コミュニケーションロボットとは?

コミュニケーションロボットとは?

コミュニケーションロボットとは?

コミュニケーションロボットとは、介護との関係で「コミュニケーションを目的もしくは手段とする」ために用いるロボットの総称(※1)です。

※1 介護分野におけるコミュニケーションロボットの活用に関する大規模実証試験での定義

経済産業省と厚生労働省によれば、コミュニケーションロボットとは、「高齢者等とのコミュニケーションにロボット技術を用いた生活支援機器」とされています。

    経済産業省と厚生労働省による定義

  • 高齢者等の日常生活全般が支援対象となり得る。
  • 高齢者等の言語や顔、存在等を認識し、得られた情報を元に判断して情報伝達ができる。
  • 双方向の情報伝達によって高齢者等の活動を促し、ADL(日常生活活動)を維持向上することができる。

コミュニケーションロボットの種類

コミュニケーションロボットには、介護施設でのレクリエーションをサポートするタイプや、利用者の反応に合わせて反応を返すタイプなど、さまざまな種類があります。ここでは、3つのタイプにわけてコミュニケーションロボットの種類を説明します(※2)

※2 参考:介護分野におけるコミュニケーションロボットの活用に関する大規模実証試験

1.状態検知対応型

利用者の状態に応じて、声掛けなどを行うタイプのコミュニケーションロボットです。例えば、ベッドの上の姿勢を検知して、30分以上ベッドの上で座っていたら、「部屋の外に出ませんか?」などと声をかけて動作を促します。

2.環境・操作反応型

何らかの働きかけや周囲の環境に応じて、声掛け等を行うタイプのロボットです。例えば、室温を検知して、一定温度以上になった場合に、「エアコンをつけましょう」などと声をかけて動作を促します。また、撫でたり抱っこしたりすることで、鳴き声や笑い声を返すタイプのコミュニケーションロボットもここに含まれます。

3.介護者代替プログラム実施型

介護者が行うレクリエーションなどを、プログラムに従って代わりに行うタイプのコミュニケーションロボットです。

体操をしたり、モニターを併用してクイズを出したりします。レクリエーションの結果を記録し、利用者に合わせたレクリエーションをサジェストするタイプのものもあります。

実証結果

2016年(平成28年)に行われた「 介護分野におけるコミュニケーションロボットの活用に関する大規模実証試験 」では、対象者の約3分の1に活動の「質」と生活の活発さ(※3)において改善効果が認められたと報告されています。

※3 生活の活発さは、「日頃どのくらい動いていますか」「外出の回数(施設・自宅敷地の外)」「1日何時間位(1週間で平均)建物の外に出ていますか(庭や畑等に出ることも含む)」の3つで採点。

報告書によれば、改善者のうち、94.6%が活動の「質」に改善の変化が見られました。とくに大きな改善が認められた活動項目は「セルフケア」で、全改善者の4割弱が改善しています。「セルフケア」の改善は、要介護者はもちろん、介護者の負担軽減にもつながると考えられます。