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介護ロボット関連ニュース

増加する介護離職の実態と、介護と仕事を両立するためにできる3つのこと

増加する介護離職の実態と、介護と仕事を両立するためにできる3つのこと

「家族を介護するには、仕事を辞めるしかない」ーーー介護のために会社を辞める「介護離職」が今、問題になっています。現在、働きながら介護をしている人は291万人に達し、そのうち約10万人が介護のために会社や仕事を辞めているといわれています。介護離職する人の多くは、40~50代の役員や従業員。こうした働き盛りのミドルクラスが離職してしまうと、企業としても大きな損失となります。さらに離職して収入源を断たれた介護者が生活保護を受けたり、精神的に追い込まれてうつ病になったり殺人事件に発展したりする事例もあるため、社会問題となっているのです。ここでは、介護離職しようか悩んでいる人に向けて、 介護離職を取り巻く環境や状況  介護離職の問題点 再就職できるのか 介護離職しなくても済む方法などをまとめます。介護離職の現状と実態介護離職とは、家族を介護するために勤務先を辞め、介護に専念することをさします。まずは、介護離職を取り巻く環境や状況を簡単に確認していきましょう。1年間で10万人が介護離職!総務省の調査によれば、2011年から2012年の1年間で介護離職した人は、約10万人と報告されています。会社に介護していることを報告していない「隠れ介護」の人もいることを考慮すると、実際の介護離職者はもっと多いと考えられるでしょう。男性の介護離職者も2万人超え介護離職者はいずれの年も女性の方が多いですが、男性の介護離職者も着実に増えてきています。2009年には、男性の離職者数が2万人を超えました。この背景には、「家族の介護は嫁がするもの」という考え方が薄れ、自分の両親を自ら介護する人が増えたことや、未婚率の上昇とともに自ら介護せざるを得ない独身男性が増えたことなどがあります。介護離職した人の半数以上が「仕事続けたかった」男女ともに増加傾向を見せる介護離職。しかし、誰もが望んで介護離職したわけではありません。三菱UFJリサーチ&コンサルティング株式会社が行ったアンケート調査では、介護離職した人の5割以上が仕事を「続けたかった」と回答していることが分かっています。つまり、男女ともに半数以上の人が介護のために「やむを得ず」離職という選択をしているのです。介護離職者の半数以上が「介護と仕事の両立がむずかしい」 なぜ多くの人は仕事を続けたいと思っているにも関わらず、介護離職を選ぶのでしょうか? アンケート調査によれば、介護離職者が介護離職した理由の6割以上が、「介護と仕事の両立が難しいため」と答えています。その中には、「出社や退社の時刻を自分の都合で変えられない」「労働時間が長い」といった時間の融通に関する理由や、「会社や上司から理解を得られない」「有給や介護休業が取得しづらい」といった理由、また「体力的に限界だ」といった身体的負担に関する理由も含まれるでしょう。ある調査では、介護時間が平日2時間、休日で5時間を超えると、仕事との両立が難しくなると指摘しています。4割以上が介護開始から1年以内に介護離職しているまた、介護開始から介護離職までの期間でもっとも多いのが「1年以内」であることも分かっています。未体験の介護が突然始まり、それに振り回される日々の中で仕事との両立の難しさを痛感し、疲弊したり、いったんリセットを求めたりした結果、「仕事を続けたい」とは思いつつも「介護離職」という選択をしてしまう姿が浮かび上がってきそうです。介護離職はしないほうがいい?介護離職後のリアルここまで、介護離職の現状や介護離職せざるを得ない状況を見てきました。次に気になるのが、介護離職をした後のことです。介護離職をして介護に専念した後に待ち構えているのは、どのような環境なのでしょうか?「介護離職をすると負担が減る」は嘘介護離職をすると仕事をせずに済むので、離職する前よりも負担が軽くなるというイメージがあります。しかし実際は、負担が減るどころか増すことのほうが多い実態が、アンケート調査から明らかになりました。三菱UFJリサーチ&コンサルティング株式会社によるアンケート調査によれば、離職後に 「負担が増した」と回答した人は全体の半数を超えており、経済的負担はもちろん、肉体面・精神面でも負担が増していることが分かっています。もっとも負担が増すのは「経済面」なかでも、もっとも「負担が増した」と感じられているのが経済面です。当然のことながら、会社を辞めると収入源が断たれるため、経済的負担は増します。また、介護保険で受けられるサービスも無料ではないので、その点も考慮した上で経済的な見通しを立てる必要があります。精神的・肉体的負担もアップ経済的な不安は精神的な負担にもなるので、精神面での負担が増すのも自然です。また離職すると会社という社会的なつながりを失うので、孤立感を深めるケースもあるでしょう。では、肉体的な負担が増えるのはなぜなのでしょうか?肉体面での負担が増したと回答しているのは全体の56.6%。半数以上が離職後も負担が増えたと感じています。この理由について、『介護離職しない、させない』(毎日新聞出版)の著書である和氣美枝氏は、以下のように説明しています。 離職をすると時間ができるので、介護だけでなく家事なども気になってやり始めます。なんといっても仕事をしていないので、時間があるように感じてしまうわけです。一方で収入がなくなるので、介護サービスの利用(介護保険の介護サービスも無料ではなく、かかる費用の1割ないし2割を自己負担しなければなりません)も控えがちで、身体介護から見守りまで24時間態勢の介護をまるで介護従事者のようにやってしまう。よって、肉体面の負担も増えてくるのです。 引用元: 和氣美枝 (2016)『介護離職しない、させない』(毎日新聞出版)つまり「仕事さえ辞めれば、今の負担は軽くなるはずだ」という考え方は、必ずしも正しいわけではないということです。再就職は予想以上に難しい?介護を全うしたあとは、再就職して働き出したいと考えている人も少なくないでしょう。なかには、介護がある程度落ち着いたら、介護と仕事が両立できるような就職先を見つけようと考えている人もいるかもしれません。介護離職後の正社員での再就職率は49.8%をマークしており、決して低くはありません。ただし、仕事を「続けたかった」と回答した人が男性で56%、女性で55.7%であることを考えると、仕事を続けたいと考えていたすべての人が再就職できているわけではないといえるでしょう。仕事と介護の両立は本当に可能なのか?介護離職せずにすむ方法介護離職は、必ずしも介護する生活の負担を減らしてくれるものではないことがわかりました。経済的な見通しがついていなければ精神的な負担を増長させますし、希望する条件で再就職できる保証もありません。「親の介護に専念したい」「感謝の気持ちを返したい」という積極的な理由で離職を決めたのであれば問題ありませんが、「辞めるしかない」という消極的な気持ちで介護離職を選ぶのは、必ずしも賢明な判断とはいえないでしょう。とはいえ、ただやみくもに介護も仕事も両方頑張ればよい、というわけではありません。無理のない範囲で介護と仕事を両立するためには、知恵や工夫が不可欠です。次からは、介護と仕事を両立させるための制度やアドバイスをまとめます。介護保険サービスを活用しよう介護と仕事を両立するのに不可欠なのは、「できるだけ自分で介護をしすぎない」ことです。介護をすべて自分で行うと、時間はもちろん体力もかなり消耗し、人によっては「介護うつ」状態に陥りかねません。介護には明確なゴールや期限があるわけではないので、想像以上に長期戦になったり、先が見えない気分になったりすることもあります。長い目で考えても、自分ひとりで介護するのではなく、介護サービスを活用して周囲にサポートを求めましょう。ここでは、主に「介護保険で受けられるサービス」について説明します。介護保険で受けられるサービス介護保険料を納付している40歳以上の要介護者は、自己負担1~2割で介護保険サービスを受けることができます。介護保険サービスにはさまざまな種類があります。訪問系サービス 自宅まで訪問介護員がきて、要介護者の食事や入浴、掃除、買い物などをサポートしてくれるサービス 通所系サービス 要介護者が施設に通い、食事や入浴、リハビリなどのサービスをうけるもの 短期入所系サービス 要介護者が短期間施設に入所し、 食事や入浴、リハビリなどのサービスをうけるもの  施設系サービス 要介護者が施設に入居し、生活上の介護サービスや医療サービスをうけるもの この他にも、福祉用具の購入・レンタルや住宅改修を自己負担1~2割でできるサービスもあります。最近では、自動排泄処理装置などの介護ロボットもレンタル対象になってきています。仕事と介護を両立している人は、こうした介護保険サービスをうまく活用しているのです。次からは、介護保険サービスを受けるまでの流れを解説します。1.要介護認定を受けるこうした介護保険サービスを受けるには、「要介護認定」を受ける必要があります。「要介護認定」とは、「この人は介護が必要な状態です」という公式な認定のことです。要介護認定の申請は市町村の担当課で受け付けています。手続きは、家族だけでなく居宅介護支援事業者などが代行することも可能です。 申請場所 市町村 手続きする人 本人、家族、居宅介護支援事業者等 必要なもの 市町村が用意している「要介護認定申請書」、介護保険の被保険者証 2.ケアマネジャーとプランを作る要介護認定を受ければ、介護保険サービスを利用することができます。どのようなサービスをどのように受けるかは、ケアマネジャーという役職の人と相談しながら決めます。たとえば、「在宅での介護希望か、施設入所での介護希望か」といった介護の希望や、「残業が多い仕事か、出張が多い仕事か」といった働き方に合わせたプランを一緒に作っていきます。ケアプランが完成したら、サービスの提供が開始されます。 介護休業・介護休暇を活用しよう 要介護者の状態によっては、要介護認定やケアプラン作成などに家族が付き添わなくてはならない場合もあるでしょう。付き添いのために、遅刻や早退、欠勤などをする場面も出てくるはずです。そんなときに使えるのが「介護休業・介護休暇」です。介護休業なら賃金の67%が支給される介護休業とは、要介護状態になった家族の介護やその他の世話のために、一定期間以上の休業を取得できる制度のこと。パートやアルバイトの人でも取得できます。通算で93日間まで取得でき、最大3回に分割することが可能です。休業中も賃金の67%が支給されるので、経済的にも負担が軽い方法です。介護休暇は事前の申出不要介護休暇とは、要介護状態にある家族の介護やその他の世話を行うために、1年に5日(対象家族が2人以上の場合は10日)までの休暇が取得できる制度のこと。パートやアルバイトの人でも取得できます。介護休業と違って事前の申し出が不要なので、「 どうしても今すぐ休まなくてはいけなくなってしまった! 」というときにも使えます。また半日からの取得が可能なので、午前に介護関連の用事を済ませて午後から出社するという使い方もできます。介護休業・介護休暇について詳しく知りたい 介護スタッフも知っておきたい!育児・介護休業法とは? を読む会社に介護していることをカミングアウトしよう介護休業や介護休暇を取得するには、会社に「家族を介護していること」を報告する必要があります。また仮にそうした制度を活用しないとしても、会社にカミングアウトするほうがより「負担のない介護」を実現しやすくなるでしょう。介護をしていると、どうしても関係各所から連絡や呼び出しが頻繁に入りますが、介護のことを上司や周囲に伝えていないと、「就業中なのに私用電話が多い」などという評価をされてしまう恐れがあります。また単に「隠している」という事実自体がストレスになることもあります。ただでさえストレスの多い介護を仕事と両立していくには、会社の理解や協力が不可欠になってくるのです。介護と仕事を両立している人はたくさんいるここまで、介護離職の問題点や介護離職しなくても済む方法を解説してきました。突然始まった介護に戸惑っている人の中には、「どう頑張っても両立なんてできっこない」「もう会社を辞めるしか方法はない」と思い詰めている人もいるかもしれません。しかし、介護保険サービスや介護休業などの制度をうまく活用し、介護と仕事を両立している人は実際にいます。厚生労働省が発行しているパンフレット『 仕事と介護 両立のポイント 』や、今回紹介した『介護離職 しない、させない』(和氣美枝・毎日新聞出版)でも、介護と仕事を両立させている人々の実例が多数掲載されています。介護について悩んだら、まずは相談窓口で相談してみましょう。相談窓口は、市町村の役所や地域包括支援センター、居宅介護支援事業所などにたくさんあります。介護離職する場合は、メリットとデメリットをしっかりと把握したうえで決断することをおすすめします。<参考資料> 総務省(平成25年7月)「平成24年就業構造基本調査 」三菱UFJリサーチ&コンサルティング株式会社(調査実施時期2013年1月)「仕事と介護の両立に関する労働者アンケート調査」明治安田生活福祉研究所とダイヤ財団共同調査(2014年11月)「仕事と介護の両立と介護離職」和氣美枝 (2016)『介護離職しない、させない』(毎日新聞出版)

【2018年版】介護ロボット分野がテーマの株式銘柄一覧

【2018年版】介護ロボット分野がテーマの株式銘柄一覧

超高齢社会へと投入する日本。医療や介護の世界では、人手不足が深刻な問題となっています。介護の人手不足解消として期待を集めているのが介護ロボットです。今、多くの企業が介護ロボットの開発に乗り出しています。2018年2月に閣議決定された「 高齢社会対策大綱 」では、介護ロボットの市場規模を2020年までに約500億円へ成長させる目標が打ち出されています。今後も拡大が期待できる介護ロボット業界。今回は、介護ロボットの開発を手がける企業をまとめました。東証一部 まずは、東証一部に上場している企業を紹介するよ! 大和ハウス工業株式会社大和ハウス工業株式会社はロボット事業を展開しており、さまざまな介護ロボットの販売代理店となっています。サイバーダイン社の「ロボットスーツHAL®」をはじめ、見守りロボットである「シルエット見守りセンサ」、パナソニックのベッド型ロボ「リショーネPlus」など、合計13種類のロボットを販売しています(2018年2月23日時点)。 大和ハウス工業株式会社のホームページはこちら 【体験レポ】大和ハウスの介護ロボット展示場「D’s TETOTE」に行ってみた!【前編】【インタビュー】なぜ大和ハウスが介護ロボットを?「D’s TETOTE」で聞いてみた【後編】住友理工株式会社 2014年10月、社名を「東海ゴム工業株式会社」から変更した住友理工株式会社。同社は独立行政法人理化学研究所(理研)とともに、要介護者の身体を抱え上げてベッドから車椅子へ移乗させるなどの介助作業を行う「ROBEAR」の共同開発を行っていました。 住友理工株式会社のホームページはこちら 富士機械製造株式会社要介護者の移乗を介助する移乗サポートロボット「Hug」の開発・販売を行っています。 富士機械製造株式会社のホームページはこちら 株式会社安川電機介助者の負担軽減を目的とし、要介護者のQOL向上のために日常生活で必要な歩行や、立ち座り動作を支援するための屋内移動アシスト装置を開発・販売を行っています。とくに歩行に関するロボットを積極的に開発しており、脊髄損傷者用歩行アシスト装置「ReWalk」や、足首アシスト装置「Cocoroe AAD」などが販売中です。 株式会社安川電機のホームページはこちら 株式会社村田製作所幸和製作所と共同で、要支援1~要介護1程度の歩行に不安がある方向けの電動歩行アシストカー「KeePace(キーパス)」を開発しています。 株式会社村田製作所のホームページはこちら坂道も楽々、だから安心。オートサポート歩行車「リトルキーパス」|株式会社幸和製作所 本田技研工業株式会社ヒューマノイドロボットASIMOの歩行理論をもとに、「倒立振子モデル」に基づく効率的な歩行をサポートする歩行訓練機器を開発しています。 本田技研工業株式会社のホームページはこちら   エア・ウォーター株式会社医療用ガスのトップサプライヤーとして、高度医療から暮らしにかかわる医療まで、包括的な医療ソリューションを展開しているエア・ウォーター株式会社。昨今では福祉介護施設の運営や福祉介護機器の製造販売も展開しており、その一つに超微粒子シャワー入浴装置「美浴(びあみ)」シリーズがあります。 エア・ウォーター株式会社のホームページはこちら シャワー式だから安全、なのにしっかり温まる。介護用入浴装置「美浴」|株式会社エア・ウォーター 株式会社ソルクシーズ主に金融、証券系などのシステム開発及びパッケージソフトの開発・販売などの様々な事業を行っている株式会社ソルクシーズ。各種センサー技術と、それを可視化するソフトウェア開発技術を新たな分野で応用するために立ち上げられた福祉介護の新規事業で開発されたのが「いまイルモ」です。「いまイルモ」は離れて暮らすご家族へ生活の様子をお伝えする、センサーによる見守り支援システム。在宅での使用が想定されています。 株式会社ソルクシーズのホームページはこちら 環境も生活リズムも見える化!まるで同居してるみたいな見守り支援システム「いまイルモ」|株式会社ソルクシーズ パラマウントベッド株式会社昭和22年に病院用ベッドの専業メーカーとしてスタートしたパラマウントベッド株式会社。福祉や介護向けの製品開発を展開する中で、非接触型の見守りシステムである「眠りSCAN」を開発・販売しています。 パラマウントベッド株式会社のホームページはこちら ケアプラン改善にも!次世代マット式見守りシステム「眠りSCAN」|パラマウントベッド株式会社フランスベッドホールディングス株式会社ベッドをはじめとした家具類や、福祉用具・在宅医療機器の製造販売およびレンタルを行っているフランスベッド株式会社。近年は認知症に特化した取り組みを行っており、その一環として認知症外出通報システム「おでかけキャッチ」や赤ちゃん型コミュニケーションロボット「泣き笑い たあたん」を販売しています。 フランスベッド株式会社のホームページはこちら 赤ちゃん型ロボットで「介護される」立場から「世話する」立場へ「泣き笑い たあたん」フランスベッド株式会社個人賠償責任保険も!認知症外出通報システム「おでかけキャッチ」|フランスベッド株式会社ベッド内蔵型で体重も測れる「見守りケアシステムM-2」|フランスベッド株式会社自動寝返り支援ベッドで8割が「夜間の見回りが楽になった」!|フランスベッド株式会社 セコム株式会社今から15年前、日本で初めての食事支援ロボット「マイスプーン」を発売したセコム株式会社。高齢者向けの見守りサービス事業なども展開しているセコムでは、頸髄損傷や、ALS、脳性麻痺、筋ジストロフィー、慢性関節リウマチなどの疾患の人向けに自立支援ロボットを販売しています。 セコム株式会社のホームページはこちら世界初の”実用的な”介護ロボット!食事支援ロボ「マイスプーン」|セコム株式会社 TOTO株式会社誰もが使える”ユニバーサルデザイン”を心がけるTOTO株式会社。同社が高齢者や歩行が困難な人にむけて開発・販売しているのが 「ベッドサイド水洗トイレ」 です。その他にも、入浴介助の負担軽減が期待できる「バスリフト」などの販売も行っています。 TOTO株式会社のホームページはこちら より文化的な排泄介助をめざして「ベッドサイド水洗トイレ」|TOTO株式会社 東証二部 東証二部に上場している企業を紹介するね!象印マホービン株式会社象印マホービン株式会社では、離れて暮らしていても、ご家族のガス利用状況をeメールでお知らせする、「みまもりほっとラインi-pot」を開発しています。 象印マホービン株式会社のホームページはこちら ジャスダック ジャスダックに上場している企業を紹介します!株式会社菊池製作所「マッスルスーツ」などを販売する子会社のイノフィスを設立した 株式会社菊池製作所。そのほかにも、手の震えを抑える肘装着ロボットなどを開発しています。 株式会社菊池製作所のホームページはこちら 人工筋肉で介護の腰痛問題を解決!マッスルスーツ| 株式会社イノフィス21名のスタッフで2台をフル活用!マッスルスーツの導入成功事例(友愛十字会・砧ホーム) 株式会社幸和製作所株式会社村田製作所と共同で電動歩行アシストカー「KeePace(キーパス)」を開発しているほか、株式会社MJIと介護施設向けコミュニケーションロボット「Tapia(タピア)」の共同開発なども行っています。 株式会社幸和製作所のホームページはこちら 坂道も楽々、だから安心。オートサポート歩行車「リトルキーパス」|株式会社幸和製作所株式会社構造計画研究所1959年に創業して以来、建物の構造設計業務をはじめとしたさまざまな業務を行ってきた株式会社構造計画研究所。そこで培ったセンシング技術を応用して、離床リスク検知センサー「EVER Relief」を開発・販売しています。 株式会社構造計画研究所のホームページはこちら 二段構えセンサーで離床をキャッチ!|「EVER Relief」株式会社構造計画研究所東証マザーズ 東証マザーズに上場している企業を紹介します! サイバーダイン株式会社介助者の身体負担を軽減する介護支援用ロボット「HAL」をはじめ、医療用下肢タイプのものや作業支援用のものなど、さまざまな用途で利用可能なロボットを開発しています。 サイバーダイン株式会社のホームページはこちら5分で分かる!ロボットスーツHAL®(ハル)の役割や効果ロボットスーツに新製品登場!「HAL® 腰タイプ 自立支援用」とは? さいごに今後、さらなる市場規模拡大が予想される介護ロボット市場。ベンチャーはもちろん大手企業も介護ロボット開発に乗り出しており、これからの動きに期待が集まります。経済産業省は、平成30年度の事業である「ロボット介護機器開発・標準化事業」に11億円の予算をあてることを決定しました。国内での開発支援はもちろん、海外展開を視野に入れた支援も行っていく予定です。介護ロボットONLINEでは、今後も介護ロボットを開発するメーカーへ積極的に取材を行っています。取材依頼は 問い合わせフォーム よりお願いします。2016年は30億円超え!介護ロボット市場の現状と将来予測

【アンケート結果発表】未来の介護、AIで何が予測できたらうれしいですか?

【アンケート結果発表】未来の介護、AIで何が予測できたらうれしいですか?

人工知能(AI)は、すでに介護の分野にも入り込みはじめています。ケアプランをAIが作ったり、排せつ予測ロボットが次の排せつの時間を予測して教えてくれたり…。まだ完全ではないにせよ、近い将来、そうしたAIの働きが介護の負担をより軽く、介護の質をより高くしてくれることは間違いありません。介護ロボットONLINEでは、「未来の介護、AIで何が予測できたらうれしいですか?」と題して、アンケートを行いました。今回は、そのアンケート結果を発表します。進化を続ける介護ロボットや人工知能(AI)ーー次は何を予測してくれるのでしょうか?アンケート結果発表!アンケートでは、「未来の介護でAIに予測してもらえたらうれしいモノ・コト」として事前に7つの選択肢を設けました。 転倒を予測 排せつを予測 徘徊を予測 誤嚥(ごえん)を予測 感染を予測(インフルエンザ等) 褥瘡(じょくそう)を予測 不穏を予測 さっそく結果を見ていきましょう。予測できるとうれしいのは「転倒」「排せつ」「徘徊」「未来の介護、AIで何が予測できたらうれしいですか?」という問いに対して、もっとも回答が多かったのは「転倒を予測」で63.7%(65ポイント)でした。次いで多かったのが「排せつを予測」で58.8%(60ポイント)、その後「徘徊を予測」(50.0%/51ポイント)、「誤嚥(ごえん)を予測」(47.1%/48ポイント)と続きます。「ケアプラン」や「本人の意思」も予測できるとうれしいその他の意見としては、「ケアプラン」や「伝わらない本人の意思」などがありました。また、「(利用者に)希望を持たせる動機付けをしてくれる人工知能」といった意見もあり、コミュニケーションロボット的なAIを期待する人もいるようです。「転倒」や「徘徊」に課題感――離床センサでは不十分?1位の「転倒」や3位の「徘徊」を防止するため、すでに離床マットや離床センサーを取り入れている介護施設は多いはず。それでも「転倒や徘徊を予測してほしい」という回答が多いのは、これまでの離床センサが事故を防ぐのに十分でないということを表しているのかもしれません。現在主流の離床センサには、「ナースコールが鳴っても駆けつけに間に合わない」「誤報が多い」などの課題があります。不正確で「事後報告」的な通知ではなく、正確で事前に知らせるタイプの離床センサが求められていると考えられます。関連する介護ロボット 業界初!予測型見守りシステム「Neos+Care(ネオスケア)」|ノーリツプレシジョン 個人賠償責任保険も!認知症外出通報システム「おでかけキャッチ」|フランスベッド株式会社 また、離床時以外の転倒や徘徊に対しても、課題感や負担感を抱いていることがうかがえます。排せつを予測するロボットはすでに市販されている!三大介護(食事介助、入浴介助、排せつ介助)のひとつである「排せつ介護」。介護する側はもちろん、される側にとっても肉体的・精神的な負担が大きいケアであるため、「排せつを予測」が2位になったのはもっともなことです。そんな排せつ予測を、すでに実現している介護ロボットがあります。それが 排泄予知ロボット「DFree」 です。 「DFree」本体。超音波センサ(右)を下腹部に装着し、膀胱の状態を取得、分析する 「DFree」は、下腹部に装着することで体内の動きを検知・分析し、排尿のタイミングを予知・通知してくれるウェアラブルデバイスです。「DFree」本体に超音波センサが内蔵されており、膀胱の大きさの変化を捉えることで「そろそろ出そうだ」もしくは「出ました」というお知らせをしてくれます。現状では排尿の予測のみで排便の予測まではできませんが、 介護ロボットONLINEの取材 では、排便も予知できるデバイスを近年中に商品化する予定とのことでした。関連する介護ロボット 世界が注目!排泄予知ロボット「DFree」|トリプル・ダブリュー・ジャパン株式会社 「誤嚥予測ロボ」はないが、「嚥下音から誤嚥を防止するロボ」ならある約半数の人が「予測できるとうれしい」と回答した「誤嚥(ごえん)」。誤嚥が原因で肺炎を引き起こす「誤嚥性肺炎」は、最悪の場合死に至る危険性のある恐ろしい病気です。だからこそ「誤嚥予測」が求められているのですが、残念ながら、現時点では誤嚥を予測するAIおよび介護ロボットは存在しません。しかし、誤嚥を防ぐ介護ロボットは存在します。それが 嚥下(えんげ)音を”聞ける化””見える化”する「ごっくんチェッカー」 です。 ごっくんチェッカー本体ごっくんチェッカーは、嚥下音、つまりモノを飲み込むときの「ごっくん」という音を聞いて、正しく飲み込めているかを確認できる介護ロボット。これによって、誤嚥を放置することが防げます。介護ロボットONLINE編集部も「ごっくんチェッカー」を使ってみましたが、予備知識なしでも音とグラフの2つで自分が正しく嚥下していることを確認できました。関連する介護ロボット 嚥下音を聞ける化・見える化「ごっくんチェッカー」|株式会社ハッピーリス「褥瘡予測ロボ」はないが、「体位変換を自動で行うロボ」ならある嚥下予測と同じく、「予測はできないが予防はできる」介護ロボットが、「褥瘡(じょくそう)」にも存在します。それが「自動寝返り支援ベッド」 です。画像: フランスベッドHPより 「自動寝返り支援ベッド」は、ベッドの床板を左右にゆっくりと傾けることで、利用者の体圧を分散し、寝返りを安全にサポートします。利用者の睡眠も妨げず、体位変換にかかる介護スタッフの負担も軽減する介護ロボットとして注目を集めています。まとめ日々進化するAIや介護ロボット。2018年2月16日に閣議決定された「 高齢社会対策大綱 」では、介護ロボットの市場規模を、2020年までに約500億円までに成長させる目標が打ち出されています。それにともない、AIや介護ロボットの開発もますますすすんでいくでしょう。すでに「排せつ」や「離床」がある程度まで予測できる介護ロボットが市販されています。あなたが待ち望む「未来の介護」は、もうすぐそこまで来ているのかもしれません。< アンケート調査概要 >・調査期間 :2018年2月14日(水)~2月16日(金)・調査対象 :介護ロボットONLINEの読者・有効回答数:102件

在宅介護でも活躍!ネットワークカメラの活用法と購入時の5つのポイント

在宅介護でも活躍!ネットワークカメラの活用法と購入時の5つのポイント

みなさん、こんにちは。介護システムエンジニアの福村浩治です。介護エンジニアという職業柄、なんとかITの力を使って介護を便利にできないかと、これまでさまざまな方法を模索してきました。日中は外で仕事をしていたり、遠距離介護をしていたりする方にとって、要介護者の見守りや密なコミュニケーションは重要ですよね。しかし、要介護者の状態や家庭環境などにより、なかなか連絡が取り合えないというケースも多いでしょう。私自身、要介護状態にある家族とどうコミュニケーションをとるか、さまざまなツールを使って試行錯誤してきました。今回は、そんな私が「有効だ」と感じたネットワークカメラを在宅介護に活用する方法と、ネットワークカメラを購入する5つのポイントをご紹介いたします。 ネットワークカメラとはネットワークカメラとは、離れた場所から映像や音声を確認できるカメラです。遠距離介護をしている方や、同居していても仕事でずっと要介護者といられない方にとって、いつでも要介護者の様子をを確認することができます。安くて種類豊富!ネットワークカメラが身近な存在に 今日、ヨドバシ.comやAmazonのようなネットショッピングのサイトにより多数のネットワークカメラをすぐさま購入することができます。価格帯は幅広いですが、安価な製品も多く、個人が在宅介護で使うのに現実的な価格になっています。多種多様の製品があるため、逆にどれを選んだら良いか、初めて購入する際には迷ってしまうことでしょう。あなたの介護環境にあったネットワークカメラを手に入れるために、まずは具体的なネットワークカメラの活用方法をイメージしてもらいたいと思います。ネットワークカメラがある生活ネットワークカメラがあると、生活はどのように変わるのでしょうか?一緒に考えてみましょう。朝|離れた場所から寝室を見守りたとえば朝、要介護者がまだ睡眠中の間に、キッチンで朝食を準備するときをイメージしてみてください。キッチンから寝室の様子を見ることができなくても、寝室にネットワークをつけておけば、家事の最中でも手元のスマホから様子を確認できます。また、ベッドからの転倒を防止するために、ネットワークカメラのお知らせ機能を使うこともできます。要介護者が離床するときにそれをスマホに通知させ、見逃しを防ぎます。昼|会社から声かけ、あいさつできる日中働いている方や遠くに住んでいる方にとっても、ネットワークカメラは活躍してくれます。たとえばネットワークカメラにマイクとスピーカーをつければ、会社の休憩時間でも要介護者に話しかけることができます。はじめからそうした機能がついているネットワークカメラもあります。スピーカーはあまり音質がよくなく、対話にもタイムラグがしばしばありますが、それが逆に挨拶と簡単な会話程度に済ませるような雰囲気をつくり、介護者や遠くに住む家族でも負担を感じずにすむことも。結果的に、家族のコミュニケーションを増やしてくれます。夜|リアルタイムで見守れるから、臨機応変な対応もできる要介護者と近距離で別居している場合、ネットワークカメラで様子を確認して「介助をしに行く/行かない」の判断をすることができます。たとえば、近所に住んでる家族が仕事帰りにカメラを確認して、介助が必要なようであれば立ち寄る、すでに就寝中なのであれば立ち寄らない、といった臨機応変な対応ができるのです。また、万が一リアルタイムの映像から要介護者の姿が見当たらなくても、録画の履歴をさがのぼることで安否を確認することが可能です。たとえば、録画から数十分前に訪問入浴介護のヘルパーさんが来ていることが分かれば、「今は入浴中なんだな」と状況を把握することができます。在宅介護経験者の僕が考える購入時5つのポイントみなさんの家庭環境にあてはめて、合うところ、合わないところがあるかと思いますが、具体的な活用方法をイメージできたでしょうか。前述の生活を実現するには、以下の5つが必要となります。 動体検知または人体検知ができること 双方向の会話ができること パン(360度近く回転)チルト(床から天井まである程度振れる)できること 録画できること 1万円以下で安価であること それぞれ見ていきましょう。動体検知または人体検知ができること動体検知とは、人体にかかわらず、撮影中に物体が動いたことを検知し、録画や通知をする機能です。対して人体検知とは、温度を持つ物体が発する赤外線を検知して録画や通知をするものです。こちらも人体にかかわらず、例えばペットの犬なども検知されます。これらの機能を使い、要介護者の動きを把握し、適切な対応をしていきましょう。例えば、「転倒の可能性の高い要介護者が立ち上がろうとしているのを把握し、歩行介助をしにいく」などが考えられます。ただし動体(人体)検知はいつも完璧ではありません。大きなほこりの舞いを誤って検知したり、検知しているのにプッシュ通知がかなり遅れてきたすることもあります。あまり過信せずに使った方が良いでしょう。双方向の会話ができることネットワークカメラには、映像での見守り・録画以外にも、会話するための機能がついている場合が多いです。ネットワークカメラを通して会話ができると、介護者による一方的な見守りではなく、コミュニケーションのツールとしても活躍します。遠距離介護している方で、挨拶程度でも毎日コミュニケーションをとることで、なにかいつもと違うかなといった異変を察知できることもあるかもしれません。パンチルトできることパンとは、カメラの向きを左右に振ることで、チルトとは上下に振ることをいいます。左右は360度近く、かつ上下は床から天井までカメラが動くことで、1台でも広い範囲を撮影することができます。パンチルトしないものは玄関用にするのも有効録画できることほとんどのネットワークカメラには録画機能がついています。録画ができると、リアルタイム映像から様子が確認できないときでも前後の状況を把握できますし、何かあったときの状況分析にも役立ちます。1万円以下で安価であること単に安ければ良いということではなく、ネットワークカメラは複数台が必要と考えるため、1台あたりの価格を抑える必要があります。パン・チルトしてもどうしても部屋には死角ができますし、メインとなる生活空間が複数に及ぶ場合には、それごとにネットワークカメラが必要です。 なるべく死角をつくらないように高い場所に設置 また、製品にもよりますが、私が使用している経験上、なぜか一定期間なかなかつながらなくなることもあり、スマホ上のアプリが複数となり操作が煩雑ですが、リスク分散のために別メーカーで複数製品を購入した方が無難ではないかと考えます。 プライバシーと利便性とのバランスをプライバシーの侵害という観点から、ネットワークカメラを使うことに抵抗がある方もいるかもしれません。そのためか、人物をシルエット化するような製品も存在します。しかし表情は在宅介護をする上で重要な情報です。在宅介護でネットワークカメラを使用するなら、家族間での話し合いでうまくルールを作って利用するのが望ましいです。私自身、ネットワークカメラを使用する前に、タブレットとSkypeで会話できないだろうかと試したことがあります。Skypeを選んだ理由は、Skypeには「自動応答」の機能が存在したからためです。「自動応答」があれば電話をとるためにタブレットをタップする必要がなかったため、私の家庭環境にぴったりでした。 skypeの設定画面けっきょく「自動応答」が不安定だったためネットワークカメラに移行しましたが、プライバシーが気になるという方は、利便性とのバランスを考えつつ自分の在宅介護の環境にあった方法を模索してみてください。パスワードは必ず変更すること!プライバシーと同様、セキュリティも重要な問題です。ネットワークカメラが悪意ある第三者に勝手に操作されたり、インターネット上で世界中に公開されたりすることは、実際にあります。そうならないためにも、必ず初期パスワードから変更し、ある程度の期間ごとに見直しを検討してください。パスワード変更後、使用者にメールで周知し、それぞれのアプリでパスワードを指定しなおす必要があります。まとめネットワークカメラと聞くと「見守りのため」というイメージがあるかと思いますが、私はコミュニケーションをとるための道具としてもおすすめだと考えています。コミュニケーションツールとしてのネットワークカメラ遠距離介護をしている方の中には、年に数回しか要介護者と会えないという事情を抱えた方もいるはずです。そうした方は、久しぶりに要介護者と会って「前回会った時より容態が悪化している」と感じると、「もっと会いに行けばよかった」「頻繁に会いに行けなかった自分のせいかもしれない」など、必要以上の精神的負担をおってしまうことがあります。私自身もそうした経験をし、もっとこまめにコミュニケーションをとるための手段を模索してきました。その手段として、ネットワークカメラは効果的だと思うのです。今後のネットワークカメラに期待最近では、家にロボットをおいて、それを離れた場所から操作してビデオ通話ができる「Pepper View」のような製品も出てきています。画像引用: SoftBank HP 今後は、ドローンとネットワークカメラを組み合わせたり、決まったルートを巡回したりするような製品も出てくると思います。まずは安価なネットワークカメラから試してみてはいかがでしょうか。

あなたは誰に介護されたい?独女が老後について真剣に考えてみた

あなたは誰に介護されたい?独女が老後について真剣に考えてみた

はじめまして。42歳、バツナシ独身、藻野あまりといいます。東京で大して売れない脚本家をやっていましたが、人生をリセットしたくて3年前に福岡県に移住。現在は「介護福祉士実務者研修」の資格取得を目指して、学校に通っています。私が介護士をめざす理由私が介護の世界に足を踏み入れたのは、自身の老後について考えたからです。これから日本の少子高齢化はさらに加速する、国の財源だけでは個人の面倒は見きれなくなる、地域や家族での助け合いが強化されることになる……「その時、独身おひとりさまの私はどうすればいいのだろう?」と不安に襲われたことがきっかけです。私には「地域」も「家族」もない日本では、新しい介護の形として「地域包括ケアシステム」が最近注目を集めていますよね。その根底には「住み慣れた地域で、自分らしい暮らしを人生の最期まで続けよう」という思いがあるようです。でも、私にとっての「地域」って、いったい何なのでしょうか?今住んでいるワンルームマンションのことなのか、それとも両親が亡くなったあとの故郷(長崎県の離島です)なのか。「家族」についても同じことがいえます。自分にとっての「家族」とは、姉妹(4姉妹です)のことなのか、でも自分以外の姉妹はそれぞれ家庭を築いているからたぶん違うだろう……「“地域も“家族”もない私は、いったいどうすればいいのだろう?」その対策を練るために介護士をめざすことにしました。あなたは誰に介護されたいですか?先日、学校の授業で「エンディングノート」の紹介がありました。エンディングノートとは「終活ノート」とも呼ばれ、自分の万が一に備えて周囲への伝言を書き記しておくメモのようなものです。授業では、「まずは親に書いてもらってみて」と紹介されました。親よりも自分の老後のほうが問題?!しかし改めて考えてみると、エンディングノートが必要なのはむしろ自分のほうではないか?と思うようになりました。私の親は結婚して伴侶がいるだけでなく、4人の娘もいます。貯金もそれなりにしている様子だし、年代的(父68才、母69才です)に年金や介護保険もしばらくは大丈夫そう。生まれてからずっと島在住のため地域のことも知り尽くしていて、ご近所さんとの関係も良好です。「どう考えても問題は私だ、親よりも私の方が明らかに100倍マズイ!」自分のためにエンディングノートを購入さっそく、自分のためにエンディングノートを購入しました。NHK出版から出ている750円のものです。緊急時の備え、財産管理と相続、葬儀の生前準備などの項目の中に、介護のページも設けられていました。「誰に介護してほしいか」という質問の下には、 配偶者に介護してほしい 子どもの〇〇〇〇〇に介護してほしい できれば〇〇〇〇〇さんに介護してほしい プロのヘルパーや介護サービスを利用してほしい 家族の判断に任せる その他 という選択肢があります。自分に介護が必要になったときを想像してみましたが、42才の私では自分が被介護者になることをリアルに想像できませんでした。いえ、年齢や境遇は関係ないかもしれません。誰だって、その時にならないと分からないことってあるものです。姉妹と姪と甥には絶対に迷惑をかけたくないただ私が確実に思っているのは、「姉妹と姪と甥には絶対に迷惑をかけたくない」ということ。それから、「できれば集団生活はしたくない」「集団行動(レクリエーションなど)を強要されたくない」。一人暮らしが長いせいか、「人からお世話されるのが苦手」という気持ちもあります。私は「その他」の欄にチェックを入れ、記しました。「なるべく人に迷惑をかけないよう、安楽死が許されるなら安楽死を希望。許されるなら、介護ロボットに介護されたい」「ロボットに介護されたい」の実態とは?家族や親類に迷惑をかけたくないという理由で、「ロボットに介護されたい」とエンディングノートに記した私。でも実は、同じように考えている人は少なくありません。内閣府が行った調査では、半数以上の人が自分が介護されるときに「介護ロボットを利用してほしい」と考えていることが分かっています。政府も、介護ロボット利用希望者を65%から80%に引き上げることを目標に、さまざまな普及・支援事業を行っているとのこと。ロボットに介護されたい人がこんなにもいる。理由は人それぞれでしょうが、現在のところは私と同じく、「人に迷惑をかけたくないからロボットに介護されたい」と、消去法で辿り着いた方も多いのかもしれません。介護ロボットが普及する未来に向けて例えば30年後、斎藤工さんみたいなセクシーイケメン人型介護ロボットがあったらどうでしょう。気を使わなくていい配偶者や介護士がいたとしても、「どうせならトキメキも欲しいから、斎藤工ロボットに介護されたいわ~」と、消去法ではなく、むしろ積極的にロボット介護を願う人が増えるかもしれません。また、アニメやSF映画のように被介護者自身が操作できるロボットにも憧れます。ロボットを使いこなす私を見て、姪や甥も、「おばちゃん、かっこいい!」と興奮することでしょう。とにかく介護というものは、する方もされる方も、想像しただけで暗くなってしまいがちです。年を取ることに不安しか抱けない国ってどうなんでしょう。しんどすぎます。そんな人々の心を明るく軽くできるのは介護ロボットなのだと私は確信しています。己の不安を解消することが誰かの不安の解消にも繋がるはず、という野望を勝手に抱いて、介護ロボットのプロフェッショナルになれるよう邁進していく心意気です。どうぞ、よろしくお願いいたします!<参考資料>内閣府(平成25年9月12日)「介護ロボットに関する特別世論調査」(https://survey.gov-online.go.jp/tokubetu/h25/h25-kaigo.pdf , 2018/01/17取得)

【徹底解説!】平成30年度介護報酬改定 総まとめ

【徹底解説!】平成30年度介護報酬改定 総まとめ

平成30年度、3年ぶりとなる介護報酬改定が行われます。2018年1月、その改定内容の全貌が明らかになりました。今回の改定の4つの基本的な考え方を軸にしながら、基本報酬が下がるサービスは?どんな加算がとれるようになったの?など、改定内容を詳しく解説していきます!なお、介護保険法の改正については、以下の記事をごらんください。【どうなる?平成30年】介護保険法の改正ポイントをわかりやすく解説【まとめ】 ※記事内の情報はすべて2018/02/08時点のものです。 介護報酬の基本知識 介護報酬とは、介護事業所が提供した介護サービスに対して支払われる料金のことです。 ここでは、介護報酬のしくみとこれまでの改定率の動きについて、簡単に説明します。基本報酬と加算(減算)がある介護報酬には、「基本報酬」と「加算(減算)」の2種類があります。「基本報酬」とは、訪問介護や施設といった事業所形態ごとに決められている基本的な単位のこと。その「基本報酬」に対して、単位を上乗せすることを「加算」といいます。単位が上乗せされるということは、事業所に支払われる料金が増えるということなので、事業所はより多く料金をもらうために、「加算」が設定されたサービスや取り組みを強化するようになります。介護報酬の改定では、基本報酬が「引き上げ」または「引き下げ」になるケースと、加算(減算)が「新設」「強化」されるケースがあります。これまでの介護報酬改定率介護報酬は3年ごとに改定されますが、今回は全体で0.54%の微増に決着しました。前回の大幅なマイナス改定では結果的に多くの介護事業所が倒産に追い込まれるなど、介護報酬の影響力は非常に大きいため、改定までに多くの関係者が何度も議論を重ねて決定されます。平成30年度介護報酬改定の基本的な4つの考え方平成30年度の介護報酬は、「地域包括ケアシステムの推進」「自立支援・重度化防止」「多様な人材の確保と生産性の向上」「介護サービスの適正化」という4つの基本的な考え方を軸に改定が展開していきます。それぞれをくわしく見ていきましょう。Ⅰ 地域包括ケアシステムを推し進める!1つめの軸は「地域包括ケアシステムの推進」です。これは、中重度者も含めた誰もがどこでも適切な医療・介護サービスをうけられるようにしよう、という考え方です。これにより、複数のサービスの報酬がアップしています。ここでは、4つのポイントに絞って解説していきます。POINT1.ターミナルケア・看取りを評価! 具体的には・・・■ターミナルケアや看取り(特養)を実施すると加算される など地域包括ケアシステムの推進として、ターミナルケアや看取りがますます重視されるようになりました。今回の改定でも、医療ニーズへの対応やターミナルケアを実施する施設に対して加算を新設する改定がなされています。 関係するサービス種別 訪問看護・認知症対応型共同生活介護・特定施設入居者生活介護・居宅介護支援・介護老人福祉施設「看取り介護」とは?具体的な内容や看取り介護の問題点 訪問看護は加算アップ訪問看護では、看護体制強化加算がⅠとⅡに分けられ、ターミナルケア加算の算定者数が多い場合により多くの加算が得られるように改定されます。認知症対応型共同生活介護も加算アップ認知症対応型共同生活介護では、医療連携体制加算が改定されます。これまでの医療連携体制加算に加えて、看護職員や看護師をより手厚く配置したり、たんの吸引などの医療ケアを提供したりする施設に対して新たにⅡ、Ⅲとして加算を設けます。特定施設入居者生活介護も加算アップ特定施設入居者生活介護では、これまで特に医療ニーズに対応した際の加算は設けられていませんでしたが、今回新たに2つの加算が新設されます。入居継続支援加算は、たんの吸引などのケア提供を評価します。退院・退所時連携加算は、医療提供施設の退院・退所時の連携を評価します。居宅介護支援も加算アップ居宅介護支援では、末期の悪性腫瘍と診断された利用者に対して、ターミナル期において通常より頻回に訪問したり、利用者の状態を医師や事業者へ提供した場合、それを評価するターミナルケアマネジメント加算が新たに設けられます。介護老人福祉施設も加算アップ介護老人福祉施設では、2点変更点があります。1つめは配置医師緊急時対応加算が新設されたことです。これは、特養の配置医師が施設の求めに応じて、早朝・夜間・深夜に施設を訪問して入所者の診療を行った場合、単位が加算されるものです。2つめは看取り介護加算の強化です。これまでの看取り介護加算に加えて、配置医師緊急時対応加算の体制が整備されてた上で看取りを行った場合、より高い評価がなされます。POINT2.医療と介護の連携を強化! 具体的には・・・ ■ケアマネ・訪問介護事業所と医療機関との情報連携を義務化する など地域包括ケアシステム構築のひとつとして、医療と介護の連携が叫ばれています。医療から介護へスムーズに移行できるよう、新たな加算等が加わりました。 関係するサービス種別 居宅介護支援・通所リハビリテーション・訪問リハビリテーション居宅介護支援は3つの変更あり居宅介護支援では、主に3点の変更点があります。1つめは入院時情報連携加算の取得条件の変更です。情報提供の期間が入院後7日から3日以内になるかわりに、提供方法は問わないという変更がなされました。2つめは退院・退所加算の単位です。連携回数に応じた評価、およびカンファレンスに参加した場合の上乗せ評価がなされます。3つめは特定事業加算に新しくⅣという区分が新設される点です。これは、医療機関等と総合的に連携する事業所をさらに評価するための加算です。訪問リハビリテーション・通所リハビリテーションは見直しあり通所リハビリテーションでは、医療保険のリハビリ提供から新たに介護保険のリハビリ提供を開始する場合、 面積や人員の要件を緩和 リハ計画書の様式を互換性のもったものにする ことが見直されています。POINT3.介護医療院の創設 具体的には・・・ ■介護医療院に転換した場合、加算あり など 関係するサービス種別 介護療養型医療施設、医療療養病床 など 介護医療院は、医療的ケアが必要な重介護者の受入れと、看取りやターミナルケアの機能を備える生活施設です。創設の背景には、介護療養型医療施設数の減少や医療ニーズの増大などがあります。そうした問題を解決するため、介護療養型医療施設等から介護医療院への転換が推進されていきます。転換する場合、基準が緩和されたり、転換後の加算が与えられます。POINT4.認知症の人への対応を評価! 具体的には・・・ ■看護職員の配置が手厚いグループホームを評価する■ショートステイ・小多機でも認知症の人を対応すると加算される など認知症の人への対応強化がますます重視されるようになってきました。今回の改定では、看護職員を手厚く配置していたり、専門的なケアを提供したりする施設に加算を設けています。 関係するサービス種別 認知症対等型共同生活介護、短期入所生活介護、短期入所療養介護、小規模多機能型居宅介護、看護小規模多機能型居宅介護、特定施設入居者生活介護 認知症対応型共同生活介護は加算アップ認知症対応型共同生活介護では、医療連携体制加算が強化されます。Ⅰ~Ⅲに分けられ、Ⅱ~Ⅲではより手厚く看護師・看護職員を配置した場合を評価します。(※「POINT1.ターミナルケア・看取りを評価!」で説明済)短期入所生活介護、短期入所療養介護は加算アップ短期入所生活介護、短期入所療養介護では、国や自治体が実施または指定する認知症ケアに関する専門研修を修了している者が介護サービスを提供した場合、新たに認知症専門ケア加算を設けています。小規模多機能型居宅介護、看護小規模多機能型居宅介護、特定施設入居者生活介護は加算アップ小規模多機能型居宅介護、看護小規模多機能型居宅介護、特定施設入居者生活介護では、若年性認知症の人を受け入れた場合に、新たに若年性認知症利用者受入加算がされます。Ⅱ 自立支援・重度化防止の取組を強化 2つめの軸は「自立支援・重度化防止への取組」です。今回の改定では、主にリハビリテーションの強化を中心に改定が展開されています。これにより、リハビリテーションに関係する複数のサービスの報酬がアップしています。 POINT1.リハビリテーションの強化を評価! 具体的には・・・ ■外部のリハ職と共同して計画を作成すると加算される など先述したとおり、今回の改定ではリハビリテーションに対する加算がこれまで以上に重視されています。リハビリテーション強化のポイントは、主に3つあります。 リハビリテーションマネジメント加算 アウトカム評価の拡充 外部リハ職との連携 関係するサービス種別 訪問リハビリテーション、通所リハビリテーション、訪問介護、定期巡回・随時対応型訪問介護看護、小規模多機能型居宅介護、通所介護、認知症対応型通所介護、短期入所生活介護、特定施設入居者生活介護、認知症対応型共同生活介護、介護老人福祉施設 1.リハビリテーションマネジメント加算■訪問リハビリテーション、通所リハビリテーションで加算アップ訪問リハビリテーション、通所リハビリテーションでのリハビリテーションマネジメント加算の変更点は、Ⅲ・Ⅳの区分が新設され、医師の詳細な指示に基づいたマネジメントが評価されるようになった点です。■介護予防訪問リハビリテーション、介護予防訪問通所リハビリテーションでも加算アップ要支援者のリハビリテーションを行う介護予防訪問リハビリテーション、介護予防訪問通所リハビリテーションでは、これまでリハビリテーションマネジメント加算がありませんでしたが、多職種連携の取組などを評価するために新たに新設されました。2.アウトカム評価の拡充■訪問リハビリテーションアウトカム評価はこれまで、介護予防通所リハビリテーションにのみ設けられていましたが、これを予防介護訪問リハビリテーションにおいても設けられることになります。具体的には、事業所評価加算という新しい加算項目で評価されます。■通所リハビリテーション介護予防通所リハビリテーションでは生活行為向上リハビリテーション実施加算が新設され、生活行為の向上に焦点をあてたリハビリテーションの提供を評価します。生活行為向上リハビリテーションは、目標に達成した場合、3月以内~6月まで加算されますが、6月で目標が達成できない場合、減算されます。3.外部のリハ職との連携■訪問介護、定期巡回・随時対応型訪問介護看護、小規模多機能型居宅介護訪問介護では、これまでの生活機能向上連携加算に加え、医療提供施設のリハ専門職や医師が訪問して行った場合、評価を充実します(生活機能向上連携加算(Ⅱ))。定期巡回・随時対応型訪問介護看護、小規模多機能型居宅介護では、これまで生活機能向上連携加算がありませんでしたが、これからは訪問介護と同様の加算が創設されます。■通所介護、認知症対応型通所介護、短期入所生活介護、特定施設入居者生活介護、認知症対応型共同生活介護、介護老人福祉施設通所介護をはじめとした各種施設では、外部のリハ専門職や医師が訪問し、共同でアセスメントを行ったり計画を作成することを評価する生活機能向上連携加算が新設されます。POINT2.訪問介護に大きな変化が! 具体的には・・・ ■生活援助中心型の基本報酬を引き下げ■利用回数が多すぎる訪問介護(生活援助中心型)を適正化する など 自立支援・重度化防止の取組として、訪問介護の生活援助サービスにメスが入ります 。まず、生活援助の報酬が引き下げられます。それに伴い、身体介護の報酬が微増します。後述しますが、生活援助ヘルパーの研修も簡略化されます。 関係するサービス種別 訪問介護 訪問介護は生活援助の基本報酬引き下げへ訪問介護では、身体介護をより重視する一方で、生活援助の基本報酬を下げる改定が行われます。さらに、訪問回数の多い訪問介護へも対策がたてられています。通常のケアプランよりかけ離れた回数の生活援助のための訪問介護を位置づける場合は、ケアマネジャーが市町村にケアプランを届け出なければならなくなります。そのうえで、必要に応じてサービス内容の是正を促していくとしています。POINT3.デイサービスに新しい加算 具体的には・・・ ■ Barthel Index(バーセルインデックス)という評価方法を使用して、ADL維持等加算という新しい加算を新設する など 関係するサービス種別 通所介護 通所介護は加算アップ通所介護には、ADL維持等加算という新しい加算が新設されます。これは、ADL(日常生活動作)の維持、または改善の度合いが一定の水準を超えた場合に加算されるものです。測定には、新たにBerthel Index(バーセルインデックス)という評価方法が採用されることになっています。POINT4.各サービスで排せつ支援に対する加算! 具体的には・・・ ■ 排泄における要介護状態を軽減した場合、排せつ支援加算が加算される など 自立支援・重度化防止として、リハビリといっしょに注目されているのが「排せつ」です。今回の改定で、排せつにおける要介護状態を軽減できると考えられる利用者に対して支援を行う場合、新しい加算が設けられることになりました。 関係するサービス種別 各種の施設系サービス 施設系サービスで加算アップ排せつ支援加算は、排せつの要介護状態を軽減できると医師等が判断し、かつ利用者もそれを望む場合に、原因の分析や支援を行うことで加算されるものです。目安として、「全介助」から「一部介助」以上に、または「一部介助」から「見守り等」以上に改善することが掲げられています。Ⅲ 多様な人材の確保と生産性の向上 3つめの軸は「多様な人材の確保と生産性の向上」です。具体的には、各種基準の緩和やロボットやICTを活用した負担軽減などがあげられます。ここでは、大きく2つのポイントについて触れます。POINT1.介護福祉士は身体介護を中心に、生活援助は新しい人材に具体的には・・・■ 生活援助の人材確保のため、新しい研修カリキュラムを創設 関係するサービス種別 訪問介護 訪問介護では、生活援助を担うヘルパーを確保するために、生活援助ができる訪問介護ヘルパーの研修時間を短縮するなどの措置がとられる予定です。その一方で、身体介護は介護福祉士等が中心となって担っていきたいという意向があります。そのためか、先述したとおり生活援助中心型の基本報酬は引き下げられます。POINT2.介護ロボットが夜間職員の代わりに! 具体的には・・・ ■ 見守り支援ロボットを導入することで、夜間配置加算の取得条件を緩和する 関係するサービス種別 介護老人福祉施設、短期入所生活介護 介護老人福祉施設、短期入所生活介護では、夜勤職員配置加算の取得条件が緩和されます。現行では「最低基準よりも1人以上多く置いた場合」となっている加算要件を、「ベッド上の入所者の動向を検知できる見守りロボットを、入所者数の15%以上に設置している場合、夜勤職員の数が最低基準を0.9人上回っていれば取得できる」と変更しています。つまり、見守りロボットが夜勤職員の0.1人分(10%)に相当するということです。これによって夜勤職員の数を減らすことはできなくとも、職員の勤務時間を減らすことはできるので、休憩時間が多くとれるなどのメリットがあると考えられます。介護ロボが夜勤職員の代わりに!見守りロボット導入で報酬加算、厚生労働省が発表Ⅳ 介護サービスの適正化4つめの軸は、「介護サービスの適正化・重点化」です。これまでの介護報酬改定でも、収益の大きいサービスは基本報酬が削られてきましたが、今回も例外ではありません。3つのポイントに絞って解説します。POINT1.訪問系サービスの集合住宅減算が拡大へ! 具体的には・・・ ■ 集合住宅居住者への訪問サービスに関する減算が拡大訪問系サービスには、事業所と同一の敷地内(または隣接する敷地内)に所在する建物に住居する者に対してサービスを提供する場合、減算される制度があります。この、通称「集合住宅減算」が今回の改定で拡大されます。 関係するサービス種別 訪問介護、夜間対応型訪問介護、訪問入浴介護、訪問看護、訪問リハビリテーション、定期巡回・随時対応型訪問介護看護 訪問介護、夜間対応型訪問介護、訪問入浴介護、訪問看護、訪問リハビリテーションで減算見直し見直されたのは、 建物の範囲 減算幅 のふたつです。1.建物の範囲減算の対象となる建物の範囲は、これまで有料老人ホーム等のみが「同一建物」とされてきましたが、それ以外の建物であっても、集中住宅減算の対象となるようになりました。2.減算幅これまで1月あたりの利用者数が20人以上の場合10%減算だったところ、1月あたりの利用者数が50人以上の場合15%減算となりました。定期巡回・随時対応型訪問介護看護も減算拡大定期巡回・随時対応型訪問介護看護では、1月あたりの利用者数が50人以上の場合、900単位/月の減算となりました。POINT2.訪問看護・介護予防訪問看護の基本報酬を引き下げ! 具体的には・・・ ■ 両サービスとも基本報酬、介護予防訪問看護はさらに引き下げ  関係するサービス種別 訪問看護、介護予防訪問看護2つめにメスが入ったのは、訪問看護および介護予防訪問看護です。まず、両サービスとも基本報酬が引き下げられます。さらに、要支援者に対する訪問看護である介護予防訪問看護は、訪問看護ステーション・病院(または診療所)ともに基本報酬が引き下げられます。POINT3.大規模通所介護の基本報酬を引き下げ! 具体的には・・・ ■ サービス提供時間を1時間ごとに見直し■大規模な通所介護事業所の基本報酬を引き下げ3つめのメスは、通所介護に入りました。とくに大規模型の通所介護は、基本報酬がダウンします。また、サービス提供時間の区分がより細かく分けられます。 関係するサービス種別 通所介護、認知症対応型通所介護、通所リハビリテーション 通所介護、認知症対応型通所介護で、大規模型は基本報酬をダウン通所介護、認知症対応型通所介護では、大規模型Ⅰ・Ⅱの基本報酬が引き下げられます。サービス提供時間も2時間ごとから1時間ごとに見直されました。通所リハビリテーションでも基本報酬引き下げへ通所リハビリテーションでは、長時間のサービス提供の基本報酬が引き下げられました。具体的には、「6時間以上8時間未満」だったサービス提供時間区分が1時間ごとになり、各時間区分での基本報酬がダウンしています。まとめここまで、平成30年度の改定内容を4つの軸にわけて確認してきました。全体としては0.54%の微増となりましたが、サービスによっては基本報酬が引き下げされているものもあり、運営の上では厳しい状況が続くでしょう。 介護ロボットONLINEが独自に行ったアンケートでは、約7割の介護従事者が今回の改定内容に不満を抱いているということも分かっています。介護の現場で実際に働く人々が強く「加算すべき」と考えているものとして「介護職員の処遇改善」があげられますが、今回の介護報酬改定ではあまり触れられていません。ここからも、現場と制度のギャップが感じられます。介護報酬の改定内容が最終決定するのは、2018年4月です。介護ロボットONLINEでは、引き続き介護報酬改定の動きを追っていきます。251名に緊急アンケート!「H30年度の介護報酬改定、満足ですか?」に72%が「不満」平成30年度介護報酬改定 リンク集社会保障審議会(介護給付費分科会)資料一覧 厚生労働省|社会保障審議会(介護給付費分科会) サービス別全般・ 運営基準の改正等の概要(案) (平成29年12月1日) ・ 指定居宅サービス等の事業の人員、設備及び運営に関する基準等の改正等に関する事項について(案) (平成29年12月1日) ・ 地域区分について(案)  (平成29年10月27日) 居宅サービス・ 訪問介護の報酬・基準について  (平成29年11月1日)・ 訪問看護の報酬・基準について(平成29年11月8日)・ 通所介護の報酬・基準について (平成29年11月8日)・ 通所リハビリテーションの報酬・基準について (平成29年11月8日)・ 訪問リハビリテーションの報酬・基準について (平成29年11月8日)・ 居宅療養管理指導の報酬・基準について (平成29年11月8日)・ 短期入所生活介護の報酬・基準について (平成29年11月15日)・ 短期入所療養介護の報酬・基準について (平成29年11月22日)・ 特定施設入居者生活介護の報酬・基準について (平成29年11月15日)・ 福祉用具貸与の報酬・基準について (平成29年10月27日) 共生型サービス・ 共生型サービスの報酬・基準について (平成29年11月29日) 地域密着型サービス・ 定期巡回・随時対応型訪問介護看護・夜間対応型訪問介護の報酬・基準について (平成29年11月1日)・ 定期巡回・随時対応型訪問介護看護・夜間対応型訪問介護の報酬・基準について 2 (平成29年12月6日) ・ 認知症対応型共同生活介護、認知症対応型通所介護等の報酬・基準について (平成29年11月15日) ・ 療養通所介護の報酬・基準について (平成29年11月8日)・ 小規模多機能型居宅介護の報酬・基準について (平成29年11月1日)・ 看護小規模多機能型居宅介護の 報酬・基準について (平成29年11月8日) 居宅介護支援 ・ 居宅介護支援の報酬・基準について② (平成29年12月1日) 施設サービス ・ 介護老人福祉施設の報酬・基準について (平成29年11月15日) ・ 介護老人保健施設の報酬・基準について (平成29年11月22日) ・ 介護療養型医療施設・介護医療院の報酬・基準について(平成29年11月22日)その他・ その他の事項について (平成29年11月29日) ・ 介護人材関係について (平成29年11月29日)  

251名に緊急アンケート!「H30年度の介護報酬改定、満足ですか?」に72%が「不満」

251名に緊急アンケート!「H30年度の介護報酬改定、満足ですか?」に72%が「不満」

平成30年度、3年ぶりの介護報酬改定が行われます。介護報酬は、介護事業所の経営状況や介護スタッフの給与に大きな影響を与える重要な要素です。今回の改定では、0.54%のプラス改定に決着しました。プラス改定は、人員配置の充実や職員の待遇アップなどにつながる反面、税金や保険料などの国民負担が増えることも意味します。今回の改定について、「もっと引き上げるべきだ」「いや、これが限界だろう」など、さまざまな意見が聞かれます。実際に介護の現場で働く介護スタッフは、この介護報酬改定をどう感じているのでしょうか?介護ロボットONLINE編集部では、全国の介護従事者向けに、介護報酬改定についてアンケートを行いました。平成30年度の介護報酬改定をおさらい今回の改定は、0.54%のプラス改定になりました。改定では、以下の4点が重視されています。1.地域包括ケアシステムの推進 中重度者の対応 認知症の人への対応 医療と介護の連携 など2.自立支援・重度化防止に資する質の高い介護サービスの実現 リハビリテーションの強化 アウトカム評価の導入・拡充 など3.多様な人材の確保と生産性の向上 介護ロボットの活用 など 4.介護サービスの適正化 長時間の通所リハビリの基本報酬の見直し などこうした改定と比較して、実際の現場ではどこに課題感を抱いているのか、より改定が必要だと感じているサービスや項目はどれなのか、アンケートから明らかにしていきます。72.9%が「今回の介護報酬改定に不満」(1)今回の改定に満足?不満?まずはじめに、平成30年度の介護報酬改定に満足しているかどうかを聞いたところ、「満足」と答えた人が27.1%(68名)、「不満」と答えた人が72.9%(183名)となりました。マイナス改定になるかと噂されていたところを一転、プラス改定に落ち着きはしたものの、過半数の人が満足できない現状であることがわかります。介護報酬の「加算」に対する意識続いて、介護報酬の「加算」に対してアンケートをとりました。介護報酬には、「基本報酬」と「加算(減算)」の2種類があります。「基本報酬」とは、訪問介護や施設といった事業所形態ごとに決められている基本的な単位のこと。その「基本報酬」に対して、単位を上乗せすることを「加算」といいます。単位が上乗せされるということは、事業所に支払われる料金が増えるということなので、事業所はより多く料金をもらうために「加算」が設定されたサービスや取り組みを強化するようになります。加算をつけるべきだと思うのは「処遇改善」「認知症対応」「人員配置」(2)加算をつけるべきだと思うもの(良くしたい項目)は何ですか?加算をつけるべきだと思う項目を聞いたところ、「介護職員の処遇改善に対する加算」が79.7%(200カウント)ともっとも多く、次いで「認知症対応に対する加算」が71.1%(180カウント)、「人員配置に対する加算」が67.7%(170カウント)となりました(複数回答)。それ以降は「中重度社受入・対応に対する加算」(53.4%/134カウント)、「看取り・ターミナルケアに対する加算」(52.2%/131カウント)、「医療と介護の連携」(39.8%/100カウント)と続きました。介護現場を知るスタッフは、モチベーションやイメージアップ、人員不足解消のための加算が何よりも必要だと感じていることが読みとれます。また、認知症の人や中重度者の受入への加算を求める声も多く、それらの対応の負担の重さや緊急度がうかがえます。66%が介護ロボットによる夜勤職員配置加算に「反対」平成30年度の介護報酬改定にて、「夜勤職員配置加算」の取得条件が緩和されます。見守り支援ロボットを入居者の15%以上導入した場合、夜勤職員配置加算が取りやすくなるのです。言いかえれば、見守りロボットが、夜勤職員の代わりになるということです。この改定に対する賛否を聞きました。(3)見守りロボット導入による加算条件の緩和に賛成?反対?見守りロボット導入による加算条件の緩和に賛成かどうかを聞いたところ、「賛成」と答えた人が33.1%(83名)、「反対」と答えた人が66.9%(168名)となりました。夜勤経験ありと答えた人(195名)に限った場合、「賛成」が27.1%(53名)、「反対」が72.3%(141)となり、夜勤の経験がある人のほうが、反対する割合が高いことが分かりました。コメントの一部を紹介いたします。「賛成」と答えた人のコメント(自由回答)・人手不足の解消には、絶対必要です( 女性/40代/ 生活相談員・支援相談員 )・少ないスタッフによる見落としが少なくなるのではないか?の期待(女性/50代/ 非常勤介護職員 )・夜勤職員の見守りや巡回の負担が軽減するから( 女性/30代/福祉用具専門相談員 )・現在の見守りロボットが使えるものとは思えないがより良いものの開発へ向けてこういう流れは必要だから(男性/50代/常勤介護職員)・介護職員不足によるきつい勤務から解放される可能性があるから(女性/40代/管理職)「反対」と答えた人のコメント・小さい施設では導入が厳しい(男性/40代/管理職)・導入するにあたっての資金が加算でペイできるものではないから(女性/40代/常勤介護職員)・確かに夜は大変だったが人の介護にロボットも加わると機械操作や故障等のメンテナンスもしないとならない。想像すると余計な仕事まで増えそう(女性/40代/ 生活相談員・支援相談員)・ロボットでは認知症高齢者に対する細やかな気配りは難しいと感じるから(男性/30代/常勤介護職員)・事故になった時どうするのか?いろいろ危ない(女性/20代/常勤介護職員)自由回答からはさまざまな意見が(4)介護報酬改定に関して、あなたの自由な意見を聞かせてください。報酬引き上げにともなう介護保険料の負担増に懸念の声もコメント(自由回答)・介護報酬が上がるということは、いずれ介護保険料に跳ね返ってくるだろうから、悩ましいところだと思います( 女性/40代/ケアマネージャー )・介護職員の給料がアップするのは良いことだと思いますが、それによって利用者の方の負担が増えるのはどうなんでしょうか?(女性/50代/常勤介護職員)・介護報酬改定により所得は増えるのは嬉しいが、年金や住民税が更に増えてしまうので結局はあまり変わらない気がする。(女性/20代/常勤介護職員)介護福祉士の処遇改善が話題になる一方で棚上げされる「ケアマネジャー」コメント(自由回答) ・ケアマネの加算を増やして欲しいです。(女性/50代/ ケアマネージャー )・ケアマネージャーの処遇も良くしてほしい。その他、在宅サービスにおいて、特に訪問介護の質を上げてほしい。雑な対応など酷い職員が目立つように思う。(男性/40代/ケアマネージャー)介護の質や介護職のイメージアップも大事コメント(自由回答) ・改定によって負担はしかたないが、その分質の良い介護が受けられる状態にしなければいけない。(女性/50代/常勤介護職員)・これを機会に介護業界全体のイメージアップ(賃金が安い)を図れるのではないか?ケアの質を向上させるいい機会だと思う。(男性・30代/管理職)・介護福祉士の認知度を上げる努力が大切。介護福祉士という名称を広め、国家資格であることのアピールを通して介護を考えて欲しい。(女性/60代/常勤介護職員)・介護報酬をあげるのは賛成だが、それに見合う介護員の質が伴っていない。(女性/30代/機能訓練指導員)まとめ今回の調査では、全体の72%以上が平成30年度の介護報酬改定内容に不満を感じているという結果となり、現場と制度のギャップが明らかになりました。ただし、今回の改定で重点的に加算されることとなる中重度者への対応や認知症の人への対応に関しては、現場のニーズをうまく汲みとれているといえるでしょう。今回、はじめて介護ロボットが介護報酬加算に影響を与えることになりましたが、介護ロボットに対する不信感はまだ根強いようです。介護報酬の改定内容が本決まりするのは、2018年4月です。介護ロボットONLINEでは、引き続き介護報酬改定のニュースを分かりやすくお届けしていきます。「介護の人材不足」について、また、このアンケートの結果や内容についてのご意見やご感想は、公式Twitter( @kaigo_robot )または Facebook までお寄せください。なお、本コンテンツの文章およびグラフの引用・転載を希望される方は、  介護ロボットONLINE問い合わせフォームよりご連絡ください。< アンケート調査概要 >・調査期間:2018年1月13日(土)~1月25日(木)・調査対象:介護事業所経営者および介護従事者20代~60代以上の男女251名・男女割合:男性/30.7%・女性/68.9%・その他/0.4%

【介護ロボットフォーラム2017】最新介護ロボットを紹介!見守りロボ、排泄予測ロボも

【介護ロボットフォーラム2017】最新介護ロボットを紹介!見守りロボ、排泄予測ロボも

2018年1月22日、介護ロボットフォーラム2017が開催されました。介護ロボットフォーラムとは、すでに商品化あるいは、近々商品化を予定している介護ロボット等を一堂に集める展示会です。今回は全24社の介護ロボットが展示され、説明や相談が行われました。そんな展示会に、介護ロボットONLINE編集部も行ってきました!編集部が気になった介護ロボットを中心に、フォーラムの様子をお届けします。介護ロボットフォーラム2017とは介護ロボットフォーラムは、厚生労働省の「福祉用具・介護ロボット実用化支援事業」の一環として2016年から開催されている展示会兼相談会です。展示会場では、介護ロボットの動向やシーズ・ニーズの報告をしあう「介護ロボットシンポジウム」も同時開催されました。会場は大混雑!シンポジウムは終始立ち見状態フォーラム会場であるTOC有明には、全24社の介護ロボットが展示されました。開場早々多くの人が来場し、会場内は混雑状態。介護ロボットの注目度の高さが伺えます。 どの介護ロボットの前にも人だかりができていた 介護ロボットの国内施策や海外動向を報告するシンポジウムは、常に立ち見状態。介護ロボット開発メーカーだけでなく、介護施設関係者や自治体関係者など、多くの人が傍聴していました。 介護ロボットの海外の動向を報告する株式会社日本政策投資銀行の植村 佳代氏気になった介護ロボットをピックアップ!今回のフォーラムでは、見守り支援、移乗支援(装着/非装着)、自立支援、排泄支援など、多種多様な介護ロボットが展示されていました。その中でも気になった介護ロボットをピックアップしていきます。介護報酬改定で注目度アップ!見守り支援ロボット展示会場で目立ったのは、展示されている見守り支援ロボットの多さです。約1/3以上が見守り支援ロボットだったといっても過言ではないでしょう。その背景には、平成30年度の介護報酬改定があるといえます。「見守りロボが夜勤職員のかわりとなることで、夜勤職員配置加算の条件が緩和される」という方針が、2017年の審議会で打ち出されたのです。詳しくはこちら: 介護ロボが夜勤職員の代わりに!見守りロボット導入で報酬加算、厚生労働省が発表 エアコンみまもりサービス|パナソニック株式会社パナソニック製のエアコンと、別売りのルームセンサを組み合わせて見守りをする「エアコンみまもりサービス」。遠隔でエアコン操作できるのはもちろんのこと、非接触のバイタル生体センサであるルームセンサによって室内にいる人の活動量や睡眠状態を見守ることができます。介護事業所向けの製品で、在宅での活用は実証段階とのこと。新築やリフォーム時だけでなく、必要な部屋1台から導入可能な点も魅力です。ケアサポートソリューション|コニカミノルタ株式会社居室天井に設置する行動検知センサによって、居室内にいる人の起床や離床、転倒などを検知・通知します。ベッド上の状態を通知する見守り支援ロボットが多い中、居室内全体の様子を知ることができる点が魅力です。遠赤外線で夜間の見守りもでき、転倒時には前後30秒録画することでエビデンスを残すことができます。メーカー担当者によれば、「転倒時のエビデンスを残す機能で、家族への説明がスムーズにいったという例もある」と話していました。シルエット見守りセンサ|キング通信工業株式会社防犯カメラを中心としたセキュリティ機器メーカーのキング通信工業は、はやい段階から見守り支援ロボットを開発・販売しています。「シルエット見守りセンサ」は、ベッド上の人をシルエットで表示することで、プライバシーに配慮しながら見守ることができる見守りロボット。遠隔からシルエット画像を確認することで、本当に今すぐ駆けつけが必要かどうか判断できます。取材記事はこちらから: 離床はもちろんはみ出しも!人の動きを検知する「シルエット見守りセンサ」|キング通信工業株式会社 介護支援から自立支援へ?パワーアシストスーツ見守り支援ロボットについで目立っていたのが、パワーアシストスーツです。パワーアシストスーツとは、スーツのように装着することで、介護作業時やリハビリ時に身体の動きをサポートしてくれる装着型のロボットのこと。これまでは介護する人の動きを支援する“介護支援”的な側面が強かったのですが、昨今の流れにのり、被介護者の動きをサポートする“自立支援”的側面が強調されていたのが印象的です。展示会場では、多くの人が実際に装着し、使用感に驚きの声を挙げていました。マッスルスーツ|株式会社イノフィスマッスルスーツは、主に介護者の腰にかかる負担を軽減するためのウェアラブルロボットです。装着者の動作をアシストしますが、電力を使っていない点が特長です。そのため、入浴介助など水を使うシーンでも使用することができます。メーカー担当者によれば、今後は被介護者のリハビリや自立支援にむけた活用方法も模索していきたいとのことでした。取材記事はこちらから: 人工筋肉で介護の腰痛問題を解決!マッスルスーツ| 株式会社イノフィス HAL|CYBERDYNE株式会社もっとも有名なパワーアシストスーツのひとつであるHAL。2017年10月には、足腰の弱った高齢者向けに「HAL® 腰タイプ 自立支援用」を新たに販売開始しました。メーカー担当者によれば、現状では自立支援用よりも「HAL®介護支援用(腰タイプ)」のほうが需要が高いとのことですが、今後は自立支援用の注目度が高まるだろうとのことです。関連記事はこちらから: ロボットスーツに新製品登場!「HAL® 腰タイプ 自立支援用」とは? 新たな重点分野!排泄予測とコミュニケーションロボット介護ロボットには、重点的に開発・普及をすすめるために「ロボット技術の介護利用における重点分野」が定められています。2017年10月、新たに1分野5項目が追加されました。今回のフォーラムでも、新しい重点分野に該当する介護ロボットが多数展示されていました。【排泄予測ロボット】DFree|トリプル・ダブリュー・ジャパン株式会社DFreeは、腹部に装着するだけで排尿前後のタイミングを教えてくれる、ユニークな排泄予知デバイスです。本体には超音波センサが内蔵されており、膀胱の大きさの変化を捉えることで「そろそろ出そうだ」もしくは「出ました」というお知らせをしてくれます。自立支援の波は、排泄分野にまで届きはじめているようです。取材記事はこちらから:世界が注目!排泄予知ロボット「DFree」|トリプル・ダブリュー・ジャパン株式会社【コミュニケーションロボット】 Chapit| 株式会社レイトロンChapit(チャピット)は、在宅での使用を想定したコミュニケーションロボットです。コミュニケーション以外にも、音声で家電を操作できる「家電コントロール機能」や、ゴミの日や服薬の時間を教えてくれる「タイムサポート機能」があります。フォーラムでは、音声で照明を点灯するデモを行っていました。【コミュニケーションロボット】パロ|株式会社知能システムパロは、アザラシ型メンタルコミットロボットです。全身に張り巡らされたセンサーと人工知能によって、触れると動物のような動きを返します。これにより、アニマルセラピーと同等のセラピー効果があると言われています。メーカー担当者によれば、国内以上にヨーロッパ圏での導入が進んでいおり、日本では介護事業所よりも個人で購入する人が多いとのことでした。関連記事はこちらから: 癒やし効果でギネス登録!アザラシ型メンタルコミットパロの効果や価格 排泄支援、リハビリ支援…その他の介護ロボットたち今回紹介した介護ロボット以外にも、移動支援や排泄支援、リハビリ支援などさまざまなロボットが展示されていました。 移動・移乗支援ロボ「ロボットアシストウォーカーRT.1・RT.2」(RT.ワークス) リハビリ支援ロボ「歩行リハビリ支援ツール Tree」(リーフ) 排泄支援ロボ「水洗ポータブルトイレ キューレット」(アロン化成)介護ロボットの流れは「介護支援から自立支援へ」シンポジウムでは、厚生労働省や経済産業省から今後のロボット政策についての説明がなされました。とくに経済産業省は、これまでの介護従事者を支援する介護ロボット開発のサポートから、被介護者の自立を支援する介護ロボット開発のサポートに軸足をうつそうとする姿勢を強調しており、「介護支援から自立支援へ」という介護業界全体の流れを後押しする様子がみうけられました。関係者へのヒアリングでは、介護報酬改定をうけた見守り支援ロボへの影響はまだあまり出ていないということでしたが、新設される介護事業所では見守り支援ロボの導入が一般的になってきた印象を受けているとのことで、今後の普及に期待がもてそうです。<介護ロボットフォーラム2017 詳細情報>開催日 :平成30年1月23日(火)  11:00~16:30開催場所:TOC有明 4階コンベンションホールWESTホール(東京都江東区有明)参加費 :無料(入退場自由)事務局 :公益財団法人テクノエイド協会

パワーアシストスーツ市場規模が1.4倍に!でも本当に使えるの?

パワーアシストスーツ市場規模が1.4倍に!でも本当に使えるの?

スーツのように装着して、歩行を支援したり業務負担を軽減したりしてくれる「パワーアシストスーツ」。すでに業務で使用している介護施設も少なくなく、介護ロボットのなかでもとくに注目をあつめています。そんなパワーアシストスーツの国内の市場規模が26億7600万円となったことが、矢野経済研究所の調査によりわかりました。前年に比べて1.4倍の成長を遂げた背景には、介護ロボ導入補助金制度による介護ロボット特需の存在があります。 「パワーアシストスーツって何?」 「いくらで買えるの?」  「本当に介護現場で使えるの?」 「今後の市場規模はどうなるの?」 すでに市販されているパワーアシストスーツを紹介しながら、あなたの疑問に答えていきます。5分で分かる!ロボットスーツHAL®(ハル)の役割や効果パワーアシストスーツとは?パワーアシストスーツとは、スーツのように身体に装着することで、動きをアシストしてくれる機器のことです。動きをアシストすることで、歩行支援やリハビリに効果を発揮したり、重作業時にかかる身体的負担を軽減したりします。 イノフィスのマッスルスーツを装着したところ人工筋肉で介護の腰痛問題を解決!マッスルスーツ| 株式会社イノフィス矢野経済研究所は、パワーアシストスーツを3つに分類しています。 歩行支援型 歩行支援を目的とするタイプ 作業支援型 重作業等において身体的負担の軽減を目的とするタイプ ー どちらでもない それぞれ、動力源をもつものともたないものがあります。介護の現場では、装着型の移乗支援ロボットとしてパワーアシストスーツが取り上げられることが多いです。市場規模1.4倍!背景に「介護ロボ支援事業」あり矢野経済研究所の調査によれば、2016年度のパワーアシストスーツの市場規模は26億7600万円でした。これは、2015年度とくらべて約46%も拡大していることになります。その理由としてあげられるのが「介護ロボット等導入支援特別事業」の存在です。介護ロボット等導入支援特別事業とは?介護ロボット等導入支援特別事業とは、介護ロボットを導入する費用を助成してくれる事業です。  平成27年度の補正予算として成立し、平成28年以降に実施されました。 介護ロボット等導入支援特別事業 介護ロボットの導入を特別に支援するため、1施設・事業所につき300万円を上限に導入費用を補助するとしていたが、応募が殺到したため上限が92万7,000円に引き下げられた。52億円という異例の予算がついたことでも話題に。これによって介護事業所は費用ゼロで介護ロボットが導入できるため、全国の事業所から応募が殺到しました。この助成金制度が、パワーアシストスーツをはじめとする介護ロボット特需を生んだのです。使えない、持ち腐れ…パワーアシストスーツ導入の実態介護ロボット特需により多くの事業所がパワーアシストスーツを導入しました。しかし、すべての事業所で問題なく活用されているとはいえない現状があります。Twitterでは、パワーアシストスーツを始めとする介護ロボットの“使い勝手の悪さ”を指摘する声もあがっています。 前に介護ロボットの出張に行ったけど、全く魅力を感じなかった。。。ハルとかの介護ロボの装着に時間かかるし、使用可能回数少な過ぎだし。。。だったら、そのまま頑張っちゃうって人が大半じゃないかと感じた‼︎— りーこ (@rxxyxxoxx) 2016年2月14日 介護ロボットなー、ニュースで何度か見たけど、使用する際のセッティングが面倒臭そうだったな。あんなに時間がかかるんじゃ、現場では使えない。— どもちぇふ (@dhomochev_c) 2015年5月14日 腰痛軽減ベルト(介護ロボットのひとつ)なるものもあるけど、なんたっていちいち装着するのがめんどくさい!ロボットの重みのほうが腰に負担かけんじゃないの(笑)のレベルなんだよ実状は。— ねご(猫)ねーさん (@spectrum100) 2017年12月10日 「装着が面倒」「機器が重すぎる」といった実用性の不十分さが指摘されている一方で、使う側である介護事業所の理解不足も問題となっています。介護事業所のなかには、「補助金がでるから」と安易に導入を決めてしまった結果、上手く活用できず、せっかくの機器を「持ち腐れ状態」にしてしまっているところも少なくありません。介護ロボブーム終了で市場減少…でもこれからが本番!良くも悪くも世間を騒がせた「介護ロボット等導入支援特別事業」も終了し、介護ロボット特需はいったん下火になりました。それにともなって、2017年のパワーアシストスーツの市場規模は縮小するだろうと考えられています。2020年度までに市場規模は40億5000万まで成長しかし、このまま縮小を続けるわけではありません。矢野経済研究所によれば、パワーアシストスーツの市場規模は2020年度までに40億5000万円まで成長するだろうと予測されています。画像引用: 矢野経済研究所「パワーアシストスーツ市場に関する調査を実施(2017年)」 作業支援型、歩行支援型ともに需要は拡大し、前者は新たな業務用ツールとして、後者は個人向けの健康維持ツールとしてますます注目を集めると考えられています。すでに市販されているパワーアシストスーツここでは、すでに市販されているパワーアシストスーツを、作業支援型・歩行支援型にわけてご紹介します。作業支援型 企業名 商品名 価格 株式会社イノフィス マッスルスーツ 標準モデル(タンクタイプ・外部供給タイプ):600,000円(税別) CYBERDINE株式会社 HAL®介護支援用(腰タイプ) 1台購入プラン:2,000,000円(別途初期導入費用:108,000円) 人工筋肉で介護の腰痛問題を解決!マッスルスーツ| 株式会社イノフィス21名のスタッフで2台をフル活用!マッスルスーツの導入成功事例(友愛十字会・砧ホーム) 歩行支援型 企業名 商品名 価格 株式会社今仙技術研究所 ACSIVE(アクシブ) 片脚用:180,000円(税別) 株式会社今仙技術研究所 aLQ by ACSIVE 46,000円(税別) CYBERDINE株式会社 HAL®自立支援用(単関節タイプ) 法人向け5年レンタル:初期導入費用400,000円(432,000円)+130,000円(140,400円)/月×5年 無動力で安心、快適。「歩き」を助ける「ACSIVE(アクシブ)」 |株式会社今仙技術研究所求められるのは「低価格化」「使いやすさ」「効果の実感」まだまだ高額なイメージの“パワーアシストスーツ”。普及の鍵となるのは、「低価格化」「使いやすさ」「効果の実感」の3つです。とくに個人向けの歩行支援型スーツは、気軽にレンタル・購入できる価格であることが強く求められるでしょう。2016年6月に販売を開始した今仙電機製作所の無動力歩行アシスト「aLQ by ACSIVE」は、歩行効率が約20%向上させるという実績がありながら、税込で5万円をきる価格を実現しています。補助金制度ととも介護ロボットブームが去った今こそ、パワーアシストスーツの真価が問われていくでしょう。<参考資料>矢野経済研究所(2017年12月)「パワーアシストスーツ市場に関する調査を実施(2017年)」介護ロボットポータルサイト「ロボット一覧 (開発対象ロボット介護機器)」(2018年1月18日取得)日本経済新聞 電子版(2017年2月12日)「介護ロボ特需、現場とズレ 補助金先行、持ち腐れも」介護ロボット一覧表【種類別 】計57機器※随時更新5分で分かる!ロボットスーツHAL®(ハル)の役割や効果

【使ってみた】スマートスピーカーで在宅介護が変わる?今すぐできる3つの活用

【使ってみた】スマートスピーカーで在宅介護が変わる?今すぐできる3つの活用

みなさん、こんにちは。介護システムエンジニアの福村浩治です。介護エンジニアという職業柄、なんとかITの力を使って介護を便利にできないかと、これまでさまざまな方法を模索してきました。今回は、今話題のスマートスピーカーを在宅介護に活用する方法をご紹介いたします。スマートスピーカーとは?日本では2017年後半に登場し、最近CMもよくされている、スマートスピーカーはご存知でしょうか。スマートスピーカーとは、音声を認識して応対してくれる、AIを登載したスピーカーです。現在スマートスピーカーとして主力なのは、Google Home、LINE Clova、Amazon Echoの3つです。グーグル社が販売する「Google Home」 LINEが開発したAIアシスタント「LINE Clova」 Amazon.comが開発したスマートスピーカー「Amazon Echo」スマートスピーカーでできること今すぐできるスマートスピーカーの3つの活用方法をご紹介します。スマートスピーカーで予定を教えてもらうみなさんはデイや訪問介護などの介護サービスの予定をどのように管理されているでしょうか。介護サービス事業所からもらう提供票を紙のまま管理されている方も多いかと思います。しかし、提供表をGoogleカレンダーのようなクラウドのカレンダーで管理することで、スマートスピーカーで予定を確認できるようになるのです。「今日の予定は?」「明日の予定は?」などと聞くことで、Googleカレンダーの予定を教えてくれます。私はGoogle Homeに「ねぇGoogle、おはよう」と毎朝声をかけることで、日時→天気→カレンダー→ニュースを順次教えてもらっています。それを聞きながら着替えなど朝の準備をしています。ただし現状は、カレンダーへの入力はスマートスピーカーではできません。PCやスマホなどで入力するしかなく、少々手間がかかります。(AmazonEchoでは可能です。「アレクサ、カレンダーに予定を追加して。」で日時や内容をいう事で追加することができます。)これらもいずれ、介護サービス事業所から提供票をデータとして送られ、カレンダーに自動入力するような機能が出てくるのではないでしょうか。とくに2025年を目途とした地域包括ケアシステムを実現するためには、ICTの活用でこういった情報を共有していく仕組みが構築されていくのではないでしょうか。画像: 厚生労働省HP よりスマートスピーカーで時間を確認する単純なことですが、時間を確認できることもありがたい機能です。とくにふだんからめがねやコンタクトをしている方は、めがねをかけていないと 起床時に時計も見づらく、時間を確認するにも一苦労です。そんなときにスマートスピーカーに声をかけるだけで時間を確認できるのは有効ではないでしょうか。スマートスピーカーで連絡をとるLINE ClovaではLINEメッセージや無料電話が可能です。(Google HomeやAmazon EchoはIFTTTと呼ばれる外部サービスを利用することで、LINEメッセージが可能です。)これにより、例えば、手が不自由で電話機を使えない方、寝たきりの方でも、声さえ出れば外部に連絡することが可能です。ClovaはWAVEとFriendsという製品がありますが、LINE無料通話はFriendsだけの機能です。日本では広くLINEが普及されていますので、LINEに連絡が出来るというのはかなり実用的な機能ではないでしょうか。専用アプリ上で無料通話の利用を設定するだけスマートスピーカーのメリット・デメリット実際に使ってみて感じた、メリットとデメリットをご紹介します。一番のメリットは“手がフリーになること”スマートスピーカーのメリットは手がフリーになることだと考えています。単純に何かを調べたいのであれば、PCやスマホで、情報を一覧で見たほうが良いです。そうではなく、例えば、トイレ介助をしながら、緊急時にLINE Clova Friendsを使って外部に連絡したり、朝に要介護者の着替えの介助をしながらその日の予定を聞いたりといったことに利用していくのが、介護にスマートスピーカーを活用する方法であると考えます。具体的には、以前、兄のトイレ介助をしていた際、歩行介助で手がふさがるため、歩行の事前にトイレの扉を開いて、トイレ内の照明をつけていました。しかし、将来的に声で扉が開き、照明をつけることができれば、そういった事前準備はいらなくなります。音声認識はまだまだ精度が低いGoogle Home、LINE Clova、Amazon Echoのどれに関してもですが、まだまだ音声認識の精度は完璧とはいえません。体感的に順位をつけるとすると、Amazon Echo>Google Home>>>>>LINE Clovaです。とくにLINE Clovaは低く感じますし、何もしゃべりかけていないのに、いきなり話しだしたりなどのことも多いです。LINE無料通話ができるというすばらしい機能があるので、今後の改善を期待したいです。まとめスマートスピーカーは各社普及に力を入れており、個人的にも一家に一台どころか、一部屋に一台で普及していくと考えています。スマートスピーカー各社もそれを意識しているのか、GoogleHomeではアプリでデバイスを登録する際には、ダイニングルームやキッチンなど設置場所を登録することができますし、AmazonEchoでもスマートホームというメニューで照明や鍵など他のデバイスとの連携を行う項目が存在します。音声で電気を消したり鍵をかけたりできるスマートスピーカーをうまく活用していくことで、在宅介護を改善する方法を今後も模索していきます。みなさんもぜひ活用してみてください。

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