ごっくんチェッカー

介護ロボット一覧表【種類別 】計57機器※随時更新

介護ロボット一覧表【種類別 】計57機器※随時更新

さまざまなタイプが続々発売されている介護ロボット。介護ロボットの種類は、ロボットスーツのようなタイプやぬいぐるみのようなものまで多岐にわたります。ここでは介護ロボットの種類を紹介し、それぞれの介護ロボットを一覧にまとめました。※2018/02/15更新介護ロボットの3つの領域介護ロボットの中には、一見ロボットには見えないようなものまであり、「介護ロボットって何だろう?」「どのような種類があるの?」と疑問に思う方も多いのではないでしょうか。介護ロボットの種類は、現在大きく3つに分けられています(※)。 介護支援型のロボット 自立支援型のロボット コミュニケーション・セキュリティ型のロボット です。 ※公益社団法人かながわ 福祉サービス振興会 介護ロボット推進本部より 介護支援型ロボット介護支援型ロボットは、介護者の介護業務を支援するロボットです。移乗や入浴、排泄などの介護業務は、介護者の身体的・精神的負担となります。これらの負担を介護ロボットによって軽減することで、腰痛予防、介護スタッフの離職率低下、より質の高いケアの実現など、さまざまなメリットが期待できます。 介護支援型ロボット一覧 ロボット名 会社名 説明 HAL®介護支援用(腰タイプ) CYBERDYNE(サイバーダイン) 株式会社 皮膚にセンサーを貼り付け、生体信号を読み取り動作時のパワーををアシストするロボットスーツ。 スマートスーツ 株式会社スマートサポート 機械的な動力を用いず、弾性体(ゴム)の張力だけで軽労化効果を発生させるパワーアシストスーツ。 マッスルスーツ 株式会社イノフィス(イノフィスの取材記事を読む) 人工筋肉で腰にかかる負担を補助する装着型の腰補助用デバイス。 美浴 株式会社エア・ウォーター(エア・ウォーターの取材記事を読む) 半自動で、入浴介助の時間を約1/3まで短縮可能なドーム型のシャワー入浴装置。 リショーネPlus パナソニックエイジフリー株式会社 (パナソニックエイジフリーの取材記事を読む) ベッドと車いすを分離合体させることによって、ベッドと車いすの移乗介助を手助けするロボティックベッド。 愛移乗くん 株式会社アートプラン(アートプランの取材記事を読む) 下半身に障害がある人向け移乗補助装置。本体におんぶされるイメージで寄りかかり、リモコン操作で90°回転して移乗。 ドリーマー アドロールス株式会社(アドロールスの取材記事を読む) 専用カップからでる温水が出て陰部と肛門を洗浄。完全自動化した全自動排泄処理ロボット。 AYUMI EYE 株式会社早稲田エルダリーヘルス事業団(早稲田エルダリーヘルス事業団の取材記事を読む) 利用者の腰にベルトで装着して歩くだけで身体機能測定ができる歩行解析デバイス。 PiT Care リーフ株式会社(リーフの取材記事を読む) 高齢者の歩行能力を簡単に測定・記録できる歩行評価インソール。TUGテスト、歩行テスト、片脚立位テストなどにも対応。 ヘルパー育 キョウワアグメント株式会社(キョウワアグメントの取材記事を読む) 吊り下げ型リフト式移乗機の問題解決を目指した床走行式リフト。スリングシートを装着し、アームに引っ掛けて移乗する。 Keipu 株式会社アイザック(アイザックの取材記事を読む) ベッドや車椅子から直接のり移れる新しいスタイルの移乗・移動ロボット。その場で360度旋回できるのが特長。 ごっくんチェッカー 株式会社ハッピーリス(ハッピーリスの取材記事を読む) 嚥下音を”聞ける化”・”見える化”して、正しく飲み込めているかを確認できる介護ロボット。誤嚥していないか、喉頭残留がないかなどが判断できる。 自立支援型ロボット自立支援型ロボットは、要介護者の自立を支援するロボットです。移動や食事、排泄といった日常生活動作の支援だけでなく、リハビリをサポートして将来的な自立を支援するタイプもここに含まれます。 自立支援型ロボット一覧 ロボット名 会社名 説明 Honda歩行アシスト 本田技研工業株式会社 「倒立振子モデル」に基づく効率的な歩行をサポートする歩行訓練機器。 ACSIVE(アクシブ) 株式会社今仙技術研究所 (今仙技術研究所の取材記事を読む) 「受動歩行」理論に基いて作られた無動力の歩行支援機。 ReWalk 株式会社安川電機 脊髄損傷者用歩行アシスト装置。 Tree リーフ株式会社 (リーフの取材記事を読む) 足圧測定を装着し、音と映像に合わせて的確なリハビリができる歩行リハビリ支援ツール。 愛移乗くん アートプラン株式会社(アートプランの取材記事を読む) 下半身に障害がある人向け移乗補助装置。本体におんぶされるイメージで寄りかかり、リモコン操作で90°回転して移乗。 RT.1、RT.2 RT.ワークス 株式会社(RT.ワークスの取材記事を読む ) ハンドルに手を添えて歩くだけで最適なアシストをしてくれる、ロボットアシストウォーカー。 キューレット アロン化成株式会社(アロン化成の取材記事を読む) 新幹線のトイレと同じ真空式を採用した水洗ポータブルトイレ。 流せるポータくん 株式会社アム(アムの取材記事を読む) 水があふれでないタイマー機能を搭載した水洗ポータブルトイレ。3種類の施工方法から選べる。 リトルキーパス 株式会社幸和製作所(幸和製作所の取材記事を読む) 上り坂・下り坂や転倒につながる急加速、横傾斜を検知し、状況に合わせて全自動でアシストをしてくれるオートサポート歩行車。 ラップポン 日本セイフティー株式会社(日本セイフティーの取材記事を読む) 排泄物を自動で袋に包んで密封してくれる、水を使わないポータブルトイレ。 マイスプーン 株式会社セコム(セコムの取材記事を読む) 手の不自由な方が体の一部を動かすだけで、自分で食事ができるようにするロボット食事支援ロボット。 服薬支援ロボ ケアボット株式会社(ケアボットの取材記事を読む 設定した時間に自動的に薬を排出することで、薬の飲み過ぎや飲み忘れ、飲み間違いを予防してくれる服薬支援ロボット。 Flatia 株式会社カワムラサイクル(カワムラサイクルの取材記事を読む ボットセンサが歩道の傾斜や歩行状態を検知し、それに合わせて自動でアシスト・ブレーキを行う電動機能アシスト付き歩行車。 ベッドサイド水洗トイレ TOTO株式会社(TOTOの取材記事を読む 水洗トイレでありながら、従来のポータブルトイレと同様にベッドのそばに後付けで設置することができる、動かせる水洗トイレ。 モフトレ 株式会社Moff(Moffの取材記事を読む IoTを使った介護事業所向けの自立支援サービス。「Moffバンド」が動きを計測し、結果や分析内容がタブレット上に表示される。 DFree トリプル・ダブリュー・ジャパン株式会社(トリプル・ダブリュー・ジャパンの取材記事を読む 下腹部に装着することで体内の動きを検知・分析し、排尿のタイミングを予知・通知してくれる排泄予知ロボット。 コミュニケーション・セキュリティ型ロボット コミュニケーション型ロボットは、利用者とコミュニケーションをとったり、ロボットがアウトプットするコミュニケーションを手段として用いることで、利用者の活動を向上させるロボットです。言語を使ったコミュニケーションをとるものだけでなく、非言語的なコミュニケーションをとるものも含まれます。 コミュニケーション型ロボット一覧 ロボット名 会社名 説明 PALRO(パルロ) 富士ソフト株式会社 AIによる自律的な会話、歩行、遠隔操作ができるコミュニケーションロボット。 ユニボ ユニロボット株式会社 個人の趣味・嗜好・生活習慣を学習し、交流を促進するソーシャルロボット。 いっしょに笑おう!うなずきかぼちゃん ピップRT株式会社(ピップRTの取材記事を読む) 5種類のセンサやスイッチを内蔵し、接し方によって反応を返す家庭向けのコミュニケーションロボット。 Tapia(タピア) 株式会社MJI タッチパネルモニタを搭載し、ビデオ通話や天気予報案内をするライフパートナーロボット。手のひらサイズの「Tapia mini(タピアミニ)」も。 BOCCO ユカイ工学株式会社(ユカイ工学の取材記事を読む) 専用アプリを通じて、音声またはテキストメッセージをやりとりできる、「家族をつなぐ」コミュニケーションロボット。 テレノイド 株式会社テレノイド計画(テレノイド計画の取材記事を読む) 石黒浩教授によって開発された遠隔操作型アンドロイド。想像力を掻き立てる造形でコミュニケーションを引き出す。 OriHime(オリヒメ) 株式会社オリィ研究所(オリィ研究所の取材記事を読む) 「孤独の解消」を目指して開発された走査型の分身ロボット。遠隔で通話ができる。 ロボコネクト(Sota) NTT東日本株式会社(NTT東日本の取材記事を読む) クラウド型ロボットプラットフォームサービス「ロボコネクト」とコミュニケーションロボットのSotaがファシリテーターとなり、レクリエーションの司会進行するサービス「Sotaレク」。 りつこ式レクササイズ フューブライト・コミュニケーションズ株式会社(フューブライト・コミュニケーションズの取材記事を読む) Pepperを使った高齢者用レクリエーションアプリ。比較的介護度の低い人がターゲット。 健康王国 for Pepper 株式会社エクシング(エクシングの取材記事を読む) Pepperを使った音楽療養コンテンツ。体操やクイズなどのレクリエーションができる。 なでなでねこちゃん トレンドマスター株式会社(トレンドマスターの取材記事を読む) 4つのセンサーが動きを感知し、撫でられた場所にあった鳴き声をあげる、猫型のコミュニケーションロボット。 泣き笑い たあたん フランスベッド株式会社(フランスベッドの取材記事を読む) 手足に触れると赤ちゃんを模したセラピー人形が泣き声や笑い声をあげたりする、赤ちゃん型コミュニケーションロボット。 まいにちロボレク 株式会社ロゴス(ロゴスの取材記事を読む) Pepperを使った介護施設向けのロボアプリ。人レクリエーションと全体レクリエーションの2コース搭載している他、顔認証機能、問題出し分け機能、データ蓄積機能を搭載。 パロ 知能システム株式会社 アザラシ型のコミュニケーションロボット。アメリカでは、認知症の方への医療機器として登録。体中にセンサーが搭載されており、撫でると動物同様に反応。 ここくま 株式会社NTTドコモ・BCC株式会社 他(BCC株式会社の取材記事を読む 離れて暮らす家族をつなぐための、新しいコミュニケーションツール。テディベア型のコミュニケーションロボットにボイスメッセージ機能やおはなし機能などを搭載。 こんにちは赤ちゃん トレンドマスター株式会社(トレンドマスターの取材記事を読む 「赤ちゃんと暮らす幸せ」を基本コンセプトに据え、1歳児をモチーフに開発したコミュニケーションロボット。 Qoobo ユカイ工学株式会社(ユカイ工学の取材記事を読む 犬や猫などのペットの代わりとしていやしを感じてさせるクッション型のセラピーロボット。 スマイビ 株式会社東郷製作所(東郷製作所の取材記事を読む 目・口・首の動きや声、ランプで喜怒哀楽を表現する赤ちゃん型コミュニケーションロボット。 セキュリティ型ロボットは、利用者の動きなどに応じて介護者へ状況を通知し、離れた場所からでも見守りを可能にするロボットです。見守り支援型ロボットとも呼ばれます。 セキュリティー型ロボット一覧 ロボット名 会社名 説明 おへやプラス ニフティ株式会社(ニフティの取材記事を読む) 部屋の温度・湿度の見守りと、遠隔のエアコン操作による室温調整が可能な見守りサービス。 おでかけキャッチ フランスベッド株式会社(フランスベッドの取材記事を読む) 見守る側の家族や介護者が認証キーを持つシステムをとる認知症の外出通報システム。レンタル利用者を対象とした個人賠償責任保険付帯サービスも。 Mi-Ru(ミール) ワイエイシイエレックス株式会社(ワイエイシイエレックスの取材記事を読む) カメラを使った介護施設向け見守りシステム。専用携帯端末からの声がけが可能。 眠りスキャン パラマウントベッド株式会社(パラマウントベッドの取材記事を読む) マットレスの下に敷くだけでベッド上に居る人の状態をリアルタイムでモニタリングできる、非接触型の見守りシステム 。 Neos+Care(ネオスケア) ノーリツプレシジョン株式会社(ノーリツプレシジョンの取材記事を読む) 3Dセンサを用いて人の動きを検知しシルエット画像で表示する見守りができる予測型見守りシステム。 まもる~の ASD株式会社(ASDの取材記事を読む) 入床・入眠・離床がひと目で分かる睡眠見守りセンサー。 アースアイズ アースアイズ株式会社(アースアイズの取材記事を読む) AIを搭載し、人の姿や動作を分析して通知するカメラを使った見守りシステム。 いまイルモ 株式会社ソルクシーズ(ソルクシーズの取材記事を読む) 照度センサーや温度センサー、湿度センサーなど部屋の環境を検知する見守りシステム。「PaPeRo i」というコミュニケーションロボットを活用したサービス「いまイルモ PaPeRo i」も。 シルエット見守りセンサ キング通信工業株式会社(キング通信工業の取材記事を読む) ベッド上の空間を検知する赤外線センサを使った見守りシステム。 OWLSIGHT福祉用(施設向け) 株式会社イデアクエスト (イデアクエストの取材記事を読む) 慶應義塾大学理工学部 中島真人教授が開発した技術に基づく、個人の識別せずに危険を検知する見守りシステム。 見守りケアシステムM-2 フランスベッド株式会社(フランスベッドの取材記事を読む) ベッド上の利用者のの離床動作を検知して通知するベッド内蔵型の見守りロボット。体重測定機能もあり。 今のところ、多くの市販されている介護ロボットは、この3つのどれかに分類できます。もっとも、ひとつの介護ロボットに、二つ以上の機能を備えるものも少なくありません。例えば、「愛移乗くん」(株式会社アートプラン)は、移乗介助を支援してくれる「介護支援型」という側面に加え、人によっては誰の手も借りずに自ら移乗できるようになるという点で、「自立支援型」のロボットでもあります。 厚生労働省・経済産業省による分類 介護ロボットの支援事業を主導する厚生労働省と経済産業省は、とくに重点的に開発をすすめる分野として、下記の6分野13項目を策定しました。 移乗介護(装着型/非装着型) 移動支援(屋外用/屋内用/装着型の歩行支援) 排泄支援 (ポータブルトイレ/排泄予測/トイレ内でのサポート) 見守り・コミュニケーション(介護施設用/在宅介護用/コミュニケーションロボット) 入浴支援 介護業務支援 この分類は、あくまで政府が優先的に開発・普及を進めたいと考えるロボットを元にしているので、この分類に収まらない介護ロボットも当然存在します。例えば、利用者の服薬を支援するロボットや食事を支援するロボットなどがすでに商品化されています。 その他の介護ロボット一覧 ロボット名 会社名 説明 マイスプーン 株式会社セコム(セコムの取材記事を読む) 食事支援 ケアボット 服薬支援ロボ(ケアボットの取材記事を読む) 服薬支援 ごっくんチェッカー ハッピーリス (ハッピーリスの取材記事を読む) 嚥下支援 まとめ 介護ロボットは、目的によって大きく3種類に分けられるのが一般的となっています。厚生労働省や経済産業省は、さらに細かく5分野8項目を設け、その分野から重点的に開発や導入支援を行っています。介護ロボットの進歩は、ロボット技術・介護技術の進歩とともにあります。今後、技術の進歩によって現在の3領域から徐々に細分化していく可能性は十分に考えられます。CYBERDYNE社のHAL®のように、介護ロボットから医療機器へクラスチェンジするものも出てくるでしょう。

嚥下音を聞ける化・見える化「ごっくんチェッカー」|株式会社ハッピーリス

嚥下音を聞ける化・見える化「ごっくんチェッカー」|株式会社ハッピーリス

さまざまな種類が発売されている介護ロボット。しかし、嚥下に特化した介護ロボットはおそらく今回ご紹介するものが唯一でしょう。「ごっくんチェッカー」は、嚥下音を”聞ける化””見える化”する介護ロボットです。開発メーカーである株式会社ハッピーリスの代表取締役、吉田氏に詳しいお話を伺いました。 ハッピーリス 取締役の平井氏(左)、代表取締役の吉田氏(中央)、インターン生の大神氏(右) 集約技術のスペシャリスト|ハッピーリスってどんな会社?ーーー株式会社ハッピーリス様の会社のご紹介をお願いします。当社は、集音技術を応用したさまざまな製品を開発・販売しているメーカーです。例えば産業用の異音検査センサーは、工場内で製造中の製品が動作不良を起こす時の小さな軋み音を、騒音下であっても採取することができ、不良であることを知らせます。周りの音を一切拾わずに、必要な音だけ検知するという特殊な集音技術で、生産工場はもちろん医療機関などの分野でお使いいただいています。ーーー医療分野ではどのような製品を開発しているのですか?医療分野では、「ケアレコ」という音響機器を開発しました。「ケアレコ」は、聴診器から聞こえる体内の音を携帯電話に録音したり、通話相手に聞かせることができる機器です。販売開始後、教育の場で心音を大きな音で聞かせたいという要望があり、スピーカーとつなげるタイプも開発しました。「ごっくんチェッカー」開発の背景ーーー「ごっくんチェッカー」は嚥下音を”聞ける化””見える化”した商品です。なぜ嚥下に着目したのでしょうか?「ごっくんチェッカー」は、高齢者の摂食・嚥下障害に詳しい東京医科歯科大学の准教授である戸原 玄先生が、「ケアレコ」をお使いになったことがきっかけで開発をはじめました。戸原先生が「ケアレコ」を使いたいとおっしゃったとき、「なぜ嚥下障害の専門家が?」と疑問に思い、診療に立ち会っていろいろお話を聞いたんです。そこで初めて嚥下障害や誤嚥性肺炎などの問題を知りました。さらに1年ほど訪問診療などに同行し、介護家族の方やヘルパーさんからヒアリングした結果、誤嚥が怖くて食事介助が心理的な負担になっていることが分かってきました。そこで、嚥下音を”聞ける化”・”見える化”して、少しでも誤嚥を減らす商品が作れないかと考えるようになったんです。ごっくんチェッカーとは?ーーー「ごっくんチェッカー」とはどのような製品ですか?ごっくんチェッカーは、嚥下音、つまりモノを飲み込むときの「ごっくん」という音を聞いて、正しく飲み込めているかを確認できる機器です。ごっくん音のチェックにより、誤嚥していないか、喉頭残留がないかなどが判断できるので、安心で安全な食事介助につながります。また、嚥下障害のある方のリハビリやトレーニングにも役立ちます。「ごっくんチェッカー」で嚥下音を聞きながら、正しい嚥下の指導や効果測定が可能です。ーーー使い方を教えてください。「ごっくんチェッカー」では、音で嚥下を確認する方法、グラフで嚥下を確認する方法の2つがあります。音で嚥下を確認する方法まずは音から聞いてもらいましょう。「ごっくんチェッカー」はスピーカーアンプとセンサーの2つから成り立ちます。はじめに、ベルトでセンサーを喉元に固定します。 ベルトでセンサーを装着した状態 この状態で水を飲んでみます。何が聞こえますか?ーーーかなりはっきりと飲み込む音が聞こえました。呼吸の音もとても良く聞こえますね。はい。実は誤嚥の判断には、息の音が非常に重要なんです。人間は、何かを飲んだり食べたりしたあと、たいてい必ず息を吐きます。その音にノイズなどがないことを確認することで、正しい飲み込みかどうかを判断しているんです。ーーー正常でない飲み込みの場合、どのような音がするのでしょうか?息を吐くときに「ゴロゴロ」という音が聞こえるときは、喉頭残留の証拠です。のどに食べ物が残ってしまった状態ですね。この音が聞こえたら、咳払いを促すなどして、音が消えたことを確認します。 グラフで嚥下を確認する方法次に、嚥下を”見える化”したグラフをご覧いただきます。 飲み込み音をグラフで表した図。左上のグラフが理想的な飲み込み音を示す3つグラフがありますが、まずは左上のグラフをご覧ください。縦軸が圧力、横軸が時間を表しています。これが良い飲み込みのグラフです。ーーー短く「ごっくん」しているという感じですかね。そうです。通常、良い飲み込みは「ごっくん」が短いです。つぎに、左下の黄色と緑の矢印の波形をご覧ください。左上の波形と比べて、一回の飲み込みに時間がかかっているのが分かりますね。これは、飲み込む力が弱くなっている証拠なんです。この波形が出たら、喉の筋肉を鍛えたほうが良いといえます。最後に、右下の青色の矢印の波形をご覧ください。これを見て何か分かることはありますか?ーーー波形の形が正常のものと全く違いますね。長く圧力がかかっているんですかね。これは誤嚥の波形です。波形が減衰していないということは、気管で一定期間圧力がかかり続けているということを意味します。つまり、気管の中にモノが入っている状態を表しています。この波形がでたら誤嚥しているということなので、気管から残留物を排出させるという対処をすることになります。このように咽頭残留と誤嚥を区別して波形で”見える化”させたのは、世界的に見ても初めてのことです。食事介助だけじゃない「ごっくんチェッカー」の活用このグラフを活用して、その人の嚥下力を見たりトレーニングやリハビリに活かしたりすることもできます。これまで、嚥下力が低下している人が安全に食べられる食べ物や調理方法を知るには、医師による内視鏡検査や造影検査などをするしかありませんでした。しかし「ごっくんチェッカー」を使えば、有資格者でなくてもすぐ調べられるんです。硬さの違う食べ物を用意して、その飲み込み具合を確認することで、その人の嚥下力を知ることができ、それによって最適な食事を提供することができます。また、2014年から現在まで、浜松市リハビリテーション病院の藤島一郎先生に「ごっくんチェッカー」の検証や改良のご協力をいただき、嚥下障害のリハビリにも役立つことが立証されました。患者さんご自身に自分の飲み込み音を聞いてもらうことで、良い嚥下を学習することができるのです。ーーー自分の飲み込み音が聞こえると、やる気も出そうですね。そうですね。リハビリやトレーニングのモチベーションアップにもなりますし、食欲増進にもつながります。反復唾液嚥下テスト(RSST)をやってみた飲み込み力をチェックする方法のひとつに、反復唾液嚥下テスト(RSST)があります。これは、30秒間に唾液を飲み込み続け、その音やグラフを確認するというテストです。実際にやっていただきましょう。 実際のテスト結果。「嚥下力に問題はない」とのことで安心結果は、このようにグラフで出ます。グラフを見る限り、嚥下力に問題はないようですね。問題がある場合は、その部分が黄色や緑で表示されるようになります。 問題がある嚥下が行われた場合のグラフ例。該当箇所が色塗りされるテストによる定期的なチェックで、常に最適な食事提供や姿勢指導が可能になるため、誤嚥や窒息の予防になります。利用者の反響ーーー反響にはどのようなものがありますか?介護する方からは、誤嚥を放置してしまう心配がなくなったので、安心して食事介助にあたれると言っていただきます。また、食事介助を受ける側も自分が食べたり飲んだりした音が聞こえるため、次の一口に進みやすく、食事介助全体にリズム感が出て、スピーディになったという声も多いです。ーーー食事介助の時間や負担が軽くなり、業務負担も軽減されたということですね。その他には、食事介助支援としてではなく、コミュニケーションツールしてもお使いいただいている方もいます。「ごっくんチェッカー」は小さな音も拾い聞こえやすくするので、声が出にくい方がコミュニケーションをとるときに装着する例もあります。ごっくんチェッカーで介護業界を変えていきたいーーー「ごっくんチェッカー」の登場によって、食事介助はどのように変化していくと考えますか?まずは、食事介助の心理的・業務的負担の軽減です。次に、誤嚥による肺炎や窒息の予防が今以上に広がっていけばと考えています。また被介護者にとっても、食事介助がスムーズに進むことでこれまでよりしっかりと食事を摂ることができます。加えて、今私たちが考えているのが、「ごっくんチェッカー」を活用した介護のワークシェアリング化です。「ごっくんチェッカー」を使えば、誰もが安全に食事介助ができるようになります。これまで食事介助をしたことがない方でも、例えば昼の1時間だけ食事介助の仕事にあてるということができるのではないかと考えているのです。今、「介護」というと、排泄や入浴などの身体介護に加え、部屋の掃除や身の回りの整理整頓などの生活サポートなど、ありとあらゆる業務が含まれます。しかし、「その中の食事介助だけやります」という人がいても良いのではないかと思うんです。業務を分業化することで「介護」のハードルが下がり、「それならできそう、やってみたい」という人が増えれば、介護人材の質の向上にもつながるのではないでしょうか。そういったワークシェアリングを促進するためにも、「ごっくんチェッカー」をはじめとした介護ロボットが活用されていけば良いなと思っています。今後の展開は?他分野の介護ロボットと協力し、「ごっくんチェッカー」の活用シーンを増やしていく予定です。例えば、正しい食事姿勢を確保するために、ベッドや車いすのロボットと連携させるなどを考えています。メッセージ身体の筋肉はスポーツなどで鍛えることができますが、喉の筋肉を日常的に鍛えているという人はほとんどいません。しかし実際には、嚥下力は40代くらいからだんだん低下していきます。口から食べ物を食べるという行為は、人間の尊厳にもかかわる非常に重要な行為にもかかわらず、あまり重視されていません。嚥下力の大切さを広めるためにも、「ごっくんチェッカー」が施設や病院だけでなく、スポーツジムやカフェなど、いろんなところに設置されると良いなと思っています。 名称 ごっくんチェッカー マイクセンサー 27φ×5mm厚 アルミ/マイクケーブル1.4m スピーカー 135×100×105 mm、重量 460g (ABS) 販売価格 98,000円(税抜) 問い合わせ先 電話:03-5879-4260https://www.happyris.jp/contact/ 

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