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シルエット見守りセンサ

離床はもちろんはみ出しも!人の動きを検知する「シルエット見守りセンサ」|キング通信工業株式会社

離床はもちろんはみ出しも!人の動きを検知する「シルエット見守りセンサ」|キング通信工業株式会社

寸法 116(H)×217(W)×126(D)mm *ブラケット含む 質量 約750g(ACアダプタ含まず) 取付方法 壁面設置方式 / 自立型ポール設置方式(ポールΦ26~32mm) 定価 300,000円 製品概要シルエット画像で判別することによって、利用者のプライバシーに配慮しながら、徘徊やベッドからの落下などの問題を未然に解決する見守り支援システムです。ベッドからの「起き上がり/はみ出し/離床」を区別して正確にお知らせします。離床はもちろんはみ出しも!人の動きを検知する「シルエット見守りセンサ」|キング通信工業株式会社昭和43年に創業してから、一貫してセキュリティ関連機器の開発や販売を行うキング通信工業株式会社。長年培ってきたセンシング技術や画像解析技術、通信技術を活かして新たに開発されたのが「シルエット見守りセンサ」です。経産省の「ロボット介護機器開発・導入促進事業」にも採択されたこの商品は、既存の離床検知装置とどう違うのでしょうか?担当者に話を聞いてみました。事業開発課の奈良氏(左)と吉村氏(右)に話を聞いたーーー「シルエット見守りセンサ」について教えてください。「シルエット見守りセンサ」は、ベッド上の空間を検知する赤外線センサを使った見守りシステムです。センサによって起床やはみ出し、離床を検知して通報するだけでなく、端末を使って離れた場所からも様子が確認できるのが特徴です。弊社はずっとセキュリティ関連機器の開発や販売を行っており、特に防犯カメラ・監視カメラの開発に力を入れてきました。そこで培ったセンシング技術や画像解析技術、通信技術が今回の「シルエット見守りセンサ」にも応用されています。「現場の声を拾って形にした」と話す吉村氏「シルエット見守りセンサ」の開発にあたり、約1年かけて数々の介護現場を訪問しヒアリングしました。そこで分かったのは、既存の離床センサによる誤報が、介護職員の方、介護を受けられる方双方の心理的・身体的負担となっているという事実です。マットタイプや赤外線遮断タイプのマットセンサは、どうしても寝返りなどによる誤報が発生します。そのとき問題なのが、介護職員の方が誤報であることを判断できないことなんです。通知があっても、「なぜ通知されたか=今、何が起こっているのか」までは分からないから、「誤報かも?」と思ってもとりあえず急いで駆けつけなければいけません。離床センサを使うことでかえって心身の負担が増えてしまうという現実があったんです。「シルエット見守りセンサ」には、この課題を解決する2つの特徴があります。ひとつ目は、センサの精度を高め、そもそも誤報を少なくしたこと。ふたつ目は、シルエット画像の確認を通して、対応の優先度を図れるようにしたことです。では、実際に「シルエット見守りセンサ」の機能を見ていただきましょう。ーーーよろしくお願いします!まずは、ひとつ目の特徴であるセンサについてご説明します。「シルエット見守りセンサ」では、赤外線の空間センサでベッド上の動きを立体的に感知します。ベッドの上に仮想の箱をイメージしていただくと分かりやすいですね。その箱(見守りエリア)の中から手や足が出ると、リアルタイムで端末に通知されるというシステムです。先ほど申し上げたとおり、通知するレベルは細かく設定できます。例えば箱の大きさ(=見守りエリアの範囲)も変えられますし、何秒間エリアからはみ出ていたら通知するかといった設定もできます。ーーーその人に合わせて最適化できるということですね。そうですね。そこもこれまでの離床センサにはなかった機能かなと思います。ーーーふたつ目の特徴である、シルエット画像での判別について教えてください。シルエット画像とは、その名の通り物や人のシルエットのみを映し出した画像です。シルエット画像にすることで、利用者のプライバシーに配慮しながら状況が確認できます。常にこの画面を見ているというよりは、通知があったときに状況を把握するという使い方が一般的ですね。シルエット画像を確認することで、本当に今すぐ駆けつけが必要かどうか判断できます。介護職員の方としては不要な駆けつけが減るなどの業務効率改善が期待できますし、利用者の方も不要な訪室が減ることで心的負担が軽減されるというメリットがあります。またシルエット画像は、起き上がり通知がされた場合に前後合わせて15秒が録画で残るようになっています。実際に、録画画像を分析してケアプランの改善に役立てていただいた例もあります。我々としては、起き上がりや離床前後の行動や理由が分かれば、根本的な転倒リスク軽減につながる可能性があるだけでなく、アセスメントにも活用いただけるのではと考えています。ーーー最大何人まで利用できるのでしょうか?センサは最大32台、端末は最大8台でネットワークを構築することができます。ご覧の通り、左側に見守り対象の方が並んでおり、見たい方をタップすると右側にシルエット画面が出るようになっています。ーーー複数人を1台の端末で見る場合、シルエットだけの白黒画面だと見間違えそうですが…画面のカラーは簡単に変えられますよ。色や通知音などを人によってカスタマイズできます。ーーーさっと白黒から黄色へ切り替わりましたね。操作方法も分かりやすいです。使い方に関する問い合わせってほとんど来たことないんじゃないかな。それぐらい誰でも簡単に操作できるよう工夫しています。見守りエリアの設定も、ベッドの上に2つ点を打つだけ。これで完了です。ーーーこれは簡単ですね。設置や移設の手軽さにもこだわっています。センサ本体自体は、ブラケットに引っ掛けるだけでオーケー。ブラケットさえ各ベッドのそばにつけておけば、毎日でもセンサを移動させて使用することが可能です。手のひらに乗るサイズのセンサだから、小柄な女性でも設置可能 ーーー移動させて使いたいというニーズは多いんですか?1台を使いまわしたいというニーズは多いですね。例えば、退居などで見守りセンサがいらなくなった場合、「別のところに取り付けたい」となりますよね。でも大掛かりな設置工事や複雑な設定が必要となると、結局放置されてしまうことが多いと思います。毎日有効活用していただくためには、できるだけシンプルで、設置や設定が簡単にできなければならないんです。ーーー課題や今後の展望はありますか?「シルエット見守りセンサ」は、経産省の「ロボット介護機器開発・導入促進事業」に採択されたのをきっかけに、おかげさまで多くの施設様で導入が広まっています。しかし、導入する側としてはまだまだ情報不足で、何を基準に介護ロボットを選べばいいか分からないというのが現状だと感じています。センサを使った離床検知装置はたくさんありますが、それぞれに違った良さがあります。我々メーカーは、自社の製品が介護の現場にどんなメリットを与えられるか、より広くお伝えしていく義務があるなと考えています。編集部まとめ まずはその使いやすさに驚きました。複雑そうに思える赤外線センサを使った見守りエリア設定も、ほんの数秒の直感的な操作のみで完了してしまいます。「持続的に使っていただくことは、介護ロボット普及に不可欠」と話す吉村さんの言葉からも、とことん「簡便さ」「取り入れやすさ」にこだわっていると伝わってきます。1台から導入できる初期費用の安さも魅力です。不要な駆けつけを減らし、事故を未然に防ぎつつ、今後のケア改善にもつながる「シルエット見守りセンサ」は、使い方次第でまだまだ応用が利きそうです。

2016年は30億円超え!介護ロボット市場の現状と将来予測

2016年は30億円超え!介護ロボット市場の現状と将来予測

介護ロボット市場が盛り上がりを見せています。2016年、介護ロボットの市場規模は30億円を越え、ますます注目を集めました。平成27年度の 「介護ロボット等導入支援特別事業」では52億円もの予算を充てられ、全国の施設から申請が殺到しました。そのような取り組みのおかげか、介護ロボットという言葉を耳にする機会が着実に増えてきています。しかし普及はまだまだ完全とは言えず、介護ロボット自体はあまり一般的に見られないのが現状です。 今回は、そんな介護ロボット市場規模や現状、そして将来予測をまとめました。 2016年は30億円越え!成長しつづける介護ロボット市場介護ロボット市場は、ずばり成長傾向にあると言えます。ミック経済研究所によると、2015年は18億円だった市場規模は、2016年に30億円強になっていることと報告されています。一年で約1.7倍の成長を見せていることからも、介護ロボット市場が順調に成長していることが伺えます。なぜ成長傾向?介護ロボットの背景にあるもの こうした成長の背景には何があるのでしょうか?一言で言えば、介護ロボットニーズの高まりです。介護ロボットは、2つの観点から需要が高まっています。 2025年問題の解決策として ひとつ目は、2025年問題に対するソリューションという観点です。 2025年問題とは、いわゆる団塊の世代が75歳を迎え、およそ37.7万人もの介護人材が不足するとされる問題です。人手不足を補うために、今後ますます介護ロボットの存在感が増していくと考えられます。また、増え続ける社会保障費に対して地域包括ケアが推進されるなか、在宅や小規模施設での介護負担を軽減する介護ロボットも期待されています。 2025年問題とは 2025年以降に高齢者人口の増加によりもたらされる、医療福祉の問題の総称。2025年は「ベビーブーム世代」が後期高齢者となり、高齢者人口が約3,500万人に達すると推計される。高齢化の進展により、2025年には保険料が現在の5000円程度から8200円程度に上昇することが見込まれているだけでなく、およそ37.7万人もの介護人材が不足するとされている。日本の新産業として 2つめは、新産業の振興という観点です。 政府には、ロボット産業を日本の新産業として盛り上げたい考えがあります。日本におけるロボット産業についてまとめた資料「ロボット新戦略」からは、先進国や新興国におけるロボット開発・普及が急速に進む中、日本が取り残されてしまうかもしれないという危機感が読み取れます。 世界的に見ても高齢化が進んでいる課題先進国として、介護ロボット業界で先駆的な立場をとるために、日本は国をあげてさまざまな支援を行っています。 とくに「介護ロボット等導入支援特別事業」では、20万円以上の製品を対象に導入費用の全額を補助し、1施設・事業所につき上限を300万円(後に92.7万円に減額)とする大々的な助成支援を行いました。これらの支援事業が、介護ロボット市場の拡大を後押ししていることは間違いありません。 介護ロボットの開発・導入支援の例 介護ロボット等導入支援特別事業(厚生労働省) 介護ロボット開発等加速化事業(厚生労働省) ロボット介護機器開発・導入促進事業(経済産業省) ロボット介護機器導入実証事業(経済産業省) 移乗ロボットが市場牽引|特に成長している分野とは 介護ロボットと一口に言っても、さまざまな分野、種類があります。その中でもとくに成長している分野や種類に関してまとめました。 ミック経済研究所によれば、2016年の種類別売上高の内訳は、移乗ロボット(装着型)は8億円、コミュニケーションロボットは5億8千500万円、見守りロボットが3億7千万円と報告されています。 ※画像引用:株式会社ミック経済研究所 「介護・福祉施設向けのロボットテクノロジー市場 の中期予測を発表 」(プレスリリース:2017年5月10日) 全体から見ても、移乗型ロボットと見守り・コミュニケーション型ロボットが市場を牽引していると言えそうです。 商品化されている介護ロボット例  移乗支援ロボット(装着型)…マッスルスーツ/株式会社イノフィス  移動支援ロボット(屋外)…ロボットアシストウォーカーRT.1 RT.2/RT.ワークス株式会社 見守りロボット(施設)…EVER Relief/株式会社構造計画研究所 、 アースアイズ/アースアイズ株式会社、シルエット見守りセンサ/キング通信工業株式会社など政府は、特に重視されるべき分野として5分野8項目を定めていますが、途中で追加された新しい分野である移動支援ロボット(屋内用)や入浴支援ロボットに関しても、今後市場が形成されていくと予測されます。 今後の動向|将来の市場規模は? 平成27年には、介護ロボットの導入支援に52億円の予算が充てられましたが、同等の支援事業は今のところ発表されていません。特別支援事業なき今、そして今後、介護ロボット市場はどうなっていくのでしょうか? ミック経済研究所によれば、介護ロボット市場規模は2017年には51億となる見込みで、2020年には144億円になると予測されています。つまり、今後も成長を続けるということです。 さらに政府は2020年までに500億円規模にすることを目標に掲げており、経産省は2035年には4000億円市場になるとも予測しています。 それぞれに数値の違いはありますが、いずれにしても成長市場であることは間違いなさそうです。 今後は介護報酬加算も?国をあげて盛り上げようとしている介護ロボット市場。特別支援事業は終了しましたが、介護報酬の加算に介護ロボット導入を組み込む方針が立てられるなど、本格的な普及に向けた動きは今後も続きそうです。 《この記事の参考にさせてもらった資料》 ミック経済研究所「介護・福祉施設向けのロボットテクノロジー市場 の中期予測を発表 」(プレスリリース:2017年5月10日) ロボット革命実現会議(2015)「ロボット新戦略」 経済産業省(平成2013年7月)「2012年 ロボット産業の市場動向」

どうなる?2018年の介護報酬改定を大予想!

どうなる?2018年の介護報酬改定を大予想!

▼2018年度介護報酬改定 最新記事はこちら▼ 【徹底解説!】平成30年度介護報酬改定 総まとめを読む 2018年度、3年ぶりに介護報酬が改定されます。介護報酬は、事業所の経営や職員の給料に直接影響する重要な要素。前回の改定では大幅な引き下げが行われた結果多くの事業所が倒産に追い込まれるなど、介護の現場に深刻なダメージを与えました。残念ながら、今回の改定も介護現場にとって「非常に厳しいものになる」というのが大方の見通しです。その根拠は?どのように改定されるの?改定されたら、介護現場はどうなるの?気になる2018年度の介護報酬を予測してみました。2018年度も介護報酬の引き下げが濃厚記録的なマイナス改定が行われた前回の介護報酬改定。その結果、介護事業所の倒産件数は過去最多を記録しました。今回の改定でも、同じくマイナス改定が行われるのではないかと予測されています。なぜでしょうか? 介護報酬が引き下げられる背景介護報酬が引き下げられる理由は、増え続ける社会保障費を少しでも抑制するためです。高齢化にともない要介護者が増加する一方、制度を支える現役世代は減少していきます。そうなると当然、いつか制度自体が成り立たなくなります。政府は、そうなる前になんとか社会保障費の自然増を抑え、医療・介護の提供体制の見直しを図りたいと考えているのです。具体的には、約6300億円の社会保障費の自然増を、5000億円にまで圧縮することを目指しています。引き下げの根拠は“利益率”とは言っても、何の根拠もなく介護報酬を引き下げると、介護事業者や従事者、被保険者である高齢者から反発を招きかねません。そこで政府はこれまで、「介護事業所が平均以上に儲かっている」というデータを根拠に、報酬引き下げを実行してきました。今回の改定でも、同じく利益率の高いサービスにメスが入ると考えられます。サービスごとの利益率は、通常9月頃に公表される「介護事業経営実態調査結果」にもとづいて計算されていますが、現時点でまだ公表されていません(2017/10/20時点)。ここでは、今年の4月に公表された「2016年度経営概況調査」と、4月から9月までに開催された「社会保障審議会 介護給付費分科会」から今後の改定の流れを読み取っていきます。 引き下げ対象は「通所介護」と「訪問介護」今回マイナス改定の槍玉に上がるのは、「通所介護」と「訪問介護」だと予想されます。介護サービス全体の利益率が3.8%だったのに対し、「通所介護」は6.3%、「訪問介護」は5.5%と、高い水準を示しているからです。財務省はこの2サービスについて「適正化すべき」と述べています。通所介護(デイサービス)の争点通所介護で争点となるのは、機能訓練に力を入れていない預かり主体のデイサービスです。「自立支援型サービス」が強化されている今、機能訓練やリハビリテーションなどの質の高い介護を行わない施設に対して、介護報酬を引き下げようという提案がされています。標的となる小規模デイサービスとくに標的とされるのは、小規模デイサービスだと考えられます。実は、施設の規模が小さいほど個別機能訓練加算の取得率が低くなる(=機能訓練がなされていない)一方で、1回あたりのサービスの単位数は高くなる傾向にあります。言いかえれば、利用者は小規模施設で質の高いサービスが受けづらいにもかかわらず、高い費用を支払っているということです。そのため、とくに小規模施設に対してマイナス査定のメスが入っていくと予想されます。訪問介護(ホームヘルパー)の争点訪問介護の争点は、ホームヘルパーの人員基準緩和です。具体的には、ホームヘルパーでない人も生活援助サービスを提供できるようにすることで、ホームヘルパーの敷居を下げつつ、生活援助サービスの基本報酬を引き下げてはどうか、という提案がされています。有資格者であるヘルパー職員ではなく、地域の専業主婦や学生などをアルバイトスタッフとして雇う場合、時給が大きく異なるため、その分基本報酬を引き下げてもいいだろうという論法です。引き下げに対する反発もこの提案に対して、日本ホームヘルパー協会は、「ヘルパーの社会的評価の低下を招きかねない」と異論を唱えました。生活援助は誰にでもできる仕事というわけではなく、重度化を防ぐ役割も担っていると主張し、基本報酬の引き下げに反対しています。介護報酬アップは「処遇改善」と「介護ロボ」?通所介護と訪問介護を中心に、全体的にマイナス改定が予想される2018年の介護報酬。しかし、中には介護報酬が加算される項目も存在すると考えられます。それが、「処遇改善」と「介護ロボット」、そして「通所リハビリテーション」です。処遇改善加算が増額or区分新設?処遇改善加算とは、主に賃金アップを想定した介護職員の待遇向上策です。これまでに、月額1万円~1万3千円程度の賃金アップ(平成27年度の改定)や、月額平均1万円程度の賃金アップ(平成29年度の臨時改定)を見込んだ報酬加算が行われました。2018年度の改定でも、これまでと同様またはそれ以上の処遇改善加算が行われるのではないか、と予想されています。発端は安倍首相の発言この予想は、9月末になされた安倍首相の発言が根拠となっています。安倍首相は衆議院解散に際して、介護職員の賃金をさらに引き上げる方針を打ち出したのです。自民党の勝利に終わった衆院選の結果を受けて、今後介護職員の処遇改善にむけた動きが進められると考えられます。介護ロボット加算が新たに創設か介護ロボット加算とは、介護ロボット等を活用している事業所に対して、介護報酬や人員・設備基準の見直しを図る動きを指します。介護ロボットやICT機器によって介護の業務を効率化するとともに、介護負担を軽減して介護職員の定着率を向上させる狙いがあります。これまでの流れ  介護ロボットに対しては、経済産業省や厚生労働省がすでにさまざまな支援事業を行ってきました。経産省は、開発企業に最大1億円の助成金を出す「ロボット介護機器開発・導入促進事業」において、平成25年度から通算133件の開発支援を行っています。厚生省は、52億円という予算を投入した「介護ロボット等導入支援特別事業」において、昨年度に約5,000の介護施設等に対して導入支援を行ってきました。審議会では慎重論も多額の予算が費やされている介護ロボット。しかし、介護給付費分科会では慎重論も目立ちます。例えば、介護ロボット自体がまだ検証段階であることを指摘し、報酬加算や人員配置基準の緩和は時期尚早であるとする意見や、業務負担軽減という視点だけではなく、介護サービスを利用する高齢者の立場から評価すべきという意見が出ています。医療と介護の一本化に向けた改定近年、「自立支援」や「地域包括ケア」とならんで、「医療と介護の一本化」が強調されています。今回の改定が診療報酬改定と重なるW改定であることを考慮すると、医療と介護の一本化に向けた介護報酬改定が行われることは当然だといえます。通所リハビリテーションへの加算考えられるのは、通所リハビリテーションへの加算です。平成30年度以降は、医療保険の回復期リハビリテーションが介護保険に移行される予定です。そのために、リハビリ専門職の手厚い配置体制や、効率化を目的とした短時間のサービス提供に対して、報酬加算されていくと予想されます。どう変わる?改定後の介護業界を予測ここまで、2018年の介護報酬改定を予測してきました。仮にこうした改定が行われたとすると、介護の現場はどのような影響を受けるのでしょうか?事業所は行き詰まり?大幅な報酬引き下げが行われた前回の介護報酬改定。その結果、介護事業所の倒産件数は過去最多を記録しました。2018年度にて同規模のマイナス改定が行われた場合、前回と同様、もしくはそれ以上の倒産件数をマークすることになるでしょう。介護報酬引き下げ論が濃厚になりつつある昨今の流れを受けて、12の介護関係団体が引き上げを求める署名活動を行いましたが、そこでは「良質なサービスの提供に困難を強いられている」「介護人材の不足は危機的な状況」などと主張されており、前回の引き下げで深刻なダメージを受けたことが強調されています。すでに“ギリギリ”の経営を強いられている上に、さらなる報酬引き下げが実行されれば、立ち行かなくなる事業所は当然増えるでしょう。処遇改善しても人材確保は進まない?大幅なマイナス改定が実行されれば、処遇改善加算が行われたとしても、人材確保は進まないでしょう。事業所の経営が介護報酬で成り立っている以上、結局はどこかで帳尻を合わせなくてはいけないということで、人件費を削らざるを得ない事業所が増えるからです。 実際に、前回の処遇改善加算がボーナスなどで相殺され、恩恵にあずかれなかったという声は少なくありません。医療との連携に遅れ?今回の改定は、診療報酬改定と時期がかぶる、いわゆるW改定となります。以前より進められている医療と介護の連携は、このW改定でますます強化されていくと考えられます。しかし、介護報酬の引き下げで医療の受け皿となるべき介護の整備が整わなければ、連携にも遅れが出るでしょう。その結果、早期退院や在宅復帰といった取り組みが上手く機能せず、「自立支援」「地域包括ケア」も名ばかりのものとなってしまう恐れがあります。介護ロボットの浸透?介護ロボットやICT・IoT機器の活用によって報酬が加算されれば、そうした機器が少しずつ介護の現場に浸透していくと考えられます。しかし、とくに介護ロボットは価格の高さが問題視されており、経営に余裕のない施設では導入が困難な現状があります。よって、一般的な普及にはまだまだ時間がかかるでしょう。注目が集まる2018年度の介護報酬改定4月から議論が重ねられている2018年度の介護報酬改定。具体的な議論は12月頃まで行われ、12月中旬に介護報酬に関する基本的な考え方が取りまとめられる予定です。最終的な改定が行われるのは、2018年4月です。前回の大幅なマイナス改定で、すでに大きな痛手を追っている介護業界。今回の改定で生き残れるか否かが決まるという厳しい状態に立たされている施設も少なくないはずです。 介護報酬の引き上げを求める署名活動 は、介護業界全体に漂う危機感の表れでしょう。介護ロボットONLINEでは、今後も介護報酬改定に向けた動きを追っていきます。 関連記事:介護ロボが夜勤職員の代わりに!見守りロボット導入で報酬加算、厚生労働省が発表 ▼2018年度介護報酬改定 最新記事はこちら▼ 【徹底解説!】平成30年度介護報酬改定 総まとめを読む <参考資料>厚生労働省「社会保障審議会 (介護給付費分科会)」(2017年10月23日 , http://www.mhlw.go.jp/stf/shingi/shingi-hosho.html?tid=126698 )厚生労働省「平成28年度介護事業経営概況調査」(2017年10月23日 ,http://www.mhlw.go.jp/toukei/list/153-3a.html ) 「次もマイナスはありえない」 介護関係団体、次期改定へ署名の協力を要請 (2017年10月16日) 安倍首相、介護職員のさらなる賃上げを言明 年末に具体策 財源は消費増税 (2017年9月26日) 「生活援助は誰にでもできる仕事じゃない」 ヘルパー協会、報酬引き下げに反発 (2017年9月16日)

先進的な取り組みで魅力的な現場作りを!東京都ロボット介護機器・福祉用具活用支援モデル事業に選出|社会福祉法人友愛十字会砧ホーム

先進的な取り組みで魅力的な現場作りを!東京都ロボット介護機器・福祉用具活用支援モデル事業に選出|社会福祉法人友愛十字会砧ホーム

東京都が行なった平成28年度ロボット介護機器・福祉用具活用支援モデル事業に、特別養護老人ホームとして唯一選出された、世田谷区にある社会福祉法人友愛十字会砧ホーム。モデル事業での取り組みは、専門的知見を有するアドバイザーによる、施設へのコンサルティング及び効果検証と、施設のロボット介護機器等導入の際の補助の2つがあります。モデル事業に応募した経緯から、介護ロボット導入後の今日までの状況、現場で働く介護職員の反響について、お話を伺ってきました。 歴史ある法人での先進的な動き 今回お話を伺った方:鈴木健太氏 こんにちは、砧ホームへようこそ。本日は看護師であり介護部部長の私、鈴木がお話させていただきます。 ―――早速ですが、東京都のロボット介護機器・福祉用具活用支援モデル事業に応募した経緯を教えていただけますか?私たちの施設では、先進的な取り組みを積極的に行おうと、モデル事業に応募する前からロボット体験会を開催していました。さらに、さまざまな福祉用具を試したり、施設に講師を招いて研修したりしていました。その取り組みの一貫として、介護ロボットのモデル事業の話を知り、応募を決めました。「この介護ロボットが欲しくて」とか、「施設で問題視されている課題を解決するため」というわけではなく、介護業界における先進的な取り組みのひとつとして、介護ロボット導入について考えていたことがきっかけと言えます。―――介護ロボットを導入したらどういった取り組みをしたいと考えていらっしゃいましたか?今後、さらなる介護職員人材不足が見込まれる中で、人が集まる施設になって、ケアの充実化を図れる魅力ある施設作りの一助になればと考えていました。具体的に言うと、介護ロボットを活用することで、 先進的な取り組みに積極的に挑戦したいという前向きな職員で溢れる職場にしたいなと。 ―――やはり、介護職員の人材不足というものは感じられますか? かなり感じています。私たちは人材確保の取り組みを含め、対外的なアピール力に課題を抱えているんです。「介護するのであれば、砧ホームに一度は入職しないと専門職として面白くないんじゃないですか?」とまではいきませんが、ゆくゆくは介護の登竜門的施設になれたらと考えているんです。そのため、社会福祉法人東京都社会福祉協議会が主催するアクティブ福祉in東京で、施設での取り組みを報告したりして、受賞をとおして世の中に知ってもらおうという動きはしているのですが、前述のとおり、アピール力が弱くて…なかなか難しいですね。介護ロボット導入したことで得られた反響―――水をさす質問かもしれませんが、介護ロボットに頼っている施設という印象を持つ方もいらっしゃるのではないでしょうか?そうですね。介護ロボットがいきなりポンとくるとそうかもしれませんが、私たちはずっと先進的な取り組みを行なっていたというのもあり、おかげさまで、介護ロボット導入の影響から、「私も介護ロボットを利用したケアをしてみたい」という介護職員からの問い合わせをいただいております。―――逆に集まってきているんですね!まさに期待通りなんです。前向きに学びたいという気持ちを持って入職いただくことで、現場も活性化するんですね。私たちが目指している現場の形になってきているかなぁと思います。日本の人口減少に比例し、介護する人口も減少する中で、昔ながらの介護思考では難しいという認識は、 砧ホームだけではなく広く業界に浸透しているのではと感じています。介護ロボットもそうですが、外国人介護士の受け入れなんかも昔なら考えられなかったと思いますし。施設を利用されている方のご家族からも、これからも新しいことを実践していってほしいという声をいただきます。―――確かに、ご家族の方だけではなく、少子高齢化は周知の事実ですものね。むしろ介護職員を労ってくださっている状況です。 介護職員の方にマッスルスーツを実演していただきました! ―――現在導入されている介護ロボットについて教えてください 。1番最初に持ってきたのが、イノフィスのマッスルスーツです。マッスルスーツとは、装着することで腰の負担を軽減してくれる腰補助用の介護ロボットです。担当の方にレクチャーいただいたのですが、当初装着に1分以上かかっていました。自分のポジションにあわせるのに時間がかかっていたんですね。しかし、4ヶ月経った今、慣れている職員に関しては、移動しながら10秒くらいでつけちゃうんです。それこそ変身しながら現場に駆けつけるではないですけど(笑)さらに、次の職員が着用しやすい脱ぎ方というのがあるんです。いろんな職員が使うので、バンドをゆるめて外しておくとか、使いながら発見していくこともあります。マイナス思考だと「面倒くさいなぁ、ダメじゃん」といった感じですぐ終わってしまいますが、みんな前向きにいろんな提案をし、「どうしたらいいんだろう?」と、随時改善し活用しています。うちにマッスル三浦と呼ばれている、マッスルスーツマスターがいるので、せっかくなので彼に実演してもらいましょう。 「こんにちは」と言いながら颯爽とマッスルスーツを着用しはじめる三浦さん 慣れた手つきでベルトをしめていく 歩きながらにも関わらずものの10秒で着用完了 ―――歩きながら10秒で着用完了は、さすがマッスル三浦さんですね! そうですね、もう慣れました。 ―――マッスルスーツを使う場面はどういったときですか? モデル事業なので、 課題の解決場面として計画したベッド上の排泄介助か、トイレ誘導の際に使用しています。夜勤中に使うことが多いのですが、明けの朝の疲労感が違いますね。 ―――どのくらいの時間装着していらっしゃるのでしょうか? けっして軽いわけではないので、長くても30分ちょっとくらいですね。 ―――30分だったらつけている方がいいですか? 朝の4時半から30分くらい排泄入るんですが、なかったときとは全然違います。ベッドの排泄介助を行うときはずっと前かがみの姿勢なんですが、本当に楽なんです。マッスルスーツがあってよかったと思います。 ご家族にも喜んでもらえた見守りケアシシステム対応ベッド フランスベット株式会社製見守りケアシステムM1―――見守りケアシステム対応のベッドについてはいかがでしょうか? 見守りケアシステムは、ベッドの上の体重のズレによって、状態を検知する介護ロボットです。まず、四隅に体重計がついていると思ってください。例えば、頭側の2つの荷重がなくなるとこの人は起き上がったな、片側に荷重が移ったら端座位になったな、全荷重がなくなったら立ち上がって離床されたな、といった具合に、寝ている方の状態を検知します。以前はマットを踏むことで立ち上がりを通知させる機器を使っていたので、さまざまなパターンに対応できるようになりました。このベッドは端座位の時点で鳴るので、以前の通知時にはすでに足がついてる、転倒の可能性が高い危険な状態の手前で、情報をキャッチすることができます。何より、設定が簡単なんです。誰でもすぐ使えます。コントローラーの表示どおりに、言われたとおりに設定するだけで完了です。通知は職員が持っているPHSに送られますし、画面には通知元の部屋番号も表示されているので、すぐ確認できます。左側のリモコンで設定を行う 当初補助金が600万に対して、8分の7、つまり、525万上限でるということで、全額ベッドにつぎ込む算段だったんです。「20台買える!」って。しかし現実はそうじゃなかった。4種類選んでという話になって。それでも10台増やすことができましたけど。また介護ロボットの種類も3種類に落ち着きました。―――職員から「覚えにくい」「使いづらい」といった声は聞こえましたか?もともと床に貼るタイプのセンサマットを使っていたので、スムーズに導入できました。設定も簡単ですからね。以前使っていた床のセンサは、養生テープで貼るんですけど、1ヶ月くらいではがれてきちゃうんです。床の清掃のたびに貼り直しが発生したこともあり、労力がかかり見栄えも悪かったんです。ベッドにはテープ貼りの労力はかからず、見栄えに関しては新品なので、逆に綺麗になりました。見守りベッドを導入したことで、ご家族からも、「新しいベッドにしていただいてありがとうございます」という喜びの声もいただきました。これは本当にありがたかったですね。介護ロボット周辺機器の費用ってどこが負担する?キング通信工業株式会社製シルエット見守りセンサ―――シルエット見守りセンサに関してはいかがですか? シルエット見守りセンサは、部屋に赤外線センサをつけて、 wi-fiルーターを中継地点とし、職員が持っているタブレットに情報を送る介護ロボットです。 以前使っていたセンサはベッドセンサという、圧がかかって反応するタイプなんですね。ベッドに2本の電極をかけて、電極が離れるとセンサが離床を感知する物理的なものなんです。それをシルエット見守りセンサに変えました。しかし、ひとつ問題になったのは、wi-fiの環境を整えないといけなかったということです。私たちの施設はwi-fi環境が整っておらず、そもそもwi-fi料金は補助の対象外になっているんです。そのため、施設でお金払って、自前で整えないといけないんです。―――介護ロボットだけではなく環境を整えるためにも費用がかかるのですね。当初の見積もりですと、ざっと5台くらいで足りるだろうということだったのですが、部屋の端にいてもタブレットに電波が届かないと意味がないため、結局15台必要ということになりました。しかし、やるって決めたからにはという感じで15台設置しました。―――タブレット端末にはどのような情報が届くのでしょうか。設定も操作も全てタブレットでできるんです。従来のものは寝返りだけでもPHSに通知がくるので、必ず駆けつけないといけなかったのですが、見守りセンサは寝返りひとつにしてもシルエットを確認し、壁側に寝返ったのであれば安心だなと判断できるので、駆けつける回数は減っていると思います。ただ、導入していきなり成果を発揮したかというとそうでもなく、より使いやすくするために細かい設定が必要でした。現在も改善途上ですが、それも面白さではありますね。介護ロボット導入することで現場は混乱?―――3種類の介護ロボットはどのように現場に浸透していったのですか?シルエット見守りセンサは、レクチャー受講チェック表を作って、業者から直接説明を受ける形でした。移行期間を設け、従来のセンサと平行して利用しつつ、職員が使えるようになったのを確認して古いものを外し、新しいもののみ残しました。ベッドタイプのものは簡単だったので、私が業者の説明を聞き、リーダーへレクチャーし、リーダーがメンバーにレクチャーしていった感じですね。1番大変だったのはマッスルスーツです。そもそもマッスルスーツがなくても自力で介護していましたし、重さが5kgあるんです。スポーツするときに利用するサポーターをイメージいただくと分かりやすいかと思いますが、着用の仕方を間違えると、マッスルスーツのサポートが得られないんです。効果を得られるポジションで着ることができないといけないんです。業者の薦めで、リーダー以上からレクチャーしていくことになりました。そして使えるメンバーを毎月4人ずつ増やしていこうと。しかし、途中でレクチャーを受けた者が私的な怪我で離脱するなど、うまく進まなくなってしまったんです。少ない人数でやるメリットとして、確実にレクチャーしやすい点が挙げられるかと思うのですが、今回はデメリットが露呈したというか、うまく進まず何やっているんだろうって。さらには取り組みが見えない部分もあったんです。―――取り組みが見えないというのは具体的にはどういった点でしょうか?マッスルスーツを着用している職員に対して、使い方をレクチャーされていない職員がフォローしきれないという事態が起きました。以前はポケットにナースコールをいれていたんですけど、マッスルスーツをつけているとナースコールが取れなかったり、5kgを背負っているので何か鳴ったときにパッと動けないんです。使っている者同士だとフォローの仕方が分かるのですが、使っていない職員には分からないのです。東京都とコンサルとの打ち合わせが7月にあって、このままではうまくいかないので計画を変更してはという話になって、それなら一斉にやってしまおうということになりました。4人ずつではなく、職員全員できるようになろうということで、レクチャーの仕方を業者に教えてもらって、職員同士で伝えていく流れにし、8月中に全職員が使えるようにするということで、まさに今やっているところです。施設で利用する際の介護ロボットの可能性について日々模索中―――ひとつのやり方がダメだと分かった場合、他の方法も考えていかないといけないですね。そうですね、それが今回の東京都の活用支援モデル事業の主な視点なんです。介護ロボットの利用者に対する効果は、開発業者が効果検証を行っています。今回のモデル事業は、介護ロボットを施設に導入し、施設の中でどのように行えば使っていけるようになるか見ているので、いい例だと思います。ですので、ひとつの方法ではうまくいかなく、方向転換してというのはひとつの報告になるのではないでしょうか。―――難しかったのは導入方法の部分であって、導入してからは順調に進んでいますか?導入した後も、改善点や問題点が報告されています。しかし、チームであったり体制が組まれているので、すぐにこうしていこうと都度フィードバックが可能となっています。改善点や問題点を吸い上げて克服していく体制を整えることも、介護ロボット導入にあたって必要な要素なのではと思います。―――介護ロボットを見てみたいと同業他社からの問い合わせがあったりしますか?見学会自体、モデル事業の取り組みの一貫として組み込まれているので、 今後行う予定です。 あと、海外から見学させてほしいという問い合わせが2件くらいあったのですが、調整がつかなくて実現はしませんでした。―――本日お聞きした中にネガティブな意見があまりないように感じますが? 便利な部分と便利すぎて便利じゃない部分があるという印象です。センサなので反応すると鳴っちゃうわけで、鳴ると確認するということが生じます。しかし、もともとセンサを使っていたので、とくに業務が増えたというわけではないのですが。現場職員の目線を業者に伝え、改善という名の機器のバージョンアップを常に行っていただいているので、私たちはより使いやすい仕組みだったり、手順だったりを模索していけたらいいかなと考えています。 導入する上で職員はどのように介護ロボットを考えていたの?―――介護ロボットは介護業界においてひとつの大きな変化だと思うのですが?もちろんマイナス思考の職員もいると思います。ただ、これ以外の取り組みでもそうですが、「みんなでやっていこう!」と、今までさまざまな課題をひとつひとつ達成してきました。話がずれてしまうかもしれませんが、以前オムツ0というケアが業界で主導されたときがあったんです。そこで、私たちもオムツを使わないケア、つまり、トイレでの排泄を行うために便通コントロールやトイレ誘導を積極的に行おうと。しかし、なかなか難しく、ゼロって達成できないんです。達成できなくても目標に向かっていく気持ちややりきる気持ちを、職員は身につけていると思うので、こうしましょうといったらみんながその方向に邁進できるような、施設ではありますね。―――施設職員が先進的な取り組みに前向きなんですね。スライディングシートやリフトを使った持ち上げない介護であったり、新しいケアに関して常にアンテナを張っています。介護ロボットやICTもそのひとつだと思います。ずっと昔のままでは魅力もないですし、そもそも今現場にいる職員ひとりひとりが魅力を作っていかないといけないので、前向きな取り組みをすることが施設の魅力づくりにつながっていくのではと考えています。―――その時々の時代の変化を受け入れて、対応していくということですね? 私も専門職なので、変化をポジティブに受け入れる施設じゃないと魅力を感じないということがあります。医療に医療機器があるように、福祉に福祉用具があって、それらを使いこなすのは当然それぞれ専門職の専門性かと。専門職にとって向上心というのは本当に大事なので、成長できる施設じゃないと面白くないですよね!編集部まとめ取材中、「時代の流れに沿った介護をまず行ってみる!」という強い気持ちがひしひしと伝わってきました。砧ホームの取り組みはケアの手法から介護ロボット導入まで広がりを見せました。まだまだ検証段階と鈴木さんはおっしゃっていましたが、確かな手応えとともに施設の発展に尽力する姿がとても印象的でした。 関連記事:人工筋肉で介護の腰痛問題を解決!マッスルスーツ| 株式会社イノフィス関連記事:離床はもちろんはみ出しも!人の動きを検知する「シルエット見守りセンサ」|キング通信工業株式会社

【体験レポ】大和ハウスの介護ロボット展示場「D’s TETOTE」に行ってみた!【前編】

【体験レポ】大和ハウスの介護ロボット展示場「D’s TETOTE」に行ってみた!【前編】

あの大和ハウスが、ロボット事業を展開しているのをご存知ですか?少子化と高齢化という2つの問題を前にして、大和ハウスが着手しているのがロボット事業です。取り扱う介護ロボットは、装着型のロボットスーツ「HAL®」やアザラシ型のメンタルコミットロボット「パロ」など多岐にわたります。そんな介護ロボットを展示しているショールームが、大和ハウス工業東京本社にあります。「介護ロボットに興味はあるけど、なかなか触れる機会がない」「一度体験してみたい」「どんな介護ロボットがあるのか知りたい」そんな思いを抱えている人は、ぜひ大和ハウスの介護福祉機器を展示している「D’s TETOTE」に行ってみましょう。今回は、介護ロボットONLINE編集部が「D’s TETOTE」に行ってみた感想をレポートします! どこにある?今回伺った介護福祉機器展示場「D’s TETOTE」は、大和ハウス工業 東京本社1階にあります。JR水道橋駅から徒歩2分程度にある本社ビルを入ると、すぐ左手にガラス張りの部屋が見えました。ここが、介護ロボットのショールーム「D’s TETOTE」です。入り口には「ご自由にお入りください」の文字が。心配な人は事前に予約しておこう。最近では、アジアやヨーロッパなど海外からの見学者も多いとか。今回は特別に、ロボット事業推進室グループ長 新倉氏にショールームを案内してもらいました。<ロボット事業推進室 グループ長 新倉氏何が見られる?「D’s TETOTE」では、大和ハウスが取り扱う介護ロボットが随時展示されています。展示されるロボットは日によって変わる場合があるので、目当ての介護ロボットがある人は事前に確認しておくと良いでしょう。今回展示されていたロボットは以下の通りです。 会社名 ロボット名 プールス株式会社 除菌タオルディスペンサー Purus(プールス) 株式会社知能システム メンタルコミットロボット PARO(パロ) CYBERDYNE株式会社 HAL®福祉用下肢タイプ(ハル) ユニバーサル・サウンドデザイン株式会社 会話支援装置 comuoon®(コミューン) 大和ハウス工業株式会社 狭小空間点検ロボット moogle(モーグル) キング通信工業株式会社 見守り支援ロボット シルエット見守りセンサ 株式会社TESS ペダル付き車いす COGY(コギー) 株式会社モリトー 免荷式リフト POPO(ポポ) 介護ロボットを見学&体験!ロボットの中には、実際に体験できるものもいくつかあります。さっそく編集部も体験させてもらいました!1.除菌タオルディスペンサー Purus(プールス)ひとつめは「Purus(プールス)」という自動おしぼり製造機。本体の中に除菌液とおしぼりのもととなる専用のロール紙が入っており、好みのおしぼりの長さや厚さを設定することが可能です。一見介護とは関係なさそうに思えますが、標準的なおしぼりより大きなおしぼりを作ることができるので、お手拭きや身体を拭く清拭(せいしき)などに利用されています。2.メンタルコミットロボット PARO(パロ)コミュニケーションロボットとして国内外で有名なPARO(パロ)。アメリカでは、認知症の方への医療機器として登録されています。体中にセンサーが搭載されており、撫でると動物と同じような反応を返してくれます。実際に触ったり抱っこしたりすると、見た目以上に高性能であることが容易に見て取れます。ぬいぐるみのような可愛らしさだけでなく、本物の動物のようなリアルさ、反応の多様さに驚きました。抱っこすると目を閉じて寝てしまうPARO(パロ)新倉氏は、「PARO(パロ)は言葉は発しませんが、撫でるだけで血圧が安定するなど、アニマルセラピーと同じような効果が期待できます」と説明します。利用者がPARO(パロ)に関わっている間の時間を有効活用することで、職員の負担軽減だけでなく、より質の高いケアを実現することもできそうです。3.ロボットスーツ HAL®(ハル)ロボット事業推進室の原点となった、HAL®福祉用(下肢タイプ)CYBERDYNE社のロボットスーツHAL®(ハル)。画像のHAL®福祉用(下肢タイプ)は、装着者自身の脚での歩行や立ち座りのトレーニングをアシストするロボットスーツです。立ち座りや歩行動作に不自由を感じる人でも、HAL®を使った運動を通じて身体機能を改善することができます。住宅だけでなく、医療機関や介護福祉施設の建築数でもトップクラスの大和ハウス。新倉氏は、「介護施設という建物の建築だけでなく、その建物で生活している方や業務に従事している方々へお役に立てる事はだろうかとスタートしたのがロボット事業です。HAL®のような商品を取り扱うことで、必要とされる方のお役に立て、オンリーワンの施設になるお手伝いもできると考えています」と話します。今回は、腰痛リスク軽減を目的としたHAL®介護支援用(腰タイプ)を装着してみました。HAL®介護支援用(腰)は、腰部負荷を低減して腰痛リスクを軽減してくれる本体重量は約3kgだが、装着してみるとあまり重さは気にならない腰とお腹まわり、大腿部へ合計4本のベルトをしめたら装着完了です。実際には皮膚にセンサーを貼り付け、そこから生体電位信号を読み取ることで意思に従った動作を補助してくれます。 4.会話支援装置 comuoon(コミューン)comuoon(コミューン)は、難聴者の方向けの卓上型会話支援装置です。本体正面から約30度の範囲内にいる人へ音の明瞭度・指向性・レスポンスの良さにより、話し手の声を聞こえやすくしてくれます。医療・介護施設はもちろん金融機関等のカウンターや調剤薬局にも多く導入されています。実際に聞いてみると、声が少し大きめに聞こえるのが分かります。新倉氏は、「健常な方だと音がちょっと大きくなっただけと感じるかもしれませんが、高齢による難聴や70デシベル程度の中等度難聴者の方であれば効果は実証済み、補聴器装着者や人工内耳でも高い改善効果が期待できます」と説明します。 5.見守り支援ロボット シルエット見守りセンサセンサが検知している情報を手前のタブレットで見ることができるシルエット見守りセンサは、シルエットで利用者の動きを判断することで、プライバシーに配慮しつつ危険を事前に通知してくれる見守り支援ロボットです。新倉氏は「無線環境で使用でき、電源を確保すればどこでも持ち運びできるのも魅力です」と説明します。展示場では、タブレットの表示画面を見ることもできます。関連記事:離床はもちろんはみ出しも!人の動きを検知する「シルエット見守りセンサ」|キング通信工業株式会社 6.足こぎ車いす COGY(コギー)COGY(コギー)はペダル付きの足こぎ車いすです。足こぎですが、一方の足で漕ぎ出すともう一方の足が動くという反射の機能を応用することで、軽度から重度の片麻痺の人の操作も可能にしています。左足を踏み出すと右足が反射で動き、前に進む。操縦も左手のみで行う現在は全国で約6000台、主に事福祉用具貸与事業者からの在宅レンタルや病院・介護施設のリハビリスペースなどで使われています。新倉氏は「脳梗塞や脳卒中で片麻痺になられた方が外に出る喜びを感じていただいたり、運動量をあげていただくためにも有効」と説明します。実際に操作してみると、漕ぎ出しの軽さを実感します。左手だけの操縦も想像より簡単で、すぐ覚えられました。 7.免荷式リフト POPO(ポポ) 免荷式リフトのPOPO(ポポ)は、リフト機能で立ち上がりを支援したり、免荷機能で歩行時の負担を軽減してくれる介護ロボットです。利用者は身体にハーネスを装着し、リフトで持上げられながら立ち上がります。 ハーネスは腰と大腿部に取り付ける。操作は上げ下げの2つだけだ歩行時も自分の体重を免荷してくれるため、膝が痛いケースや手術後の早期トレーニングにも適用できます。また、免荷機能により床から足が離れても転倒しないため、転倒恐怖症を持つ高齢者の方も安心して歩行訓練ができます。「膝を落としてみてください」の指示に恐る恐る下半身の力を抜く。足を離してもハーネスがしっかり身体を支えてくれた以上が、今回見学できた介護ロボットでした。画像で見たことはあっても実際に目にしたことがなかったものばかりで、非常に新鮮でした。PARO(パロ)やcomuoon(コミューン)、POPO(ポポ)は、体験してみないと分からない魅力があります。言葉の説明だけでなく、実感として介護ロボットの良さを感じてみたいという人にとって、有意義な時間が過ごせること間違いなしです。 予約不要。誰でも入場可能介護福祉機器を展示する「D’s TETOTE」は大和ハウス工業 東京本社1階にあり、誰でも入場可能です。ただし、展示されている介護ロボットが入れ替わる可能性があるため、心配な人は事前に予約しておくと良いでしょう。予約は 大和ハウス工業のロボット事業ページ からできます。 後編 では、大和ハウスの介護ロボットにかける想いを伺います!後編を読む→ 【インタビュー】なぜ大和ハウスが介護ロボットを?「D’s TETOTE」で聞いてみた【後編】 編集部まとめロボット事業の今後の展開への質問に対して、「2025年問題を前にして、まだまだ暗中模索している最中だ」という率直な言葉が印象的でした。介護ロボットはあくまで「世の中を良くする」手段であり、目的ではないことを強調する新倉氏のインタビューからは、介護ロボットの課題よりもむしろ可能性を感じます。介護ロボットに興味のある人もない人も、一度実物を触って体験してみることで、介護ロボットはもちろん介護そのものについても理解が深まるのではないでしょうか。 『CYBERDYNE』、『ROBOT SUIT』、『ロボットスーツ』、 『ROBOT SUIT HAL』、『ロボットスーツHAL』、『HAL』、 『Hybrid Assistive Limb』 は、CYBERDYNE株式会社の登録商標です。 「メンタルコミットロボット」は国立研究開発法人産業技術総合研究所の登録商標です。 「パロ」は株式会社知能システムの登録商標です。 『POPO』『ポポ』は株式会社モリトーの登録商標です。 『comuoon』はユニバーサル・サウンドデザイン株式会社の登録商標です。 『プールス』『Purus』はプールス株式会社の登録商標です。 『COGY』『コギー』は株式会社TESSの登録商標です。

介護ロボット一覧表【種類別 】計65機器※随時更新

介護ロボット一覧表【種類別 】計65機器※随時更新

さまざまなタイプが続々発売されている介護ロボット。介護ロボットの種類は、ロボットスーツのようなタイプやぬいぐるみのようなものまで多岐にわたります。ここでは介護ロボットの種類を紹介し、それぞれの介護ロボットを一覧にまとめました。※2018/05/28更新介護ロボット、約7割が「導入していない」――導入阻む原因1位は「価格」|ウェルクスが「介護ロボット」に関する調査を実施介護ロボットの価格が気になる!いくらで買えるのか調べてみた【HAL、PALRO、パロetc】介護ロボットの普及率はどのくらい?普及を阻む3つの要因介護ロボットの3つの領域介護ロボットの中には、一見ロボットには見えないようなものまであり、「介護ロボットって何だろう?」「どのような種類があるの?」と疑問に思う方も多いのではないでしょうか。介護ロボットの種類は、現在大きく3つに分けられています(※)。 介護支援型のロボット 自立支援型のロボット コミュニケーション・セキュリティ型のロボット です。 ※公益社団法人かながわ 福祉サービス振興会 介護ロボット推進本部より 介護支援型ロボット介護支援型ロボットは、介護者の介護業務を支援するロボットです。移乗や入浴、排泄などの介護業務は、介護者の身体的・精神的負担となります。これらの負担を介護ロボットによって軽減することで、腰痛予防、介護スタッフの離職率低下、より質の高いケアの実現など、さまざまなメリットが期待できます。 介護支援型ロボット一覧 ロボット名 会社名 説明 HAL®介護支援用(腰タイプ) CYBERDYNE(サイバーダイン) 株式会社 皮膚にセンサーを貼り付け、生体信号を読み取り動作時のパワーををアシストするロボットスーツ。 スマートスーツ 株式会社スマートサポート 機械的な動力を用いず、弾性体(ゴム)の張力だけで軽労化効果を発生させるパワーアシストスーツ。 マッスルスーツ 株式会社イノフィス(イノフィスの取材記事を読む) 人工筋肉で腰にかかる負担を補助する装着型の腰補助用デバイス。 美浴 株式会社エア・ウォーター(エア・ウォーターの取材記事を読む) 半自動で、入浴介助の時間を約1/3まで短縮可能なドーム型のシャワー入浴装置。 リショーネPlus パナソニックエイジフリー株式会社 (パナソニックエイジフリーの取材記事を読む) ベッドと車いすを分離合体させることによって、ベッドと車いすの移乗介助を手助けするロボティックベッド。 愛移乗くん 株式会社アートプラン(アートプランの取材記事を読む) 下半身に障害がある人向け移乗補助装置。本体におんぶされるイメージで寄りかかり、リモコン操作で90°回転して移乗。 ドリーマー アドロールス株式会社(アドロールスの取材記事を読む) 専用カップからでる温水が出て陰部と肛門を洗浄。完全自動化した全自動排泄処理ロボット。 AYUMI EYE 株式会社早稲田エルダリーヘルス事業団(早稲田エルダリーヘルス事業団の取材記事を読む) 利用者の腰にベルトで装着して歩くだけで身体機能測定ができる歩行解析デバイス。 PiT Care リーフ株式会社(リーフの取材記事を読む) 高齢者の歩行能力を簡単に測定・記録できる歩行評価インソール。TUGテスト、歩行テスト、片脚立位テストなどにも対応。 ヘルパー育 キョウワアグメント株式会社(キョウワアグメントの取材記事を読む) 吊り下げ型リフト式移乗機の問題解決を目指した床走行式リフト。スリングシートを装着し、アームに引っ掛けて移乗する。 Keipu 株式会社アイザック(アイザックの取材記事を読む) ベッドや車椅子から直接のり移れる新しいスタイルの移乗・移動ロボット。その場で360度旋回できるのが特長。 ごっくんチェッカー 株式会社ハッピーリス(ハッピーリスの取材記事を読む) 嚥下音を”聞ける化”・”見える化”して、正しく飲み込めているかを確認できる介護ロボット。誤嚥していないか、喉頭残留がないかなどが判断できる。 ケアコラボ ケアコラボ株式会社(ケアコラボの取材記事を読む) クリエイティブなケアをするための新しい介護記録ソフト。利用者ごとにタイムラインが存在し、そこにスタッフやご家族が「記録」を投稿していくというスタイルが特徴。 ROBEAR 住友理株式会社 介護支援ロボットの研究用プラットフォーム。熊型で、寝たきりの要介護者にも対応できる移乗支援ロボットとして動くデモ動画が話題に。 自動寝返り支援ベッド  フランスベッド株式会社(フランスベッドの取材記事を読む) 体位変換にかかる負担を減らすために、自動で寝返りをサポートしてくれる介護ベッド。般的な3モーターの介護ベッドに自動寝返り機能が備わっており、ゆっくりとベッドを傾けることで体位変換を行うことができる。 ロボヘルパーSASUKE マッスル株式会社 ベッド⇔車いす間の移乗介助をアシストする移乗アシストロボット。 自立支援型ロボット自立支援型ロボットは、要介護者の自立を支援するロボットです。移動や食事、排泄といった日常生活動作の支援だけでなく、リハビリをサポートして将来的な自立を支援するタイプもここに含まれます。 自立支援型ロボット一覧 ロボット名 会社名 説明 Honda歩行アシスト 本田技研工業株式会社 「倒立振子モデル」に基づく効率的な歩行をサポートする歩行訓練機器。 ACSIVE(アクシブ) 株式会社今仙技術研究所 (今仙技術研究所の取材記事を読む) 「受動歩行」理論に基いて作られた無動力の歩行支援機。 ReWalk 株式会社安川電機 脊髄損傷者用歩行アシスト装置。 Tree リーフ株式会社 (リーフの取材記事を読む) 足圧測定を装着し、音と映像に合わせて的確なリハビリができる歩行リハビリ支援ツール。 愛移乗くん アートプラン株式会社(アートプランの取材記事を読む) 下半身に障害がある人向け移乗補助装置。本体におんぶされるイメージで寄りかかり、リモコン操作で90°回転して移乗。 RT.1、RT.2 RT.ワークス 株式会社(RT.ワークスの取材記事を読む ) ハンドルに手を添えて歩くだけで最適なアシストをしてくれる、ロボットアシストウォーカー。 キューレット アロン化成株式会社(アロン化成の取材記事を読む) 新幹線のトイレと同じ真空式を採用した水洗ポータブルトイレ。 流せるポータくん 株式会社アム(アムの取材記事を読む) 水があふれでないタイマー機能を搭載した水洗ポータブルトイレ。3種類の施工方法から選べる。 リトルキーパス 株式会社幸和製作所(幸和製作所の取材記事を読む) 上り坂・下り坂や転倒につながる急加速、横傾斜を検知し、状況に合わせて全自動でアシストをしてくれるオートサポート歩行車。 ラップポン 日本セイフティー株式会社(日本セイフティーの取材記事を読む) 排泄物を自動で袋に包んで密封してくれる、水を使わないポータブルトイレ。 マイスプーン 株式会社セコム(セコムの取材記事を読む) 手の不自由な方が体の一部を動かすだけで、自分で食事ができるようにするロボット食事支援ロボット。 服薬支援ロボ ケアボット株式会社(ケアボットの取材記事を読む) 設定した時間に自動的に薬を排出することで、薬の飲み過ぎや飲み忘れ、飲み間違いを予防してくれる服薬支援ロボット。 Flatia 株式会社カワムラサイクル(カワムラサイクルの取材記事を読む) ボットセンサが歩道の傾斜や歩行状態を検知し、それに合わせて自動でアシスト・ブレーキを行う電動機能アシスト付き歩行車。 ベッドサイド水洗トイレ TOTO株式会社(TOTOの取材記事を読む) 水洗トイレでありながら、従来のポータブルトイレと同様にベッドのそばに後付けで設置することができる、動かせる水洗トイレ。 モフトレ 株式会社Moff(Moffの取材記事を読む) IoTを使った介護事業所向けの自立支援サービス。「Moffバンド」が動きを計測し、結果や分析内容がタブレット上に表示される。 DFree トリプル・ダブリュー・ジャパン株式会社(トリプル・ダブリュー・ジャパンの取材記事を読む) 下腹部に装着することで体内の動きを検知・分析し、排尿のタイミングを予知・通知してくれる排泄予知ロボット。 RODEM 株式会社テムザック(テムザックの新商品発表会レポートを読む) 一般的な車いすが「前から“座る”」形式であるのに対し、RODEMは「後ろから“乗る”」形式をとっているのが特徴。 パワーアシストハンド 有限責任事業組合LLPアトムプロジェクト 空気の膨張・収縮をによって、手指関節のリハビリテーションを行うリハビリ補助ロボット。 Hug 富士機械製造株式会社 ベッドから車椅子、車椅子からトイレといった座位間の移乗動作や、脱衣所での立位保持をサポートする移乗サポートロボ。 コミュニケーション・セキュリティ型ロボット コミュニケーション型ロボットは、利用者とコミュニケーションをとったり、ロボットがアウトプットするコミュニケーションを手段として用いることで、利用者の活動を向上させるロボットです。言語を使ったコミュニケーションをとるものだけでなく、非言語的なコミュニケーションをとるものも含まれます。 コミュニケーション型ロボット一覧 ロボット名 会社名 説明 PALRO(パルロ) 富士ソフト株式会社 AIによる自律的な会話、歩行、遠隔操作ができるコミュニケーションロボット。 ユニボ ユニロボット株式会社 個人の趣味・嗜好・生活習慣を学習し、交流を促進するソーシャルロボット。 いっしょに笑おう!うなずきかぼちゃん ピップRT株式会社(ピップRTの取材記事を読む) 5種類のセンサやスイッチを内蔵し、接し方によって反応を返す家庭向けのコミュニケーションロボット。 Tapia(タピア) 株式会社MJI タッチパネルモニタを搭載し、ビデオ通話や天気予報案内をするライフパートナーロボット。手のひらサイズの「Tapia mini(タピアミニ)」も。 BOCCO ユカイ工学株式会社(ユカイ工学の取材記事を読む) 専用アプリを通じて、音声またはテキストメッセージをやりとりできる、「家族をつなぐ」コミュニケーションロボット。 テレノイド 株式会社テレノイドケア(テレノイドケアの取材記事を読む) 石黒浩教授によって開発された遠隔操作型アンドロイド。想像力を掻き立てる造形でコミュニケーションを引き出す。 OriHime(オリヒメ) 株式会社オリィ研究所(オリィ研究所の取材記事を読む) 「孤独の解消」を目指して開発された走査型の分身ロボット。遠隔で通話ができる。 ロボコネクト(Sota) NTT東日本株式会社(NTT東日本の取材記事を読む) クラウド型ロボットプラットフォームサービス「ロボコネクト」とコミュニケーションロボットのSotaがファシリテーターとなり、レクリエーションの司会進行するサービス「Sotaレク」。 りつこ式レクササイズ フューブライト・コミュニケーションズ株式会社(フューブライト・コミュニケーションズの取材記事を読む) Pepperを使った高齢者用レクリエーションアプリ。比較的介護度の低い人がターゲット。 健康王国 for Pepper 株式会社エクシング(エクシングの取材記事を読む) Pepperを使った音楽療養コンテンツ。体操やクイズなどのレクリエーションができる。 なでなでねこちゃん トレンドマスター株式会社(トレンドマスターの取材記事を読む) 4つのセンサーが動きを感知し、撫でられた場所にあった鳴き声をあげる、猫型のコミュニケーションロボット。 泣き笑い たあたん フランスベッド株式会社(フランスベッドの取材記事を読む) 手足に触れると赤ちゃんを模したセラピー人形が泣き声や笑い声をあげたりする、赤ちゃん型コミュニケーションロボット。 まいにちロボレク 株式会社ロゴス(ロゴスの取材記事を読む) Pepperを使った介護施設向けのロボアプリ。人レクリエーションと全体レクリエーションの2コース搭載している他、顔認証機能、問題出し分け機能、データ蓄積機能を搭載。 パロ 知能システム株式会社 アザラシ型のコミュニケーションロボット。アメリカでは、認知症の方への医療機器として登録。体中にセンサーが搭載されており、撫でると動物同様に反応。 ここくま 株式会社NTTドコモ・BCC株式会社 他(BCC株式会社の取材記事を読む 離れて暮らす家族をつなぐための、新しいコミュニケーションツール。テディベア型のコミュニケーションロボットにボイスメッセージ機能やおはなし機能などを搭載。 こんにちは赤ちゃん トレンドマスター株式会社(トレンドマスターの取材記事を読む 「赤ちゃんと暮らす幸せ」を基本コンセプトに据え、1歳児をモチーフに開発したコミュニケーションロボット。 Qoobo ユカイ工学株式会社(ユカイ工学の取材記事を読む 犬や猫などのペットの代わりとしていやしを感じてさせるクッション型のセラピーロボット。 スマイビ 株式会社東郷製作所(東郷製作所の取材記事を読む 目・口・首の動きや声、ランプで喜怒哀楽を表現する赤ちゃん型コミュニケーションロボット。 Kibiro 株式会社FRONTEOコミュニケーションズ(FRONTEOコミュニケーションズの取材記事を読む 離れた場所にいても専用アプリから生活の様子を確認したり、コミュニケーションをとることが可能。 セキュリティ型ロボットは、利用者の動きなどに応じて介護者へ状況を通知し、離れた場所からでも見守りを可能にするロボットです。見守り支援型ロボットとも呼ばれます。 セキュリティー型ロボット一覧 ロボット名 会社名 説明 おへやプラス ニフティ株式会社(ニフティの取材記事を読む) 部屋の温度・湿度の見守りと、遠隔のエアコン操作による室温調整が可能な見守りサービス。 おでかけキャッチ フランスベッド株式会社(フランスベッドの取材記事を読む) 見守る側の家族や介護者が認証キーを持つシステムをとる認知症の外出通報システム。レンタル利用者を対象とした個人賠償責任保険付帯サービスも。 Mi-Ru(ミール) ワイエイシイエレックス株式会社(ワイエイシイエレックスの取材記事を読む) カメラを使った介護施設向け見守りシステム。専用携帯端末からの声がけが可能。 眠りスキャン パラマウントベッド株式会社(パラマウントベッドの取材記事を読む) マットレスの下に敷くだけでベッド上に居る人の状態をリアルタイムでモニタリングできる、非接触型の見守りシステム 。 Neos+Care(ネオスケア) ノーリツプレシジョン株式会社(ノーリツプレシジョンの取材記事を読む) 3Dセンサを用いて人の動きを検知しシルエット画像で表示する見守りができる予測型見守りシステム。 まもる~の ASD株式会社(ASDの取材記事を読む) 入床・入眠・離床がひと目で分かる睡眠見守りセンサー。 アースアイズ アースアイズ株式会社(アースアイズの取材記事を読む) AIを搭載し、人の姿や動作を分析して通知するカメラを使った見守りシステム。 いまイルモ 株式会社ソルクシーズ(ソルクシーズの取材記事を読む) 照度センサーや温度センサー、湿度センサーなど部屋の環境を検知する見守りシステム。「PaPeRo i」というコミュニケーションロボットを活用したサービス「いまイルモ PaPeRo i」も。 シルエット見守りセンサ キング通信工業株式会社(キング通信工業の取材記事を読む) ベッド上の空間を検知する赤外線センサを使った見守りシステム。 OWLSIGHT福祉用(施設向け) 株式会社イデアクエスト (イデアクエストの取材記事を読む) 慶應義塾大学理工学部 中島真人教授が開発した技術に基づく、個人の識別せずに危険を検知する見守りシステム。 見守りケアシステムM-2 フランスベッド株式会社(フランスベッドの取材記事を読む) ベッド上の利用者のの離床動作を検知して通知するベッド内蔵型の見守りロボット。体重測定機能もあり。 Dream Care 株式会社DREAM TOKYO(DREAM TOKYOの取材記事を読む) バイタルセンサーを活用した非接触型の見守りシステム。入居者を見守るだけでなく、プライバシーを守りながら施設のリスクマネジメントにも貢献する機能が特徴。 ベッド見守り支援ソリューション NECネッツエスアイ株式会社・トーテックアメニティ株式会社(NECネッツエスアイ・トーテックアメニティの取材記事を読む) 「見守りライフ」を活用した見守りソリューション。主な機能は、離床検知機能、健康見守り機能、同時見守り機能、メール配信機能の4つ。 ライフリズムナビ+Dr. エコナビスタ株式会社(エコナビスタの取材記事を読む) 「リアルタイムの見守りにプラスして、日々の健康状態を見える化し、変化の予兆をいち早く捉えることに力を入れた次世代見守りロボット。 今のところ、多くの市販されている介護ロボットは、この3つのどれかに分類できます。もっとも、ひとつの介護ロボットに、二つ以上の機能を備えるものも少なくありません。例えば、「愛移乗くん」(株式会社アートプラン)は、移乗介助を支援してくれる「介護支援型」という側面に加え、人によっては誰の手も借りずに自ら移乗できるようになるという点で、「自立支援型」のロボットでもあります。 厚生労働省・経済産業省による分類 介護ロボットの支援事業を主導する厚生労働省と経済産業省は、とくに重点的に開発をすすめる分野として、下記の6分野13項目を策定しました。 移乗介護(装着型/非装着型) 移動支援(屋外用/屋内用/装着型の歩行支援) 排泄支援 (ポータブルトイレ/排泄予測/トイレ内でのサポート) 見守り・コミュニケーション(介護施設用/在宅介護用/コミュニケーションロボット) 入浴支援 介護業務支援 この分類は、あくまで政府が優先的に開発・普及を進めたいと考えるロボットを元にしているので、この分類に収まらない介護ロボットも当然存在します。例えば、利用者の服薬を支援するロボットや食事を支援するロボットなどがすでに商品化されています。 その他の介護ロボット一覧 ロボット名 会社名 説明 マイスプーン 株式会社セコム(セコムの取材記事を読む) 食事支援 ケアボット 服薬支援ロボ(ケアボットの取材記事を読む) 服薬支援 ごっくんチェッカー ハッピーリス (ハッピーリスの取材記事を読む) 嚥下支援 まとめ 介護ロボットは、目的によって大きく3種類に分けられるのが一般的となっています。厚生労働省や経済産業省は、さらに細かく5分野8項目を設け、その分野から重点的に開発や導入支援を行っています。介護ロボットの進歩は、ロボット技術・介護技術の進歩とともにあります。今後、技術の進歩によって現在の3領域から徐々に細分化していく可能性は十分に考えられます。CYBERDYNE社のHAL®のように、介護ロボットから医療機器へクラスチェンジするものも出てくるでしょう。※商品の追加希望がございましたら、お気軽に 問い合わせフォーム よりご連絡下さい。

介護ロボが夜勤職員の代わりに!見守りロボット導入で報酬加算、厚生労働省が発表

介護ロボが夜勤職員の代わりに!見守りロボット導入で報酬加算、厚生労働省が発表

2018年4月に行われる介護報酬改定。すでに改定に向けてさまざまな議論が行われています。そんななか、厚生労働省は見守りロボットを導入することで加算対象となる夜勤職員の数を減らしてもよいとする方針を固めました。一言で言えば、見守りロボットが夜勤職員の代わりになるということです。見守りロボットとは?どのくらい導入したら加算が取得できるの?など、詳しく解説していきます。※2018/01/09更新しました。 見守りロボが夜勤職員の代わりに!?夜間職員配置加算が緩和話題になっているのは、「夜勤職員配置加算」の緩和です。見守りロボットの導入で、「夜勤職員配置加算」を取得しやすくしようとしているのです。夜勤職員配置加算とは?夜勤が発生する特別養護老人ホーム(以下、特養)では、介護の質を保証するためおよび介護職員の過負担を防ぐために、夜間に配置する最低人員数が決められています。介護報酬制度では、この最低基準よりも多く夜間に人員を配置した場合、報酬加算するシステムがあります。これを夜勤職員配置加算と呼びます。現行のルールでは、夜間に最低基準よりも1人以上多く職員を置いた場合に報酬が加算されます。加算要件に「見守りロボット」が追加される?今回の改定では、「最低基準よりも1人以上多く置いた場合」という加算要件に以下の2つの要件を追加しようとしています。1.ベッド上の入所者の動向を検知できる見守りロボットを、入所者数の15%以上に設置している場合 2.見守りロボットを安全かつ有効に活かすための委員会を設置し、必要な検討を行っている場合この両方を満たしている場合に、夜勤職員の数が最低基準を0.9人上回っていれば取得できるようにするとしています。つまり、見守りロボットが夜勤職員の0.1人分に相当するということです。これによって夜勤職員の数を減らすことはできなくとも、職員の勤務時間を減らすことはできるので、休憩時間が多くとれるなどのメリットがあると考えられます。見守りロボットの効果は?気になるのは、見守りロボットが本当に夜勤職員0.1人分の働きができるのか?という点です。この疑問に応えるべく、厚生労働省は平成29年5月~8月にかけて見守りロボットの効果検証を実施しました。この検証により、見守りロボットには介護職員の負担軽減効果や業務改善効果があると判明したのです。ナースコールによる訪室回数が6分の1に減少実証研究では、 非接触の見守りシステム  OWLSIGHT (アウルサイト)福祉用 や マット式見守りシステム 眠りSCAN を含む7機種が採用されました。その結果、導入後の訪室回数が減少したという結果がでたのです。とくにナースコールによる訪室は導入前の6分の1まで減っていることから、介護職員の負担を減らしつつ、必要なときに訪室できていることがわかります。ヒヤリハット、介護事故が0件に!ふたつめの効果として、ヒヤリハットや介護事故の減少があげられます。見守りロボット導入から3回調査が行われましたが、回数を重ねる毎にヒヤリハットや介護事故の件数がすくなくなっていき、最終的には0件になっています。半数以上の介護職員が高評価介護職員への聞き取り調査では「夜間も安心して見守ることができる」と回答したのが50%、「介護者の心理的負担が軽くなる」と回答したのが42.8%と、過半数が好意的な評価をくだしています(複数回答)。ただし、「必要以上に見に行くこととなってしまう」と18.8%が回答しており、状況や使い方によっては、導入前よりも訪室を増やしてしまう可能性も示唆されています。対象となる見守りロボットは未定。今回の基準緩和の対象となる見守りロボットについては、現在のところ「 高齢者がベッドから落ちそうになったり、はいかいしたりした場合、センサーが感知して知らせる機器 」とのみ報道されています( NHKニュース より引用)。よって、対象となる見守りロボットがはっきりと明示されているわけではありません。ここでは、厚生労働省による実証実験に採択されたロボットや、経済産業省の「ロボット介護機器開発・導入促進事業」において開発された介護ロボットを中心に、すでに市販されている見守り機器をご紹介します。※ここでご紹介する見守り機器がかならずしも介護保険に適用する見守りロボットであるというわけではありません。Neos+Care(ネオスケア)Neos+Care(ネオスケア)は、3Dセンサを用いて人の動きを検知し、それをシルエット画像で表示することで、早く正確に、しかもプライバシーに配慮しながら見守りができる予測型見守りシステムです。2017年春には「生体モニターオプション」も追加され、対象者の3種の生体状態(体動:身体を動かす動作、静止:椅子やベッドで安静にしている動作、停止:生体反応がない状態)をリアルタイムに把握することができるようになりました。開発メーカーによれば、 Neos+Care(ネオスケア) を導入した現場からは「転倒の回数が減った、転倒者の数が減った」という反響や、駆けつけの前に状況が確認できるので、実際にケア時間の削減につながったというデータもあるとのことです。 取材記事はこちらから 業界初!予測型見守りシステム「Neos+Care(ネオスケア)」|ノーリツプレシジョン シルエット見守りセンサシルエット見守りセンサは、ベッド上の空間を検知する赤外線センサを使った見守りシステムです。センサによって起床やはみ出し、離床を検知して通報するだけでなく、端末を使って離れた場所からも様子が確認できるのが特徴です。開発メーカーによれば、シルエット画像を確認することで本当に今すぐ駆けつけが必要かどうか判断できるため、不要な駆けつけを減らすことが期待できるとのことです。取材記事はこちらから離床はもちろんはみ出しも!人の動きを検知する「シルエット見守りセンサ」|キング通信工業株式会社 OWLSIGHT (アウルサイト)福祉用OWLSIGHT (アウルサイト)福祉用は、非接触・無拘束のベッド見守りシステムです。ベッドの上に取りつけることで、ベッドの上での立ち上がりや離床などの動きの変化はもちろん、悶えや震え、呼吸などの非常に小さな動きも検出できます。開発メーカーによれば、のどや胸の小さな動きも捉えることができるため、見守りだけでなく、無呼吸症候群の方が寝ている間にちゃんと呼吸できているか、脳梗塞で胸の筋肉が麻痺してしまった方がリハビリでどれくらい改善されたか、などさまざまな活用シーンが考えられるとのことです。取材記事はこちらから 慶応大学発ベンチャーが開発!非接触の見守りシステム 「OWLSIGHT (アウルサイト)福祉用」|株式会社イデアクエスト 眠りSCAN眠りSCANは、マットレスの下に敷くだけでベッド上に居る人の状態をリアルタイムでモニタリングできる、非接触型の見守りシステムです。センサーは体動や呼吸・心拍などを検知します。それらの情報から睡眠・覚醒・起き上がり・離床などの状態を判断し、リアルタイムでモニター表示します。開発メーカーによれば、状況を見える化することはスタッフの精神的負担の軽減につながるだけでなく、状況に合わせて介護の優先順位をつけることで、目が覚めているときに介護するなどして入居者の睡眠を確保しつつ、巡視業務にもメリハリをつけることができるとのことです。実際に眠りSCANを全床に設置している施設からは、「夜間の見守りが楽になった」という声があがっていると言います。取材記事はこちらから ケアプラン改善にも!次世代マット式見守りシステム「眠りSCAN」|パラマウントベッド株式会社 Mi-Ru(ミール)Mi-Ru(ミール)は、カメラを使ったポール状の介護施設向け見守りシステムです。カメラの映像から利用者の動きを判断し、危険と思われる動きを察知したら端末で通知します。遠隔でも映像を確認できますが、任意でモザイク映像に切り替えることができるので、プライバシーにも配慮されているといえます。特徴は遠隔から声がけができること。「今行きますね」などの声かけで、駆けつけるまでに利用者に安心感を与えることができます。取材記事はこちらから 遠隔で声掛けもできる!ポール状施設向け見守りシステム  Mi-Ru(ミール)|ワイエイシイエレックス株式会社 見守りケアシステム M-2画像: フランスベッド株式会社HP より「見守りケアシステム M-2」は、ベッド利用者の離床動作を検知して通知するベッド内蔵型の見守りロボットです。起き上がりや離床を通知するだけでなく、身体を動かすことが困難な方の体重を毎日測ることができる「体重測定機能」や、介助時や食事の際にセンサー機能を一時停止しても再度検知を開始する「自動見守り再開機能」を標準搭載している点が特徴です。オプションで、行動特性の記録ができる「ログ解析ソフト」機能もあります。  見守りロボットのこれまでとこれから上で紹介した以外にも、さまざまな見守りロボットがこれまでに開発されてきました。経済産業省の事業である「ロボット介護機器開発・導入促進事業」では、他分野と比較してもっとも多い35社が見守りロボットの開発に乗り出しています。 介護ロボットONLINEが独自に行った調査 では、半数を超える61.5%の人が 「今後導入する予定のある介護ロボット」に「見守り支援型」をあげており、介護施設も高い関心を寄せていることが分かりました。さらに 介護ロボットONLINE独自の取材 では、すでに「シルエット見守りセンサ」を導入している施設の声として「駆けつけの回数が減っていると思う」という聞き取りも行っています。見守りロボットの有用性は、すこしずつ証明されてきていると言えるでしょう。今後の社会保障審議会に注目!ロボットスーツや大型の移乗支援ロボットに比べて安価な商品も多く、安全面でも不安が少ない見守りロボットは、介護ロボットとしては導入へのハードルも低いといえます。厚生労働省の実証研究では、見守りロボットによって介護職員の負担や介護事故が減少するという結果もでています。見守りロボット導入に加算がつけば、費用対効果の面でも期待が高まるでしょう。介護ロボットONLINEでは、今後も見守りロボットの取材を積極的に行っていきます。 <参考資料> 厚生労働省(2017年)第153回社会保障審議会介護給付費分科会資料 厚生労働省「介護ロボットの導入支援及び導入効果実証研究事業」公募開始 (2017/12/13)

2018年の介護報酬改定を解説!介護ロボット導入で加算も

2018年の介護報酬改定を解説!介護ロボット導入で加算も

▼2018年度介護報酬改定 最新記事はこちら▼ 【徹底解説!】平成30年度介護報酬改定 総まとめを読む 2018年度、3年ぶりに介護報酬が改定されます。これまで介護ロボットONLINEでは、「つぎの改定では介護報酬が引き下げられるのではないか?」と予想してきました。しかし11月に入ってから、引き下げ論から一転、引き上げ論へと軌道修正がはかられています。介護報酬が引き上げられれば、事業所の経営にも余裕ができ、そこで働く介護職員の給与もあがる可能性があります。一方で、介護報酬の出どころである我々の税金や、サービス利用者の自己負担額があがることにもつながります。今回は、どのサービスの報酬が引き上げられるのか、はたまた引き下げられるのかについて、現時点での方針をまとめていきます。さらに、そうした改定によって介護業界はどのように変わるのか、再度予想してみました。引き下げ論から一転、介護報酬引き上げへ!しかし…2017年12月11日時点で、政府は次回の改定で介護報酬を引き上げる方向で調整を続けています。2017年10月、11月の2度に渡り財務省が介護報酬のマイナス改定を要求したことをうけ、前回同様2018年度の改定でも介護報酬は引き下げられるのではないかというのがこれまでの大方の見方でしたが、そうした風潮をくつがえす結論といえます。この引き上げ論の背景には、 前回のマイナス改定による事業所の経営悪化 慢性的な人手不足 引き下げに強く反対する関係団体による署名活動などがあると考えられます。ただし、引き上げ幅は微増となる見通しで、サービスによっては引き下げになることも検討されています。引き下げ or 減算されるサービスは?まず、どのサービスがどれくらい引き下げられるのか、あるいは減算されるのかを見ていきましょう。通所介護の基本報酬が引き下げへ!基本報酬の引き下げを検討されているのが、大規模型の通所介護です。現在、通所介護の基本報酬は、事業所規模ごとに設定されています。現行の介護報酬制度でも、大規模型の通所介護は報酬単価は低く設定されていますが、それでも他の規模とくらべて高い利益率を記録しています。ここに目をつけ、大規模型の通所介護の基本報酬をさらに引き下げようというのが、今回の提案です。訪問介護が議論の的に!集合住宅減算の拡充、生活支援の報酬引き下げも?引き下げおよび減算が検討されているのは、訪問介護です。「集合住宅減算」の拡充を検討!まずは、減算項目から解説していきます。現行の介護報酬では、事業所と同じ敷地内、または隣接する敷地内にある建物で暮らす利用者に対してサービス提供する場合、10%減算するとされています。これを「集合住宅減算」とよびます。今回の改定では、「集合住宅減算」に該当する範囲を広げようという議論がなされています。具体的には、以下の3つの観点から見直しが進められています。 現行、 10%減算の対象となっているのは有料老人ホーム等に限られているが、有料老人ホーム等以外の建物、たとえば一般の集合住宅も、10%減算の対象にする 事業所と同一の敷地内、または隣接する敷地内にある集合住宅でなくても、そこで暮らす利用者の人数が月20人以上いる場合も、10%減算の対象にする 同じ敷地内、または隣接する敷地内にある建物で暮らす利用者が月に50人以上の場合、減算幅を広げる これが決定されれば、集合住宅を中心に訪問介護を行っている事業所の報酬が大幅に減ることもありえます。ヘルパーの資格取得が簡単に!生活援助は報酬引き下げも?引き下げが検討されているのは、訪問介護の「生活援助」の基本報酬です。介護給付費分科会にて提出された資料には、 訪問介護の中でも、身体介護に重点を置くこと それをふまえて、身体介護と生活援助の報酬にメリハリをつけること が提案されています。つまり、身体介護の報酬を手厚くする一方で、生活援助の報酬を引き下げる方針ということです。そのために、ホームヘルパーの資格がなくても生活援助ができるように新たな研修制度を創設することも検討されています。ヘルパーへのハードルを下げることで人材確保しつつ、生活援助の報酬引き下げに対して妥当な理由づけをしていると言えるでしょう。引き上げ or 加算されるサービスは?ここからは、介護報酬が引き上げ、あるいは加算されるサービスをまとめていきます。今回の改定のキーワードとなるのは、「地域包括ケア」「自立支援」そして「人材確保」です。この3つを推進すると思われるサービスや取り組みに対しては、介護報酬が新たに創設されたり、加算されたりしています。ここでは、とくに「自立支援」と「人材確保」にむけた改定について解説します。リハ専門職との連携で特養・ショートステイの報酬アップ!ひとつめは「自立支援」にむけた改定です。理学療法士や言語聴覚士など、外部のリハビリ専門職と連携した機能訓練を実施する事業所に対して、報酬を手厚くする改定が議論されています。具体的には、「個別機能訓練加算」の要件緩和と、「生活機能向上連携加算」を新たに創設することが検討されています。 「個別機能訓練加算」の要件緩和現行の介護報酬では、特養と介護付きホームにおいて機能訓練指導員を務めるリハビリテーション専門職を常勤・専従で1人以上配置することが求められているが、施設内ではなく外部のリハ職と連携して行う形も認める 「生活機能向上連携加算」を新たに創設ショートステイにおいても同様の加算を取得できるように、「生活機能向上連携加算」を創設 これにより、これまで機能訓練指導員を雇うことができなかった事業所でも、積極的に機能訓練が行えるようになると考えられます。介護ロボ15%=夜勤職員0.1人分!特養で見守りロボット導入加算2つめは「人材確保」にむけた改定です。人材の確保が難しい夜勤職員にかわって、見守りロボットを導入することを認める改定が議論されています。特養における夜勤職員は、入居者の数によって最低人員数が決められています。現行の介護報酬では、最低基準より1人以上多く夜勤職員を配置した場合、報酬が加算されます。これを、「夜勤職員配置加算」とよびます。今回の改定では、「1人以上多く夜勤職員を配置する場合」という要件に、下記の2つを追加する案が出ています。 ベッド上の入所者の動向を検知できる見守りロボットを、入所者数の15%以上に設置している場合 見守りロボットを安全かつ有効に活かすための委員会を設置し、必要な検討を行っている場合 具体的には、この両方を満たしている場合に、夜勤職員の数が最低基準を0.9人上回っていれば取得できるようにするとしています。つまり、見守りロボットが夜勤職員の0.1人分に相当するということです。これによって夜勤職員の数を減らすことはできなくとも、職員の勤務時間を減らすことはできるので、休憩時間が多く取れるなどのメリットがあると考えられます。処遇改善加算で、介護士の給与が8万円アップ!「人材確保」にむけた2つめの施策として、「介護職員の処遇改善加算」があります。これまでにも、「処遇改善加算」として介護士の給与を実質1~2万円アップする改定が行われてきました。今回の改定では、なんと8万円相当の賃上げを行う方針で調整が進んでいるのです。具体的には、介護サービス事業所における勤続年数10年以上の介護福祉士について、月額平均8万円相当の処遇改善を行うとされています。この処遇改善のために公費1000億円程度が投じられると言われており、財源には消費税率の10%への引き上げによって生じる増収分が使われるとされています。どうなる?改定後の介護業界を大予想!1.介護報酬は微増。しかし基本報酬部分は引き下げもあり、厳しい状態は続く?引き下げ論から一転して、微増に着地しそうな介護報酬。しかし、基本報酬の部分で引き下げが検討されているサービスもあり、事業者にとっては苦しい状況がつづくと考えられます。前回のマイナス改定後は、過去最高水準の倒産件数をマークしてしまいました。倒産をまぬがれた事業所も、厳しい経営状態であることは想像に難しくありません。そんななか、わずかながらの報酬引き上げが介護業界に好影響を与えるのかは疑問です。2.処遇改善では一定の効果が。でも本当に必要なのは「イメージアップ」?一方で、介護職員の処遇改善加算はこれまでに一定の効果をあげてきたといえるでしょう。実際に、12年と16年の介護職員の給与(月額)を比較してみると、約2万円上昇していることがわかります。今回の改定では、これまでとくらべても大幅な加算となる8万円の処遇改善が見込まれています。これにより、今まで以上に介護士の給与アップがすすむと考えられます。しかし、「人材確保」には、賃金アップだけではじゅうぶんでないという意見も散見されます。介護ロボットONLINEが独自に行ったアンケートでは、人材不足解消のために必要なこととして、「介護職の社会的地位の向上」が「給与の引き上げ」に次いで多くあげられていました。政府は、賃金アップと同時進行的に、介護職のイメージアップをはかる施策をうつべきではないでしょうか。3.今回は見守りロボット限定も、今後はその他のロボットも活用されていく?2018年の改定では、はじめて介護ロボットが介護報酬加算の要件として採用されそうです。今回は見守りロボットのみが取り上げられましたが、この改定で介護ロボットが身近になれば、今後さまざまなロボットが介護の現場に参入していくと考えれます。経済産業省は、すでに来年度より「ロボット介護機器開発・標準化事業」として11億円の予算確保にむけて動き始めています。介護ロボットは、介護の人材不足や職員の負担軽減のためだけでなく、介護を受ける側の自立支援を促すものとして注目を浴びています。次世代介護の鍵をにぎる「介護ロボット」と共生する、新しい介護の形を考えていく必要がありそうです。まとめ2018年4月に大詰めをむかえる「介護報酬改定」。「地域包括ケア」「自立支援」「人材確保」など、今後の介護の方向性を決定づける議論が今、白熱しています。介護ロボットONLINEでは、今後も介護報酬改定に向けた動きを追っていきます。 関連記事:介護ロボが夜勤職員の代わりに!見守りロボット導入で報酬加算、厚生労働省が発表 ▼2018年度介護報酬改定 最新記事はこちら▼ 【徹底解説!】平成30年度介護報酬改定 総まとめを読む <参考資料>厚生労働省(2017年)「第155回社会保障審議会介護給付費分科会資料」 厚生労働省(2017年)「平成 30 年度介護報酬改定に関する審議報告(案)」 経済産業省(2017年)「ロボット介護機器開発・標準化事業」 JOINT 介護(2017年11月16日)「介護報酬の引き上げを」 関係団体、182万筆の署名を政府へ提出

【介護ロボットフォーラム2017】最新介護ロボットを紹介!見守りロボ、排泄予測ロボも

【介護ロボットフォーラム2017】最新介護ロボットを紹介!見守りロボ、排泄予測ロボも

2018年1月22日、介護ロボットフォーラム2017が開催されました。介護ロボットフォーラムとは、すでに商品化あるいは、近々商品化を予定している介護ロボット等を一堂に集める展示会です。今回は全24社の介護ロボットが展示され、説明や相談が行われました。そんな展示会に、介護ロボットONLINE編集部も行ってきました!編集部が気になった介護ロボットを中心に、フォーラムの様子をお届けします。介護ロボットフォーラム2017とは介護ロボットフォーラムは、厚生労働省の「福祉用具・介護ロボット実用化支援事業」の一環として2016年から開催されている展示会兼相談会です。展示会場では、介護ロボットの動向やシーズ・ニーズの報告をしあう「介護ロボットシンポジウム」も同時開催されました。会場は大混雑!シンポジウムは終始立ち見状態フォーラム会場であるTOC有明には、全24社の介護ロボットが展示されました。開場早々多くの人が来場し、会場内は混雑状態。介護ロボットの注目度の高さが伺えます。 どの介護ロボットの前にも人だかりができていた 介護ロボットの国内施策や海外動向を報告するシンポジウムは、常に立ち見状態。介護ロボット開発メーカーだけでなく、介護施設関係者や自治体関係者など、多くの人が傍聴していました。 介護ロボットの海外の動向を報告する株式会社日本政策投資銀行の植村 佳代氏気になった介護ロボットをピックアップ!今回のフォーラムでは、見守り支援、移乗支援(装着/非装着)、自立支援、排泄支援など、多種多様な介護ロボットが展示されていました。その中でも気になった介護ロボットをピックアップしていきます。介護報酬改定で注目度アップ!見守り支援ロボット展示会場で目立ったのは、展示されている見守り支援ロボットの多さです。約1/3以上が見守り支援ロボットだったといっても過言ではないでしょう。その背景には、平成30年度の介護報酬改定があるといえます。「見守りロボが夜勤職員のかわりとなることで、夜勤職員配置加算の条件が緩和される」という方針が、2017年の審議会で打ち出されたのです。詳しくはこちら: 介護ロボが夜勤職員の代わりに!見守りロボット導入で報酬加算、厚生労働省が発表 エアコンみまもりサービス|パナソニック株式会社パナソニック製のエアコンと、別売りのルームセンサを組み合わせて見守りをする「エアコンみまもりサービス」。遠隔でエアコン操作できるのはもちろんのこと、非接触のバイタル生体センサであるルームセンサによって室内にいる人の活動量や睡眠状態を見守ることができます。介護事業所向けの製品で、在宅での活用は実証段階とのこと。新築やリフォーム時だけでなく、必要な部屋1台から導入可能な点も魅力です。ケアサポートソリューション|コニカミノルタ株式会社居室天井に設置する行動検知センサによって、居室内にいる人の起床や離床、転倒などを検知・通知します。ベッド上の状態を通知する見守り支援ロボットが多い中、居室内全体の様子を知ることができる点が魅力です。遠赤外線で夜間の見守りもでき、転倒時には前後30秒録画することでエビデンスを残すことができます。メーカー担当者によれば、「転倒時のエビデンスを残す機能で、家族への説明がスムーズにいったという例もある」と話していました。シルエット見守りセンサ|キング通信工業株式会社防犯カメラを中心としたセキュリティ機器メーカーのキング通信工業は、はやい段階から見守り支援ロボットを開発・販売しています。「シルエット見守りセンサ」は、ベッド上の人をシルエットで表示することで、プライバシーに配慮しながら見守ることができる見守りロボット。遠隔からシルエット画像を確認することで、本当に今すぐ駆けつけが必要かどうか判断できます。取材記事はこちらから: 離床はもちろんはみ出しも!人の動きを検知する「シルエット見守りセンサ」|キング通信工業株式会社 介護支援から自立支援へ?パワーアシストスーツ見守り支援ロボットについで目立っていたのが、パワーアシストスーツです。パワーアシストスーツとは、スーツのように装着することで、介護作業時やリハビリ時に身体の動きをサポートしてくれる装着型のロボットのこと。これまでは介護する人の動きを支援する“介護支援”的な側面が強かったのですが、昨今の流れにのり、被介護者の動きをサポートする“自立支援”的側面が強調されていたのが印象的です。展示会場では、多くの人が実際に装着し、使用感に驚きの声を挙げていました。マッスルスーツ|株式会社イノフィスマッスルスーツは、主に介護者の腰にかかる負担を軽減するためのウェアラブルロボットです。装着者の動作をアシストしますが、電力を使っていない点が特長です。そのため、入浴介助など水を使うシーンでも使用することができます。メーカー担当者によれば、今後は被介護者のリハビリや自立支援にむけた活用方法も模索していきたいとのことでした。取材記事はこちらから: 人工筋肉で介護の腰痛問題を解決!マッスルスーツ| 株式会社イノフィス HAL|CYBERDYNE株式会社もっとも有名なパワーアシストスーツのひとつであるHAL。2017年10月には、足腰の弱った高齢者向けに「HAL® 腰タイプ 自立支援用」を新たに販売開始しました。メーカー担当者によれば、現状では自立支援用よりも「HAL®介護支援用(腰タイプ)」のほうが需要が高いとのことですが、今後は自立支援用の注目度が高まるだろうとのことです。関連記事はこちらから: ロボットスーツに新製品登場!「HAL® 腰タイプ 自立支援用」とは? 新たな重点分野!排泄予測とコミュニケーションロボット介護ロボットには、重点的に開発・普及をすすめるために「ロボット技術の介護利用における重点分野」が定められています。2017年10月、新たに1分野5項目が追加されました。今回のフォーラムでも、新しい重点分野に該当する介護ロボットが多数展示されていました。【排泄予測ロボット】DFree|トリプル・ダブリュー・ジャパン株式会社DFreeは、腹部に装着するだけで排尿前後のタイミングを教えてくれる、ユニークな排泄予知デバイスです。本体には超音波センサが内蔵されており、膀胱の大きさの変化を捉えることで「そろそろ出そうだ」もしくは「出ました」というお知らせをしてくれます。自立支援の波は、排泄分野にまで届きはじめているようです。取材記事はこちらから:世界が注目!排泄予知ロボット「DFree」|トリプル・ダブリュー・ジャパン株式会社【コミュニケーションロボット】 Chapit| 株式会社レイトロンChapit(チャピット)は、在宅での使用を想定したコミュニケーションロボットです。コミュニケーション以外にも、音声で家電を操作できる「家電コントロール機能」や、ゴミの日や服薬の時間を教えてくれる「タイムサポート機能」があります。フォーラムでは、音声で照明を点灯するデモを行っていました。【コミュニケーションロボット】パロ|株式会社知能システムパロは、アザラシ型メンタルコミットロボットです。全身に張り巡らされたセンサーと人工知能によって、触れると動物のような動きを返します。これにより、アニマルセラピーと同等のセラピー効果があると言われています。メーカー担当者によれば、国内以上にヨーロッパ圏での導入が進んでいおり、日本では介護事業所よりも個人で購入する人が多いとのことでした。関連記事はこちらから: 癒やし効果でギネス登録!アザラシ型メンタルコミットパロの効果や価格 排泄支援、リハビリ支援…その他の介護ロボットたち今回紹介した介護ロボット以外にも、移動支援や排泄支援、リハビリ支援などさまざまなロボットが展示されていました。 移動・移乗支援ロボ「ロボットアシストウォーカーRT.1・RT.2」(RT.ワークス) リハビリ支援ロボ「歩行リハビリ支援ツール Tree」(リーフ) 排泄支援ロボ「水洗ポータブルトイレ キューレット」(アロン化成)介護ロボットの流れは「介護支援から自立支援へ」シンポジウムでは、厚生労働省や経済産業省から今後のロボット政策についての説明がなされました。とくに経済産業省は、これまでの介護従事者を支援する介護ロボット開発のサポートから、被介護者の自立を支援する介護ロボット開発のサポートに軸足をうつそうとする姿勢を強調しており、「介護支援から自立支援へ」という介護業界全体の流れを後押しする様子がみうけられました。関係者へのヒアリングでは、介護報酬改定をうけた見守り支援ロボへの影響はまだあまり出ていないということでしたが、新設される介護事業所では見守り支援ロボの導入が一般的になってきた印象を受けているとのことで、今後の普及に期待がもてそうです。<介護ロボットフォーラム2017 詳細情報>開催日 :平成30年1月23日(火)  11:00~16:30開催場所:TOC有明 4階コンベンションホールWESTホール(東京都江東区有明)参加費 :無料(入退場自由)事務局 :公益財団法人テクノエイド協会

職員と現場を守る!これからの介護リスクマネジメント

職員と現場を守る!これからの介護リスクマネジメント

利用者の命に関わりかねない、介護現場の事故やトラブル。しかし、どんなに気をつけていても、起きるときは起きてしまいます。介護現場での事件・事故は、利用者に危険を及ぼすだけでなく、介護職員の精神的な外傷になったり、訴訟問題に発展したりすることも。最近では、利用者の暴言や暴力から介護職員を守ったり、”モンスター家族”から施設を守ったりするという観点からも、リスクマネジメントに注目が集まっています。そこで今回は、介護現場で働く職員や施設経営者の皆さんに向けて、介護のリスクマネジメントの重要性について解説していきます。また、職員や施設をリスクから守るのに使える最新機器も紹介します。介護の事故で損害賠償も!?|介護ロボット導入、5割が安全を重視介護のリスクマネジメントとはそもそも「リスクマネジメント」とはどのような意味でしょうか。介護現場におけるリスクマネジメントとは、介護事故やトラブルを未然に防いだり、被害を最小限に抑えたりするための「予測と準備」のことです。具体的には、よくある事故の原因を分析し、事故が発生する状況を予測したり、事故が起こらないように準備したりすることを指します。しかし、介護現場においては、事故が100%起きないように対応することはほぼ不可能です。そのため、事故を防ぐための予測・準備はもちろん、事故の発生に備えた準備も必要になってきます。リスクマネジメントが重要な3つの理由介護現場は、提供するサービスの特性上、他業界の現場よりも重大事故やトラブルが発生するリスクが高いといわれています。サービス利用者である高齢者は加齢とともに心身機能が低下しているため、事故やトラブルが起こりやすい状況にあるからです。ここでは、なぜ介護現場でリスクマネジメントが必要なのか、3つの観点から解説します。事故やトラブルが利用者の命を危険にさらす介護現場で起こる事故やトラブルは、利用者の生命や健康を危険にさらしかねません。たとえば、利用者が転倒して骨折した場合、命にかかわらなくても、骨折のせいで身動きできなくなったために、廃用症候群や認知症が進行してしまう恐れがあります。高齢者にとっては、小さなケガも大きな被害となりうるのです。増加傾向にある介護事故の高額訴訟介護サービスの普及にともなって、介護事故の訴訟件数も増加傾向にあるといわれています。その背景には、介護職員の人手不足によるサービスの低下や、介護を受けることに対する利用者や家族の意識の変化などがあると考えられています。それにともない、高額訴訟も増えてきました。あるケースでは、夜間に利用者がトイレで転倒し亡くなったことに対し、「施設の管理が悪い」として、事業所に3402万円の支払いが命じられています(※)。こうした高額な賠償金請求は、介護事業所を倒産に追い込む恐れもあります。介護事故の高額訴訟事例(※) 転倒による死亡 3402万円 誤嚥による死亡 1400万円 入浴介助中の水死事故 約2160万円 ※引用:介護リスクマネジメント研究会・小林彰宏監著, 2016, 『これならわかる〈スッキリ図解〉介護事故・トラブル』株式会社翔泳社また、一度訴訟問題が起きれば、その地域における介護事業所の信頼は失われるでしょう。リスクマネジメントは、利用者だけでなく事業所の存続のためにも不可欠になってきているのです。職員のモチベーションを左右する見過ごされがちですが、リスクマネジメントは介護職員の人材確保という観点からも重要です。 介護のお仕事研究所による調査 では、介護職員の9割以上が、利用者からの暴言・暴力を「受けたことがある」と回答していることがわかっています。こうした利用者から介護職員への暴言・暴力も、介護現場におけるリスクのひとつです。画像引用: 介護のお仕事研究所 また、最近では金銭目的で職員や施設に理不尽な要求をする”モンスター家族”も問題になっています。仮に、これらのリスクに対して介護事業所が何の対策も講じず放置しておけば、介護職員の不安や不満は高まり、モチベーションは下がる一方でしょう。いずれは施設全体の士気の低下につながり、離職率を上昇させることになりかねません。介護職員にとっての処遇・職場改善の一環としても、リスクマネジメントは重要性を増してきているのです。介護リスクマネジメントの2つのアプローチ介護現場では、利用者・職員・施設を守るために、リスクマネジメントが不可欠であることがわかります。ここからは、介護現場でのリスクマネジメントのアプローチ方法について解説してきます。介護におけるリスクマネジメントには、大きくわけて2つのアプローチがあります。利用者の尊厳や安全を守る 介護職員や組織を守る同じ事故に対しても、アプローチ方法に応じて取られる対策が異なります。ここでは、「利用者Aさんの転倒事故」を例に、1と2それぞれの観点から具体的な対策を考えてみましょう。1.利用者の尊厳や安全を守る利用者の尊厳や安全を守るという観点でまず考えられるのは、転倒事故を起こさないように、類似事故のヒヤリ・ハット事例を事業所内で共有することです。ヒヤリ・ハットが共有されていれば、転倒事故が起きやすい状況を未然に避けたり、転倒しにくい環境をつくったりすることができます。また、利用者Aさんの心身状態や転倒リスクを把握しておくことも大切です。心身状態に応じてオペレーションを変更したり、転倒リスクが高い時間帯に見回りを行ったりという対策が必要になってくるでしょう。その際、「転倒しないように身体拘束する」という考え方は、利用者の尊厳を損害していることになるためNGです。2.介護職員や組織を守る介護職員や組織を訴訟などから守るという観点では、事故発生時のエビデンス(証拠・根拠)となる記録を残すことがリスクマネジメントになります。万が一、Aさんが転倒してしまった場合に考えられるリスクとして、「転倒事故対策を怠っていたとして、利用者や家族が訴訟を起こす」「転倒時にできた傷やアザを、職員からの虐待でできたものではないかと疑われる」などがあげられますが、これらのリスクを最小限におさえるためには、エビデンスが何よりも重要だからです。記録といえば、事故発生時に書く「事故報告書」などの文書作成をイメージしがちですが、事故現場を写真で残したり、関係者の話を録音したりといった方法も、エビデンスとしては有効です。最近では、見守りロボットに撮影・録画機能がついているものもあり、職員や施設のリスクマネジメントとして活用されるケースも増えてきました。そんな見守りロボットをいくつか紹介します。Dream Care(ドリームケア)|株式会社DREAM TOKYODream Care(ドリームケア)は、「万が一のときにエビデンスを残せる見守りロボットを作ってほしい」という介護事業所の依頼を受けて開発された、非接触型の見守りシステムです。本体にはカメラが搭載されており、事件・事故が起きやすいときだけ作動して、記録を残します。2018年4月には新たにスナップショット機能が追加され、事故リスクが高いと判断した瞬間を写真にとり、その写真をPCに表示できるようになりました。夜間の見回り回数が1/3に!現場発信の見守りロボ「Dream Care(ドリームケア)」|株式会社DREAM TOKYOシルエット見守りセンサ|キング通信工業株式会社シルエット見守りセンサは、ベッド上の空間を検知する赤外線センサを使った見守りシステムです。ベッド上にいる利用者のシルエットのみを映し出した「シルエット画像」で、プライバシーに配慮しながらも状況確認できるのが特徴です。シルエット画像は、起き上がり通知がされた場合に前後合わせて15秒が録画で残るようになっているため、万が一のときのエビデンスとして活用できます。離床はもちろんはみ出しも!人の動きを検知する「シルエット見守りセンサ」|キング通信工業株式会社組織の自衛が利用者の身体拘束を招くこともリスクマネジメントを考えるうえでは、利用者を守るためのアプローチはもちろん、組織やそこで働く職員を守るためのアプローチも欠かせないことがわかりました。しかし、組織や職員の自衛および法的な責任の回避ばかりを意識してしまうと、利用者の尊厳が損なわれる危険性もあります。たとえば、転倒事故を避けるあまりにAさんをベッドに縛りつけた場合、それは身体拘束にあたります。一般的に、利用者の行動自由度が高ければ高いほど、転倒などのリスクも高くなります。しかしだからといって、事故を起こさないために利用者の自由を奪ってよいということにはなりません。介護のリスクマネジメントでは、利用者の尊厳と組織としての自衛のバランスを取りつつ、持続的な対策を取ることが求められるのです。10年で倍増!身体拘束の実態と介護ロボットの光と影介護のリスクマネジメントの効果は大きい介護現場において、リスクマネジメントは事件や事故を未然に防ぐだけでなく、職員が安心して働ける環境をつくるという意味でも重要視されてきています。適切なリスクマネジメントを行うことで、利用者や家族、地域から信頼を得たり、スタッフの離職率を引き下げたりといった効果が期待できます。しかし、職員や施設を守ることだけを重視しすぎると、利用者の尊厳を損なってしまう恐れもあります。利用者の尊厳と組織としての自己防衛のバランスをとりつつ、プライバシーに配慮した見守りロボット等を活用した新しいリスクマネジメントが今、求められています。【介護職の夜勤の悩み別!】あなたの施設におすすめの見守りロボット<参考資料>介護リスクマネジメント研究会・小林彰宏監著, 2016, 『これならわかる〈スッキリ図解〉介護事故・トラブル』株式会社翔泳社介護のお仕事研究所「9割超が「経験あり」、介護職が受ける暴言・暴力に関する実態結果を発表」(2018年4月17日, https://kaigo-shigoto.com/lab/archives/4082)

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