【アンケート結果発表】未来の介護、AIで何が予測できたらうれしいですか?

【アンケート結果発表】未来の介護、AIで何が予測できたらうれしいですか?

人工知能(AI)は、すでに介護の分野にも入り込みはじめています。ケアプランをAIが作ったり、排せつ予測ロボットが次の排せつの時間を予測して教えてくれたり…。まだ完全ではないにせよ、近い将来、そうしたAIの働きが介護の負担をより軽く、介護の質をより高くしてくれることは間違いありません。

介護ロボットONLINEでは、「未来の介護、AIで何が予測できたらうれしいですか?」と題して、アンケートを行いました。今回は、そのアンケート結果を発表します。

進化を続ける介護ロボットや人工知能(AI)ーー次は何を予測してくれるのでしょうか?

アンケート結果発表!

アンケートでは、「未来の介護でAIに予測してもらえたらうれしいモノ・コト」として事前に7つの選択肢を設けました。

  1. 転倒を予測
  2. 排せつを予測
  3. 徘徊を予測
  4. 誤嚥(ごえん)を予測
  5. 感染を予測(インフルエンザ等)
  6. 褥瘡(じょくそう)を予測
  7. 不穏を予測

さっそく結果を見ていきましょう。

予測できるとうれしいのは「転倒」「排せつ」「徘徊」

未来の介護、AIで何が予測できたらうれしいですか?アンケート結果

「未来の介護、AIで何が予測できたらうれしいですか?」という問いに対して、もっとも回答が多かったのは「転倒を予測」で63.7%(65ポイント)でした。次いで多かったのが「排せつを予測」で58.8%(60ポイント)、その後「徘徊を予測」(50.0%/51ポイント)、「誤嚥(ごえん)を予測」(47.1%/48ポイント)と続きます。

「ケアプラン」や「本人の意思」も予測できるとうれしい

その他の意見としては、「ケアプラン」「伝わらない本人の意思」などがありました。また、「(利用者に)希望を持たせる動機付けをしてくれる人工知能」といった意見もあり、コミュニケーションロボット的なAIを期待する人もいるようです。

「転倒」や「徘徊」に課題感――離床センサでは不十分?

1位の「転倒」や3位の「徘徊」を防止するため、すでに離床マットや離床センサーを取り入れている介護施設は多いはず。それでも「転倒や徘徊を予測してほしい」という回答が多いのは、これまでの離床センサが事故を防ぐのに十分でないということを表しているのかもしれません。

現在主流の離床センサには、「ナースコールが鳴っても駆けつけに間に合わない」「誤報が多い」などの課題があります。不正確で「事後報告」的な通知ではなく、正確で事前に知らせるタイプの離床センサが求められていると考えられます。

また、離床時以外の転倒や徘徊に対しても、課題感や負担感を抱いていることがうかがえます。

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排せつを予測するロボットはすでに市販されている!

三大介護(食事介助、入浴介助、排せつ介助)のひとつである「排せつ介護」。介護する側はもちろん、される側にとっても肉体的・精神的な負担が大きいケアであるため、「排せつを予測」が2位になったのはもっともなことです。

そんな排せつ予測を、すでに実現している介護ロボットがあります。それが排泄予知ロボット「DFree」です。

「DFree」本体。超音波センサ(右)を下腹部に装着し、膀胱の状態を取得、分析する

DFree」本体。超音波センサ(右)を下腹部に装着し、膀胱の状態を取得、分析する

「DFree」は、下腹部に装着することで体内の動きを検知・分析し、排尿のタイミングを予知・通知してくれるウェアラブルデバイスです。「DFree」本体に超音波センサが内蔵されており、膀胱の大きさの変化を捉えることで「そろそろ出そうだ」もしくは「出ました」というお知らせをしてくれます。

現状では排尿の予測のみで排便の予測まではできませんが、介護ロボットONLINEの取材では、排便も予知できるデバイスを近年中に商品化する予定とのことでした。

「誤嚥予測ロボ」はないが、「嚥下音から誤嚥を防止するロボ」ならある

約半数の人が「予測できるとうれしい」と回答した「誤嚥(ごえん)」。誤嚥が原因で肺炎を引き起こす「誤嚥性肺炎」は、最悪の場合死に至る危険性のある恐ろしい病気です。

だからこそ「誤嚥予測」が求められているのですが、残念ながら、現時点では誤嚥を予測するAIおよび介護ロボットは存在しません。

しかし、誤嚥を防ぐ介護ロボットは存在します。それが嚥下(えんげ)音を”聞ける化””見える化”する「ごっくんチェッカー」です。

嚥下(えんげ)音を”聞ける化””見える化”する「ごっくんチェッカー」

ごっくんチェッカー本体

ごっくんチェッカーは、嚥下音、つまりモノを飲み込むときの「ごっくん」という音を聞いて、正しく飲み込めているかを確認できる介護ロボット。これによって、誤嚥を放置することが防げます。

「褥瘡予測ロボ」はないが、「体位変換を自動で行うロボ」ならある

嚥下予測と同じく、「予測はできないが予防はできる」介護ロボットが、「褥瘡(じょくそう)」にも存在します。それが「自動寝返り支援ベッド」です。

自動寝返り支援ベッド画像

画像:フランスベッドHPより

「自動寝返り支援ベッド」は、ベッドの床板を左右にゆっくりと傾けることで、利用者の体圧を分散し、寝返りを安全にサポートします。利用者の睡眠も妨げず、体位変換にかかる介護スタッフの負担も軽減する介護ロボットとして注目を集めています。

まとめ

日々進化するAIや介護ロボット。2018年2月16日に閣議決定された「高齢社会対策大綱」では、介護ロボットの市場規模を、2020年までに約500億円までに成長させる目標が打ち出されています。

それにともない、AIや介護ロボットの開発もますますすすんでいくでしょう。すでに「排せつ」や「離床」がある程度まで予測できる介護ロボットが市販されています。

あなたが待ち望む「未来の介護」は、もうすぐそこまで来ているのかもしれません。

< アンケート調査概要 >

  • 調査期間 :2018年2月14日(水)~2月16日(金)
  • 調査対象 :介護ロボットONLINEの読者
  • 有効回答数:102件