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導入事例

職員と現場を守る!これからの介護リスクマネジメント

職員と現場を守る!これからの介護リスクマネジメント

利用者の命に関わりかねない、介護現場の事故やトラブル。しかし、どんなに気をつけていても、起きるときは起きてしまいます。介護現場での事件・事故は、利用者に危険を及ぼすだけでなく、介護職員の精神的な外傷になったり、訴訟問題に発展したりすることも。最近では、利用者の暴言や暴力から介護職員を守ったり、”モンスター家族”から施設を守ったりするという観点からも、リスクマネジメントに注目が集まっています。そこで今回は、介護現場で働く職員や施設経営者の皆さんに向けて、介護のリスクマネジメントの重要性について解説していきます。また、職員や施設をリスクから守るのに使える最新機器も紹介します。介護の事故で損害賠償も!?|介護ロボット導入、5割が安全を重視介護のリスクマネジメントとはそもそも「リスクマネジメント」とはどのような意味でしょうか。介護現場におけるリスクマネジメントとは、介護事故やトラブルを未然に防いだり、被害を最小限に抑えたりするための「予測と準備」のことです。具体的には、よくある事故の原因を分析し、事故が発生する状況を予測したり、事故が起こらないように準備したりすることを指します。しかし、介護現場においては、事故が100%起きないように対応することはほぼ不可能です。そのため、事故を防ぐための予測・準備はもちろん、事故の発生に備えた準備も必要になってきます。リスクマネジメントが重要な3つの理由介護現場は、提供するサービスの特性上、他業界の現場よりも重大事故やトラブルが発生するリスクが高いといわれています。サービス利用者である高齢者は加齢とともに心身機能が低下しているため、事故やトラブルが起こりやすい状況にあるからです。ここでは、なぜ介護現場でリスクマネジメントが必要なのか、3つの観点から解説します。事故やトラブルが利用者の命を危険にさらす介護現場で起こる事故やトラブルは、利用者の生命や健康を危険にさらしかねません。たとえば、利用者が転倒して骨折した場合、命にかかわらなくても、骨折のせいで身動きできなくなったために、廃用症候群や認知症が進行してしまう恐れがあります。高齢者にとっては、小さなケガも大きな被害となりうるのです。増加傾向にある介護事故の高額訴訟介護サービスの普及にともなって、介護事故の訴訟件数も増加傾向にあるといわれています。その背景には、介護職員の人手不足によるサービスの低下や、介護を受けることに対する利用者や家族の意識の変化などがあると考えられています。それにともない、高額訴訟も増えてきました。あるケースでは、夜間に利用者がトイレで転倒し亡くなったことに対し、「施設の管理が悪い」として、事業所に3402万円の支払いが命じられています(※)。こうした高額な賠償金請求は、介護事業所を倒産に追い込む恐れもあります。介護事故の高額訴訟事例(※) 転倒による死亡 3402万円 誤嚥による死亡 1400万円 入浴介助中の水死事故 約2160万円 ※引用:介護リスクマネジメント研究会・小林彰宏監著, 2016, 『これならわかる〈スッキリ図解〉介護事故・トラブル』株式会社翔泳社また、一度訴訟問題が起きれば、その地域における介護事業所の信頼は失われるでしょう。リスクマネジメントは、利用者だけでなく事業所の存続のためにも不可欠になってきているのです。職員のモチベーションを左右する見過ごされがちですが、リスクマネジメントは介護職員の人材確保という観点からも重要です。 介護のお仕事研究所による調査 では、介護職員の9割以上が、利用者からの暴言・暴力を「受けたことがある」と回答していることがわかっています。こうした利用者から介護職員への暴言・暴力も、介護現場におけるリスクのひとつです。画像引用: 介護のお仕事研究所 また、最近では金銭目的で職員や施設に理不尽な要求をする”モンスター家族”も問題になっています。仮に、これらのリスクに対して介護事業所が何の対策も講じず放置しておけば、介護職員の不安や不満は高まり、モチベーションは下がる一方でしょう。いずれは施設全体の士気の低下につながり、離職率を上昇させることになりかねません。介護職員にとっての処遇・職場改善の一環としても、リスクマネジメントは重要性を増してきているのです。介護リスクマネジメントの2つのアプローチ介護現場では、利用者・職員・施設を守るために、リスクマネジメントが不可欠であることがわかります。ここからは、介護現場でのリスクマネジメントのアプローチ方法について解説してきます。介護におけるリスクマネジメントには、大きくわけて2つのアプローチがあります。利用者の尊厳や安全を守る 介護職員や組織を守る同じ事故に対しても、アプローチ方法に応じて取られる対策が異なります。ここでは、「利用者Aさんの転倒事故」を例に、1と2それぞれの観点から具体的な対策を考えてみましょう。1.利用者の尊厳や安全を守る利用者の尊厳や安全を守るという観点でまず考えられるのは、転倒事故を起こさないように、類似事故のヒヤリ・ハット事例を事業所内で共有することです。ヒヤリ・ハットが共有されていれば、転倒事故が起きやすい状況を未然に避けたり、転倒しにくい環境をつくったりすることができます。また、利用者Aさんの心身状態や転倒リスクを把握しておくことも大切です。心身状態に応じてオペレーションを変更したり、転倒リスクが高い時間帯に見回りを行ったりという対策が必要になってくるでしょう。その際、「転倒しないように身体拘束する」という考え方は、利用者の尊厳を損害していることになるためNGです。2.介護職員や組織を守る介護職員や組織を訴訟などから守るという観点では、事故発生時のエビデンス(証拠・根拠)となる記録を残すことがリスクマネジメントになります。万が一、Aさんが転倒してしまった場合に考えられるリスクとして、「転倒事故対策を怠っていたとして、利用者や家族が訴訟を起こす」「転倒時にできた傷やアザを、職員からの虐待でできたものではないかと疑われる」などがあげられますが、これらのリスクを最小限におさえるためには、エビデンスが何よりも重要だからです。記録といえば、事故発生時に書く「事故報告書」などの文書作成をイメージしがちですが、事故現場を写真で残したり、関係者の話を録音したりといった方法も、エビデンスとしては有効です。最近では、見守りロボットに撮影・録画機能がついているものもあり、職員や施設のリスクマネジメントとして活用されるケースも増えてきました。そんな見守りロボットをいくつか紹介します。Dream Care(ドリームケア)|株式会社DREAM TOKYODream Care(ドリームケア)は、「万が一のときにエビデンスを残せる見守りロボットを作ってほしい」という介護事業所の依頼を受けて開発された、非接触型の見守りシステムです。本体にはカメラが搭載されており、事件・事故が起きやすいときだけ作動して、記録を残します。2018年4月には新たにスナップショット機能が追加され、事故リスクが高いと判断した瞬間を写真にとり、その写真をPCに表示できるようになりました。夜間の見回り回数が1/3に!現場発信の見守りロボ「Dream Care(ドリームケア)」|株式会社DREAM TOKYOシルエット見守りセンサ|キング通信工業株式会社シルエット見守りセンサは、ベッド上の空間を検知する赤外線センサを使った見守りシステムです。ベッド上にいる利用者のシルエットのみを映し出した「シルエット画像」で、プライバシーに配慮しながらも状況確認できるのが特徴です。シルエット画像は、起き上がり通知がされた場合に前後合わせて15秒が録画で残るようになっているため、万が一のときのエビデンスとして活用できます。離床はもちろんはみ出しも!人の動きを検知する「シルエット見守りセンサ」|キング通信工業株式会社組織の自衛が利用者の身体拘束を招くこともリスクマネジメントを考えるうえでは、利用者を守るためのアプローチはもちろん、組織やそこで働く職員を守るためのアプローチも欠かせないことがわかりました。しかし、組織や職員の自衛および法的な責任の回避ばかりを意識してしまうと、利用者の尊厳が損なわれる危険性もあります。たとえば、転倒事故を避けるあまりにAさんをベッドに縛りつけた場合、それは身体拘束にあたります。一般的に、利用者の行動自由度が高ければ高いほど、転倒などのリスクも高くなります。しかしだからといって、事故を起こさないために利用者の自由を奪ってよいということにはなりません。介護のリスクマネジメントでは、利用者の尊厳と組織としての自衛のバランスを取りつつ、持続的な対策を取ることが求められるのです。10年で倍増!身体拘束の実態と介護ロボットの光と影介護のリスクマネジメントの効果は大きい介護現場において、リスクマネジメントは事件や事故を未然に防ぐだけでなく、職員が安心して働ける環境をつくるという意味でも重要視されてきています。適切なリスクマネジメントを行うことで、利用者や家族、地域から信頼を得たり、スタッフの離職率を引き下げたりといった効果が期待できます。しかし、職員や施設を守ることだけを重視しすぎると、利用者の尊厳を損なってしまう恐れもあります。利用者の尊厳と組織としての自己防衛のバランスをとりつつ、プライバシーに配慮した見守りロボット等を活用した新しいリスクマネジメントが今、求められています。【介護職の夜勤の悩み別!】あなたの施設におすすめの見守りロボット<参考資料>介護リスクマネジメント研究会・小林彰宏監著, 2016, 『これならわかる〈スッキリ図解〉介護事故・トラブル』株式会社翔泳社介護のお仕事研究所「9割超が「経験あり」、介護職が受ける暴言・暴力に関する実態結果を発表」(2018年4月17日, https://kaigo-shigoto.com/lab/archives/4082)

ライフリズムナビ+Dr.で訪室していない間も安心|グランフォレスト鷺宮の活用事例

ライフリズムナビ+Dr.で訪室していない間も安心|グランフォレスト鷺宮の活用事例

「予防医学」の考え方を取り入れた見守りロボット「ライフリズムナビ+Dr.」。 前回 は、同商品の開発サイドである東京疲労・睡眠クリニック 院長の梶本修身氏に話を伺い、「ライフリズムナビ+Dr.」の魅力に迫りました。今回は、「ライフリズムナビ+Dr.」を全床にいれている「グランフォレスト鷺宮」にお邪魔して、実際の活用方法について取材します! なぜライフリズムナビ+Dr.」の導入を決めたの? 「ライフリズムナビ+Dr.」を導入してよかったことは? 使っているからこそ分かる「ライフリズムナビ+Dr.」の弱点は? 実際の運用方法を教えてほしい!そんな疑問について、住友林業株式会社の赤羽根利一氏、「グランフォレスト鷺宮」のホーム長である工藤克美氏の両名に伺いました。 グランフォレスト鷺宮の外観。広々とした庭園が特徴的だ。医師ならではの着眼点で「まさか」の予兆を見える化「ライフリズムナビ+Dr.」|エコナビスタ株式会社快適な睡眠の大切さに共感ーーーまずは住友林業株式会社の赤羽根様に話を伺います。住友林業グループは、「グランフォレスト鷺宮」をはじめとした有料老人ホームを各地に運営しており、その多くに「ライフリズムナビ+Dr.」を導入しています。なぜでしょうか?赤羽根氏:弊社は、木を活かした快適な住宅を提案している会社です。中でも安眠を導く住まいづくりに着目し、木材の特性を活かして睡眠の質を改善したり、疲労を軽減したりする居室環境の研究を重ねてまいりました。弊社のグループ会社である株式会社フィルケアでは有料老人ホームの運営を行っておりますが、それらの施設にも弊社の研究成果を反映しています。新たに有料老人ホームを開設するにあたり「睡眠」に着目した設備やシステムを探していたところ、エコナビスタ社の「ライフリズムナビ+Dr.」に出会いました。詳しく話を聞いてみると、「睡眠」を重視する考え方や「睡眠」から日々の健康状態を分析する方法に共感を覚えるようになったのです。そこで「ぜひ一度弊社の施設でも使ってみたい」と思い、まずは試験的に導入を始めました。改良を重ねて実用レベルにーーー試験導入当初、「ライフリズムナビ+Dr.」はどうでしたか? グランフォレスト鷺宮の居室内。ベッド・ドア・トイレに「ライフリズムナビ+Dr.」のセンサが設置されている赤羽根氏:実は、導入当初はかなり課題がたくさんありました。「ライフリズムナビ+Dr.」は睡眠の状態を管理できる見守りシステムですが、離床検知センサとしても使える介護ロボットとなっています。しかし使いはじめたばかりのころは、離床検知センサとしてはほとんど使い物にならない状態でした。最大の弱点は、離床検知から通知まで最大90秒ほどかかっていたことです。90秒もかかっていたら駆けつけに間に合わないですよね、つまり遅すぎるんです。しかしエコナビスタさんのほうでご尽力いただき、今では平均で5秒ほどにまで短縮されました。その結果、離床検知センサとしても充分使えるものとなっています。これ以外にも、改良・改善していただいた点はたくさんあります。センサを付ける位置やレポートの内容などは、導入当初と比べてはるかにレベルアップしています。 トイレ内のセンサ(マルの中)。試行錯誤の末、ベストな設置位置を確立した。 具体的な活用方法ーーーありがとうございます。ここからは、「グランフォレスト鷺宮」のホーム長である工藤氏にお話を聞いていきます。「グランフォレスト鷺宮」では全床に「ライフリズムナビ+Dr.」を入れているそうですね。工藤氏:はい。当施設の平均介護度は1.6程度で、比較的お体がお元気な方が多いのが特徴です。そのため当施設では、「ライフリズムナビ+Dr.」は離床検知センサとしてではなく、睡眠見守りセンサとしてより活用しています。ーーー具体的にどのように活用しているか教えてください。 マット下に設置されているのが、睡眠データを取得するセンサだ。認知症の入居者様のケースをご紹介します。その方は長年仕事において第一線で活躍されてきた方だったので、入居されてからも「会社に行きたい」と主張され、お身体が健康な分思うようにならないことも多く、不穏になることもありました。その方の睡眠グラフを見てみると、夜間あまり眠れていないことが分かったのです。そこでそのデータを主治医にお見せしたところ、睡眠の質をあげるための治療が追加されることになりました。 ライフリズムナビ+Dr.で確認できる睡眠グラフの例。こうした睡眠導入剤等での治療を含む措置対応だけでなく、日中のレクリエーションに参加いただく工夫をするなど、生活リズムを整えるために当施設側での働きかけをすることもあります。次は精神疾患をお持ちの方のケースをご紹介します。こちらの方はいつも「寝られない、眠れない」と訴えられていたのですが、睡眠グラフを見てみるとしっかり睡眠が取れていることが分かりました。「しっかり眠れているかどうか」は個人の感覚によるところが大きいので、こういったことはしばしば起きるのです。当施設では、ちゃんと睡眠が取れいていることをご家族に説明する際に、この睡眠データを活用しています。また今後は、往診に来られている精神科の先生にも共有し、そちらからもフォローしていただくという連携体制をとっていければと考えています。ーーーお話を聞いていると、「ライフリズムナビ+Dr.」を導入したら終わり、ではなく、レクリエーションなどと組み合わせてプログラムを調整したり、医師と連携したりすることで本領を発揮しているという印象をうけます。そうですね。せっかくのデータを持ち腐れにさせないように、いずれは当施設の主治医や「ライフリズムナビ+Dr.」の梶本先生といっしょにカンファレンスも行えればと思っています。業務内での運用ーーー「ライフリズムナビ+Dr.」を導入してから、業務負担は減りましたか?当施設では開設当初から「ライフリズムナビ+Dr.」を導入しているので、導入前後での比較はできません。ただスタッフからは、モニター上で睡眠の傾向や離床の状況が確認できるのはとても助かっていると聞きます。 各居室の様子が一覧形式で確認できる 私自身、夜勤で現場に入ることがありますが、「ライフリズムナビ+Dr.」があると安心しますね。当施設では通常2時間ごと、またお身体(熱がある等)の具合が悪い方の場合は30分ごとに訪室して状況を確認するのですが、細かい動きまでは実際に訪室しないとわかりません。しかし「ライフリズムナビ+Dr.」では「今、入居者様がどんな動きをしているか」をリアルタイムでアイコンで確認できるので、訪室していない間も安心なんです。 一覧画面はスマートフォンからも見ることができる また温度や湿度も見られるので、全部の部屋を回って確認する手間が省けます。紙ベースでのチェックは必要とはいえ、「ライフリズムナビ+Dr.」さえあれば完璧というわけではありません。「誰にいつ何をする」かを記載した状況シートは必須ですし、その他の介護記録は依然必要です。現状では、紙ベースでのチェックや管理と併用することでより質の高い介護が実現するのではないかと考えています。ーーー今後「ライフリズムナビ+Dr.」に求めることはありますか?睡眠グラフのデータがタイムリーに出てくるとよりよいですね。現状では、睡眠グラフのデータは翌日以降に出てきます。そのため、「昨日の夜はよく寝られなかったようだから、今日は不穏が出るかも知れない」という予測を立てるのはまだ難しい。これがタイムリーに出てくれば、予測をたてて介護に当たれるでしょう。編集部まとめ「うちの施設、介護度が改善しているんですよ」ーーそう話すホーム長・工藤氏自身、実際の現場で介護業務にあたっているといいます。介護度改善の裏には、「ライフリズムナビ+Dr.」をはじめとした介護ロボット、ICT機器の導入はもちろんのこと、それを持ち腐れにさせない意識の徹底があると、取材時に感じました。「機器を入れて終わり」ではなく、レクや食事内容と連携させながら、それぞれの効果を最大限に引き上げようとする不断の試みが、「よくする介護」につながっているのでしょう。

7割が「していない」ーーあなたの職場では、”ノーリフトケア(持ち上げない介護)”してますか?

7割が「していない」ーーあなたの職場では、”ノーリフトケア(持ち上げない介護)”してますか?

介護現場で働く人の3人に1人が、深刻な腰痛に悩んでいるといわれています。腰痛ゆえに、長期休業を強いられたり、介護職を辞めざるを得ない人もあとを絶ちません。最悪の場合は退職も!気をつけたい介護の腰痛~原因・対策・予防・助成金~そんな腰痛問題に、介護のやり方を根本的に変えることで対応しようという動きのひとつとして「ノーリフトケア(持ち上げない介護)」があります。ノーリフトケアとは、人力だけで要介護者を持ち上げない、抱えあげない介護のことです。ノーリフトケアを徹底することは、介護者の腰痛を防止するのはもちろん、持ち上げたり抱えあげたりする移乗にともなう要介護者の皮膚の損傷や不快感の軽減にもつながります。ノーリフトケア先進国であるイギリスやオーストラリアではすでにその成果が報告されており、日本でも少しずつ注目を集めているのです。介護ロボットONLINE編集部では、介護ロボットONLINEの読者に向けて、「ノーリフトケア(持ち上げない介護)」についてアンケートを行いました。約7割が「持ち上げない介護を取り入れていない」まずはじめに、自身の職場で持ち上げない介護を取り入れているかどうかを聞いたところ、「取り入れている」と答えた人が28.4%(21名)、「取り入れていない」と答えた人が68.9%(51名)となりました。(1)あなたの職場では、「持ち上げない介護」を取り入れていますか?続いて、持ち上げない介護を職場で「取り入れている」と答えた人に対して、具体的な対策方法に関するアンケートをとりました。(2)具体的にどのような対策をとっているか教えてください。具体的な対策方法を聞いたところ、「スライディングボード・スライディングシート」が90.9%(20カウント)ともっとも多く、次いで「移乗リフト」が27.3%(6カウント)、「介護ロボット(異常型)」が4.5%(1カウント)となりました(複数回答)。比較的安価で手軽な「スライディングボード・スライディングシート」は、ノーリフトケアを取り入れているほとんどの施設で活用されていることがわかります。一方で、移乗リフトや移乗型の介護ロボットを導入している施設は全体の3割程度と、まだまだ普及が進んでいない実態が浮かび上がりました。ノーリフトケアに好意的な人が大半、でも課題は山積み最後に、ノーリフトケアについて、自由な意見を聞いてみました。ここでは、そのコメントの一部を紹介いたします。(3)「持ち上げない介護」について、あなたの意見を自由に聞かせてください。「取り入れている」と答えた人のコメント ほとんどの人がノーリフトケアに好意的ですが、実際の業務中では、時間や手間の関係でついいつもどおりの介護をしてしまうという声もありました。また、現状のリフトや介護ロボットでは対応しきれない要介護者に向けて、より効率的にノーリフトケアができる商品を希望する声もあります。 持ち上げない介護推進派です。優しくなれる気がします。介護スタッフの中には時間に追われて手間だと考える人もいますが、それほどの時間もかからないし、やったことない人たちが手間だと言っている気がします。それに自分の腰は自分で守りたいです。自分が60歳になった時でも身体的な負担を感じることなく介護に携われる、そんな風でありたいと思います。理想は必要な人にリフト導入をしたいですが、高価なリフトを入れなくても、ボードやシートで持ち上げない介護をもっと推進できると思っています。 介護ロボット導入しており、今操作を修得中なんですが、いざ。と言う時にはふたり介助の方が早い場合があります。ちなみに、ご利用者様は、介護ロボットが良い。と言われる方もいらっしゃいます。 患者さんや利用者さんも無理矢理持ち上げられるより怖くないと思います。ただ力加減を間違えるとスライディングボードも危険なので要注意です   特養です。「座れたらトイレ」なので、本当に立てない人もトイレに行く、トイレで持ち上げない介助ができるロボットを熱望している。(現状の物は「少しでも立てる」のが前提なので実際は使えない) スライディングボードやシートをセッティングする時間がもったいなく、結局はいつものように腰に負担をかけてしまってる事が多い。  「取り入れていない」と答えた人のコメント「取り入れていない」と答えた人の多くも、ノーリフトケアを取り入れたいと考えていることがコメントからわかります。しかし、人的リソースや費用の問題から、なかなか取り入れるのが難しいという現状があるようです。 ノーリフトは、今後の介護の現場に必須だと思います。だだし、投入費用が切りすぎたり福祉機器の理解不足の現場が多い。在宅で利用出来るようになれば、自然に施設でも当たり前に使用されるようになると思う。 介護者の腰痛予防だけでなく、利用者のADLの維持や恐怖心を与えない·拘縮を予防する…といった事を考えると「持ち上げない介護」をして欲しい。でも、人員不足の現状、仕事をこなすことに重きが置かれ、その方のペースに合わせた介護ができない悲しい現状があるのも事実。 なかなか導入が難しい。機器を用意する手間がかかり、あっても使わない。   また、訪問介護をしている人からは、在宅でノーリフトケアに使用できるツールを導入する難しさに言及する声が多くあがっていました。 訪問介護では利用者さん宅移乗リフトなどの導入が難しいので、つい無理をします。また、スライディングシートやグローブも職場からは支給・貸与がないので、使用したいヘルパーは自費購入せざるを得ない状況です。 操作等間違えなければ機械を使っての介護は腰痛対策にもなり高齢者の方本人への負担も軽減されるのでいいのではないかと思う。施設では持ち上げない介護が実施されやすいと思うが、私のようにヘルパーとして在宅介護を行なっている者の場合、なかなか浸透しにくいのではないかと感じる。機械などを利用者宅に導入するとしても金銭面やスペース確保の点で問題になる可能性が高いこと、現在あるロボットなどを事業所で導入するとしても資金面や持ち運びが難しいため非現実的だと感じている。現在あるアシストスーツなどが小型軽量化し持ち運びしやすいものができれば持ち上げない介護という考え方が在宅の方でも浸透しやすくなるのではないかと思う。 ノーリフトケアの海外事情ノーリフトケアの考え方を早くから取り入れてきたのが、イギリスとオーストラリアです。イギリスでは1993年ごろから、にイギリス看護協会を中心にして、”人力だけで患者を持ち上げることを避ける”考え方を取り入れはじめました。オーストラリアでは、にオーストラリア看護連盟ビクトリア支部が、「押さない・引かない・持ち上げない・ねじらない・運ばない」というポリシーを1998年に発表しています。とくにオーストラリアでは、厚生労働省によるプロジェクトの結果として、持ち上げる介護による負傷が48%減少、損傷によって失われるお金が74%減少、労働者の苦情処理にかかるコストも54%削減できたという調査報告もなされています。ノーリフトケアを後押しする支援事業・補助金・助成金オーストラリアにおける成果の背景には、州政府による資金援助や講習会などのサポートがあります。日本においても、ノーリフトケアの後押しとなる支援事業や補助金制度がいくつかあります。ここでは、その一部をご紹介します。人材確保等支援助成金(介護福祉機器助成コース)人材確保等支援助成金(介護福祉機器助成コース)とは、介護事業主が、介護福祉機器の導入や賃金制度の整備をすることで、介護労働者の離職率の低下に取り組んだ場合、その費用等を助成する助成金です。介護福祉機器助成コースには、(1)機器導入助成、(2)目標達成助成の2つがありますが、そのうちの(1)機器導入助成では、介護労働者の労働環境向上のための介護福祉機器の導入した場合、その費用が助成されます。助成対象となる介護福祉機器は6種類ありますが、その中に「移動・昇降用リフト(立位補助機、非装着型移乗介助機器を含む) 」が含まれています。支給額は、機器の導入費用や保守契約費の合計額の25%で、上限は150万円です。さらに詳しく 人材確保等支援助成金(介護福祉機器助成コース)について知る介護ロボット導入支援事業(地域医療介護総合確保基金)介護ロボット導入支援事業(地域医療介護総合確保基金)とは、各自治体ごとに介護ロボットの導入費用を補助する事業です。対象となる機器は自治体によって異なりますが、多くの自治体で、ロボットスーツを含む装着型の介護ロボットや、次世代型の移乗リフト(非装着型の介護ロボット)を対象に含んでいます。平成30年度は、1機器につき導入経費の上限30万円程度(機器の1/2)が補助されることが多いようです。さらに詳しく 介護ロボット導入支援事業(地域医療介護総合確保基金) について知る まとめ今回のアンケートからは、日本ではまだまだノーリフトケアが徹底されていないということがわかりました。何かしらの対策をしている事業所であっても、忙しいときや緊急のとき、つい慣れ親しんだこれまでの介護のやり方をしてしまうケースも少なくなく、定着の難しさが浮かび上がっています。また、訪問介護では、そもそもノーリフトケアができるような環境を整備しづらいという実態も明らかになりました。ノーリフトケアが普及しない原因の一つに、ノーリフトのためのツール(移乗リフトや介護ロボット)の価格の高さがあります。日本にもノーリフトケアを促進する支援事業や補助金はありますが、より普及を進めるためには、オーストラリアのような国全体での取り組みが必要なのかもしれません。 < アンケート調査概要 >・調査期間:2018年6月13日(水)~6月20日(水)・調査対象:介護ロボットONLINEの読者▼関連記事はこちらから▼最悪の場合は退職も!気をつけたい介護の腰痛~原因・対策・予防・助成金~21名のスタッフで2台をフル活用!マッスルスーツの導入成功事例(友愛十字会・砧ホーム)5分で分かる!ロボットスーツHAL®(ハル)の役割や効果

「マッスルスーツ」の試着会に潜入!(特別養護老人ホーム やすらぎミラージュ ・社会福祉法人章佑会)

「マッスルスーツ」の試着会に潜入!(特別養護老人ホーム やすらぎミラージュ ・社会福祉法人章佑会)

2018年5月28日、特別養護老人ホーム やすらぎミラージュ(社会福祉法人・章佑会) で、マッスルスーツ(株式会社イノフィス)の試着会が行われました。マッスルスーツとは、移乗介助などの際に腰にかかる負担を軽減してくれる腰補助用のロボットスーツです。人工筋肉で介護の腰痛問題を解決!マッスルスーツ| 株式会社イノフィス「やすらぎミラージュ」では、昨年の8月ごろから、介護職員の腰痛対策に力を入れているとのこと。機能訓練指導員である高山さんは、「これまでに、移乗ボードをはじめとした10種類以上の介護福祉機器のデモを行ってきた」と話します。今回は、そんなやすらぎミラージュでのマッスルスーツ試着会に、介護ロボットONLINE編集部が潜入します。また、試着会の仕掛け人である高山さんに、成功するデモ・試着会の秘訣も伺いました!<取材協力> 特別養護老人ホームやすらぎミラージュ (社会福祉法人章佑会)株式会社イノフィス 【16:30】マッスルスーツの試着会、開始! 試着会がスタート! 今回の試着会では、サイズ違いの2台のマッスルスーツが用意されました。まずは、メーカー担当者から簡単な会社説明・商品説明がされます。はじめは「動画でしか見たことない」「重そう…」という反応がちらほら見られました。しかし、「マッスルスーツを装着することで“できないことができるようになる”のではなく、“今できているが、たいへんなこと”が、今より楽にできるようになる」という説明をうけ、少しずつ興味をひかれていくのがわかります。ここがポイント!マッスルスーツを使うと…× できないこと → できるようになる ではなく◯ 今できているけど、たいへんなこと → 今より楽にできるようになる 装着する様子を見守るスタッフの方々その後、メーカー担当者が、マッスルスーツを装着する様子を実演します。「慣れれば10秒で装着できます」という説明に、驚きの声が上がりました。装着する様子を見ながら、「足の部分に留め具がないのが楽そうで良いね」「歩きにくくないのかな」という反応が。「歩く場合は、太もものパッドをはずせば大丈夫です」と、メーカー担当者が一つ一つの疑問に丁寧に回答してくれました。空気圧式の人工筋肉を使用しているため、力の緩急がつけられ、動きもなめらか その後、マッスルスーツの仕組みなどの説明が行われます。「ずっと装着しているというわけではなく、“この場面で使おう”と決めて運用したほうがうまくいく」「装着している人だけでなく、そのまわりの協力も必要」という説明も。実際の運用事例などをあげながら、具体的な使い方を紹介していきます。効果は、実際に使って実感してもらうのが一番!ということで、さっそくスタッフの方々にも試着してもらいます。【17:00】マッスルスーツを試着してみる 試着会スタート!試着会では、高山さんから2点の案内がありました。 一人一回、かならず試着すること トイレ介助を想定して、介助者役、利用者役(被介助者役)の両方を試すこと 効果を実感するために、事前に10kg程度の重りを入れた箱が用意されています。装着した人は、箱の持ち上げと、トイレ介助を想定した移乗動作を行います。 移乗介助体験中。あちこちで「すごい!」と歓声があがる 「あるとないでは全然ちがう!」重りを持ち上げるデモでは、違いが顕著にわかるのか、「おお!」と驚きの声があがっていました。「あるとないではぜんぜん違う!」「誰かが後ろからひっぱったのかと思った」など、みんな効果を実感しているようです。施設長もマッスルスーツを体験。箱の中には10kgの重りが入っている マッスルスーツを装着した状態、装着していない状態の両方で同じ重さの荷物を持ち上げると、とくに違いがわかるようでした。「慣れるまでがたいへんそう」一方で、トイレ介助を想定したデモでは、効果にぴんときていない人もちらほら。「まだ慣れないから違和感があるのかも」「着させられている感があって、効果を実感するまでいかない」「自分にあった装着位置や空気の分量をさがすまでが大変そう」という声も聞こえてきました。ただし、被介護者役をした人の中には、違いを感じていた人も多かったようです。「最後のぐっとひかれる感じがなかったので、楽だった」「椅子に下ろすとき、余裕のある感じだった」という声が上がっていました。高山さんは、「スタッフはもちろん、利用者様にもどのような変化があるのか、被介助者役をやって感じるのはとても大切」と話します。ここがポイント! 機器を試すときは、スタッフとしてだけでなく、利用者としてどのような変化があるかを体感する。 途中で夜勤のスタッフも参加。業務中のスタッフも、試着が終わった人と交代して参加していた 試着会開始時に集まったのは7名でしたが、その後、続々と参加する人が増え、最終的には計22名のスタッフがマッスルスーツを体験していました。より多くの人が参加できるように、あらかじめ交代しつつ業務を回せるよう、アナウンスしていたのだそうです。約1時間ほどの試着会を終えたあと、質疑応答に入ります。【18:00】質疑応答質疑応答では、試着した際に感じた疑問や運用を想定した疑問が多数あがりました。ここでは、そのうちのいくつかを紹介します。Q. 壊れたりしないの?A. これまでに約3300台出荷しているが、今のところ基本的な構造上の欠陥での故障はない。また、すでに30万回の耐久テストにパスしている。Q. 濡れても使えるの?A. 電力を使っていないので、濡れても使える。水を浴びても大丈夫。カバーは取り外して洗うことも可能。Q. なぜ空気圧の強さを感覚に頼るのか?A. オプションで、空気圧の強さが数値でわかるゲージをつけることもできる。しかし、一度自分の強さを覚えてしまえば、ゲージを見る必要はなくなる。【18:30】試着会、無事終了質疑応答を終え、無事試着会が終了しました。最後に感想を聞いてみると、「今すぐにでも使いたい!」という声が多数上がりました。「まずは使って、効果を実感して、感動してほしい」という試着会の狙いは、大成功したようです。「定年まで現役」を目指すやすらぎミラージュの取り組みここからは、今回の試着会の仕掛け人である高山さんに、試着会開催の秘訣を聞いていきます。「やすらぎミラージュ」では、昨年8月からさまざまな機器の体験会や勉強会を行ってきたとのこと。スタッフを巻き込んだ試着会を成功させるには、どのような苦労や工夫があったのでしょうか。<インタビュー協力> 施設長 平野修司氏機能訓練指導員・作業療法士 高山美季氏 移乗介助の見直しからはじまったーーー昨年から職員の腰痛予防対策に力を入れているとのことですが、なにかきっかけがあったのでしょうか?きっかけは、全介助が必要な大柄の男性利用者様が入所されたことです。これまで、当施設でフルリクライニング車いすを使用する全介助が必要だったのは、比較的小柄な方でした。しかし、大柄の男性が入所されたことで、スタッフから「移乗介助がたいへんだ」という声があがるようになりました。それをうけて、スタッフはもちろん、被介助者であるご利用者様もより負担なく移乗できる方法を探し始めたのです。約1年かかった意識変革当時、当施設では腰痛予防に対する意識があまりなく、移乗介助する際もベッドの高さを変えないまま行うなど、さまざまな課題がありました。そこで、まずは移乗ボードを導入し、腰痛予防を意識した介助をすすめていくことにしました。しかし、移乗ボードの良さは伝わっても、実際の業務ではなかなか使われない、ということが多発しました。その背景には、「これまで何の問題もなくできていたのだから、必要性を感じない」という思いがあったはずです。そのため、まずは腰痛をもっているスタッフに紹介して、効果を実感してもらうことにしました。紹介してみると、「こんなものがあったんだ」という反応が多かったですね。現場で働くスタッフは、なかなか外からの情報がキャッチできないことも多いので、まずは知ってもらうことが大事なんだなと改めて感じました。そこから約1年間かけて、少しずつ「安全で負担のない介護」の重要性をいっしょに勉強していき、ようやく意識がかわってきた、というところです。ここがポイント! ・課題を感じているスタッフからはじめる。・定着には時間がかかることを覚悟する。 試着会成功の秘訣ーーーはじめから今日のように、みなさんが積極的に新しい機器を受けいれていたというわけではないんですね。今日の試着会には多くの方が参加されていましたが、開催前に高山さんの方で働きかけたことはあったのでしょうか?今回の試着会は強制ではありませんが、勤務中のスタッフも参加できるように、交代制をとってもらいました。また、事前にマッスルスーツの簡単な説明やメリットを伝え、できるだけ多くの人に興味をもってもらうよう工夫しています。ここがポイント! ・事前に興味を持ってもらえる情報を伝えておく。・多くの人が参加できる体制を整える。 導入を決めるのは介護スタッフーーーありがとうございます。今回の試着の様子をうけて、率直な感想を教えてください。思ったよりよい反応だったので安心しましたね。私がよかったと感じたのと同じことを、みんなにも感じてもらえたと思います。実際に導入するかどうかを決めるのは、スタッフからのヒアリングを行ったあとです。どのような場面でどう使うのか、具体的にイメージしたうえで判断します。おむつ交換のシーンで使うとしても、いきなりすべての時間帯で使えるというわけではありません。まずは比較的余裕のある時間帯から取り入れる必要がありますし、その際の業務の流れも変更しなければいけなくなるでしょう。私が行っているのは、あくまでも「きかっけづくり」です。実際に使用するのは、現場で働く介護スタッフ。だからこそ、導入の判断は介護スタッフといっしょに決めます。ここがポイント! ・試着会後のスタッフのヒアリングはかならず行う。・具体的な運用方法に落とし込んでから検討する。 定年まで現役で働いてもらいたい時代の流れとともに、介護のあり方も変化してきています。「痛いのも重いのも我慢する」というやり方から、「道具を活用して負担を軽減する」というやり方にシフトしてきました。これまでのやり方を続けていけば、今は若くて腰痛を感じていなくても、数年後には腰痛を発症して、働けなくなってしまうかもしれません。この人手不足の時代に、そうなるのはあまりにももったいない。「定年まで現役で働いてもらいたい」というのが、当施設の願いです。これからは、数十年後をみすえた、新しい介護方法を模索していく必要があると考えています。メーカーによる導入計画の支援も盛況を博した今回のマッスルスーツ試着会。メーカーであるイノフィスでは、導入計画の支援も行っています。メーカー担当者は、「導入して終わりではなく、使いこなしてもらうのが目的。1年後に“導入してよかった”と思っていただけるよう、継続的に支援していく」と話します。助成金や補助金の案内も随時行っているため、気になる施設はぜひ一度相談してみてはいかがでしょうか。<施設情報> 特別養護老人ホーム やすらぎミラージュ (社会福祉法人章佑会)所在地:東京都練馬区大泉町4-24-7 *マッスルスーツのお問い合わせは イノフィスHP から

【介護職の夜勤の悩み別!】あなたの施設におすすめの見守りロボット

【介護職の夜勤の悩み別!】あなたの施設におすすめの見守りロボット

介護職につきものの「夜勤」。長時間労働やワンオペなどの問題が注目されがちですが、一方で「自分のペースで働ける」「夜勤手当がつく」などの理由から、夜勤専従(日勤はせず、夜勤だけを担当する働き方)で働く人もいます。介護職の夜勤は、日中よりも配置人数を減らしている施設がほとんどです。その分、日中よりも業務量は減りますが、それでも一人あたりの業務負担は重くなります。また、夜勤中は、万が一施設内でトラブルが発生しても頼れるのは自分のみ、ということもあるでしょう。自分のとっさの判断がすべてなので、夜勤スタッフにのしかかる責任は重大です。近年、そんな夜勤を助けるツールのひとつとして、「見守りロボット」が注目されているのを知っていますか?「見守りロボット」とは、複数の入居者を同時に見守ることができたり、入居者の離床やひとり歩きなどを検知し、必要に応じてスタッフまでお知らせしてくれたりする、新しい見守り支援機器です。平成30年度の介護報酬でも、見守り機器の導入が「 夜勤職員配置加算 」の緩和条件になることが決まっており、ますます期待が高まっています。今回は、夜勤にありがちなお悩み別に、おすすめの見守りロボットを紹介していきます。悩み別のおすすめ見守りロボット盛り上がりを見せつつある「介護ロボット」のなかでも、とくに期待が集まっている「見守りロボット」。期待度の高まりとともに、多種多様な見守りロボットが開発・販売されています。ここでは、悩み別にあなたの施設におすすめの見守りロボットを紹介します。お悩み1.夜勤の急変がこわい 初めての夜勤でまさかの急変!頼れるスタッフも少ないし、テンパりながらなんとか自分で対応。でも、そのときの恐怖がトラウマで、夜勤に入るたびに急変が起きないよう祈ってます…。 急変を予知してくれる「 ライフリズムナビ+Dr. 」がおすすめ! 夜間は急変が起こりやすい時間帯です。スタッフが少ない中で急変が起きたら、たとえ経験の浅い新米介護士であっても、自分の判断で動かなくてはなりません。慣れないうちは、「万が一最悪の事態になったら…」と考えると恐怖に足がすくむこともあるでしょう。急変の体験がトラウマとなり、「夜勤につくのがこわくなった」という人も少なくありません。そんな悩みにおすすめなのが、急変を予知する「 ライフリズムナビ+Dr. 」です。医師ならではの着眼点で「まさか」の予兆を見える化「ライフリズムナビ+Dr.」|エコナビスタ株式会社ライフリズムナビ+Dr.で訪室していない間も安心|グランフォレスト鷺宮の活用事例 ライフリズムナビ+Dr.は、「急変にはかならず予兆がある」という医師の気づきから開発された、予兆を見える化する健康見守りロボットです。3種類のセンサーで利用者の状態をモニタリングし、現在の状態と過去の状態を比較することで、微妙な変化を察知します。3種類のセンサーからは、それぞれ睡眠データ、温湿度データ、活動量データが取得され、ベッド上の動きや睡眠の深度、無呼吸途中覚醒などがモニター表示されます。お悩み2.居室数が多くて巡回がたいへん 夜間巡回で安否を確認するけど、全居室を回るのは大変だし、ちゃんと眠れているか、呼吸をしているか不安になるときがあります…。 居室内の状況が一覧で見られる「眠りSCAN」がおすすめ! 夜勤の主な業務のひとつに、夜間巡回があります。1~2時間に1回程度の頻度でフロアを見回り、利用者の呼吸状態や体調に異変がないかを確認します。しかし、消灯後の居室内で入居者ひとりひとりの状態を把握するのは一苦労です。見回りのタイミングややり方によっては、眠っている入居者を起こしてしまうことにもなりかねません。そんな悩みにおすすめなのが、睡眠測定器として睡眠研究にも使われている「眠りSCAN」です。ケアプラン改善にも!次世代マット式見守りシステム「眠りSCAN」|パラマウントベッド株式会社眠りスキャンでは、最大80名までの居室での状況および就床時の呼吸数心拍数を1台のモニターで確認することができます。「ちゃんと眠っているか」「呼吸に問題はないか」などを見える化することで、状況に合わせて介護の優先順位をつけたり、目が覚めているときに介護するなどして入居者の睡眠を確保したりすることができます。何より、リアルタイムで入居者の状況が一覧で見られるので、訪室していないときでも安心感があります。お悩み3.万が一のときのエビデンスを残したい 介護の現場では、どんなに注意していても事故やトラブルが起きてしまうもの。万が一のときに介護スタッフを守れるように、エビデンスを残せないかしら。 本体に録画映像が残る「Dream Care(ドリームケア)」がおすすめ! 介護サービスを提供する上で避けては通れない、事故やトラブル。事故を起こさないためのリスクマネジメントはもちろん必要ですが、どんなに気をつけていても起きるときは起こってしまいます。職員と現場を守る!これからの介護リスクマネジメント事故やトラブルで心配なのが、入居者のケガやトラブルを介護スタッフや施設の設備のせいだと糾弾されることです。実際にスタッフや施設設備に非があるのなら謝罪と是正をすべきですが、そうでない場合はその説明をする必要があります。しかし、記録や証拠がなければ、どんなに言葉を尽くしても相手に伝わらないということもありえます。スタッフの身の潔白を証明したり、入居者や家族に納得してもらえるよう説明するために活用できるのが、「 Dream Care(ドリームケア)」です。夜間の見回り回数が1/3に!現場発信の見守りロボ「Dream Care(ドリームケア)」|株式会社DREAM TOKYO「Dream Care」は、離床検知やバイタル異常時の通知ができる非接触型の見守りロボット。離床の初期の動作でアラートを作動させたり、入居者様の様子をアイコン・数値表示で常時お知らせたりすることが可能です。さらに、特徴のひとつとして、搭載されているカメラによる録画機能があります。入居者に激しい動きがあったときや離床検知したときーーつまり、事件事故が起きやすいときに限り、カメラが作動して記録を残してくれるのです。録画記録はPCなどに配信されず、本体のSDメモリに残されるのみなので、プライバシーにも配慮されているといえます。お悩み4.アラートが鳴りすぎて、つい電源を切ってしまう 今の離床通知センサは、離床したときだけでなく体位変換や排せつ介助のときもアラートが鳴るから、介助中は電源を切っています。でも、そのあとに電源をつけ忘れることが多く、離床センサの意味がありません…。 自動で見守りを再開していくれる「 見守りケアシステムM-2 」がおすすめ! これまでの離床マットや赤外線センサなどによる離床通知機器は、入居者・介護スタッフ関係なく、人間を検知したらアラートを出すものがほとんどでした。スタッフが介助に入るたびにアラートが鳴ってしまうため、介助中は機器の電源を落とすという施設も少なくありません。しかし、電源を落としたことを忘れてしまい、本当に必要なときに通知されないという事態を引き起こすこともよくあるといいます。そんなヒューマンエラーをなくすためにおすすめなのが、自動で見守りを再開してくれる機能付きの「 見守りケアシステムM-2 」です。ベッド内蔵型で体重も測れる「見守りケアシステムM-2」|フランスベッド株式会社「見守りケアシステムM-2」は、ベッド内蔵型の見守りロボット。ナースコールと連携させた離床通知はもちろん、利用者の日々の体重測定も自動でしてくれるすぐれものです。M-2のコントローラーには見守りを一時停止する機能が搭載されており、その機能を使えば、一時停止モードから10分後に自動的に電源をオンにしてくれます。また、一時停止中にベッドに人が乗った場合も自動でオンになるので、介助後の「電源を入れ忘れた!」がなくなります。改めて考えたい「見守りロボット」のメリット・デメリットこれまでの離床センサなどと比べて、最近開発された新しい見守りロボットには、下記のようないくつかの特徴があります(※)。 離床だけでなく、多様な状況を自動認識する 対象者に応じた通知設定ができる 報知とあわせて画像などの情報も提供できる 転倒につながる動作や予兆動作が検知できる 離れた場所からリアルタイムで安全確認ができる 失報誤報が予防できる※参考 厚生労働省(2015)『介護ロボット重点分野別講師養成テキスト』 ここからは、「見守りロボット」全般に共通するメリットやデメリットについてあらためて考えてみましょう。見守りロボットのメリット厚生労働省による調査によれば、見守りロボットを本格導入したある施設にて、以下のような効果が得られたと報告されています。導入効果からもわかるとおり、見守りロボットにはさまざまなメリットがあるといえます。もっとも大きなメリットは、転倒をはじめとする事故の減少でしょう。離床の通知自体が既存の機器にくらべて速くなったことにくわえ、離れた場所からでもタイムリーに入居者の動きを確認できるため、早期対応や緊急度の判断がしやすくなります。もうひとつのメリットは、利用者の自立やQOLの向上につながるという点です。厚生労働省の調査によれば、導入した施設の職員の半数以上が、「利用者の生活の質(QOL)が良くなった」と回答していることがわかっています。見守りロボットは、利用者の生活リズムや行動パターンを見える化することで、利用者に合わせたケアを可能にするのです。さらに、間接的なメリットとして、職員の意識向上や職場環境の改善による離職率の低下などがあげられます。見守りロボットが業務負担を減らしたり、質の高いケアの提供をサポートしたりすることで、介護人材の確保や育成につながる効果も期待できます。見守りロボットのデメリット見守りロボットのデメリットとして覚えておきたいのは、「見守りロボットはスタッフ(人間)の代わりにはなれない」ということです。見守りロボットができるのはあくまで見守りの支援であり、必要に応じて実際に対応したり介助したりするのは、介護スタッフである人間です。その点を理解していないと、「見守りロボットを導入しても業務効率化にならない」「ロボットなんか役に立たない」という誤った認識を抱くことになってしまいます。後ほど詳しく説明しますが、制度上も、見守りロボットが人間ひとり分の代わりになることはありえません。大事なのは、見守りロボットをいかに活用して、ケアの向上につなげるかという視点であることを覚えておきましょう。見守りロボットで「夜勤職員配置加算」の算定要件が緩和平成30年度の介護報酬で、見守りロボットの導入が「夜勤職員配置加算」の緩和条件になることが決まりました。介護ロボが夜勤職員の代わりに!見守りロボット導入で報酬加算、厚生労働省が発表夜勤職員配置加算とは、夜勤が発生する特別養護老人ホーム(以下、特養)などで決められている最低基準よりも多く人員を配置した場合に加算されるものです。これまでのルールでは、夜間に最低基準よりも1人以上多く職員を置いた場合に報酬が加算されるとしていました。それが今回の改定で、以下のように変更になりました。平成30年度の介護報酬改定 1.ベッド上の入所者の動向を検知できる見守りロボットを、入所者数の15%以上に設置している場合2.見守りロボットを安全かつ有効に活かすための委員会を設置し、必要な検討を行っている場合この両方を満たしている場合に、夜勤職員の数が最低基準を0.9人上回っていれば取得できるとする。 つまり、見守りロボットが夜勤職員の0.1人分に相当するということです。これによって夜勤職員の数を減らすことはできなくとも、職員の勤務時間を減らすことはできるので、休憩時間が多くとれるなどのメリットがあると考えられます。だからといって、安易に見守りロボットを導入するのはおすすめできません。自分の施設の課題や問題点、見守りロボットのデメリットなどを理解した上で、最適な機器を選ぶことが重要になってきます。悩みに応じて見守りロボットを選ぼう見守りロボットには、入居者の事故の軽減やQOLの向上など、多くのメリットがあります。長期的には、職員の意識向上や職場環境の改善効果、それにともなう離職率の低下まで期待できます。夜勤は、スタッフに身体的・精神的な負担が重くのしかかる重労働です。長時間労働やトラブルが重なることで、介護職を離れてしまうスタッフもいます。そんなスタッフの悩みを見守りロボットで解決するには、導入前にスタッフや施設の課題を洗い出す必要があります。見守りロボットにもさまざまな種類がありますが、悩みに応じて最適な機器を選ぶことで、見守りロボットの効果が最大限に生かされるでしょう。<参考資料>厚生労働省(2015)『介護ロボット重点分野別講師養成テキスト』市場規模500億円にむけて本格始動!平成30年度の介護ロボット関連事業まとめ睡眠見守りセンサー「まもる~の」で介護と睡眠を見える化|ASD株式会社

人工筋肉で介護の腰痛問題を解決!マッスルスーツ| 株式会社イノフィス

人工筋肉で介護の腰痛問題を解決!マッスルスーツ| 株式会社イノフィス

名称 腰補助用マッスルスーツ(標準モデル(タンクタイプ・外部供給タイプ) ) 寸法 Fサイズ:幅50cm x 高さ90cm x 奥行き22cmSサイズ:幅45cm x 高さ81cm x 奥行き20cm 重量 本体:6.6kg(基本的な本体構成部のみ)高圧タンク:1.5kg(1.5リットル)(タンクタイプのみ) アシスト力 最大35.7kgf(140Nm) アシスト部位 腰、脚(腰を落として持ち上げる場合) 希望小売価格 600,000円(税別) 製品概要モーターではなく、空気圧式の人工筋肉を使用した腰補助用ロボットスーツです。タンクや手押しポンプで空気を送り込むことで、装着者の力を補助します。中腰作業等にかかる腰の負担を軽減するため、介護者の腰痛予防が期待できます。 先進的な取り組みで魅力的な現場作りを!東京都ロボット介護機器・福祉用具活用支援モデル事業に選出|社会福祉法人友愛十字会砧ホーム21名のスタッフで2台をフル活用!マッスルスーツの導入成功事例(友愛十字会・砧ホーム)「マッスルスーツ」の試着会に潜入!(特別養護老人ホーム やすらぎミラージュ ・社会福祉法人章佑会) 人工筋肉で介護の腰痛問題を解決!マッスルスーツ| 株式会社イノフィスーーーよろしくお願いします。御社は東京理科大学発のベンチャー企業ですね。  今回お話を伺った株式会社イノフィス COOの横幕才氏はい。2001年から、東京理科大学の小林宏教授が、ウェアラブル型ロボットの研究・開発を開始しました。2013年に腰補助用マッスルスーツの実用化に成功し、それを販売するためにイノフィスを創業しました。開発当初は、障害を持っている方が自立した生活ができるよう、自立支援を目的とした機器を開発していました。プロトタイプを作って検証を続けていくにつれ、腰を使って作業を行う健常者も大きな問題を抱えていることに気づきました。その一つが、腰痛という問題です。実際、介護の現場では腰痛で職を離れざるを得ない職員が沢山いらっしゃるそうです。また介護の現場だけでなく、腰を使う作業はあらゆる業種、分野に存在します。そこで、まず先に、健常者に対する作業支援用の製品を開発するべく方向転換しました。それが2006年ごろのことです。2013年にマッスルスーツを実用化してから、プロフェッショナル向け商品として販売しています。 スーパーマンにはなれない?マッスルスーツは腰痛予防デバイス ちなみに、これまでにマッスルスーツを装着したことはありますか?ーーーいえ、ありません。マッスルスーツにどんなイメージを持っていますか?ーーー装着すると、自分の力が倍増するというようなイメージです。マッスルという言葉からも、自分がマッチョになれるとか、スーパーマンみたいになれるとか思いがちですよね。しかし、実は全く違うのです。その点を、これからご説明していきます。ーーーお願いします!マッスルスーツは何かというと、あくまで腰を補助するための製品だということを、まずはご理解いただきたいと思います。長期的に腰に負荷がかかるような仕事をされている方に対して、腰にかかる負担を軽減することで腰痛を予防してもらう。一言で言えば、人工筋肉を使った腰痛予防のためのデバイスなのです。ーーーじゃあ、力を増大させるためのものではないのですか?あくまでも腰補助という位置づけなので、マッスルスーツを使っても、自分の力で持ち上げられるもの以上のものは持ち上げられません。ただし、自分の力で持ち上げられるものでも、持ち上げるときには必ず腰に負担がかかりますよね。それをサポートしてあげようというのが、マッスルスーツなのです。人工筋肉だからできることとは?マッスルスーツのメリットは三つ。一つ目は、先ほどから申し上げているとおり「腰の負担軽減」です。二つ目は、作業をスムースに補助できるという点です。人工筋肉だからこそ実現できるスムースさが特徴なのです。ーーー人工筋肉って何なのでしょうか。マッスルスーツで用いている人工筋肉は、空気圧を供給すると非常に大きな力で収縮するMcKibben型人工筋肉と呼ばれるものです。人間の筋肉は、伸縮することで力を出したり緩めたりしますよね。それと同じことを、空気を出し入れしてゴムの伸縮で再現しているというイメージです。通常、マッスルスーツのような製品にはモーターが使われていますよね。モーターの場合はセンサーの読み間違いによる誤作動などが懸念されますが、その点はいかがですか?人工筋肉の場合、必ず自分の動きに追随するため、誤作動や不自然な動きをすることがありません。人工筋肉の良さは他にもあります。軽量ですし、電気部品を使っていないため防爆性が必要な環境でも安心して使用できます。三つ目の特徴は、装着が簡単にできるという点です。人工筋肉を用いているマッスルスーツであれば、慣れると10秒ほどで装着が可能です。 登山用ザックのような形状で、素早い装着が可能 基本的な構造をご説明します。マッスルスーツの真ん中に人工筋肉があり、アルミのフレームがそれを覆っています。人工筋肉と腰関節部がワイヤーでつながり、さらに下のももパッドにつながっています。ももパッドを起点にして、体が起こされるような作りです。装着時はリュックサックを背負うように担いで、ももパッドと腰ベルトをつけ、肩ベルトと胸ベルトを調整します。すごく簡単です。ーーー3種類展開されていますね。標準モデルと軽補助モデル、そしてスタンドアローンという独立型のモデルがあります。標準モデルは人工筋肉が4本使われており、もっとも強い35kgfの補助力があります。ここでいう補助力とは、腰にかかる負担を補助する補助力を指しています。本来、人工筋肉は1本で約200kgfという非常に大きな収縮力を出すことが可能です。しかし、自分で持てる重さ以上のものを作っても意味がありません。ですので、一般人が持てる重さを補助するのに適当と思われる補助力である、35kgfに設計している訳です。軽補助モデルは、女性・シニア層にむけて軽量化したものです。標準モデルより約2kg軽く、その分人工筋肉を2本に減らしています。補助力は25kgfです。これら二つのモデルは、コンプレッサーまたはタンクのいずれかを用いて、人工筋肉に空気を注入します。コンプレッサー式は回数の制限がありませんが、コードでつながっているため、行動範囲が限られます。一方タンク式の場合、行動範囲は広がりますが、使える回数に限りがあります。作業シーンに合わせて、どちらを選ぶかを決めていだきます。スタンドアローン型は、コンプレッサーやタンクが一切不要なタイプです。空気を事前に充填することで、外部供給を不要にしました。あらかじめ人工筋肉をパンパンに張らせておいて、ももパッドが反発するバネのような力を利用して補助力を発生させます。 実際にスタンドアローンを装着したところ。尾てい骨に密着させるため、肩に負担がかからない強い安定感のあるタイトフィットと、ももパッドと脚の間に遊びをもたせて歩行を楽にできるよう設計したソフトフィットの2タイプがあります。腰痛は国民病!マッスルスーツがもたらす真のメリットーーー実際、どれくらい腰の負担が軽減されるのでしょうか?筋電位を測定した結果、荷物を持ち上げる際の腰に対する負担が35%軽減されたというデータが出ています。荷物を降ろす時の負担に関しては、約6割も軽減されます。ーーー腰痛予防のためのデバイスということは分かりましたが、200kgfの力が出せるのに、35kgfにとどめているのはもったいないような気もします。そこがまさに、皆様にぜひ理解していただきたい部分です。というのも、そこを理解していただかないと、マッスルスーツの良さが正しく伝わらず、せっかく導入したのに使われなくなってしまうという事態につながりかねないからです。マッスルスーツの導入は、スーパーマンになるためではなく、腰痛予防をして労働環境を改善しましょうという提案なのです。例えば、「半年間使い続けたら、腰痛で休む人がゼロになりました」というところまでもっていくことが、導入の真の目的です。だからこそ、作業で使用する方々と、導入する経営側双方の理解がないと、絶対にうまくいかないのです。ーーー長期的、習慣的な使用が前提ということですね。そもそもなぜそこまで腰痛を問題視されているのでしょうか?腰痛は、日本の国民病なのです。厚生労働省のデータによると、日本人の4人に1人が腰痛を抱えていることが分かっています。(※1)そのうち、原因が分かっているのはわずか15%で、腰痛の8割以上は原因不明です。(※2)原因不明ということは、すなわち治療が困難ということです。一度腰痛になると治しづらいし、しかも完治するのはたったの10%と言われています。腰痛は、単に痛いというだけにとどまらず、精神的リスクや経済的負担という問題にもつながります。例えば腰痛の治療費や入院費として、平均13万円かかるとされています。また治すためには、約22日間の在院が必要です。(※3)ーーー当人も大変ですが、そんなに仕事を休まれては会社としても困りますね。その通りです。精神的リスクとしては、腰痛によるストレスももちろんのこと、うつ病になりやすいというデータもあります。ある調査によれば、持上げ作業や中腰姿勢・同じ姿勢を続けることが、腰痛を引き起こす原因の半分を占めていることが分かっています。(※4)つまり、誰もが腰痛になる危険性があるということです。だからこそ、たとえ健康体であっても、今からの予防が大事なのです。使っていただく皆様には、「腰痛は他人ごとではなく、自分にも起こるリスクがある」、「自分の身は自分で守る」という意識を持っていただきたいのです。ーーー経営側としても、腰痛による休職を防ぐという点で、メリットがありそうですね。休職だけではありません。腰痛になると生産性が落ちますし、ひいては退職してしまう方もおられます。腰痛を防ぐという職場環境の改善は、従業員の定着率を向上させ、労災を防ぎ、企業イメージをアップするための重要な経営課題です。ーーー使用者と経営側双方の理解があって初めて、持続的な使用につながるという意味がよく分かりました。当社としては、マッスルスーツを工事現場のヘルメットのように使っていただければと考えています。この仕事をするときはマッスルスーツを使いましょうという安全基準やルールを決めて、習慣的に使い続けるのが当たり前になって初めて、本当の普及が始まるのではないでしょうか。マッスルスーツの広がりと今後の展開ーーー御社の製品は、介護以外の分野でも活用できそうです。マッスルスーツは介護ロボットとしての印象が強いかもしれませんが、腰補助という観点で考えるとあらゆる分野で使っていただけます。例えば面白いところでは、カツオの一本釣り組合さんからお問合わせがあったりしましたね。毎日、私たちが想像もしていなかったようなところからお問合せをいただき、こちらとしても驚くほどです。ーーー現在のマッスルスーツは健常者の作業支援という性格が強いですが、自立支援ロボットとしての展開は考えていないのでしょうか?はじめに申し上げていたとおり、もともとは障害を持っている方の自立生活を実現したいという想いから、開発がスタートしています。よって今後は、自立支援も含めた製品の多様化、ポートフォリオの拡大を進めていくつもりです。現在は企業に向けて販売していますが、これからは一般向けの商品も作っていきたいです。病院や施設でのリハビリ利用、自立歩行支援はもちろん、老老介護の現場や在宅でも使っていただけるように、幅広い活動を行っていきます。ーーー介護ロボット業界は盛り上がりを見せている反面、誤解やネガティブイメージを抱えている職員の方もいらっしゃいますよね。介護の分野においては、人の手でないとできない部分が確かにあると思っています。すべての作業がロボットに取って代わることはないでしょう。だからこそ、人を支援するためのロボットが必要になるはずです。介護現場で働いている皆様が、ご自身の身を守りながら長く元気に働いていただくことがとても重要だと思っております。 編集部まとめ 取材後、実際にスタンドアローンを装着し、20キロの荷物を持ち上げてみました。腕の力は使うものの、腰にはさほど負担がかかっていないように感じます。しかしスタンドアローンを外して再度持ち上げようとしてみたら、あまりの違いに驚きました。マッスルスーツが、いかに腰を補助してくれていたのか、体で実感することができました。「マッスルスーツ」「人工筋肉」という響きから、装着すればパワーが増大するのではないかという期待は、「職場環境の改善」という本当のメリットを前に良い意味で裏切られました。介護ロボットが真に普及・定着するためには、「なぜそれを使う必要があるのか」を理解する必要があると痛感します。 ※1 参考:厚生労働省(平成22年度国民生活基礎調査) ※2 参考:Deyo RA et al : What ca the history and physical examination tell us about low back pain? JAMA 268: 760-765, 1992 ※3 参考:厚生労働省「医療給付実態調査 平成23年度」、「患者調査 平成23年」、総務省統計局「人口推計 平成23年度」 ※4 参考:腰痛に関する全国調査報告書2003年 軽補助モデル(タンクタイプ・外部供給タイプ) 名称軽補助モデル寸法Fサイズ:幅50cm x 高さ90cm x 奥行き22cmSサイズ:幅45cm x 高さ81cm x 奥行き20cm重量本体:5.2kg(基本的な本体構成部のみ)高圧タンク:1.5kg(1.5リットル)(タンクタイプのみ)アシスト力最大25.5kgf(100Nm)アシスト部位腰、脚(腰を落として持ち上げる場合)希望小売価格600,000円(税別) スタンドアローン(タイトフィット・ソフトフィット) タイトフィットソフトフィット名称スタンドアローン寸法Fサイズ:幅50cm x 高さ90cm x 奥行き22cmSサイズ:幅45cm x 高さ81cm x 奥行き20cm重量5.0kg5.1kgアシスト力最大25.5kgf(100Nm)アシスト部位腰、および脚(脚のチカラで作業する場合)希望小売価格700,000円(税別)800,000円(税別) 21名のスタッフで2台をフル活用!マッスルスーツの導入成功事例(友愛十字会・砧ホーム)「マッスルスーツ」の試着会に潜入!(特別養護老人ホーム やすらぎミラージュ ・社会福祉法人章佑会) コメントお名前(ニックネーム):かいごろうコメント内容:重いので30分程度しか装着できませんが、朝の排泄介助時には重宝します。マッスルスーツがなかったときは、前かがみの体勢が続くためとにかく腰への負担が半端なくありました。

実証実験で転倒がゼロに!「ベッド見守り支援ソリューション」|NECネッツエスアイ株式会社・トーテックアメニティ株式会社

実証実験で転倒がゼロに!「ベッド見守り支援ソリューション」|NECネッツエスアイ株式会社・トーテックアメニティ株式会社

主な機能 1.離床検知2.同時見守り3.健康見守り 参考価格(税抜)※設置作業(取付け、調整、クラウド環境登録、動作試験)等は別途費用がかかります。 年額利⽤料(クラウドサービス費、センドバック保守費)¥ 36,600-/ベッド サービス概要ベッド見守り支援ソリューションは、被介護者のベッド上の動きを検知して通知する「介護ロボット」を活用したソリューションです。ベッド(介護ベッド・一般ベッド)の脚に取り付けたセンサから荷重情報等を取得し、被介護者の離床前の動きを検知し、ナースコールや管理端末へ知らせます。また、生活リズムやバイタルの取得も可能です。実証実験で転倒がゼロに!「ベッド見守り支援ソリューション」|NECネッツエスアイ株式会社・トーテックアメニティ株式会社2018年01月、NECネッツエスアイ株式会社はトーテックアメニティ株式会社の「見守りライフ」を導入からメンテナンスまでワンストップで提供する「ベッド見守り支援ソリューション」の販売を開始すると発表しました。「見守りライフ」とは、介護ベッドに取り付ける荷重センサによってさまざまなデータを取得し、離床をお知らせしたり、生活リズムの見える化などを行う介護ロボット。実証試験の結果から明らかになった効果は?両社が語る「ロボットとスタッフの共存」に必要なものとは?そんな気になる疑問を、両社に直接聞いてきました! トーテックアメニティ社(左2名)とNECネッツエスアイ社(右3名)の両社に話を伺う「ベッド見守り支援ソリューション」とは?ーーーまずは「見守りライフ」および「ベッド見守り支援ソリューション」でできることを教えてください。 主な機能は、離床検知機能、健康見守り機能、同時見守り機能、メール配信機能の4つです。それぞれご説明します。 離床の兆しをナースコールでお知らせNECネッツエスアイ:1つめの離床検知機能とは、離床を事前に察知し、お知らせする機能です。離床前の「動き出し」や「起き上がり」といった動作を検知し、ベッド上の利用者が完全に離床する前にナースコールで通知します。生活リズムを見える化NECネッツエスアイ:2つめは健康見守り機能です。これは、睡眠・体重・脈拍・呼吸(※)などのデータをとり、生活リズムを見える化する機能です。 ※脈拍・呼吸(バイタル)データは参考値 特徴は、 対象者の情報/状況を24時間データで見える化 データ化しているためスタッフ間の情報共有が容易 の2点です。これらにより質の高いケアサービスの提供ができると考えています。ーーーたとえばどのようなことができるのでしょうか?たとえば、眠れないという入居者様に睡眠導入剤を投薬している場合、その薬が本当に効いているかどうかを睡眠データから確認することが可能です。また、4日以上のショートステイを希望される入居様に対してはケアプランの作成が必要となりますが、このケアプランを作るために1週間くらい入居者様の様子見をするという話を聞きます。ベッド見守り支援ソリューションを活用すれば正確なデータに基づき、その方にあったケアプランをより早く作成することもできるはずです。最大40床を一覧で確認|施設の見守りを効率化 3つめは同時見守り機能です。最大40床まで同時に確認することができます。 トーテックアメニティ: ある施設では20床に当製品を導入いただいていますが、夜間にその見守り画面を見ると画面全体が青(=睡眠を表す色)になっているので、ひと目で「異常なし」ということが確認できるのです。このように、同時に見守りできるというのは効率化にもつながりますし、巡回に行っていない間のスタッフの安心にもつながります。 ベッド上の状態を知らせるアイコンは色ごとに分けられているメール配信機能トーテックアメニティ:4つめがメール配信機能です。こちらは主に「在宅介護向け」としてご利用されるお客様へのサービスですが、就寝時刻や睡眠時間等を決まった時間にメールでお届けする定期配信機能と、いつもと違うことが起きたときにメールを送る機能の2種類あります。 定期配信メールの一例後者では、たとえば「いつもは7時に起きるのに、今日に限って8時になっても起きてこない」あるいは「夜中にトイレに行って1時間も帰ってこない」など、ふだんと違った様子を察知したときにメールを送ります。これにより、離れて暮らす家族の異変を察知し、様子を見に行ったりするなど、予防や対策を行うことが可能となります。「見守りライフ」を在宅でご活用いただいている例はまだまだ少ないですが、今後はご家族だけでなく自治体や介護事業所などを巻き込んだ見守り体制の構築に、当製品が貢献できればと考えています。トーテックアメニティ社の「見守りライフ」をNECネッツエスアイ社がワンストップ提供ーーー今回の「ベッド見守り支援ソリューション」は、トーテックアメニティ社の「見守りライフ」を活用してNECネッツエスアイ社がサービス展開していますね。NECネッツエスアイ:弊社の役割は、介護事業所に対し「見守りライフ」の導入から運用、メンテナンスまでをワンストップで、トータルソリューションとして提供することです。「見守りライフ」で施設の課題を解決していただき、施設そのものの価値を高めるお手伝いをしたいと考えています。プライバシーにも配慮しながら見守りできる 見守りに使用するのはベッドの脚にとりつける荷重センサとベッド裏にとりつけるバイタルセンサだーーー御社自身が映像監視ビジネスも行っていますが、なぜ今回見守り機器として「見守りライフ」を活用することにしたのでしょうか?弊社が得意とするカメラを用いた顔認証システムは、入居者様が監視されていると感じてしまう懸念もあり、プライバシーの側面で導入のハードルが高いことがあげられます。カメラを使用せずに見守る方法を模索していたときに「見守りライフ」と出会い、いっしょにソリューションをご提供することになりました。すでに20施設以上の導入実績もトーテックアメニティ:弊社は「見守りライフ」の開発を担当しています。主にソフトウェア開発、とくに見守り画面の見せ方やクラウドシステムの構築などが中心です。これまでに開発だけでなく販売も行っていたので、すでに「見守りライフ」の導入事例は20施設以上あります。実証試験でわかった驚きの効果とは?ーーー「ベッド見守り支援ソリューション」発売に先がけて、特養にて実証試験を行なったと聞きました。その結果について教えてください。NECネッツエスアイ:実証試験は、特別養護老人ホーム「ニューバード」とそこに入居されている4名にご協力いただき、2017年10月~12月に実施しました。結果的に、それまで多い時には月4回ほど起こっていた転倒をゼロにすることができました。くわしくご説明します。転倒リスクを早めの介助で防ぐNECネッツエスアイ:効果が出たのは、4名のうち「ベッド見守り支援ソリューション」とナースコール連携をしていた2名です。そのうち1名は要介護度3程度の方で、事前調査では夜中のトイレの時間に転倒が多いということが分かっていました。実証試験前は月に3~4回ほど転倒していたのですが、実証試験中は「ベッド見守り支援ソリューション」が離床をナースコールで即座に知らせるため、スタッフがトイレまで介助を行うことで、転倒回数をゼロにすることができたのです。ベッドからのズレ落ちもゼロにNECネッツエスアイ:もう1名は要介護5の方です。事前調査では、ベッドの柵から足がはみ出てしばしばベッドから落ちてしまうことが分かっていました。月に1~2回ほど落ちてしまうことがあるため、施設側ではベッド下に衝撃を抑えるマットを敷くなどの対策をとっていたようです。そこで実証試験を行った結果、そうしたずれ落ちが2ヶ月間はゼロでした。こうした結果から、「ベッド見守り支援ソリューション」が離床通知機器として充分な働きをすることが実証されたといえます。“生活リズムの見える化”がもたらした変化ーーー「ベッド見守り支援ソリューション」の“生活リズムの見える化”に関してはいかがですか?何か効果や反響はありましたか?トーテックアメニティ:“生活リズムの見える化”ーー「健康見守り機能」の反響としては、こんなエピソードがあります。認知性の方は、よく眠れなかった日の翌朝、「不穏(ふおん)」とよばれる行動を起こされることがあります。不穏は場合によって暴れるなどのリスクにつながるおそれがあるので、スタッフ同士で事前に把握しておくことが重要です。しかし、よく眠れていないのに「眠れた」と答えるなど、ご本人への確認だけでは充分でないことがしばしばでした。そんなときに睡眠データを事前に確認し、スタッフ同士で共有・引き継ぎをしっかりすることで、ご利用者様の不穏行動を事前に気にかけたり、防いだりすることができたのです。実際に、そのように睡眠データを活用していると、ある施設から聞いています。NECネッツエスアイ:睡眠データに限らず、「健康見守り機能」で取得したデータの共有は、ケアプラン作成時にも役立っているというお声もいただいています。生活リズムを見ながら話し合うことができるので、議論の質が高まったそうです。介護スタッフと見守りロボットの共存のためにーーー平成30年度の介護報酬改定では、見守り支援ロボットを夜勤職員の代わりとして認めるという改定がなされそうです。見守り支援ロボットと介護スタッフをはじめとする人間がうまく共存していくには、何が必要だと考えますか?NECネッツエスアイ:1つ目は人間と介護ロボットの分業化ですね。「ベッド見守り支援ソリューション」を導入したある施設長からは、「“目”を使うところは人間では限界がある。そういう部分はセンサに頼っていきたい」と話していました。「見続ける」「記録し続ける」のは、見守り支援ロボットだからこそできること。その点をうまくオペレーションに取り入れていただければと思います。2つ目は、我々のような立場のSI’er(システムインテグレーター)がスタッフと介護ロボットを仲立ちすることだと考えています。介護現場で働くスタッフの方々に、使い方やメリットなどを納得がいくまでご説明するのが我々の使命です。将来的には、介護ロボットがどの現場にもありふれたものになり、介護スタッフの負担が軽減されるとともに、利用者もその恩恵を享受できるような社会になってほしいと思っています。トーテックアメニティ:介護ロボットときくと、つい介護スタッフの方の負担軽減を第一に考えてしまいがちです。しかし大事なのは、介護をうける方にどのようなメリットがあるのかという点だと考えています。介護スタッフの負担軽減はもちろん、被介護者にとってのメリットという視点もあわせ持つことで、介護ロボットはより広く認知され、受け入れられていくのではないでしょうか。編集部まとめ 離床通知はもちろん、生活リズムの見える化までできる「ベッド見守り支援ソリューション」。設置はほぼ全ての介護ベッドにメインの荷重センサを取り付けるだけなので、離床マットの入れ替えとして重宝されているというのもうなずけます。ナースコールとの連携など、既存のシステムに追加する形で導入できるのも大きな魅力のひとつでしょう。しかし、真価を発揮するのはより大規模に導入したとき。介護ロボだからこそできる「一気に見守り」を支えるNECネッツエスアイ社のサポート力にも期待できそうです。 コメントお名前(ニックネーム):鼻沢耳男 コメント内容:私も以前、介護施設(グループホームが多い)で働いていて、夜勤の際は軽く音が聞こえた際にも念のため確認に行ってました。寝返りであればいいのですが、柵を越えて落下の危険性があるならば、素早く対応出来て良いのではないかと思います。 ただ、最初はコストがかかって浸透しにくいのではないかと思います。高くない入所費用でも利用できる様になれば、多くの施設で使われる様になると思います。

真空圧で匂いも吸引!水洗ポータブルトイレ「キューレット」|アロン化成株式会社

真空圧で匂いも吸引!水洗ポータブルトイレ「キューレット」|アロン化成株式会社

名称キューレット 家具調トイレ希望小売価格150,000円(税抜)寸法54 × 71 × 81 ~ 87cm便座面高さ 36・39・42cm重量約23kg最大使用者体重100kg 名称キューレット 樹脂製トイレ希望小売価格100,000円(税抜)寸法幅49.5 ×奥行67 ×高さ75 ~ 85cm(便座までの高さ35 ~ 45cm[1cm ピッチ])重量15kg最大使用者体重100kg 名称真空ユニット 屋外仕様希望小売価格425,000円(税抜)寸法58 × 37.5 × 80cm重量約47kg電源コード20m名称真空ユニット 屋内仕様希望小売価格470,000円(税抜)寸法44.5 × 65 × 101.5cm重量約54kg電源コード3m 製品概要ポータブルトイレでありながら水洗で排泄物を処理できる、水洗式ポータブルトイレです。専用の真空ユニットとつなげることで、排給水工事なしで設置することが可能です。 真空圧で匂いも吸引!水洗ポータブルトイレ「キューレット」|アロン化成株式会社ポータブルトイレなのに、水で流せる。そんな介護ロボットを作っているのがアロン化成株式会社です。新幹線のトイレのように一瞬で排泄物が吸い込まれる技術を使った「キューレット」は、屋内仕様なら工事も不要だそう。そんな水洗ポータブルトイレ「キューレット」の裏側に迫りました。作り続けて45年!アロン化成だからこそ実現した水洗ポータブルトイレーーーはじめに会社説明をお願いします。 まずは新事業開発部長である中居氏に話を聞いたアロン化成は、プラスチックの総合加工メーカーです。1951年に日本で初めて硬質塩化ビニル管の製造に成功して以来、様々な製品を開発、提供してきました。現在は、主に4つの分野を中心に事業を展開しています。給排水分野、介護・福祉分野、高機能エラストマー分野、環境・リサイクル分野です。介護・福祉分野についてご説明します。我々はこれまで生活に身近な様々な製品を開発、販売してきました。例を挙げると、赤ちゃん用のベビーバスやおまるなどがあります(現在は販売終了)。1972年に初めてポータブルトイレを発売してからは、「安寿」というブランド名で多くの介護用品を提案してきました。また2000年に施行された介護保険制度をきっかけに、介護福祉の分野により注力しようということになりました。現在の主力は、排泄介護と入浴介護の製品です。このように45年間、ポータブルトイレを作り続けてきたという歴史があります。それが今回の水洗ポータブルトイレ「キューレット」にも生かされていると言えます。ーーー新事業開発部について教えてください。新事業開発部という部署は、文字通り今までにない新しい事業を生み出すことを目的としています。その文脈で開発されたのが、今回の「キューレット」です。「キューレット」という介護ロボットは、給排水分野と介護の分野のちょうど中間に位置する製品といえます。福祉用品の性格を備えつつ、水洗トイレにつきものの給排水工事や設置のし易さまで考えられている製品なんです。ーーーキューレットについて教えてください。キューレットは、ポータブルトイレに真空吸引力を利用した水洗機能を付加した、全く新しい製品です。真空吸引というのは、新幹線のトイレに採用されていますが、家庭用電源で真空式のトイレを動かすというのは、世界でも初に近い取り組みです。実際に見ていただきましょう。キューレットのデモを見学してきた部屋にマッチする家具調ポータブルトイレキューレットには屋外仕様と室内仕様があり、今回お見せするのは室内仕様になります。まずはトイレユニットの説明をします。トイレ本体の部分は、介護用ポータブルトイレの基本的な機能をすべて有しています。例えば温水洗浄、脱臭機能、暖房便座、あとは個人の個体に合わせて高さを変えられる、移動ができるなどですね。それに加えて、水洗機能がついています。真空ユニット(写真左の木製のボックス)とトイレはホースの長さ分だけ離すこともできる(最長5m)そしてこちらが、真空をつくる真空ユニットです。室内仕様の場合は、このふたつで排水工事も給水工事もなしですぐ使うことが可能です。トイレユニットと真空ユニットをホースでつないで使います。ホースさえ繋がっていれば、ふたつを離して置くことができます。だから、真空ユニットをベッドの後ろや廊下といった気にならない場所に置くという使い方もできるんです。早速、実際に流すところを見ていただきましょうか。今回は疑似便として、ぶどうのフルーツゼリーを使います。フルーツゼリーを使用するのは、流す前後での匂いの変化を確認してもらうためです。今はぶどうの匂いがしているかと思います。ここにトイレットペーパーと疑似尿(水300cc)を追加します。ではボタンを押して流してみます。ゼリー4個+トイレットペーパー90cm 2枚+水300ccを入れて流してみるーーー真空ユニットから音がしたあと、新幹線のトイレのように一瞬で疑似便が流れましたね。先ほどの音は真空を作っている音です。疑似便が流れた後、便器内に水が溜まっているのが分かりますか?これが水洗の特徴で、便器内に水が溜まることで匂いの逆流を抑えられるんです。ーーー確かに、先ほどまであったぶどうゼリーの匂いが全くしません。これは、便が流れると同時に、まわりに滞留している匂いも吸い込まれるからなんです。圧送式には無い真空吸引式だけの特長です。吸い込まれたものは、真空ユニット内のタンクに溜められます。タンク蓋部にはシール材ついているので、匂いが漏れません。吸い込まれたものは真空ユニットの中にあるタンクに溜められるーーー何回分くらい溜められるんでしょうか?6回分溜まるようになっています。「キューレット」では、1回の洗浄に500ccの水が使われます。通常のトイレは6Lほど使用するので、画期的な少なさです。溜まったものを処理していただく必要がありますので、その際に重くなりすぎないよう6回分で設計しています。タンクがちゃんとはまっていないと、トイレユニットのエラーランプがつきます。この状態では水が流れないようになっています。また、タンクが満杯になっていても、センサーが感知してエラーランプがつくようになっています。ここがロボットである所以ですね。ーーートイレットペーパーが粉々になっていますね。はい、吸い込む力で粉砕されますし、流れていく際もL字に曲がる部分を複数個所設け確実に粉砕します。「キューレット」では、粉砕するのに刃物を一切使っていません。一般的なものは、刃物を使ってトイレから流れた瞬間に砕くという装置を搭載していることが多いですが、それとは全く違います。だから、仮に作業者が分解したとしても、刃物はないので安全です。ポータブルトイレをずっと作っている弊社の思想と、給排水分野での技術がミックスされていると言えます。ーーー水はどこにあるんですか?給水タンクを設置することで、給水工事が不要になるトイレユニットの後ろにある給水のタンクに溜めていただけます。そのため、給水工事が不要なんです。ーーー給水工事ってそんなに大変なんでしょうか。水回りって、だいたい家の一箇所にかたまっているんです。「使っていない部屋があるから、そこを潰してトイレにしよう」と簡単に考えがちですが、水が流れるためには勾配が必要だったりして、実はけっこう難しい。全く水回りのない部屋に配管を持っていこうとすると、時間とお金がかかるんです。ーーーなるほど。つぎに屋外仕様の説明をお願いします。屋外仕様の場合は、排泄物をタンクに溜めるのではなく、直接下水道に流すことができます。給水工事は屋内仕様と同じく不要ですが、下水道の管につなぐという工事は必要になります。真空ユニットとトイレユニットの距離は、20m以内、また高さ2m以内であれば逆勾配配管が可能です。3年間の実証実験をとおして気づいたことーーー「キューレット」の実証実験はどのくらいされたんですか?「キューレット」は、介護ロボットとして経産省の審査を3年間で2回通過しており、そのたびに実証実験をやっています。例えば先ほどの運転ランプの部分も、実証実験を通して改良されています。もともと、稼働時は緑色のランプが常につくようにしていたんです。でも、高齢者の方に実際に使っていただくと、「電気がもったいないから」といってコードを抜いてしまわれるんですね。だから、水洗しているときやエラーのときのみランプがつくようにしたという経緯があります。ランプの点灯ひとつにも、実証実験が生かされている開発は工場長の一言。そこから始まる挑戦ーーー開発のきっかけを教えてください。私が新事業開発部の担当になったとき、様々な人に話を聞きに行ったんです。ポータブルトイレを作っている工場の工場長と話しているとき、「中居の力で、このトイレ(ポータブルトイレ)を流してみろよ」と言われたんですね。その言葉がきっかけで、「こうすれば流せるかもしれない」というひらめきが生まれ、研究に繋がったんです。ーーー開発時に大変だったことはありますか?直径何mmのホースが良いのか、トイレの内部はどういう形状が良いのかなどを、疑似便を作って延々と実験したことですね。人間の汚物の標準的な大きさは、25mmの円筒形・長さ80mm・比重0.95-1.05と言われています。当然重たいほうが流れづらいですし、実際の便は千差万別です。そんな汚物が、ペーパーと一緒にどう砕けながら流れるようにするか、という研究に2年かかりました。また、流れる際に使用する水の量は、最初から500ccにするという目標がありました。少ない水で、しかも家庭用電源で真空式のトイレを作るという試みは、先ほども言いましたようにおそらく世界初です。様々な制限がある中で製品化までこぎつけることができたのは、給排水事業と介護用品事業、どちらもやってきたからこそだと自負しています。2年間研究をしてるときに、経産省の「ロボット介護機器開発・導入促進事業」が始まりました。そこでの排泄支援ロボットの定義が、たまたま開発中の「キューレット」と一致したんですね。経産省の定義は、「排泄物の処理にロボット技術を用いた設置位置の調整可能なトイレ 」というものです。我々の製品も、ただ流せればいいということではなく、自立を支援するという認識のもと開発していました。負担が減る、だけじゃない。身も心も軽くなるーーー反響はいかがですか?介護する人の負担が軽くなったとか、匂いが気にならないとか、そういった反響は多く頂いています。あとは、「キューレット」を導入してから、介護を受けている方の行動が積極的になったという声も頂きました。ーーーなぜ積極的になったのでしょう?一例をご紹介します。ある方は、通常のポータブルトイレから「キューレット」に変更したところ、トイレの使用頻度が約3倍に増えたんです。その方は要介護度3程度だったのですが、談話室に行ってコミュニケーションをとるように施設側から勧められていました。しかし、これまではなかなか行きたがらなかった。でもキューレットにしてから、積極的に談話室に行くようになったんです。談話室って、お菓子やお茶が出てくるんですよ。お茶を飲むとトイレに行かなくちゃいけないですよね。トイレに行くと、誰かがそれを処理しないといけない。そういうのを全部頭で考えて、今まで我慢されていたんです。ーーー排泄行為だけでなく、生活全体に影響していくんですね。キューレットのキーワードは「気兼ね」「気遣い」という磯本その通りです。我々は、「キューレット」のキーワードは気兼ねと気遣いだと考えています。介護を受ける方の「介護してもらうのが忍びない」という気兼ねや、介護をする方の「安心してトイレに行ってほしい」という気遣いの部分で、喜んでいただく事例が増えてきています。ーーー最後に一言お願いします。現在、介護ロボットというと、施設で介護をする方の負担を軽減することに目が向けられがちです。しかし今後の日本の未来を考えると、施設ではなく在宅での介護が中心になってくるはずです。在宅介護をすることになったとき、新しいトイレを作る必要が本当にあるのなら、作るべきだと我々も思っています。しかし、介護が終わった後、そのトイレをどうするのかといったことはあまり考えられていないのが現状です。我々の「キューレット」は、介護における空間の使い方を考える上でも、ひとつの提案ができるのではないかと考えています。 編集部まとめ 人間の生活の3大要素として、食事・睡眠・排泄があります。しかし排泄は、悩みがあっても食事や睡眠に比べ人に相談しづらく、介護する側も受ける側も「我慢」してしまいがち。今回見せていただいたキューレットは、負担軽減や自立支援という福祉用具に求められる役割はもちろん、利用者の気兼ねや気遣いというセンシティブな問題解決にまでつながる可能性を秘めていました。

医師ならではの着眼点で「まさか」の予兆を見える化「ライフリズムナビ+Dr.」|エコナビスタ株式会社

医師ならではの着眼点で「まさか」の予兆を見える化「ライフリズムナビ+Dr.」|エコナビスタ株式会社

機器種類 ・センサーマット(体動センサー)・人感センサー・温湿度センサー 価格 ライフリズムナビ介護支援モデルセンサー 機器セット:¥535,000ライフリズムナビサーバシステム:¥100,000 サイズ ・センサーマット(体動センサー):750mm(W) 500mm(H)・人感センサー:64mm(W) 148mm(D) 45.7mm(H)、116g・温湿度センサー:82mm(W) 24mm(D) 12mm(H)、約22g 製品概要ライフリズムナビ+Dr.は、ベッドのマットレス下に設置する「センサーマット(体動センサー)」「人感センサー」「温湿度センサー」で、対象者の睡眠から活動、室内環境までを計測し「見える化」を実現。主に高齢者を対象とした健康 見守り型のクラウドサービス機器です。導入事例を読むライフリズムナビ+Dr.で訪室していない間も安心|グランフォレスト鷺宮の活用事例 医師ならではの着眼点で「まさか」の予兆を見える化「ライフリズムナビ+Dr.」|エコナビスタ株式会社「リアルタイムの見守りは、できて当たり前」。そう話すのは、今回インタビューした東京疲労・睡眠クリニック 院長の梶本修身氏。「ライフリズムナビ+Dr.」は、リアルタイムの見守りにプラスして、日々の健康状態を見える化し、変化の予兆をいち早く捉えることに力を入れた“次世代見守りロボット”です。見守りロボットに「予防医学」の考え方を取り入れた背景には、介護療養型医療施設に医師として勤めていた時代の“ある気づき”がありました。医師だからこその着眼点で開発された「ライフリズムナビ+Dr.」の開発秘話から伺います。 東京疲労・睡眠クリニック 院長の梶本修身氏 患者の急変は、本当は「急」変じゃないーーー「ライフリズムナビ+Dr.」は、大阪市立大学医学部疲労医学講座との共同開発ですね。まずは特任教授でもある梶本氏に、開発の背景をお聞きしたいのですが。僕は以前、老人病院(介護療養型医療施設)に10年ほど医師として勤めていた経験があります。その10年の間に、高齢者が夜中に突然亡くなるというケースに立ち会うことが何度もありました。我々医師は、夜中等に体調が急激に変わることを「急変」と呼んでいます。しかし看護師や介護士によくよく話を聞くと、実は2~3日前や1週間ほど前からちょっとした変化が起きていたと判明することがよくあったんです。そうした経験から、医師から見ると「急変」でも、実は「急」に起こった変化ではないことが多いのではないかと思うようになりました。つまり、小さな変化を急変の予兆として見逃さず早めに対処することで、急変を防ぐことができるのではないかと考えたのです。そこで、介護士や看護師が感覚的に気づくような変化を、もっと正確に・速やかに吸い上げることができるシステムを開発することにしました。それが「ライフリズムナビ+Dr.」です。高齢者の体調は、標準値とくらべても意味がない「ライフリズムナビ+Dr.」がこれまでの見守り機器と大きく異なる点は、「事故や急変が起こる前に防ぐ」ところにあります。そのために我々が重視したのは、ご利用者様の過去の状態をモニタリングして現在の状態と比較し、微妙な変化を察知するということです。ここで重要なのは、自身の「過去の状態」と「現在の状態」を比較するという点。一般的に、健康状態を比較するときの対象は性別・年代別の「正常値」ですが、実は高齢者に関してはこれは当てはまりません。70歳を超えると正常値と呼べるものはほとんどなく、たとえば睡眠時間ひとつでも個々人によって最適な時間が異なるんです。だからこそ、正常値との比較ではなく、あくまでその方の正常な状態との比較で変化を見ていくべきなのですが、開発当時はそのような見守り機器は一つもありませんでした。我々はそこにフォーカスし、微妙な変化が起こった段階でアラートを鳴らす仕組みを作ろうと決めました。「ライフリズムナビ+Dr.」とは?ーーー「ライフリズムナビ+Dr.」のシステムについて、あらためて教えてください。「ライフリズムナビ+Dr.」は、先ほどから申し上げているとおり、予兆を見える化する健康見守りサービスです。3種類のセンサーでデータを取得、誤報も減らす「ライフリズムナビ+Dr.」では、3種類のセンサーから、それぞれ睡眠データ、温湿度データ、活動量データを取得しています。このデータにもとづいて、ベッド上の動きや部屋の状況をリアルタイムで表示・通知してくれます。 PCやスマホですべての居室を一覧で見渡せる睡眠データは、マットレスの下に敷くマット式センサーから取得しています。これによりベッド上での動きはもちろん、睡眠の深度や無呼吸・途中覚醒などもわかります。異常時にはリアルタイムで通知します。活動量データは人感センサーから取得しています。ドアに取りつけることで開け閉めを通知させたり、トイレに取りつけることで生活リズムを見える化させたりできます。また、動体検知機能で活動量をとることもできます。人感センサーと睡眠データ用のマットセンサーを連携させて、「ベッドで寝ているときにドアが開いても通知しない」という細かい設定をすることで、対象者以外が部屋に出入りした場合にはアラートが鳴らないようにしています。こうして2種類以上のセンサーを組み合わせて使うことで誤報を減らしたことも、こだわりのひとつです。医師からの健康アドバイス付きレポート取得したデータはクラウド上にあげられますが、カルテや個人情報と同じように当クリニックで厳重に取り扱っています。 月に一度のレポートには、月単位の変化とアドバイスが記録されている 月に一度、そのデータを当クリニックで解析し、健康アドバイスを記載した「健康レポート」を提出しています。このレポートから、日々の微妙な変化や急変の予兆、またそれを防ぐためのアドバイスをご確認いただけます。この健康レポート機能を評価いただいて「ライフリズムナビ+Dr.」の導入を決めたという施設もありますよ。詳細なデータを一つ一つ解析していくのはすごく手間がかかりますし、一般の医療機関に頼むとおそらくそれなりの料金が発生すると思います。正直割りに合ってない(笑)。当クリニックと「ライフリズムナビ+Dr.」が連携しているからこそできることですね。リアルタイムの見守りは“当たり前”。未然に防ぐ工夫が鍵ーーーリアルタイムの見守りよりも、月一のレポートなどで「予兆」がわかる点を評価して導入している施設のほうが多いのでしょうか?我々は、リアルタイムの見守りができるというは見守り機器として「できて当たり前」のことだと考えています。ですから、リアルタイムの見守りにももちろん力を入れています。たとえば、「ライフリズムナビ+Dr.」ではベッドから完全に立ち上がった状態からおよそ5~7秒程度で通知されますが、これは他社製品とくらべてもかなり早く、離床通知機器としての信頼度も高いと言っていただいています。「見守り」というからには、事故が起こってから知らせるのではおそすぎる。そうではなく、事故が起こる前に知らせることが本来の「見守り」のはずです。それを医療体制でバックアップしているというのが、「ライフリズムナビ+Dr.」の最大の強みだといえるでしょう。今後はAIで解析も?より正確な「予兆」発見へーーー今後の展開について教えてください。現在は実質的に僕が行っている解析を、今後はAIで行えないかと研究開発を進めています。データや事例を積み上げていって、どういった場合にどのようなアドバイスをすべきなのかAIが正確に予測できるようになれば、いずれは医者でも気づかない部分をAIが指摘するようになるかもしれません。ーーーやはり予兆の発見が重要なのですね。はい。僕の父は6年ほど前に認知症になり、行方不明になったのち約3ヶ月後に遺体で発見されました。そのときも父親には何かしらの兆候があったはずなのに、それを誰も見ていなかったんですね。我々はそうした事態が少しでも減らせるように、今後も改良・改善を進めていきたいと考えています。編集部まとめ自身の医師としての経験や両親の介護経験から生まれた「ライフリズムナビ+Dr.」。”急変”という医師ならではの着眼点で、どの見守りロボットよりも早い段階で利用者の異変を知らせてくれます。「リアルタイムの見守りは、できて当たり前」という冒頭の強い言葉に表されているように、「まさか」を見える化しつつ、リアルタイム見守りにも手を抜いていません。単なる離床センサーではなく、日常から利用者を守る新しいロボットを探している人に、「ライフリズムナビ+Dr.」はおすすめです。 ライフリズムナビ+Dr.の導入事例をみるライフリズムナビ+Dr.で訪室していない間も安心|グランフォレスト鷺宮の活用事例 

睡眠見守りセンサー「まもる~の」で介護と睡眠を見える化|ASD株式会社

睡眠見守りセンサー「まもる~の」で介護と睡眠を見える化|ASD株式会社

モニター本体 まもる〜の SS-200 仕様 寸法 W90mm×D120mm×H37mm 重量 約130g(本体のみ) 消費電力 約3.0W以下 製品概要介護施設向けの睡眠見守りセンサーです。ベッドマット下に設置した非接触のセンサーで、起床や就寝、離床を検知しモニタリングします。温湿度や照度もわかるので、居室に入らずとも、入居者の状況を知ることができます。導入事例を読む「まもる~の」で定期巡視が不要に!扉の向こうがわかる見守りへ(株式会社礎・わらい)睡眠見守りセンサー「まもる~の」で介護と睡眠を見える化|ASD株式会社平成27年の「介護ロボット導入促進事業補助金」の対象機器として採択された「まもる~の」は、介護施設向けの睡眠見守りセンサーです。利用者の睡眠の可視化することで、介護現場のオペレーションはどう変わるのでしょうか?「まもる~の」の開発・導入支援を担当しており、自身も睡眠改善インストラクター・睡眠健康指導士の資格を持つ海老原さんにお話を伺いました。「眠りを見える化」すると何が良いの?まもる~のができること 「不眠に悩んでいた経験から、睡眠に興味を持つようになった」という海老原氏ーーーまずは御社についてお聞かせください。ASD株式会社は、本社を熊本に置くシステム・WEBアプリケーション開発を行う会社です。近年では、クラウドサービス開発などの実績をもとに、ソフトウェアとハードウェアを融合してヘルスケア事業への取り組みをスタートさせました。その第一弾として、今回の「まもる~の」を開発しています。ーーー「まもる~の」について教えてください。モニター本体、設置場所や好みに合わせて4色から選べる 「まもる~の」は、入床・入眠・離床がひと目で分かる睡眠見守りセンサーです。モニター本体と、マットレスの下に敷くエアバッグセンサーを組み合わせて、睡眠のモニタリングを行うことが可能です。離床センサー機能としてもお使いいただく場合は、光センサーをオプションでご用意しております。また、ナースコール中継BOXと合わせてお使いいただくことで、ナースコールと連動させることも可能です。 「まもる~の」のコンセプトは、「日常生活を侵さない自然な形でご利用者様の健康管理につながること」そして「施設様にとっても見守りに役立てていただけること」の2つです。ですので、カメラや身体に取り付けるデバイスではなく、非接触のセンサーを用いて生体情報などを取得します。ーーー睡眠のモニタリングというと、寝ているか寝ていないかが分かるということでしょうか?在床状態や睡眠パターンの可視化はもちろん、深い眠りか浅い眠りかというところまで判断します。睡眠状態のパターンを把握することで、介護ケアプランの設計に役立てていただくことが可能です。実際に、「まもる~の」を使って何ができるかをご覧いただきましょう。まもる~のを使って分析してみた データをグラフで一覧できるため、睡眠の傾向がひと目で分かるこれは、都内にある特別養護老人ホームに入居されている方の睡眠グラフの画面です。最大で6ヶ月分のデータを見ることができます。グラフの見方を簡単にご説明しますね。横軸が時間で、縦軸が日付です。グレーがベッドにいない(不在)状態、緑がベッドの上で起きている(在床かつ覚醒)状態、青が睡眠中の状態、紫の点が離床を示しています。このグラフを見て、何か気づくことはありますか?ーーーだいたい18時頃にベッドに入られて、その後1~2時間後ぐらいに入眠される…ですかね。そのとおりですね。他には、20~21時台に一度起きていることが分かります。ーーーあ、夜中の12時台にも紫の点が集中していますね。つまりベッドの上にいるけれど、目は覚めているということでしょうか?そのとおりです。このようにデータを分析することで、「この方は夜中に必ず目が覚めているな、よく寝れていないのかな?」とか、「夜によく眠れるよう、昼寝を減らそう」といった判断ができます。生活リズムを把握することで、介助や巡回のタイミングを計ることもできます。通常、時間を決めて定期巡回やオムツ替えを行いますが、夜間覚醒してしまっているタイミングを見計らって介助・巡回するというオペレーションに変えることで、ご利用者様に合わせたケアプランが作成できるんです。 ーーー御社ならではのこだわりはありますか? まずは視認性です。ご覧いただいたように、睡眠データをグラフで表示し、ひと目で利用者様ごとの睡眠・離床状態が分かるよう工夫しています。専用ソフト「まもる~のステーション」では、同時に35人までモニタリングすることが可能です。 複数人の状態を1台のPCで一元管理できるまた弊社では、機器から出力されるデータをより活用して頂くために睡眠の基礎知識に関する勉強会も行っています。私自身「睡眠改善インストラクターおよび睡眠健康指導士」という資格を持っていますが、「まもる~の」で取得したデータを現場のオペレーションに有効活用していただくため、導入後のアフターケアも積極的に取り組んでいます。ーーー現場の反応はいかがですか?ご利用者様ごとにオペレーションの最適化することで、よい睡眠提供ができるようになったというお声を頂いています。また睡眠傾向をつかむことで、覚醒離床による転倒事故の防止につながったという活用事例もあります。それだけでなく、人手が少なくなる夜間の時間帯においても「まもる~の」が見守りをサポートしてくれることで、介護職員の方の心的負担が軽減したという反響も多いです。ーーーオプションの離床センサーについて教えてください。離床センサー機能も使いたいという場合は、赤外線で動きを検知する光センサーを取り付けます。従来型の離床検知装置と同様、介護する方の動きをとらえて誤って通知してしまうという欠点はありますが、ご利用者様に合わせた設置方法と2種類のモードを使い分けることで、最適な通知機能をお選びいただくことが可能です。施設にもよりますが、離床センサーが必要なほど離床による転倒リスクの高い方は、実は全体の2~3割程度なんです。「まもる~の」では、離床センサー機能をあえてオプションにすることで導入コストを下げています。在宅介護でも「眠り」を見える化ーーー今後の展開があれば教えてください。「まもる~の」は介護施設向け商品として販売しておりますが、今後は在宅介護でもご利用いただきたいと考えています。離れた場所からでもデータをご覧いただけるよう、クラウドを活用したシステム開発にすでに取り組んでいます。同時に、より安価でご提供できるよう、コスト面での改善も重ねていきたいです。ーーー最後に、介護職員の方や介護家族の方にメッセージをお願いします。ちゃんと寝ることの大切さをもっと多くの方に知っていただきたいですね。睡眠状態がアルツハイマー型認知症の進行に影響を与えるという研究結果が発表されているほど、良質な睡眠は人間にとって重要なんです。「まもる~の」を導入することで眠りを見える化し、介護する側・される側双方のメリットになればと考えています。また「まもる~の」に限らず、介護ロボットを取り入れることで業務負担を減らし、ゆとりある介護が実現できればと思います。編集部まとめ 人の目ではなかなか気づかない睡眠の傾向がひと目で分かる「まもる~の」。睡眠状態の改善が、健康改善はもちろん業務効率化や転倒防止にまでつながることに気付かされました。個人向け「まもる~の」の販売が開始されれば、在宅介護でもこれまでより一段高いレベルの健康管理が広がっていくかもしれません。

熱中症死亡者の8割が高齢者ーー離れた家族の部屋の安全を見守る「おへやプラス」|ニフティ株式会社

熱中症死亡者の8割が高齢者ーー離れた家族の部屋の安全を見守る「おへやプラス」|ニフティ株式会社

初期費用(税抜)iRemocon Wi-Fi機器代金:14,800円月額料金(税抜)おへやプラス月額料金:300円月額料金(税抜) スマートサーブ月額料金:300円合計(税抜)600円 サービス概要おへやプラスは、スマートフォンアプリから、離れた家族の室内環境を確認できるサービスです。大切な家族と離れて暮らす方や、少しの時間留守にする場合など、「おへやプラス」があれば24時間いつでも気になったタイミングで利用できます。専用のアプリから、アラート通知の設定や家の外からエアコン操作ができるので、いざというときに安心できて、心配が少し解消します。熱中症死亡者の8割が高齢者ーー離れた家族の部屋の安全を見守る「おへやプラス」|ニフティ株式会社熱中症の死亡率をみると、65歳以上が8割を超えているのをご存知ですか(※)?毎年夏になると問題になる熱中症による死亡事故。最近では、自宅の中でも熱中症になってしまう事例が増えています。そんななか、ニフティが離れて暮らす家族の部屋の環境を見守るサービスを提供しています。それが今回ご紹介する「おへやプラス」です。法人向けサービス「おへやプラスPRO」もスタートしたこのサービスについて、ニフティ株式会社 ネットワークサービス部の澤木氏に話を伺いました。 ※年齢(5歳階級)別にみた熱中症による死亡数の年次推移(平成7年~27年)ニフティが見守りサービスを始めた理由ネットワークサービス部 サービス企画グループ 澤木氏ーーーなぜニフティが見守りサービスを始めたのでしょうか?高齢化社会の到来に向けて、インターネットを使った高齢者向けのサービスができないかと考えたのがきっかけです。インターネットにあまり馴染みのない世代に、違和感なく、役立つサービスを提供できればと考えていました。その頃、核家族化の進行にともなう現役世代の親とのコミュニケーション不足や、高齢者の熱中症による死亡事故などが問題になり始めていました。そのような問題を解決するために、離れた場所から部屋の環境を見守ることができるサービスを開始しました。それが「おへやプラス」です。ーーー見守りというと、カメラを使った監視型の見守りサービスもありますが。カメラを使った見守りは、プライバシーを尊重したいという方にとっては抵抗があります。もう少しゆるやかな見守りを求めている人に向けて、監視というよりはコミュニケーションのきっかけとなるような見守りサービスを目指しました。おへやプラスとは?ーーー「おへやプラス」とはどのようなサービスですか?「おへやプラス」では、部屋の温度・湿度の見守りと、遠隔のエアコン操作による室温調整が可能です。ご利用には、見守りしたい場所、たとえば両親の住む実家などに、サービスアダプターとiRemocon Wi-Fiという室内情報を取得するセンサーの2つを設置します。サービスアダプター(左)と環境センサーのiRemocon Wi-Fi(右)あとは、専用アプリでセンサーが検出した情報を確認するだけです。アプリを開くと、部屋の温度と湿度が表示されます。熱中症や季節性インフルエンザの危険性がある場合は、そちらも表示・プッシュ通知されます。リアルタイムで温度と湿度が分かる(左)スマホ画面がそのままエアコンのリモコンに(右)アプリ画面を見て、温度が高すぎる、もしくは低すぎる場合は、エアコン操作画面で温度調整できます。こちらも非常にシンプルな画面なので、誰でもすぐ操作していただけます。その地域の天気予報も表示しているので、事前に「今日は暑くなりそうだから気をつけてね」といった連絡もしやすくなっています。法人向けサービス おへやプラスPROとは?ーーー法人向けサービス「おへやプラスPRO」では何ができるのでしょうか?「おへやプラスPRO」は、「おへやプラス」のサービスを介護事業者向けに機能アップさせたものです。温度・湿度に加えて照度を検知する機能や、一括で複数宅の環境をモニタリングできる機能を追加しています。「おへやプラスPRO」の表示画面。PC上でまとめてモニタリングできる実は「おへやプラス」開始当時は、介護というキーワードを意識していたわけではなかったんです。ユーザーヒアリングの中に「認知症の家族を見守るのにとても助かっている」というお声があったことで、そういったニーズにもお応えできることに気づきました。ーーー事業者は「おへやプラスPRO」をどのように活用するのでしょうか?介護事業者が一括で高齢者宅の室内環境を管理することで、熱中症などの危険を察知し、必要に応じて訪問するなどの対応をとることができるようになります。ニフティクラウド経由で安全に監視、操作が可能また、照度データから生活サイクルを把握することで、いち早く異変に気づくことができます。「おへやプラスPRO」は熊谷市で実証試験を行ったのですが、照度を可視化したグラフから夜通し起きていたことや昼夜逆転していることなどを知り、その後のフォローの仕方が変わったという事例がありました。これらのデータを出力し、介護プラン作成に役立てていただくこともできます。上から温度、湿度、照度のグラフ。可視化することで生活リズムを把握しやすくなるーーー見守りシステムの導入で問題になるのが、高齢者宅にネット回線がないケースですが。「おへやプラスPRO」提供機器一式「おへやプラスPRO」は、ニフティのMVNOサービス「NifMo」の通信回線もセットで提供しているので、インターネット回線がないお宅でもご利用いただけます。固定回線ではなくモバイル回線なので、工事も不要です。※「おへやプラス」は、別途インターネット回線の用意が必要。安価で必要十分な機能に高評価ーーー反響はいかがですか?先ほど申し上げたとおり、当サービスはもともと介護目的で提供していたわけではありません。しかし、実際にお使いのユーザー様から「認知症の家族の見守りに非常に良い」というお声をしばしばいただきます。ーーー数ある見守りシステムから「おへやプラス」を選ぶ理由は何だと思いますか?さまざまだと思いますが、そのうちのひとつに価格がある考えています。当サービスは月額600円でご利用いただいていますが、実は社内では、「温度と湿度の見守りだけで600円は高いのでは?」という声もありました。しかし実際にお使いいただいているユーザー様からは、「600円で見守りできるのはとてもありがたい」と言っていただけます。実際、遠方まで電車や新幹線で様子を見に行ったり、見守りできず熱中症になってしまったりすることを考えると、コスト的にも安くすむと納得してご利用いただけているようです。また、セキュリティの面でも、ニフティのクラウド上に設置されるサーバーとの通信はセキュアな回線で行われるため、安心です。まずは試しに使ってほしい ーーーありがとうございます。最後に介護家族や介護職員の方に対してメッセージをお願いします。IT機器というと「難しそう」と抵抗を覚える方もいらっしゃるかもしれませんが、「おへやプラス」は設置も操作も非常に簡単です。今後は温度や湿度だけでなく、安否確認機能なども追加していければと考えていますので、興味のある方はぜひ使っていただければと思います。「おへやプラスPRO」に関しては、どう業務に活かすかをイメージしてもらうためにも、ご購入前にトライアル期間をご用意しています。今後増えていく訪問介護の負担を少しでも軽減し、かつ質の高い介護を実現するために、ぜひお試しください。 編集部まとめ見守り型の介護ロボットは、呼吸や心拍まで測定できるものや、プライバシーカメラで動きを見ることができるものなど、さまざまな種類が続々発売されています。その中でも今回の「おへやプラス」は、室内の環境を見守ることに特化した、どちらかといえばシンプルな機能を持つ見守りロボットです。しかしそのシンプルさは、「コミュニケーションのきっかけにしたい」「安価で相手の健康状態を気遣えるサービスがあれば」と考えている人にぴったりです。多種多様の見守り機器から、自分と相手にあったものを見つけるには、「それによって何ができるか」はもちろん、「どのような関係性になりたいか」まで考えると良いのかもしれません。

【介護×ICT】未来をつくるkaigoカフェと介護ロボットONLINE共催イベントレポート!

【介護×ICT】未来をつくるkaigoカフェと介護ロボットONLINE共催イベントレポート!

2018年5月30日、未来をつくるkaigoカフェと介護ロボットONLINE共催のイベントを開催しました。イベントでは、下記の3社をお呼びし、それぞれ自社商品の紹介や活用事例などについて講演してもらいました。 株式会社オトングラス:OTON GLASS(オトングラス) トリプル・ダブリュー・ジャパン株式会社:D Free(ディーフリー) ケアコラボ株式会社:carecollabo(ケアコラボ) 当日は、「これからのケアの現場に役立つ最新テクノロジーを体験できる!」と銘打って、計7社による展示ブースも用意。今回は、当日の様子や講演内容について、介護ロボットONLINEがレポートします!テーマは「介護×ICT」今回のイベントテーマは、「介護×ICT」。「介護ロボットに興味があるけど、本当に使えるの?」「触る機会がない介護ロボットを見てみたい!」そんな思いを持つ人の、新しい機器や考え方の出会いの場になってほしいという思いから開催が決定しました。当日は、今話題の介護ロボットを開発・販売する注目企業3社を招き、「介護×ICT」の可能性について語ってもらいました。株式会社オトングラス|OTON GLASS(オトングラス)株式会社オトングラス 高橋昌希氏 OTON GLASS(オトングラス)は、文字を読むことが困難な人のために開発された、スマートグラスです。OTON GLASSをかけて、読みたい文字のほうを向き、めがねについているボタンを押すだけで、書かれた文字が音声として読み上げられます。開発のきっかけは、開発者の父親が、脳梗塞による失読症になったこと。しゃべることは問題なくできますが、文字を読むことができなくなったのだといいます。そのような人々に、文字を音声に変換して、内容を理解してもらうのが、オトングラスの役割です。実際に高橋氏がオトングラスをかけて資料を目の前に掲げると、資料に書かれている文章がめがねから流れてきました。 読みあげる音声は、iPhoneのSiriやスマートスピーカーのアシスタントのよう オトングラスは現在、一般販売用のモデルを開発中。2018年中の販売を目指しているとのことです。トリプル・ダブリュー・ジャパン株式会社|DFree(ディーフリー)トリプル・ダブリュー・ジャパン株式会社 中西敦士氏DFreeは、世界初の排泄予測デバイスです。幅6cm程度のセンサーを使って膀胱の膨らみを検知し、排尿のタイミングを予測することで、適切な時間にトイレ誘導が行えたり、排泄に不安がある人も安心して外出できたりします。世界が注目!排泄予知ロボット「DFree」|トリプル・ダブリュー・ジャパン株式会社中西氏によれば、DFreeを導入することで適切なタイミングでのトイレ誘導が可能となり、結果的に高齢者の不安をやわらげ、おむつやパッドの消費量を減らすことも可能なのだとか。独自の調査では、約50%の削減に成功したところもあるそうです。さらに、自立排泄サポートや空振り回数の減少により、排泄介助にかかる時間が約30%削減したという事例も報告されました。平成30年度の介護報酬改定でも、新たに「排せつ支援加算」が創設されるなど、排泄支援が注目を集めています。同社では、2018年6月1日、一般向け排尿予測センサー「DFree Personal」の販売を開始しました。「DFree Personal」は日常生活での個人利用を想定したサービスで、DFree本体とスマホなどの端末をBluetooth通信にて連携するため、外出先でも利用が可能となっています。ケアコラボ株式会社:carecollabo(ケアコラボ)ケアコラボ株式会社 上田幸哉氏  carecollabo(ケアコラボ)は、さまざまなサービスの記録を、タイムラインで統合して表示する新しい介護記録システムです。「ケアコラボ」で介護はもっとクリエイティブに!”利用者”中心の記録システム|ケアコラボ株式会社紙での記録に比べ、情報の分析や活用がしやすいというメリットと、既存のシステムに比べ、「利用者を軸とした記録になっているため、一括して管理できる」というメリットをあわせもつのが大きな特徴です。ケアコラボを使えば、スマホで撮った写真や動画をタイムラインにそのまま投稿できたり、それを家族とも共有したりできます。講演では、ケアコラボを使いながら看取りまで行ったある家族の事例を紹介しつつ、「看取りまでの期間だけでなく、看取ったあとも家族を支えるのに役立っている」とアピールしていました。ケアコラボは、職員1名につき、月額使用料が800円という価格帯も、大きな魅力のひとつです。これまでの介護記録システムとはちがった視点で開発されたケアコラボに、会場にいる多くの人が興味を惹かれている様子が伺えます。休憩時間には展示ブースで体験も 盛況を博した展示ブースでの介護ロボット・ICT体験 講演が終わったあとは、休憩時間を利用した展示ブースでの体験がはじまりました。今回展示されたのは、講演の3社の商品を加えた計7商品。どれも最先端技術を応用した、新しい介護機器です。展示商品 カイテク株式会社:ウェアラブルIoTを活用した高齢者の自立支援サービス「モフトレ(株式会社Moff)PLIMES株式会社:人工知能が嚥下を測る嚥下計「GOKURI」株式会社ロジック:訪問介護事業支援クラウドサービス 「Care-wing 介護の翼」株式会社ライブリッジ:介護求人メディア「pitaru」 「Care-wing 介護の翼」は、ICタグを使用して開始時刻と終了時刻を記録し、自動的に情報がシステムに送信される訪問介護事業支援クラウドサービスだ PLIMES株式会社の「GOKURI」は、首に装着するだけで嚥下を測ってくれる嚥下計。人工知能が正しい嚥下の検出を手助けする カイテク株式会社が展示するのは、ウェアラブルIoTを活用した高齢者の自立支援サービス「モフトレ(株式会社Moff)。デイサービス関係者などが話を聞き入っていた 株式会社ライブリッジが紹介するのは、介護求人メディア「pitaru」。テキスト・写真・動画など様々な素材を組み合わせて記事化していくことで、想いの詰まった専用ページを簡単につくることができる ディスカッションではさまざまな意見が休憩時間をおえ、最後に少人数に分かれたディスカッションが行われました。今回のイベントに参加していたのは、介護の現場で働く人、介護事業所を経営する人、介護ロボットやICTに興味のある一般の人など、さまざまな職種の人々です。それぞれの立場から、「介護×ICT」の今とこれからについて話し合います。発表された意見はその場でまとめて共有された(協力:ケンブリッジ・テクノロジー・パートナーズ株式会社) その後の発表では、「上司が積極的な施設もあるけど、部下との認識を合わせることが大切」という現場目線の意見や、「いろんなディバイスが出てきて記録ができるようになってきたが、分散してしまっているのでそれぞれの管理が必要」という現状の課題などがあがりました。無事終了! ご参加くださった皆様、ありがとうございました! 大盛況に終わった「介護×ICT」イベント。介護ロボットONLINEが行ったアンケートでは、「介護ロボットを導入したい」という声が多数寄せられました。ここでは、寄せられた声を抜粋して紹介します。コメント抜粋 ・農業の進化を見れば、医療・介護もテクノロジーの活用が必須だと思います。・介護ロボットを導入すれば、人が本来やるべきことに専念できる。・「人」でなくてもいい仕事は、いっぱいあります。 未来をつくるkaigoカフェ代表の高瀬氏は、最後の挨拶でこう話していました。「けっきょく、介護ロボットも使う人次第。自分がじっさいに活用して、どういう未来を描きたいのかを明確にした上で、うまく付き合っていけたらいと思います」。介護ロボットONLINEでは、これからも介護ロボットに関する新しい情報を発信し、みなさんとよりよい介護の未来を模索していきます!<会場提供> ケンブリッジ・テクノロジー・パートナーズ株式会社 (https://www.ctp.co.jp/) <講演協力> ケアコラボ株式会社 上田幸哉氏(http://page.carecollabo.jp/)トリプル・ダブリュー・ジャパン株式会社 中西敦士氏(https://dfree.biz/index.html)株式会社オトングラス 高橋昌希氏(https://otonglass.jp/) ■未来をつくるkaigoカフェURL:http://www.kaigocafe.comNPO法人未来をつくるkaigoカフェ(代表:高瀬 比左子)は、介護に関する身近なテーマをもとに肩書や役職を気にせず自由に思いを語ることで、自分自身の見落としていた可能性や自分自身の中に眠るものを呼び覚まし、一歩踏み出すきっかけを作れる場を提供する活動をおこなっています。

21名のスタッフで2台をフル活用!マッスルスーツの導入成功事例(友愛十字会・砧ホーム)

21名のスタッフで2台をフル活用!マッスルスーツの導入成功事例(友愛十字会・砧ホーム)

「医療の世界では新しい道具がどんどん試される。介護も専門職として、新しい技術や方法を取り組むべきだと思っている」。そう話すのは、特別養護老人ホームの砧(きぬた)ホーム(社会福祉法人友愛十字会)施設長であり、看護師でもある鈴木健太氏です。砧ホームは、ロボスーツや見守りロボットなど、さまざまな最先端機器を導入している先進的な特別養護老人ホームのひとつ。平成28年度には、東京都のロボット介護機器・福祉用具活用支援モデル事業のモデル施設にも選ばれています。モデル施設として、さまざまな介護ロボットを積極的に模索してきましたが、今回導入を決めたのは、ロボットスーツとして有名なイノフィスの「マッスルスーツ」です。ロボットスーツは、介助者の負担を軽減するといわれる反面、装着の手間や扱いづらさから、導入しても持ち腐れになりがちと言われることも。砧ホームでは、そんなマッスルスーツを上手く活用し、腰の負担軽減やスタッフの一体感アップにつなげることに成功してます。今回は、マッスルスーツを選んだ理由、スタッフに機器を定着させるために工夫したこと、具体的な運用方法など、持続的に介護ロボットを活用するための秘訣を聞いてきました。インタビュー協力: 主任介護職員・山口公司氏(左)、 サブリーダー・三浦好顕氏(中央)、施設長・鈴木健太氏(右)人工筋肉で介護の腰痛問題を解決!マッスルスーツ| 株式会社イノフィス導入前|独自で勉強会を実施、都のモデル施設へ鈴木氏:当施設では「3つの愛」という方針のもと、「学び愛」「讃え愛」「成長し愛」を大切にしています。そのなかでも、「学び愛(=学び合い)」として、”新しいものに挑戦する”ということを意識的に行ってきました。スタッフルームには、施設の方針やミッションを記した掲示物が貼り出されている そのひとつに、介護ロボットがあります。当施設は平成28年度の東京都のモデル施設になっていますが、その前から、介護ロボットメーカーを招いた勉強会や体験会などを実施していました。今回、モデル施設となり、本格的に導入をはじめたという流れです。選定の軸は「使いやすさ」ーーーでは、具体的な課題があって、介護ロボットの導入を決めたというわけではないんですね。介護ロボットにはさまざまな種類がありますが、そのなかでもなぜ、マッスルスーツを選んだのでしょうか?鈴木氏:マッスルスーツの導入を決める前に、さまざまなタイプのロボットを試しました。マッスルスーツ以外のロボットスーツも試しましたね。そうして他製品と比べたとき、イノフィスさんのマッスルスーツは着脱がとても簡単で、取り扱いにも気をつかう必要がないという強みを実感したんです。今回導入したのは、スタンドアローンという機種で、腰を補助する動力である空気を、使用前に補給(充填)するタイプのものです。マッスルスーツでも、ポンプ式ではなくタンク式の場合はコンプレッサーが必要で、タンクが空になったら空気を補充しなくてはならず、手間が増えてしまいます。また、タンクがある分、重くなるので、ポンプ式が使いやすいですね。 導入したのは、装着者が自分で空気を補充するスタンドアローンタイプだ 現場スタッフにとって使いやすい機器でないと、せっかく導入してもなかなか使われないというのは、介護リフトを導入したときに学習したことでした。だからこそ、使いやすさは何よりも重視しています。持続的な活用に不可欠な「メーカーとの信頼関係」ーーーマッスルスーツ導入の決め手は、使いやすさだったんですね。その他に、導入を決める際に注意することはありますか?鈴木氏:メーカーの担当者と信頼関係が築けるかどうかは、個人的にとても重要だと考えています。介護ロボットは、導入して終わりではありません。導入してから、さまざまな問題点や疑問点、課題が浮かび上がってきます。だからこそ、それらに向かっていっしょに対応してくれる担当者との出会いは、持続的な活用にとても重要なんです。導入|3つの工夫で活用を促進ーーー現場スタッフの方に実際に使ってもらうにあたって、工夫したことや苦労したことはありますか?細かいものまで数えると無数にありますが、ここでは主に3つにしぼってお話します。全員で一気に体験山口氏:1つめは、スタッフ全員が一気に体験できる機会を設けたことです。導入してすぐは、メーカーからの助言もあり、まずはリーダー層から4人ずつ、順番にマッスルスーツを体験してもらうことにしていました。しかし、そのやり方では、なかなか普及が進まなかったのです。その理由として、まだ装着したことのない人が、装着している人の動きや気持ちが理解しづらいからではないかと考えました。そこで、スタッフ全員が一気に体験できる機会を設けて、ひとまず全員に装着してもらうことにしたんです。その結果、全員が装着時の動きを実感できるようになったため、装着している人をどうフォローすればよいかも分かるようになりました。たとえば、「マッスルスーツを装着しているときは、あまり早く歩けないんだな。じゃあ装着していないスタッフで、先回りして利用者さんを移動させておこう」といったサポートが、自ずとできるようになってきたのです。管理表を使った「見える化」山口氏:2つめが、いつ、誰が使えるかを決め、それを見える化したことです。 2台のマッスルスーツを廊下の両端にそれぞれ配置。吊るしているポールは点滴スタンドだ 山口氏:当施設では、現在21名のスタッフが働いていますが、導入したマッスルスーツは2台です。マッスルスーツは常に装着するというタイプの機器ではありませんので、使わないときは定位置である廊下に置いてあります。 管理表の他に、運用ルールをまとめた独自マニュアルも作成 山口氏:2台あるマッスルスーツをフル活用できるように、誰がいつ使えるかをあらかじめ決めておき、管理表で誰でも確認できるようにしました。また使用回数なども記録し、使用の活性化を狙いました。着脱の手間を最小限に抑える運用山口氏:3つ目が、着脱の手間を最小限に抑える運用方法から試したことです。モデル事業ということもあり、使用シーンが限定されたのですが、当施設では夜勤帯の排泄介助で使用することに決めました。夜勤帯の排泄介助であれば、マッスルスーツを装着した人と装着していない人が協力し合うことで、マッスルスーツを装着したまま、複数人の排泄介助を行うシーンが作れると考えたからです。こうした工夫を重ねたことによって、施設内での普及が爆発的に進みました。運用|21名で2台をフル活用ーーー現在の具体的な運用方法を教えてください。鈴木氏:先ほども申し上げたとおり、モデル事業中は夜勤帯の排泄介助にのみ使用していました。現在はモデル事業が終了したので、それ以外のシーンにも活用しています。具体的には、2台のマッスルスーツを、定位置である廊下に常時置いておき、それを自由に使っていいという運用にしています。ここからは、実際に現場でマッスルスーツを活用しているスタッフにバトンタッチしましょう。排泄介助が主な使用シーンーーー三浦さんは、前回の取材でも「マッスル三浦」として登場していただきました。ふだんはどのようにマッスルスーツを活用していますか?先進的な取り組みで魅力的な現場作りを!東京都ロボット介護機器・福祉用具活用支援モデル事業に選出|社会福祉法人友愛十字会砧ホーム三浦氏:日中・夜勤帯ともに、時間で区切って使う人を決め、その時間帯で使える場面があればどんどん使っていこうとスタッフ間で決めています。使用シーンがいちばん多いのは、やはり排泄介助ですね。移乗介助でも使いますが、移乗はリフトや移乗ボードなども活用するので、意外と持ち上げることが少ないんです。ほかには、シーツ交換の際に使うこともあります。 移乗の様子を見せてもらう。スーツを装着していてもスムーズな動きだ メーカーからのレクチャーで効果を実感ーーー管理表を拝見しても、三浦さんの使用頻度がずば抜けて高いですね。なぜマッスルスーツをこれほど使いこなすようになったのでしょうか? 赤枠内が三浦さんの利用回数。4月は100回を超えている。0回のスタッフがいるのは、「サイズが合わなくて使いたくても使えないから」だそう三浦氏:効果を身にしみて実感したからですね。私はもともと(腰椎椎間板)ヘルニア持ちですが、マッスルスーツを使うと明らかに身体が楽なんです。とはいえ、はじめからマッスルスーツを大歓迎していたというわけではありません。自分がマッスルスーツを体験するまで、他の人が装着しているのを見ながら、「大変そうだなあ、ちょっと面倒くさいな」と思っていました(笑)。しかし、実際にメーカーの方にレクチャーしてもらったら、「これはすごいぞ」と。そこから少しずつ使い始めて、いつの間にか”マッスル三浦”に仕立て上げられたという感じですね(笑)。「小さな使いにくさ」を放置しないーーー実際に現場で使用していて、困ったことやトラブルが発生したことはありますか?三浦氏:使い勝手という面では、小さな問題がいくつかありましたね。たとえば、我々はふだんナースコールやスマホをズボンのポケットにいれているのですが、マッスルスーツを装着するとそれが取り出せなくなってしまうんです。ですから、100均でポーチを買ってきて、マッスルスーツに外付けしてポケットとして使うことにしました。 布製のペットボトルホルダーをくくりつけ、ナースコールなどをいれるポケットとして使う 三浦氏:ほかにも、空気を送るポンプがずれ落ちやすかったので、ポンプに輪ゴムをまいて摩擦をおこすことでズレ落ちを防止しましたね。 ずれ落ちやすいポンプには輪ゴムが巻かれている 三浦氏:ひとつひとつは小さなことなのですが、実際に使ってみると積み重なって大きなストレスになります。少しでも「使いにくい」と感じたら、スタッフ全員ですぐ解決策を考えるようにしてきました。そのために月に2回、「ロボット推進会議」という会議を行っています。使いにくさをほったらかしにしないよう、そのつど改善をくりかえしているのが当施設ならではでしょう。効果|成功体験が次への強みにーーー導入前後で、どのような変化がありましたか?腰の負担軽減を実感三浦氏:一番大きい変化は、身体が楽になったことですね。とくに腰痛持ちのスタッフにとっては、無くてはならないものになってきています。役割分担が明確化し業務効率がアップ三浦氏:もう1つは、現場スタッフの動きが自然と変わってきたことです。私がマッスルスーツを装着していると、周りのスタッフが先回りして利用者さんをベッドに誘導してくれたり、横にしてくれたりして、私がベッド上での排泄介助に専念できる環境を整えてくれるようになりました。これは、業務効率化にもつながっていると感じています。スタッフのモチベーションが向上山口氏:その他の変化としては、スタッフのモチベーションがあがり、組織が活性化したことが挙げられます。「マッスル三浦」を筆頭に看板スタッフが誕生したり、そのスタッフに影響を受けてみんなでマッスルスーツをうまく活用していこうという雰囲気ができてきたのは、今後も大きな強みになると思っています。課題・問題点ーーーありがとうございます。逆に、デメリットはありますか?鈴木氏:サイズ感は課題ですね。当施設ではフリーサイズを2台購入したのですが、小柄なスタッフにはフィットせず、使いたいのに使えないスタッフが数名出てしまいました。1台の機器でさまざまな体型の方が使えるようなカスタマイズができれば、より有効活用できるのになと思いますね。Sサイズを展開しているようなので、次回購入するならそちらを購入するでしょう。まとめ鈴木氏:当施設の介護職員は、非常勤のスタッフも含めて、全員が介護福祉士です。国家資格をもつ専門職として、介護に新しいものを取り入れようという姿勢が根付いています。また、当施設の方針として「協働原理」を掲げており、介護職を中心として、みんなで協力していこうという文化もあります。だからこそ、マッスルスーツのような介護ロボットを導入しても、みんなでうまく活用していくことができているのだと自負しています。<取材協力>特別養護老人ホーム 砧ホーム( 社会福祉法人 友愛十字会)所在地:東京都世田谷区砧3丁目9番11号お問い合わせ:03-5429-6239(直通)、 03-3416-3164(代表)

「ケアコラボ」で介護はもっとクリエイティブに!”利用者”中心の記録システム|ケアコラボ株式会社

「ケアコラボ」で介護はもっとクリエイティブに!”利用者”中心の記録システム|ケアコラボ株式会社

初期費用 無料 月額利用料 800円/職員1名※職員数50名の法人の場合、月額4万円(税別) 製品概要ケアコラボは、ケアサービスを利用する「人」を中心としたシステムです。 アセスメントからケアプランの作成、日々のケア記録に特化しています。 ついつい忘れられがちなケアプランが日々のケア実践の中心となり、最善のケアを実現したい現場をサポートします。 インストールが不要ですぐに利用できます。 導入事例を読むすべての記録をケアコラボに移行!杜の家やしおの新しい介護記録の形とは?「何もしてあげられていない」から、「いっしょに介護しているみたい」へ|ケアコラボ体験談・家族編「ケアコラボ」で介護はもっとクリエイティブに!”利用者”中心の記録システム|ケアコラボ株式会社介護記録に新しい風を運ぶ介護記録システム「ケアコラボ」をご存知ですか? ICTをつかって介護記録やその共有を効率化するだけでなく、”よりクリエイティブなケアの実現”に向けて毎週(!)アップデートされ続けている「ケアコラボ」。これまでの介護記録システムが「サービス」中心であったとするなら、ケアコラボは「利用者」中心である点が最大の特徴です。まるでFacebookのようなタイムライン表示や「いいね」機能、スマホ対応で家族ともシェアできる機能ーーーこうした革新的なシステムは、販売開始から徐々に口コミで注目を集めてきました。「ケアコラボ株式会社」では、介護事業所から問い合わせが入ったら、まずテレビ電話用のヘッドセットを無料で送るのだとか。その背景には、「介護業界のICT化を促進させたい」という熱い想いがあります。これまでと違うまったく新しいケア記録システム「ケアコラボ」の魅力と、介護のICT化のこれからについて、同社 代表取締役の藤原士朗氏と、営業担当の岡部拓哉氏に話を聞いてきました。ケアコラボ株式会社・営業担当の岡部拓哉氏(左)と代表取締役の藤原士朗氏(右) 現場を半年見学してわかった介護記録の課題ーーー「ケアコラボ」開発にあたって、約半年間、介護記録や介護業界について勉強されたと伺いました。そこで気づいた介護記録の問題点や課題について教えてください。ケアコラボは、ある事業所様からの依頼で開発が始まりました。開発を始める前に、介護事業所を見学して、介護記録の課題を徹底的に洗い出しました。現在行われている介護記録は、主に「紙」での記録と「介護記録ソフト」での記録の2つに分かれます。紙での記録にも介護記録ソフトでの記録にもそれぞれのよさはありますが、課題や問題点も多くありました。それぞれご説明します。記録という資産を活用しづらい紙の記録介護業界では、多くの事業所がいまだに紙を使って介護記録を行っています。紙のよいところは、記録速度がPCなどのデジタルデバイスに比べて早くできるとことと、自由度が高いところです。じつは「記録する」という点だけ見れば、紙のほうがPCなどに比べてはるかに利便性が高いのです。しかし、紙には「情報を活用しづらい」という大きな問題点があります。「Aさんの先月のトラブル、どうなったのかな」と思っても、情報をさかのぼって調べるのに時間がかかりますし、情報同士をひもづけたり分析したりするのも一苦労ですよね。介護記録は、現場の改善や改革に活用できる、いわば資産のようなもの。ただ眠らせておくにはあまりにもったいない財産です。紙の最大の課題は、そうした資産を「活用しづらい」という点にありました。請求ソフトと記録がむすびつくことの弊害「紙では情報を活用できない」という課題を解消するためには、情報を電子データ化して、検索や分析をしやすくする必要があります。介護記録をPCなどで管理する介護記録ソフトはすでに存在しましたが、調べていくうちに、既存の介護記録ソフトでは解決できない3つの問題点が浮かび上がってきました。1つめの問題点は、業務を軸にシステムが構成されていることです。既存の介護記録ソフトの多くは、介護保険請求をメインとしているため、ご利用者様ではなく、業務を軸とした構成になっています。そのため、記録する際も、「業務内容」→「ご利用者の名前」の順で選択する流れになっていることが多いです。たとえば、Aさんのバイタルを記録したいときは、まずメニューから「バイタル」を選び、そのあとに「Aさん」を選択する、という感じですね。しかし、「Aさん、先週も熱を出していたな」と思ったとき、「Aさん」→「バイタル」の順で情報をたどっていくほうが自然ですよね。つまり、記録を活用するという視点で考えると、業務ではなく「人」を中心に情報が参照できるほうが使いやすいのです。また、サービスを実施したという介護記録は介護保険請求業務に使われるため、既存の介護記録ソフトでは提供サービスごとに介護記録がひもづけられてしまうという弱点もありました。「Aさんはデイでこんなサービスを受けたみたいだけど、訪問介護ではどうなのだろう?」と思っても、サービスごとにバラバラに記録されているかぎり、Aさんのデータを探すのは困難ですよね。このように介護記録と請求業務が結びついていると、利用者様の全体像を把握するのが難しくなってしまうのです。2つめの問題点は、仕組み上、こまめなバージョンアップがしづらいことです。介護記録システムは、施設の体制や業務改善に合わせて、柔軟に変化していくことが求められます。しかし、既存システムの多くは、施設内にサーバーを立てて、そこにシステムをインストールする仕組みがとられており、これではこまめなバージョンアップができません。数年に一度のバージョンアップですむ介護保険請求システムであれば問題ありませんが、現場の変化についていかなくていはいけない介護記録システムは、サーバ設置型とは別の仕組みをとる必要があるのです。3つめの問題点は、スマートフォンに対応していないという点です。タブレットに対応しているソフトはありますが、意外とかさばるし持って移動するのも大変です。現場のICT化を進めるには、やはり扱いに慣れていて手軽なスマートフォンが一番だと感じました。スマホであれば、たとえば利用者様が食事をしているすぐそばで「よく食べている」等と記録することもできますよね。「帰ってから記録する」という手間が減り、「今、ここで記録する」ことができるのです。またスマホなら一人1台持てるので、介護職員全員がそれぞれの個人アカウントを持つということもできるでしょう。クリエイティブなケアのための「記録」さらにもう1点、我々が開発の際に心がけたことがあります。それは、「クリエイティブなケアをするための記録ソフト」にすることです。「ケアコラボ」の開発依頼をしてくださった介護事業者様から学んだことですが、「ケア」って本来、非常にクリエイティブな仕事なんですよね。利用者様の歩んできた人生や今の気持ち、人となりに沿ったケアは、とても創造的なのだと教えてもらいました。しかし、介護請求のための情報では、クリエイティブなケアに必要な情報がなかなか集まりません。介護請求に必要な情報を「実績」、クリエイティブなケアのための情報を「記録」と分けて考えたとき、私たちは「記録」を集め、活用するお手伝いがしたいと思いました。「実績」と違い、「記録」はあいまいなものであるかもしれません。「何時何分に食事介助した」だけではなく、「栗まんじゅうをあげたら笑顔になった」というのも「記録」として残せるように、これまでとはまったく違った視点から「ケアコラボ」を開発したのです。ケアコラボでできる記録とシェアーーーケアコラボでできることを教えてください。すでに申し上げたとおり、ケアコラボはケア記録に特化した介護記録システムです。請求とは切り分けているため、「クリエイティブなケア」のための記録が可能である点が特徴です。ケア記録・バイタル記録既存のシステムでは、記録がサービスごとにひもづいていることがほとんどですが、ケアコラボでは「利用者」様ごとに記録が一元化されています。利用者様ごとにタイムライン(時系列)が存在して、そこにスタッフやご家族が「記録」を投稿していくというスタイルです。まるでフェイスブックのようなタイムライン画面には、写真や「いいね!」が飛び交うケア記録は、テキストはもちろん写真や動画、PDFでも残せますし、スマホでどこからでも記録・参照が可能です。体温や血圧、食事、排せつ時間などのバイタル情報も記録できるだけでなく、それらを自動でグラフに変換することもできます。こうした記録は、申し送りなどに日常的に活用いただけます。導入していただいたある法人様からは、「朝の申し送りにかかる時間が大幅に短縮した」と好評をいただきました。ケアコラボ導入前の申し送りは、 リーダー同士が集まって、口頭で報告 各リーダーがメモをとる リーダーは現場に戻り、メモを元にメンバーに口頭で報告 各メンバーがメモをとる という流れで行っていたそうです。ところが、ケアコラボを導入してからは、「昨日の様子はケアコラボを参照してください」と伝えるだけですむことが多くなったため、口頭での報告やメモをとる時間が削減されたといいます。私も申し送りの現場に立ち会ったことがありますが、本当に5分程度で終わっていましたね。それでも、必要な情報はリーダー、メンバー全員に共有されていました。利用者の半生を記録する人生録ケアコラボの特徴的な機能として「人生録」機能があります。これは、利用者様の半生を年代ごとに記録できる機能で、これを通して会話のきっかけを探したり、個別性の高いケアに繋げたりするのにお使いいただいています。家族と介護記録がシェアできるもうひとつの特徴として、利用者様のご家族もケアコラボに参加いただける共有機能があります。あるスタッフの方に聞いたのですが、ご家族にも見ていただいていると思うと、記録する内容も変わってくるそうです。たとえば、「淡々とした記録だけでなく笑顔の写真を載せよう」とか、「ご家族の方にもわかりやすい言葉で書こう」といった意識の変化が起こっているとのことでした。事務所に徹底的に寄り添う導入支援ーーーケア記録システム「ケアコラボ」を導入する介護事業所の8~9割が、これまで紙で記録していた事業所だそうですね。そうした事業所に対して、導入の際に気をつけていることはありますか?弊社では、お問い合わせいただいたら翌日には介護事業所様へテレビ電話用のヘッドセットが届くように手配しています。もちろん、ヘッドセットは無料でプレゼントしており、検討の結果「ケアコラボを導入しない」となっても、ヘッドセットはそのまま使っていただいています。テレビ電話からはじまるICT化なぜ無料でヘッドセットをプレゼントしているかというと、テレビ電話ができる環境をあらかじめ用意しておけば、事業所がたとえ遠方であっても、疑問やトラブルにテレビ電話で我々がすぐ対応できるからです。こちらが徹底的に寄り添えば、「ケアコラボ」をはじめとするシステムやICT機器を使いこなすのはそれほど難しいことではありません。実際に、Skypeの設定からいっしょにやってきたスタッフの方が、いつの間にか施設内でケアコラボのキーパーソンになっている、なんてこともよくあります。多くの方は触れたことがないだけで、やってみればできるようになるんです。仮にケアコラボを導入しないとしても、「テレビ電話」というICTに触れていただくことで、「ICTって便利なんだな、怖くないんだな」と知ってもらえればいいなとも思っています。テレビ電話だからこそできることーーーICTへの苦手意識にも配慮しているんですね。ふだんもテレビ電話を使ってサポートすることが多いですか?関東圏内の場合は訪問することもありますが、ほとんどがテレビ電話ですね。テレビ電話を使って、まずは課題を洗い出します。その際「紙よりも早く記録したい」とか「とにかく業務を効率化したい」とおっしゃる場合は、「ケアコラボでないほうがいいかもしれませんね」というお話をすることもあります。ケアコラボの魅力は、紙よりも早く記録できるようにするところにあるわけではないからです。またテレビ電話をつかって、毎月、全国の導入法人様と意見交換会も行っています。各地の法人様が集まるなんて、普通であればなかなかできないことですよね。でもテレビ電話であれば気軽にできます。 意見交換会の様子。神奈川・山口・宮城・東京(ケアコラボ社)の4拠点が一堂に会する。左上:松友会、左下:周陽福祉会、右側:ウエル千寿会(ともに社会福祉法人)気軽にできれば続けられるし、続けられれば製品がよくなる。そして、製品がよくなれば、現場が変わっていくと思っています。介護業界のICT化を支援したいーーーテレビ電話の件もそうですが、「ケアコラボ」はもちろん、介護業界にICTを根付かせたいという思いが感じられます。そのとおりです。製品にとどまらず、介護業界のICT化支援をしていきたいと考えています。2018年2月に北海道のICT活用に関する調査結果が発表されたのですが、その調査によれば、ICT機器を活用している事業所は全体の2.1%で、「今後、導入を検討している」と回答した事業所は14.6%にとどまることがわかっています。(※) ※北海道ホームヘルプ協議会(2018年2月)「平成29年度ホームヘルプサービス ICT 機器活用実態調査報告書」(http://www.do-homehelp.jp/pdf/201804ict.pdf)よりつまり、ほとんどの事業所がICTを活用しておらず、これから活用したいと考えてもいないということですね。我々は、テレビ電話を使った徹底的なサポートスタイルはもちろん、現場の声を吸い上げて週単位でアップデートしながら製品に反映させていく開発スタイルをとおして、ICT化の成功体験を積んでいただき、苦手意識をなくしていければと思っています。ーーー今後の展開について教えてください。「ケアコラボ」では、週単位で行っているアップデートは今後も続けていきます。「ケアコラボ」などの製品展開以外にも、ICTを学ぶ介護スタッフ同士のネットワークづくりのお手伝いもしていく予定です。施設に一人でもICTに詳しい人がいれば、ICT化促進につながります。いずれは介護事業者様が主体的に我々のようなメーカーを選ぶことができるよう、さまざまな支援をしていきます。新製品「カオコラボ(仮)」の開発も予定しています。「ケアコラボ」では利用者の見える化を行いましたが、「カオコラボ」では介護スタッフの見える化が目的です。具体的には、チーム編成や人事異動を考える際、スタッフの顔と名前を見ながら決められるようなツールを想定しています。こうしたICT機器が介護現場でも少しずつ普及していくために、今後も日々の改善と現場に寄り添ったサポートを続けていきます。 編集部まとめある介護事業所の依頼をきっかけに開発された「ケアコラボ」。現在でも、毎週、介護事業者と二人三脚で改善・改良が行われています。「業務効率化」「生産性向上」という枠に収まらず、「より質の高いケア」にダイレクトにつながるこの新しい記録システムが、今後の介護業界のスタンダードになっていくかもしれません。<参考資料> 北海道ホームヘルプ協議会(2018年2月)「平成29年度ホームヘルプサービス ICT 機器活用実態調査報告書」(http://www.do-homehelp.jp/pdf/201804ict.pdf) すべての記録をケアコラボに移行!杜の家やしおの新しい介護記録の形とは?「何もしてあげられていない」から、「いっしょに介護しているみたい」へ|ケアコラボ体験談・家族編

ICT活用で介護はどう変わる?メリットと今すぐICT化すべき業務

ICT活用で介護はどう変わる?メリットと今すぐICT化すべき業務

最近よく耳にするICT。介護の現場でも、ICTを活用した業務効率化が重要視されてきています。一方で、「なんか難しそう」「どうやって活用すればいいの?」「ICTを導入すると何が変わるの?」と思っている人も少なくないでしょう。手作業やアナログでの業務が多い介護業界では、ICT化がこれからの経営を左右するといっても過言ではありません。今回は、介護におけるICT化のメリットや課題、導入を成功させるコツなどを紹介します。ICTとは?ICTとは「Information and CommunicationTechnology」の略で、日本では「情報通信技術」と訳されます。日本ではIT(情報技術)に代わる言葉として、2000年代後半から注目されるようになりました。「Communication/コミュニケーション」という単語が含まれていることからもわかる通り、ICTには情報処理の技術だけでなく、情報をどのように伝達・共有するかという意味合いも含まれています。IT、IoTとの違いICTのほかに、IT、IoTという言葉もよく使われます。ここでそれぞれの違いについて理解しましょう。ITとはITとは「Information Technology」の略で、日本では「情報技術」と訳され、ICTとほぼ同じ意味で使われています。ITという言葉の誕生の背景には、急速に加速したPCやインターネットの普及があります。当時は主にオフィスでの業務効率化や高速化がすすめられました。その後、2000年以降にブロードバンド回線や携帯電話が浸透し始め、個人でもITにふれる機会が多くなっていきます。IoTとはIoTとは「nternet of Things」の略で、日本では「モノのインターネット」と訳されることが多いです。あらゆるモノがインターネットとつながる仕組みや、その技術のことを指します。インターネットに接続されたモノから情報を取得したり、取得した情報を分析して反応を返したりします。具体的には、インターネットに接続された体重計から取得した体重をスマートフォンに自動で記録したり、記録した体重を分析して運動アドバイスをしたりするサービスなどが挙げられます。介護のICT化の背景ICT、IT、IoTの違いもわかったところで、ここからは介護現場におけるICT化について考えていきましょう。今、介護の世界ではICT化の波がきていますが、その背景には「人材不足」があります。「3人に1人が高齢者」の未来すでに周知のとおり、日本は少子高齢化が進んでいます。2015年には4人に1人が高齢者となり、その割合はこれからも増大していくと考えられています。2035年には、なんと3人に1人が高齢者になると見込まれています。高齢化がすすめば、その分要介護者も増えるでしょう。「介護難民」を減らすためにも、介護人材の確保は急務なのです。介護業界のICT活用率は最低レベル介護人材の確保と同時に、介護の業務効率化も不可欠です。内閣府の調査によれば、このままでは2030年までに日本の労働力人口は約900万人減ってしまうことが予測されています。労働力人口が減っていくなか、増え続ける介護需要に応えるには、介護業務を効率化するしかありません。とくに介護の現場では、いまだに多くの事務作業が手作業で行われているといわれています。実際、総務省の調べによれば、保健・医療・福祉業界のICT活用率・効果ともに産業最低であることが分かっています。画像引用: http://www.soumu.go.jp/johotsusintokei/whitepaper/ja/h24/html/nc114640.html このように、介護のICT化による業務効率化が今、最大の課題となっているのです。ICT化のメリット・デメリットICT化の重要性が理解できたところで、ICT化によるメリット・デメリットを整理していきましょう。ICT化のメリットICT化のメリットには、直接的なメリットと間接的なメリットの2種類があります。まずは直接的なメリットとして、以下の4つを紹介します。 事務作業の軽減、ストレス軽減 科学的介護の実現 コミュニケーション活性化 生産性の向上一番のメリットは、記録業務のICT化による事務作業の軽減や、事務作業のストレス軽減です。ホームヘルパーが訪問先でスマートフォンから介護記録を入力したり、タブレットで次の訪問先の情報を得たりすることが考えられます。また介護記録などをICT機器で分析・フィードバックすることで、科学的根拠に裏付けられた介護(科学的介護)が実現するでしょう。さらに、スタッフがスマートフォンやタブレットなどのモバイル端末をもつことで、スタッフ間の情報共有やコミュニケーションが活発化することも期待できます。また、ICTで売上や居室稼働率を予測したり、コスト管理を図ったりすることで施設運営全体の生産性を向上させることも可能です。間接的なメリットとしては、以下の4つを紹介します。 離職率の低下 若手人材の確保 ケアの質の向上 介護職の魅力の向上 まず挙げられるのが、業務負担やストレスの軽減による離職率の低下や、スマホ世代である若手人材の確保です。ICT化してすぐに効果が出るものではありませんが、長期的に見ればリクルート面でもメリットがあるのです。また、これまで事務作業にあてていた時間をケアの時間にあてることで、ケアの質の向上も期待できるでしょう。そうすればスタッフのやりがいや介護職という仕事自体の魅力アップにもつながります。介護業界においてICT活用に取り組むことは社会的にも話題性があります。事業所としてだけでなく、介護業界全体のイメージアップや採用にも貢献するでしょう。ICT化のデメリットICT化のデメリットは、主に以下の3つです。 導入コストが高い 情報漏えいリスクがある スタッフへの教育が必要 もっとも大きなデメリットは導入コストの高さです。ICT化を実現するには、施設内全体にインターネット環境を整備したり、パソコンやスマホなどのデバイスを購入したりする必要があります。個人情報を扱う場合は情報漏えいにも気をつけなければいけないので、セキュリティ対策にも費用がかかるでしょう。また、ICT機器を扱うスタッフへの教育も不可欠です。とくにパソコンなどのデバイスに慣れないスタッフにとっては、慣れるまでは今まで以上の手間やストレスがかかってくる場合もあります。ICT化が求められる介護業務とは?メリット・デメリットが理解できたところで気になるのが、「ICTって、具体的にどこでどういう風に使えるの?」というところですよね。ここからは、介護においてICTが活用されはじめている例を紹介していきます。介護記録をICT化ICT化が急速に進みつつあるのが「介護記録」です。現状、介護記録の多くは手作業で行われており、介護保険請求を行ったり行政などに提出したりするために使われています。しかし事務業務が多すぎて残業したり、本来のケアに注力できなかったりという本末転倒な事態に陥っている事業所も少なくありません。介護記録をICT化することで、ケアプランやアセスメントチャート作成の時間が軽減できたり、介護記録を持ち歩かずにすむことでヘルパーが直行直帰できたりするといったメリットがあります。また、紙ベースよりも楽に情報共有ができるという点も大きなメリットでしょう。タブレットデバイスの導入最近介護施設でよく見られるようになってきたのが、iPadなどのタブレットデバイスです。ある事業所では、タブレットでシフト要請やケアプラン呼び出しなどを行うことにより、2年間で約10%の労働時間削減に成功したという例もあります。タブレットデバイスはパソコンよりも直感的に操作できるため、スマホ世代の若い人材も抵抗感なく使えるのがポイントです。見守りロボットを始めとしたIoT機器の導入じわじわと浸透し始めているのは、見守り支援ロボットをはじめとしたIoT機器の導入です。バイタルデータなどを取得して離床や在室などを判断し、必要に応じて通知してくれるだけでなく、取得したデータを分析してケアプラン作成時の参考資料となるようにまとめてくれる機器まで登場しています。ICT化を阻む課題深刻な人材不足を前に、急務となっている介護現場のICT化。しかし、そんなICT化を阻む課題が残されています。使いこなせないこれまで多くの業務を手作業で行ってきたスタッフにとって、突然パソコンやタブレットを使いこなせといわれても難しいでしょう。介護福祉系の学校でもまだICTに関する教育過程がないことも、ICTの普及を阻んでいる一つの要因といえそうです。スタッフからの反発使う前からICT機器に抵抗感をもっている人も、実は少なくありません。Wi-Fi環境などに左右されてスムーズに使えなかったり、慣れないデバイスの操作方法を一から覚えなくてはならなかったりと、ICT機器を導入することで増える手間も確かにあるからです。導入コストの問題最後の課題は「導入コスト」です。デメリットでも挙げましたが、ICT化するにはネットワーク環境やデバイスの整備が不可欠となるため、初期費用がどうしても高くなる傾向にあります。また一度購入してしまえば終わりというわけではなく、介護記録ソフトであれば月額使用料がかかるなど、ランニングコストも発生します。しかし近年では、ICT化に補助金がでたり、ICT化することで報酬加算されたりする動きがではじめています。次章では、ICT化にまつわる介護報酬改定や補助金制度について解説します。介護のICT関連の報酬加算・補助金制度2018年度に実施される介護報酬改定では、介護事業所や業務のICT化を評価する改定が決定しています。たとえば訪問介護では、ICTを活用し動画などで利用者の状況を把握し、定期的に助言する場合、加算が取得できるようになりました。その他の例も見ていきましょう。テレビ電話でリハ会議に参加【通所リハ・訪問リハ】2018年度の介護報酬改定で、リハビリテーション会議への医師の参加が、テレビ電話などを活用した遠隔参加でもOKとなりました。これにより、リハビリテーションマネジメント加算(Ⅱ)が算定しやすくなります。動画で利用者の状況を把握・助言【訪問介護】先述したとおり、訪問介護ではICTを活用した動画などで利用者の状況を把握・助言が評価されるようになりました。具体的には、生活機能向上連携加算(I)という加算が算定できるようになります。オペレーターの専任要件が緩和【定期巡回・随時対応型訪問介護看護、夜間対応型訪問介護】定期巡回型サービスでは、ICT等の活用によって利用者情報確認やコール対応ができれば、オペレータと事業所の職員の兼務が認められることになりました。排せつ介護の分析にICTを活用【介護老人福祉施設】今回の改正で新たに作られた排せつ支援加算は、排せつ介護に要する原因分析し、その結果を踏まえた支援計画と支援をするした場合に算定される加算です。分析に使える介護ロボットやICT機器を導入することで、加算を取りながら質の高い介護が実現できそうです。ICT導入に使える補助金制度IT導入補助金ITツールを導入しようとする中小企業・小規模事業者に対して、生産性の向上を図るために経費の一部を支援する補助金です。パッケージソフトの費用はもちろん、WEBサーバーの利用料や導入にかかる教育費用なども補助の対象となっています。補助金の対象となるのは以下のとおりです。 パッケージソフトの本体費用 クラウドサービスの導入・初期費用 クラウドサービスの契約書記載の運用開始日から 1年分までのサービス利用料、ライセンス、アカウント料 パッケージソフトのインストールに掛かる費用 ミドルウエアのインストールに掛かる費用 動作確認に掛かる費用 IT ツール(ソフトウエア、サービス等)の導入に掛かる教育、操作指導費用。また、事業計画の検討に関係するコンサル費用(しかし、関連会社、取引会社への説明会等費用は補助対象外) 契約書記載の運用開始日から 1年分までの問い合わせ・補助対応に掛かる費用、保守費用 社内外・取引先向けホームページ制作サービス初期費用 契約書記載の運用開始日から1年間の WEBサーバー利用料(ただし、既に存在するホームページの日常的な更新・改修費用は補助対象外) 地域医療総合確保基金(介護分)地域医療総合確保基金(介護分)とは、介護施設や介護従事者の確保に向けた取り組みを支援する基金です。人材確保の一環として職場環境の改善を支援していますが、そのなかに「介護ロボット導入支援事業」があります。補助内容は自治体によって異なりますが、1機器につき導入経費の2分の1(上限10万円)程度が補助されることが多いようです。介護現場で今すぐ使えるICTはこれ!ここでは、実際に介護の現場で使われているICT機器を紹介します。介護記録システム「ケアコラボ」ケアコラボ(carecolLabo)は、アセスメントからケアプランの作成、日々のケア記録に特化した介護記録システムです。バイタルや食事量などの基本的な記録はもちろん、写真や動画も記録でき、それらを一元管理することが可能です。またそうした情報をスタッフ同士だけでなく利用者の家族とも共有できる点が特徴です。排せつ予知デバイス「DFree」排せつ支援加算に活用できそうな機器として「DFree」があります。DFreeは、超音波センサーで膀胱の大きさの変化を捉え、排尿の前後のタイミングをアプリでお知らせしてくれるICT機器です。2018年4月には「排泄自立支援」プランのサービス展開を開始し、個人の排泄状況をアセスメントし、その方にあった支援計画を作成するサポートまで行ってくれます。失敗しない導入の進め方業務効率化や生産性アップに貢献してくれるICTですが、導入の仕方を誤ると、せっかく購入したスマホやタブレットが使われずに放置されてしまう、という事態にもなりかねません。介護事業所や介護業務のICT化を成功させるには、以下の3つを意識しましょう。現場で導入を推進する人材の確保どんなに便利なサービスでも使われないと意味がありません。現場の意見も聞かず、トップダウンでICT化を進めるのではなく、現場レベルでICT化をいっしょに進めてくれる推進者を確保しましょう。成功事例に学ぶ介護業界のICT化はまだはじまったばかりですが、すでに先駆的な施設はめざましい成果を挙げています。そうした施設に話を聞いたり足を運んだりすることで、成功した要因や自分の施設でも活かせそうなポイントを習得しましょう。タイミングを図る何の問題もないところに、突然ICTを導入しようとしてもうまくいきません。現場で困っていることや悩んでいることを探り、その解決にむけてみんなの心が動いているときこそ、ICT化のベストタイミングです。ICT化はあくまで手段介護報酬が改定される2018年度以降、ますます盛んになるだろう介護業界におけるICT化。ICT化は、介護の人材不足という避けては通れない大きな課題を解決するための重要な手段です。業務効率化のために、多くの事業所が介護記録システムや介護ロボットを導入せざるを得なくなるでしょう。そんなとき忘れてはならないのが、ICT化はあくまで手段であるということです。ICT化の真の目的は、離職率の低下や定着率アップにつながる職場環境の改善や、利用者のQOL向上やADL維持にあります。ICT機器を選ぶときは、「導入することで介護の質に貢献するか?」という視点をぜひ持っておいてください。

川崎市の福祉イベント「ウェルフェアイノベーションフォーラム2018」に行ってきた!

川崎市の福祉イベント「ウェルフェアイノベーションフォーラム2018」に行ってきた!

2018年3月20日、神奈川県川崎市にて「 ウェルフェアイノベーションフォーラム 2018」が開催されました。10年目を迎えたかわさき基準(KIS)の認証式や、さまざまなテーマにわかれたシンポジウムなどが行われる同フォーラムに、介護ロボットONLINE編集部がお邪魔してきました!KIS認証機器を中心に、気になる介護ロボットの紹介やシンポジウムの内容をレポートしていきます!ウェルフェアイノベーションフォーラムとはウェルフェアイノベーションフォーラム2018とは、川崎市が開催している福祉と産業のイベントです。今回が7回目の開催となる本フォーラムでは、川崎市独自の福祉製品認証基準である「かわさき基準(KIS)」の認証をうけた福祉機器の認証式や、4つのテーマからなるシンポジウム、そして最先端機器の体験や展示が行われます。川崎市の取り組み川崎市では、2014年度から「産業と福祉の融合で新たな活力と社会的価値の創造を目指す」取り組みを進めています。こうした取り組みを「ウェルフェアイノベーション」と位置づけ、約300の企業・団体等が参画するフォーラム運営のほか、福祉課題を解決する異業種間連携等の「新たな製品・サービスの創出に向けたプロジェクト」や、本市独自の福祉製品認証基準である「かわさき基準(KIS)」認証を通じた製品の活用促進等を行っています。2017年度からは、5年間の計画となる「第2期川崎市ウェルフェアイノベーション推進計画」を策定し、新たに「モニター評価等支援事業」などをスタートしました。次章からは、ウェルフェアイノベーションフォーラム2018の様子をレポートしてきます!16製品がかわさき基準(KIS)認証を取得本年で10年目を迎えたかわさき基準(KIS)の認証式。今回の募集テーマは、「新たな在宅モデルの構築、介護者・介助者負担の軽減、ダイバーシティのまちづくり」でした。今回、テーマに沿った16の福祉機器が認証をうけました。 かわさき基準(KIS)プレミアム認証福祉製品 MIRAI SPEAKER Curvy (株式会社サウンドファン) 引きずり型避難マット「ストレッチグライドR(レスキュー)タイプ (パラマウントベッド株式会社) 車椅子 レル・ライト (有限会社さいとう工房) ヘルパー歩 (キョウワアグメント株式会社) 移動・移乗 FREE-SLOPE(株式会社ミスギ) ARUKUTOMO(株式会社発明ラボックス) 視覚障がい者歩行誘導ソフトマット 歩導くん ガイドウェイ(錦城護謨株式会社) 排泄(おむつ) ディスパース オンリーワン幅広テープ(株式会社光洋-ディスパース) 排泄(ポータブルトイレ) ラップポン・ブリオ (日本セイフティー株式会社) 食事 MOMOシリーズ(テクノツール株式会社) コミュニケーション コバリテ視覚支援スタートキット(株式会社古林療育技術研究所) こんにちは赤ちゃん(トレンドマスター株式会社) 見守り 見守りケアシステム M2(フランスベッド株式会社) その他 トランクソリューション(トランクソリューション株式会社) AYUMI-EYE(株式会社早稲田エルダリーヘルス事業団) モフトレ(株式会社Moff) ここでは、介護ロボットONLINE編集部がとくに気になった機器をご紹介します。自動ラップ式排泄処理システム ラップポン・ブリオラップポンは、排泄物を自動でラップしてくれるポータブルトイレです。水を使わず、ポータブルトイレに付き物のバケツ洗浄も必要ないので、介護者の負担や、ニオイを気にする要介護者の精神的負担も軽減されます。関連記事を読む 自動で密封、すぐ捨てられる!自動ラップ式トイレ「ラップポン」|日本セイフティー株式会社 赤ちゃん型コミュニケーションロボット こんにちは赤ちゃん比較的高額なコミュニケーションロボットが多いなか、「こんにちは赤ちゃん」は8,000円(税抜)という低価格で提供している点が大きな特徴です。「利用者によってはコミュニケーション促進や癒しの効果も期待できる」として、今回認証をうけました。関連記事を読む 自らがお世話する存在へ。赤ちゃん型ぬいぐるみロボット「こんにちは赤ちゃん」|トレンドマスター株式会社 歩行解析デバイス AYUMI EYE画像: 測定時間が1/10に!「自分の足で歩きたい」を叶える歩行解析デバイス「AYUMI EYE」とは? AYUMI EYEは、専用センサーを利用者の腰部へはりつけ、6~10m歩くだけで利用者の歩行状態を見える化する歩行解析デバイスです。川崎市は、「AYUMI EYEを利用することで利用者に歩行の改善の意識づけを行うとともに、適切な歩行改善トレーニングの実施につなげることができれば、歩行の改善と生活の変化が期待できる」と評価しています。関連記事を読む 測定時間が1/10に!「自分の足で歩きたい」を叶える歩行解析デバイス「AYUMI EYE」とは? IoT自立支援・回復サービス モフトレ画像: 介護報酬申請にも使える!介護予防サービス「モフトレ」|株式会社Moff モフトレは、ウェアラブルモーションセンサーのMoff Bandとタブレットを使用した機能訓練トレーニングサービスです。トレーニングの実施時間はもちろん、それぞれのトレーニングの回数や角度(可動域)などのデータが記録されます。またそうしたデータを共有することで、ご家族、ケアマネージャーなどとより密なコミュニケーションをとることが可能になります。川崎市は、現状や訓練効果を客観的に把握し取組を進めることができる点、利用者と支援者のコミュニケーション活性化にもつながる点をとくに評価しています。関連記事を読む 介護報酬申請にも使える!介護予防サービス「モフトレ」|株式会社Moff トークセッションで介護ロボット導入のコツを紹介シンポジウムでは、「介護現場での人とモノとの関わり方」「認知症とテクノロジー 新しい取組と実践」などのテーマにわかれてトークセッションが行われました。とくに「介護現場での人とモノとの関わり方」では、積極的に介護ロボットを取り入れている特別養護老人ホーム金井原苑(社会福祉法人一廣会) 施設長の依田明子氏が登壇し、導入のコツとして「新しいことは、たとえ良いことでも職員にとっては負担となる」としたうえで、それを乗り越えるために以下の3点を挙げています。 現場で導入を推進する人材の確保 成功事例に学ぶ タイミングを図る 金井原苑では、さまざまな助成金を駆使しながら2年間で500万円ほどの設備投資を行い、介護リフトを含む多種多様な介護ロボットを導入しているとのことでした。まとめ今年で7回目となる「ウェルフェアイノベーションフォーラム」。昨年度からは新たにモニター事業を開始するなど、国内でも先進的な取り組みを続けてきました。福祉機器や介護ロボットをはじめとした「モノ」を活用し、新しい介護のあり方の模索していく川崎市の今後に注目です。<ウェルフェアイノベーションフォーラム2018>開催日:2018年3月20日(火)12:45~会 場:川崎フロンティアビル 2階概 要:・KIS認証式- 知って、使ってみよう -(12:50~13:10)・シンポジウム- 聞いて、深めよう -(13:15~18:30 )・体験・展示- 見て、触れよう -(11:30~18:00)

10年で倍増!身体拘束の実態と介護ロボットの光と影

10年で倍増!身体拘束の実態と介護ロボットの光と影

要介護者の行動を制限し、自由を奪う「身体拘束」。実は、この10年の間で倍増しているのをご存知ですか?厚生労働省は、平成30年度の介護報酬改定で身体拘束を厳罰化する改定を加える(※1)など、問題視しています。身体拘束が増えている背景には、認知症の増加や、医療・介護業界の人手不足があります。身体拘束は高齢者の尊厳を侵害するだけでなく、身体機能の低下も招く危険な行為です。そんな身体拘束を減らすために、今、何ができるのでしょうか?ここでは、身体拘束に該当する行為や身体拘束の実態、身体拘束ゼロを目指す取り組みなどを紹介していきます。※2018年3月14日追記しました。※1 「身体拘束、来年度から対策強化へ 減算を拡大 要件も厳格化 厚労省方針」より身体拘束とは面会に行った桃子さんは、手足を縛られて身体が硬直した高志さんを見て唖然としました。鼻から栄養剤のチューブを入れるため、嫌がって抜かないようベッドに手足を縛り、手には指が使えないようミトン型の手袋をされていたのです。離床したときは、個室から出られないようにリクライニング式の車イスに動体をベルトで縛り、脚の間もベルトで巻かれていました。 引用元:東田勉(2014年)『認知症の「真実」』講談社現代新書こうした身体拘束が、とくに認知症の高齢者に対して行われている実態があります。身体拘束とは、手足をベッドにしばりつけたり、鍵のかかった部屋に閉じこめたり、ベッドやいすを使用して行動を制限したりすること。厚生労働省は、具体的として下記のような行為を挙げています(※2)。身体拘束の具体例 徘徊しないように、車いすやいす、ベッドに体幹や四肢をひも等で縛る。 転落しないように、ベッドに体幹や四肢をひも等で縛る。 自分で降りられないように、ベッドを柵(サイドレール)で囲む。 点滴・経管栄養等のチューブを抜かないように、四肢をひも等で縛る。  点滴・経管栄養等のチューブを抜かないように、または皮膚をかきむしらないように、手指の機能を制限するミトン型の手袋等をつける。 車いすやいすからずり落ちたり、立ち上がったりしないように、Y字型拘束帯や腰ベルト、車いすテーブルをつける。 立ち上がる能力のある人の立ち上がりを妨げるようないすを使用する。 脱衣やおむつはずしを制限するために、介護衣(つなぎ服)を着せる。 他人への迷惑行為を防ぐために、ベッドなどに体幹や四肢をひも等で縛る。 行動を落ち着かせるために、向精神薬を過剰に服用させる。 自分の意思で開けることのできない居室等に隔離する。 ※2 「 介護老人保健施設の人員、施設及び設備並びに運営に関する基準 」よりこれらに該当しなくても、不用意に行動を制限する場合、身体拘束とみなされることがあります。たとえば、次で紹介する「スピーチロック」などがそうです。3つの身体拘束|スリーロックとは身体拘束をさらにひろく定義する言葉として、「スリーロック」があります。「スリーロック」は、しばしば3つの身体拘束とも呼ばれます。1.スピーチロック言葉による拘束です。「ちょっと待っててね」「~しちゃダメ」「立ち上がらないで」「どうしてそんなことするの」といった叱責の言葉も含まれます。2.ドラッグロック薬物の過剰投与、不適切な投与で行動を抑制することです。夜間の徘徊などを、眠剤や安定剤、泌尿器系の薬でコントロールすることもこれに当たります。3.フィジカルロック物理的な拘束をして身体の動きを制限することです。先ほど上げた11の具体例もここに当てはまります。スピーチロックやドラッグロックは目に見えない分、ケアする側も自覚がないまま行ってしまうことがあります。スリーロックの関連記事はこちらから介護の身体拘束は、どこからが当てはまるのか?(認知症オンライン)身体拘束が認められるケース|緊急やむを得ない場合身体拘束は、いついかなるときでも禁止されるというわけではありません。場合によっては、身体拘束をしてもやむを得ないとされています。厚生労働省は、身体拘束が認められる要件として以下の3つを定めています。 切迫性 利用者本人または他の利用者等の生命または身体が危険に晒される可能性が著しく高いこと 非代替性 身体拘束その他の行動制限を行う以外に代替する介護方法がないこと 一時性 身体拘束その他の行動制限が一時的なものであることこの3要件を満たす場合は、「緊急やむを得ない場合」として身体拘束が認められます。身体拘束の実態本来であれば「緊急やむを得ない場合」のみ行われる身体拘束。しかし、身体拘束はこの10年間で増加傾向にあります。身体拘束 倍増の背景に「認知症の増加」「人手不足」「精神保健福祉資料」によれば、全国の精神科病院および一般病院精神科病床の入院患者のうち、2014年に身体拘束を受けていた患者数は全国で1万682人と報告されています。これは、2003年の患者数の約2倍にあたる数です。なぜ、身体拘束は増えているのでしょうか?その理由として、認知症の増加が考えられます。「平成28年版高齢社会白書」によれば、2025年には65歳以上の認知症患者数が約700万人に増加と推計されており、高齢者のうち5人に1人が認知症となっている計算になります。認知症が増加する一方で、介護の人手不足は年々深刻化しています。人手不足が深刻化する一方で増加の一途をたどる認知症の患者や利用者に、医療や介護の現場が対応しきれていない実態が身体拘束という形であらわれているといえます。 実際に、京都府が実施した調査によれば、 身体拘束の廃止が困難な理由として、半数を超える58.9% の施設が「介護を担当する職員が少ない」と回答したことが分かっています。 つまり、「介護の人材不足」が身体拘束を招いている一因となっているといえるでしょう。「身体拘束を断ればいい」ができない理由「身体拘束が嫌なら、本人や家族が断ればいいじゃないか」ーーそう思うかも知れません。しかし現実には、身体拘束を拒否するのが難しいケースもあるのです。たとえば、本人が身体拘束をやめてほしいと訴えた場合、その訴え自体が認知症や精神症状だと捉えられてしまうケースです。場合によっては、訴えたせいでさらに身体拘束がひどくなる恐れもあります。家族が訴える場合はどうでしょう。施設に本当に充分な人的余裕がなく、また身体拘束を減らすことに積極的でない場合、退院や退所を勧められる危険性があります。在宅で介護できない事情がある家族はそう言われてしまうと困るので、けっきょく我慢するしかない、というケースも実際に存在するのです。なぜ身体拘束は問題なのか?|3つの弊害厚生労働省も問題視する身体拘束。そもそもなぜ身体拘束は問題なのでしょうか?身体拘束は、おもに3つの弊害を招くと考えられています。1.精神的苦痛を与える不適切な扱いや不用意な抑制は、人権侵害や虐待にあたる許しがたい行為です。とくに「身体を縛る」「介護衣(つなぎ服)を着せる」といった行為は、高齢者に不安や怒り、屈辱、あきらめといった大きな精神的苦痛を与えます。2.身体的な機能を奪ってしまう長時間不自然な体勢を強いる拘束や、向精神薬を過剰に服用させて動きを制限する拘束は、高齢者の身体機能を奪う恐れのある危険な行為です。関節の拘縮や筋力低下などを招きかねず、要介護度の重度化につながることも少なくありません。3.家族やスタッフに後悔やトラウマを残す身体拘束は、された本人だけでなく周囲にも影響を与えます。たとえば、拘束されている高齢者を見て、後悔や混乱、苦悩といったトラウマを抱える家族も存在します。また、身体拘束をするスタッフも後悔やトラウマを抱えることがあります。身体拘束をしていることで士気がさがり、離職の原因になることもあるのです。身体拘束は減らせるのか?高齢者の人権を脅かし、身体機能の低下や精神的混乱も招きかねない身体拘束。そんな身体拘束を減らそうと、全国でさまざまな取り組みが行われています。神奈川県の取り組みたとえば神奈川県では、身体拘束廃止に関する研究事業を行い、身体拘束をせずにすむサービス計画書の作成方法などを伝えています。 報告書では、臀部の皮膚を掻き壊してしまう利用者に対して、ミトン型の手袋をつける代わりに、以下のような対応を取ることをおすすめしています。 身体拘束の代わりにとるとよい対応 ・排泄物による臀部のかゆみとの関係を考え、排せつ援助の適正度を再考・刺激の少ない石けんを使用・かゆみに対して気を紛らわせる環境づくり・臀部での掻き壊しがあるため、車いすの座面調整、時間短縮 参考:神奈川県「 介護保険施設等における身体拘束廃止に関する研究事業 」この対応の裏には、「身体拘束をせざるを得ない状況になるほど高齢者が暴れるには、きっと何か理由があるはずだ」という考え方があります。その原因を取り除くことで、身体拘束ゼロを実現しようという試みなのです。各施設での取り組み~「身体拘束ゼロへの手引き」から~厚生労働省が発行している「身体拘束ゼロへの手引き」では、身体拘束ゼロに取り組む病院や施設の事例が紹介されています。ここでは、その取り組みを抜粋して紹介します。東京都八王子市にある上川病院では、「縛る」身体拘束をなくすために、以下のような対応をとっています。「縛る」身体拘束をゼロにするためにとった対応・「拘束」を「縛る」にいい換える・施設内のひもを捨てる・縛らないことの責任は責任者がとると宣言する・管理者とスタッフが現場を共有し、いっしょに縛らないですみ方法を考えるこうした対応を徹底したことによって、縛る非効率さに気づいたり、縛っていた頃に感じていた罪悪感がなくなったりするという結果が生まれたとのことです。見守りの強化が身体拘束を減らす?こうした取り組みとは別に、身体拘束を減らす工夫として「見守りの強化」があります。 厚生労働省は「 身体拘束ゼロへの手引き 」にて、「人員不足を理由に、身体拘束をやむなしとするのは本末転倒」だと指摘し、身体拘束をしない工夫のポイントとして「見守りの強化・工夫」を挙げています。その解決策として、最先端のロボット技術を搭載した見守りロボットに期待が集まっています。次章では、すでに市販されている見守りロボットをご紹介します。見守り強化につながる介護ロボット ベッド見守りシステム| OWLSIGHT (アウルサイト)福祉用「OWLSIGHT (アウルサイト)福祉用」は、非接触・無拘束のベッド見守りシステムです。特徴は、立ち上がりや離床はもちろん、悶えや呼吸などの非常に小さな動きも検出できるところ。これにより、無呼吸症候群の方が寝ている間にちゃんと呼吸できているかなどまで確認できます。OWLSIGHT (アウルサイト)福祉用では人の様子は撮影されないため、一般的なカメラと比較して侵害度が低く、プライバシーに配慮されているといえます。慶応大学発ベンチャーが開発!非接触の見守りシステム 「OWLSIGHT (アウルサイト)福祉用」|株式会社イデアクエストマット式見守りシステム|眠りSCAN「眠りSCAN」は、マットレスの下に敷くだけでベッド上にいる人の状態をリアルタイムでモニタリングできる、非接触型の見守りシステムです。センサーにより、体動や呼吸・心拍などを検知し、睡眠・覚醒・起き上がり・離床などの状態が分かります。モニターでは、イラストによって状態を表示し、数値などでバイタルデータを表示します。ケアプラン改善にも!次世代マット式見守りシステム「眠りSCAN」|パラマウントベッド株式会社 予測型見守りシステム| Neos+Care(ネオスケア)「Neos+Care(ネオスケア)」は、3Dセンサーを用いて人の動きを検知し、それをシルエット画像で表示する予測型見守りシステムです。センサーでは、起き上がり動作や端座位、柵越え、ずり落ち、離床、入退室などの検知が可能です。モニターではシルエット画像が表示されるため、通常のカメラ映像に比べプライバシーに配慮されているといえます。業界初!予測型見守りシステム「Neos+Care(ネオスケア)」|ノーリツプレシジョン3Dセンサ見守りシステム|シルエット見守りセンサ 「シルエット見守りセンサ」は、ベッド上の空間を検知する赤外線センサーを使った見守りシステムです。センサーによって起床やはみ出し、離床を検知します。モニターでは個人の特定ができないシルエット画像で表示されるため、通常のカメラ映像に比べプライバシーに配慮されているといえます。離床はもちろんはみ出しも!人の動きを検知する「シルエット見守りセンサ」|キング通信工業株式会社介護ロボットが新しい身体拘束を生んでしまう?ご紹介したように、ほとんどの見守りロボットは要介護者のプライバシーに配慮した見守りができるよう、機能を制限するなどの工夫をしています。しかし、それでもこうした見守りロボットを指して「身体拘束にあたるのではないか」「人権侵害になるのではないか」と疑問を呈する人も多くいます。 ネット上では、センサーなどによる身体拘束について、さまざまな意見があがっています。 ねぇねぇ!センサーマットって身体拘束なの?— りょうこ (@r_ryokooo) 2012年1月25日 介護業界で身体拘束について、よく問われますが、よくわからないのが、センサーマットとか離床センサーは拘束になるケースもあると言いますが、どこまでが拘束なのかがわからなくなります。— グータラ介護士 (@wild78644079) 2017年11月13日 以前見学した施設でのこと。離床センサーを希望したら、それは身体拘束にあたるから当施設は使いません、と。でも母はコール使えず、今フラつきながら勝手に歩こうとしてて非常に危険、少ない職員でどう気がつくの?と質問したら「ベッドに鈴つけます」と。(((猫かよ!)))— フルフル (@chapter1925) 2017年7月23日 前に身体拘束防止の研修でフットセンサーも身体拘束って言われた。センサーが鳴ってその人の動きを抑制するなら拘束だけど、動こうとする人が転んだりする危険がないよう介助にすぐ行けるようにするためなら問題ないんじゃって言ったらそれでも拘束ですって言い切られたけど、やっぱり違うよね。— 釦 (@botao_tomomi) 2012年7月19日 厚生労働省は、センサーが身体拘束にあたる可能性を示唆厚生労働省は「 介護ロボット重点分野別 講師養成テキスト 」 にて、現在介護施設で使用されている認知症老人徘徊感知機器(センサー)が身体拘束にあたる可能性を示唆しています。切迫性・非代替性・一時性の3要件を満たさない場合に安易にセンサーを使用することに関して、「人権を侵している」と注意喚起しているのです。 見守りロボットに対しても危険性を指摘 見守りロボットに関しても、同様の危険性を指摘しています。とくに映像監視型の見守りロボットを例にあげ、「可視化した画像を見ているだけでは監視・抑制機器となりかねない」と述べています。具体的には、センサーの感知をうけて、 「動かないで」 「まだ寝ててください」 などの対応、いわゆる“スピーチロック”が身体拘束につながるとしています。介護ロボットで身体拘束ゼロをめざすためにとはいえ、すでに多くの施設で、見守りロボットやセンサーが身体拘束廃止のために使われています。また自治体によっては、身体拘束廃止への工夫として、見守り機器の使用を推奨しているケースもあります(※3)。従来の徘徊感知機器にせよ、ロボット技術を活用した最先端の見守りロボットにせよ、大切なのはそれらをいかに使いこなすかという点にあるといえるでしょう。 ※3 岡山県「身体拘束のないケアの実現に向けて」より身体拘束を生まない見守りロボットの使い方厚生労働省は「 介護ロボット重点分野別 講師養成テキスト 」 にて、見守りロボットを使用する際の重要なポイントとして下記を上げています。  画像や履歴から、行動のきっかけや原因・背景を分析する 「どんな生活がしたいのか」という思いを汲み取り、ケアプランに位置付ける  職員同士で情報を共有し、チームで取り組む 定期的にモニタリングを実施し、その必要性について見直しを行うセンサーや見守りロボットが身体拘束を生む恐れがあることをじゅうぶんに理解した上で、そうならない使い方を模索することが、今後の課題となるでしょう。見守りロボットは“グレーゾーン”現在のところ、センサーや見守りロボットが身体拘束にあたるかどうかはグレーゾーンだといえます。使い方によっては、センサーや見守りロボットがスピーチロックなどの身体拘束を招くことにもなりかねません。そうした機器を活用する、もしくはこれから活用しようとする介護従事者は、監視・抑制機器ではなくあくまでも要介護者の自立支援機器としての活用法を十分考える必要があるでしょう。見守りロボットを「監視」という身体拘束を生むものとするか、はたまた身体拘束を減らす救世主とするかは、介護現場で働くあなた次第といえそうです。 <参考資料>介護のニュースサイト Joint「身体拘束、来年度から対策強化へ 減算を拡大 要件も厳格化 厚労省方針」(2017/11/20, http://www.joint-kaigo.com/article-5/pg75.html)認知症オンライン「介護の身体拘束は、どこからが当てはまるのか?」(2017/11/20, https://ninchisho-online.com/archives/13096/)日本看護倫理学会 臨床倫理ガイドライン検討委員会(2015 年6月)「身体拘束予防ガイドライン」NPO法人 PandA-J(2011年)「サービス提供事業所における虐待防止指針および身体拘束対応指針に関する検討」厚生労働省(2015年)「 介護ロボット重点分野別 講師養成テキスト 」特定非営利活動法人 地域ケア政策ネットワーク(2017年3月)「 身体拘束及び高齢者虐待の未然防止に向けた 介護相談員の活用に関する調査研究事業 報告書 」 特定非営利活動法人 地域ケア政策ネットワーク 介護相談・地域づくり連絡会(2017年3月)「 身体拘束及び高齢者虐待の未然防止に向けた 介護相談員の活用に関する調査研究事業 報告書」京都府(2015年)「 平成27年度介護保険施設等における身体拘束状況調査結果 」介護ロボが夜勤職員の代わりに!見守りロボット導入で報酬加算、厚生労働省が発表「看取り介護」とは?具体的な内容や看取り介護の問題点職員と現場を守る!これからの介護リスクマネジメント

【3/14~3/16開催】CareTEX2018 (ケアテックス)@東京ビッグサイト

【3/14~3/16開催】CareTEX2018 (ケアテックス)@東京ビッグサイト

2018年3月14日、CareTEX2018 (ケアテックス)が開催されます。CareTEX2018 (ケアテックス)とは、介護用品はもちろん、介護施設向けの設備や備品、サービスなどが一堂に集まるプロ向けの展示会です。会場では、商品を見ながら500社の出展社と具体的な商談をすることもできます。同時開催される次世代介護テクノロジー展では、多くの介護ロボットも出展される予定です。今回はそんなCareTEX2018 (ケアテックス)の概要についてまとめました。開催概要 概要は以下のとおりです。 名称第4回 CareTEX2018 (ケアテックス)【国際】介護用品展/介護施設産業展/介護施設ソリューション展同時開催展■ 第1回 [次世代] 介護テクノロジー展 (Careテクノロジー2018)■ 第1回 [国際] 健康長寿産業展 (ヘルスケア JAPAN 2018)■ 第1回 超高齢社会のまちづくり展 (CareCity 2018)専門セミナー3月14日(水) 超高齢社会を豊かなものにするために 介護事業M&A活用術~3,000件以上の買い手に聞いた、今、欲しい事業の特徴とは?~ 老人ホームがコミュニティを形成する!河原町団地における高齢者高密度化都市のコミュニティ拠点の取り組み 法改正で外国人材拡大!海外介護人材活用成功の秘訣~高度人材と技能実習生の違い、日本語教育、受入体制~ シニアマーケティング最前線 高齢化社会で広がる新たな市場とその攻略について 介護施設における食事サービス提供のトレンド ~経営効率&顧客満足度向上のために押さえるべきポイントとは~ 「地域を支え、信頼される、かかりつけ薬局」~地域包括ケアの実現に向けて~ 【2018年介護保険改正】介護保険制度をめぐる施策について 介護業界だから取り組むべきデータに基づくエリアマーケティング~地域の需要と供給を地図上に可視化~ 売上アップのために「介護職 採用困難期」を乗り切る仕組みと仕掛け ~採用成果は、やり方ひとつで大きく変わる。あなたの会社の採用活動は「できること全て」をやり尽くしていますか?~ 道具(もの)が、人を応援する! 自立への第一歩は“生活の武器” となる正しい道具の選び方・使い方 高齢者もいきいきと暮らすまちを実現!~住民と行政の協働による愛媛県喜多郡内子町の成功事例~介護の周辺ビジネスの市場と動向~介護報酬に頼らないサービスのヒントと可能性~転倒、誤薬、行方不明...介護現場で起きる事故をどう防ぐか~事例から学ぶ原因分析と再発防止策~医療介護同時改定に向けて、ケアマネジメントはどうあるべきか介護の現場に必要なイノベーション~目標に向かって活用するロボット介護機器~その食形態は対象者の口にあっていますか?Industry4.0による社会の大変革における新しい街づくり ~訪問看護ステーションを軸にして~高齢化が進むASEAN地域におけるビジネスチャンス~介護産業のアジア展開の現状と課題~介護レクリエーションで施設の魅力UP!~認知症予防につながるレクで集客力の向上、離職率の低下に貢献~改定後も勝ち残るデイサービスの作り方と集客方法仲間が集まる!「働きたくなる法人の秘密」採用・教育・定着手法大公開3月15日(木) 高齢者とのコミュニケーションが開かれた「まち」をつくるために ~心・脳・社会の関係を理解しよう~法改正をチャンスととらえよ!収益改善で介護事業者が取り組むべき保険外サービスとは「選ばれる高齢者住宅」の建築的アプローチ~コンセプトと地域性を反映させた施設デザインとは~介護現場がイキイキする「介護記録の書き方」&「連携の仕方」神奈川県の未病改善への取り組みにおける未病産業の展開について高齢者の生きる喜びを引き出す『介護食』の提案 ~「食」から考える、良いホーム・良い介護とは~先端技術やICTの活用で、高齢者がいつまでも働ける「まち」次世代ヘルスケア産業の創出~生涯現役社会の構築を目指して~介護保険制度下における仕事とはなにか?~高齢者は被介護者ではなく社会資源~入居者増につながる高品質ケア・運営の工夫介護現場の働き方改革!~AIの活用でどのようなことができる?~福島県須賀川市の「まちづくり」とは? 公立岩瀬病院が地域と一緒に進める包括ケアの実践と展望中国介護産業の現状と今後(第1部:市場動向編)2018年同時改定を追い風に!デイサービスの生き残り戦略はこれだ!今さら聞けない!介護のプロのための福祉用具の基礎知識シニアマーケットを激変させる“この先シニア”のHanako世代とは?健康寿命の延伸に寄与する『スマイルケア食』~利用者の状態に合わせた選び方~「みんなの認知症情報学」が目指す安心・安全なまちづくり ~人工知能技術でエビデンスをつくり、生活・学習・自立を支援~中国介護産業の現状と今後(第2部:投資・進出編)待ったなし、「経営力」が試される時代!平成30年改正を生き残るための経営改善手法とはICTの導入が人材確保・顧客満足度の向上につながる!現場で失敗しないICT化の進め方介護職員の離職率を下げるために、なにができるか?~離職率7割からの奇跡のV字回復を成し遂げた秘策~ 3月16日(金) 高齢社会の交通手段~決め手はオンデマンドバス!~どうなる、超高齢社会?どうする、日本の介護!~介護職がもっと「誇り」を持てる社会となるために~採用・定着にも効果大!これからの介護事業者に不可欠な“理念経営”実践戦略とは?~活力溢れる“強い組織”をつくるために~生き残りをかけて~これからのデイサービスに必要な保険外サービスとは?~高齢者の運動革命~高齢者が激変する運動の力~高齢者施設における栄養ケアの課題と解決 ~多職種で支える栄養ケア・マネジメント~政府はこう考える!人口急減・超高齢化でも活気ある社会 ~今こそ地方創生!戦略策定から実践へ~個人データの分散管理で、医療-介護-自治体-企業 の連携を実現!~高齢者を社会全体で見守るために~サ高住及びセーフティネット住宅に関する施策の動向についておいしく・楽しく自立支援!栄養士が中心となって運営する『レストランデイ』の取り組み未来を見据える!自立支援型ケアプランの運用にAIをどう活用するか? ~豊橋市の取り組み事例を交えて~構想から具体化へ・日本版CCRC実現のポイント川崎発で生まれる、ウェルフェアイノベーション~産業と福祉の融合で新たな活力と社会的価値を創造する~集客・採用・開設、介護事業の課題解決に役立つブランド戦略講座ケアマネージャーのための医師との上手なつき合い方テクノロジーは介護を救えるか~失敗しない導入のすすめ方~調理の省力化とコスト削減を実現する、ユニバーサルデザインフードの活用法開催期間2018年(平成30年) 3月14日(水) ~ 3月16日(金)開催時間9:30~17:00(受付開始 9:00)会場東京ビッグサイト 東4、5、6 ホール〒135-0063東京都江東区有明3-11-1 アクセスマップはこちらよりご覧ください 入場料5,000円※事前登録者および招待券持参者は無料※一般ユーザー、学生、18歳未満は入場不可主催ブティックス株式会社後援(公社)関西シルバーサービス協会、 高齢者住宅経営者連絡協議会、 (一社)シルバーサービス振興会、 (一社)全国介護付きホーム協会、(一社)日本アクティブコミュニティ協会、 (一社)日本衛生材料工業連合会、 (公社)日本栄養士会、 (一社)日本介護協会、 (一社)日本介護支援専門員協会、日本介護食品協議会、 (一社)日本ケアマネジメント学会、 (一社)日本作業療法士協会、 (公財)日本障害者リハビリテーション協会、 (一社)日本福祉用具供給協会、 日本ホームヘルパー協会、 (公社)日本理学療法士協会、 福祉住環境コーディネーター協会※予定、団体名五十音順

【2018年版】介護ロボット分野がテーマの株式銘柄一覧

【2018年版】介護ロボット分野がテーマの株式銘柄一覧

超高齢社会へと投入する日本。医療や介護の世界では、人手不足が深刻な問題となっています。介護の人手不足解消として期待を集めているのが介護ロボットです。今、多くの企業が介護ロボットの開発に乗り出しています。2018年2月に閣議決定された「 高齢社会対策大綱 」では、介護ロボットの市場規模を2020年までに約500億円へ成長させる目標が打ち出されています。今後も拡大が期待できる介護ロボット業界。今回は、介護ロボットの開発を手がける企業をまとめました。東証一部 まずは、東証一部に上場している企業を紹介するよ! 大和ハウス工業株式会社大和ハウス工業株式会社はロボット事業を展開しており、さまざまな介護ロボットの販売代理店となっています。サイバーダイン社の「ロボットスーツHAL®」をはじめ、見守りロボットである「シルエット見守りセンサ」、パナソニックのベッド型ロボ「リショーネPlus」など、合計13種類のロボットを販売しています(2018年2月23日時点)。 大和ハウス工業株式会社のホームページはこちら 【体験レポ】大和ハウスの介護ロボット展示場「D’s TETOTE」に行ってみた!【前編】【インタビュー】なぜ大和ハウスが介護ロボットを?「D’s TETOTE」で聞いてみた【後編】住友理工株式会社 2014年10月、社名を「東海ゴム工業株式会社」から変更した住友理工株式会社。同社は独立行政法人理化学研究所(理研)とともに、要介護者の身体を抱え上げてベッドから車椅子へ移乗させるなどの介助作業を行う「ROBEAR」の共同開発を行っていました。 住友理工株式会社のホームページはこちら 富士機械製造株式会社要介護者の移乗を介助する移乗サポートロボット「Hug」の開発・販売を行っています。 富士機械製造株式会社のホームページはこちら 株式会社安川電機介助者の負担軽減を目的とし、要介護者のQOL向上のために日常生活で必要な歩行や、立ち座り動作を支援するための屋内移動アシスト装置を開発・販売を行っています。とくに歩行に関するロボットを積極的に開発しており、脊髄損傷者用歩行アシスト装置「ReWalk」や、足首アシスト装置「Cocoroe AAD」などが販売中です。 株式会社安川電機のホームページはこちら 株式会社村田製作所幸和製作所と共同で、要支援1~要介護1程度の歩行に不安がある方向けの電動歩行アシストカー「KeePace(キーパス)」を開発しています。 株式会社村田製作所のホームページはこちら坂道も楽々、だから安心。オートサポート歩行車「リトルキーパス」|株式会社幸和製作所 本田技研工業株式会社ヒューマノイドロボットASIMOの歩行理論をもとに、「倒立振子モデル」に基づく効率的な歩行をサポートする歩行訓練機器を開発しています。 本田技研工業株式会社のホームページはこちら   エア・ウォーター株式会社医療用ガスのトップサプライヤーとして、高度医療から暮らしにかかわる医療まで、包括的な医療ソリューションを展開しているエア・ウォーター株式会社。昨今では福祉介護施設の運営や福祉介護機器の製造販売も展開しており、その一つに超微粒子シャワー入浴装置「美浴(びあみ)」シリーズがあります。 エア・ウォーター株式会社のホームページはこちら シャワー式だから安全、なのにしっかり温まる。介護用入浴装置「美浴」|株式会社エア・ウォーター 株式会社ソルクシーズ主に金融、証券系などのシステム開発及びパッケージソフトの開発・販売などの様々な事業を行っている株式会社ソルクシーズ。各種センサー技術と、それを可視化するソフトウェア開発技術を新たな分野で応用するために立ち上げられた福祉介護の新規事業で開発されたのが「いまイルモ」です。「いまイルモ」は離れて暮らすご家族へ生活の様子をお伝えする、センサーによる見守り支援システム。在宅での使用が想定されています。 株式会社ソルクシーズのホームページはこちら 環境も生活リズムも見える化!まるで同居してるみたいな見守り支援システム「いまイルモ」|株式会社ソルクシーズ パラマウントベッド株式会社昭和22年に病院用ベッドの専業メーカーとしてスタートしたパラマウントベッド株式会社。福祉や介護向けの製品開発を展開する中で、非接触型の見守りシステムである「眠りSCAN」を開発・販売しています。 パラマウントベッド株式会社のホームページはこちら ケアプラン改善にも!次世代マット式見守りシステム「眠りSCAN」|パラマウントベッド株式会社フランスベッドホールディングス株式会社ベッドをはじめとした家具類や、福祉用具・在宅医療機器の製造販売およびレンタルを行っているフランスベッド株式会社。近年は認知症に特化した取り組みを行っており、その一環として認知症外出通報システム「おでかけキャッチ」や赤ちゃん型コミュニケーションロボット「泣き笑い たあたん」を販売しています。 フランスベッド株式会社のホームページはこちら 赤ちゃん型ロボットで「介護される」立場から「世話する」立場へ「泣き笑い たあたん」フランスベッド株式会社個人賠償責任保険も!認知症外出通報システム「おでかけキャッチ」|フランスベッド株式会社ベッド内蔵型で体重も測れる「見守りケアシステムM-2」|フランスベッド株式会社自動寝返り支援ベッドで8割が「夜間の見回りが楽になった」!|フランスベッド株式会社 セコム株式会社今から15年前、日本で初めての食事支援ロボット「マイスプーン」を発売したセコム株式会社。高齢者向けの見守りサービス事業なども展開しているセコムでは、頸髄損傷や、ALS、脳性麻痺、筋ジストロフィー、慢性関節リウマチなどの疾患の人向けに自立支援ロボットを販売しています。 セコム株式会社のホームページはこちら世界初の”実用的な”介護ロボット!食事支援ロボ「マイスプーン」|セコム株式会社 TOTO株式会社誰もが使える”ユニバーサルデザイン”を心がけるTOTO株式会社。同社が高齢者や歩行が困難な人にむけて開発・販売しているのが 「ベッドサイド水洗トイレ」 です。その他にも、入浴介助の負担軽減が期待できる「バスリフト」などの販売も行っています。 TOTO株式会社のホームページはこちら より文化的な排泄介助をめざして「ベッドサイド水洗トイレ」|TOTO株式会社 東証二部 東証二部に上場している企業を紹介するね!象印マホービン株式会社象印マホービン株式会社では、離れて暮らしていても、ご家族のガス利用状況をeメールでお知らせする、「みまもりほっとラインi-pot」を開発しています。 象印マホービン株式会社のホームページはこちら ジャスダック ジャスダックに上場している企業を紹介します!株式会社菊池製作所「マッスルスーツ」などを販売する子会社のイノフィスを設立した 株式会社菊池製作所。そのほかにも、手の震えを抑える肘装着ロボットなどを開発しています。 株式会社菊池製作所のホームページはこちら 人工筋肉で介護の腰痛問題を解決!マッスルスーツ| 株式会社イノフィス21名のスタッフで2台をフル活用!マッスルスーツの導入成功事例(友愛十字会・砧ホーム) 株式会社幸和製作所株式会社村田製作所と共同で電動歩行アシストカー「KeePace(キーパス)」を開発しているほか、株式会社MJIと介護施設向けコミュニケーションロボット「Tapia(タピア)」の共同開発なども行っています。 株式会社幸和製作所のホームページはこちら 坂道も楽々、だから安心。オートサポート歩行車「リトルキーパス」|株式会社幸和製作所株式会社構造計画研究所1959年に創業して以来、建物の構造設計業務をはじめとしたさまざまな業務を行ってきた株式会社構造計画研究所。そこで培ったセンシング技術を応用して、離床リスク検知センサー「EVER Relief」を開発・販売しています。 株式会社構造計画研究所のホームページはこちら 二段構えセンサーで離床をキャッチ!|「EVER Relief」株式会社構造計画研究所東証マザーズ 東証マザーズに上場している企業を紹介します! サイバーダイン株式会社介助者の身体負担を軽減する介護支援用ロボット「HAL」をはじめ、医療用下肢タイプのものや作業支援用のものなど、さまざまな用途で利用可能なロボットを開発しています。 サイバーダイン株式会社のホームページはこちら5分で分かる!ロボットスーツHAL®(ハル)の役割や効果ロボットスーツに新製品登場!「HAL® 腰タイプ 自立支援用」とは? さいごに今後、さらなる市場規模拡大が予想される介護ロボット市場。ベンチャーはもちろん大手企業も介護ロボット開発に乗り出しており、これからの動きに期待が集まります。経済産業省は、平成30年度の事業である「ロボット介護機器開発・標準化事業」に11億円の予算をあてることを決定しました。国内での開発支援はもちろん、海外展開を視野に入れた支援も行っていく予定です。介護ロボットONLINEでは、今後も介護ロボットを開発するメーカーへ積極的に取材を行っています。取材依頼は 問い合わせフォーム よりお願いします。2016年は30億円超え!介護ロボット市場の現状と将来予測

パワーアシストスーツ市場規模が1.4倍に!でも本当に使えるの?

パワーアシストスーツ市場規模が1.4倍に!でも本当に使えるの?

スーツのように装着して、歩行を支援したり業務負担を軽減したりしてくれる「パワーアシストスーツ」。すでに業務で使用している介護施設も少なくなく、介護ロボットのなかでもとくに注目をあつめています。そんなパワーアシストスーツの国内の市場規模が26億7600万円となったことが、矢野経済研究所の調査によりわかりました。前年に比べて1.4倍の成長を遂げた背景には、介護ロボ導入補助金制度による介護ロボット特需の存在があります。 「パワーアシストスーツって何?」 「いくらで買えるの?」  「本当に介護現場で使えるの?」 「今後の市場規模はどうなるの?」 すでに市販されているパワーアシストスーツを紹介しながら、あなたの疑問に答えていきます。5分で分かる!ロボットスーツHAL®(ハル)の役割や効果パワーアシストスーツとは?パワーアシストスーツとは、スーツのように身体に装着することで、動きをアシストしてくれる機器のことです。動きをアシストすることで、歩行支援やリハビリに効果を発揮したり、重作業時にかかる身体的負担を軽減したりします。 イノフィスのマッスルスーツを装着したところ人工筋肉で介護の腰痛問題を解決!マッスルスーツ| 株式会社イノフィス矢野経済研究所は、パワーアシストスーツを3つに分類しています。 歩行支援型 歩行支援を目的とするタイプ 作業支援型 重作業等において身体的負担の軽減を目的とするタイプ ー どちらでもない それぞれ、動力源をもつものともたないものがあります。介護の現場では、装着型の移乗支援ロボットとしてパワーアシストスーツが取り上げられることが多いです。市場規模1.4倍!背景に「介護ロボ支援事業」あり矢野経済研究所の調査によれば、2016年度のパワーアシストスーツの市場規模は26億7600万円でした。これは、2015年度とくらべて約46%も拡大していることになります。その理由としてあげられるのが「介護ロボット等導入支援特別事業」の存在です。介護ロボット等導入支援特別事業とは?介護ロボット等導入支援特別事業とは、介護ロボットを導入する費用を助成してくれる事業です。  平成27年度の補正予算として成立し、平成28年以降に実施されました。 介護ロボット等導入支援特別事業 介護ロボットの導入を特別に支援するため、1施設・事業所につき300万円を上限に導入費用を補助するとしていたが、応募が殺到したため上限が92万7,000円に引き下げられた。52億円という異例の予算がついたことでも話題に。これによって介護事業所は費用ゼロで介護ロボットが導入できるため、全国の事業所から応募が殺到しました。この助成金制度が、パワーアシストスーツをはじめとする介護ロボット特需を生んだのです。使えない、持ち腐れ…パワーアシストスーツ導入の実態介護ロボット特需により多くの事業所がパワーアシストスーツを導入しました。しかし、すべての事業所で問題なく活用されているとはいえない現状があります。Twitterでは、パワーアシストスーツを始めとする介護ロボットの“使い勝手の悪さ”を指摘する声もあがっています。 前に介護ロボットの出張に行ったけど、全く魅力を感じなかった。。。ハルとかの介護ロボの装着に時間かかるし、使用可能回数少な過ぎだし。。。だったら、そのまま頑張っちゃうって人が大半じゃないかと感じた‼︎— りーこ (@rxxyxxoxx) 2016年2月14日 介護ロボットなー、ニュースで何度か見たけど、使用する際のセッティングが面倒臭そうだったな。あんなに時間がかかるんじゃ、現場では使えない。— どもちぇふ (@dhomochev_c) 2015年5月14日 腰痛軽減ベルト(介護ロボットのひとつ)なるものもあるけど、なんたっていちいち装着するのがめんどくさい!ロボットの重みのほうが腰に負担かけんじゃないの(笑)のレベルなんだよ実状は。— ねご(猫)ねーさん (@spectrum100) 2017年12月10日 「装着が面倒」「機器が重すぎる」といった実用性の不十分さが指摘されている一方で、使う側である介護事業所の理解不足も問題となっています。介護事業所のなかには、「補助金がでるから」と安易に導入を決めてしまった結果、上手く活用できず、せっかくの機器を「持ち腐れ状態」にしてしまっているところも少なくありません。介護ロボブーム終了で市場減少…でもこれからが本番!良くも悪くも世間を騒がせた「介護ロボット等導入支援特別事業」も終了し、介護ロボット特需はいったん下火になりました。それにともなって、2017年のパワーアシストスーツの市場規模は縮小するだろうと考えられています。2020年度までに市場規模は40億5000万まで成長しかし、このまま縮小を続けるわけではありません。矢野経済研究所によれば、パワーアシストスーツの市場規模は2020年度までに40億5000万円まで成長するだろうと予測されています。画像引用: 矢野経済研究所「パワーアシストスーツ市場に関する調査を実施(2017年)」 作業支援型、歩行支援型ともに需要は拡大し、前者は新たな業務用ツールとして、後者は個人向けの健康維持ツールとしてますます注目を集めると考えられています。すでに市販されているパワーアシストスーツここでは、すでに市販されているパワーアシストスーツを、作業支援型・歩行支援型にわけてご紹介します。作業支援型 企業名 商品名 価格 株式会社イノフィス マッスルスーツ 標準モデル(タンクタイプ・外部供給タイプ):600,000円(税別) CYBERDINE株式会社 HAL®介護支援用(腰タイプ) 1台購入プラン:2,000,000円(別途初期導入費用:108,000円) 人工筋肉で介護の腰痛問題を解決!マッスルスーツ| 株式会社イノフィス21名のスタッフで2台をフル活用!マッスルスーツの導入成功事例(友愛十字会・砧ホーム) 歩行支援型 企業名 商品名 価格 株式会社今仙技術研究所 ACSIVE(アクシブ) 片脚用:180,000円(税別) 株式会社今仙技術研究所 aLQ by ACSIVE 46,000円(税別) CYBERDINE株式会社 HAL®自立支援用(単関節タイプ) 法人向け5年レンタル:初期導入費用400,000円(432,000円)+130,000円(140,400円)/月×5年 無動力で安心、快適。「歩き」を助ける「ACSIVE(アクシブ)」 |株式会社今仙技術研究所求められるのは「低価格化」「使いやすさ」「効果の実感」まだまだ高額なイメージの“パワーアシストスーツ”。普及の鍵となるのは、「低価格化」「使いやすさ」「効果の実感」の3つです。とくに個人向けの歩行支援型スーツは、気軽にレンタル・購入できる価格であることが強く求められるでしょう。2016年6月に販売を開始した今仙電機製作所の無動力歩行アシスト「aLQ by ACSIVE」は、歩行効率が約20%向上させるという実績がありながら、税込で5万円をきる価格を実現しています。補助金制度ととも介護ロボットブームが去った今こそ、パワーアシストスーツの真価が問われていくでしょう。<参考資料>矢野経済研究所(2017年12月)「パワーアシストスーツ市場に関する調査を実施(2017年)」介護ロボットポータルサイト「ロボット一覧 (開発対象ロボット介護機器)」(2018年1月18日取得)日本経済新聞 電子版(2017年2月12日)「介護ロボ特需、現場とズレ 補助金先行、持ち腐れも」介護ロボット一覧表【種類別 】計57機器※随時更新5分で分かる!ロボットスーツHAL®(ハル)の役割や効果

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