排泄支援

介護ロボット導入支援の補助対象となる製品一覧

介護ロボット導入支援の補助対象となる製品一覧

業務効率化や人材不足対策、ケアの質の向上が期待される介護ロボット。しかし、まだまだ高価なため、十分に普及が進んでいないのが現実です。そんな介護ロボットの導入ハードルを下げてくれるのが、国や自治体が実施している介護ロボット導入支援事業です。これまでに、さまざまな補助金・助成金が用意されてきました。そこで問題になるのが、「どんな商品が、介護ロボットとして補助金の対象になるの?」という点です。ここでは、過去に補助金の対象となった介護ロボットをまとめました。補助金や助成金を使って介護ロボットを導入したいと考えている介護事業者の皆さんは、ぜひ参考にしてみてください。介護ロボット等導入支援特別事業で対象となった介護ロボット平成27年度の補正予算にて52億円の予算があてられた「介護ロボット等導入支援特別事業」。1事業所につき、最大92万7000円の助成金が出たことで話題になりました。 介護ロボット等導入支援特別事業の補助対象となるには、3つの要件を満たしている必要がありました。補助対象となるための3つの要件 目的要件 日常生活支援における、ア)移乗介護、イ)移動支援、ウ)排泄支援、エ)見守り、オ)入浴支援のいずれかの場面において使用され、介護従事者の負担軽減効果のある介護ロボットであること  技術的要件 次のいずれかの要件を満たす介護ロボットであること。1.ロボット技術(※)を活用して、従来の機器ではできなかった優位性を発揮する介護ロボット2.経済産業省が行う「ロボット介護機器開発・導入促進事業」において採択された介護ロボット 市場的要件 販売価格が公表されており、一般に購入できる状態にあること。 ※ア)センサー等により外界や自己の状況を認識し、イ)これによって得られた情報を解析し、ウ)その結果に応じた動作を行う介護ロボット 「ロボット介護機器開発・導入促進事業」 で採択された介護ロボット一覧そのうち、具体的な介護ロボットが示されているのは、「技術的要件」の「2.経済産業省が行う「ロボット介護機器開発・導入促進事業」において採択された介護ロボット」です。「ロボット介護機器開発・導入促進事業」 で採択された介護ロボットは以下の通りです。 画像商品名(企業名) マッスルスーツ(株式会社イノフィス) HAL 腰タイプ 介護支援用(CYBERDYNE株式会社) 離床アシストロボット リショーネPlus(パナソニック エイジフリー株式会社) Flatia(フラティア)(株式会社カワムラサイクル) ベッドサイド水洗トイレ(TOTO株式会社) 真空排水式ポータブルトイレ キューレット(アロン化成株式会社) ラップポン・ブリオ(日本セイフティー株式会社) Neos+Care(ネオスケア)(ノーリツプレシジョン株式会社) OWLSIGHT (アウルサイト)福祉用(株式会社イデアクエスト) シルエット見守りセンサ(キング通信工業株式会社 ) Mi-Ru(ミール)(ワイエイシイエレックス株式会社/株式会社 ブイ・アール・テクノセンター) ーRadar-Light(レーダーライト)(株式会社CQ-Sネット) ーWellsリフトキャリー(積水ホームテクノ株式会社) ー移乗サポートロボット Hug T1(富士機械製造株式会社) 自治体の介護ロボット支援事業(補助金・助成金) で対象となる介護ロボット 一部の自治体では、介護ロボットの導入にかかる費用の一部を補助(助成)してくれる 「介護ロボット等支援事業」 が実施されています。補助内容は自治体によって異なりますが、平成30年度は、1機器につき導入経費の2分の1(上限30万円)が助成されるケースが多いようです。自治体による介護ロボット等支援事業では、補助対象となる介護ロボットがはっきりと決められているわけではありません。「ロボット介護機器開発・導入促進事業」で採択された介護ロボットやこれまでの前例を中心に、「こんなものが対象となりますよ」と例を示してくれているにすぎないのです。 ここでは、各自治体が補助対象として例示している介護ロボットの一例を紹介します。 神奈川県神奈川県では、 移乗介護、移動支援、排泄支援、見守り・コミュニケーション、入浴支援、介護業務支援の場面で活躍する介護ロボットの導入に対し、1台につき最大30万円を補助しています。補助対象ロボットとして、上で紹介したロボットに加え、下記のようなロボットが例示されています。 画像商品名(企業名) 自立支援型移乗介助ロボット「愛移乗くんⅡ」 (株式会社アートプラン) リトルキーパスS(株式会社幸和製作所) 見守りケアシステムM-1(フランスベッド株式会社) 認知症外出通報システム「おでかけキャッチ」(フランスベッド株式会社) 服薬支援ロボ(ケアボット株式会社) 離床リスク検知センサ「EVER Relief」(株式会社構造計画研究所) 見守りライフ(トーテックアメニティ株式会社) Dream Care(株式会社DREAM TOKYO) ーナノミストバスベッドタイプ(株式会社EINS) ー 施設向けみまもりシステム「安心Ver2」(株式会社エイビス) ー バスリフト(TOTO株式会社) ー 離床・見守りセンサー(株式会社メディカル プロジェクト) ー 見守り支援ベッドシステム(パラマウントベッド株式会社) ー aams.介護(株式会社バイオシルバー) ー 非接触バイタル生体センサー(株式会社ミオ・コーポレーション) ー PALRO(富士ソフト株式会社) 宮城県宮城県では、平成30年度の介護ロボット導入支援関連事業として、「介護ロボット導入支援事業」と「ロボット等介護機器導入支援事業」を実施する予定です。介護ロボット導入支援事業では1台あたり最大30万円が、ロボット等介護機器導入支援事業では1施設あたり最大1000万円が補助されます。神奈川県の対象一覧で紹介した介護ロボット以外にも、以下のような機器が補助対象として例示されています。 画像商品名(企業名) 眠りSCAN(パラマウントベッド株式会社) ROBOHELPER SASUKE(マッスル株式会社) DFree(トリプル・ダブリュー・ジャパン株式会社) テレノイド(株式会社テレノイドケア) Pepper(ソフトバンク株式会社) SOTA(ヴイストン株式会社) ー遠隔見守りシステム ZONE D(デンソー株式会社) ースマートスーツ(株式会社スマートサポート) ーA.I.ViewLife (エイアイビューライフ株式会社) ーケアサポートソリューション(コニカミノルタ株式会社) その他の自治体その他の自治体も、おおむね上記で紹介した介護ロボットを補助対象としてます。上記以外には、下記の介護ロボットも対象としている自治体があります。 都道府県商品名(企業名) 埼玉県スカイリフト(アイ・ソネックス株式会社) 離床センサー「みてるもん」 (株式会社ヒート) 離床センサー ベッドコールBC-RN(株式会社テクノスジャパン) 広島県免荷式リフト POPO(株式会社モリトー) アシストホイール(株式会社ナブテスコ ) 自動体位変換機能マットレス オスカー(株式会社モルテン) 介護モニタリングシステム エンジェル・アイ(株式会社コンフォート ) 自動体位変換 スモールチェンジLAGUNA(株式会社ケープ) ここで紹介したものは、あくまで一例です。ここで紹介されていないからと言って、補助対象に該当しないということはありませんのでご安心ください。自治体によっては、似たような機器でも、補助要件を満たす内容であれば対象となります。また、一部の自治体では、その自治体独自の条件を追加しているところもあります。例 福岡県「福岡県ロボット・システム産業振興会議」または「ふくおか医療福祉関連機器開発・実証ネットワーク」のいずれかの会員である県内企業が開発、製造した介護ロボットも対象 まとめ介護ロボットONLINEでは、各自治体が実施している介護ロボットの導入支援事業(補助金・助成金)情報を随時発信しています。 ▼ 自分の地域の補助金情報を見る▼ 【平成30年度】自治体別介護ロボット導入支援一覧 「ここで紹介されていないけど、この商品は補助対象になるのかな?」と思ったら、各自治体に問い合わせてみましょう。

介護ロボット一覧表【種類別 】計65機器※随時更新

介護ロボット一覧表【種類別 】計65機器※随時更新

さまざまなタイプが続々発売されている介護ロボット。介護ロボットの種類は、ロボットスーツのようなタイプやぬいぐるみのようなものまで多岐にわたります。ここでは介護ロボットの種類を紹介し、それぞれの介護ロボットを一覧にまとめました。※2018/05/28更新介護ロボット、約7割が「導入していない」――導入阻む原因1位は「価格」|ウェルクスが「介護ロボット」に関する調査を実施介護ロボットの価格が気になる!いくらで買えるのか調べてみた【HAL、PALRO、パロetc】介護ロボットの普及率はどのくらい?普及を阻む3つの要因介護ロボットの3つの領域介護ロボットの中には、一見ロボットには見えないようなものまであり、「介護ロボットって何だろう?」「どのような種類があるの?」と疑問に思う方も多いのではないでしょうか。介護ロボットの種類は、現在大きく3つに分けられています(※)。 介護支援型のロボット 自立支援型のロボット コミュニケーション・セキュリティ型のロボット です。 ※公益社団法人かながわ 福祉サービス振興会 介護ロボット推進本部より 介護支援型ロボット介護支援型ロボットは、介護者の介護業務を支援するロボットです。移乗や入浴、排泄などの介護業務は、介護者の身体的・精神的負担となります。これらの負担を介護ロボットによって軽減することで、腰痛予防、介護スタッフの離職率低下、より質の高いケアの実現など、さまざまなメリットが期待できます。 介護支援型ロボット一覧 ロボット名 会社名 説明 HAL®介護支援用(腰タイプ) CYBERDYNE(サイバーダイン) 株式会社 皮膚にセンサーを貼り付け、生体信号を読み取り動作時のパワーををアシストするロボットスーツ。 スマートスーツ 株式会社スマートサポート 機械的な動力を用いず、弾性体(ゴム)の張力だけで軽労化効果を発生させるパワーアシストスーツ。 マッスルスーツ 株式会社イノフィス(イノフィスの取材記事を読む) 人工筋肉で腰にかかる負担を補助する装着型の腰補助用デバイス。 美浴 株式会社エア・ウォーター(エア・ウォーターの取材記事を読む) 半自動で、入浴介助の時間を約1/3まで短縮可能なドーム型のシャワー入浴装置。 リショーネPlus パナソニックエイジフリー株式会社 (パナソニックエイジフリーの取材記事を読む) ベッドと車いすを分離合体させることによって、ベッドと車いすの移乗介助を手助けするロボティックベッド。 愛移乗くん 株式会社アートプラン(アートプランの取材記事を読む) 下半身に障害がある人向け移乗補助装置。本体におんぶされるイメージで寄りかかり、リモコン操作で90°回転して移乗。 ドリーマー アドロールス株式会社(アドロールスの取材記事を読む) 専用カップからでる温水が出て陰部と肛門を洗浄。完全自動化した全自動排泄処理ロボット。 AYUMI EYE 株式会社早稲田エルダリーヘルス事業団(早稲田エルダリーヘルス事業団の取材記事を読む) 利用者の腰にベルトで装着して歩くだけで身体機能測定ができる歩行解析デバイス。 PiT Care リーフ株式会社(リーフの取材記事を読む) 高齢者の歩行能力を簡単に測定・記録できる歩行評価インソール。TUGテスト、歩行テスト、片脚立位テストなどにも対応。 ヘルパー育 キョウワアグメント株式会社(キョウワアグメントの取材記事を読む) 吊り下げ型リフト式移乗機の問題解決を目指した床走行式リフト。スリングシートを装着し、アームに引っ掛けて移乗する。 Keipu 株式会社アイザック(アイザックの取材記事を読む) ベッドや車椅子から直接のり移れる新しいスタイルの移乗・移動ロボット。その場で360度旋回できるのが特長。 ごっくんチェッカー 株式会社ハッピーリス(ハッピーリスの取材記事を読む) 嚥下音を”聞ける化”・”見える化”して、正しく飲み込めているかを確認できる介護ロボット。誤嚥していないか、喉頭残留がないかなどが判断できる。 ケアコラボ ケアコラボ株式会社(ケアコラボの取材記事を読む) クリエイティブなケアをするための新しい介護記録ソフト。利用者ごとにタイムラインが存在し、そこにスタッフやご家族が「記録」を投稿していくというスタイルが特徴。 自動寝返り支援ベッド 住友理株式会社 介護支援ロボットの研究用プラットフォーム。熊型で、寝たきりの要介護者にも対応できる移乗支援ロボットとして動くデモ動画が話題に。 ROBEAR フランスベッド株式会社(フランスベッドの取材記事を読む) 体位変換にかかる負担を減らすために、自動で寝返りをサポートしてくれる介護ベッド。般的な3モーターの介護ベッドに自動寝返り機能が備わっており、ゆっくりとベッドを傾けることで体位変換を行うことができる。 ロボヘルパーSASUKE マッスル株式会社 ベッド⇔車いす間の移乗介助をアシストする移乗アシストロボット。 自立支援型ロボット自立支援型ロボットは、要介護者の自立を支援するロボットです。移動や食事、排泄といった日常生活動作の支援だけでなく、リハビリをサポートして将来的な自立を支援するタイプもここに含まれます。 自立支援型ロボット一覧 ロボット名 会社名 説明 Honda歩行アシスト 本田技研工業株式会社 「倒立振子モデル」に基づく効率的な歩行をサポートする歩行訓練機器。 ACSIVE(アクシブ) 株式会社今仙技術研究所 (今仙技術研究所の取材記事を読む) 「受動歩行」理論に基いて作られた無動力の歩行支援機。 ReWalk 株式会社安川電機 脊髄損傷者用歩行アシスト装置。 Tree リーフ株式会社 (リーフの取材記事を読む) 足圧測定を装着し、音と映像に合わせて的確なリハビリができる歩行リハビリ支援ツール。 愛移乗くん アートプラン株式会社(アートプランの取材記事を読む) 下半身に障害がある人向け移乗補助装置。本体におんぶされるイメージで寄りかかり、リモコン操作で90°回転して移乗。 RT.1、RT.2 RT.ワークス 株式会社(RT.ワークスの取材記事を読む ) ハンドルに手を添えて歩くだけで最適なアシストをしてくれる、ロボットアシストウォーカー。 キューレット アロン化成株式会社(アロン化成の取材記事を読む) 新幹線のトイレと同じ真空式を採用した水洗ポータブルトイレ。 流せるポータくん 株式会社アム(アムの取材記事を読む) 水があふれでないタイマー機能を搭載した水洗ポータブルトイレ。3種類の施工方法から選べる。 リトルキーパス 株式会社幸和製作所(幸和製作所の取材記事を読む) 上り坂・下り坂や転倒につながる急加速、横傾斜を検知し、状況に合わせて全自動でアシストをしてくれるオートサポート歩行車。 ラップポン 日本セイフティー株式会社(日本セイフティーの取材記事を読む) 排泄物を自動で袋に包んで密封してくれる、水を使わないポータブルトイレ。 マイスプーン 株式会社セコム(セコムの取材記事を読む) 手の不自由な方が体の一部を動かすだけで、自分で食事ができるようにするロボット食事支援ロボット。 服薬支援ロボ ケアボット株式会社(ケアボットの取材記事を読む) 設定した時間に自動的に薬を排出することで、薬の飲み過ぎや飲み忘れ、飲み間違いを予防してくれる服薬支援ロボット。 Flatia 株式会社カワムラサイクル(カワムラサイクルの取材記事を読む) ボットセンサが歩道の傾斜や歩行状態を検知し、それに合わせて自動でアシスト・ブレーキを行う電動機能アシスト付き歩行車。 ベッドサイド水洗トイレ TOTO株式会社(TOTOの取材記事を読む) 水洗トイレでありながら、従来のポータブルトイレと同様にベッドのそばに後付けで設置することができる、動かせる水洗トイレ。 モフトレ 株式会社Moff(Moffの取材記事を読む) IoTを使った介護事業所向けの自立支援サービス。「Moffバンド」が動きを計測し、結果や分析内容がタブレット上に表示される。 DFree トリプル・ダブリュー・ジャパン株式会社(トリプル・ダブリュー・ジャパンの取材記事を読む) 下腹部に装着することで体内の動きを検知・分析し、排尿のタイミングを予知・通知してくれる排泄予知ロボット。 RODEM 株式会社テムザック(テムザックの新商品発表会レポートを読む) 一般的な車いすが「前から“座る”」形式であるのに対し、RODEMは「後ろから“乗る”」形式をとっているのが特徴。 パワーアシストハンド 有限責任事業組合LLPアトムプロジェクト 空気の膨張・収縮をによって、手指関節のリハビリテーションを行うリハビリ補助ロボット。 Hug 富士機械製造株式会社 ベッドから車椅子、車椅子からトイレといった座位間の移乗動作や、脱衣所での立位保持をサポートする移乗サポートロボ。 コミュニケーション・セキュリティ型ロボット コミュニケーション型ロボットは、利用者とコミュニケーションをとったり、ロボットがアウトプットするコミュニケーションを手段として用いることで、利用者の活動を向上させるロボットです。言語を使ったコミュニケーションをとるものだけでなく、非言語的なコミュニケーションをとるものも含まれます。 コミュニケーション型ロボット一覧 ロボット名 会社名 説明 PALRO(パルロ) 富士ソフト株式会社 AIによる自律的な会話、歩行、遠隔操作ができるコミュニケーションロボット。 ユニボ ユニロボット株式会社 個人の趣味・嗜好・生活習慣を学習し、交流を促進するソーシャルロボット。 いっしょに笑おう!うなずきかぼちゃん ピップRT株式会社(ピップRTの取材記事を読む) 5種類のセンサやスイッチを内蔵し、接し方によって反応を返す家庭向けのコミュニケーションロボット。 Tapia(タピア) 株式会社MJI タッチパネルモニタを搭載し、ビデオ通話や天気予報案内をするライフパートナーロボット。手のひらサイズの「Tapia mini(タピアミニ)」も。 BOCCO ユカイ工学株式会社(ユカイ工学の取材記事を読む) 専用アプリを通じて、音声またはテキストメッセージをやりとりできる、「家族をつなぐ」コミュニケーションロボット。 テレノイド 株式会社テレノイドケア(テレノイドケアの取材記事を読む) 石黒浩教授によって開発された遠隔操作型アンドロイド。想像力を掻き立てる造形でコミュニケーションを引き出す。 OriHime(オリヒメ) 株式会社オリィ研究所(オリィ研究所の取材記事を読む) 「孤独の解消」を目指して開発された走査型の分身ロボット。遠隔で通話ができる。 ロボコネクト(Sota) NTT東日本株式会社(NTT東日本の取材記事を読む) クラウド型ロボットプラットフォームサービス「ロボコネクト」とコミュニケーションロボットのSotaがファシリテーターとなり、レクリエーションの司会進行するサービス「Sotaレク」。 りつこ式レクササイズ フューブライト・コミュニケーションズ株式会社(フューブライト・コミュニケーションズの取材記事を読む) Pepperを使った高齢者用レクリエーションアプリ。比較的介護度の低い人がターゲット。 健康王国 for Pepper 株式会社エクシング(エクシングの取材記事を読む) Pepperを使った音楽療養コンテンツ。体操やクイズなどのレクリエーションができる。 なでなでねこちゃん トレンドマスター株式会社(トレンドマスターの取材記事を読む) 4つのセンサーが動きを感知し、撫でられた場所にあった鳴き声をあげる、猫型のコミュニケーションロボット。 泣き笑い たあたん フランスベッド株式会社(フランスベッドの取材記事を読む) 手足に触れると赤ちゃんを模したセラピー人形が泣き声や笑い声をあげたりする、赤ちゃん型コミュニケーションロボット。 まいにちロボレク 株式会社ロゴス(ロゴスの取材記事を読む) Pepperを使った介護施設向けのロボアプリ。人レクリエーションと全体レクリエーションの2コース搭載している他、顔認証機能、問題出し分け機能、データ蓄積機能を搭載。 パロ 知能システム株式会社 アザラシ型のコミュニケーションロボット。アメリカでは、認知症の方への医療機器として登録。体中にセンサーが搭載されており、撫でると動物同様に反応。 ここくま 株式会社NTTドコモ・BCC株式会社 他(BCC株式会社の取材記事を読む 離れて暮らす家族をつなぐための、新しいコミュニケーションツール。テディベア型のコミュニケーションロボットにボイスメッセージ機能やおはなし機能などを搭載。 こんにちは赤ちゃん トレンドマスター株式会社(トレンドマスターの取材記事を読む 「赤ちゃんと暮らす幸せ」を基本コンセプトに据え、1歳児をモチーフに開発したコミュニケーションロボット。 Qoobo ユカイ工学株式会社(ユカイ工学の取材記事を読む 犬や猫などのペットの代わりとしていやしを感じてさせるクッション型のセラピーロボット。 スマイビ 株式会社東郷製作所(東郷製作所の取材記事を読む 目・口・首の動きや声、ランプで喜怒哀楽を表現する赤ちゃん型コミュニケーションロボット。 Kibiro 株式会社FRONTEOコミュニケーションズ(FRONTEOコミュニケーションズの取材記事を読む 離れた場所にいても専用アプリから生活の様子を確認したり、コミュニケーションをとることが可能。 セキュリティ型ロボットは、利用者の動きなどに応じて介護者へ状況を通知し、離れた場所からでも見守りを可能にするロボットです。見守り支援型ロボットとも呼ばれます。 セキュリティー型ロボット一覧 ロボット名 会社名 説明 おへやプラス ニフティ株式会社(ニフティの取材記事を読む) 部屋の温度・湿度の見守りと、遠隔のエアコン操作による室温調整が可能な見守りサービス。 おでかけキャッチ フランスベッド株式会社(フランスベッドの取材記事を読む) 見守る側の家族や介護者が認証キーを持つシステムをとる認知症の外出通報システム。レンタル利用者を対象とした個人賠償責任保険付帯サービスも。 Mi-Ru(ミール) ワイエイシイエレックス株式会社(ワイエイシイエレックスの取材記事を読む) カメラを使った介護施設向け見守りシステム。専用携帯端末からの声がけが可能。 眠りスキャン パラマウントベッド株式会社(パラマウントベッドの取材記事を読む) マットレスの下に敷くだけでベッド上に居る人の状態をリアルタイムでモニタリングできる、非接触型の見守りシステム 。 Neos+Care(ネオスケア) ノーリツプレシジョン株式会社(ノーリツプレシジョンの取材記事を読む) 3Dセンサを用いて人の動きを検知しシルエット画像で表示する見守りができる予測型見守りシステム。 まもる~の ASD株式会社(ASDの取材記事を読む) 入床・入眠・離床がひと目で分かる睡眠見守りセンサー。 アースアイズ アースアイズ株式会社(アースアイズの取材記事を読む) AIを搭載し、人の姿や動作を分析して通知するカメラを使った見守りシステム。 いまイルモ 株式会社ソルクシーズ(ソルクシーズの取材記事を読む) 照度センサーや温度センサー、湿度センサーなど部屋の環境を検知する見守りシステム。「PaPeRo i」というコミュニケーションロボットを活用したサービス「いまイルモ PaPeRo i」も。 シルエット見守りセンサ キング通信工業株式会社(キング通信工業の取材記事を読む) ベッド上の空間を検知する赤外線センサを使った見守りシステム。 OWLSIGHT福祉用(施設向け) 株式会社イデアクエスト (イデアクエストの取材記事を読む) 慶應義塾大学理工学部 中島真人教授が開発した技術に基づく、個人の識別せずに危険を検知する見守りシステム。 見守りケアシステムM-2 フランスベッド株式会社(フランスベッドの取材記事を読む) ベッド上の利用者のの離床動作を検知して通知するベッド内蔵型の見守りロボット。体重測定機能もあり。 Dream Care 株式会社DREAM TOKYO(DREAM TOKYOの取材記事を読む) バイタルセンサーを活用した非接触型の見守りシステム。入居者を見守るだけでなく、プライバシーを守りながら施設のリスクマネジメントにも貢献する機能が特徴。 ベッド見守り支援ソリューション NECネッツエスアイ株式会社・トーテックアメニティ株式会社(NECネッツエスアイ・トーテックアメニティの取材記事を読む) 「見守りライフ」を活用した見守りソリューション。主な機能は、離床検知機能、健康見守り機能、同時見守り機能、メール配信機能の4つ。 ライフリズムナビ+Dr. エコナビスタ株式会社(エコナビスタの取材記事を読む) 「リアルタイムの見守りにプラスして、日々の健康状態を見える化し、変化の予兆をいち早く捉えることに力を入れた次世代見守りロボット。 今のところ、多くの市販されている介護ロボットは、この3つのどれかに分類できます。もっとも、ひとつの介護ロボットに、二つ以上の機能を備えるものも少なくありません。例えば、「愛移乗くん」(株式会社アートプラン)は、移乗介助を支援してくれる「介護支援型」という側面に加え、人によっては誰の手も借りずに自ら移乗できるようになるという点で、「自立支援型」のロボットでもあります。 厚生労働省・経済産業省による分類 介護ロボットの支援事業を主導する厚生労働省と経済産業省は、とくに重点的に開発をすすめる分野として、下記の6分野13項目を策定しました。 移乗介護(装着型/非装着型) 移動支援(屋外用/屋内用/装着型の歩行支援) 排泄支援 (ポータブルトイレ/排泄予測/トイレ内でのサポート) 見守り・コミュニケーション(介護施設用/在宅介護用/コミュニケーションロボット) 入浴支援 介護業務支援 この分類は、あくまで政府が優先的に開発・普及を進めたいと考えるロボットを元にしているので、この分類に収まらない介護ロボットも当然存在します。例えば、利用者の服薬を支援するロボットや食事を支援するロボットなどがすでに商品化されています。 その他の介護ロボット一覧 ロボット名 会社名 説明 マイスプーン 株式会社セコム(セコムの取材記事を読む) 食事支援 ケアボット 服薬支援ロボ(ケアボットの取材記事を読む) 服薬支援 ごっくんチェッカー ハッピーリス (ハッピーリスの取材記事を読む) 嚥下支援 まとめ 介護ロボットは、目的によって大きく3種類に分けられるのが一般的となっています。厚生労働省や経済産業省は、さらに細かく5分野8項目を設け、その分野から重点的に開発や導入支援を行っています。介護ロボットの進歩は、ロボット技術・介護技術の進歩とともにあります。今後、技術の進歩によって現在の3領域から徐々に細分化していく可能性は十分に考えられます。CYBERDYNE社のHAL®のように、介護ロボットから医療機器へクラスチェンジするものも出てくるでしょう。※商品の追加希望がございましたら、お気軽に 問い合わせフォーム よりご連絡下さい。

【介護×ICT】未来をつくるkaigoカフェと介護ロボットONLINE共催イベントレポート!

【介護×ICT】未来をつくるkaigoカフェと介護ロボットONLINE共催イベントレポート!

2018年5月30日、未来をつくるkaigoカフェと介護ロボットONLINE共催のイベントを開催しました。イベントでは、下記の3社をお呼びし、それぞれ自社商品の紹介や活用事例などについて講演してもらいました。 株式会社オトングラス:OTON GLASS(オトングラス) トリプル・ダブリュー・ジャパン株式会社:D Free(ディーフリー) ケアコラボ株式会社:carecollabo(ケアコラボ) 当日は、「これからのケアの現場に役立つ最新テクノロジーを体験できる!」と銘打って、計7社による展示ブースも用意。今回は、当日の様子や講演内容について、介護ロボットONLINEがレポートします!テーマは「介護×ICT」今回のイベントテーマは、「介護×ICT」。「介護ロボットに興味があるけど、本当に使えるの?」「触る機会がない介護ロボットを見てみたい!」そんな思いを持つ人の、新しい機器や考え方の出会いの場になってほしいという思いから開催が決定しました。当日は、今話題の介護ロボットを開発・販売する注目企業3社を招き、「介護×ICT」の可能性について語ってもらいました。株式会社オトングラス|OTON GLASS(オトングラス)株式会社オトングラス 高橋昌希氏 OTON GLASS(オトングラス)は、文字を読むことが困難な人のために開発された、スマートグラスです。OTON GLASSをかけて、読みたい文字のほうを向き、めがねについているボタンを押すだけで、書かれた文字が音声として読み上げられます。開発のきっかけは、開発者の父親が、脳梗塞による失読症になったこと。しゃべることは問題なくできますが、文字を読むことができなくなったのだといいます。そのような人々に、文字を音声に変換して、内容を理解してもらうのが、オトングラスの役割です。実際に高橋氏がオトングラスをかけて資料を目の前に掲げると、資料に書かれている文章がめがねから流れてきました。 読みあげる音声は、iPhoneのSiriやスマートスピーカーのアシスタントのよう オトングラスは現在、一般販売用のモデルを開発中。2018年中の販売を目指しているとのことです。トリプル・ダブリュー・ジャパン株式会社|DFree(ディーフリー)トリプル・ダブリュー・ジャパン株式会社 中西敦士氏DFreeは、世界初の排泄予測デバイスです。幅6cm程度のセンサーを使って膀胱の膨らみを検知し、排尿のタイミングを予測することで、適切な時間にトイレ誘導が行えたり、排泄に不安がある人も安心して外出できたりします。世界が注目!排泄予知ロボット「DFree」|トリプル・ダブリュー・ジャパン株式会社中西氏によれば、DFreeを導入することで適切なタイミングでのトイレ誘導が可能となり、結果的に高齢者の不安をやわらげ、おむつやパッドの消費量を減らすことも可能なのだとか。独自の調査では、約50%の削減に成功したところもあるそうです。さらに、自立排泄サポートや空振り回数の減少により、排泄介助にかかる時間が約30%削減したという事例も報告されました。平成30年度の介護報酬改定でも、新たに「排せつ支援加算」が創設されるなど、排泄支援が注目を集めています。同社では、2018年6月1日、一般向け排尿予測センサー「DFree Personal」の販売を開始しました。「DFree Personal」は日常生活での個人利用を想定したサービスで、DFree本体とスマホなどの端末をBluetooth通信にて連携するため、外出先でも利用が可能となっています。ケアコラボ株式会社:carecollabo(ケアコラボ)ケアコラボ株式会社 上田幸哉氏  carecollabo(ケアコラボ)は、さまざまなサービスの記録を、タイムラインで統合して表示する新しい介護記録システムです。「ケアコラボ」で介護はもっとクリエイティブに!”利用者”中心の記録システム|ケアコラボ株式会社紙での記録に比べ、情報の分析や活用がしやすいというメリットと、既存のシステムに比べ、「利用者を軸とした記録になっているため、一括して管理できる」というメリットをあわせもつのが大きな特徴です。ケアコラボを使えば、スマホで撮った写真や動画をタイムラインにそのまま投稿できたり、それを家族とも共有したりできます。講演では、ケアコラボを使いながら看取りまで行ったある家族の事例を紹介しつつ、「看取りまでの期間だけでなく、看取ったあとも家族を支えるのに役立っている」とアピールしていました。ケアコラボは、職員1名につき、月額使用料が800円という価格帯も、大きな魅力のひとつです。これまでの介護記録システムとはちがった視点で開発されたケアコラボに、会場にいる多くの人が興味を惹かれている様子が伺えます。休憩時間には展示ブースで体験も 盛況を博した展示ブースでの介護ロボット・ICT体験 講演が終わったあとは、休憩時間を利用した展示ブースでの体験がはじまりました。今回展示されたのは、講演の3社の商品を加えた計7商品。どれも最先端技術を応用した、新しい介護機器です。展示商品 カイテク株式会社:ウェアラブルIoTを活用した高齢者の自立支援サービス「モフトレ(株式会社Moff)PLIMES株式会社:人工知能が嚥下を測る嚥下計「GOKURI」株式会社ロジック:訪問介護事業支援クラウドサービス 「Care-wing 介護の翼」株式会社ライブリッジ:介護求人メディア「pitaru」 「Care-wing 介護の翼」は、ICタグを使用して開始時刻と終了時刻を記録し、自動的に情報がシステムに送信される訪問介護事業支援クラウドサービスだ PLIMES株式会社の「GOKURI」は、首に装着するだけで嚥下を測ってくれる嚥下計。人工知能が正しい嚥下の検出を手助けする カイテク株式会社が展示するのは、ウェアラブルIoTを活用した高齢者の自立支援サービス「モフトレ(株式会社Moff)。デイサービス関係者などが話を聞き入っていた 株式会社ライブリッジが紹介するのは、介護求人メディア「pitaru」。テキスト・写真・動画など様々な素材を組み合わせて記事化していくことで、想いの詰まった専用ページを簡単につくることができる ディスカッションではさまざまな意見が休憩時間をおえ、最後に少人数に分かれたディスカッションが行われました。今回のイベントに参加していたのは、介護の現場で働く人、介護事業所を経営する人、介護ロボットやICTに興味のある一般の人など、さまざまな職種の人々です。それぞれの立場から、「介護×ICT」の今とこれからについて話し合います。発表された意見はその場でまとめて共有された(協力:ケンブリッジ・テクノロジー・パートナーズ株式会社) その後の発表では、「上司が積極的な施設もあるけど、部下との認識を合わせることが大切」という現場目線の意見や、「いろんなディバイスが出てきて記録ができるようになってきたが、分散してしまっているのでそれぞれの管理が必要」という現状の課題などがあがりました。無事終了! ご参加くださった皆様、ありがとうございました! 大盛況に終わった「介護×ICT」イベント。介護ロボットONLINEが行ったアンケートでは、「介護ロボットを導入したい」という声が多数寄せられました。ここでは、寄せられた声を抜粋して紹介します。コメント抜粋 ・農業の進化を見れば、医療・介護もテクノロジーの活用が必須だと思います。・介護ロボットを導入すれば、人が本来やるべきことに専念できる。・「人」でなくてもいい仕事は、いっぱいあります。 未来をつくるkaigoカフェ代表の高瀬氏は、最後の挨拶でこう話していました。「けっきょく、介護ロボットも使う人次第。自分がじっさいに活用して、どういう未来を描きたいのかを明確にした上で、うまく付き合っていけたらいと思います」。介護ロボットONLINEでは、これからも介護ロボットに関する新しい情報を発信し、みなさんとよりよい介護の未来を模索していきます!<会場提供> ケンブリッジ・テクノロジー・パートナーズ株式会社 (https://www.ctp.co.jp/) <講演協力> ケアコラボ株式会社 上田幸哉氏(http://page.carecollabo.jp/)トリプル・ダブリュー・ジャパン株式会社 中西敦士氏(https://dfree.biz/index.html)株式会社オトングラス 高橋昌希氏(https://otonglass.jp/) ■未来をつくるkaigoカフェURL:http://www.kaigocafe.comNPO法人未来をつくるkaigoカフェ(代表:高瀬 比左子)は、介護に関する身近なテーマをもとに肩書や役職を気にせず自由に思いを語ることで、自分自身の見落としていた可能性や自分自身の中に眠るものを呼び覚まし、一歩踏み出すきっかけを作れる場を提供する活動をおこなっています。

21名のスタッフで2台をフル活用!マッスルスーツの導入成功事例(友愛十字会・砧ホーム)

21名のスタッフで2台をフル活用!マッスルスーツの導入成功事例(友愛十字会・砧ホーム)

「医療の世界では新しい道具がどんどん試される。介護も専門職として、新しい技術や方法を取り組むべきだと思っている」。そう話すのは、特別養護老人ホームの砧(きぬた)ホーム(社会福祉法人友愛十字会)施設長であり、看護師でもある鈴木健太氏です。砧ホームは、ロボスーツや見守りロボットなど、さまざまな最先端機器を導入している先進的な特別養護老人ホームのひとつ。平成28年度には、東京都のロボット介護機器・福祉用具活用支援モデル事業のモデル施設にも選ばれています。モデル施設として、さまざまな介護ロボットを積極的に模索してきましたが、今回導入を決めたのは、ロボットスーツとして有名なイノフィスの「マッスルスーツ」です。ロボットスーツは、介助者の負担を軽減するといわれる反面、装着の手間や扱いづらさから、導入しても持ち腐れになりがちと言われることも。砧ホームでは、そんなマッスルスーツを上手く活用し、腰の負担軽減やスタッフの一体感アップにつなげることに成功してます。今回は、マッスルスーツを選んだ理由、スタッフに機器を定着させるために工夫したこと、具体的な運用方法など、持続的に介護ロボットを活用するための秘訣を聞いてきました。インタビュー協力: 主任介護職員・山口公司氏(左)、 サブリーダー・三浦好顕氏(中央)、施設長・鈴木健太氏(右)人工筋肉で介護の腰痛問題を解決!マッスルスーツ| 株式会社イノフィス導入前|独自で勉強会を実施、都のモデル施設へ鈴木氏:当施設では「3つの愛」という方針のもと、「学び愛」「讃え愛」「成長し愛」を大切にしています。そのなかでも、「学び愛(=学び合い)」として、”新しいものに挑戦する”ということを意識的に行ってきました。スタッフルームには、施設の方針やミッションを記した掲示物が貼り出されている そのひとつに、介護ロボットがあります。当施設は平成28年度の東京都のモデル施設になっていますが、その前から、介護ロボットメーカーを招いた勉強会や体験会などを実施していました。今回、モデル施設となり、本格的に導入をはじめたという流れです。選定の軸は「使いやすさ」ーーーでは、具体的な課題があって、介護ロボットの導入を決めたというわけではないんですね。介護ロボットにはさまざまな種類がありますが、そのなかでもなぜ、マッスルスーツを選んだのでしょうか?鈴木氏:マッスルスーツの導入を決める前に、さまざまなタイプのロボットを試しました。マッスルスーツ以外のロボットスーツも試しましたね。そうして他製品と比べたとき、イノフィスさんのマッスルスーツは着脱がとても簡単で、取り扱いにも気をつかう必要がないという強みを実感したんです。今回導入したのは、スタンドアローンという機種で、腰を補助する動力である空気を、使用前に補給(充填)するタイプのものです。マッスルスーツでも、ポンプ式ではなくタンク式の場合はコンプレッサーが必要で、タンクが空になったら空気を補充しなくてはならず、手間が増えてしまいます。また、タンクがある分、重くなるので、ポンプ式が使いやすいですね。 導入したのは、装着者が自分で空気を補充するスタンドアローンタイプだ 現場スタッフにとって使いやすい機器でないと、せっかく導入してもなかなか使われないというのは、介護リフトを導入したときに学習したことでした。だからこそ、使いやすさは何よりも重視しています。持続的な活用に不可欠な「メーカーとの信頼関係」ーーーマッスルスーツ導入の決め手は、使いやすさだったんですね。その他に、導入を決める際に注意することはありますか?鈴木氏:メーカーの担当者と信頼関係が築けるかどうかは、個人的にとても重要だと考えています。介護ロボットは、導入して終わりではありません。導入してから、さまざまな問題点や疑問点、課題が浮かび上がってきます。だからこそ、それらに向かっていっしょに対応してくれる担当者との出会いは、持続的な活用にとても重要なんです。導入|3つの工夫で活用を促進ーーー現場スタッフの方に実際に使ってもらうにあたって、工夫したことや苦労したことはありますか?細かいものまで数えると無数にありますが、ここでは主に3つにしぼってお話します。全員で一気に体験山口氏:1つめは、スタッフ全員が一気に体験できる機会を設けたことです。導入してすぐは、メーカーからの助言もあり、まずはリーダー層から4人ずつ、順番にマッスルスーツを体験してもらうことにしていました。しかし、そのやり方では、なかなか普及が進まなかったのです。その理由として、まだ装着したことのない人が、装着している人の動きや気持ちが理解しづらいからではないかと考えました。そこで、スタッフ全員が一気に体験できる機会を設けて、ひとまず全員に装着してもらうことにしたんです。その結果、全員が装着時の動きを実感できるようになったため、装着している人をどうフォローすればよいかも分かるようになりました。たとえば、「マッスルスーツを装着しているときは、あまり早く歩けないんだな。じゃあ装着していないスタッフで、先回りして利用者さんを移動させておこう」といったサポートが、自ずとできるようになってきたのです。管理表を使った「見える化」山口氏:2つめが、いつ、誰が使えるかを決め、それを見える化したことです。 2台のマッスルスーツを廊下の両端にそれぞれ配置。吊るしているポールは点滴スタンドだ 山口氏:当施設では、現在21名のスタッフが働いていますが、導入したマッスルスーツは2台です。マッスルスーツは常に装着するというタイプの機器ではありませんので、使わないときは定位置である廊下に置いてあります。 管理表の他に、運用ルールをまとめた独自マニュアルも作成 山口氏:2台あるマッスルスーツをフル活用できるように、誰がいつ使えるかをあらかじめ決めておき、管理表で誰でも確認できるようにしました。また使用回数なども記録し、使用の活性化を狙いました。着脱の手間を最小限に抑える運用山口氏:3つ目が、着脱の手間を最小限に抑える運用方法から試したことです。モデル事業ということもあり、使用シーンが限定されたのですが、当施設では夜勤帯の排泄介助で使用することに決めました。夜勤帯の排泄介助であれば、マッスルスーツを装着した人と装着していない人が協力し合うことで、マッスルスーツを装着したまま、複数人の排泄介助を行うシーンが作れると考えたからです。こうした工夫を重ねたことによって、施設内での普及が爆発的に進みました。運用|21名で2台をフル活用ーーー現在の具体的な運用方法を教えてください。鈴木氏:先ほども申し上げたとおり、モデル事業中は夜勤帯の排泄介助にのみ使用していました。現在はモデル事業が終了したので、それ以外のシーンにも活用しています。具体的には、2台のマッスルスーツを、定位置である廊下に常時置いておき、それを自由に使っていいという運用にしています。ここからは、実際に現場でマッスルスーツを活用しているスタッフにバトンタッチしましょう。排泄介助が主な使用シーンーーー三浦さんは、前回の取材でも「マッスル三浦」として登場していただきました。ふだんはどのようにマッスルスーツを活用していますか?先進的な取り組みで魅力的な現場作りを!東京都ロボット介護機器・福祉用具活用支援モデル事業に選出|社会福祉法人友愛十字会砧ホーム三浦氏:日中・夜勤帯ともに、時間で区切って使う人を決め、その時間帯で使える場面があればどんどん使っていこうとスタッフ間で決めています。使用シーンがいちばん多いのは、やはり排泄介助ですね。移乗介助でも使いますが、移乗はリフトや移乗ボードなども活用するので、意外と持ち上げることが少ないんです。ほかには、シーツ交換の際に使うこともあります。 移乗の様子を見せてもらう。スーツを装着していてもスムーズな動きだ メーカーからのレクチャーで効果を実感ーーー管理表を拝見しても、三浦さんの使用頻度がずば抜けて高いですね。なぜマッスルスーツをこれほど使いこなすようになったのでしょうか? 赤枠内が三浦さんの利用回数。4月は100回を超えている。0回のスタッフがいるのは、「サイズが合わなくて使いたくても使えないから」だそう三浦氏:効果を身にしみて実感したからですね。私はもともと(腰椎椎間板)ヘルニア持ちですが、マッスルスーツを使うと明らかに身体が楽なんです。とはいえ、はじめからマッスルスーツを大歓迎していたというわけではありません。自分がマッスルスーツを体験するまで、他の人が装着しているのを見ながら、「大変そうだなあ、ちょっと面倒くさいな」と思っていました(笑)。しかし、実際にメーカーの方にレクチャーしてもらったら、「これはすごいぞ」と。そこから少しずつ使い始めて、いつの間にか”マッスル三浦”に仕立て上げられたという感じですね(笑)。「小さな使いにくさ」を放置しないーーー実際に現場で使用していて、困ったことやトラブルが発生したことはありますか?三浦氏:使い勝手という面では、小さな問題がいくつかありましたね。たとえば、我々はふだんナースコールやスマホをズボンのポケットにいれているのですが、マッスルスーツを装着するとそれが取り出せなくなってしまうんです。ですから、100均でポーチを買ってきて、マッスルスーツに外付けしてポケットとして使うことにしました。 布製のペットボトルホルダーをくくりつけ、ナースコールなどをいれるポケットとして使う 三浦氏:ほかにも、空気を送るポンプがずれ落ちやすかったので、ポンプに輪ゴムをまいて摩擦をおこすことでズレ落ちを防止しましたね。 ずれ落ちやすいポンプには輪ゴムが巻かれている 三浦氏:ひとつひとつは小さなことなのですが、実際に使ってみると積み重なって大きなストレスになります。少しでも「使いにくい」と感じたら、スタッフ全員ですぐ解決策を考えるようにしてきました。そのために月に2回、「ロボット推進会議」という会議を行っています。使いにくさをほったらかしにしないよう、そのつど改善をくりかえしているのが当施設ならではでしょう。効果|成功体験が次への強みにーーー導入前後で、どのような変化がありましたか?腰の負担軽減を実感三浦氏:一番大きい変化は、身体が楽になったことですね。とくに腰痛持ちのスタッフにとっては、無くてはならないものになってきています。役割分担が明確化し業務効率がアップ三浦氏:もう1つは、現場スタッフの動きが自然と変わってきたことです。私がマッスルスーツを装着していると、周りのスタッフが先回りして利用者さんをベッドに誘導してくれたり、横にしてくれたりして、私がベッド上での排泄介助に専念できる環境を整えてくれるようになりました。これは、業務効率化にもつながっていると感じています。スタッフのモチベーションが向上山口氏:その他の変化としては、スタッフのモチベーションがあがり、組織が活性化したことが挙げられます。「マッスル三浦」を筆頭に看板スタッフが誕生したり、そのスタッフに影響を受けてみんなでマッスルスーツをうまく活用していこうという雰囲気ができてきたのは、今後も大きな強みになると思っています。課題・問題点ーーーありがとうございます。逆に、デメリットはありますか?鈴木氏:サイズ感は課題ですね。当施設ではフリーサイズを2台購入したのですが、小柄なスタッフにはフィットせず、使いたいのに使えないスタッフが数名出てしまいました。1台の機器でさまざまな体型の方が使えるようなカスタマイズができれば、より有効活用できるのになと思いますね。Sサイズを展開しているようなので、次回購入するならそちらを購入するでしょう。まとめ鈴木氏:当施設の介護職員は、非常勤のスタッフも含めて、全員が介護福祉士です。国家資格をもつ専門職として、介護に新しいものを取り入れようという姿勢が根付いています。また、当施設の方針として「協働原理」を掲げており、介護職を中心として、みんなで協力していこうという文化もあります。だからこそ、マッスルスーツのような介護ロボットを導入しても、みんなでうまく活用していくことができているのだと自負しています。<取材協力>特別養護老人ホーム 砧ホーム( 社会福祉法人 友愛十字会)所在地:東京都世田谷区砧3丁目9番11号お問い合わせ:03-5429-6239(直通)、 03-3416-3164(代表)

介護ロボットを見れる・触れる場所まとめ

介護ロボットを見れる・触れる場所まとめ

介護ロボットに興味がある、使ってみたいと思っても、実際に見たり触ったりしてみないと、購入やレンタルの決心はつきませんよね。介護ロボットは高価なものが多いので、使用感を確かめてみないことには、施設に導入するのもためらわれます。そこで今回は、介護ロボットや介護ICT機器が見れる・触れる場所やイベントをまとめました。気になる介護ロボットがみつかったら、ぜひ足を運んでみてください。介護ロボット・ICT関連の展示会全国で随時開催されている介護関連の展示会。最近は、必ずといっていいほど介護ロボットも展示されるようになってきました。ここでは、開催時期順に紹介していきます。Care Show JapanCare Show Japanは、「介護・医療 × ヘルスケア × ビジネス」テーマに、予防医学や介護食など最新の医療・介護関連製品・サービスなどが集う専門展示会です。専門性の高い5つ展示会を同時開催しており、そのなかでも「介護産業展」と「ヘルスケアIT」では、介護ロボットや介護ICT機器が多く展示されます。 名称 Care Show Japan【同時開催】・メディケアフーズ展・介護産業展・保険外サービス展・統合医療点・ヘルスケアIT 次回開催日 2019年1月23日(水)~24日(木) 開催場所 東京ビッグサイト 問い合わせ https://www.care-show.com/index.php 介護ロボットフォーラム介護ロボットフォーラムとは、厚生労働省が実施する「福祉用具・介護ロボット実用化支援事業」の一環で開催される、介護ロボットに特化したフォーラムです。前回のフォーラムでは約24社が出展し、高齢者や障害者の自立や介助を支援する介護ロボットが展示されました。 名称 介護ロボットフォーラム 次回開催日 未定 *前回開催:2018年1月23日(火) 開催場所 TOC有明 問い合わせ http://www.techno-aids.or.jp/ 【介護ロボットフォーラム2017】最新介護ロボットを紹介!見守りロボ、排泄予測ロボも東京 Care Week(東京ケアウィーク)東京 Care Week(東京ケアウィーク)は、CareTEX(ケアテックス)を始めとした、介護や健康にまつわる設備やサービスを展示する4つの展示会を同時開催するイベントです。とくに、「CareTEX(ケアテックス)」と「次世代介護テクノロジー展」では、多くのICT機器や介護ロボットが展示されます。 名称 東京 Care Week(東京ケアウィーク)【同時開催】・CareTEX(ケアテックス)・国際健康長寿産業展・次世代介護テクノロジー展・超高齢社会のまちづくり展 次回開催日 2019年2月6日(水)~8日(金) 開催場所 東京ビッグサイト 問い合わせ http://careweek.jp/ 【3/14~3/16開催】CareTEX2018 (ケアテックス)@東京ビッグサイトCareTEX(ケアテックス)2018に行ってきた!気になる介護ロボットをレポート医療・介護 総合 EXPO 大阪(メディカルジャパン大阪)医療・介護 総合 EXPO 大阪は、医療IT/医療機器・設備/介護・看護製品/地域包括ケア/先端医療技術に関わるあらゆる製品・技術・サービスが一堂に出展する日本唯一の「医療の総合展」です。「メディカルジャパン大阪」とも呼ばれています。6つの展示会で構成されており、とくに「介護&看護EXPO(ナーシングケア大阪)」では多種多様な介護ロボットが展示されます。 たとえば、移乗介助機器や移動支援機器(リフト・パワードスーツなど)、自立支援機器、コミュニケ―ションロボット、排泄支援機器、見守り支援機器、入浴支援機器などがラインナップしています。 名称 医療・介護 総合 EXPO 大阪(メディカルジャパン大阪)【構成】・医療機器・設備EXPO・医療IT EXPO・地域包括ケアEXPO・病院運営支援EXPO・介護&看護EXPO(ナーシングケア大阪)・ヘルスケア・医療機器 開発展(MEDIX 関西) 次回開催日 2019年 2月20日(水)~22日(金) 開催場所 インテックス大阪 問い合わせ http://www.medical-jpn.jp/ ウェルフェアイノベーションフォーラムウェルフェアイノベーションフォーラムとは、介護ロボットなどの最新福祉機器の体験展示や、かわさき基準認証式などが行われる、神奈川県川崎市主催のフォーラムです。平成29年度の最新福祉機器の体験展示では、見守りロボットや排せつ支援ロボット、コミュニケーションロボットなどが展示されていました。 名称 ウェルフェアイノベーションフォーラム 次回開催日 未定 *前回開催:2018年3月20日(火) 開催場所 川崎フロンティアビル2階KCCIホール・ホワイエ 問い合わせ 川崎市経済労働局 次世代産業推進室 川崎市の福祉イベント「ウェルフェアイノベーションフォーラム2018」に行ってきた!国際福祉機器展(H.C.R)国際福祉機器展(H.C.R)は、ハンドメイドの自助具から最先端技術を活用した介護ロボットまで、世界の福祉機器を一堂に集めた、アジア最大規模の国際展示会です。2018年には約550社が出展し、来場者数は約12万人を超えました。国内外から有識者を招へいし、グローバルな観点から日本との比較をし、考察する「国際シンポジウム」や、利用者・家族向け、福祉施設役職員・企業関係者など向けに最新情報や知識を紹介する「H.C.R.セミナー」なども併催されます。 名称 国際福祉機器展(H.C.R) 次回開催日 2018年10月10日(水)~10月12日(金) 開催場所 東京ビッグサイト 問い合わせ https://www.hcr.or.jp/ 話題の介護ロボットも登場!国際福祉機器展とは?【9/27~9/29開催】【国際福祉機器展2017】最新機器多数!気になる介護ロボットを9つピックアップ【国際福祉機器展2017】ロボット介護機器開発・導入促進事業の成果報告会【まとめ】Japan Robot WeekJapan Robot Weekとは、サービスロボットとロボット製造技術の専門展示会です。ロボット関連の最新技術が一堂に会し、新たな「ロボットビジネス」創出機会を促進することを目的としています。介護・医療の分野では、移動支援や移乗介助、入浴支援、排泄支援、リハビリ支援、見守りなど、さまざまなシーンで活躍するロボット機器やサービス、技術などが展示されます。2017年には、経済産業省の「ロボット介護機器開発・導入促進事業」ブースも出展していました。 名称 Japan Robot Week 次回開催日 2018年10月17日(水)~19日(金) 開催場所 東京ビッグサイト 問い合わせ http://biz.nikkan.co.jp/eve/s-robot/ HOSPEX Japan(ホスペックス ジャパン)HOSPEX Japanは、「日本医療福祉設備学会」という学会の併設展示会です。学術振興を目的とした出展として、薬事未承認の機器、設備も出展できるのが特徴です。4つの展示会で構成されており、それぞれ「病院設備機器展」、「病院・福祉給食展」、「医療・福祉機器開発テクノロジー展」、「介護・福祉設備機器展」が開催されます。2017年の次世代医療・福祉コーナーでは、介護ロボットやVR技術、ウェアラブル機器などが多数展示されました。 名称 HOSPEX Japan(ホスペックス ジャパン) 次回開催日 2018年11月20日(火)~22日(木) 開催場所 東京ビッグサイト 問い合わせ https://www.jma.or.jp/hospex/ 国際ロボット展(iREX2017)国際ロボット展とは、国内外における産業用・サービス用ロボットや、その関連機器を一堂に集めた展示会です。産業用ロボットはもちろん、介護ロボットをはじめとしたサービスロボットも多数展示されます。隔年で開催されているため、2018年は開催されず、次回の開催は2019年12月となるの予定です。 名称 国際ロボット展(iREX2017) 次回開催日 2019年12月18日 開催場所 東京ビッグサイト 問い合わせ http://biz.nikkan.co.jp/eve/irex/ ショールーム・体験施設ここからは、介護ロボットをはじめとする最先端福祉機器が常設展示されている、ショールームや体験施設を紹介します。大和ハウス工業の展示場「D’sTETOTE」大和ハウス工業東京本社にある介護福祉機器展示場「D’s TETOTE」には、コミュニケーションロボットや見守りロボットなど、多様な介護ロボットが展示されています。展示されるロボットは日によって変わる場合があるので、目当ての介護ロボットがある人は事前に確認しておくと良いでしょう。前回、介護ロボットONLINE編集部が見学した際に展示されていたロボットは以下の通りです。 会社名 ロボット名 プールス株式会社 除菌タオルディスペンサー Purus(プールス) 株式会社知能システム メンタルコミットロボット PARO(パロ) CYBERDYNE株式会社 HAL®福祉用下肢タイプ(ハル) ユニバーサル・サウンドデザイン株式会社 会話支援装置 comuoon®(コミューン) 大和ハウス工業株式会社 狭小空間点検ロボット moogle(モーグル) キング通信工業株式会社 見守り支援ロボット シルエット見守りセンサ 株式会社TESS ペダル付き車いす COGY(コギー) 株式会社モリトー 免荷式リフト POPO(ポポ) 名称 D’sTETOTE アクセス 東京都千代田区飯田橋3丁目13番地1号大和ハウス工業 東京本社 1階 入場料 無料 予約 不要 問い合わせ http://www.daiwahouse.co.jp/robot/contact.html 【体験レポ】大和ハウスの介護ロボット展示場「D’s TETOTE」に行ってみた!【前編】【インタビュー】なぜ大和ハウスが介護ロボットを?「D’s TETOTE」で聞いてみた【後編】ROBO TERRACE(ロボテラス)ROBO TERRACE(ロボテラス)とは、介護ロボットをはじめとした生活支援ロボットを常設展示している施設です。ロボットスーツHAL(ハル)のメーカーであるCYBERDYNE株式会社(サイバーダイン)の子会社・湘南ロボケアセンターが運営しています。HAL(ハル)はもちろん、コミュニケーション型のパルロや、モビリティ型のセグウェイなど、さまざまなロボットを見たり、体験したりすることが可能です。入場は無料ですが、団体見学は予約が必要です。 名称 株式会社湘南ロボケアセンター ロボテラス アクセス 神奈川県藤沢市辻堂神台2-2-1アイクロス湘南3階 入場料 無料 予約 団体見学の場合は要予約 問い合わせ http://www.robocare.jp/shonan/roboterrace/ショールーム*ロボクラスロボクラスは、(財)北海道介護ロボット推進協議会が設立した、介護ロボットに特化したショールームです。「見て、触って、試してみて、議論する」ショールームにしたいという思いから、少人数(1~4名程度)でじっくりとロボットを体験できる勉強会という形をとっています。勉強会には、事前の予約が必要です。展示されているロボットは、以下のとおりです(2018年4月27日時点)。 マッスルスーツ リトルキーパスL パロロボホンアウルサイトごっくんチェッカーハロー!ズーマーうなずきかぼちゃんレッツチャットChipバリスタiルンバ 名称 ショールーム*ロボクラス アクセス 北海道札幌市白石区東札幌3条5丁目3-24 KKS東札幌ビル 1階一般財団法人 北海道介護ロボット推進協議会 入場料 無料 予約 勉強会は要予約 問い合わせhttp://www.hokkaido-carerobo.com/ モデルハウスで体験する「ロボット体験施設」神奈川県では、高齢化に向けた生活支援ロボットの実用化・普及を進める「さがみロボット産業特区」を県内に設けています。そんなさがみロボット産業特区では、介護ロボットをふくむ生活支援ロボットの体験施設が多数存在します。とくに、住宅展示場内のモデルハウスなど、実際の暮らしに近い環境でロボットを体験できるロボットのショールームが2ヶ所設置されています。厚木会場厚木会場で展示されているロボットは、以下のとおりです。 パルロ マイスプーン パワーアシストハンド パロ うなずきかぼちゃん ウィンボット ハロー!ズーマー いまイルモ Kubi(クビ) 名称 ロボット体験施設 厚木会場 アクセス 神奈川県厚木市妻田西1-9-28 厚木住宅公園内(ミサワホーム) 小田急線 本厚木駅より北口1番線バスで10分、バス停「三家入口」下車 入場料 無料 予約 常設展示の見学は予約不要 説明・体験を希望する場合、、希望日の1週間前までに要予約 問い合わせ さがみロボット産業特区推進センター(046-236-1577) 茅ヶ崎会場茅ヶ崎会場で展示されているロボットは、以下のとおりです。 パルロ パワーアシストハンド りーだぶる いまイルモ ハロー!ズーマー 名称 ロボット体験施設 茅ヶ崎会場 アクセス 神奈川県茅ヶ崎市茅ヶ崎2-7-58 茅ヶ崎住宅公園内(積水ハウス)JR東海道線 茅ヶ崎駅より徒歩10分JR相模線 北茅ヶ崎駅より徒歩5分 入場料 無料 予約 不要 定休日 火曜日、水曜日 問い合わせ さがみロボット産業特区推進センター(046-236-1577) 介護ロボットONLINEでもイベント開催決定!全国各地で開催されている介護ロボット関連イベント。介護ロボットONLINEでも、2018年5月にイベントを開催することが決定いたしました!ゲストとして、ケアコラボ株式会社の上田幸哉氏、トリプル・ダブリュー・ジャパン株式会社の中西敦士氏、株式会社オトングラスの高橋昌希氏をお迎えしています。おかげさまですでに定員となりましたが、当日の様子は介護ロボットONLINE上でレポートする予定ですので、ぜひご覧ください!「ケアコラボ」で介護はもっとクリエイティブに!”利用者”中心の記録システム|ケアコラボ株式会社世界が注目!排泄予知ロボット「DFree」|トリプル・ダブリュー・ジャパン株式会社 開催日 5月30日(水)19:00~21:30(開場 18:30) 場所 ケンブリッジ・テクノロジー・パートナーズ株式会社 東京都港区赤坂2-14 プラザビル4F 赤坂駅より徒歩1分 定員 80名(*定員となりましたので締め切らせていただきました) 参加費 3,000円(ドリンク・スイーツ付き)    

ICT活用で介護はどう変わる?メリットと今すぐICT化すべき業務

ICT活用で介護はどう変わる?メリットと今すぐICT化すべき業務

最近よく耳にするICT。介護の現場でも、ICTを活用した業務効率化が重要視されてきています。一方で、「なんか難しそう」「どうやって活用すればいいの?」「ICTを導入すると何が変わるの?」と思っている人も少なくないでしょう。手作業やアナログでの業務が多い介護業界では、ICT化がこれからの経営を左右するといっても過言ではありません。今回は、介護におけるICT化のメリットや課題、導入を成功させるコツなどを紹介します。ICTとは?ICTとは「Information and CommunicationTechnology」の略で、日本では「情報通信技術」と訳されます。日本ではIT(情報技術)に代わる言葉として、2000年代後半から注目されるようになりました。「Communication/コミュニケーション」という単語が含まれていることからもわかる通り、ICTには情報処理の技術だけでなく、情報をどのように伝達・共有するかという意味合いも含まれています。IT、IoTとの違いICTのほかに、IT、IoTという言葉もよく使われます。ここでそれぞれの違いについて理解しましょう。ITとはITとは「Information Technology」の略で、日本では「情報技術」と訳され、ICTとほぼ同じ意味で使われています。ITという言葉の誕生の背景には、急速に加速したPCやインターネットの普及があります。当時は主にオフィスでの業務効率化や高速化がすすめられました。その後、2000年以降にブロードバンド回線や携帯電話が浸透し始め、個人でもITにふれる機会が多くなっていきます。IoTとはIoTとは「nternet of Things」の略で、日本では「モノのインターネット」と訳されることが多いです。あらゆるモノがインターネットとつながる仕組みや、その技術のことを指します。インターネットに接続されたモノから情報を取得したり、取得した情報を分析して反応を返したりします。具体的には、インターネットに接続された体重計から取得した体重をスマートフォンに自動で記録したり、記録した体重を分析して運動アドバイスをしたりするサービスなどが挙げられます。介護のICT化の背景ICT、IT、IoTの違いもわかったところで、ここからは介護現場におけるICT化について考えていきましょう。今、介護の世界ではICT化の波がきていますが、その背景には「人材不足」があります。「3人に1人が高齢者」の未来すでに周知のとおり、日本は少子高齢化が進んでいます。2015年には4人に1人が高齢者となり、その割合はこれからも増大していくと考えられています。2035年には、なんと3人に1人が高齢者になると見込まれています。高齢化がすすめば、その分要介護者も増えるでしょう。「介護難民」を減らすためにも、介護人材の確保は急務なのです。介護業界のICT活用率は最低レベル介護人材の確保と同時に、介護の業務効率化も不可欠です。内閣府の調査によれば、このままでは2030年までに日本の労働力人口は約900万人減ってしまうことが予測されています。労働力人口が減っていくなか、増え続ける介護需要に応えるには、介護業務を効率化するしかありません。とくに介護の現場では、いまだに多くの事務作業が手作業で行われているといわれています。実際、総務省の調べによれば、保健・医療・福祉業界のICT活用率・効果ともに産業最低であることが分かっています。画像引用: http://www.soumu.go.jp/johotsusintokei/whitepaper/ja/h24/html/nc114640.html このように、介護のICT化による業務効率化が今、最大の課題となっているのです。ICT化のメリット・デメリットICT化の重要性が理解できたところで、ICT化によるメリット・デメリットを整理していきましょう。ICT化のメリットICT化のメリットには、直接的なメリットと間接的なメリットの2種類があります。まずは直接的なメリットとして、以下の4つを紹介します。 事務作業の軽減、ストレス軽減 科学的介護の実現 コミュニケーション活性化 生産性の向上一番のメリットは、記録業務のICT化による事務作業の軽減や、事務作業のストレス軽減です。ホームヘルパーが訪問先でスマートフォンから介護記録を入力したり、タブレットで次の訪問先の情報を得たりすることが考えられます。また介護記録などをICT機器で分析・フィードバックすることで、科学的根拠に裏付けられた介護(科学的介護)が実現するでしょう。さらに、スタッフがスマートフォンやタブレットなどのモバイル端末をもつことで、スタッフ間の情報共有やコミュニケーションが活発化することも期待できます。また、ICTで売上や居室稼働率を予測したり、コスト管理を図ったりすることで施設運営全体の生産性を向上させることも可能です。間接的なメリットとしては、以下の4つを紹介します。 離職率の低下 若手人材の確保 ケアの質の向上 介護職の魅力の向上 まず挙げられるのが、業務負担やストレスの軽減による離職率の低下や、スマホ世代である若手人材の確保です。ICT化してすぐに効果が出るものではありませんが、長期的に見ればリクルート面でもメリットがあるのです。また、これまで事務作業にあてていた時間をケアの時間にあてることで、ケアの質の向上も期待できるでしょう。そうすればスタッフのやりがいや介護職という仕事自体の魅力アップにもつながります。介護業界においてICT活用に取り組むことは社会的にも話題性があります。事業所としてだけでなく、介護業界全体のイメージアップや採用にも貢献するでしょう。ICT化のデメリットICT化のデメリットは、主に以下の3つです。 導入コストが高い 情報漏えいリスクがある スタッフへの教育が必要 もっとも大きなデメリットは導入コストの高さです。ICT化を実現するには、施設内全体にインターネット環境を整備したり、パソコンやスマホなどのデバイスを購入したりする必要があります。個人情報を扱う場合は情報漏えいにも気をつけなければいけないので、セキュリティ対策にも費用がかかるでしょう。また、ICT機器を扱うスタッフへの教育も不可欠です。とくにパソコンなどのデバイスに慣れないスタッフにとっては、慣れるまでは今まで以上の手間やストレスがかかってくる場合もあります。ICT化が求められる介護業務とは?メリット・デメリットが理解できたところで気になるのが、「ICTって、具体的にどこでどういう風に使えるの?」というところですよね。ここからは、介護においてICTが活用されはじめている例を紹介していきます。介護記録をICT化ICT化が急速に進みつつあるのが「介護記録」です。現状、介護記録の多くは手作業で行われており、介護保険請求を行ったり行政などに提出したりするために使われています。しかし事務業務が多すぎて残業したり、本来のケアに注力できなかったりという本末転倒な事態に陥っている事業所も少なくありません。介護記録をICT化することで、ケアプランやアセスメントチャート作成の時間が軽減できたり、介護記録を持ち歩かずにすむことでヘルパーが直行直帰できたりするといったメリットがあります。また、紙ベースよりも楽に情報共有ができるという点も大きなメリットでしょう。タブレットデバイスの導入最近介護施設でよく見られるようになってきたのが、iPadなどのタブレットデバイスです。ある事業所では、タブレットでシフト要請やケアプラン呼び出しなどを行うことにより、2年間で約10%の労働時間削減に成功したという例もあります。タブレットデバイスはパソコンよりも直感的に操作できるため、スマホ世代の若い人材も抵抗感なく使えるのがポイントです。見守りロボットを始めとしたIoT機器の導入じわじわと浸透し始めているのは、見守り支援ロボットをはじめとしたIoT機器の導入です。バイタルデータなどを取得して離床や在室などを判断し、必要に応じて通知してくれるだけでなく、取得したデータを分析してケアプラン作成時の参考資料となるようにまとめてくれる機器まで登場しています。ICT化を阻む課題深刻な人材不足を前に、急務となっている介護現場のICT化。しかし、そんなICT化を阻む課題が残されています。使いこなせないこれまで多くの業務を手作業で行ってきたスタッフにとって、突然パソコンやタブレットを使いこなせといわれても難しいでしょう。介護福祉系の学校でもまだICTに関する教育過程がないことも、ICTの普及を阻んでいる一つの要因といえそうです。スタッフからの反発使う前からICT機器に抵抗感をもっている人も、実は少なくありません。Wi-Fi環境などに左右されてスムーズに使えなかったり、慣れないデバイスの操作方法を一から覚えなくてはならなかったりと、ICT機器を導入することで増える手間も確かにあるからです。導入コストの問題最後の課題は「導入コスト」です。デメリットでも挙げましたが、ICT化するにはネットワーク環境やデバイスの整備が不可欠となるため、初期費用がどうしても高くなる傾向にあります。また一度購入してしまえば終わりというわけではなく、介護記録ソフトであれば月額使用料がかかるなど、ランニングコストも発生します。しかし近年では、ICT化に補助金がでたり、ICT化することで報酬加算されたりする動きがではじめています。次章では、ICT化にまつわる介護報酬改定や補助金制度について解説します。介護のICT関連の報酬加算・補助金制度2018年度に実施される介護報酬改定では、介護事業所や業務のICT化を評価する改定が決定しています。たとえば訪問介護では、ICTを活用し動画などで利用者の状況を把握し、定期的に助言する場合、加算が取得できるようになりました。その他の例も見ていきましょう。テレビ電話でリハ会議に参加【通所リハ・訪問リハ】2018年度の介護報酬改定で、リハビリテーション会議への医師の参加が、テレビ電話などを活用した遠隔参加でもOKとなりました。これにより、リハビリテーションマネジメント加算(Ⅱ)が算定しやすくなります。動画で利用者の状況を把握・助言【訪問介護】先述したとおり、訪問介護ではICTを活用した動画などで利用者の状況を把握・助言が評価されるようになりました。具体的には、生活機能向上連携加算(I)という加算が算定できるようになります。オペレーターの専任要件が緩和【定期巡回・随時対応型訪問介護看護、夜間対応型訪問介護】定期巡回型サービスでは、ICT等の活用によって利用者情報確認やコール対応ができれば、オペレータと事業所の職員の兼務が認められることになりました。排せつ介護の分析にICTを活用【介護老人福祉施設】今回の改正で新たに作られた排せつ支援加算は、排せつ介護に要する原因分析し、その結果を踏まえた支援計画と支援をするした場合に算定される加算です。分析に使える介護ロボットやICT機器を導入することで、加算を取りながら質の高い介護が実現できそうです。ICT導入に使える補助金制度IT導入補助金ITツールを導入しようとする中小企業・小規模事業者に対して、生産性の向上を図るために経費の一部を支援する補助金です。パッケージソフトの費用はもちろん、WEBサーバーの利用料や導入にかかる教育費用なども補助の対象となっています。補助金の対象となるのは以下のとおりです。 パッケージソフトの本体費用 クラウドサービスの導入・初期費用 クラウドサービスの契約書記載の運用開始日から 1年分までのサービス利用料、ライセンス、アカウント料 パッケージソフトのインストールに掛かる費用 ミドルウエアのインストールに掛かる費用 動作確認に掛かる費用 IT ツール(ソフトウエア、サービス等)の導入に掛かる教育、操作指導費用。また、事業計画の検討に関係するコンサル費用(しかし、関連会社、取引会社への説明会等費用は補助対象外) 契約書記載の運用開始日から 1年分までの問い合わせ・補助対応に掛かる費用、保守費用 社内外・取引先向けホームページ制作サービス初期費用 契約書記載の運用開始日から1年間の WEBサーバー利用料(ただし、既に存在するホームページの日常的な更新・改修費用は補助対象外) 地域医療総合確保基金(介護分)地域医療総合確保基金(介護分)とは、介護施設や介護従事者の確保に向けた取り組みを支援する基金です。人材確保の一環として職場環境の改善を支援していますが、そのなかに「介護ロボット導入支援事業」があります。補助内容は自治体によって異なりますが、1機器につき導入経費の2分の1(上限10万円)程度が補助されることが多いようです。介護現場で今すぐ使えるICTはこれ!ここでは、実際に介護の現場で使われているICT機器を紹介します。介護記録システム「ケアコラボ」ケアコラボ(carecolLabo)は、アセスメントからケアプランの作成、日々のケア記録に特化した介護記録システムです。バイタルや食事量などの基本的な記録はもちろん、写真や動画も記録でき、それらを一元管理することが可能です。またそうした情報をスタッフ同士だけでなく利用者の家族とも共有できる点が特徴です。排せつ予知デバイス「DFree」排せつ支援加算に活用できそうな機器として「DFree」があります。DFreeは、超音波センサーで膀胱の大きさの変化を捉え、排尿の前後のタイミングをアプリでお知らせしてくれるICT機器です。2018年4月には「排泄自立支援」プランのサービス展開を開始し、個人の排泄状況をアセスメントし、その方にあった支援計画を作成するサポートまで行ってくれます。失敗しない導入の進め方業務効率化や生産性アップに貢献してくれるICTですが、導入の仕方を誤ると、せっかく購入したスマホやタブレットが使われずに放置されてしまう、という事態にもなりかねません。介護事業所や介護業務のICT化を成功させるには、以下の3つを意識しましょう。現場で導入を推進する人材の確保どんなに便利なサービスでも使われないと意味がありません。現場の意見も聞かず、トップダウンでICT化を進めるのではなく、現場レベルでICT化をいっしょに進めてくれる推進者を確保しましょう。成功事例に学ぶ介護業界のICT化はまだはじまったばかりですが、すでに先駆的な施設はめざましい成果を挙げています。そうした施設に話を聞いたり足を運んだりすることで、成功した要因や自分の施設でも活かせそうなポイントを習得しましょう。タイミングを図る何の問題もないところに、突然ICTを導入しようとしてもうまくいきません。現場で困っていることや悩んでいることを探り、その解決にむけてみんなの心が動いているときこそ、ICT化のベストタイミングです。ICT化はあくまで手段介護報酬が改定される2018年度以降、ますます盛んになるだろう介護業界におけるICT化。ICT化は、介護の人材不足という避けては通れない大きな課題を解決するための重要な手段です。業務効率化のために、多くの事業所が介護記録システムや介護ロボットを導入せざるを得なくなるでしょう。そんなとき忘れてはならないのが、ICT化はあくまで手段であるということです。ICT化の真の目的は、離職率の低下や定着率アップにつながる職場環境の改善や、利用者のQOL向上やADL維持にあります。ICT機器を選ぶときは、「導入することで介護の質に貢献するか?」という視点をぜひ持っておいてください。

川崎市の福祉イベント「ウェルフェアイノベーションフォーラム2018」に行ってきた!

川崎市の福祉イベント「ウェルフェアイノベーションフォーラム2018」に行ってきた!

2018年3月20日、神奈川県川崎市にて「 ウェルフェアイノベーションフォーラム 2018」が開催されました。10年目を迎えたかわさき基準(KIS)の認証式や、さまざまなテーマにわかれたシンポジウムなどが行われる同フォーラムに、介護ロボットONLINE編集部がお邪魔してきました!KIS認証機器を中心に、気になる介護ロボットの紹介やシンポジウムの内容をレポートしていきます!ウェルフェアイノベーションフォーラムとはウェルフェアイノベーションフォーラム2018とは、川崎市が開催している福祉と産業のイベントです。今回が7回目の開催となる本フォーラムでは、川崎市独自の福祉製品認証基準である「かわさき基準(KIS)」の認証をうけた福祉機器の認証式や、4つのテーマからなるシンポジウム、そして最先端機器の体験や展示が行われます。川崎市の取り組み川崎市では、2014年度から「産業と福祉の融合で新たな活力と社会的価値の創造を目指す」取り組みを進めています。こうした取り組みを「ウェルフェアイノベーション」と位置づけ、約300の企業・団体等が参画するフォーラム運営のほか、福祉課題を解決する異業種間連携等の「新たな製品・サービスの創出に向けたプロジェクト」や、本市独自の福祉製品認証基準である「かわさき基準(KIS)」認証を通じた製品の活用促進等を行っています。2017年度からは、5年間の計画となる「第2期川崎市ウェルフェアイノベーション推進計画」を策定し、新たに「モニター評価等支援事業」などをスタートしました。次章からは、ウェルフェアイノベーションフォーラム2018の様子をレポートしてきます!16製品がかわさき基準(KIS)認証を取得本年で10年目を迎えたかわさき基準(KIS)の認証式。今回の募集テーマは、「新たな在宅モデルの構築、介護者・介助者負担の軽減、ダイバーシティのまちづくり」でした。今回、テーマに沿った16の福祉機器が認証をうけました。 かわさき基準(KIS)プレミアム認証福祉製品 MIRAI SPEAKER Curvy (株式会社サウンドファン) 引きずり型避難マット「ストレッチグライドR(レスキュー)タイプ (パラマウントベッド株式会社) 車椅子 レル・ライト (有限会社さいとう工房) ヘルパー歩 (キョウワアグメント株式会社) 移動・移乗 FREE-SLOPE(株式会社ミスギ) ARUKUTOMO(株式会社発明ラボックス) 視覚障がい者歩行誘導ソフトマット 歩導くん ガイドウェイ(錦城護謨株式会社) 排泄(おむつ) ディスパース オンリーワン幅広テープ(株式会社光洋-ディスパース) 排泄(ポータブルトイレ) ラップポン・ブリオ (日本セイフティー株式会社) 食事 MOMOシリーズ(テクノツール株式会社) コミュニケーション コバリテ視覚支援スタートキット(株式会社古林療育技術研究所) こんにちは赤ちゃん(トレンドマスター株式会社) 見守り 見守りケアシステム M2(フランスベッド株式会社) その他 トランクソリューション(トランクソリューション株式会社) AYUMI-EYE(株式会社早稲田エルダリーヘルス事業団) モフトレ(株式会社Moff) ここでは、介護ロボットONLINE編集部がとくに気になった機器をご紹介します。自動ラップ式排泄処理システム ラップポン・ブリオラップポンは、排泄物を自動でラップしてくれるポータブルトイレです。水を使わず、ポータブルトイレに付き物のバケツ洗浄も必要ないので、介護者の負担や、ニオイを気にする要介護者の精神的負担も軽減されます。関連記事を読む 自動で密封、すぐ捨てられる!自動ラップ式トイレ「ラップポン」|日本セイフティー株式会社 赤ちゃん型コミュニケーションロボット こんにちは赤ちゃん比較的高額なコミュニケーションロボットが多いなか、「こんにちは赤ちゃん」は8,000円(税抜)という低価格で提供している点が大きな特徴です。「利用者によってはコミュニケーション促進や癒しの効果も期待できる」として、今回認証をうけました。関連記事を読む 自らがお世話する存在へ。赤ちゃん型ぬいぐるみロボット「こんにちは赤ちゃん」|トレンドマスター株式会社 歩行解析デバイス AYUMI EYE画像: 測定時間が1/10に!「自分の足で歩きたい」を叶える歩行解析デバイス「AYUMI EYE」とは? AYUMI EYEは、専用センサーを利用者の腰部へはりつけ、6~10m歩くだけで利用者の歩行状態を見える化する歩行解析デバイスです。川崎市は、「AYUMI EYEを利用することで利用者に歩行の改善の意識づけを行うとともに、適切な歩行改善トレーニングの実施につなげることができれば、歩行の改善と生活の変化が期待できる」と評価しています。関連記事を読む 測定時間が1/10に!「自分の足で歩きたい」を叶える歩行解析デバイス「AYUMI EYE」とは? IoT自立支援・回復サービス モフトレ画像: 介護報酬申請にも使える!介護予防サービス「モフトレ」|株式会社Moff モフトレは、ウェアラブルモーションセンサーのMoff Bandとタブレットを使用した機能訓練トレーニングサービスです。トレーニングの実施時間はもちろん、それぞれのトレーニングの回数や角度(可動域)などのデータが記録されます。またそうしたデータを共有することで、ご家族、ケアマネージャーなどとより密なコミュニケーションをとることが可能になります。川崎市は、現状や訓練効果を客観的に把握し取組を進めることができる点、利用者と支援者のコミュニケーション活性化にもつながる点をとくに評価しています。関連記事を読む 介護報酬申請にも使える!介護予防サービス「モフトレ」|株式会社Moff トークセッションで介護ロボット導入のコツを紹介シンポジウムでは、「介護現場での人とモノとの関わり方」「認知症とテクノロジー 新しい取組と実践」などのテーマにわかれてトークセッションが行われました。とくに「介護現場での人とモノとの関わり方」では、積極的に介護ロボットを取り入れている特別養護老人ホーム金井原苑(社会福祉法人一廣会) 施設長の依田明子氏が登壇し、導入のコツとして「新しいことは、たとえ良いことでも職員にとっては負担となる」としたうえで、それを乗り越えるために以下の3点を挙げています。 現場で導入を推進する人材の確保 成功事例に学ぶ タイミングを図る 金井原苑では、さまざまな助成金を駆使しながら2年間で500万円ほどの設備投資を行い、介護リフトを含む多種多様な介護ロボットを導入しているとのことでした。まとめ今年で7回目となる「ウェルフェアイノベーションフォーラム」。昨年度からは新たにモニター事業を開始するなど、国内でも先進的な取り組みを続けてきました。福祉機器や介護ロボットをはじめとした「モノ」を活用し、新しい介護のあり方の模索していく川崎市の今後に注目です。<ウェルフェアイノベーションフォーラム2018>開催日:2018年3月20日(火)12:45~会 場:川崎フロンティアビル 2階概 要:・KIS認証式- 知って、使ってみよう -(12:50~13:10)・シンポジウム- 聞いて、深めよう -(13:15~18:30 )・体験・展示- 見て、触れよう -(11:30~18:00)

10年で倍増!身体拘束の実態と介護ロボットの光と影

10年で倍増!身体拘束の実態と介護ロボットの光と影

要介護者の行動を制限し、自由を奪う「身体拘束」。実は、この10年の間で倍増しているのをご存知ですか?厚生労働省は、平成30年度の介護報酬改定で身体拘束を厳罰化する改定を加える(※1)など、問題視しています。身体拘束が増えている背景には、認知症の増加や、医療・介護業界の人手不足があります。身体拘束は高齢者の尊厳を侵害するだけでなく、身体機能の低下も招く危険な行為です。そんな身体拘束を減らすために、今、何ができるのでしょうか?ここでは、身体拘束に該当する行為や身体拘束の実態、身体拘束ゼロを目指す取り組みなどを紹介していきます。※2018年3月14日追記しました。※1 「身体拘束、来年度から対策強化へ 減算を拡大 要件も厳格化 厚労省方針」より身体拘束とは面会に行った桃子さんは、手足を縛られて身体が硬直した高志さんを見て唖然としました。鼻から栄養剤のチューブを入れるため、嫌がって抜かないようベッドに手足を縛り、手には指が使えないようミトン型の手袋をされていたのです。離床したときは、個室から出られないようにリクライニング式の車イスに動体をベルトで縛り、脚の間もベルトで巻かれていました。 引用元:東田勉(2014年)『認知症の「真実」』講談社現代新書こうした身体拘束が、とくに認知症の高齢者に対して行われている実態があります。身体拘束とは、手足をベッドにしばりつけたり、鍵のかかった部屋に閉じこめたり、ベッドやいすを使用して行動を制限したりすること。厚生労働省は、具体的として下記のような行為を挙げています(※2)。身体拘束の具体例 徘徊しないように、車いすやいす、ベッドに体幹や四肢をひも等で縛る。 転落しないように、ベッドに体幹や四肢をひも等で縛る。 自分で降りられないように、ベッドを柵(サイドレール)で囲む。 点滴・経管栄養等のチューブを抜かないように、四肢をひも等で縛る。  点滴・経管栄養等のチューブを抜かないように、または皮膚をかきむしらないように、手指の機能を制限するミトン型の手袋等をつける。 車いすやいすからずり落ちたり、立ち上がったりしないように、Y字型拘束帯や腰ベルト、車いすテーブルをつける。 立ち上がる能力のある人の立ち上がりを妨げるようないすを使用する。 脱衣やおむつはずしを制限するために、介護衣(つなぎ服)を着せる。 他人への迷惑行為を防ぐために、ベッドなどに体幹や四肢をひも等で縛る。 行動を落ち着かせるために、向精神薬を過剰に服用させる。 自分の意思で開けることのできない居室等に隔離する。 ※2 「 介護老人保健施設の人員、施設及び設備並びに運営に関する基準 」よりこれらに該当しなくても、不用意に行動を制限する場合、身体拘束とみなされることがあります。たとえば、次で紹介する「スピーチロック」などがそうです。3つの身体拘束|スリーロックとは身体拘束をさらにひろく定義する言葉として、「スリーロック」があります。「スリーロック」は、しばしば3つの身体拘束とも呼ばれます。1.スピーチロック言葉による拘束です。「ちょっと待っててね」「~しちゃダメ」「立ち上がらないで」「どうしてそんなことするの」といった叱責の言葉も含まれます。2.ドラッグロック薬物の過剰投与、不適切な投与で行動を抑制することです。夜間の徘徊などを、眠剤や安定剤、泌尿器系の薬でコントロールすることもこれに当たります。3.フィジカルロック物理的な拘束をして身体の動きを制限することです。先ほど上げた11の具体例もここに当てはまります。スピーチロックやドラッグロックは目に見えない分、ケアする側も自覚がないまま行ってしまうことがあります。スリーロックの関連記事はこちらから介護の身体拘束は、どこからが当てはまるのか?(認知症オンライン)身体拘束が認められるケース|緊急やむを得ない場合身体拘束は、いついかなるときでも禁止されるというわけではありません。場合によっては、身体拘束をしてもやむを得ないとされています。厚生労働省は、身体拘束が認められる要件として以下の3つを定めています。 切迫性 利用者本人または他の利用者等の生命または身体が危険に晒される可能性が著しく高いこと 非代替性 身体拘束その他の行動制限を行う以外に代替する介護方法がないこと 一時性 身体拘束その他の行動制限が一時的なものであることこの3要件を満たす場合は、「緊急やむを得ない場合」として身体拘束が認められます。身体拘束の実態本来であれば「緊急やむを得ない場合」のみ行われる身体拘束。しかし、身体拘束はこの10年間で増加傾向にあります。身体拘束 倍増の背景に「認知症の増加」「人手不足」「精神保健福祉資料」によれば、全国の精神科病院および一般病院精神科病床の入院患者のうち、2014年に身体拘束を受けていた患者数は全国で1万682人と報告されています。これは、2003年の患者数の約2倍にあたる数です。なぜ、身体拘束は増えているのでしょうか?その理由として、認知症の増加が考えられます。「平成28年版高齢社会白書」によれば、2025年には65歳以上の認知症患者数が約700万人に増加と推計されており、高齢者のうち5人に1人が認知症となっている計算になります。認知症が増加する一方で、介護の人手不足は年々深刻化しています。人手不足が深刻化する一方で増加の一途をたどる認知症の患者や利用者に、医療や介護の現場が対応しきれていない実態が身体拘束という形であらわれているといえます。 実際に、京都府が実施した調査によれば、 身体拘束の廃止が困難な理由として、半数を超える58.9% の施設が「介護を担当する職員が少ない」と回答したことが分かっています。 つまり、「介護の人材不足」が身体拘束を招いている一因となっているといえるでしょう。「身体拘束を断ればいい」ができない理由「身体拘束が嫌なら、本人や家族が断ればいいじゃないか」ーーそう思うかも知れません。しかし現実には、身体拘束を拒否するのが難しいケースもあるのです。たとえば、本人が身体拘束をやめてほしいと訴えた場合、その訴え自体が認知症や精神症状だと捉えられてしまうケースです。場合によっては、訴えたせいでさらに身体拘束がひどくなる恐れもあります。家族が訴える場合はどうでしょう。施設に本当に充分な人的余裕がなく、また身体拘束を減らすことに積極的でない場合、退院や退所を勧められる危険性があります。在宅で介護できない事情がある家族はそう言われてしまうと困るので、けっきょく我慢するしかない、というケースも実際に存在するのです。なぜ身体拘束は問題なのか?|3つの弊害厚生労働省も問題視する身体拘束。そもそもなぜ身体拘束は問題なのでしょうか?身体拘束は、おもに3つの弊害を招くと考えられています。1.精神的苦痛を与える不適切な扱いや不用意な抑制は、人権侵害や虐待にあたる許しがたい行為です。とくに「身体を縛る」「介護衣(つなぎ服)を着せる」といった行為は、高齢者に不安や怒り、屈辱、あきらめといった大きな精神的苦痛を与えます。2.身体的な機能を奪ってしまう長時間不自然な体勢を強いる拘束や、向精神薬を過剰に服用させて動きを制限する拘束は、高齢者の身体機能を奪う恐れのある危険な行為です。関節の拘縮や筋力低下などを招きかねず、要介護度の重度化につながることも少なくありません。3.家族やスタッフに後悔やトラウマを残す身体拘束は、された本人だけでなく周囲にも影響を与えます。たとえば、拘束されている高齢者を見て、後悔や混乱、苦悩といったトラウマを抱える家族も存在します。また、身体拘束をするスタッフも後悔やトラウマを抱えることがあります。身体拘束をしていることで士気がさがり、離職の原因になることもあるのです。身体拘束は減らせるのか?高齢者の人権を脅かし、身体機能の低下や精神的混乱も招きかねない身体拘束。そんな身体拘束を減らそうと、全国でさまざまな取り組みが行われています。神奈川県の取り組みたとえば神奈川県では、身体拘束廃止に関する研究事業を行い、身体拘束をせずにすむサービス計画書の作成方法などを伝えています。 報告書では、臀部の皮膚を掻き壊してしまう利用者に対して、ミトン型の手袋をつける代わりに、以下のような対応を取ることをおすすめしています。 身体拘束の代わりにとるとよい対応 ・排泄物による臀部のかゆみとの関係を考え、排せつ援助の適正度を再考・刺激の少ない石けんを使用・かゆみに対して気を紛らわせる環境づくり・臀部での掻き壊しがあるため、車いすの座面調整、時間短縮 参考:神奈川県「 介護保険施設等における身体拘束廃止に関する研究事業 」この対応の裏には、「身体拘束をせざるを得ない状況になるほど高齢者が暴れるには、きっと何か理由があるはずだ」という考え方があります。その原因を取り除くことで、身体拘束ゼロを実現しようという試みなのです。各施設での取り組み~「身体拘束ゼロへの手引き」から~厚生労働省が発行している「身体拘束ゼロへの手引き」では、身体拘束ゼロに取り組む病院や施設の事例が紹介されています。ここでは、その取り組みを抜粋して紹介します。東京都八王子市にある上川病院では、「縛る」身体拘束をなくすために、以下のような対応をとっています。「縛る」身体拘束をゼロにするためにとった対応・「拘束」を「縛る」にいい換える・施設内のひもを捨てる・縛らないことの責任は責任者がとると宣言する・管理者とスタッフが現場を共有し、いっしょに縛らないですみ方法を考えるこうした対応を徹底したことによって、縛る非効率さに気づいたり、縛っていた頃に感じていた罪悪感がなくなったりするという結果が生まれたとのことです。見守りの強化が身体拘束を減らす?こうした取り組みとは別に、身体拘束を減らす工夫として「見守りの強化」があります。 厚生労働省は「 身体拘束ゼロへの手引き 」にて、「人員不足を理由に、身体拘束をやむなしとするのは本末転倒」だと指摘し、身体拘束をしない工夫のポイントとして「見守りの強化・工夫」を挙げています。その解決策として、最先端のロボット技術を搭載した見守りロボットに期待が集まっています。次章では、すでに市販されている見守りロボットをご紹介します。見守り強化につながる介護ロボット ベッド見守りシステム| OWLSIGHT (アウルサイト)福祉用「OWLSIGHT (アウルサイト)福祉用」は、非接触・無拘束のベッド見守りシステムです。特徴は、立ち上がりや離床はもちろん、悶えや呼吸などの非常に小さな動きも検出できるところ。これにより、無呼吸症候群の方が寝ている間にちゃんと呼吸できているかなどまで確認できます。OWLSIGHT (アウルサイト)福祉用では人の様子は撮影されないため、一般的なカメラと比較して侵害度が低く、プライバシーに配慮されているといえます。慶応大学発ベンチャーが開発!非接触の見守りシステム 「OWLSIGHT (アウルサイト)福祉用」|株式会社イデアクエストマット式見守りシステム|眠りSCAN「眠りSCAN」は、マットレスの下に敷くだけでベッド上にいる人の状態をリアルタイムでモニタリングできる、非接触型の見守りシステムです。センサーにより、体動や呼吸・心拍などを検知し、睡眠・覚醒・起き上がり・離床などの状態が分かります。モニターでは、イラストによって状態を表示し、数値などでバイタルデータを表示します。ケアプラン改善にも!次世代マット式見守りシステム「眠りSCAN」|パラマウントベッド株式会社 予測型見守りシステム| Neos+Care(ネオスケア)「Neos+Care(ネオスケア)」は、3Dセンサーを用いて人の動きを検知し、それをシルエット画像で表示する予測型見守りシステムです。センサーでは、起き上がり動作や端座位、柵越え、ずり落ち、離床、入退室などの検知が可能です。モニターではシルエット画像が表示されるため、通常のカメラ映像に比べプライバシーに配慮されているといえます。業界初!予測型見守りシステム「Neos+Care(ネオスケア)」|ノーリツプレシジョン3Dセンサ見守りシステム|シルエット見守りセンサ 「シルエット見守りセンサ」は、ベッド上の空間を検知する赤外線センサーを使った見守りシステムです。センサーによって起床やはみ出し、離床を検知します。モニターでは個人の特定ができないシルエット画像で表示されるため、通常のカメラ映像に比べプライバシーに配慮されているといえます。離床はもちろんはみ出しも!人の動きを検知する「シルエット見守りセンサ」|キング通信工業株式会社介護ロボットが新しい身体拘束を生んでしまう?ご紹介したように、ほとんどの見守りロボットは要介護者のプライバシーに配慮した見守りができるよう、機能を制限するなどの工夫をしています。しかし、それでもこうした見守りロボットを指して「身体拘束にあたるのではないか」「人権侵害になるのではないか」と疑問を呈する人も多くいます。 ネット上では、センサーなどによる身体拘束について、さまざまな意見があがっています。 ねぇねぇ!センサーマットって身体拘束なの?— りょうこ (@r_ryokooo) 2012年1月25日 介護業界で身体拘束について、よく問われますが、よくわからないのが、センサーマットとか離床センサーは拘束になるケースもあると言いますが、どこまでが拘束なのかがわからなくなります。— グータラ介護士 (@wild78644079) 2017年11月13日 以前見学した施設でのこと。離床センサーを希望したら、それは身体拘束にあたるから当施設は使いません、と。でも母はコール使えず、今フラつきながら勝手に歩こうとしてて非常に危険、少ない職員でどう気がつくの?と質問したら「ベッドに鈴つけます」と。(((猫かよ!)))— フルフル (@chapter1925) 2017年7月23日 前に身体拘束防止の研修でフットセンサーも身体拘束って言われた。センサーが鳴ってその人の動きを抑制するなら拘束だけど、動こうとする人が転んだりする危険がないよう介助にすぐ行けるようにするためなら問題ないんじゃって言ったらそれでも拘束ですって言い切られたけど、やっぱり違うよね。— 釦 (@botao_tomomi) 2012年7月19日 厚生労働省は、センサーが身体拘束にあたる可能性を示唆厚生労働省は「 介護ロボット重点分野別 講師養成テキスト 」 にて、現在介護施設で使用されている認知症老人徘徊感知機器(センサー)が身体拘束にあたる可能性を示唆しています。切迫性・非代替性・一時性の3要件を満たさない場合に安易にセンサーを使用することに関して、「人権を侵している」と注意喚起しているのです。 見守りロボットに対しても危険性を指摘 見守りロボットに関しても、同様の危険性を指摘しています。とくに映像監視型の見守りロボットを例にあげ、「可視化した画像を見ているだけでは監視・抑制機器となりかねない」と述べています。具体的には、センサーの感知をうけて、 「動かないで」 「まだ寝ててください」 などの対応、いわゆる“スピーチロック”が身体拘束につながるとしています。介護ロボットで身体拘束ゼロをめざすためにとはいえ、すでに多くの施設で、見守りロボットやセンサーが身体拘束廃止のために使われています。また自治体によっては、身体拘束廃止への工夫として、見守り機器の使用を推奨しているケースもあります(※3)。従来の徘徊感知機器にせよ、ロボット技術を活用した最先端の見守りロボットにせよ、大切なのはそれらをいかに使いこなすかという点にあるといえるでしょう。 ※3 岡山県「身体拘束のないケアの実現に向けて」より身体拘束を生まない見守りロボットの使い方厚生労働省は「 介護ロボット重点分野別 講師養成テキスト 」 にて、見守りロボットを使用する際の重要なポイントとして下記を上げています。  画像や履歴から、行動のきっかけや原因・背景を分析する 「どんな生活がしたいのか」という思いを汲み取り、ケアプランに位置付ける  職員同士で情報を共有し、チームで取り組む 定期的にモニタリングを実施し、その必要性について見直しを行うセンサーや見守りロボットが身体拘束を生む恐れがあることをじゅうぶんに理解した上で、そうならない使い方を模索することが、今後の課題となるでしょう。見守りロボットは“グレーゾーン”現在のところ、センサーや見守りロボットが身体拘束にあたるかどうかはグレーゾーンだといえます。使い方によっては、センサーや見守りロボットがスピーチロックなどの身体拘束を招くことにもなりかねません。そうした機器を活用する、もしくはこれから活用しようとする介護従事者は、監視・抑制機器ではなくあくまでも要介護者の自立支援機器としての活用法を十分考える必要があるでしょう。見守りロボットを「監視」という身体拘束を生むものとするか、はたまた身体拘束を減らす救世主とするかは、介護現場で働くあなた次第といえそうです。 <参考資料>介護のニュースサイト Joint「身体拘束、来年度から対策強化へ 減算を拡大 要件も厳格化 厚労省方針」(2017/11/20, http://www.joint-kaigo.com/article-5/pg75.html)認知症オンライン「介護の身体拘束は、どこからが当てはまるのか?」(2017/11/20, https://ninchisho-online.com/archives/13096/)日本看護倫理学会 臨床倫理ガイドライン検討委員会(2015 年6月)「身体拘束予防ガイドライン」NPO法人 PandA-J(2011年)「サービス提供事業所における虐待防止指針および身体拘束対応指針に関する検討」厚生労働省(2015年)「 介護ロボット重点分野別 講師養成テキスト 」特定非営利活動法人 地域ケア政策ネットワーク(2017年3月)「 身体拘束及び高齢者虐待の未然防止に向けた 介護相談員の活用に関する調査研究事業 報告書 」 特定非営利活動法人 地域ケア政策ネットワーク 介護相談・地域づくり連絡会(2017年3月)「 身体拘束及び高齢者虐待の未然防止に向けた 介護相談員の活用に関する調査研究事業 報告書」京都府(2015年)「 平成27年度介護保険施設等における身体拘束状況調査結果 」介護ロボが夜勤職員の代わりに!見守りロボット導入で報酬加算、厚生労働省が発表「看取り介護」とは?具体的な内容や看取り介護の問題点職員と現場を守る!これからの介護リスクマネジメント

増加する介護離職の実態と、介護と仕事を両立するためにできる3つのこと

増加する介護離職の実態と、介護と仕事を両立するためにできる3つのこと

「家族を介護するには、仕事を辞めるしかない」ーーー介護のために会社を辞める「介護離職」が今、問題になっています。現在、働きながら介護をしている人は291万人に達し、そのうち約10万人が介護のために会社や仕事を辞めているといわれています。介護離職する人の多くは、40~50代の役員や従業員。こうした働き盛りのミドルクラスが離職してしまうと、企業としても大きな損失となります。さらに離職して収入源を断たれた介護者が生活保護を受けたり、精神的に追い込まれてうつ病になったり殺人事件に発展したりする事例もあるため、社会問題となっているのです。ここでは、介護離職しようか悩んでいる人に向けて、 介護離職を取り巻く環境や状況  介護離職の問題点 再就職できるのか 介護離職しなくても済む方法などをまとめます。介護離職の現状と実態介護離職とは、家族を介護するために勤務先を辞め、介護に専念することをさします。まずは、介護離職を取り巻く環境や状況を簡単に確認していきましょう。1年間で10万人が介護離職!総務省の調査によれば、2011年から2012年の1年間で介護離職した人は、約10万人と報告されています。会社に介護していることを報告していない「隠れ介護」の人もいることを考慮すると、実際の介護離職者はもっと多いと考えられるでしょう。男性の介護離職者も2万人超え介護離職者はいずれの年も女性の方が多いですが、男性の介護離職者も着実に増えてきています。2009年には、男性の離職者数が2万人を超えました。この背景には、「家族の介護は嫁がするもの」という考え方が薄れ、自分の両親を自ら介護する人が増えたことや、未婚率の上昇とともに自ら介護せざるを得ない独身男性が増えたことなどがあります。介護離職した人の半数以上が「仕事続けたかった」男女ともに増加傾向を見せる介護離職。しかし、誰もが望んで介護離職したわけではありません。三菱UFJリサーチ&コンサルティング株式会社が行ったアンケート調査では、介護離職した人の5割以上が仕事を「続けたかった」と回答していることが分かっています。つまり、男女ともに半数以上の人が介護のために「やむを得ず」離職という選択をしているのです。介護離職者の半数以上が「介護と仕事の両立がむずかしい」 なぜ多くの人は仕事を続けたいと思っているにも関わらず、介護離職を選ぶのでしょうか? アンケート調査によれば、介護離職者が介護離職した理由の6割以上が、「介護と仕事の両立が難しいため」と答えています。その中には、「出社や退社の時刻を自分の都合で変えられない」「労働時間が長い」といった時間の融通に関する理由や、「会社や上司から理解を得られない」「有給や介護休業が取得しづらい」といった理由、また「体力的に限界だ」といった身体的負担に関する理由も含まれるでしょう。ある調査では、介護時間が平日2時間、休日で5時間を超えると、仕事との両立が難しくなると指摘しています。4割以上が介護開始から1年以内に介護離職しているまた、介護開始から介護離職までの期間でもっとも多いのが「1年以内」であることも分かっています。未体験の介護が突然始まり、それに振り回される日々の中で仕事との両立の難しさを痛感し、疲弊したり、いったんリセットを求めたりした結果、「仕事を続けたい」とは思いつつも「介護離職」という選択をしてしまう姿が浮かび上がってきそうです。介護離職はしないほうがいい?介護離職後のリアルここまで、介護離職の現状や介護離職せざるを得ない状況を見てきました。次に気になるのが、介護離職をした後のことです。介護離職をして介護に専念した後に待ち構えているのは、どのような環境なのでしょうか?「介護離職をすると負担が減る」は嘘介護離職をすると仕事をせずに済むので、離職する前よりも負担が軽くなるというイメージがあります。しかし実際は、負担が減るどころか増すことのほうが多い実態が、アンケート調査から明らかになりました。三菱UFJリサーチ&コンサルティング株式会社によるアンケート調査によれば、離職後に 「負担が増した」と回答した人は全体の半数を超えており、経済的負担はもちろん、肉体面・精神面でも負担が増していることが分かっています。もっとも負担が増すのは「経済面」なかでも、もっとも「負担が増した」と感じられているのが経済面です。当然のことながら、会社を辞めると収入源が断たれるため、経済的負担は増します。また、介護保険で受けられるサービスも無料ではないので、その点も考慮した上で経済的な見通しを立てる必要があります。精神的・肉体的負担もアップ経済的な不安は精神的な負担にもなるので、精神面での負担が増すのも自然です。また離職すると会社という社会的なつながりを失うので、孤立感を深めるケースもあるでしょう。では、肉体的な負担が増えるのはなぜなのでしょうか?肉体面での負担が増したと回答しているのは全体の56.6%。半数以上が離職後も負担が増えたと感じています。この理由について、『介護離職しない、させない』(毎日新聞出版)の著書である和氣美枝氏は、以下のように説明しています。 離職をすると時間ができるので、介護だけでなく家事なども気になってやり始めます。なんといっても仕事をしていないので、時間があるように感じてしまうわけです。一方で収入がなくなるので、介護サービスの利用(介護保険の介護サービスも無料ではなく、かかる費用の1割ないし2割を自己負担しなければなりません)も控えがちで、身体介護から見守りまで24時間態勢の介護をまるで介護従事者のようにやってしまう。よって、肉体面の負担も増えてくるのです。 引用元: 和氣美枝 (2016)『介護離職しない、させない』(毎日新聞出版)つまり「仕事さえ辞めれば、今の負担は軽くなるはずだ」という考え方は、必ずしも正しいわけではないということです。再就職は予想以上に難しい?介護を全うしたあとは、再就職して働き出したいと考えている人も少なくないでしょう。なかには、介護がある程度落ち着いたら、介護と仕事が両立できるような就職先を見つけようと考えている人もいるかもしれません。介護離職後の正社員での再就職率は49.8%をマークしており、決して低くはありません。ただし、仕事を「続けたかった」と回答した人が男性で56%、女性で55.7%であることを考えると、仕事を続けたいと考えていたすべての人が再就職できているわけではないといえるでしょう。仕事と介護の両立は本当に可能なのか?介護離職せずにすむ方法介護離職は、必ずしも介護する生活の負担を減らしてくれるものではないことがわかりました。経済的な見通しがついていなければ精神的な負担を増長させますし、希望する条件で再就職できる保証もありません。「親の介護に専念したい」「感謝の気持ちを返したい」という積極的な理由で離職を決めたのであれば問題ありませんが、「辞めるしかない」という消極的な気持ちで介護離職を選ぶのは、必ずしも賢明な判断とはいえないでしょう。とはいえ、ただやみくもに介護も仕事も両方頑張ればよい、というわけではありません。無理のない範囲で介護と仕事を両立するためには、知恵や工夫が不可欠です。次からは、介護と仕事を両立させるための制度やアドバイスをまとめます。介護保険サービスを活用しよう介護と仕事を両立するのに不可欠なのは、「できるだけ自分で介護をしすぎない」ことです。介護をすべて自分で行うと、時間はもちろん体力もかなり消耗し、人によっては「介護うつ」状態に陥りかねません。介護には明確なゴールや期限があるわけではないので、想像以上に長期戦になったり、先が見えない気分になったりすることもあります。長い目で考えても、自分ひとりで介護するのではなく、介護サービスを活用して周囲にサポートを求めましょう。ここでは、主に「介護保険で受けられるサービス」について説明します。介護保険で受けられるサービス介護保険料を納付している40歳以上の要介護者は、自己負担1~2割で介護保険サービスを受けることができます。介護保険サービスにはさまざまな種類があります。訪問系サービス 自宅まで訪問介護員がきて、要介護者の食事や入浴、掃除、買い物などをサポートしてくれるサービス 通所系サービス 要介護者が施設に通い、食事や入浴、リハビリなどのサービスをうけるもの 短期入所系サービス 要介護者が短期間施設に入所し、 食事や入浴、リハビリなどのサービスをうけるもの  施設系サービス 要介護者が施設に入居し、生活上の介護サービスや医療サービスをうけるもの この他にも、福祉用具の購入・レンタルや住宅改修を自己負担1~2割でできるサービスもあります。最近では、自動排泄処理装置などの介護ロボットもレンタル対象になってきています。仕事と介護を両立している人は、こうした介護保険サービスをうまく活用しているのです。次からは、介護保険サービスを受けるまでの流れを解説します。1.要介護認定を受けるこうした介護保険サービスを受けるには、「要介護認定」を受ける必要があります。「要介護認定」とは、「この人は介護が必要な状態です」という公式な認定のことです。要介護認定の申請は市町村の担当課で受け付けています。手続きは、家族だけでなく居宅介護支援事業者などが代行することも可能です。 申請場所 市町村 手続きする人 本人、家族、居宅介護支援事業者等 必要なもの 市町村が用意している「要介護認定申請書」、介護保険の被保険者証 2.ケアマネジャーとプランを作る要介護認定を受ければ、介護保険サービスを利用することができます。どのようなサービスをどのように受けるかは、ケアマネジャーという役職の人と相談しながら決めます。たとえば、「在宅での介護希望か、施設入所での介護希望か」といった介護の希望や、「残業が多い仕事か、出張が多い仕事か」といった働き方に合わせたプランを一緒に作っていきます。ケアプランが完成したら、サービスの提供が開始されます。 介護休業・介護休暇を活用しよう 要介護者の状態によっては、要介護認定やケアプラン作成などに家族が付き添わなくてはならない場合もあるでしょう。付き添いのために、遅刻や早退、欠勤などをする場面も出てくるはずです。そんなときに使えるのが「介護休業・介護休暇」です。介護休業なら賃金の67%が支給される介護休業とは、要介護状態になった家族の介護やその他の世話のために、一定期間以上の休業を取得できる制度のこと。パートやアルバイトの人でも取得できます。通算で93日間まで取得でき、最大3回に分割することが可能です。休業中も賃金の67%が支給されるので、経済的にも負担が軽い方法です。介護休暇は事前の申出不要介護休暇とは、要介護状態にある家族の介護やその他の世話を行うために、1年に5日(対象家族が2人以上の場合は10日)までの休暇が取得できる制度のこと。パートやアルバイトの人でも取得できます。介護休業と違って事前の申し出が不要なので、「 どうしても今すぐ休まなくてはいけなくなってしまった! 」というときにも使えます。また半日からの取得が可能なので、午前に介護関連の用事を済ませて午後から出社するという使い方もできます。介護休業・介護休暇について詳しく知りたい 介護スタッフも知っておきたい!育児・介護休業法とは? を読む会社に介護していることをカミングアウトしよう介護休業や介護休暇を取得するには、会社に「家族を介護していること」を報告する必要があります。また仮にそうした制度を活用しないとしても、会社にカミングアウトするほうがより「負担のない介護」を実現しやすくなるでしょう。介護をしていると、どうしても関係各所から連絡や呼び出しが頻繁に入りますが、介護のことを上司や周囲に伝えていないと、「就業中なのに私用電話が多い」などという評価をされてしまう恐れがあります。また単に「隠している」という事実自体がストレスになることもあります。ただでさえストレスの多い介護を仕事と両立していくには、会社の理解や協力が不可欠になってくるのです。介護と仕事を両立している人はたくさんいるここまで、介護離職の問題点や介護離職しなくても済む方法を解説してきました。突然始まった介護に戸惑っている人の中には、「どう頑張っても両立なんてできっこない」「もう会社を辞めるしか方法はない」と思い詰めている人もいるかもしれません。しかし、介護保険サービスや介護休業などの制度をうまく活用し、介護と仕事を両立している人は実際にいます。厚生労働省が発行しているパンフレット『 仕事と介護 両立のポイント 』や、今回紹介した『介護離職 しない、させない』(和氣美枝・毎日新聞出版)でも、介護と仕事を両立させている人々の実例が多数掲載されています。介護について悩んだら、まずは相談窓口で相談してみましょう。相談窓口は、市町村の役所や地域包括支援センター、居宅介護支援事業所などにたくさんあります。介護離職する場合は、メリットとデメリットをしっかりと把握したうえで決断することをおすすめします。<参考資料> 総務省(平成25年7月)「平成24年就業構造基本調査 」三菱UFJリサーチ&コンサルティング株式会社(調査実施時期2013年1月)「仕事と介護の両立に関する労働者アンケート調査」明治安田生活福祉研究所とダイヤ財団共同調査(2014年11月)「仕事と介護の両立と介護離職」和氣美枝 (2016)『介護離職しない、させない』(毎日新聞出版)

【2018年版】介護ロボット分野がテーマの株式銘柄一覧

【2018年版】介護ロボット分野がテーマの株式銘柄一覧

超高齢社会へと投入する日本。医療や介護の世界では、人手不足が深刻な問題となっています。介護の人手不足解消として期待を集めているのが介護ロボットです。今、多くの企業が介護ロボットの開発に乗り出しています。2018年2月に閣議決定された「 高齢社会対策大綱 」では、介護ロボットの市場規模を2020年までに約500億円へ成長させる目標が打ち出されています。今後も拡大が期待できる介護ロボット業界。今回は、介護ロボットの開発を手がける企業をまとめました。東証一部 まずは、東証一部に上場している企業を紹介するよ! 大和ハウス工業株式会社大和ハウス工業株式会社はロボット事業を展開しており、さまざまな介護ロボットの販売代理店となっています。サイバーダイン社の「ロボットスーツHAL®」をはじめ、見守りロボットである「シルエット見守りセンサ」、パナソニックのベッド型ロボ「リショーネPlus」など、合計13種類のロボットを販売しています(2018年2月23日時点)。 大和ハウス工業株式会社のホームページはこちら 【体験レポ】大和ハウスの介護ロボット展示場「D’s TETOTE」に行ってみた!【前編】【インタビュー】なぜ大和ハウスが介護ロボットを?「D’s TETOTE」で聞いてみた【後編】住友理工株式会社 2014年10月、社名を「東海ゴム工業株式会社」から変更した住友理工株式会社。同社は独立行政法人理化学研究所(理研)とともに、要介護者の身体を抱え上げてベッドから車椅子へ移乗させるなどの介助作業を行う「ROBEAR」の共同開発を行っていました。 住友理工株式会社のホームページはこちら 富士機械製造株式会社要介護者の移乗を介助する移乗サポートロボット「Hug」の開発・販売を行っています。 富士機械製造株式会社のホームページはこちら 株式会社安川電機介助者の負担軽減を目的とし、要介護者のQOL向上のために日常生活で必要な歩行や、立ち座り動作を支援するための屋内移動アシスト装置を開発・販売を行っています。とくに歩行に関するロボットを積極的に開発しており、脊髄損傷者用歩行アシスト装置「ReWalk」や、足首アシスト装置「Cocoroe AAD」などが販売中です。 株式会社安川電機のホームページはこちら 株式会社村田製作所幸和製作所と共同で、要支援1~要介護1程度の歩行に不安がある方向けの電動歩行アシストカー「KeePace(キーパス)」を開発しています。 株式会社村田製作所のホームページはこちら坂道も楽々、だから安心。オートサポート歩行車「リトルキーパス」|株式会社幸和製作所 本田技研工業株式会社ヒューマノイドロボットASIMOの歩行理論をもとに、「倒立振子モデル」に基づく効率的な歩行をサポートする歩行訓練機器を開発しています。 本田技研工業株式会社のホームページはこちら   エア・ウォーター株式会社医療用ガスのトップサプライヤーとして、高度医療から暮らしにかかわる医療まで、包括的な医療ソリューションを展開しているエア・ウォーター株式会社。昨今では福祉介護施設の運営や福祉介護機器の製造販売も展開しており、その一つに超微粒子シャワー入浴装置「美浴(びあみ)」シリーズがあります。 エア・ウォーター株式会社のホームページはこちら シャワー式だから安全、なのにしっかり温まる。介護用入浴装置「美浴」|株式会社エア・ウォーター 株式会社ソルクシーズ主に金融、証券系などのシステム開発及びパッケージソフトの開発・販売などの様々な事業を行っている株式会社ソルクシーズ。各種センサー技術と、それを可視化するソフトウェア開発技術を新たな分野で応用するために立ち上げられた福祉介護の新規事業で開発されたのが「いまイルモ」です。「いまイルモ」は離れて暮らすご家族へ生活の様子をお伝えする、センサーによる見守り支援システム。在宅での使用が想定されています。 株式会社ソルクシーズのホームページはこちら 環境も生活リズムも見える化!まるで同居してるみたいな見守り支援システム「いまイルモ」|株式会社ソルクシーズ パラマウントベッド株式会社昭和22年に病院用ベッドの専業メーカーとしてスタートしたパラマウントベッド株式会社。福祉や介護向けの製品開発を展開する中で、非接触型の見守りシステムである「眠りSCAN」を開発・販売しています。 パラマウントベッド株式会社のホームページはこちら ケアプラン改善にも!次世代マット式見守りシステム「眠りSCAN」|パラマウントベッド株式会社フランスベッドホールディングス株式会社ベッドをはじめとした家具類や、福祉用具・在宅医療機器の製造販売およびレンタルを行っているフランスベッド株式会社。近年は認知症に特化した取り組みを行っており、その一環として認知症外出通報システム「おでかけキャッチ」や赤ちゃん型コミュニケーションロボット「泣き笑い たあたん」を販売しています。 フランスベッド株式会社のホームページはこちら 赤ちゃん型ロボットで「介護される」立場から「世話する」立場へ「泣き笑い たあたん」フランスベッド株式会社個人賠償責任保険も!認知症外出通報システム「おでかけキャッチ」|フランスベッド株式会社ベッド内蔵型で体重も測れる「見守りケアシステムM-2」|フランスベッド株式会社自動寝返り支援ベッドで8割が「夜間の見回りが楽になった」!|フランスベッド株式会社 セコム株式会社今から15年前、日本で初めての食事支援ロボット「マイスプーン」を発売したセコム株式会社。高齢者向けの見守りサービス事業なども展開しているセコムでは、頸髄損傷や、ALS、脳性麻痺、筋ジストロフィー、慢性関節リウマチなどの疾患の人向けに自立支援ロボットを販売しています。 セコム株式会社のホームページはこちら世界初の”実用的な”介護ロボット!食事支援ロボ「マイスプーン」|セコム株式会社 TOTO株式会社誰もが使える”ユニバーサルデザイン”を心がけるTOTO株式会社。同社が高齢者や歩行が困難な人にむけて開発・販売しているのが 「ベッドサイド水洗トイレ」 です。その他にも、入浴介助の負担軽減が期待できる「バスリフト」などの販売も行っています。 TOTO株式会社のホームページはこちら より文化的な排泄介助をめざして「ベッドサイド水洗トイレ」|TOTO株式会社 東証二部 東証二部に上場している企業を紹介するね!象印マホービン株式会社象印マホービン株式会社では、離れて暮らしていても、ご家族のガス利用状況をeメールでお知らせする、「みまもりほっとラインi-pot」を開発しています。 象印マホービン株式会社のホームページはこちら ジャスダック ジャスダックに上場している企業を紹介します!株式会社菊池製作所「マッスルスーツ」などを販売する子会社のイノフィスを設立した 株式会社菊池製作所。そのほかにも、手の震えを抑える肘装着ロボットなどを開発しています。 株式会社菊池製作所のホームページはこちら 人工筋肉で介護の腰痛問題を解決!マッスルスーツ| 株式会社イノフィス21名のスタッフで2台をフル活用!マッスルスーツの導入成功事例(友愛十字会・砧ホーム) 株式会社幸和製作所株式会社村田製作所と共同で電動歩行アシストカー「KeePace(キーパス)」を開発しているほか、株式会社MJIと介護施設向けコミュニケーションロボット「Tapia(タピア)」の共同開発なども行っています。 株式会社幸和製作所のホームページはこちら 坂道も楽々、だから安心。オートサポート歩行車「リトルキーパス」|株式会社幸和製作所株式会社構造計画研究所1959年に創業して以来、建物の構造設計業務をはじめとしたさまざまな業務を行ってきた株式会社構造計画研究所。そこで培ったセンシング技術を応用して、離床リスク検知センサー「EVER Relief」を開発・販売しています。 株式会社構造計画研究所のホームページはこちら 二段構えセンサーで離床をキャッチ!|「EVER Relief」株式会社構造計画研究所東証マザーズ 東証マザーズに上場している企業を紹介します! サイバーダイン株式会社介助者の身体負担を軽減する介護支援用ロボット「HAL」をはじめ、医療用下肢タイプのものや作業支援用のものなど、さまざまな用途で利用可能なロボットを開発しています。 サイバーダイン株式会社のホームページはこちら5分で分かる!ロボットスーツHAL®(ハル)の役割や効果ロボットスーツに新製品登場!「HAL® 腰タイプ 自立支援用」とは? さいごに今後、さらなる市場規模拡大が予想される介護ロボット市場。ベンチャーはもちろん大手企業も介護ロボット開発に乗り出しており、これからの動きに期待が集まります。経済産業省は、平成30年度の事業である「ロボット介護機器開発・標準化事業」に11億円の予算をあてることを決定しました。国内での開発支援はもちろん、海外展開を視野に入れた支援も行っていく予定です。介護ロボットONLINEでは、今後も介護ロボットを開発するメーカーへ積極的に取材を行っています。取材依頼は 問い合わせフォーム よりお願いします。2016年は30億円超え!介護ロボット市場の現状と将来予測

【アンケート結果発表】未来の介護、AIで何が予測できたらうれしいですか?

【アンケート結果発表】未来の介護、AIで何が予測できたらうれしいですか?

人工知能(AI)は、すでに介護の分野にも入り込みはじめています。ケアプランをAIが作ったり、排せつ予測ロボットが次の排せつの時間を予測して教えてくれたり…。まだ完全ではないにせよ、近い将来、そうしたAIの働きが介護の負担をより軽く、介護の質をより高くしてくれることは間違いありません。介護ロボットONLINEでは、「未来の介護、AIで何が予測できたらうれしいですか?」と題して、アンケートを行いました。今回は、そのアンケート結果を発表します。進化を続ける介護ロボットや人工知能(AI)ーー次は何を予測してくれるのでしょうか?アンケート結果発表!アンケートでは、「未来の介護でAIに予測してもらえたらうれしいモノ・コト」として事前に7つの選択肢を設けました。 転倒を予測 排せつを予測 徘徊を予測 誤嚥(ごえん)を予測 感染を予測(インフルエンザ等) 褥瘡(じょくそう)を予測 不穏を予測 さっそく結果を見ていきましょう。予測できるとうれしいのは「転倒」「排せつ」「徘徊」「未来の介護、AIで何が予測できたらうれしいですか?」という問いに対して、もっとも回答が多かったのは「転倒を予測」で63.7%(65ポイント)でした。次いで多かったのが「排せつを予測」で58.8%(60ポイント)、その後「徘徊を予測」(50.0%/51ポイント)、「誤嚥(ごえん)を予測」(47.1%/48ポイント)と続きます。「ケアプラン」や「本人の意思」も予測できるとうれしいその他の意見としては、「ケアプラン」や「伝わらない本人の意思」などがありました。また、「(利用者に)希望を持たせる動機付けをしてくれる人工知能」といった意見もあり、コミュニケーションロボット的なAIを期待する人もいるようです。「転倒」や「徘徊」に課題感――離床センサでは不十分?1位の「転倒」や3位の「徘徊」を防止するため、すでに離床マットや離床センサーを取り入れている介護施設は多いはず。それでも「転倒や徘徊を予測してほしい」という回答が多いのは、これまでの離床センサが事故を防ぐのに十分でないということを表しているのかもしれません。現在主流の離床センサには、「ナースコールが鳴っても駆けつけに間に合わない」「誤報が多い」などの課題があります。不正確で「事後報告」的な通知ではなく、正確で事前に知らせるタイプの離床センサが求められていると考えられます。関連する介護ロボット 業界初!予測型見守りシステム「Neos+Care(ネオスケア)」|ノーリツプレシジョン 個人賠償責任保険も!認知症外出通報システム「おでかけキャッチ」|フランスベッド株式会社 また、離床時以外の転倒や徘徊に対しても、課題感や負担感を抱いていることがうかがえます。排せつを予測するロボットはすでに市販されている!三大介護(食事介助、入浴介助、排せつ介助)のひとつである「排せつ介護」。介護する側はもちろん、される側にとっても肉体的・精神的な負担が大きいケアであるため、「排せつを予測」が2位になったのはもっともなことです。そんな排せつ予測を、すでに実現している介護ロボットがあります。それが 排泄予知ロボット「DFree」 です。 「DFree」本体。超音波センサ(右)を下腹部に装着し、膀胱の状態を取得、分析する 「DFree」は、下腹部に装着することで体内の動きを検知・分析し、排尿のタイミングを予知・通知してくれるウェアラブルデバイスです。「DFree」本体に超音波センサが内蔵されており、膀胱の大きさの変化を捉えることで「そろそろ出そうだ」もしくは「出ました」というお知らせをしてくれます。現状では排尿の予測のみで排便の予測まではできませんが、 介護ロボットONLINEの取材 では、排便も予知できるデバイスを近年中に商品化する予定とのことでした。関連する介護ロボット 世界が注目!排泄予知ロボット「DFree」|トリプル・ダブリュー・ジャパン株式会社 「誤嚥予測ロボ」はないが、「嚥下音から誤嚥を防止するロボ」ならある約半数の人が「予測できるとうれしい」と回答した「誤嚥(ごえん)」。誤嚥が原因で肺炎を引き起こす「誤嚥性肺炎」は、最悪の場合死に至る危険性のある恐ろしい病気です。だからこそ「誤嚥予測」が求められているのですが、残念ながら、現時点では誤嚥を予測するAIおよび介護ロボットは存在しません。しかし、誤嚥を防ぐ介護ロボットは存在します。それが 嚥下(えんげ)音を”聞ける化””見える化”する「ごっくんチェッカー」 です。 ごっくんチェッカー本体ごっくんチェッカーは、嚥下音、つまりモノを飲み込むときの「ごっくん」という音を聞いて、正しく飲み込めているかを確認できる介護ロボット。これによって、誤嚥を放置することが防げます。介護ロボットONLINE編集部も「ごっくんチェッカー」を使ってみましたが、予備知識なしでも音とグラフの2つで自分が正しく嚥下していることを確認できました。関連する介護ロボット 嚥下音を聞ける化・見える化「ごっくんチェッカー」|株式会社ハッピーリス「褥瘡予測ロボ」はないが、「体位変換を自動で行うロボ」ならある嚥下予測と同じく、「予測はできないが予防はできる」介護ロボットが、「褥瘡(じょくそう)」にも存在します。それが「自動寝返り支援ベッド」 です。画像: フランスベッドHPより 「自動寝返り支援ベッド」は、ベッドの床板を左右にゆっくりと傾けることで、利用者の体圧を分散し、寝返りを安全にサポートします。利用者の睡眠も妨げず、体位変換にかかる介護スタッフの負担も軽減する介護ロボットとして注目を集めています。まとめ日々進化するAIや介護ロボット。2018年2月16日に閣議決定された「 高齢社会対策大綱 」では、介護ロボットの市場規模を、2020年までに約500億円までに成長させる目標が打ち出されています。それにともない、AIや介護ロボットの開発もますますすすんでいくでしょう。すでに「排せつ」や「離床」がある程度まで予測できる介護ロボットが市販されています。あなたが待ち望む「未来の介護」は、もうすぐそこまで来ているのかもしれません。< アンケート調査概要 >・調査期間 :2018年2月14日(水)~2月16日(金)・調査対象 :介護ロボットONLINEの読者・有効回答数:102件

【徹底解説!】平成30年度介護報酬改定 総まとめ

【徹底解説!】平成30年度介護報酬改定 総まとめ

平成30年度、3年ぶりとなる介護報酬改定が行われます。2018年1月、その改定内容の全貌が明らかになりました。今回の改定の4つの基本的な考え方を軸にしながら、基本報酬が下がるサービスは?どんな加算がとれるようになったの?など、改定内容を詳しく解説していきます!なお、介護保険法の改正については、以下の記事をごらんください。【どうなる?平成30年】介護保険法の改正ポイントをわかりやすく解説【まとめ】 ※記事内の情報はすべて2018/02/08時点のものです。 介護報酬の基本知識 介護報酬とは、介護事業所が提供した介護サービスに対して支払われる料金のことです。 ここでは、介護報酬のしくみとこれまでの改定率の動きについて、簡単に説明します。基本報酬と加算(減算)がある介護報酬には、「基本報酬」と「加算(減算)」の2種類があります。「基本報酬」とは、訪問介護や施設といった事業所形態ごとに決められている基本的な単位のこと。その「基本報酬」に対して、単位を上乗せすることを「加算」といいます。単位が上乗せされるということは、事業所に支払われる料金が増えるということなので、事業所はより多く料金をもらうために、「加算」が設定されたサービスや取り組みを強化するようになります。介護報酬の改定では、基本報酬が「引き上げ」または「引き下げ」になるケースと、加算(減算)が「新設」「強化」されるケースがあります。これまでの介護報酬改定率介護報酬は3年ごとに改定されますが、今回は全体で0.54%の微増に決着しました。前回の大幅なマイナス改定では結果的に多くの介護事業所が倒産に追い込まれるなど、介護報酬の影響力は非常に大きいため、改定までに多くの関係者が何度も議論を重ねて決定されます。平成30年度介護報酬改定の基本的な4つの考え方平成30年度の介護報酬は、「地域包括ケアシステムの推進」「自立支援・重度化防止」「多様な人材の確保と生産性の向上」「介護サービスの適正化」という4つの基本的な考え方を軸に改定が展開していきます。それぞれをくわしく見ていきましょう。Ⅰ 地域包括ケアシステムを推し進める!1つめの軸は「地域包括ケアシステムの推進」です。これは、中重度者も含めた誰もがどこでも適切な医療・介護サービスをうけられるようにしよう、という考え方です。これにより、複数のサービスの報酬がアップしています。ここでは、4つのポイントに絞って解説していきます。POINT1.ターミナルケア・看取りを評価! 具体的には・・・■ターミナルケアや看取り(特養)を実施すると加算される など地域包括ケアシステムの推進として、ターミナルケアや看取りがますます重視されるようになりました。今回の改定でも、医療ニーズへの対応やターミナルケアを実施する施設に対して加算を新設する改定がなされています。 関係するサービス種別 訪問看護・認知症対応型共同生活介護・特定施設入居者生活介護・居宅介護支援・介護老人福祉施設「看取り介護」とは?具体的な内容や看取り介護の問題点 訪問看護は加算アップ訪問看護では、看護体制強化加算がⅠとⅡに分けられ、ターミナルケア加算の算定者数が多い場合により多くの加算が得られるように改定されます。認知症対応型共同生活介護も加算アップ認知症対応型共同生活介護では、医療連携体制加算が改定されます。これまでの医療連携体制加算に加えて、看護職員や看護師をより手厚く配置したり、たんの吸引などの医療ケアを提供したりする施設に対して新たにⅡ、Ⅲとして加算を設けます。特定施設入居者生活介護も加算アップ特定施設入居者生活介護では、これまで特に医療ニーズに対応した際の加算は設けられていませんでしたが、今回新たに2つの加算が新設されます。入居継続支援加算は、たんの吸引などのケア提供を評価します。退院・退所時連携加算は、医療提供施設の退院・退所時の連携を評価します。居宅介護支援も加算アップ居宅介護支援では、末期の悪性腫瘍と診断された利用者に対して、ターミナル期において通常より頻回に訪問したり、利用者の状態を医師や事業者へ提供した場合、それを評価するターミナルケアマネジメント加算が新たに設けられます。介護老人福祉施設も加算アップ介護老人福祉施設では、2点変更点があります。1つめは配置医師緊急時対応加算が新設されたことです。これは、特養の配置医師が施設の求めに応じて、早朝・夜間・深夜に施設を訪問して入所者の診療を行った場合、単位が加算されるものです。2つめは看取り介護加算の強化です。これまでの看取り介護加算に加えて、配置医師緊急時対応加算の体制が整備されてた上で看取りを行った場合、より高い評価がなされます。POINT2.医療と介護の連携を強化! 具体的には・・・ ■ケアマネ・訪問介護事業所と医療機関との情報連携を義務化する など地域包括ケアシステム構築のひとつとして、医療と介護の連携が叫ばれています。医療から介護へスムーズに移行できるよう、新たな加算等が加わりました。 関係するサービス種別 居宅介護支援・通所リハビリテーション・訪問リハビリテーション居宅介護支援は3つの変更あり居宅介護支援では、主に3点の変更点があります。1つめは入院時情報連携加算の取得条件の変更です。情報提供の期間が入院後7日から3日以内になるかわりに、提供方法は問わないという変更がなされました。2つめは退院・退所加算の単位です。連携回数に応じた評価、およびカンファレンスに参加した場合の上乗せ評価がなされます。3つめは特定事業加算に新しくⅣという区分が新設される点です。これは、医療機関等と総合的に連携する事業所をさらに評価するための加算です。訪問リハビリテーション・通所リハビリテーションは見直しあり通所リハビリテーションでは、医療保険のリハビリ提供から新たに介護保険のリハビリ提供を開始する場合、 面積や人員の要件を緩和 リハ計画書の様式を互換性のもったものにする ことが見直されています。POINT3.介護医療院の創設 具体的には・・・ ■介護医療院に転換した場合、加算あり など 関係するサービス種別 介護療養型医療施設、医療療養病床 など 介護医療院は、医療的ケアが必要な重介護者の受入れと、看取りやターミナルケアの機能を備える生活施設です。創設の背景には、介護療養型医療施設数の減少や医療ニーズの増大などがあります。そうした問題を解決するため、介護療養型医療施設等から介護医療院への転換が推進されていきます。転換する場合、基準が緩和されたり、転換後の加算が与えられます。POINT4.認知症の人への対応を評価! 具体的には・・・ ■看護職員の配置が手厚いグループホームを評価する■ショートステイ・小多機でも認知症の人を対応すると加算される など認知症の人への対応強化がますます重視されるようになってきました。今回の改定では、看護職員を手厚く配置していたり、専門的なケアを提供したりする施設に加算を設けています。 関係するサービス種別 認知症対等型共同生活介護、短期入所生活介護、短期入所療養介護、小規模多機能型居宅介護、看護小規模多機能型居宅介護、特定施設入居者生活介護 認知症対応型共同生活介護は加算アップ認知症対応型共同生活介護では、医療連携体制加算が強化されます。Ⅰ~Ⅲに分けられ、Ⅱ~Ⅲではより手厚く看護師・看護職員を配置した場合を評価します。(※「POINT1.ターミナルケア・看取りを評価!」で説明済)短期入所生活介護、短期入所療養介護は加算アップ短期入所生活介護、短期入所療養介護では、国や自治体が実施または指定する認知症ケアに関する専門研修を修了している者が介護サービスを提供した場合、新たに認知症専門ケア加算を設けています。小規模多機能型居宅介護、看護小規模多機能型居宅介護、特定施設入居者生活介護は加算アップ小規模多機能型居宅介護、看護小規模多機能型居宅介護、特定施設入居者生活介護では、若年性認知症の人を受け入れた場合に、新たに若年性認知症利用者受入加算がされます。Ⅱ 自立支援・重度化防止の取組を強化 2つめの軸は「自立支援・重度化防止への取組」です。今回の改定では、主にリハビリテーションの強化を中心に改定が展開されています。これにより、リハビリテーションに関係する複数のサービスの報酬がアップしています。 POINT1.リハビリテーションの強化を評価! 具体的には・・・ ■外部のリハ職と共同して計画を作成すると加算される など先述したとおり、今回の改定ではリハビリテーションに対する加算がこれまで以上に重視されています。リハビリテーション強化のポイントは、主に3つあります。 リハビリテーションマネジメント加算 アウトカム評価の拡充 外部リハ職との連携 関係するサービス種別 訪問リハビリテーション、通所リハビリテーション、訪問介護、定期巡回・随時対応型訪問介護看護、小規模多機能型居宅介護、通所介護、認知症対応型通所介護、短期入所生活介護、特定施設入居者生活介護、認知症対応型共同生活介護、介護老人福祉施設 1.リハビリテーションマネジメント加算■訪問リハビリテーション、通所リハビリテーションで加算アップ訪問リハビリテーション、通所リハビリテーションでのリハビリテーションマネジメント加算の変更点は、Ⅲ・Ⅳの区分が新設され、医師の詳細な指示に基づいたマネジメントが評価されるようになった点です。■介護予防訪問リハビリテーション、介護予防訪問通所リハビリテーションでも加算アップ要支援者のリハビリテーションを行う介護予防訪問リハビリテーション、介護予防訪問通所リハビリテーションでは、これまでリハビリテーションマネジメント加算がありませんでしたが、多職種連携の取組などを評価するために新たに新設されました。2.アウトカム評価の拡充■訪問リハビリテーションアウトカム評価はこれまで、介護予防通所リハビリテーションにのみ設けられていましたが、これを予防介護訪問リハビリテーションにおいても設けられることになります。具体的には、事業所評価加算という新しい加算項目で評価されます。■通所リハビリテーション介護予防通所リハビリテーションでは生活行為向上リハビリテーション実施加算が新設され、生活行為の向上に焦点をあてたリハビリテーションの提供を評価します。生活行為向上リハビリテーションは、目標に達成した場合、3月以内~6月まで加算されますが、6月で目標が達成できない場合、減算されます。3.外部のリハ職との連携■訪問介護、定期巡回・随時対応型訪問介護看護、小規模多機能型居宅介護訪問介護では、これまでの生活機能向上連携加算に加え、医療提供施設のリハ専門職や医師が訪問して行った場合、評価を充実します(生活機能向上連携加算(Ⅱ))。定期巡回・随時対応型訪問介護看護、小規模多機能型居宅介護では、これまで生活機能向上連携加算がありませんでしたが、これからは訪問介護と同様の加算が創設されます。■通所介護、認知症対応型通所介護、短期入所生活介護、特定施設入居者生活介護、認知症対応型共同生活介護、介護老人福祉施設通所介護をはじめとした各種施設では、外部のリハ専門職や医師が訪問し、共同でアセスメントを行ったり計画を作成することを評価する生活機能向上連携加算が新設されます。POINT2.訪問介護に大きな変化が! 具体的には・・・ ■生活援助中心型の基本報酬を引き下げ■利用回数が多すぎる訪問介護(生活援助中心型)を適正化する など 自立支援・重度化防止の取組として、訪問介護の生活援助サービスにメスが入ります 。まず、生活援助の報酬が引き下げられます。それに伴い、身体介護の報酬が微増します。後述しますが、生活援助ヘルパーの研修も簡略化されます。 関係するサービス種別 訪問介護 訪問介護は生活援助の基本報酬引き下げへ訪問介護では、身体介護をより重視する一方で、生活援助の基本報酬を下げる改定が行われます。さらに、訪問回数の多い訪問介護へも対策がたてられています。通常のケアプランよりかけ離れた回数の生活援助のための訪問介護を位置づける場合は、ケアマネジャーが市町村にケアプランを届け出なければならなくなります。そのうえで、必要に応じてサービス内容の是正を促していくとしています。POINT3.デイサービスに新しい加算 具体的には・・・ ■ Barthel Index(バーセルインデックス)という評価方法を使用して、ADL維持等加算という新しい加算を新設する など 関係するサービス種別 通所介護 通所介護は加算アップ通所介護には、ADL維持等加算という新しい加算が新設されます。これは、ADL(日常生活動作)の維持、または改善の度合いが一定の水準を超えた場合に加算されるものです。測定には、新たにBerthel Index(バーセルインデックス)という評価方法が採用されることになっています。POINT4.各サービスで排せつ支援に対する加算! 具体的には・・・ ■ 排泄における要介護状態を軽減した場合、排せつ支援加算が加算される など 自立支援・重度化防止として、リハビリといっしょに注目されているのが「排せつ」です。今回の改定で、排せつにおける要介護状態を軽減できると考えられる利用者に対して支援を行う場合、新しい加算が設けられることになりました。 関係するサービス種別 各種の施設系サービス 施設系サービスで加算アップ排せつ支援加算は、排せつの要介護状態を軽減できると医師等が判断し、かつ利用者もそれを望む場合に、原因の分析や支援を行うことで加算されるものです。目安として、「全介助」から「一部介助」以上に、または「一部介助」から「見守り等」以上に改善することが掲げられています。Ⅲ 多様な人材の確保と生産性の向上 3つめの軸は「多様な人材の確保と生産性の向上」です。具体的には、各種基準の緩和やロボットやICTを活用した負担軽減などがあげられます。ここでは、大きく2つのポイントについて触れます。POINT1.介護福祉士は身体介護を中心に、生活援助は新しい人材に具体的には・・・■ 生活援助の人材確保のため、新しい研修カリキュラムを創設 関係するサービス種別 訪問介護 訪問介護では、生活援助を担うヘルパーを確保するために、生活援助ができる訪問介護ヘルパーの研修時間を短縮するなどの措置がとられる予定です。その一方で、身体介護は介護福祉士等が中心となって担っていきたいという意向があります。そのためか、先述したとおり生活援助中心型の基本報酬は引き下げられます。POINT2.介護ロボットが夜間職員の代わりに! 具体的には・・・ ■ 見守り支援ロボットを導入することで、夜間配置加算の取得条件を緩和する 関係するサービス種別 介護老人福祉施設、短期入所生活介護 介護老人福祉施設、短期入所生活介護では、夜勤職員配置加算の取得条件が緩和されます。現行では「最低基準よりも1人以上多く置いた場合」となっている加算要件を、「ベッド上の入所者の動向を検知できる見守りロボットを、入所者数の15%以上に設置している場合、夜勤職員の数が最低基準を0.9人上回っていれば取得できる」と変更しています。つまり、見守りロボットが夜勤職員の0.1人分(10%)に相当するということです。これによって夜勤職員の数を減らすことはできなくとも、職員の勤務時間を減らすことはできるので、休憩時間が多くとれるなどのメリットがあると考えられます。介護ロボが夜勤職員の代わりに!見守りロボット導入で報酬加算、厚生労働省が発表Ⅳ 介護サービスの適正化4つめの軸は、「介護サービスの適正化・重点化」です。これまでの介護報酬改定でも、収益の大きいサービスは基本報酬が削られてきましたが、今回も例外ではありません。3つのポイントに絞って解説します。POINT1.訪問系サービスの集合住宅減算が拡大へ! 具体的には・・・ ■ 集合住宅居住者への訪問サービスに関する減算が拡大訪問系サービスには、事業所と同一の敷地内(または隣接する敷地内)に所在する建物に住居する者に対してサービスを提供する場合、減算される制度があります。この、通称「集合住宅減算」が今回の改定で拡大されます。 関係するサービス種別 訪問介護、夜間対応型訪問介護、訪問入浴介護、訪問看護、訪問リハビリテーション、定期巡回・随時対応型訪問介護看護 訪問介護、夜間対応型訪問介護、訪問入浴介護、訪問看護、訪問リハビリテーションで減算見直し見直されたのは、 建物の範囲 減算幅 のふたつです。1.建物の範囲減算の対象となる建物の範囲は、これまで有料老人ホーム等のみが「同一建物」とされてきましたが、それ以外の建物であっても、集中住宅減算の対象となるようになりました。2.減算幅これまで1月あたりの利用者数が20人以上の場合10%減算だったところ、1月あたりの利用者数が50人以上の場合15%減算となりました。定期巡回・随時対応型訪問介護看護も減算拡大定期巡回・随時対応型訪問介護看護では、1月あたりの利用者数が50人以上の場合、900単位/月の減算となりました。POINT2.訪問看護・介護予防訪問看護の基本報酬を引き下げ! 具体的には・・・ ■ 両サービスとも基本報酬、介護予防訪問看護はさらに引き下げ  関係するサービス種別 訪問看護、介護予防訪問看護2つめにメスが入ったのは、訪問看護および介護予防訪問看護です。まず、両サービスとも基本報酬が引き下げられます。さらに、要支援者に対する訪問看護である介護予防訪問看護は、訪問看護ステーション・病院(または診療所)ともに基本報酬が引き下げられます。POINT3.大規模通所介護の基本報酬を引き下げ! 具体的には・・・ ■ サービス提供時間を1時間ごとに見直し■大規模な通所介護事業所の基本報酬を引き下げ3つめのメスは、通所介護に入りました。とくに大規模型の通所介護は、基本報酬がダウンします。また、サービス提供時間の区分がより細かく分けられます。 関係するサービス種別 通所介護、認知症対応型通所介護、通所リハビリテーション 通所介護、認知症対応型通所介護で、大規模型は基本報酬をダウン通所介護、認知症対応型通所介護では、大規模型Ⅰ・Ⅱの基本報酬が引き下げられます。サービス提供時間も2時間ごとから1時間ごとに見直されました。通所リハビリテーションでも基本報酬引き下げへ通所リハビリテーションでは、長時間のサービス提供の基本報酬が引き下げられました。具体的には、「6時間以上8時間未満」だったサービス提供時間区分が1時間ごとになり、各時間区分での基本報酬がダウンしています。まとめここまで、平成30年度の改定内容を4つの軸にわけて確認してきました。全体としては0.54%の微増となりましたが、サービスによっては基本報酬が引き下げされているものもあり、運営の上では厳しい状況が続くでしょう。 介護ロボットONLINEが独自に行ったアンケートでは、約7割の介護従事者が今回の改定内容に不満を抱いているということも分かっています。介護の現場で実際に働く人々が強く「加算すべき」と考えているものとして「介護職員の処遇改善」があげられますが、今回の介護報酬改定ではあまり触れられていません。ここからも、現場と制度のギャップが感じられます。介護報酬の改定内容が最終決定するのは、2018年4月です。介護ロボットONLINEでは、引き続き介護報酬改定の動きを追っていきます。251名に緊急アンケート!「H30年度の介護報酬改定、満足ですか?」に72%が「不満」平成30年度介護報酬改定 リンク集社会保障審議会(介護給付費分科会)資料一覧 厚生労働省|社会保障審議会(介護給付費分科会) サービス別全般・ 運営基準の改正等の概要(案) (平成29年12月1日) ・ 指定居宅サービス等の事業の人員、設備及び運営に関する基準等の改正等に関する事項について(案) (平成29年12月1日) ・ 地域区分について(案)  (平成29年10月27日) 居宅サービス・ 訪問介護の報酬・基準について  (平成29年11月1日)・ 訪問看護の報酬・基準について(平成29年11月8日)・ 通所介護の報酬・基準について (平成29年11月8日)・ 通所リハビリテーションの報酬・基準について (平成29年11月8日)・ 訪問リハビリテーションの報酬・基準について (平成29年11月8日)・ 居宅療養管理指導の報酬・基準について (平成29年11月8日)・ 短期入所生活介護の報酬・基準について (平成29年11月15日)・ 短期入所療養介護の報酬・基準について (平成29年11月22日)・ 特定施設入居者生活介護の報酬・基準について (平成29年11月15日)・ 福祉用具貸与の報酬・基準について (平成29年10月27日) 共生型サービス・ 共生型サービスの報酬・基準について (平成29年11月29日) 地域密着型サービス・ 定期巡回・随時対応型訪問介護看護・夜間対応型訪問介護の報酬・基準について (平成29年11月1日)・ 定期巡回・随時対応型訪問介護看護・夜間対応型訪問介護の報酬・基準について 2 (平成29年12月6日) ・ 認知症対応型共同生活介護、認知症対応型通所介護等の報酬・基準について (平成29年11月15日) ・ 療養通所介護の報酬・基準について (平成29年11月8日)・ 小規模多機能型居宅介護の報酬・基準について (平成29年11月1日)・ 看護小規模多機能型居宅介護の 報酬・基準について (平成29年11月8日) 居宅介護支援 ・ 居宅介護支援の報酬・基準について② (平成29年12月1日) 施設サービス ・ 介護老人福祉施設の報酬・基準について (平成29年11月15日) ・ 介護老人保健施設の報酬・基準について (平成29年11月22日) ・ 介護療養型医療施設・介護医療院の報酬・基準について(平成29年11月22日)その他・ その他の事項について (平成29年11月29日) ・ 介護人材関係について (平成29年11月29日)  

ベッド内蔵型で体重も測れる「見守りケアシステムM-2」|フランスベッド株式会社

ベッド内蔵型で体重も測れる「見守りケアシステムM-2」|フランスベッド株式会社

介護ベッドをはじめ、さまざまな福祉用具の開発、レンタル事業を行っているフランスベッド株式会社。介護ロボットONLINEでは、以前にも泣き笑い たあたんや おでかけキャッチを取材しました。今回取材するのは、今注目度が急上昇している“見守り支援ロボット”。平成30年度の介護報酬改定で、見守り支援ロボットが夜勤職員配置加算の緩和条件として認められることになったのです。 「見守りケアシステムM-1・M-2」について、商品開発部の今西氏に話を伺いました。 商品開発部 今西忠之氏に話を伺う「見守りケアシステム M-1・M-2」とは?「見守りケアシステムM-2」は、ベッドご利用者様の離床動作を検知して通知するベッド内蔵型の見守りロボットです。見た目は普通の介護ベッドに見えますが、実はこちらのベッドにも「見守りケアシステムM-2」が内蔵されています。ベッド自体は通常の3モーター等の電動ベッドで、そこに追加でセンサを内蔵します。新車にオプションをつけるイメージですね。4つのセンサでベッド上の動きをキャッチ当製品の旧モデルとして、「見守りケアシステムM-1」(2013年2月発売)があります。まずは「M-1」と共通する機能をご紹介します。センサは、ベッドの足の根元に搭載されています。4ヶ所のセンサがそれぞれ重量を測ることで、人の重心を読みとっているんです。たとえば、ベッドの上で人が起き上がると重心が下の方に寄りますし、端座位(ベッドに腰かけた状態)だと左右どちらかに寄りますよね。そのように極めて正確にベッド上の人の動きをレスポンス良くキャッチすることができます。。4段階のアラート設定「見守りケアシステムM-2」では、ベッド上の人の状態を「動き出し」・「起き上がり」・「端座位」・「離床」の4段階で判断します。4段階すべてでアラートがなるわけではなく、そのうちのひとつの段階を選択していただき、その状態になったときだけアラートを発します。起き上がりから離床までの動きがゆっくりの方には「離床」モードで、起き上がったらすぐ離床するという方には「起き上がり」モードで通知してもらう、といったご利用者様の状態に合わせてカスタマイズが可能です。1度目の通知後、ご利用者様が完全に離床した状態になったら、2度目の通知がなされます。ーーー「動き出し」と寝相を間違えることは無いのでしょうか?大きな寝相に対しては、アラートが発されることもあります。ただ、「動き出し」モードを選択されたご利用者様は離床にともなうリスクが非常に高い方が多いので、「それでもいいから知らせてほしい」というニーズがありますね。ヒューマンエラーをなくす「自動見守り再開機能」現場から好評をいただいているのが、「自動見守り再開機能」です。一般的な離床センサは、ナースコールの配線を分配して設置されています。この「見守りケアシステム」シリーズも同様です。そのため、排泄介助などのたびにセンサが反応しないようにナースコールもろとも電源をオフにすることが多いのです。しかし、介助が終わったあとにオンにするのを忘れてしまい、センサもナースコールも使えないまま放置してしまうというヒューマンエラーが多発していると分かりました。当製品では、コントローラー自体に一時停止する機能を追加し、一時停止モードから10分後に自動的に電源がオンになるようにしています。また一時停止中にベッドに人が乗った場合も、自動でオンになります。 M-2における新たな新機能とは?「M-1」をさらにブラッシュアップさせたのが、2017年5月に発売した今回ご紹介する「M-2」です。主に2つの機能が追加されました。無線LAN対応でリアルタイム表示ひとつめは、通信機能を追加した点です。これにより、PC上でリアルタイムにご利用者様の状態を見守ることが可能になりました。最大20台まで一気に見守ることができるので、遠目からでも複数のご利用者様の状態をご覧いただけます。ご利用者様の表示をダブルクリックすると、個人の情報をまとめて見ることができます。アラームの履歴や体重の変化、現在の状況などが見られるこの画面は、印刷することも可能です。ニーズが多かった体重測定機能ふたつめは、体重測定機能を追加したことです。当製品をご利用いただいている事業所から、「体重も計れないのか」というお問い合わせを非常に多くいただきました。詳細な重さまで量るのは価格等の問題で難しいと考えていたのですが、「目安でも良いから知りたい」という声が多く、今回追加に至りました。体重計のような使い方に加えて、ベッド離着床時に自動で体重計測を行いますので、日々ベッドを利用するだけで1日の平均体重をベッドが6か月分記録されます。つまり、毎日の体重確認に加えて体重増減の傾向を簡単に確認することが可能なのです。現場の声を吸いあげた改良、オプション機能もその他にも、リモコンの位置を頭から足元に移動させるといった改良を行っています。またオプションとして、バイタルセンサと温湿度センサを追加することで、心拍や居室内の環境を見守ることもできるようになりました。こうした改良は、営業時代から付き合いのある事業所の方々にヒアリングし、そこで得た声を参考にしています。他社よりも「正確」「簡単」をめざしてーーー開発の背景を教えてください。弊社が「見守りケアシステムM-1」の開発を手がけはじめた当初、すでに同等の製品が他社から販売されていました。しかし市場リサーチを行った結果、「正確性」と「操作の簡単さ」に課題があるということが分かりました。取説なしでも操作できるとくに「操作の簡単さ」は、継続的にお使いいただくのに不可欠な要素です。そのため弊社では、「取扱説明書を見なくても使える」製品をめざして開発をはじめました。ーーー介護ロボットのなかには、操作が難しく持ち腐れになってしまうという話をよく聞きます。そうならないためにも、誰でも使えるように操作の面ではこだわりました。液晶に表示される問いに答えるあいだに設定が終わるようにしたり、クリックとダブルクリックだけでほとんどの操作ができるようにしたりという工夫をほどこしています。ーーーM2は厚生労働省の「モニター調査事業」でも検証されていましたね。はい、そちらの事業でも、介護職員の方から「取説を見なくても直観的に操作でき、簡単に使いこなせた」と言っていただきました。導入先からも、「使い方が分からない」という問い合わせはいただいたことがないですね。サーバーレスでランニングコスト削減もう一つ他社と大きく違うのが、サーバーをたてていないという点です。他社の同等製品は、サーバー(サービスを提供するコンピュータ)をたてて情報を集めたり、集めた情報を解析したりしています。その分高度な処理ができるケースもありますが、一方でサーバーを管理する手間がかかったり、保守費用などが発生したりすることも多いです。介護現場で働く方々はコンピュータに詳しくない方も多いので、買い切りでできるだけシンプルなシステムをご提供できるよう工夫しました。「見たら欲しくなる」見守りロボットーーー最後にメッセージをお願いします。ここまでご説明したとおり、すごく使いやすい機器になっています。ぜひ一度見ていただきたいですね。見たらたぶんほしくなると思います(笑)。弊社では全国各所にショールームをご用意しておりますので、足を運んでいただければと思います。また、介護事業所様であればデモ機をお持ちして実際にお使いいただけますので、弊社までお気軽にお問い合わせください。 発売日 2017年5 月1日(水)(見守りケアシステムM-2) 価格 オープンプライス 製造/販売 フランスベッド株式会社 問い合わせ先 03-6741-5579 (病院施設企画室) 編集部まとめ取材時には、「実は介護の現場ではそれほどバイタル情報が求められていないのでないか」「デモでお使い頂くときも取説は置いていかない」など、現場の真のニーズを捉えているゆえのいわば独自路線的なフランスベッド社ならではの姿勢が随所に見られました。見守り支援ロボットが各社で開発・販売されているなか、著しい差別化をはかるのがますます難しくなる中、あくまでユーザーファーストを貫く「見守りケアシステムM-2」は、たしかに“見たら欲しくなる”ロボットだろうと実感させられました。

【介護ロボットフォーラム2017】最新介護ロボットを紹介!見守りロボ、排泄予測ロボも

【介護ロボットフォーラム2017】最新介護ロボットを紹介!見守りロボ、排泄予測ロボも

2018年1月22日、介護ロボットフォーラム2017が開催されました。介護ロボットフォーラムとは、すでに商品化あるいは、近々商品化を予定している介護ロボット等を一堂に集める展示会です。今回は全24社の介護ロボットが展示され、説明や相談が行われました。そんな展示会に、介護ロボットONLINE編集部も行ってきました!編集部が気になった介護ロボットを中心に、フォーラムの様子をお届けします。介護ロボットフォーラム2017とは介護ロボットフォーラムは、厚生労働省の「福祉用具・介護ロボット実用化支援事業」の一環として2016年から開催されている展示会兼相談会です。展示会場では、介護ロボットの動向やシーズ・ニーズの報告をしあう「介護ロボットシンポジウム」も同時開催されました。会場は大混雑!シンポジウムは終始立ち見状態フォーラム会場であるTOC有明には、全24社の介護ロボットが展示されました。開場早々多くの人が来場し、会場内は混雑状態。介護ロボットの注目度の高さが伺えます。 どの介護ロボットの前にも人だかりができていた 介護ロボットの国内施策や海外動向を報告するシンポジウムは、常に立ち見状態。介護ロボット開発メーカーだけでなく、介護施設関係者や自治体関係者など、多くの人が傍聴していました。 介護ロボットの海外の動向を報告する株式会社日本政策投資銀行の植村 佳代氏気になった介護ロボットをピックアップ!今回のフォーラムでは、見守り支援、移乗支援(装着/非装着)、自立支援、排泄支援など、多種多様な介護ロボットが展示されていました。その中でも気になった介護ロボットをピックアップしていきます。介護報酬改定で注目度アップ!見守り支援ロボット展示会場で目立ったのは、展示されている見守り支援ロボットの多さです。約1/3以上が見守り支援ロボットだったといっても過言ではないでしょう。その背景には、平成30年度の介護報酬改定があるといえます。「見守りロボが夜勤職員のかわりとなることで、夜勤職員配置加算の条件が緩和される」という方針が、2017年の審議会で打ち出されたのです。詳しくはこちら: 介護ロボが夜勤職員の代わりに!見守りロボット導入で報酬加算、厚生労働省が発表 エアコンみまもりサービス|パナソニック株式会社パナソニック製のエアコンと、別売りのルームセンサを組み合わせて見守りをする「エアコンみまもりサービス」。遠隔でエアコン操作できるのはもちろんのこと、非接触のバイタル生体センサであるルームセンサによって室内にいる人の活動量や睡眠状態を見守ることができます。介護事業所向けの製品で、在宅での活用は実証段階とのこと。新築やリフォーム時だけでなく、必要な部屋1台から導入可能な点も魅力です。ケアサポートソリューション|コニカミノルタ株式会社居室天井に設置する行動検知センサによって、居室内にいる人の起床や離床、転倒などを検知・通知します。ベッド上の状態を通知する見守り支援ロボットが多い中、居室内全体の様子を知ることができる点が魅力です。遠赤外線で夜間の見守りもでき、転倒時には前後30秒録画することでエビデンスを残すことができます。メーカー担当者によれば、「転倒時のエビデンスを残す機能で、家族への説明がスムーズにいったという例もある」と話していました。シルエット見守りセンサ|キング通信工業株式会社防犯カメラを中心としたセキュリティ機器メーカーのキング通信工業は、はやい段階から見守り支援ロボットを開発・販売しています。「シルエット見守りセンサ」は、ベッド上の人をシルエットで表示することで、プライバシーに配慮しながら見守ることができる見守りロボット。遠隔からシルエット画像を確認することで、本当に今すぐ駆けつけが必要かどうか判断できます。取材記事はこちらから: 離床はもちろんはみ出しも!人の動きを検知する「シルエット見守りセンサ」|キング通信工業株式会社 介護支援から自立支援へ?パワーアシストスーツ見守り支援ロボットについで目立っていたのが、パワーアシストスーツです。パワーアシストスーツとは、スーツのように装着することで、介護作業時やリハビリ時に身体の動きをサポートしてくれる装着型のロボットのこと。これまでは介護する人の動きを支援する“介護支援”的な側面が強かったのですが、昨今の流れにのり、被介護者の動きをサポートする“自立支援”的側面が強調されていたのが印象的です。展示会場では、多くの人が実際に装着し、使用感に驚きの声を挙げていました。マッスルスーツ|株式会社イノフィスマッスルスーツは、主に介護者の腰にかかる負担を軽減するためのウェアラブルロボットです。装着者の動作をアシストしますが、電力を使っていない点が特長です。そのため、入浴介助など水を使うシーンでも使用することができます。メーカー担当者によれば、今後は被介護者のリハビリや自立支援にむけた活用方法も模索していきたいとのことでした。取材記事はこちらから: 人工筋肉で介護の腰痛問題を解決!マッスルスーツ| 株式会社イノフィス HAL|CYBERDYNE株式会社もっとも有名なパワーアシストスーツのひとつであるHAL。2017年10月には、足腰の弱った高齢者向けに「HAL® 腰タイプ 自立支援用」を新たに販売開始しました。メーカー担当者によれば、現状では自立支援用よりも「HAL®介護支援用(腰タイプ)」のほうが需要が高いとのことですが、今後は自立支援用の注目度が高まるだろうとのことです。関連記事はこちらから: ロボットスーツに新製品登場!「HAL® 腰タイプ 自立支援用」とは? 新たな重点分野!排泄予測とコミュニケーションロボット介護ロボットには、重点的に開発・普及をすすめるために「ロボット技術の介護利用における重点分野」が定められています。2017年10月、新たに1分野5項目が追加されました。今回のフォーラムでも、新しい重点分野に該当する介護ロボットが多数展示されていました。【排泄予測ロボット】DFree|トリプル・ダブリュー・ジャパン株式会社DFreeは、腹部に装着するだけで排尿前後のタイミングを教えてくれる、ユニークな排泄予知デバイスです。本体には超音波センサが内蔵されており、膀胱の大きさの変化を捉えることで「そろそろ出そうだ」もしくは「出ました」というお知らせをしてくれます。自立支援の波は、排泄分野にまで届きはじめているようです。取材記事はこちらから:世界が注目!排泄予知ロボット「DFree」|トリプル・ダブリュー・ジャパン株式会社【コミュニケーションロボット】 Chapit| 株式会社レイトロンChapit(チャピット)は、在宅での使用を想定したコミュニケーションロボットです。コミュニケーション以外にも、音声で家電を操作できる「家電コントロール機能」や、ゴミの日や服薬の時間を教えてくれる「タイムサポート機能」があります。フォーラムでは、音声で照明を点灯するデモを行っていました。【コミュニケーションロボット】パロ|株式会社知能システムパロは、アザラシ型メンタルコミットロボットです。全身に張り巡らされたセンサーと人工知能によって、触れると動物のような動きを返します。これにより、アニマルセラピーと同等のセラピー効果があると言われています。メーカー担当者によれば、国内以上にヨーロッパ圏での導入が進んでいおり、日本では介護事業所よりも個人で購入する人が多いとのことでした。関連記事はこちらから: 癒やし効果でギネス登録!アザラシ型メンタルコミットパロの効果や価格 排泄支援、リハビリ支援…その他の介護ロボットたち今回紹介した介護ロボット以外にも、移動支援や排泄支援、リハビリ支援などさまざまなロボットが展示されていました。 移動・移乗支援ロボ「ロボットアシストウォーカーRT.1・RT.2」(RT.ワークス) リハビリ支援ロボ「歩行リハビリ支援ツール Tree」(リーフ) 排泄支援ロボ「水洗ポータブルトイレ キューレット」(アロン化成)介護ロボットの流れは「介護支援から自立支援へ」シンポジウムでは、厚生労働省や経済産業省から今後のロボット政策についての説明がなされました。とくに経済産業省は、これまでの介護従事者を支援する介護ロボット開発のサポートから、被介護者の自立を支援する介護ロボット開発のサポートに軸足をうつそうとする姿勢を強調しており、「介護支援から自立支援へ」という介護業界全体の流れを後押しする様子がみうけられました。関係者へのヒアリングでは、介護報酬改定をうけた見守り支援ロボへの影響はまだあまり出ていないということでしたが、新設される介護事業所では見守り支援ロボの導入が一般的になってきた印象を受けているとのことで、今後の普及に期待がもてそうです。<介護ロボットフォーラム2017 詳細情報>開催日 :平成30年1月23日(火)  11:00~16:30開催場所:TOC有明 4階コンベンションホールWESTホール(東京都江東区有明)参加費 :無料(入退場自由)事務局 :公益財団法人テクノエイド協会

市場規模500億円にむけて本格始動!平成30年度の介護ロボット関連事業まとめ

市場規模500億円にむけて本格始動!平成30年度の介護ロボット関連事業まとめ

2017年12月22日、2018年度予算案が閣議決定されました。平成30年度も、介護ロボット関連事業に予算がついています。これにより、介護ロボットの開発や導入への補助金がでるケースもあります。ここでは、主に経済産業省と厚生労働省の介護ロボット関連事業についてまとめます。ロボット介護機器開発・標準化事業(経済産業省)経済産業省は、「 ロボット介護機器開発・標準化事業 」に11億円の予算をあてました。 ロボット介護機器開発・標準化事業 平成30年度から平成32年度までの3年間の事業。最終的には、ロボット介護機器の国内市場規模を約500億円へ拡⼤することを目標としています。 おもな事業内容は、「開発補助」と「海外展開のための環境整備」の2つです。自立支援型ロボットの開発補助厚⽣労働省と連携して策定した「ロボット技術の介護利用における重点分野」に該当する介護ロボットの開発を補助します。具体的には、開発にかかる費用を最大1億円まで国が補助します。海外展開にむけた環境整備安全性に関する国際規格 (ISO13482)とEUの基準適合マーク(CEマーク)との連携を進めることで、介護ロボットの海外展開を推進します。介護ロボット開発等加速化事業(厚生労働省)厚生労働省は、昨年度に引き続き「介護ロボット開発等加速化事業」を実施する予定です。平成30年度は、昨年度の倍にあたる6億円を予算にあてています。 介護ロボット開発等加速化事業 介護ロボットの提案から開発までを牽引するプロジェクトコーディネーターを配置し、着想段階から介護現場のニーズを開発内容に反映させるほか、試作機へのアドバイス、開発された機器を用いた効果的な介護技術の構築など、介護ロボット等の開発・普及の加速化を図ります。昨年度の「介護ロボット開発等加速化事業」では、おもに3つの事業が展開されました。ニーズ・シーズ連携協調のための協議会の設置開発前の着想段階から介護ロボットの開発の方向性について開発企業と介護現場が協議し、介護現場のニーズを反映した開発の提案内容を取りまとめる協議会を設置します。報告書によれば、平成28年度は排泄支援、入浴支援、移乗支援、見守り支援などの分野で意見交換がなされています。 福祉用具・介護ロボット実用化支援事業介護現場のニーズに適した実用性の高い介護ロボットの開発が促進されるよう、開発中の試作機器について介護現場での実証、 成果の普及啓発等を行い、介護ロボットの実用化を促す環境を整備します。1月23日には 介護ロボットフォーラム2017の開催も予定しています。 介護ロボットを活用した介護技術開発支援モデル事業介護ロボットの導入を推進するために、使用方法の熟知や、 施設全体の介護業務の中で効果的な活用方法を構築します。具体的には、介護ロボットを活用した介護技術の開発までを支援するモデル事業を実施します。厚生労働省による成果概要によれば、平成28年度は2つの見守り支援ロボットが事業に採択され、効果的な活用方法などを模索したとのことです。平成30年度、これまでと何が違う?介護ロボット関連事業を主導してきた経済産業省と厚生労働省。介護ロボットの開発や普及に力をいれはじめたのは、2013年(平成25年)に閣議決定された「日本再興戦略」がきっかけです。日本の成長戦略を示したこの戦略には「ロボット介護機器開発5か年計画」 が盛り込まれており、これまで原則的にはこの計画にしたがって事業が展開されてきました。 「ロボット介護機器開発5か年計画」 の開始から5年目にあたる平成30年の介護ロボット関連事業は、これまでと何が違うのでしょうか?経済産業省は「自立支援型」ロボットを強調経済産業省による「ロボット介護機器開発・標準化事業」では、これまで以上に「自立支援型」のロボットが強調されています。「ロボット介護機器開発・標準化事業 」の前事業にあたる「ロボット介護機器開発・導入促進事業 」では、どちらかというと介護従事者の負担軽減が強調されてきたのに比較すると、これは大きな変化といえるでしょう。厚生労働省は大型の補助金制度はないものの、倍の予算で普及に注力厚生労働省は今回、「介護ロボット開発等加速化事業」にて昨年の倍にあたる6億円の予算をあてました。 52億円の予算をあてた 2015年(平成27年)の「介護ロボット等導入支援特別事業」ほど目立つものではありませんが、それでも「介護ロボットの普及や活用法の確立に力を入れていこう」という思いが読みとれます。同時に、ICT化による介護事業所の生産性向上にも注力してく方針もうちだしています。「介護事業所における生産性向上」事業には9億円の予算があてられており、少ない人材で最大限のパフォーマンスがだせるシステムづくりを構築したい考えです。目標「市場規模500億円」は実現するか?経済産業省は、介護ロボットの国内市場規模を約500億円へ拡⼤することを目標にかかげ、開発や海外展開にむけた準備をはじめています。平成30年度の介護報酬改定でも、見守りロボットに報酬加算が適用されるなど、介護ロボット業界はにわかに盛り上がりをみせています。しかし、価格の高さなどの理由から介護ロボットの普及率はまだまだ高いとはいえず、開発にも課題が残ります。果たして、「市場規模500億円」は実現するのでしょうか?今後も介護ロボット関連事業の動きに注目です。<参考資料>経済産業省「 平成30年度経済産業省関連予算案等の概要 」(2018/01/10取得)経済産業省「 ロボット介護機器開発・標準化事業 」(2018/01/10取得)厚生労働省「 平成30年度厚生労働省予算概算要求の概要 」(2018/01/10取得)厚生労働省 老健局「 老健局PR版本文(30概算要求) 」(2018/01/10取得)

実はメリットがいっぱい!神奈川県の「さがみロボット産業特区」とは?

実はメリットがいっぱい!神奈川県の「さがみロボット産業特区」とは?

全国でも1・2を争うスピードで高齢化が進んでいる神奈川県。そんな神奈川県では、深刻化する超高齢社会にむけて、3つの「特区」を設けて独自の取り組みを行っています。「特区」とは、規制緩和などの特例措置が適用される特別なエリアのこと。今回は、そのうちのひとつである「さがみロボット産業特区」をご紹介します。さがみロボット産業特区とは?画像提供: さがみロボット産業特区特設HP さがみロボット産業特区は、生活支援ロボットの研究開発や、実用化・普及を推進しているエリアです。生活支援ロボットとは、介護・医療、高齢者等への生活支援、災害対応など、人々の生活を支えるロボットをさします。一般的に想像するような二足歩行ロボットだけでなく、ロボット関連技術を使った製品や機器、たとえば、高齢者の見守りセンサーやドローンのようなものも含まれます。そうした生活支援ロボットの実用化を通じて、地域の安全・安心を実現することが目標として掲げられています。そのために、特区ではおもに4つの支援を行っています。1.規制緩和ロボットの実用化に向けて必要となる規制緩和について国との協議を行い、実証実験や実用化を支援しています。たとえば、通常であれば市町村等からしか受け付けていない介護保険適用の提案も、この特区から行うことが可能です。2.開発支援企業や大学等の各機関がもつ技術・資源を最適に組み合わせる「神奈川版オープンイノベーション」によって、共同研究開発を促進します。その他、「重点プロジェクト」の実用化に向けて、アドバイザー支援や広報支援、国の補助金等の獲得に向けた支援等も行っています。3.実証実験生活支援ロボットの実証場所やモニターのコーディネートを行っており、 「重点プロジェクト」や「公募型ロボット実証実験支援事業」では、実証実施にかかる一部経費を補助しています。 「公募型ロボット実証実験支援事業」では、毎年度全国から公募を行っています(※  平成29年度の募集は終了)。 また、本格的な実証実験の前に、あらかじめ動作確認等を行うことができる「プレ実証フィールド」を用意しています。4.立地支援特区制度を活用して新たに事業展開をはかる企業にたいして設備費など投資額の一部を補助したり、低い利率で融資を受けられる制度があります。具体的には、「企業誘致促進補助金」では、県外からの立地の場合、投資額の10%・上限額10億円が、「企業誘致促進賃料補助金」では賃料月額の2分の1・上限900万円が補助されます。さがみロボット産業特区で商品化した介護ロボットさがみロボット産業特区の支援によって、これまでに数々のロボットが商品化されてきました。その中でも、今回は介護ロボットに絞って紹介していきます。パワーアシストハンド|株式会社エルエーピー画像提供: さがみロボット産業特区特設HP 「パワーアシストハンド」は、脳血管疾患などにより麻痺した手指や固まりかけている関節の曲げ伸ばしをサポートするロボットです。専用グローブのなかに手を入れることで、空気圧を利用したシステムで手指の曲げ伸ばしをサポートしてくれます。特区では、実証実験や発売に当たっての検査や手続きに関するアドバイス等の支援を行いました。ReWalk(リウォーク)|株式会社安川電機 画像提供: さがみロボット産業特区特設HP ReWalk(リウォーク)は、脊髄損傷により起立できなくなってしまった方向けの歩行アシスト装置です。腕時計型のコミュニケータと補助杖と一緒に使用します。センサーが身体の傾きなどを検知し、それに合わせて歩行をアシストしてくれます。特区では、神奈川リハビリテーション病院における実証実験を支援しました。 OWLSIGHT(アウルサイト)|株式会社イデアクエスト 画像提供: さがみロボット産業特区特設HP  OWLSIGHT(アウルサイト)は、非接触・無拘束の見守りシステムです。ベッドのそばに取りつけることで、ベッドの上にいる人の立ちあがりやもたれかかりなどを検知するほか、もだえやふるえのような小さな動きも検知してくれます。特区では、2ヶ所の介護施設で一定期間使用してもらい、そこで出た意見を改良に反映させ、商品化を実現しました。ベッドサイド水洗トイレ|TOTO株式会社画像提供: さがみロボット産業特区特設HP ベッドサイド水洗トイレは、ベッドのそばに設置できるポータブル水洗トイレです。 水洗機能により、 従来のポータブルトイレのメリットをそのままに、ポータブルトイレでは気になりがちなニオイや処理の負担が軽減されています。特区では、介護施設において排泄に関する実態調査を実施するとともに、高齢者宅においても実際に一定期間使ってもらう実証実験を支援しました。さがみロボット産業特区だからできることさがみロボット産業特区の取り組みは、ロボットメーカーの開発支援だけではありません。ロボットの実用化・普及によって、県民や介護施設の課題解決をめざしたさまざまな取り組みも行っています。ここでは、県民や介護施設が利用できる取り組みをまとめました。1.ロボット体験施設で、介護ロボット等が体験できるロボット体験施設とは、住宅展示場内のモデルハウスで、実際の暮らしに近い環境でロボットを体験できるロボットのショールームのことです。現在は、厚木会場・茅ヶ崎会場にてロボットが展示されています。展示されているロボットは以下のとおりです。 うなずきかぼちゃん いまイルモ  パルロ  ハロー!ズーマー パワーアシストハンド    など ロボット体験施設のほかに、ロボット体験認定ルームもあります。こちらは、企業のショールームやすでにロボットを活用している福祉施設で、もっているロボットを一般公開している施設をさします。施設によって公開しているロボットが異なるので、事前に確認するとよいでしょう。 →参考: ロボット体験認定ルーム 一覧 2.ロボット体験キャラバンで、介護ロボットの説明が聞けるロボット体験キャラバンとは、 介護施設等の実際の現場まで生活支援ロボットを持ってきてもらい、説明を聞いたり体験できたりする出張型の説明会および体験会のことです。 今年度からは、介護施設や医療機関に加え、地域のコミュニティなども訪問先に加わりました。  ロボット一覧 の中から事前に6種類から8種類のロボットを選び、当日に持ってきてもらいます。 第3期募集期間 *受付終了■平成29年11月1日(水曜日)から平成30年1月31日(水曜日)まで※具体的な訪問日は別途調整訪問先対象■県内の介護・障がい者(児)施設、医療機関、地域のコミュニティ、福祉イベント、学校など※応募者多数の場合は先着順 訪問先での流れ■訪問時間…2~3時間程度■内容…ロボットの機能・使い方などの説明、ロボットの体験(適宜、質疑応答)、アンケートの記入 3.生活支援ロボットのモニター制度で、一定期間ロボットが試せる 生活支援ロボットのモニター制度とは、購入やリースをする前に一定期間ロボットを試せる制度です。神奈川県内の介護施設や医療機関等が対象ですが、ロボットによっては、県内在住の個人の方も申し込み可能です。モニター期間は1ヶ月で、試用後は簡単なアンケートに回答する必要があります。 現在は12のロボットから選ぶことができます(※1)。※1  ロボット一覧 にて「モニター対象」と記載のあるもの募集期間■平成29年4月14日(金曜日)から平成30年1月19日(金曜日)までモニター募集対象■神奈川県内の介護・障がい者(児)施設・医療機関・学校など※ロボットによっては、県内在住の個人の方も申し込み可能4.ロボット導入支援補助金で、最大200万円の補助が受けられる さがみロボット産業特区で商品化したロボットを導入する施設等向けに、最大で200万円の「ロボット導入支援補助」制度があります。こちらはロボットが社会の中で活用されていることを多くの方に知ってもらうため、 原則として神奈川県内の法人による購入が補助対象となりますが、一部のロボットは個人も対象になります。募集期間■平成29年4月14日(金曜日)から平成30年1月31日(水曜日)まで※ 予算の上限に達した場合には、期限前でも受付終了 補助金額 ■ロボット1台ごとに、購入価格(本体価格+対象付属品等の価格)に3分の1を乗じた額か、200万円のいずれか低い方の額を補助 まとめ 介護ロボットをはじめとする生活支援ロボットの実用化・普及を全国に先駆けて行う「さがみロボット産業地区」。実は開発メーカーだけでなく、介護施設や介護ロボットの購入(レンタル)を考えている施設等にとってもたくさんのメリットがある取り組みなのです。介護ロボットの導入で介護報酬が加算される可能性が高まってきた今、こうした支援制度を活用することで介護ロボットの活用がより身近なものに感じられるでしょう。 介護ロボットONLINEでは、独自の取り組みを行う自治体を今後も特集していきます。 <参考資料>さがみロボット産業特区特設HP

介護ロボットの開発重点分野が追加!排泄予測や装着型外出支援機器も

介護ロボットの開発重点分野が追加!排泄予測や装着型外出支援機器も

介護ロボットの「ロボット技術の介護利用における重点分野」が新たに1分野5項目追加されることが、経済産業省より発表されました。「ロボット技術の介護利用における重点分野」とは、 経産省や厚生省がすすめる介護ロボット支援において、優先的に開発・導入が推進される分野です。何が追加されたのか?今後の展開は?気になる点をまとめました。移動支援・排泄支援・コミュニケーションロボットの項目が追加これまでの重点分野は、下記の5分野8項目で策定されていました。経済産業省の「ロボット介護機器開発・導入促進事業」などは、この重点分野にしたがって実施されています。 移乗介護(装着型/非装着型) 移動支援(屋外用/屋内用) 排泄支援 見守り(介護施設用/在宅介護用) 入浴支援この重点分野に、新たに1分野5項目が追加されました。合計で6分野13項目になったのです。追加されたのは、 移動支援×1項目、排泄支援×2項目、見守り・コミュニケーション×1項目、そして新分野である介護業務支援です。 移動支援の新項目「移動支援」分野は、これまで2項目ありました。 高齢者等の外出をサポートし、荷物等を安全に運搬できるロボット技術を用いた歩行支援機器 高齢者等の屋内移動や立ち座りをサポートし、特にトイレへの往復やトイレ内での姿勢保持を支援するロボット技術を用いた歩行支援機器 今回、新たな項目として、(3)外出用の装着型移動支援機器が追加されました。 高齢者等の外出等をサポートし、転倒予防や歩行等を補助するロボット技術を用いた装着型の移動支援機器 「外出用の装着型移動支援機器」は、すでに様々な企業から販売されている、今介護ロボット業界でもっとも注目されている機器のひとつです。介護ロボットONLINEでも取材記事を掲載しています。 ▼取材記事を読む▼ 排泄支援の新項目 これまで、「排泄支援」分野に該当する機器は、 排泄物の処理にロボット技術を用いた設置位置の調整可能なトイレ に限られていました。しかし、今回新たに下記の2項目が追加されました。 ロボット技術を用いて排泄を予測し、的確なタイミングでトイレへ誘導する機器 ロボット技術を用いてトイレ内での下衣の着脱等の排泄の一連の動作を支援する機器(2) 排泄予測・誘導機器には、排泄予知ウェアラブルデバイス「D Free」などが当てはまると考えられます。 ▼取材記事を読む▼ 見守り・コミュニケーション「見守り支援機器」の分野は、下記の2項目でした。 介護施設において使用する、センサーや外部通信機能を備えたロボット技術を用いた機器のプラットフォーム在宅介護において使用する、転倒検知センサーや外部通信機能を備えたロボット技術を用いた機器のプラットフォーム 今回新たに、下記の1項目が追加されました。 高齢者等とのコミュニケーションにロボット技術を用いた生活支援機器 これにより、いわゆる「コミュニケーションロボット」も開発支援の対象になったといえます。2016年に行われた 介護分野におけるコミュニケーションロボットの活用に関する大規模実証試験  をうけ、 コミュニケーションロボットの効果や可能性が明らかになった からでしょう。 実証試験に関しては、報告書を読み解くシリーズ~実証試験から分かるコミュニケーションロボットの可能性と問題点~として詳しく記事にしています。 新分野「介護業務支援」が追加新しい分野として、「介護業務支援」分野が追加されました。 介護業務支援 ロボット技術を用いて、見守り、移動支援、排泄支援をはじめとする介護業務に伴う情報を収集・蓄積し、それを基に、高齢者等の必要な支援に活用することを可能とする機器 “介護業務に伴う情報を収集・蓄積”とあるように、いわゆるICT、IoT機器が該当すると考えられます。 経済産業省は、 介護ロボットによる業務効率化を図りたい考えなのでしょう。 今後は介護そのものだけでなく、介護の周辺業務・事務業務全般をサポートする機器にも開発補助が出されていくことになりそうです。今後の展開経済産業省は、「ロボット介護機器開発・導入促進事業」という事業名で、重点分野にある介護ロボットの開発を支援しています。具体的には、開発補助金として最大1億円を企業に助成しています。この事業は、今年度で終了する予定です。経済産業省の発表によれば、新たに追加された1分野5項目の開発支援の公募を本年度中に開始する予定とのです。「ロボット介護機器開発・導入事業」が今年度で終了したあとは、「ロボット介護機器開発・標準化事業」という事業名に変えて 開発支援を継続する意向 です。介護ロボットのさらなる充実に期待今回の改定で重点分野に該当することとなった販売開始済の介護ロボットも多く、今後の開発事業ならびに導入事業に期待が集まります。また、介護の事務業務全般をサポートする機器も新たに重点分野となったことで、これまで業務を圧迫していた報告書やレポート作成、 介護記録 などの負担が軽減される可能性があります。もっとも、単にそうしたICT機器、IoT機器を導入するのではなく、職員が使いこなせるようにサポートする体制も整える必要があるでしょう。

より文化的な排泄介助をめざして「ベッドサイド水洗トイレ」|TOTO株式会社

より文化的な排泄介助をめざして「ベッドサイド水洗トイレ」|TOTO株式会社

誰もが使える”ユニバーサルデザイン”を心がけるTOTO株式会社。しかし、高齢者や歩行が困難な人は、そもそもトイレまでたどりつけないことも…。同社はそんな人に向けて、室内に置けるポータブルトイレの開発・販売を行ってきました。今回紹介する「ベッドサイド水洗トイレ」もそのひとつです。2017年10月2日(月)、同商品の新モデルが新たに販売開始しました。これまでのポータブルトイレとどう違うのか?「ベッドサイド水洗トイレ」の開発者である吉冨利彦氏に、商品の特徴や開発秘話を聞きました。機器水栓事業部の吉冨氏に話を伺う ベッドサイド水洗トイレとは?ーーーベッドサイド水洗トイレとはどのような商品ですか?ベッドのすぐそばに設置できる。もちろん移動可能だ水洗トイレでありながら、従来のポータブルトイレと同様に、ベッドのそばに後付けで設置することができる、動かせる水洗トイレです。一人でトイレまで行くのが困難という方や、ポータブルトイレではにおいや後始末が気になるという方におすすめです。ーーー特徴を教えてください。一つ目の特徴は、簡単な工事で設置が可能である点です。一般的なトイレの場合、75mmという大きな配管と、水が流れるようにするための勾配が必要ですが、「ベッドサイド水洗トイレ」は20mmという細い配管で排泄物を圧送するので、大掛かりな工事や勾配の有無の心配なく、簡単に設置することができます。二つ目の特徴は、移動性です。2017年10月に販売開始する新モデルは、重量を軽くし、キャスターを付けることで、従来品より本体を動かしやすくしました。ご自宅ではお部屋の模様替えやお掃除時等に合わせてトイレの置き場所を変えられますし、施設でもご利用者の方の身体状況に合わせて最適な位置にレイアウトすることができます。後部にキャスターがついているため、一人で持ち上げて移動させることができる ーーー在宅と施設、どちらからのニーズが多いですか?また、どういったニーズを持った人が「ベッドサイド水洗トイレ」にたどり着くのでしょうか?現状では、施設よりも戸建てで当商品を導入いただく実績のほうがやや多いです。従来のポータブルトイレと比較し、とくに「排泄の処理が不要」という点に魅力を感じて導入いただくケースが目立ちます。ーーー「排泄の処理が不要」という点は、介護者にとっての利点ですね。介護者の方はもちろん、被介護者の方もその点を非常に評価してくださっているんです。私自身、開発当初は介護者の方の負担軽減を念頭に置いていたのですが、実際に導入された方にヒアリングしてみると、被介護者の方の「自分の排泄の処理で家族に迷惑をかけたくない」という精神的な負担が非常に大きかったことを知りました。なかには、家族に排泄物がたまったバケツを処理してもらうことに気兼ねして、食事や水分を摂るのを控えていたという方もいらっしゃるほどです。「ベッドサイド水洗トイレ」を導入するとき、「これで好きなだけ水が飲めるわ」とおっしゃる言葉を聞いて、「今までそんな遠慮をしていたのか」と驚くとともに涙ぐまれるご家族の姿を目の当たりにしたこともあります。そういった意味で、「ベッドサイド水洗トイレ」は介護する方はもちろん、介護を受ける方の精神的負担軽減につながる機器であると考えています。 お客様が”本当に望んでいるトイレ”のためにーーー水洗式のポータブルトイレを作ろうと考えたきっかけは?私はもともとバケツ式のポータブルトイレ開発を担当していました。開発当時は業界内でもトップレベルに使いやすいポータブルトイレができたという自負があったんです。しかし、実際のお客様にヒアリングを行ったところ、予想外にネガティブな意見を多く頂いてしまいました。意見の多くは、「これでは恥ずかしくて孫を部屋に呼べない」「においが広がるのであまり使いたくない」といったものでした。この経験から、「お客様が本当に望んでいるトイレとは何だろう?」と考えるようになったんです。最終的に、いただいた課題を解決できるような新しいポータブルトイレ、すなわち水洗式ポータブルトイレを作ろうという思いに至りました。ーーー開発にあたって特に苦労されたことは?実は、「水洗式のポータブルトイレ」というコンセプト自体は10年以上前からあったのです。しかし技術的な課題が大きく、なかなか商品化までたどり着けていませんでした。当時、海外ではカッターを用いてミキサーのように排泄物を粉砕するタイプの商品がありましたが、おむつやタオルなどを流してしまったとき、カッターの歯を避けながら処理しなくてはいけないという安全性の問題がありました。商品開発のためには、より安全性が高く、かつ確実に排泄物を粉砕し汚水マスまで流せる技術を開発する必要があったのです。そのために約一年半、毎日自分の排泄物を触って研究しました。さまざまな硬さの排泄物を研究するために、パン食にしたり肉中心の食事にしたり、食生活を限定して挑みましたね(笑)。その結果、排泄物には鋭いカッターの歯ではなく、洗濯機のように激しい水流で衝突を促して粉砕した方が効果的であることに気づき、現在の方式に至りました。在宅・施設利用|それぞれの反響ーーーすでに導入された方からの反響を教えてください。もっとも違いを実感していただくのが「におい」のようです。従来のポータブルトイレをお使いのある方は、においを気にして冬の寒い時期でも頻繁に窓をあけて換気されていたそうですが、当商品を導入してからはにおいを気にする必要がなくなり、いつでも快適に過ごせていると言っていただきました。また、「ベッドサイド水洗トイレ」を導入したことで、これまでおむつを使用していた人がおむつなしで過ごせるようになったというケースもあります。ご自分でトイレに行けるようになったことで生活のさまざまなシーンに影響が表れ、ネイルやおしゃれをはじめたり、美容院に行ったりなどの変化が見られるようになった方もいます。「ベッドサイド水洗トイレ」を使用しているご本人だけでなく、その旦那様も、そうした変化を見て非常に前向きになられました。ーーー介護する方からの反響はいかがですか?バケツ処理が不要になったことに対する喜びの声をよくいただきます。なかには、これまで誰がバケツ処理をするのかで家族間で揉めてしまうことがあったそうですが、そうした諍いがなくなったのが一番嬉しいとおっしゃる方もいました。また介護施設でご利用いただいているスタッフの方からは、「バケツ処理という重労働から解放された」「効率的かつ行き届いた排泄介助ができるようになった」「転倒事故の低減につながる」と高い評価をいただいています。課題は価格――それでも導入する施設の狙いーーー反響から見えてきた課題はありますか?価格ですね。2017年10月発売の新モデルは、前のモデルに比べて13万円お安くさせていただき、39万8千円でご提供しています。しかし、バケツ式のポータブルトイレと比較するとまだ価格が気になるという方はいらっしゃいます。ーーー高くても購入する介護施設は、それだけの費用対効果を感じているということでしょうか?そうですね。長い目で見て、介護者の負担軽減が労務時間や人件費の軽減につながるというコストパフォーマンスを期待して導入する施設もあります。また、より被介護者の方の尊厳に配慮した排泄介助できるという観点で「ベッドサイド水洗トイレ」を導入する施設も少なくありません。より文化的な排泄介助へーーー最後にメッセージをお願いいたします。現在の排泄介護は、まだ十分に文化的でない側面があるのではないかと考えています。排泄は人間の尊厳に関わる、非常にプライベートな活動です。誰もが最後まで、尊厳を保ちつつ快適な排泄ができるということを、特別なことではなく当たり前にしたい。そのために、今後もお客様の声と共に商品開発を進めていきます。編集部まとめトイレのスペシャリトであるTOTOが作る水洗ポータブルトイレは、開発者の”身体を張った”技術開発によって支えられていました。ポータブルトイレとしては高価に思える価格でも、価格以上の価値を見出す施設や家族、そして何より現在排泄介助を受けている当人を中心に導入が進んでいます。今年10月に新モデルが発売し、ますますの普及が予想されます。戸建住宅・高齢者施設(居室)向け『ベッドサイド水洗トイレ』 セット品番 EWRS320 希望小売価格 398,000円(税抜、設置・工事費別途) 寸法 幅698mm×奥行き871mm×高さ709mm 

介護ロボットが1割負担でレンタルできる!岡山市の「介護機器貸与モデル事業」

介護ロボットが1割負担でレンタルできる!岡山市の「介護機器貸与モデル事業」

介護保険適用外の介護ロボットが、自己負担1割でレンタルできる「介護機器貸与モデル事業」をご存知ですか? 介護ロボットという言葉は聞いたことがあるけど、使ったことはない――そういう人は多いのではないでしょうか。その理由に、介護ロボットの価格の高さがあります。 今回は、数万~数十万円する介護ロボットが、最安で月150円から借りられる、岡山市の「介護機器貸与モデル事業」について調べました。岡山市の介護機器貸与モデル事業とは? 介護機器貸与モデル事業とは、介護保険適用外の介護機器を、利用者負担1割で借りられる岡山市の事業です。 貸与対象の介護機器は市が指定したものに限りますが、介護ロボットを含む最先端の機器ばかりです。 事業の目的 事業の目的は2つあります。 1つ目は、在宅生活での自立支援や、介護家族の負担軽減を図ることです。 2つ目は、介護保険給付の対象外であるためになかなか普及が進まない最先端介護機器の普及推進と、それに伴うマーケット拡大です。マーケットが拡大することで、より革新的な介護機器の開発が期待できます。レンタルの条件 レンタルには、3つの条件をクリアしている必要があります。 岡山市の介護保険被保険者であること。 岡山市内において在宅生活していること。 利用希望する機器の要介護状態区分の要件を満たすこと。  岡山市の事業であるため、岡山市外に住んでいる人はレンタルできないので注意しましょう。 岡山市によれば、これまでに500名以上のレンタル実績があるのことです(2017年10月5日時点)。 なぜ岡山市?事業の背景 岡山県は全国的に見ても高齢化率や要介護(支援)度が高く、国内の課題先進地域のひとつです。岡山市は「岡山型持続可能な社会経済モデル構築総合特区(AAAシティおかやま)」などの総合特区に指定されており、先駆的な取り組みを行っています。今回の「介護機器貸与モデル事業」もその一環なのです。 レンタルできる製品一覧気になるのは、「どんな介護機器が、いくらでレンタルできるの?」という点ですよね。レンタルできる介護機器とその料金、対象者を一覧にまとめました。※参考:http://www.city.okayama.jp/contents/000278982.pdfコミュニケーションロボットアザラシ型ロボット パロ画像引用元 効果 「パロ」とのふれあいによる、認知症の方の暴言、暴力、徘徊などの緩和効果。 対象者 要介護度1から5の方 レンタル料 2,000円/月 (税別) 会話型ロボット うなずきかぼちゃんうなずきかぼちゃんの取材記事はこちらから 効果 「かぼちゃん」との会話による、認知機能の改善、意欲上昇の効果。 対象者 要支援1、2または要介護度1から5の方 レンタル料 150円/月(税別) 見守り支援おだやかタイム 概要 エアマットを敷布団の下に敷くことで本人の睡眠、離床などの様子が離れた場所でも携帯電話やタブレットなどで確認できる。 対象者 要支援1、2または要介護度1から5の方 レンタル料 648円/月(税別) 日常生活支援パワーアシストグローブ 概要 字を書く、ペットボトルを持つなどの握る動作、あるいは指を開く運動を空気の力で支援。 対象者 要支援1、2または要介護度1から5の方 レンタル料 1,700円/月(税別) ハートフルスロープ 概要 ベッドからの立ち上がりや、動く・歩くがより快適で安全であるように配慮した「洗える畳」。 対象者 要支援1、2または要介護度1から5の方 レンタル料 850円/月(税別) 排泄支援ラップポンラップポンの取材記事はこちらから 概要 排泄物を自動で個包装にするので、バケツ洗浄の手間やニオイなど、排泄介護の負担を軽減。 対象者 要支援1、2または要介護度1から5の方 レンタル料 800円/月(税別) 服薬支援服薬支援ロボ服薬支援ロボの取材記事はこちらから 概要 音声と画面で服薬の時間を知らせ誤飲を予防。認知症対策や自立支援の工夫も付加。薬局による薬のセットも可能。 対象者 要支援1、2または要介護度1から5の方 レンタル料 1,500円/月(税別) お薬飲んでね! 概要 光と音の促し効果でお薬の飲み忘れ、飲み過ぎを予防。大容量薬剤ケース、録音機能付き。 対象者 要支援1、2または要介護度1から5の方 レンタル料 800円/月(税別) 移動支援ロボットアシストウォーカー RT.1RT.1の取材記事はこちらから 概要 坂道でのアシストやブレーキが自動でかかり、安心・快適な外出歩行を支援。 対象者 要支援1、2または要介護度1から3の方 レンタル料 1,300円/月(税別) ACSIVE(アクシブ)ACSIVE(アクシブ)の取材記事はこちらから 概要 電気やモーターなどを使わず、バネと振り子の動きが作用し、脚の振り出しをアシスト。 対象者 要支援1、2または要介護度1から3の方 レンタル料 1,000円/月(税別) 快速ウォーカー 概要 特に片麻痺者の姿勢を安定させ、スムーズな体重移動での歩行を可能にする。 対象者 要支援1、2または要介護度1から3の方 レンタル料 350円/月(税別) 現在、新たな介護機器を公募中!岡山市は現在、「介護機器貸与モデル事業」に参画する介護機器企業を公募しています。貸与する介護機器1台につき、3年間で最大1500万円が岡山市から支払われます。支払いは、3ヵ月毎の実績確定分に対して行われます。詳しくは岡山市HPの 岡山市介護機器貸与モデル事業委託(単価契約)に係る企画競争実施の公示について よりご確認ください。 まとめ高価でなかなか個人では購入できない介護ロボット。岡山市の事業を使えば、介護保険と同様の1割負担でレンタルすることができます。「介護ロボットを使いたい!」という人はもちろん、購入前に試してみたいという人にもおすすめです。貸出製品のなかには、介護ロボットONLINEで取材した商品もあるので、詳しく知りたい方は該当記事をぜひご覧ください。 <<関連記事はこちら>> 認知機能の向上も!コミュニケーションロボット「いっしょに笑おう!うなずきかぼちゃん」|ピップRT株式会社 自動で密封、すぐ捨てられる!自動ラップ式トイレ「ラップポン」|日本セイフティー株式会社 「服薬支援ロボ」で薬の飲み過ぎ、飲み忘れを防いで自立支援を|ケアボット株式会社 高性能でカッコイイ!新しい歩行器ロボットアシストウォーカーRT.1・RT.2|RT.ワークス株式会社 無動力で安心、快適。「歩き」を助ける「ACSIVE(アクシブ)」 |株式会社今仙技術研究所 現状では、介護ロボットが介護保険の適用になるのはまだ時間がかかりそうです。今後はこうした取り組みがより多くの自治体に広まっていくことが期待されます。<参考URL>岡山市「介護機器貸与モデル事業」(2017年10月5日,http://www.city.okayama.jp/hofuku/hokenfukushiseisaku/hokenfukushiseisaku_00084.html) 岡山県「岡山県の高齢者(65歳以上)の市町村別状況(H28.10.1現在)」(2017年10月5日, http://www.pref.okayama.jp/uploaded/life/9870_44751_misc.pdf )

【国際福祉機器展2017】最新機器多数!気になる介護ロボットを9つピックアップ

【国際福祉機器展2017】最新機器多数!気になる介護ロボットを9つピックアップ

2017年9月27日から29日まで、3日間開催された国際福祉機器展(H.C.R)。ハンドメイドの自助具から最先端技術を活用した介護ロボット・福祉車両まで世界の福祉機器を一堂に集めたアジア最大規模の国際展示会です。そんな話題の展示会に、介護ロボットONLINE編集部も、初日の27日と最終日の29日の2日に渡って行ってきました。編集部が気になった介護ロボットを中心に、H.C.Rの様子を速報レポートでお届けします!※2017年10月4日追記しました。国際福祉機器展とは? 国際福祉機器展(H.C.R)は、世界の福祉機器を集めて展示する、アジア最大級の国際展示会です。杖や介助者用の服から、最先端の介護ロボットや福祉用車両まで、ありとあらゆる福祉関連用品が展示されます。国際福祉機器展の詳細に関しては 話題の介護ロボットも登場!国際福祉機器展とは?【9/27~9/29開催】 をご覧ください。介護ロボットの展示が多数!今回の国際福祉機器展では、多くの介護ロボットが展示されていました。介護ロボットONLINEでも取り上げた介護ロボットはもちろん、まだ開発段階のロボットや最新のロボットが集まっています。コミュニケーションロボットのパロや、ロボットアシストウォーカーのRT.1、RT.2や、おめかししたPALRO(パルロ)まで! 会場内はかなり混雑しており、人気のブースはまわりに人だかりができていました。こちらは湘南ロボケアセンターのブース。かなり混雑している気になった介護ロボットをピックアップ! ここからは、介護ロボットONLINE編集部がとくに気になった介護ロボットをピックアップしてご紹介します!パーソナルモビリティ「WHILL」の試乗が人気出展ブース内では、WHILL Model Cの試乗を実施 車いすや歩行器などの移動機器エリアでは、最新機種を体験したい人々で人だかりができていました。そのなかでもとくに介護ロボットONLINE編集部が注目したのが、WHILL株式会社のパーソナルモビリティ 次世代型電動車椅子「WHILL」シリーズです。 76cmの回転半径を実現。WHILL Model Cの特徴のひとつは、縦だけではなく横に回る特別な前輪”オムニホイール”を搭載して実現した小回り性能です。ふたつ目の特徴は操作性です。手を離せば坂道でも自動でブレーキがかかる安心ブレーキ機能や片流れ防止機能も搭載しており、誰もが安全に操作可能となっています。さらに、Bluetoothでスマホとつなげば、専用アプリから走行距離を確認したり、遠隔で操作したりすることもできます。安川電機は「CoCoroe(ココロエ)」ブランドの新作ロボットを展示脊髄損傷者用歩行アシスト装置「ReWalk」産業用ロボットメーカーとして有名な株式会社安川電機は、5種類の介護ロボットを展示していました。同社は、2015年に脊髄損傷者用歩行アシスト装置「ReWalk」発売を皮切りに「CoCoroe(ココロエ)」という新ブランドを立ち上げ、医療・福祉用のロボット開発に力をいれています。移乗アシスト装置「CoCoroe TAR」ブースでは、移乗アシスト装置「CoCoroe TAR」や、9月25日より販売開始の新商品 上肢リハビリ装置「CoCoroe AR2」などが体験できました。パナソニックの施設向けリハシステム「デジタルミラー」がすごい電動ベッドと電動車いすが融合した新発想ベッド「離床アシストロボット リショーネPlus」の開発など、介護ロボット分野でも先進的な取り組みを続けるパナソニック。介護分野に特化したグループ会社であるパナソニックエイジフリー株式会社は、ミラーと映像を組み合わせたリハビリ・ナビゲーションシステム「デジタルミラー」の体験エリアを設けていました。バランス計を併用し、バランス保持や左右重心移動のトレーニングも。同社担当者は、「ミラーに映し出される映像にしたがってゲーム感覚でリハビリやトレーニングができ、ゲームの得点や測定結果がすぐ分かるので、毎日の効果を確認しながらリハビリができる」と話します。トレーニングの最後に得点が表示される。 介護施設用 自動巡回見守りロボット「アイミーマ」 何となくお掃除ロボットのような感じだが、実は見守りロボット「あいちロボット産業クラスター推進協議会」のブース内で展示されていたのは、この杖のような掃除機のようなロボット「アイミーマ」(株式会社鬼頭精器製作所)。 介護施設用の自動巡回見守りロボットです。スルスルと床を滑るように動き、施設内を巡回します。本体には赤外線カメラが搭載されており、人を認識したらナースステーションに連絡するなどの機能があります。同ブース内には、この他にも 密着型歩行補助装置「RE-Gait®(リゲイト)」などのさまざまな介護ロボットが展示されていました。密着型歩行補助装置「RE-Gait®(リゲイト)」 Dr.Pik VACUUM ORAL CLEANER国際福祉機器展は、アメリカやデンマークなど海外の企業も出展しています。Dr.Pik VACUUM ORAL CLEANERは、韓国の企業であるDr.Pikが開発・販売している真空口腔内洗浄器です。真空口腔内洗浄器の「Dr.Pik VACUUM ORAL CLEANER」こちらの介護ロボットについているマウスピースを口に装着すると、洗浄液が口の中を循環して異物を吸引し、歯と歯茎を洗浄してくれるのです。高齢者や障害者など、自分で歯を磨くことが困難な方に向けた機器です。ブースでは、実機のほか使用ビデオを見ることもできました。専用のマウスピースを歯に装着すると、自動的に口内を洗浄してくれるロボット介護機器開発・導入促進事業ブースに潜入介護ロボットONLINEが取材した水栓ポータブルトイレ「キューレット」なども展示されていた最新の介護ロボットがずらりと展示されていた経済産業省の「ロボット介護機器開発・導入促進事業」ブース。「ロボット介護機器開発・導入促進事業」とは、介護ロボット開発にかかる費用を最大1億円補助するという支援事業です。開発中の介護ロボット「 浴室見守りセンサー 」 ブース内には、この事業によって開発された、もしくは開発中の介護ロボットが多数展示されていました。開発中の介護ロボットのひとつに、在宅介護向けの浴室見守りセンサー(旭光電機株式会社)があります。同社担当者によれば、湯気やシャワーの影響を受けにくい近赤外線のビームで人体を検知し、プライバシーに配慮しながら浴室内の事故を見守る機器であるとのこと。「今後入浴機器メーカーと連携して商品化を目指す」と話していました。福祉機器開発最前線ブースをチェック特設会場では、「福祉機器開発最前線」と題したブースが設置されていました。こちらのブースでは、介護ロボットを始めとした最先端の福祉機器が幅広く展示されています。「楽々きれっと」、ロボットアームが臀部をきれいに中でも注目を集めていたのが、岡田製作所の「楽々きれっと」です。「楽々きれっと」とは、家庭用トイレに組み込まれた、世界で初めての排泄支援ロボット。ロボットアームが臀部に残った水分を自動で拭き取るので、介護者に臀部を拭かれる抵抗感や不快感を払拭し、遠慮や我慢をせずに自由に排泄できます。ロボットアームが動くと、周囲から驚きの声があがった。同社担当者によれば、楽々きれっとは一般の家庭用トイレの上からかぶせて使うことができ、高さなどの調子も可能とのこと。「中腰になって洗浄後の水分をふき取るのつらい、排泄介助を人に頼らずに、自分でふきたいという方におすすめです」と話します。続々登場する介護ロボットに期待大あらゆる福祉・介護機器が集まった「国際福祉機器展(HCR)2017」。なかでも介護ロボットの注目度は、年々高まっているように感じました。大手企業の参入も目立ち、介護ロボットの本格的な普及の兆しが見えた今回の展示会。 新たな機器の誕生で、介護の質も向上してくことが期待されます。 来年の国際福祉機器展は、2018年10月10日~10月12日に開催される予定です。介護ロボットを始めとした最先端の福祉機器を見る絶好の機会、ぜひ参加してみてはいかがでしょうか。

介護ロボットONLINEの無料メールマガジン

介護ロボットONLINEの執筆者募集

介護ロボットONLINEのLINE