川崎市の福祉イベント「ウェルフェアイノベーションフォーラム2018」に行ってきた!

川崎市の福祉イベント「ウェルフェアイノベーションフォーラム2018」に行ってきた!

2018年3月20日、神奈川県川崎市にてウェルフェアイノベーションフォーラム 2018」が開催されました。10年目を迎えたかわさき基準(KIS)の認証式や、さまざまなテーマにわかれたシンポジウムなどが行われる同フォーラムに、介護ロボットONLINE編集部がお邪魔してきました!

KIS認証機器を中心に、気になる介護ロボットの紹介やシンポジウムの内容をレポートしていきます!

ウェルフェアイノベーションフォーラムとは

undefined

ウェルフェアイノベーションフォーラム2018とは、川崎市が開催している福祉と産業のイベントです。今回が7回目の開催となる本フォーラムでは、川崎市独自の福祉製品認証基準である「かわさき基準(KIS)」の認証をうけた福祉機器の認証式や、4つのテーマからなるシンポジウム、そして最先端機器の体験や展示が行われます。

川崎市の取り組み

川崎市では、2014年度から「産業と福祉の融合で新たな活力と社会的価値の創造を目指す」取り組みを進めています。こうした取り組みを「ウェルフェアイノベーション」と位置づけ、約300の企業・団体等が参画するフォーラム運営のほか、福祉課題を解決する異業種間連携等の「新たな製品・サービスの創出に向けたプロジェクト」や、本市独自の福祉製品認証基準である「かわさき基準(KIS)」認証を通じた製品の活用促進等を行っています。

2017年度からは、5年間の計画となる「第2期川崎市ウェルフェアイノベーション推進計画」を策定し、新たに「モニター評価等支援事業」などをスタートしました。

次章からは、ウェルフェアイノベーションフォーラム2018の様子をレポートしてきます!

16製品がかわさき基準(KIS)認証を取得

本年で10年目を迎えたかわさき基準(KIS)の認証式。今回の募集テーマは、「新たな在宅モデルの構築、介護者・介助者負担の軽減、ダイバーシティのまちづくり」でした。今回、テーマに沿った16の福祉機器が認証をうけました。

かわさき基準(KIS)プレミアム認証福祉製品

  • MIRAI SPEAKER Curvy (株式会社サウンドファン)
  • 引きずり型避難マット「ストレッチグライドR(レスキュー)タイプ (パラマウントベッド株式会社)

車椅子

  • レル・ライト (有限会社さいとう工房)
  • ヘルパー歩 (キョウワアグメント株式会社)

移動・移乗

  • FREE-SLOPE(株式会社ミスギ)
  • ARUKUTOMO(株式会社発明ラボックス)
  • 視覚障がい者歩行誘導ソフトマット 歩導くん ガイドウェイ(錦城護謨株式会社)

排泄(おむつ)

  • ディスパース オンリーワン幅広テープ(株式会社光洋-ディスパース)
  • ラップポン・ブリオ (日本セイフティー株式会社)

食事

  • MOMOシリーズ(テクノツール株式会社)

コミュニケーション

  • コバリテ視覚支援スタートキット(株式会社古林療育技術研究所)
  • こんにちは赤ちゃん(トレンドマスター株式会社)

見守り

  • 見守りケアシステム M2(フランスベッド株式会社)

<商品を見る>

その他

  • トランクソリューション(トランクソリューション株式会社)
  • AYUMI-EYE(株式会社早稲田エルダリーヘルス事業団)
  • モフトレ(株式会社Moff)

ここでは、介護ロボットONLINE編集部がとくに気になった機器をご紹介します。

自動ラップ式排泄処理システム ラップポン・ブリオ

undefined

ラップポンは、排泄物を自動でラップしてくれるポータブルトイレです。水を使わず、ポータブルトイレに付き物のバケツ洗浄も必要ないので、介護者の負担や、ニオイを気にする要介護者の精神的負担も軽減されます。

<商品を見る>

赤ちゃん型コミュニケーションロボット こんにちは赤ちゃん

undefined

比較的高額なコミュニケーションロボットが多いなか、「こんにちは赤ちゃん」は8,000円(税抜)という低価格で提供している点が大きな特徴です。「利用者によってはコミュニケーション促進や癒しの効果も期待できる」として、今回認証をうけました。

<商品を見る>

歩行解析デバイス AYUMI EYE

undefined

AYUMI EYEは、専用センサーを利用者の腰部へはりつけ、6~10m歩くだけで利用者の歩行状態を見える化する歩行解析デバイスです。川崎市は、「AYUMI EYEを利用することで利用者に歩行の改善の意識づけを行うとともに、適切な歩行改善トレーニングの実施につなげることができれば、歩行の改善と生活の変化が期待できる」と評価しています。

<商品を見る>

IoT自立支援・回復サービス モフトレ

undefined

画像:介護報酬申請にも使える!介護予防サービス「モフトレ」|株式会社Moff

モフトレは、ウェアラブルモーションセンサーのMoff Bandとタブレットを使用した機能訓練トレーニングサービスです。

トレーニングの実施時間はもちろん、それぞれのトレーニングの回数や角度(可動域)などのデータが記録されます。またそうしたデータを共有することで、ご家族、ケアマネージャーなどとより密なコミュニケーションをとることが可能になります。

川崎市は、現状や訓練効果を客観的に把握し取組を進めることができる点、利用者と支援者のコミュニケーション活性化にもつながる点をとくに評価しています。

トークセッションで介護ロボット導入のコツを紹介

シンポジウムでは、「介護現場での人とモノとの関わり方」「認知症とテクノロジー 新しい取組と実践」などのテーマにわかれてトークセッションが行われました。

とくに「介護現場での人とモノとの関わり方」では、積極的に介護ロボットを取り入れている特別養護老人ホーム金井原苑(社会福祉法人一廣会) 施設長の依田明子氏が登壇し、導入のコツとして「新しいことは、たとえ良いことでも職員にとっては負担となる」としたうえで、それを乗り越えるために以下の3点を挙げています。

  1. 現場で導入を推進する人材の確保
  2. 成功事例に学ぶ
  3. タイミングを図る

金井原苑では、さまざまな助成金を駆使しながら2年間で500万円ほどの設備投資を行い、介護リフトを含む多種多様な介護ロボットを導入しているとのことでした。

まとめ

今年で7回目となる「ウェルフェアイノベーションフォーラム」。昨年度からは新たにモニター事業を開始するなど、国内でも先進的な取り組みを続けてきました。福祉機器や介護ロボットをはじめとした「モノ」を活用し、新しい介護のあり方の模索していく川崎市の今後に注目です。

<ウェルフェアイノベーションフォーラム2018>
開催日:2018年3月20日(火)12:45~
会 場:川崎フロンティアビル 2階
概 要:
・KIS認証式- 知って、使ってみよう -(12:50~13:10)
・シンポジウム- 聞いて、深めよう -(13:15~18:30 )
・体験・展示- 見て、触れよう -(11:30~18:00)