CareTEX(ケアテックス)2018に行ってきた!気になる介護ロボットをレポート

CareTEX(ケアテックス)2018に行ってきた!気になる介護ロボットをレポート

3月14日~16日の3日間、CareTEX(ケアテックス)が開催されました。CareTEX(ケアテックス)とは、「国際介護用品展」「介護施設産業展」「介護施設ソリューション展」の3つで構成された、介護用品やサービスの専門展です。

同時開催として、「次世代介護テクノロジー展」「健康長寿産業展」「超高齢社会のまちづくり展」も開催されました。これらをまとめて、「東京CareWeek2018」と位置づけています。

今回は、とくに「次世代介護テクノロジー展」で見つけた気になる介護ロボットを中心に、CareTEX(ケアテックス)や東京CareWeek2018の様子をレポートします!

介護ロボット、IoT製品だけで30件以上!

今回のCareTEXでは、介護ロボット、IoT製品だけでも30件以上の展示がなされていました。
介護ロボットONLINEで取材した商品はもちろん、まだ研究段階の製品や発売したばかりの製品も多数出展されていました。
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介護記録から排せつのタイミングを予測するシステムは、九州工業大学 大学院情報工学研究院 システム創成情報工学研究系 齊藤研究室の研究だ

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2018年3月13日に販売を開始した「モフ測」にて、Moff Bandをつけたところ。「モフ測」は身体機能を手軽に計測して見える化するサービスだ

ウェアラブルデバイスでの身体測定機能ブームが到来!?

「次世代介護テクノロジー展」で目立ったのが、ウェアラブルデバイスによる身体測定サービスです。介護ロボットONLINEでもすでに取材してい

モフトレAYUMI EYEを筆頭に、歩行測定や身体機能測定を手軽に行える介護ロボットが多数展示されていました。

「キューズタグウォーク」で歩行分析を体験してみた

そのうちのひとつ、「キューズタグウォーク」で実際に歩行分析を体験してみました。「キューズタグウォーク」は、住友電気工業株式会社が開発している歩行分析機器です。加速度センサーを内蔵した手のひらサイズの機器を腰につけ、10m程度を歩くだけで歩行測定が完了します。
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専用センサをベルトで腰につけるだけで準備完了。あとは往復10m程度を歩くだけだ

間を置かずに測定結果がでました。画面を見ながら解説してもらいます。


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歩行評価は「動き」「前後バランス」などの6項目にわかれており、それぞれに点数がつけられます。編集部員は「前後バランス」と「リズム」の得点が年代平均より低いことがわかりました。「ふだん、座り仕事ばかりではないですか?」という一言についドキリとしてしまいます。

担当者によれば、過去3回のデータとの比較することができるため、利用者のモチベーションアップやコミュニケーション促進としても役立つとのことでした。

移乗支援ロボットで体験!

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介護ロボットとして確かな地位を確率してきた「移乗支援ロボット」

イノフィスのマッスルスーツをはじめとしたロボットスーツはもちろん、愛移乗くんリショーネPlusなどの移乗ロボットも多数展示されていました。

編集部が体験したのが、マッスル株式会社の「ROBOHELPER SASUKE(ロボヘルパー サスケ)」です。

「ロボヘルパーSASUKE」は、ベッド・車いす間の移乗をアシストしてくれるリフト型介護ロボット。そのアシストは「まるでお姫様抱っこ」みたいと評判だとか。さっそく体験してみました!
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ベッドに寝た状態から体験開始!

「ロボヘルパーSASUKE」を使用する前に、腕を固定するためのカバーをかけます。その後、足首にポールを差し込んだ状態で徐々にリフトしていきます。
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安定感があるので、持上げられているという感覚をほとんど感じなかった

実際に体験してみると、「リフトされている感」「持上げられている感」をほとんど感じず、非常に安心感がありました。持ち上げた状態で「ロボヘルパーSASUKE」を車いすの前まで移動させ、次は徐々におろしていきます。
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移乗中は介護者と要介護者が常に向かい合わせの状態になるので、実際の介護現場では声かけをしながら移乗できます。ベッドから車いすに移動するときも揺れを感じることなく、安心して身を任せることができました。もちろん、介助者の腰負担の軽減も期待できそうです。

介護システムブースが大盛況

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介護ロボットブースとおなじく盛況だったのは、介護システムブースです。こちらのブースでは、介護記録ソフトや介護保険請求ソフト、モバイルシステムや介護アプリなどが展示されており、多くの人が真剣にブース担当者の説明を聞く姿が見られました。

中でも介護ロボットONLINE編集部が注目したのは、NDソフトウェア株式会社のブースに展示されていた「Voice fun(ボイスファン)」です。こちらは、音声入力で介護記録できる音声入力支援システムです。

「Voice fun(ボイスファン)」は介護福祉業界に特化して開発されているため、「移乗」「口腔」といった業界用語もスムーズに変換できるのが特徴です。担当者によれば、情報共有と業務効率の大きな改善が期待できるとのことでした。

専門セミナーは満員状態!

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CareTEX(ケアテックス)では、業界動向や施設運営など、さまざまなコースにわかれて専門家が講演する専門セミナーが終日開催されています。
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専門セミナーのコース一覧

介護ロボットONLINE編集部は、とくに「最先端テクノロジーコース」のセミナーを聴講してきました!

オリックス・リビングは介護ロボット導入のメリットを紹介

オリックス・リビング株式会社の 取締役社長 森川 悦明氏によるセミナーでは、同社施設における介護ロボットの活用法や、導入メリットが紹介されました。

森川氏によれば、介護ロボット導入のメリットは以下の3つがあるとのことです。

  • ケアの質の向上
  • 先進的取組をしているという従業員のプライド向上

よくする介護に携われるという期待感同社は正社員率が80%を超えており、その要因の一つに介護ロボットの導入があるのではないかと述べていました。

さくらコミュニティサービスは「介護記録ソフト」のこれからを解説

株式会社さくらコミュニティサービスの高橋学氏によるセミナーでは、AIによる科学的介護の導入や2018年度介護報酬の改定について解説されました。

同社は、AIを活用したケアプラン作成支援システムを開発したことで、昨年大きな話題となった企業です。

高橋氏によれば、介護記録にかかっているコストは年間で1万8000時間、時給にすると2000万円にものぼるとのこと。しかし介護記録ソフトを使えば、約400万円のコストダウンが実現できる可能性があると述べていました。

介護記録ソフトのデメリットとして「導入コストの高さ」がありますが、すでに政府は「人づくり革命」「生産性革命」と名付けられた政策にて介護のICT化を推し進めており、今後介護記録ソフト導入に対して何らかの補助金が出る可能性が高いとのことです。

ビーブリッドはICTの失敗しない導入方法を伝授

株式会社ビーブリッドの代表取締役である竹下康平氏によるセミナーでは「テクノロジーは介護を救えるか」と題して介護のICT化の流れや失敗しない導入の進め方が解説されました。

急激に押し寄せた「ICT化」の風潮に対して、「ICT化はあくまで手段であり、目的ではない」ときっぱり主張し、その上で導入のためには「ICTへの理解」「現場職員への説明・気持ち」「ハード・ソフトの環境整備」が不可欠であると結論づけています。

2018年度以降、今まで以上にICT化の動きが盛んになるはずと述べ、メーカー主導でなく介護現場の第一線に立つ介護事業者主導でのICT機器開発が望まれると発言していました。

まとめ

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多くの介護ロボットが一堂に集結したCareTEX(ケアテックス)。介護ロボットブースは年々拡張していっている印象を受けました。展示会のたびに新製品が発売されており、介護ロボットの勢いがまだまだ衰えていないことを実感します。

介護ロボットに劣らず勢いを感じさせるのが、介護業務のICT化とそれにともなう介護システムです。人材不足や業務効率化にダイレクトに影響を与える介護記録ソフトの導入や施設全体の統合システム化は、今後政府主導でますます推進されていくと考えられます。

介護業界は問題が山積みだとよく言われますが、そうした課題に対して、テクノロジーを用いてどのように対抗していくべきか、改めて考えさせられる展示会でした。