利用者様の日々の生活をそっと見守る|いまイルモ

利用者様の日々の生活をそっと見守る|いまイルモ

6年前から介護向け見守りシステムの開発・販売を行ってきた株式会社ソルクシーズ。同社が展開してきた在宅介護向けの「いまイルモ」が、介護事業所にも対応しました。

「いまイルモ」とは、センサーを使った見守り支援システムです。

介護事業所対応版の「いまイルモ」について、同社の六角様にお話を伺いました。

株式会社ソルクシーズ六角様インタビュー写真

<<取材協力>>

株式会社ソルクシーズ

六角(ムスミ)さま

いまイルモとは

いまイルモ

いまイルモとは、センサーを使った見守り支援システムです。

熱源の動きを検知するモーションセンサーや明るさを検知する照度センサー、温度と湿度を検知する温湿度センサーから取得した情報をもとに、居室内にいる利用者様の安否確認などを行うことができます。

センサーは管理システムで一括管理することができ、オプションで、徘徊対策や脈・呼吸の管理が行えるセンサーの利用も可能です。

いまイルモのコンセプト

介護施設版いまイルモの説明

ーーー見守りロボットにはさまざまな種類がありますが、「いまイルモ」はどのようなコンセプトで開発・販売されているのでしょうか?

いまイルモのコンセプトは「簡単で」「負担なく」「プライバシーに配慮しながら見守る」ことです。

届いたら5分で使用開始可能な簡単さ

まず、何よりも設置や管理システムの操作方法が簡単であることを意識して開発しています。例えば設置に関しては、センサーを壁に両面テープ等で貼り付けるだけでOKですし、操作に関しても、スマホやPCが苦手という方でもすぐお使いいただけるようにしています。

「いまイルモ」はもともと在宅向けに展開していますが、在宅でお使いいただく場合も、センサーをお送りして5分後には利用開始できるというコンセプトで開発しているのです。

見守る側、見守られる側も負担なし

2つめは、見守ること・見守られることが負担にならないという点です。

見守り機器の中には、利用者様を見守るために、利用者様にタグを持っていただいたり、カメラなどで撮影したりするものがありますが、それがかえって利用者様にとって負担になってしまうケースもあります。

その点、いまイルモはすべて非接触のセンサーを使用しているので、見守られているというストレスなく日々を過ごしていただけます。

また、後ほど詳しく説明しますが、いまイルモは離床センサーなどとは違い、危険行動のたびにアラートを鳴らして駆けつけを求めるというタイプの見守りロボットではありません。

見守る側も、「アラートにたいして常に気を張っていなければいけない」というストレスなく見守りすることができます。

「通知・駆けつけ」メインではなく「見守り」メイン

3つめのコンセプトは、プライバシーに配慮しながら、利用者様の日々の生活をそっと見守るという点です。

従来の離床センサーのように、離床したことを通知するという使い方ではなく、各種センサーが取得した生活データを一日に数回見ていただき、「今日も元気そうだな」とか「ちゃんと寝られているようだな」といった生活全般を見守るという使い方を想定しています。

通知や駆けつけがメインというよりは、安否確認、生活リズムの把握をメインとしているのが特徴です。

対象となる施設は?

ーーーありがとうございます。「そっと見守る」というコンセプトの見守りシステムですが、どのような施設に向いているのでしょうか?

株式会社ソルクシーズ六角様のインタビュー写真

よくお問い合わせをいただくのは、サービス付き高齢者向け住宅や有料老人ホームですね。「入居者様の居室に気軽に入ることはできないけれど、安否確認は必要」というタイプの施設です。

こうした施設、食事の時間に点呼等をとって安否確認をしているところが多いですが、それを手間なく、かつ確実に行いたいというニーズがあります。

いまイルモなら、基本のセンサーで居室内の温湿度や人の滞在・動きが分かりますし、ドアセンサーと組み合わせれば、正確な外出も把握することができるので、非常に喜ばれます。

その他で言えば、入居型の介護施設などの訪問介護事業所ですと、拠点や他の訪問先で睡眠やトイレの状況を見て介助を行うなど、効率の良いサービス提供が可能になります。

ーーー逆に、「離床や転倒につながる行動に対する通知がほしい、すぐ駆けつけたい」というニーズをもつ施設に対してはいかがですか?

そうした緊急性のある通報システムをお求めの施設様には積極的におすすめしていませんね。「いまイルモ」は、もう少し広い意味での見守りを想定している施設様に向いていると考えています。

実際の活用事例

ーーーありがとうございます。実際に導入されている施設での使い方や活用方法を教えてください。

いまイルモでは、オプションでドアセンサーやバイタルセンサーを取り付けることが可能ですが、そうしたセンサーを使った活用事例をご紹介します。

バイタルセンサーには、ベッドタイプとルームタイプの2種類があり、体表の動きでおおよその脈拍や呼吸を推測し、グラフで表示しています。

とある施設では、温湿度センサーとバイタルセンサーの結果から、熱中症になられているのではないかと気付き、お部屋まで様子を見に行ったということがあったそうです。こうした場合、事前に「熱中症かも?」という心づもりができるので、その後の対応が迅速に行えます。

別の施設では、バイタルセンサーで検知したデータを看取りにも活用したと仰っていました。管理画面ではほぼリアルタイムでバイタルデータが確認できるので、それをもとに訪室して対応したり、看取り後にデータを医師に共有して、看取り前後の状況を説明したりするのに活用されたそうです。

いまイルモのバイタルセンサー

また、施設様の要望に合わせて、独自にシステムを開発するといった対応もさせていただいています。例えば、複数の在宅の方の見守りで、お医者様が健康アドバイスをする為に分析用の管理画面が欲しいという要求があった際には、カスタマイズの開発を行って対応したこともございます。

導入の決めてと反響

ーーーありがとうございます。導入施設の導入のきっかけや、導入してからの反響を教えてください。

施設様のニーズといまイルモがマッチしているか、ヒアリングをした上で導入させていただいているので、やはりコンセプトに賛同していただいている施設様がほとんどですね。

導入にあたって、工事が不要という点が決め手になる施設様は複数いらっしゃいます。ネット環境がない場合でも、3G版であればお使いいただけるので、初期費用が安く抑えられるのも長所の一つです。

導入後の反響としては、見守りとしての機能はもちろん、過去の生活状況や年間を通した生活情報をもとに、ケアプランを作成することで、より質の高いケアの提供、健康寿命の延伸が期待でき、それが施設のアピールにもつながるという声をいただいています。

ナースコール連携、PaPeRo i 

ーーーありがとうございます。ナースコールとの連携やPaPeRo i を使ったシステムについて教えてください。

ナースコール連携

いまイルモとナースコール連携の説明

いまイルモは、アイホン株式会社のナースコール「Vi-nurse」との連携が可能です。連携させることでいまイルモの各センサーの通知をナースコールシステムで受け取ることができます。「Vi-nurse」では、何の通知なのかまで表示させることが可能なので、いまイルモからの通知なのか、ナースコール子機からの通知なのかが分かります。

PaPeRo i 

いまイルモと外出防止支援ロボットPaPeRo i

外出防止支援ロボット「PaPeRo i 」を活用した「いまイルモ PaPeRo i 」というシステムも提供しています。

いまイルモのモーションセンサーが動きを検知すると、外出防止支援ロボットであるPaPeRo i が録画(連続画像)を開始し、「どこに行くの?」「中にいようよ」などと声をかけるシステムです。

万が一、そのまま外出してしまった場合は、PaPeRo iが録画した映像から外出時の服装などを確認し、捜索の手がかりにすることができます。

注意点

ーーーいまイルモ導入の際に注意する点はありますか?

まずは、いまイルモはあくまで日々の生活状況を遠隔から確認することを目的としたサービスであり、利用者様の動作や身体の異常などを即座にお知らせするといった通報システムではないという点をご理解いただければと思います。

もう一つは、ネット環境や無線環境です。Wi-Fi環境があるという施設様でも、実は隅々まで届いていないといったこともあるので、ご相談いただけると確実ですね。

我々も、より強力な無線を採用するなど、改善を進めていくつもりです。