ベッドもロボット化する時代!介護ベッドのメーカーとレンタル方法まとめ

ベッドもロボット化する時代!介護ベッドのメーカーとレンタル方法まとめ

介護に欠かせない介護ベッド。さまざまな種類があるのをご存知ですか?近年では、寝返り機能がついたものや、介護ベッドが分離して車いすになるものまで、介護ロボットの性質をもつ介護ベッドも話題です。

ここでは、主要な介護ベッドメーカーや、介護ベッドの選び方、介護ベッドをレンタルするまでの流れなど、介護ベッドを必要としている人に役立つ情報をお届けします。また、今話題の介護ロボットとしての介護ベッドも合わせてご紹介します。

介護ベッドとは?

介護ベッドとは、起き上がりや立ち上がりなどを補助するための機能を備えたベッドです。介護保険制度においては「特殊寝台」と呼ばれ、その定義は以下のようになっています。

  • サイドレールが取り付けてあるもの、又は取り付け可能なものであって、次のいずれかの機能を有するもの。
  • 背部又は脚部の傾斜角度が調整できる機能
  • 床板の高さが無段階に調整できる機能

条件として挙げられている傾斜角度調整機能と高さ調整機能は「モーション」や「モーター」と呼ばれ、調整できる数に応じて「3モーション」「2モーター」などと呼ばれます。

1モーターベッド

背上げ・高さ調整のどちらかが可能なベッドです。自分で起き上がりや立ち上がりができるけれど、動作が不安な人向けです。

2モーターベッド

背上げと高さ調整の2つが可能なベッドです。自分で起き上がりや立ち上がりができない人、または誰かの介助が必要な人向けです。介護者の負担を軽減するという目的もあります。

3モーターベッド

背上げ、高さ調整、膝上げができるベッドです。自分で寝返りや起き上がり、座ることができない人向けです。

その他のベッド

介護ベッドのなかには、3モーターに加えて、寝返り機能がついた「4モーター」のベッドもあります。多くの介護ベッドを製造、販売しているフランスベッド株式会社は、病院や介護福祉施設に向けて「自動寝返り支援ベッド」を2017年に新発売しました。要介護者の床ずれ防止と同時に、体位変換にともなう介護負担の軽減を目的としています。

参考:フランスベッドホールディングス株式会社 プレスリリース(2017年5月)

介護ベッドメーカーまとめ

介護ベッドは、主にベッドメーカーや福祉用具メーカーが製造販売しています。ここでは、主要な介護ベッドメーカーをご紹介します。

フランスベッド株式会社

日本国内のベッドメーカーで、主に家庭用ベッドや医療用ベッド、その他福祉用具をを取り扱っています。
すでに紹介した「自動寝返りベッド」をはじめ、転倒リスク軽減を目的とした認知症の方向けの「超低床フロアーベッド」を発売するなど、幅広いラインナップを取り揃えています。

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パラマウントベッド株式会社

病院用ベッドの専業メーカーとしてスタートしたパラマウントベッド株式会社。現在では、ベッドやマットレスはもちろん、「眠り」を解析して介護の見守りに応用する「眠りスキャン」(取材記事)などの介護ロボットも販売しています。介護ベッドとしては、「楽匠Z」シリーズや「楽匠FeeZ」シリーズ、「楽匠 S」シリーズが人気です。

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株式会社ニトリ

インテリアや家具の印象が強い株式会社ニトリも、電動リクライニングベッドを販売しています。介護ベッドとしては比較的安価な、約8万~15万円前後のベッドを揃えています。

参考:株式会社ニトリHP

株式会社アテックス

株式会社アテックスも、比較的安価な電動リクライニングベッドをラインナップしています。最安値のものは2万円台から購入が可能です。

参考:株式会社アテックスHP

アイリスオーヤマ株式会社

介護ベッドとしてではなく、電動折りたたみリクライニングベッド販売しています。こちらも、安価なものは2万円台で購入が可能です。

参考:アイリスオーヤマ株式会社HP

株式会社ランダルコーポレーション

さまざまな介護ベッド(特殊寝台)を販売している株式会社ランダルコーポレーション。「リバティーネオベッド」や、1モーターの「ファーストワン」などがあります

参考:株式会社ランダルコーポレーションHP

シーホネンス株式会社

在宅介護用ベッドにかぎらず、医療・施設用ベッドも多く販売しているシーホネンス株式会社。在宅介護用ベッドとしては「和夢」シリーズがあります。誤嚥性肺炎のリスク低減するヘッドレスト機能などの細かな工夫が特徴です。

参考:シーホネンス株式会社HP

ウチヱ株式会社

ポータブルトイレや入浴介護用品も販売しているウチヱ株式会社。介護ベッドとしては、「爽ベッド」シリーズが人気です。

参考:ウチヱ株式会社HP

株式会社モルテン

ベッドや特殊マットレスに限らず、自動車部品等の製造も行っている株式会社モルテン。「インプレス」「トゥルース-Ⅱ」などがあります。

参考:株式会社モンテルHP

株式会社プラッツ

介護ベッドはもちろん、徘徊感知器・離床センサーや見守りシステムの製造、販売も行っている株式会社プラッツ。人気商品に「ラフィオ」「ミオレットⅡ」「プリモレット」などがあります。

参考:株式会社プラッツHP

介護ベッドは介護保険でレンタルするのが断然お得

介護ベッドは、安価なものであれば2万円台から購入できますが、一般的には10万円~30万円程度とされています。

「高額な介護ベッドを購入するのは大変」「試しに使ってから決めたい」「症状によって買い換える必要が出てくるかもしれない」という方は、介護保険を利用したレンタルがおすすめです。

介護保険の「福祉用具貸与」とは?

介護保険では、決められた種目の福祉用具を自己負担1~2割でレンタルできるサービスがあります。それが、介護保険の「福祉用具貸与」です。

福祉用具貸与の対象種目には、車いすや歩行器などがありますが、介護ベッドである「特殊寝台」も対象となっています。

ここでは、特殊寝台をレンタルするまでの流れを開設します。

介護保険で介護ベッドをレンタルするまでの流れ

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介護保険を利用して介護ベッドをレンタルするには、まず介護ベッドを使う人が要介護認定を受ける必要があります。ただし、要支援1・2、および要介護1と認定を受けた人は原則的に介護ベッド(特殊寝台)のレンタルができないので注意しましょう。

要介護認定が出たら、ケアプランの作成を行います。ケアプラン(居宅サービス計画)は自分で作成することもできますが、要介護1~5の場合は居宅介護支援事業者に無料で作成を依頼することができます。

ケアプランが完成したら、ケアプランに基づいて指定の福祉用具貸与事業者に貸与依頼を提出します。

福祉用具貸与事業者のカタログ等から福祉用具を選定し、レンタルしたい福祉用具が決まったら契約します。利用者は、福祉用具貸与事業者に対し自己負担分の1割もしくは2割相当額を支払います。

特殊寝台付属品とは

介護保険の対象となっているのは、介護ベッド(特殊寝台)だけではありません。その付属品も、介護保険のレンタル対象となっています。

付属品には、下記があります。

  • サイドレール…ベッドのサイドフレーム上に取り付け、ベッド上からの転落や寝具の落下を防ぐレール
  • ベッド用手すり…ベッドの側面に取り付け、ベッドからの乗り降りの際につかまり、身体を支える手すり
  • マットレス…ベッドの上に敷くマットレス。背上げ・膝上げの動きに耐える屈曲性を持つ製品が好ましい
  • テーブル…ベッドの上での食事など使用時だけベッドの上に差し掛ける小型のテーブル

介護ベッドをレンタルした場合の価格相場

介護ベッドをレンタルした場合のレンタル料金は、1,000円前後が相場のようです。ただし、介護ベッドを使用する際は、付属品であるマットレスやサイドレールもレンタルする必要があるため、合計すると1,500円前後となることが多いです。

レンタル組み合わせ 例

ベッド本体 1,200円
サイドレール2本組 50円
オーバーテーブル 50円
マットレス 200円
合計 1,500円

介護ロボット化する介護ベッド

最新の介護ベッドのなかには、ロボット技術を用いたものもあります。たとえば、見守り機能を内蔵した「見守りケアシステム M2」や、ベッドにあとづけすることで、ベッド上にいる人の状態を検知・通知する「リコーみまもりベッドセンサーシステム」など、見守りロボットとして活用できる商品も発売されています。

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まとめ

一般的な介護ベッドは、可動部の数で1~3モーター(モーション)と呼び分けられますが、最近では寝返り機能がついた4モーター式の介護ベッドも誕生しています。

安価なものは2万円台で購入可能ですが、多くは10~30万円程度するため、購入よりもレンタル(貸与)がおすすめです。

介護保険の福祉用具貸与サービスを利用する場合は、まず要介護認定を受け、ケアプランに沿った福祉用具を選びましょう。介護保険を利用すれば、レンタルの自己負担額は1割もしくは2割です。

近年では、従来の介護ベッドとは全く異なる、ロボット技術を有した介護ベッドもあります。「見守りケアシステム M2」を始めとした見守り機能付きの介護ベッドの活躍にも期待です。