては、適切なトイレ誘導が行えることで排泄介助の負担が軽減するなどのメリットがあります。「DFree」開発のきっかけとは?ーーー排泄を予知する、という発想は非常にユニークです。ご自身の体験が開発のきっかけだと拝見しました。自身の衝撃的な体験から「DFree」を思いついたという中西氏はい。アメリカ留学中に、漏らしてしまったことがあるんです。しかも尿ではなく、大便の方を。非常にショックを受けると同時に、こう思いました。「事前に排便の時間が分かっていれば、こんなことにはならなかったのではないか?」と。それが、「排便の時間を事前にお知らせしてくれるデバイスを作ろう」と思った直接的なきっかけです。このアイディアを発表したところ、予想以上に多くの方から反響をいただきました。ーーー予知の対象を排便から排尿に変更したのはなぜでしょうか?開発当初は自身の体験から排便の予知を目標にしていましたが、開発していく段階で多くの介護従事者の方からお話を伺ううちに、現場では排便はもちろん排尿に対する介助の労力が非常に大きいことが分かってきました。排尿は、排便に比べて回数も多く、その分おむつ交換などの排泄介助の労力も大きくなります。よって、まずは排尿に関する介助負担を減らすことが、排泄介助全体の負担を減らすことにつながると考えました。開発時のこだわりとは?ーーー開発時のこだわりや開発秘話を教えてください。誰も思いつかなかったがゆえにどこにもデータがなかったため、まずはデータ集めから始めました。排便の予知に向けて開発を進めていた当初は、開発メンバー自らが実験台となってデータをそろえました。実験の結果、便意を数値化できることが裏付けられ、「排泄までの時間を予測する」第一歩を踏み出すことができました。尿の排泄予測に軸足をうつしてからは、いくつかの介護施設で実証実験を行いました。メンバーが介護施設に通い、介護現場での課題や排泄介助の現実を踏まえ、商品に反映させていきました。「DFree」の想定対象者と費用対効果ーーー施設ではどのように活用されていますか?「DFree」は、データを集めて個人の傾向を把握する必要があるので、一人につき一台使用します。一台導入すると、約3万円以上おむつ代の削減につながるという報告があります。また排泄介助にかかる労働時間に関しても、3割程度削減されたという結果が出ています。ーーー「DFree」はどのような方を想定して開発されているのでしょうか?基本的に、排泄をする全ての方に対して、「DFree」はお使いいただけます。失禁の恐れがある方はもちろん、認知症状が進みご自身で排泄の意思表示が困難な方でも、「DFree」をお使いいただくことで事前にスタッフのかたがトイレに誘導したり、排泄したらすぐおむつを交換するなどの対応をサポートすることができます。「DFree」利用者からの反響ーーー「DFree」に対する反響を教えてください。「DFree」開発にあたり、資金調達方法のひとつにクラウドファンディングを加えました。多くの支援を頂いたのですが、「脊椎損傷のため毎日失便の不安を抱えている」という方や「介護に使いたい」という方から切実なコメントが多く寄せられ、「DFree」に対する期待が大きいことを実感しました。実際に商品を発売してからは、失禁の不安でなかなか外出できなかった方から「これで安心して外出できる」「外出先でも水が飲める」といった声をいただき、外出への心理的な障壁がかなり下げられたと自負しています。ーーー施設の職員からの反響はいかがですか?適切な排泄介助ができるようになったという反響をいただきます。「DFree」の通知を確認することで不要なトイレ誘導が減り、よりタイムリーな排泄介助が可能になり、要介護者、介護者双方の負担が少なくなります。また、認知症の方や病気で尿意を感じにくくなっている方に対しても、デバイスを見ることでトイレ誘導すべきか否かを判断できるので、言葉や表情だけでは分からない部分を補ってくれるという声もあります。ーーー日本にかぎらず、フランスやドイツからも問い合わせがきているそうですね。そうですね。とくにヨーロッパは日本と同様高齢化が進んでおり、人件費も高騰しています。いわば日本と同じ課題を抱えているので、高齢者の排泄に対する関心は非常に高い印象です。すでに世界で最も大きな介護施設への有料サービスの提供がはじまっており、日本以上にニーズが高いと感じます。課題や今後の展開ーーー反響を得て見えてきた課題や今後の展開があれば教えてください。介護施設でお使いいただく場合、課題となるのがネットワーク環境です。ネットワーク環境が完備されている介護施設はまだまだ少なく、導入を阻んでいるという現状があります。また、ナースコールなどの既存システムとの連携がまだできないため、今後はそのあたりの改善を考えています。さらに、施設だけでなく在宅や病院でのリハビリなどにもお使いいただければと考えています。ただし、老々介護をされている方や、独居老人の方など、スマートフォンを持たない方に対してどのように通知するかという問題は、今後取り組んでいくべき課題だと感じています。メッセージ|おむつゼロ社会をめざして「DFree」を利用することで、今までおむつを使っていた人が、おむつなしでも生活できる、そんな未来を目指しています。介護施設では「DFree」でおむつゼロを目指している利用者の方もいらっしゃいます。当社は排泄の自立支援をサポートすることで、利用者のQOLを向上させたいと考えています。そのためにも、排尿だけでなく排便も予知できるデバイスを来年商品化する予定です。新しい機器やシステムを取り入れるのに難色を示す施設も少なくありませんが、介護は介護を受ける方のためのものだと思っています。介護を受ける方が少しでも快適に、尊厳ある生活が送れるよう、ぜひ「DFree」の導入を検討してみてほしいです。編集部まとめ排泄を事前に予知するというこれまでになかった発想から、自立支援を促すユニークな介護ロボット「DFree」。世界中から毎日のように問い合わせが届くという中西氏の言葉からも、排泄は人類共通の課題であることが分かります。排尿だけでなく排便の予知に向けてすでに動き出しているトリプル・ダブリュー・ジャパン株式会社。「おむつゼロ社会」実現への第一歩は、すでに踏み出されています。

介護ロボットって何?意外と知られていない定義に迫る

介護ロボットって何?意外と知られていない定義に迫る

超高齢社会を迎え、介護負担軽減や要介護者の自立支援につながるとして期待を集めている介護ロボット。しかし、「そもそも介護ロボットとは何か?」について広く知られていない現状があります。 そもそも、ロボットって何? 介護ロボットって、福祉用具なの?医療用ロボットとは何が違うの? そんな疑問を持つ方へ向け、意外と知られていない「介護ロボット」の定義について「福祉用具」や「ロボット」の定義にも迫りつつ解明していきます。 7割弱が介護ロボットを「よく知らない」 2013年(平成25年)8月、内閣府が行った「介護ロボットに関する特別世論調査」にて、介護ロボットの認知に関するアンケートが行われました。それによると、介護ロボットについて「話だけは聞いたことがあった」と答えた人は41.9% 、「知らなかった」と答えた人は 26.1%であることが分かりました。 つまり、「そもそも介護ロボットを知らない」、または「言葉だけは知っているが実情はよく分からない」という人が全体の7割弱を占めているのです。政府が介護ロボットに人材不足解消や介護負担軽減を期待する一方、現場ではまだ認知が進んでいないという現状があります。介護ロボットは福祉用具?福祉用具の定義とは厚生労働省は、「福祉用具・介護ロボット開発の手引き」にて、介護ロボットを「ロボット技術を活用した福祉用具」と位置づけています。これによると介護ロボットは、車いすや介護用ベッドと同じように、福祉用具として扱われていることが分かります。ここで気になるのが、「ロボット」の定義と「福祉用具」の定義です。ここではまず、「福祉用具」の定義をみていきましょう。 福祉用具に関しては、「福祉用具の研究開発及び普及の促進に関する法律」と「介護保険法」に記載があります。 福祉用具の研究開発及び普及の促進に関する法律 老人又は心身障害者の日常生活上の便宜を図るための用具及びこれらの者の機能訓練のための用具並びに補装具 介護保険法 要介護者等の日常生活の自立を助けるためのもの つまり福祉用具とは、介護を必要とする人の手助けとなる、または自立支援につながる道具であると言えそうです。そもそも、ロボットって何?「介護ロボット」という言葉が浸透しつつありますが、実際に開発されている介護ロボットのなかには、およそ「ロボット」らしくないものも多数存在します。ここでは、そもそも「ロボットって何?」という疑問に迫ります。 ロボットの定義は諸説ありますが、ロボット産業育成を牽引する経済産業省による「ロボット政策研究会」では、以下のように定められています。 情報を感知(センサー系) 判断し(知能・制御系) 動作する(駆動系) よって介護ロボットも、センサー系、知能・制御系、駆動系の 3 つの技術要素を満たしている必要があると言えるでしょう。 何が違う?医療用ロボットと介護ロボットを比較 介護ロボットは、医療用ロボットと混合されがちです。ここでは、医療用ロボットとの違いをみていきましょう。 医療用ロボットとは疾病の治療や身体の構造・機能に影響 を及ぼすことを目的とするロボットのことです。主に上肢や下肢に装着して、身体の機能回復、症状の改善・進行抑制のために用いられます。医療機器に該当するものについては、薬機法(旧薬事法)による 許認可等が必要とされています。 医療用ロボット 疾病の治療や身体の構造・機能に影響 を及ぼすことを目的とするロボット 用途 上肢や下肢に装着して、身体の機能回復、症状の改 善・進行抑制のために用いる 許認可 医療機器に該当するものについては、薬事法による 許認可等が必要 対して介護ロボットは、あくまで介護分野で使用されるロボットであり、製造・販売するにあたっての許認可等が必要ありません。導入に関しても、施設の判断にて自由に行うことが可能です。 介護用ロボット 介護分野で使用されるロボット 用途 ・車椅子の移動、ベッドー車椅子間の移乗などを支援する・日常生活行動(排泄、食事、入浴など)を支援する・上肢や下肢に装着して運動機能等を補助する 許認可 製造販売するにあたっての許認可等は要しない 流動的な介護ロボットの定義ここで改めて介護ロボットの定義に立ち返りましょう。介護ロボットとは、「ロボット技術を活用した福祉用具」と定義できそうです。ただし、介護ロボットの定義をより広く捉えている組織や団体もあります。例えば公益社団法人 かながわ福祉サービス振興会は、介護ロボットを「介護サービスを支援する先端機器・システム」の総称と捉えています。 ここまで述べてきた定義は、介護ロボットそのものを表す存在論的定義というよりは、介護ロボットの用途によった目的論的定義と言えるでしょう。 実際のところ、ロボットの定義自体定説といえるものはいまだなく、介護ロボットに関しても、明確な定義は存在していないという見方もできるのです。まとめ開発や導入、利活用にかかる便宜的な定義はあるものの、技術の発展にともなって解釈の幅が広がっていく可能性もじゅうぶんにあります。 いずれにしても、「なぜ介護ロボットが求められているのか」を理解することが、介護ロボットそのものへの理解につながっていくことは間違いないでしょう。<参考資料> 内閣府政府広報室 (2013)「介護ロボットに関する特別世論調査」 厚生労働省 老健局振興課(2014)「福祉用具・介護ロボット開発の手引き」 経済産業省 (2005年)「ロボット政策研究会中間報告書」

新しい排泄介護の形!全自動排泄支援ロボット「ドリーマー」|アド・ロールス株式会社

新しい排泄介護の形!全自動排泄支援ロボット「ドリーマー」|アド・ロールス株式会社

排泄は人間の生活に不可欠であり、排泄介助は要介護者の尊厳にも大きくかかわります。しかし食事や入浴と違い不定期で発生するため、他の介護に比べて負担が重いのも事実です。そんな排泄介護を全自動で行ってくれる夢のような介護ロボットが、今回ご紹介する全自動排泄支援ロボット「ドリーマー」です。「ドリーマー」の開発・販売を手がけるアド・ロールス株式会社に、魅力やこだわりを伺いました。次世代オムツから全自動排泄支援ロボットへーーー御社について教えてください。アド・ロールス株式会社 常務取締役の近藤氏に話を伺う当社は、全自動排泄支援ロボットの「ドリーマー」を開発・販売している会社です。もともと次世代の介護用オムツの開発を手掛けていたのですが、介護の人手不足や排泄介助の負担に関する調査を進めていった結果、最終的に自動排泄ロボットの開発をスタートすることにしました。全自動排泄支援ロボット「ドリーマー」とは? ーーー全自動排泄支援ロボット「ドリーマー」とはどのような製品ですか? 「ドリーマー」本体(下)と専用カバーをつけたカップ(上)「ドリーマー」は、排泄介護を完全自動化した全自動排泄処理ロボットです。専用カップ付きの紙おむつを装着しスタートボタンを押せば、排泄物の吸引から洗浄、乾燥まですべて自動で行ってくれます。専用カップにセンサーが搭載されており、そこで尿か便かを判断し、約0.1秒~0.2秒後に処理を開始します。まず排泄物を吸引し、専用カップについた2つのノズルから温水が出て陰部と肛門を洗浄します。その後、温風が出て肌やカップ内を乾燥します。また、多層フィルターで24時間断続的に臭いと湿気を取り除いているので、要介護者の方はもちろん、介護者の方も臭いによる精神的負担が軽減されます。排泄物は本体に内蔵されている汚水タンクに溜まるあとは、汚水タンクに溜まった排泄物をトイレに流すだけです。タンクの処理回数は利用者の排泄量に応じて変わりますが、オムツと比較すると排泄物を見る、触れる機会が激減するというのが大きな利点でしょう。ーーー「ドリーマー」の対象はどのような方なのですか?「ドリーマー」のご利用をおすすめしているのは、要介護度で言えば4~5程度の方です。寝たきりの方や自立した排泄が困難である方、夜間や介護者不在時にオムツを使用している方を想定しています。ALS(筋萎縮性側索硬化症)や脊椎損傷等の難病、または下肢の障害をお持ちの方にもご利用いただいています。「ドリーマー」には手動スイッチがついているので、上肢が動く方などはご自分のタイミングで処理をスタートすることができます。そういった意味で、「ドリーマー」は自立支援にもつながる介護ロボットだと考えています。ーーー要介護者にとって、手動の場合も全自動の場合も排泄したあと処理まで待たされないというのは大きなメリットですね。そうなんです。介護というと、移乗介助や入浴介助、食事介助が挙げられますが、これらの介助は全てタイムリーに行うことができますよね。「朝7時に食事しましょう」とか「2日に1回入浴しましょう」といったように、必要なタイミングでの介助が可能です。しかし寝たきりの方や意思表示ができない方の排泄介助は、必要なときすぐに行うことができません。そのため不衛生さや臭いは、介護者・要介護者双方にとって大きな負担となります。また、とくに在宅で介護している場合は、夜中でも不定期の対応をしなければならず、睡眠や生活に支障が出るケースもあります。その点「ドリーマー」なら排泄直後に処理を開始してくれるため、これまで不可能だったタイムリーな排泄介助を実現します。いつでも清潔な状態が保たれるので、介護者・要介護者双方に快適さや安心を感じていただけます。特許も取得した専用カップへのこだわりーーー「ドリーマー」のこだわりを教えてください。一番のこだわりは専用カップです。専用カップに搭載しているセンサーやノズルによって排泄処理がすべて完了するのですが、専用カップは直接肌に触れるため、性能とともに快適なつけ心地の追求も不可欠でした。専用カップは柔らかすぎず固すぎない感触とフィット感のある形状を追求 実は現在の専用カップが完成するまでに、10回以上のプロトタイプを作っているんです。仙骨など褥瘡になりやすい部分をはじめとした形状への工夫、絶妙な人肌感を与えるゲルやシリコンの使用といった素材への工夫など、クオリティにはこだわっています。利用者からの反響は?ーーーすでに利用している方からの反響を教えてください。要介護者の方からは、不快感がなくなった、介護を受ける後ろめたさや羞恥心が激減したというお声を頂いています。介護者の方からは、排泄介護にかかる負担が軽減し、自分の時間や他の介護の時間に充てることができたという声を頂いています。あるASL患者のご利用者の方は、「ドリーマー」による快適さはもちろん、家族に負担をかけず、休む時間を取ってもらえるうようになったことが何よりも嬉しいとおっしゃっていました。別の要介護者の方は、「ドリーマー」を使用してから臭いを気にする必要がなくなったため、来客者を呼ぶなど社交的になったとのことでした。介護家族の方からは、訪問ヘルパーさんを呼ぶ費用が減り、コストの面でも助かっているとおっしゃっていただいています。課題と今後の展開は?ーーー反響をうけて見えてきた課題はありますか?操作性や装着の簡略化には課題を感じています。「ドリーマー」はスタートとストップの2つのボタンのみで操作していただけるので操作自体は非常に簡単なのですが、実際にカップを装着したりホースをつないだりするステップに手間どるというご意見を頂くことがあります。当社では現場まで行き利用方法をご説明したり、無期限のお試し期間を設けていますが、アタッチメントのワンタッチ化などを進め、使いやすさを追求していくつもりです。実際の操作で使うのはスタートとストップの2つのみ。非常にシンプルだまた先ほどお伝えしたとおり、「ドリーマー」は要介護度4、5の方を対象としていますが、症状や状態によってはお使いいただけないこともあります。より多くの方にお使いいただけるよう、今後はバリエーションを増やしていくことも考えています。ーーー現在は在宅での利用が多いと思いますが、施設での利用についてはどうお考えですか?実は半年ほど前から、施設からのお問合わせがとても増えているんです。夜間などの人手が薄くなる時間帯に使いたいなどのニーズが多かったため、現在「ドリーマー」が施設で有効利用できるのかのモニタリング調査を行っています。ーーーモニタリングではどういった反応がありますか?すでに評価いただいているのは、衛生状態が改善したことによる汚物感染や陰部感染の減少です。排泄物を放置せず、すぐ洗浄してくれる「ドリーマー」だからこその評価だと自負しています。また我々としても予想外だったのが、臭いの減少による労働環境の改善という観点での評価です。精神的な苦痛が軽減された結果、スタッフの定着率や満足度が向上するという反響をいただいています。ーーー逆に、施設利用ならではの課題はありますか?施設や病院では、排泄物から健康状態を判断することがあります。そのため、便の状態や量を確認できる機能を追加していくことも新たな課題として見えてきましたね。運用方法にも課題があります。「ドリーマー」を1台のみ導入している施設では、汚水タンクの洗浄や洗浄水タンクの補充などが逆に手間を増やしているというのが現状です。しかし、5台導入している施設ではそれらの業務をルーチンワークに組み込んでいるため、排泄介護の負担が軽減したという結果が出ています。「ドリーマー」運用に必要な業務を、いかに施設のオペレーションにマッチさせるかが今後の課題となりそうだと言えるでしょう。メッセージーーー「全自動」「1日1回のおむつ交換でOK」というと、「介護放棄や寝たきり増長につながるのでは」と不安を感じる方もいるようですが。自身も頻繁に現場へおもむき、操作説明やヒアリングを行うという近藤氏現在オムツを利用している要介護者にとって、オムツ以外の選択肢はほぼありません。そのため「オムツ介護が良い」と考えがちですが、はたして本当にそうなのか、一度立ち止まって考えていただきたいなと思います。私たちは、排泄物を放置せず、人の手を使わずタイムリーに処理できるほうが、要介護者の快適さや尊厳の尊重、自立支援につながるのではないかと考えています。また、介護者の方に、排泄介護に追われていた時間をコミュニケーションの時間やより人間味のあるサービスに充てていただくことで、ケア全体の質の向上にもつながればいいなと思っています。当社では無料のお試し期間を設けているので、少しでも興味のある方はまず試していただき、肌に合うか合わないか、どれくらい負担が軽減されるのか、どれくらい費用対効果があるのかなどを実感していただきたいですね。本体 ※福祉用具貸与品目 寸法 幅475mm×奥行き615mm×高さ575mm 重量 30kg 電気代 10円1日目安 使用状況によって異なります 付属品 ※特定福祉用具購入品目 品名 ・カップ・吸引用ホース・汚水タンク・サイドパッド 備考 カップと吸引用ホースは、汚れがひどくなった段階1~2年で交換をおすすめします。 消耗品 品名 専用カバー(専用紙おむつ) サイズ M・L

自動で密封、すぐ捨てられる!自動ラップ式トイレ「ラップポン」|日本セイフティー株式会社

自動で密封、すぐ捨てられる!自動ラップ式トイレ「ラップポン」|日本セイフティー株式会社

2017年6月に新商品「ラップポン・ブリオ」を発売する日本セイフティー株式会社。排泄支援機器として、経産省による平成27年度の「ロボット介護機器開発・導入促進事業」にも採択されました。 従来のポータブルトイレや、新たに広がりを見せている水洗式ポータブルトイレでもない、自動ラップ式トイレとはどんな商品なのでしょうか?ラップポン事業部の担当者に話を聞いてみました。ラップポン開発のきっかけとは?今回お話を伺ったラップポン事業部 係長の杉森氏  取締役 常務執行役員の竹之内氏   ーーー御社の事業概要と、自動ラップ式ポータブルトイレ開発のきっかけを教えてください。 弊社は、主に建築・土木の仮設資材や機材のレンタルを行っている会社です。建設現場の仮設トイレの賃貸や販売もしていますが、介護向けポータブルトイレは専門外でした。そんななか創業者が介護を経験し、「もっと排泄における介護が楽にならないか」と考えたのが開発のきっかけとなりました。 自動ラップ式トイレ 「ラップポン」とは?ーーー実体験が元になっているのですね。「ラップポン」について詳しく教えてください。 「ラップポン」は、排泄物を自動で袋に包んで、密封してくれる新しいポータブルトイレです。水を使わず、ポータブルトイレに付き物のバケツ洗浄も必要ありません。置くだけですぐ使えるという従来のポータブルトイレの手軽さに加えて、溜まっていく排泄物の処理が不要というメリットがあります。 では、実際に動かしてみましょう。専用凝固剤(手前左)と専用フィルムカセット(手前右)まずは、ラップポン本体にフィルムカセットをセットします。このフィルムが排泄物を受け止め、熱圧着することで個包装化してくれます。 使用前に、専用の凝固剤を入れます。凝固剤の材質は再生パルプ。1袋で約60回分使える今回はペットボトルのお水で試します。あとは作動スイッチを押すだけです。ーーー作動音がした後、中身が吸い込まれていったように見えました。熱圧着処理中はほとんど無音。音を気にせず使用できるラップ処理によって、飛び散った汚れなどもフィルムに閉じ込めてくれるんです。その後、密封のための熱圧着処理が始まります。6月に発売予定の「ラップポン・ブリオ」では熱圧着処理に約90秒かかります。ラップポン・ブリオ」では「処理が完了しました、トレイから袋を取り出してください」と音声案内が流れる 処理が終わると、フィルムが自動的に切り離され、ラップポン本体の下に敷かれているトレイに密封した袋が落とされます。 ーーー完全に密封されていますね。このまま捨てられるんですか? フィルムには燃やしても有害な物質が発生しない素材を採用していますので、自治体によっては可燃物として処理いただくことができます。 ーーーありがとうございました。やはり在宅でのご利用が多いですか? そうですね。施設でもご利用いただいていますが、在宅介護でご利用いただくほうが圧倒的に多いです。 在宅介護、特に老老介護になると、ポータブルトイレのバケツ洗浄が非常に重労働となります。その手間や負担がなくなったという反響はよくいただきます。 在宅でポータブルトイレをお使い頂くときにもう一つ問題になるのが、匂いです。お部屋に匂いがこびりついてしまうのを気にされる方が多いのですが、「ラップポン」は匂いも一緒に密封しますので、ご利用者はもちろんご家族にも喜んでいただいています。「ラップポン」で在宅介護をされている方の中には、「通常のポータブルトイレだったら、介護を続けられなかったかもしれない」とおっしゃる方もいました。 ーーー排泄物の処理は、される側の心的負担にもなりそうです。 排泄は人間の尊厳に関わるものですよね。寄せられたエピソードの中に、自分の子どもやお嫁さんにバケツ洗浄をしてもらうことに遠慮や気兼ねを感じて、つい頑なな態度になってしまうという方がいらっしゃいました。しかしラップポンを導入することで気が楽になり、とても明るく、穏やかになったそうです。そういったお話を聞くと、本当に嬉しいですね。「ラップポン」は、ご自分の排泄物を人に見られたくないという気持ちにも沿った商品になっています。 ーーーフィルムや凝固剤が必要ですが、ランニングコストはどれくらいかかるのですか? 1回につき、約50円程度ですね。これを高いと思うか安いと思うかは個人差があるので、比較検討し納得した上でご利用いただければと考えています。ご利用いただいている方のなかには、従来のポータブルトイレにかかるバケツ洗浄用の水道代や消臭剤代などに加えて、心身の負担軽減など見えないコストと比較して、「決して高くはない」とおっしゃる方もいます。 ーーー今年の6月に後継機種「ラップポン・ブリオ」を発売されます。どこが変わったのでしょうか? 6月に発売された「ラップポン・ブリオ」基本的なコンセプトは初代から変わっていませんが、使いやすさや安全性の面で改良を重ねています。 「ラップポン・ブリオ」は、音声ガイド機能や処理時間の表示機能が追加されています。また、これまで約120秒かかっていた処理時間を90秒まで短縮させました。 改良にあたっては、導入施設はもちろん販売店の声も吸い上げています。例えば処理時間表示機能は、処理している間に誤って袋を引っ張ってしまったという声を反映させて追加しました。 ーーー国内では、まだ自動ラップ式排泄処理ユニット自体が珍しいと思います。 そうですね。販売当初は、「ラップポン」が日本で初めての介護用自動ラップ式ポータブルトイレでした。排泄物を自動でフィルムに包むというアイディア自体は海外にありましたが、「ラップポン」のように個包装してくれるものではありませんでした。ですから開発にあたっては、密封することよりも一つ一つを切り離すことのほうが苦労したと聞いています。私たちは、バケツ式のポータブルトイレが圧倒的シェアを占めるなかで「ラップポン」が排泄介護のひとつの選択肢になってくれればいいなと思っています。「ポータブルトイレって、手間や匂いが大変そう」というイメージから、一足先におむつの利用を始める方は少なくありません。そんな方が、「こんなポータブルトイレもあるんだ、これなら使ってみようかな」と思っていただけると嬉しいですね。編集部まとめ創業者自身の介護経験から生まれた「ラップポン」。購入する人の中には、「あちこち探し求めて、ようやく「ラップポン」にたどり着いたという方も多い」そうです。数こそ多くないものの、確かなニーズがあることが伺えます。 消極的選択肢としておむつを選ぶかわりに「ラップポン」を取り入れれば、利用者の自立支援にもつながるはずです。「排泄介護=大変」というイメージを覆す「ラップポン」は、介護する側にもされる側にも精神的なゆとりを与えてくれそうです。ラップポン・ブリオ 名称 ラップポン・ブリオ 希望小売価格 92,500円(税抜) 寸法 幅480mm・奥行510mm・高さ800、830、860mm 重量 約21kg 発売日 2017年6月30日 消耗品:フィルムカセット 名称 フィルムカセット タイプ3 希望小売価格 2,000円(税抜) 容量 約60回分 消耗品:凝固剤 名称 専用凝固剤カタメルサーT3 希望小売価格 1,000円(税抜) 容量 6L(通常使用で約60回分) ラップポン・エブリ 名称 ラップポン・エブリ 希望小売価格 92,000円(税抜) 寸法 幅565mm・奥行560mm・高さ740、770、800mm 重量 約21kg ラップポン・エール 名称 ラップポン・エール 希望小売価格 120,000円(税抜) 寸法 幅508mm・奥行530mm・高さ830、860、890mm 重量 約25kg

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