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介護ロボット関連ニュース

2018年度の介護ロボット市場規模は19億超え|成長の背景にあるものは?

2018年度の介護ロボット市場規模は19億超え|成長の背景にあるものは?

年々、成長を続ける介護ロボット市場。株式会社矢野経済研究所によれば、2018年度の介護ロボット市場規模(メーカー出荷金額ベース)は、19億3,200万円となる見込みです。前年比では、134.7%の成長となっています。順調に成長を続けているように見える介護ロボット市場ですが、実は、補助金制度に大きく左右されるという一面もあります。介護ロボット市場の特徴と今後の展望について、いっしょに考えてみましょう。介護ロボットの市場の特徴「介護を必要とする人は増え続けるのに、介護をする人はなかなか増えないーー」。そんな深刻な介護の人材不足を解消すべく、近年はさまざまな対策が取られています。そのうちの一つが、介護ロボットの開発です。日本における介護ロボット市場は、介護ロボットの開発・普及を促したい政府によって実施された、数々の支援事業のもとに形成されてきたといっても過言ではありません。特に、「ロボット介護機器・導入支援事業」と「介護ロボット等導入支援特別事業」は、市場形成に大きな影響を与えてきました。開発を支える「ロボット介護機器開発・導入促進事業」介護ロボットの開発を支えたのが、「 ロボット介護機器開発・導入促進事業 」です。介護者の負担軽減や要介護者の自立支援につながる介護ロボットの開発を促進するため、政府は、平成25年度から平成29年度まで、同事業を実施しました。こちらの事業では、介護ロボットの開発費として、最大1億円が、介護ロボットメーカーに補助されてます。事業開始以降、この事業を通して多くの介護ロボットが開発されてきました。製品化機器一例ベッドが車いすに大変身!離床アシストロボット「リショーネPlus」|パナソニックエイジフリー株式会社自動で密封、すぐ捨てられる!自動ラップ式トイレ「ラップポン」|日本セイフティー株式会社離床はもちろんはみ出しも!人の動きを検知する「シルエット見守りセンサ」|キング通信工業株式会社「ロボット介護機器開発・導入促進事業」が平成29年度に終了した現在、「 ロボット介護機器開発・標準化事業 」にて同等の支援事業が実施されています。導入の入口となった「介護ロボット等導入支援特別事業」開発支援と同じくらい重要なのが、介護事業所への介護ロボットの導入支援です。厚生労働省は、介護ロボットの導入の際にかかる費用を約100万円まで補助する「介護ロボット等導入支援特別事業」を実施しました。現在、こちらの事業は終了していますが、各自治体でさまざま導入支援事業が行われています。もっと詳しく 【平成30年度】自治体別!介護ロボットの補助金事業一覧【介護ロボット導入支援】 を読む介護ロボット市場の今後の展望国や自治体による支援事業や補助金事業によって形成されてきた介護ロボット市場。現在でも、「補助金ありき」で介護ロボットの開発や導入が進められているのが実情です。 矢野経済研究所は、2021年度の国内介護ロボット市場規模(メーカー出荷金額ベース)を37億6,500万円と予測しています。経済産業省は、「ロボット介護機器開発・標準化事業」にて、最終的な目標を「国内市場を500億円へ拡大する」としていますが、それにはまだまだ遠く及ばないといえそうです。介護ロボット市場が、補助金頼りでなく、自立的に成長・拡大していくには、介護ロボットの高性能化・低価格化が欠かせません。それに加え、矢野経済研究所は、「介護現場に欠かせないヒット作」が求められると述べています。介護ロボット市場はまだまだ新しい市場ではありますが、ロボットスーツの「HAL」や「マッスルスーツ」、見守り支援ロボットの「眠りスキャン」「シルエット見守りセンサ」など、ブランド力や知名度の高い介護ロボットがすでに登場しています。今後、どのような介護ロボットが誕生するのかが、介護ロボットの普及の鍵となりそうです。<参考資料>株式会社矢野経済研究所「2018年度の国内介護ロボット市場は前年度比134.7%の19億3,200万円の見込 ~介護ロボットの本格的な展開が始まる~」(2018/08/08 , https://www.yano.co.jp/press-release/show/press_id/1960)

ライフリズムナビ+Dr.で訪室していない間も安心|グランフォレスト鷺宮の活用事例

ライフリズムナビ+Dr.で訪室していない間も安心|グランフォレスト鷺宮の活用事例

「予防医学」の考え方を取り入れた見守りロボット「ライフリズムナビ+Dr.」。 前回 は、同商品の開発サイドである東京疲労・睡眠クリニック 院長の梶本修身氏に話を伺い、「ライフリズムナビ+Dr.」の魅力に迫りました。今回は、「ライフリズムナビ+Dr.」を全床にいれている「グランフォレスト鷺宮」にお邪魔して、実際の活用方法について取材します! なぜライフリズムナビ+Dr.」の導入を決めたの? 「ライフリズムナビ+Dr.」を導入してよかったことは? 使っているからこそ分かる「ライフリズムナビ+Dr.」の弱点は? 実際の運用方法を教えてほしい!そんな疑問について、住友林業株式会社の赤羽根利一氏、「グランフォレスト鷺宮」のホーム長である工藤克美氏の両名に伺いました。 グランフォレスト鷺宮の外観。広々とした庭園が特徴的だ。医師ならではの着眼点で「まさか」の予兆を見える化「ライフリズムナビ+Dr.」|エコナビスタ株式会社快適な睡眠の大切さに共感ーーーまずは住友林業株式会社の赤羽根様に話を伺います。住友林業グループは、「グランフォレスト鷺宮」をはじめとした有料老人ホームを各地に運営しており、その多くに「ライフリズムナビ+Dr.」を導入しています。なぜでしょうか?赤羽根氏:弊社は、木を活かした快適な住宅を提案している会社です。中でも安眠を導く住まいづくりに着目し、木材の特性を活かして睡眠の質を改善したり、疲労を軽減したりする居室環境の研究を重ねてまいりました。弊社のグループ会社である株式会社フィルケアでは有料老人ホームの運営を行っておりますが、それらの施設にも弊社の研究成果を反映しています。新たに有料老人ホームを開設するにあたり「睡眠」に着目した設備やシステムを探していたところ、エコナビスタ社の「ライフリズムナビ+Dr.」に出会いました。詳しく話を聞いてみると、「睡眠」を重視する考え方や「睡眠」から日々の健康状態を分析する方法に共感を覚えるようになったのです。そこで「ぜひ一度弊社の施設でも使ってみたい」と思い、まずは試験的に導入を始めました。改良を重ねて実用レベルにーーー試験導入当初、「ライフリズムナビ+Dr.」はどうでしたか? グランフォレスト鷺宮の居室内。ベッド・ドア・トイレに「ライフリズムナビ+Dr.」のセンサが設置されている赤羽根氏:実は、導入当初はかなり課題がたくさんありました。「ライフリズムナビ+Dr.」は睡眠の状態を管理できる見守りシステムですが、離床検知センサとしても使える介護ロボットとなっています。しかし使いはじめたばかりのころは、離床検知センサとしてはほとんど使い物にならない状態でした。最大の弱点は、離床検知から通知まで最大90秒ほどかかっていたことです。90秒もかかっていたら駆けつけに間に合わないですよね、つまり遅すぎるんです。しかしエコナビスタさんのほうでご尽力いただき、今では平均で5秒ほどにまで短縮されました。その結果、離床検知センサとしても充分使えるものとなっています。これ以外にも、改良・改善していただいた点はたくさんあります。センサを付ける位置やレポートの内容などは、導入当初と比べてはるかにレベルアップしています。 トイレ内のセンサ(マルの中)。試行錯誤の末、ベストな設置位置を確立した。 具体的な活用方法ーーーありがとうございます。ここからは、「グランフォレスト鷺宮」のホーム長である工藤氏にお話を聞いていきます。「グランフォレスト鷺宮」では全床に「ライフリズムナビ+Dr.」を入れているそうですね。工藤氏:はい。当施設の平均介護度は1.6程度で、比較的お体がお元気な方が多いのが特徴です。そのため当施設では、「ライフリズムナビ+Dr.」は離床検知センサとしてではなく、睡眠見守りセンサとしてより活用しています。ーーー具体的にどのように活用しているか教えてください。 マット下に設置されているのが、睡眠データを取得するセンサだ。認知症の入居者様のケースをご紹介します。その方は長年仕事において第一線で活躍されてきた方だったので、入居されてからも「会社に行きたい」と主張され、お身体が健康な分思うようにならないことも多く、不穏になることもありました。その方の睡眠グラフを見てみると、夜間あまり眠れていないことが分かったのです。そこでそのデータを主治医にお見せしたところ、睡眠の質をあげるための治療が追加されることになりました。 ライフリズムナビ+Dr.で確認できる睡眠グラフの例。こうした睡眠導入剤等での治療を含む措置対応だけでなく、日中のレクリエーションに参加いただく工夫をするなど、生活リズムを整えるために当施設側での働きかけをすることもあります。次は精神疾患をお持ちの方のケースをご紹介します。こちらの方はいつも「寝られない、眠れない」と訴えられていたのですが、睡眠グラフを見てみるとしっかり睡眠が取れていることが分かりました。「しっかり眠れているかどうか」は個人の感覚によるところが大きいので、こういったことはしばしば起きるのです。当施設では、ちゃんと睡眠が取れいていることをご家族に説明する際に、この睡眠データを活用しています。また今後は、往診に来られている精神科の先生にも共有し、そちらからもフォローしていただくという連携体制をとっていければと考えています。ーーーお話を聞いていると、「ライフリズムナビ+Dr.」を導入したら終わり、ではなく、レクリエーションなどと組み合わせてプログラムを調整したり、医師と連携したりすることで本領を発揮しているという印象をうけます。そうですね。せっかくのデータを持ち腐れにさせないように、いずれは当施設の主治医や「ライフリズムナビ+Dr.」の梶本先生といっしょにカンファレンスも行えればと思っています。業務内での運用ーーー「ライフリズムナビ+Dr.」を導入してから、業務負担は減りましたか?当施設では開設当初から「ライフリズムナビ+Dr.」を導入しているので、導入前後での比較はできません。ただスタッフからは、モニター上で睡眠の傾向や離床の状況が確認できるのはとても助かっていると聞きます。 各居室の様子が一覧形式で確認できる 私自身、夜勤で現場に入ることがありますが、「ライフリズムナビ+Dr.」があると安心しますね。当施設では通常2時間ごと、またお身体(熱がある等)の具合が悪い方の場合は30分ごとに訪室して状況を確認するのですが、細かい動きまでは実際に訪室しないとわかりません。しかし「ライフリズムナビ+Dr.」では「今、入居者様がどんな動きをしているか」をリアルタイムでアイコンで確認できるので、訪室していない間も安心なんです。 一覧画面はスマートフォンからも見ることができる また温度や湿度も見られるので、全部の部屋を回って確認する手間が省けます。紙ベースでのチェックは必要とはいえ、「ライフリズムナビ+Dr.」さえあれば完璧というわけではありません。「誰にいつ何をする」かを記載した状況シートは必須ですし、その他の介護記録は依然必要です。現状では、紙ベースでのチェックや管理と併用することでより質の高い介護が実現するのではないかと考えています。ーーー今後「ライフリズムナビ+Dr.」に求めることはありますか?睡眠グラフのデータがタイムリーに出てくるとよりよいですね。現状では、睡眠グラフのデータは翌日以降に出てきます。そのため、「昨日の夜はよく寝られなかったようだから、今日は不穏が出るかも知れない」という予測を立てるのはまだ難しい。これがタイムリーに出てくれば、予測をたてて介護に当たれるでしょう。編集部まとめ「うちの施設、介護度が改善しているんですよ」ーーそう話すホーム長・工藤氏自身、実際の現場で介護業務にあたっているといいます。介護度改善の裏には、「ライフリズムナビ+Dr.」をはじめとした介護ロボット、ICT機器の導入はもちろんのこと、それを持ち腐れにさせない意識の徹底があると、取材時に感じました。「機器を入れて終わり」ではなく、レクや食事内容と連携させながら、それぞれの効果を最大限に引き上げようとする不断の試みが、「よくする介護」につながっているのでしょう。

介護ロボが夜勤職員の代わりに!見守りロボット導入で報酬加算、厚生労働省が発表

介護ロボが夜勤職員の代わりに!見守りロボット導入で報酬加算、厚生労働省が発表

2018年4月に行われる介護報酬改定。すでに改定に向けてさまざまな議論が行われています。そんななか、厚生労働省は見守りロボットを導入することで加算対象となる夜勤職員の数を減らしてもよいとする方針を固めました。一言で言えば、見守りロボットが夜勤職員の代わりになるということです。見守りロボットとは?どのくらい導入したら加算が取得できるの?など、詳しく解説していきます。※2018/01/09更新しました。 見守りロボが夜勤職員の代わりに!?夜間職員配置加算が緩和話題になっているのは、「夜勤職員配置加算」の緩和です。見守りロボットの導入で、「夜勤職員配置加算」を取得しやすくしようとしているのです。夜勤職員配置加算とは?夜勤が発生する特別養護老人ホーム(以下、特養)では、介護の質を保証するためおよび介護職員の過負担を防ぐために、夜間に配置する最低人員数が決められています。介護報酬制度では、この最低基準よりも多く夜間に人員を配置した場合、報酬加算するシステムがあります。これを夜勤職員配置加算と呼びます。現行のルールでは、夜間に最低基準よりも1人以上多く職員を置いた場合に報酬が加算されます。加算要件に「見守りロボット」が追加される?今回の改定では、「最低基準よりも1人以上多く置いた場合」という加算要件に以下の2つの要件を追加しようとしています。1.ベッド上の入所者の動向を検知できる見守りロボットを、入所者数の15%以上に設置している場合 2.見守りロボットを安全かつ有効に活かすための委員会を設置し、必要な検討を行っている場合この両方を満たしている場合に、夜勤職員の数が最低基準を0.9人上回っていれば取得できるようにするとしています。つまり、見守りロボットが夜勤職員の0.1人分に相当するということです。これによって夜勤職員の数を減らすことはできなくとも、職員の勤務時間を減らすことはできるので、休憩時間が多くとれるなどのメリットがあると考えられます。見守りロボットの効果は?気になるのは、見守りロボットが本当に夜勤職員0.1人分の働きができるのか?という点です。この疑問に応えるべく、厚生労働省は平成29年5月~8月にかけて見守りロボットの効果検証を実施しました。この検証により、見守りロボットには介護職員の負担軽減効果や業務改善効果があると判明したのです。ナースコールによる訪室回数が6分の1に減少実証研究では、 非接触の見守りシステム  OWLSIGHT (アウルサイト)福祉用 や マット式見守りシステム 眠りSCAN を含む7機種が採用されました。その結果、導入後の訪室回数が減少したという結果がでたのです。とくにナースコールによる訪室は導入前の6分の1まで減っていることから、介護職員の負担を減らしつつ、必要なときに訪室できていることがわかります。ヒヤリハット、介護事故が0件に!ふたつめの効果として、ヒヤリハットや介護事故の減少があげられます。見守りロボット導入から3回調査が行われましたが、回数を重ねる毎にヒヤリハットや介護事故の件数がすくなくなっていき、最終的には0件になっています。半数以上の介護職員が高評価介護職員への聞き取り調査では「夜間も安心して見守ることができる」と回答したのが50%、「介護者の心理的負担が軽くなる」と回答したのが42.8%と、過半数が好意的な評価をくだしています(複数回答)。ただし、「必要以上に見に行くこととなってしまう」と18.8%が回答しており、状況や使い方によっては、導入前よりも訪室を増やしてしまう可能性も示唆されています。対象となる見守りロボットは未定。今回の基準緩和の対象となる見守りロボットについては、現在のところ「 高齢者がベッドから落ちそうになったり、はいかいしたりした場合、センサーが感知して知らせる機器 」とのみ報道されています( NHKニュース より引用)。よって、対象となる見守りロボットがはっきりと明示されているわけではありません。ここでは、厚生労働省による実証実験に採択されたロボットや、経済産業省の「ロボット介護機器開発・導入促進事業」において開発された介護ロボットを中心に、すでに市販されている見守り機器をご紹介します。※ここでご紹介する見守り機器がかならずしも介護保険に適用する見守りロボットであるというわけではありません。Neos+Care(ネオスケア)Neos+Care(ネオスケア)は、3Dセンサを用いて人の動きを検知し、それをシルエット画像で表示することで、早く正確に、しかもプライバシーに配慮しながら見守りができる予測型見守りシステムです。2017年春には「生体モニターオプション」も追加され、対象者の3種の生体状態(体動:身体を動かす動作、静止:椅子やベッドで安静にしている動作、停止:生体反応がない状態)をリアルタイムに把握することができるようになりました。開発メーカーによれば、 Neos+Care(ネオスケア) を導入した現場からは「転倒の回数が減った、転倒者の数が減った」という反響や、駆けつけの前に状況が確認できるので、実際にケア時間の削減につながったというデータもあるとのことです。 取材記事はこちらから 業界初!予測型見守りシステム「Neos+Care(ネオスケア)」|ノーリツプレシジョン シルエット見守りセンサシルエット見守りセンサは、ベッド上の空間を検知する赤外線センサを使った見守りシステムです。センサによって起床やはみ出し、離床を検知して通報するだけでなく、端末を使って離れた場所からも様子が確認できるのが特徴です。開発メーカーによれば、シルエット画像を確認することで本当に今すぐ駆けつけが必要かどうか判断できるため、不要な駆けつけを減らすことが期待できるとのことです。取材記事はこちらから離床はもちろんはみ出しも!人の動きを検知する「シルエット見守りセンサ」|キング通信工業株式会社 OWLSIGHT (アウルサイト)福祉用OWLSIGHT (アウルサイト)福祉用は、非接触・無拘束のベッド見守りシステムです。ベッドの上に取りつけることで、ベッドの上での立ち上がりや離床などの動きの変化はもちろん、悶えや震え、呼吸などの非常に小さな動きも検出できます。開発メーカーによれば、のどや胸の小さな動きも捉えることができるため、見守りだけでなく、無呼吸症候群の方が寝ている間にちゃんと呼吸できているか、脳梗塞で胸の筋肉が麻痺してしまった方がリハビリでどれくらい改善されたか、などさまざまな活用シーンが考えられるとのことです。取材記事はこちらから 慶応大学発ベンチャーが開発!非接触の見守りシステム 「OWLSIGHT (アウルサイト)福祉用」|株式会社イデアクエスト 眠りSCAN眠りSCANは、マットレスの下に敷くだけでベッド上に居る人の状態をリアルタイムでモニタリングできる、非接触型の見守りシステムです。センサーは体動や呼吸・心拍などを検知します。それらの情報から睡眠・覚醒・起き上がり・離床などの状態を判断し、リアルタイムでモニター表示します。開発メーカーによれば、状況を見える化することはスタッフの精神的負担の軽減につながるだけでなく、状況に合わせて介護の優先順位をつけることで、目が覚めているときに介護するなどして入居者の睡眠を確保しつつ、巡視業務にもメリハリをつけることができるとのことです。実際に眠りSCANを全床に設置している施設からは、「夜間の見守りが楽になった」という声があがっていると言います。取材記事はこちらから ケアプラン改善にも!次世代マット式見守りシステム「眠りSCAN」|パラマウントベッド株式会社 Mi-Ru(ミール)Mi-Ru(ミール)は、カメラを使ったポール状の介護施設向け見守りシステムです。カメラの映像から利用者の動きを判断し、危険と思われる動きを察知したら端末で通知します。遠隔でも映像を確認できますが、任意でモザイク映像に切り替えることができるので、プライバシーにも配慮されているといえます。特徴は遠隔から声がけができること。「今行きますね」などの声かけで、駆けつけるまでに利用者に安心感を与えることができます。取材記事はこちらから 遠隔で声掛けもできる!ポール状施設向け見守りシステム  Mi-Ru(ミール)|ワイエイシイエレックス株式会社 見守りケアシステム M-2画像: フランスベッド株式会社HP より「見守りケアシステム M-2」は、ベッド利用者の離床動作を検知して通知するベッド内蔵型の見守りロボットです。起き上がりや離床を通知するだけでなく、身体を動かすことが困難な方の体重を毎日測ることができる「体重測定機能」や、介助時や食事の際にセンサー機能を一時停止しても再度検知を開始する「自動見守り再開機能」を標準搭載している点が特徴です。オプションで、行動特性の記録ができる「ログ解析ソフト」機能もあります。  見守りロボットのこれまでとこれから上で紹介した以外にも、さまざまな見守りロボットがこれまでに開発されてきました。経済産業省の事業である「ロボット介護機器開発・導入促進事業」では、他分野と比較してもっとも多い35社が見守りロボットの開発に乗り出しています。 介護ロボットONLINEが独自に行った調査 では、半数を超える61.5%の人が 「今後導入する予定のある介護ロボット」に「見守り支援型」をあげており、介護施設も高い関心を寄せていることが分かりました。さらに 介護ロボットONLINE独自の取材 では、すでに「シルエット見守りセンサ」を導入している施設の声として「駆けつけの回数が減っていると思う」という聞き取りも行っています。見守りロボットの有用性は、すこしずつ証明されてきていると言えるでしょう。今後の社会保障審議会に注目!ロボットスーツや大型の移乗支援ロボットに比べて安価な商品も多く、安全面でも不安が少ない見守りロボットは、介護ロボットとしては導入へのハードルも低いといえます。厚生労働省の実証研究では、見守りロボットによって介護職員の負担や介護事故が減少するという結果もでています。見守りロボット導入に加算がつけば、費用対効果の面でも期待が高まるでしょう。介護ロボットONLINEでは、今後も見守りロボットの取材を積極的に行っていきます。 <参考資料> 厚生労働省(2017年)第153回社会保障審議会介護給付費分科会資料 厚生労働省「介護ロボットの導入支援及び導入効果実証研究事業」公募開始 (2017/12/13)

7割が「していない」ーーあなたの職場では、”ノーリフトケア(持ち上げない介護)”してますか?

7割が「していない」ーーあなたの職場では、”ノーリフトケア(持ち上げない介護)”してますか?

介護現場で働く人の3人に1人が、深刻な腰痛に悩んでいるといわれています。腰痛ゆえに、長期休業を強いられたり、介護職を辞めざるを得ない人もあとを絶ちません。最悪の場合は退職も!気をつけたい介護の腰痛~原因・対策・予防・助成金~そんな腰痛問題に、介護のやり方を根本的に変えることで対応しようという動きのひとつとして「ノーリフトケア(持ち上げない介護)」があります。ノーリフトケアとは、人力だけで要介護者を持ち上げない、抱えあげない介護のことです。ノーリフトケアを徹底することは、介護者の腰痛を防止するのはもちろん、持ち上げたり抱えあげたりする移乗にともなう要介護者の皮膚の損傷や不快感の軽減にもつながります。ノーリフトケア先進国であるイギリスやオーストラリアではすでにその成果が報告されており、日本でも少しずつ注目を集めているのです。介護ロボットONLINE編集部では、介護ロボットONLINEの読者に向けて、「ノーリフトケア(持ち上げない介護)」についてアンケートを行いました。約7割が「持ち上げない介護を取り入れていない」まずはじめに、自身の職場で持ち上げない介護を取り入れているかどうかを聞いたところ、「取り入れている」と答えた人が28.4%(21名)、「取り入れていない」と答えた人が68.9%(51名)となりました。(1)あなたの職場では、「持ち上げない介護」を取り入れていますか?続いて、持ち上げない介護を職場で「取り入れている」と答えた人に対して、具体的な対策方法に関するアンケートをとりました。(2)具体的にどのような対策をとっているか教えてください。具体的な対策方法を聞いたところ、「スライディングボード・スライディングシート」が90.9%(20カウント)ともっとも多く、次いで「移乗リフト」が27.3%(6カウント)、「介護ロボット(異常型)」が4.5%(1カウント)となりました(複数回答)。比較的安価で手軽な「スライディングボード・スライディングシート」は、ノーリフトケアを取り入れているほとんどの施設で活用されていることがわかります。一方で、移乗リフトや移乗型の介護ロボットを導入している施設は全体の3割程度と、まだまだ普及が進んでいない実態が浮かび上がりました。ノーリフトケアに好意的な人が大半、でも課題は山積み最後に、ノーリフトケアについて、自由な意見を聞いてみました。ここでは、そのコメントの一部を紹介いたします。(3)「持ち上げない介護」について、あなたの意見を自由に聞かせてください。「取り入れている」と答えた人のコメント ほとんどの人がノーリフトケアに好意的ですが、実際の業務中では、時間や手間の関係でついいつもどおりの介護をしてしまうという声もありました。また、現状のリフトや介護ロボットでは対応しきれない要介護者に向けて、より効率的にノーリフトケアができる商品を希望する声もあります。 持ち上げない介護推進派です。優しくなれる気がします。介護スタッフの中には時間に追われて手間だと考える人もいますが、それほどの時間もかからないし、やったことない人たちが手間だと言っている気がします。それに自分の腰は自分で守りたいです。自分が60歳になった時でも身体的な負担を感じることなく介護に携われる、そんな風でありたいと思います。理想は必要な人にリフト導入をしたいですが、高価なリフトを入れなくても、ボードやシートで持ち上げない介護をもっと推進できると思っています。 介護ロボット導入しており、今操作を修得中なんですが、いざ。と言う時にはふたり介助の方が早い場合があります。ちなみに、ご利用者様は、介護ロボットが良い。と言われる方もいらっしゃいます。 患者さんや利用者さんも無理矢理持ち上げられるより怖くないと思います。ただ力加減を間違えるとスライディングボードも危険なので要注意です   特養です。「座れたらトイレ」なので、本当に立てない人もトイレに行く、トイレで持ち上げない介助ができるロボットを熱望している。(現状の物は「少しでも立てる」のが前提なので実際は使えない) スライディングボードやシートをセッティングする時間がもったいなく、結局はいつものように腰に負担をかけてしまってる事が多い。  「取り入れていない」と答えた人のコメント「取り入れていない」と答えた人の多くも、ノーリフトケアを取り入れたいと考えていることがコメントからわかります。しかし、人的リソースや費用の問題から、なかなか取り入れるのが難しいという現状があるようです。 ノーリフトは、今後の介護の現場に必須だと思います。だだし、投入費用が切りすぎたり福祉機器の理解不足の現場が多い。在宅で利用出来るようになれば、自然に施設でも当たり前に使用されるようになると思う。 介護者の腰痛予防だけでなく、利用者のADLの維持や恐怖心を与えない·拘縮を予防する…といった事を考えると「持ち上げない介護」をして欲しい。でも、人員不足の現状、仕事をこなすことに重きが置かれ、その方のペースに合わせた介護ができない悲しい現状があるのも事実。 なかなか導入が難しい。機器を用意する手間がかかり、あっても使わない。   また、訪問介護をしている人からは、在宅でノーリフトケアに使用できるツールを導入する難しさに言及する声が多くあがっていました。 訪問介護では利用者さん宅移乗リフトなどの導入が難しいので、つい無理をします。また、スライディングシートやグローブも職場からは支給・貸与がないので、使用したいヘルパーは自費購入せざるを得ない状況です。 操作等間違えなければ機械を使っての介護は腰痛対策にもなり高齢者の方本人への負担も軽減されるのでいいのではないかと思う。施設では持ち上げない介護が実施されやすいと思うが、私のようにヘルパーとして在宅介護を行なっている者の場合、なかなか浸透しにくいのではないかと感じる。機械などを利用者宅に導入するとしても金銭面やスペース確保の点で問題になる可能性が高いこと、現在あるロボットなどを事業所で導入するとしても資金面や持ち運びが難しいため非現実的だと感じている。現在あるアシストスーツなどが小型軽量化し持ち運びしやすいものができれば持ち上げない介護という考え方が在宅の方でも浸透しやすくなるのではないかと思う。 ノーリフトケアの海外事情ノーリフトケアの考え方を早くから取り入れてきたのが、イギリスとオーストラリアです。イギリスでは1993年ごろから、にイギリス看護協会を中心にして、”人力だけで患者を持ち上げることを避ける”考え方を取り入れはじめました。オーストラリアでは、にオーストラリア看護連盟ビクトリア支部が、「押さない・引かない・持ち上げない・ねじらない・運ばない」というポリシーを1998年に発表しています。とくにオーストラリアでは、厚生労働省によるプロジェクトの結果として、持ち上げる介護による負傷が48%減少、損傷によって失われるお金が74%減少、労働者の苦情処理にかかるコストも54%削減できたという調査報告もなされています。ノーリフトケアを後押しする支援事業・補助金・助成金オーストラリアにおける成果の背景には、州政府による資金援助や講習会などのサポートがあります。日本においても、ノーリフトケアの後押しとなる支援事業や補助金制度がいくつかあります。ここでは、その一部をご紹介します。人材確保等支援助成金(介護福祉機器助成コース)人材確保等支援助成金(介護福祉機器助成コース)とは、介護事業主が、介護福祉機器の導入や賃金制度の整備をすることで、介護労働者の離職率の低下に取り組んだ場合、その費用等を助成する助成金です。介護福祉機器助成コースには、(1)機器導入助成、(2)目標達成助成の2つがありますが、そのうちの(1)機器導入助成では、介護労働者の労働環境向上のための介護福祉機器の導入した場合、その費用が助成されます。助成対象となる介護福祉機器は6種類ありますが、その中に「移動・昇降用リフト(立位補助機、非装着型移乗介助機器を含む) 」が含まれています。支給額は、機器の導入費用や保守契約費の合計額の25%で、上限は150万円です。さらに詳しく 人材確保等支援助成金(介護福祉機器助成コース)について知る介護ロボット導入支援事業(地域医療介護総合確保基金)介護ロボット導入支援事業(地域医療介護総合確保基金)とは、各自治体ごとに介護ロボットの導入費用を補助する事業です。対象となる機器は自治体によって異なりますが、多くの自治体で、ロボットスーツを含む装着型の介護ロボットや、次世代型の移乗リフト(非装着型の介護ロボット)を対象に含んでいます。平成30年度は、1機器につき導入経費の上限30万円程度(機器の1/2)が補助されることが多いようです。さらに詳しく 介護ロボット導入支援事業(地域医療介護総合確保基金) について知る まとめ今回のアンケートからは、日本ではまだまだノーリフトケアが徹底されていないということがわかりました。何かしらの対策をしている事業所であっても、忙しいときや緊急のとき、つい慣れ親しんだこれまでの介護のやり方をしてしまうケースも少なくなく、定着の難しさが浮かび上がっています。また、訪問介護では、そもそもノーリフトケアができるような環境を整備しづらいという実態も明らかになりました。ノーリフトケアが普及しない原因の一つに、ノーリフトのためのツール(移乗リフトや介護ロボット)の価格の高さがあります。日本にもノーリフトケアを促進する支援事業や補助金はありますが、より普及を進めるためには、オーストラリアのような国全体での取り組みが必要なのかもしれません。 < アンケート調査概要 >・調査期間:2018年6月13日(水)~6月20日(水)・調査対象:介護ロボットONLINEの読者▼関連記事はこちらから▼最悪の場合は退職も!気をつけたい介護の腰痛~原因・対策・予防・助成金~21名のスタッフで2台をフル活用!マッスルスーツの導入成功事例(友愛十字会・砧ホーム)5分で分かる!ロボットスーツHAL®(ハル)の役割や効果

職員と現場を守る!これからの介護リスクマネジメント

職員と現場を守る!これからの介護リスクマネジメント

利用者の命に関わりかねない、介護現場の事故やトラブル。しかし、どんなに気をつけていても、起きるときは起きてしまいます。介護現場での事件・事故は、利用者に危険を及ぼすだけでなく、介護職員の精神的な外傷になったり、訴訟問題に発展したりすることも。最近では、利用者の暴言や暴力から介護職員を守ったり、”モンスター家族”から施設を守ったりするという観点からも、リスクマネジメントに注目が集まっています。そこで今回は、介護現場で働く職員や施設経営者の皆さんに向けて、介護のリスクマネジメントの重要性について解説していきます。また、職員や施設をリスクから守るのに使える最新機器も紹介します。介護の事故で損害賠償も!?|介護ロボット導入、5割が安全を重視介護のリスクマネジメントとはそもそも「リスクマネジメント」とはどのような意味でしょうか。介護現場におけるリスクマネジメントとは、介護事故やトラブルを未然に防いだり、被害を最小限に抑えたりするための「予測と準備」のことです。具体的には、よくある事故の原因を分析し、事故が発生する状況を予測したり、事故が起こらないように準備したりすることを指します。しかし、介護現場においては、事故が100%起きないように対応することはほぼ不可能です。そのため、事故を防ぐための予測・準備はもちろん、事故の発生に備えた準備も必要になってきます。リスクマネジメントが重要な3つの理由介護現場は、提供するサービスの特性上、他業界の現場よりも重大事故やトラブルが発生するリスクが高いといわれています。サービス利用者である高齢者は加齢とともに心身機能が低下しているため、事故やトラブルが起こりやすい状況にあるからです。ここでは、なぜ介護現場でリスクマネジメントが必要なのか、3つの観点から解説します。事故やトラブルが利用者の命を危険にさらす介護現場で起こる事故やトラブルは、利用者の生命や健康を危険にさらしかねません。たとえば、利用者が転倒して骨折した場合、命にかかわらなくても、骨折のせいで身動きできなくなったために、廃用症候群や認知症が進行してしまう恐れがあります。高齢者にとっては、小さなケガも大きな被害となりうるのです。増加傾向にある介護事故の高額訴訟介護サービスの普及にともなって、介護事故の訴訟件数も増加傾向にあるといわれています。その背景には、介護職員の人手不足によるサービスの低下や、介護を受けることに対する利用者や家族の意識の変化などがあると考えられています。それにともない、高額訴訟も増えてきました。あるケースでは、夜間に利用者がトイレで転倒し亡くなったことに対し、「施設の管理が悪い」として、事業所に3402万円の支払いが命じられています(※)。こうした高額な賠償金請求は、介護事業所を倒産に追い込む恐れもあります。介護事故の高額訴訟事例(※) 転倒による死亡 3402万円 誤嚥による死亡 1400万円 入浴介助中の水死事故 約2160万円 ※引用:介護リスクマネジメント研究会・小林彰宏監著, 2016, 『これならわかる〈スッキリ図解〉介護事故・トラブル』株式会社翔泳社また、一度訴訟問題が起きれば、その地域における介護事業所の信頼は失われるでしょう。リスクマネジメントは、利用者だけでなく事業所の存続のためにも不可欠になってきているのです。職員のモチベーションを左右する見過ごされがちですが、リスクマネジメントは介護職員の人材確保という観点からも重要です。 介護のお仕事研究所による調査 では、介護職員の9割以上が、利用者からの暴言・暴力を「受けたことがある」と回答していることがわかっています。こうした利用者から介護職員への暴言・暴力も、介護現場におけるリスクのひとつです。画像引用: 介護のお仕事研究所 また、最近では金銭目的で職員や施設に理不尽な要求をする”モンスター家族”も問題になっています。仮に、これらのリスクに対して介護事業所が何の対策も講じず放置しておけば、介護職員の不安や不満は高まり、モチベーションは下がる一方でしょう。いずれは施設全体の士気の低下につながり、離職率を上昇させることになりかねません。介護職員にとっての処遇・職場改善の一環としても、リスクマネジメントは重要性を増してきているのです。介護リスクマネジメントの2つのアプローチ介護現場では、利用者・職員・施設を守るために、リスクマネジメントが不可欠であることがわかります。ここからは、介護現場でのリスクマネジメントのアプローチ方法について解説してきます。介護におけるリスクマネジメントには、大きくわけて2つのアプローチがあります。利用者の尊厳や安全を守る 介護職員や組織を守る同じ事故に対しても、アプローチ方法に応じて取られる対策が異なります。ここでは、「利用者Aさんの転倒事故」を例に、1と2それぞれの観点から具体的な対策を考えてみましょう。1.利用者の尊厳や安全を守る利用者の尊厳や安全を守るという観点でまず考えられるのは、転倒事故を起こさないように、類似事故のヒヤリ・ハット事例を事業所内で共有することです。ヒヤリ・ハットが共有されていれば、転倒事故が起きやすい状況を未然に避けたり、転倒しにくい環境をつくったりすることができます。また、利用者Aさんの心身状態や転倒リスクを把握しておくことも大切です。心身状態に応じてオペレーションを変更したり、転倒リスクが高い時間帯に見回りを行ったりという対策が必要になってくるでしょう。その際、「転倒しないように身体拘束する」という考え方は、利用者の尊厳を損害していることになるためNGです。2.介護職員や組織を守る介護職員や組織を訴訟などから守るという観点では、事故発生時のエビデンス(証拠・根拠)となる記録を残すことがリスクマネジメントになります。万が一、Aさんが転倒してしまった場合に考えられるリスクとして、「転倒事故対策を怠っていたとして、利用者や家族が訴訟を起こす」「転倒時にできた傷やアザを、職員からの虐待でできたものではないかと疑われる」などがあげられますが、これらのリスクを最小限におさえるためには、エビデンスが何よりも重要だからです。記録といえば、事故発生時に書く「事故報告書」などの文書作成をイメージしがちですが、事故現場を写真で残したり、関係者の話を録音したりといった方法も、エビデンスとしては有効です。最近では、見守りロボットに撮影・録画機能がついているものもあり、職員や施設のリスクマネジメントとして活用されるケースも増えてきました。そんな見守りロボットをいくつか紹介します。Dream Care(ドリームケア)|株式会社DREAM TOKYODream Care(ドリームケア)は、「万が一のときにエビデンスを残せる見守りロボットを作ってほしい」という介護事業所の依頼を受けて開発された、非接触型の見守りシステムです。本体にはカメラが搭載されており、事件・事故が起きやすいときだけ作動して、記録を残します。2018年4月には新たにスナップショット機能が追加され、事故リスクが高いと判断した瞬間を写真にとり、その写真をPCに表示できるようになりました。夜間の見回り回数が1/3に!現場発信の見守りロボ「Dream Care(ドリームケア)」|株式会社DREAM TOKYOシルエット見守りセンサ|キング通信工業株式会社シルエット見守りセンサは、ベッド上の空間を検知する赤外線センサを使った見守りシステムです。ベッド上にいる利用者のシルエットのみを映し出した「シルエット画像」で、プライバシーに配慮しながらも状況確認できるのが特徴です。シルエット画像は、起き上がり通知がされた場合に前後合わせて15秒が録画で残るようになっているため、万が一のときのエビデンスとして活用できます。離床はもちろんはみ出しも!人の動きを検知する「シルエット見守りセンサ」|キング通信工業株式会社組織の自衛が利用者の身体拘束を招くこともリスクマネジメントを考えるうえでは、利用者を守るためのアプローチはもちろん、組織やそこで働く職員を守るためのアプローチも欠かせないことがわかりました。しかし、組織や職員の自衛および法的な責任の回避ばかりを意識してしまうと、利用者の尊厳が損なわれる危険性もあります。たとえば、転倒事故を避けるあまりにAさんをベッドに縛りつけた場合、それは身体拘束にあたります。一般的に、利用者の行動自由度が高ければ高いほど、転倒などのリスクも高くなります。しかしだからといって、事故を起こさないために利用者の自由を奪ってよいということにはなりません。介護のリスクマネジメントでは、利用者の尊厳と組織としての自衛のバランスを取りつつ、持続的な対策を取ることが求められるのです。10年で倍増!身体拘束の実態と介護ロボットの光と影介護のリスクマネジメントの効果は大きい介護現場において、リスクマネジメントは事件や事故を未然に防ぐだけでなく、職員が安心して働ける環境をつくるという意味でも重要視されてきています。適切なリスクマネジメントを行うことで、利用者や家族、地域から信頼を得たり、スタッフの離職率を引き下げたりといった効果が期待できます。しかし、職員や施設を守ることだけを重視しすぎると、利用者の尊厳を損なってしまう恐れもあります。利用者の尊厳と組織としての自己防衛のバランスをとりつつ、プライバシーに配慮した見守りロボット等を活用した新しいリスクマネジメントが今、求められています。【介護職の夜勤の悩み別!】あなたの施設におすすめの見守りロボット<参考資料>介護リスクマネジメント研究会・小林彰宏監著, 2016, 『これならわかる〈スッキリ図解〉介護事故・トラブル』株式会社翔泳社介護のお仕事研究所「9割超が「経験あり」、介護職が受ける暴言・暴力に関する実態結果を発表」(2018年4月17日, https://kaigo-shigoto.com/lab/archives/4082)

「マッスルスーツ」の試着会に潜入!(特別養護老人ホーム やすらぎミラージュ ・社会福祉法人章佑会)

「マッスルスーツ」の試着会に潜入!(特別養護老人ホーム やすらぎミラージュ ・社会福祉法人章佑会)

2018年5月28日、特別養護老人ホーム やすらぎミラージュ(社会福祉法人・章佑会) で、マッスルスーツ(株式会社イノフィス)の試着会が行われました。マッスルスーツとは、移乗介助などの際に腰にかかる負担を軽減してくれる腰補助用のロボットスーツです。人工筋肉で介護の腰痛問題を解決!マッスルスーツ| 株式会社イノフィス「やすらぎミラージュ」では、昨年の8月ごろから、介護職員の腰痛対策に力を入れているとのこと。機能訓練指導員である高山さんは、「これまでに、移乗ボードをはじめとした10種類以上の介護福祉機器のデモを行ってきた」と話します。今回は、そんなやすらぎミラージュでのマッスルスーツ試着会に、介護ロボットONLINE編集部が潜入します。また、試着会の仕掛け人である高山さんに、成功するデモ・試着会の秘訣も伺いました!<取材協力> 特別養護老人ホームやすらぎミラージュ (社会福祉法人章佑会)株式会社イノフィス 【16:30】マッスルスーツの試着会、開始! 試着会がスタート! 今回の試着会では、サイズ違いの2台のマッスルスーツが用意されました。まずは、メーカー担当者から簡単な会社説明・商品説明がされます。はじめは「動画でしか見たことない」「重そう…」という反応がちらほら見られました。しかし、「マッスルスーツを装着することで“できないことができるようになる”のではなく、“今できているが、たいへんなこと”が、今より楽にできるようになる」という説明をうけ、少しずつ興味をひかれていくのがわかります。ここがポイント!マッスルスーツを使うと…× できないこと → できるようになる ではなく◯ 今できているけど、たいへんなこと → 今より楽にできるようになる 装着する様子を見守るスタッフの方々その後、メーカー担当者が、マッスルスーツを装着する様子を実演します。「慣れれば10秒で装着できます」という説明に、驚きの声が上がりました。装着する様子を見ながら、「足の部分に留め具がないのが楽そうで良いね」「歩きにくくないのかな」という反応が。「歩く場合は、太もものパッドをはずせば大丈夫です」と、メーカー担当者が一つ一つの疑問に丁寧に回答してくれました。空気圧式の人工筋肉を使用しているため、力の緩急がつけられ、動きもなめらか その後、マッスルスーツの仕組みなどの説明が行われます。「ずっと装着しているというわけではなく、“この場面で使おう”と決めて運用したほうがうまくいく」「装着している人だけでなく、そのまわりの協力も必要」という説明も。実際の運用事例などをあげながら、具体的な使い方を紹介していきます。効果は、実際に使って実感してもらうのが一番!ということで、さっそくスタッフの方々にも試着してもらいます。【17:00】マッスルスーツを試着してみる 試着会スタート!試着会では、高山さんから2点の案内がありました。 一人一回、かならず試着すること トイレ介助を想定して、介助者役、利用者役(被介助者役)の両方を試すこと 効果を実感するために、事前に10kg程度の重りを入れた箱が用意されています。装着した人は、箱の持ち上げと、トイレ介助を想定した移乗動作を行います。 移乗介助体験中。あちこちで「すごい!」と歓声があがる 「あるとないでは全然ちがう!」重りを持ち上げるデモでは、違いが顕著にわかるのか、「おお!」と驚きの声があがっていました。「あるとないではぜんぜん違う!」「誰かが後ろからひっぱったのかと思った」など、みんな効果を実感しているようです。施設長もマッスルスーツを体験。箱の中には10kgの重りが入っている マッスルスーツを装着した状態、装着していない状態の両方で同じ重さの荷物を持ち上げると、とくに違いがわかるようでした。「慣れるまでがたいへんそう」一方で、トイレ介助を想定したデモでは、効果にぴんときていない人もちらほら。「まだ慣れないから違和感があるのかも」「着させられている感があって、効果を実感するまでいかない」「自分にあった装着位置や空気の分量をさがすまでが大変そう」という声も聞こえてきました。ただし、被介護者役をした人の中には、違いを感じていた人も多かったようです。「最後のぐっとひかれる感じがなかったので、楽だった」「椅子に下ろすとき、余裕のある感じだった」という声が上がっていました。高山さんは、「スタッフはもちろん、利用者様にもどのような変化があるのか、被介助者役をやって感じるのはとても大切」と話します。ここがポイント! 機器を試すときは、スタッフとしてだけでなく、利用者としてどのような変化があるかを体感する。 途中で夜勤のスタッフも参加。業務中のスタッフも、試着が終わった人と交代して参加していた 試着会開始時に集まったのは7名でしたが、その後、続々と参加する人が増え、最終的には計22名のスタッフがマッスルスーツを体験していました。より多くの人が参加できるように、あらかじめ交代しつつ業務を回せるよう、アナウンスしていたのだそうです。約1時間ほどの試着会を終えたあと、質疑応答に入ります。【18:00】質疑応答質疑応答では、試着した際に感じた疑問や運用を想定した疑問が多数あがりました。ここでは、そのうちのいくつかを紹介します。Q. 壊れたりしないの?A. これまでに約3300台出荷しているが、今のところ基本的な構造上の欠陥での故障はない。また、すでに30万回の耐久テストにパスしている。Q. 濡れても使えるの?A. 電力を使っていないので、濡れても使える。水を浴びても大丈夫。カバーは取り外して洗うことも可能。Q. なぜ空気圧の強さを感覚に頼るのか?A. オプションで、空気圧の強さが数値でわかるゲージをつけることもできる。しかし、一度自分の強さを覚えてしまえば、ゲージを見る必要はなくなる。【18:30】試着会、無事終了質疑応答を終え、無事試着会が終了しました。最後に感想を聞いてみると、「今すぐにでも使いたい!」という声が多数上がりました。「まずは使って、効果を実感して、感動してほしい」という試着会の狙いは、大成功したようです。「定年まで現役」を目指すやすらぎミラージュの取り組みここからは、今回の試着会の仕掛け人である高山さんに、試着会開催の秘訣を聞いていきます。「やすらぎミラージュ」では、昨年8月からさまざまな機器の体験会や勉強会を行ってきたとのこと。スタッフを巻き込んだ試着会を成功させるには、どのような苦労や工夫があったのでしょうか。<インタビュー協力> 施設長 平野修司氏機能訓練指導員・作業療法士 高山美季氏 移乗介助の見直しからはじまったーーー昨年から職員の腰痛予防対策に力を入れているとのことですが、なにかきっかけがあったのでしょうか?きっかけは、全介助が必要な大柄の男性利用者様が入所されたことです。これまで、当施設でフルリクライニング車いすを使用する全介助が必要だったのは、比較的小柄な方でした。しかし、大柄の男性が入所されたことで、スタッフから「移乗介助がたいへんだ」という声があがるようになりました。それをうけて、スタッフはもちろん、被介助者であるご利用者様もより負担なく移乗できる方法を探し始めたのです。約1年かかった意識変革当時、当施設では腰痛予防に対する意識があまりなく、移乗介助する際もベッドの高さを変えないまま行うなど、さまざまな課題がありました。そこで、まずは移乗ボードを導入し、腰痛予防を意識した介助をすすめていくことにしました。しかし、移乗ボードの良さは伝わっても、実際の業務ではなかなか使われない、ということが多発しました。その背景には、「これまで何の問題もなくできていたのだから、必要性を感じない」という思いがあったはずです。そのため、まずは腰痛をもっているスタッフに紹介して、効果を実感してもらうことにしました。紹介してみると、「こんなものがあったんだ」という反応が多かったですね。現場で働くスタッフは、なかなか外からの情報がキャッチできないことも多いので、まずは知ってもらうことが大事なんだなと改めて感じました。そこから約1年間かけて、少しずつ「安全で負担のない介護」の重要性をいっしょに勉強していき、ようやく意識がかわってきた、というところです。ここがポイント! ・課題を感じているスタッフからはじめる。・定着には時間がかかることを覚悟する。 試着会成功の秘訣ーーーはじめから今日のように、みなさんが積極的に新しい機器を受けいれていたというわけではないんですね。今日の試着会には多くの方が参加されていましたが、開催前に高山さんの方で働きかけたことはあったのでしょうか?今回の試着会は強制ではありませんが、勤務中のスタッフも参加できるように、交代制をとってもらいました。また、事前にマッスルスーツの簡単な説明やメリットを伝え、できるだけ多くの人に興味をもってもらうよう工夫しています。ここがポイント! ・事前に興味を持ってもらえる情報を伝えておく。・多くの人が参加できる体制を整える。 導入を決めるのは介護スタッフーーーありがとうございます。今回の試着の様子をうけて、率直な感想を教えてください。思ったよりよい反応だったので安心しましたね。私がよかったと感じたのと同じことを、みんなにも感じてもらえたと思います。実際に導入するかどうかを決めるのは、スタッフからのヒアリングを行ったあとです。どのような場面でどう使うのか、具体的にイメージしたうえで判断します。おむつ交換のシーンで使うとしても、いきなりすべての時間帯で使えるというわけではありません。まずは比較的余裕のある時間帯から取り入れる必要がありますし、その際の業務の流れも変更しなければいけなくなるでしょう。私が行っているのは、あくまでも「きかっけづくり」です。実際に使用するのは、現場で働く介護スタッフ。だからこそ、導入の判断は介護スタッフといっしょに決めます。ここがポイント! ・試着会後のスタッフのヒアリングはかならず行う。・具体的な運用方法に落とし込んでから検討する。 定年まで現役で働いてもらいたい時代の流れとともに、介護のあり方も変化してきています。「痛いのも重いのも我慢する」というやり方から、「道具を活用して負担を軽減する」というやり方にシフトしてきました。これまでのやり方を続けていけば、今は若くて腰痛を感じていなくても、数年後には腰痛を発症して、働けなくなってしまうかもしれません。この人手不足の時代に、そうなるのはあまりにももったいない。「定年まで現役で働いてもらいたい」というのが、当施設の願いです。これからは、数十年後をみすえた、新しい介護方法を模索していく必要があると考えています。メーカーによる導入計画の支援も盛況を博した今回のマッスルスーツ試着会。メーカーであるイノフィスでは、導入計画の支援も行っています。メーカー担当者は、「導入して終わりではなく、使いこなしてもらうのが目的。1年後に“導入してよかった”と思っていただけるよう、継続的に支援していく」と話します。助成金や補助金の案内も随時行っているため、気になる施設はぜひ一度相談してみてはいかがでしょうか。<施設情報> 特別養護老人ホーム やすらぎミラージュ (社会福祉法人章佑会)所在地:東京都練馬区大泉町4-24-7 *マッスルスーツのお問い合わせは イノフィスHP から

【介護職の夜勤の悩み別!】あなたの施設におすすめの見守りロボット

【介護職の夜勤の悩み別!】あなたの施設におすすめの見守りロボット

介護職につきものの「夜勤」。長時間労働やワンオペなどの問題が注目されがちですが、一方で「自分のペースで働ける」「夜勤手当がつく」などの理由から、夜勤専従(日勤はせず、夜勤だけを担当する働き方)で働く人もいます。介護職の夜勤は、日中よりも配置人数を減らしている施設がほとんどです。その分、日中よりも業務量は減りますが、それでも一人あたりの業務負担は重くなります。また、夜勤中は、万が一施設内でトラブルが発生しても頼れるのは自分のみ、ということもあるでしょう。自分のとっさの判断がすべてなので、夜勤スタッフにのしかかる責任は重大です。近年、そんな夜勤を助けるツールのひとつとして、「見守りロボット」が注目されているのを知っていますか?「見守りロボット」とは、複数の入居者を同時に見守ることができたり、入居者の離床やひとり歩きなどを検知し、必要に応じてスタッフまでお知らせしてくれたりする、新しい見守り支援機器です。平成30年度の介護報酬でも、見守り機器の導入が「 夜勤職員配置加算 」の緩和条件になることが決まっており、ますます期待が高まっています。今回は、夜勤にありがちなお悩み別に、おすすめの見守りロボットを紹介していきます。悩み別のおすすめ見守りロボット盛り上がりを見せつつある「介護ロボット」のなかでも、とくに期待が集まっている「見守りロボット」。期待度の高まりとともに、多種多様な見守りロボットが開発・販売されています。ここでは、悩み別にあなたの施設におすすめの見守りロボットを紹介します。お悩み1.夜勤の急変がこわい 初めての夜勤でまさかの急変!頼れるスタッフも少ないし、テンパりながらなんとか自分で対応。でも、そのときの恐怖がトラウマで、夜勤に入るたびに急変が起きないよう祈ってます…。 急変を予知してくれる「 ライフリズムナビ+Dr. 」がおすすめ! 夜間は急変が起こりやすい時間帯です。スタッフが少ない中で急変が起きたら、たとえ経験の浅い新米介護士であっても、自分の判断で動かなくてはなりません。慣れないうちは、「万が一最悪の事態になったら…」と考えると恐怖に足がすくむこともあるでしょう。急変の体験がトラウマとなり、「夜勤につくのがこわくなった」という人も少なくありません。そんな悩みにおすすめなのが、急変を予知する「 ライフリズムナビ+Dr. 」です。医師ならではの着眼点で「まさか」の予兆を見える化「ライフリズムナビ+Dr.」|エコナビスタ株式会社ライフリズムナビ+Dr.で訪室していない間も安心|グランフォレスト鷺宮の活用事例 ライフリズムナビ+Dr.は、「急変にはかならず予兆がある」という医師の気づきから開発された、予兆を見える化する健康見守りロボットです。3種類のセンサーで利用者の状態をモニタリングし、現在の状態と過去の状態を比較することで、微妙な変化を察知します。3種類のセンサーからは、それぞれ睡眠データ、温湿度データ、活動量データが取得され、ベッド上の動きや睡眠の深度、無呼吸途中覚醒などがモニター表示されます。お悩み2.居室数が多くて巡回がたいへん 夜間巡回で安否を確認するけど、全居室を回るのは大変だし、ちゃんと眠れているか、呼吸をしているか不安になるときがあります…。 居室内の状況が一覧で見られる「眠りSCAN」がおすすめ! 夜勤の主な業務のひとつに、夜間巡回があります。1~2時間に1回程度の頻度でフロアを見回り、利用者の呼吸状態や体調に異変がないかを確認します。しかし、消灯後の居室内で入居者ひとりひとりの状態を把握するのは一苦労です。見回りのタイミングややり方によっては、眠っている入居者を起こしてしまうことにもなりかねません。そんな悩みにおすすめなのが、睡眠測定器として睡眠研究にも使われている「眠りSCAN」です。ケアプラン改善にも!次世代マット式見守りシステム「眠りSCAN」|パラマウントベッド株式会社眠りスキャンでは、最大80名までの居室での状況および就床時の呼吸数心拍数を1台のモニターで確認することができます。「ちゃんと眠っているか」「呼吸に問題はないか」などを見える化することで、状況に合わせて介護の優先順位をつけたり、目が覚めているときに介護するなどして入居者の睡眠を確保したりすることができます。何より、リアルタイムで入居者の状況が一覧で見られるので、訪室していないときでも安心感があります。お悩み3.万が一のときのエビデンスを残したい 介護の現場では、どんなに注意していても事故やトラブルが起きてしまうもの。万が一のときに介護スタッフを守れるように、エビデンスを残せないかしら。 本体に録画映像が残る「Dream Care(ドリームケア)」がおすすめ! 介護サービスを提供する上で避けては通れない、事故やトラブル。事故を起こさないためのリスクマネジメントはもちろん必要ですが、どんなに気をつけていても起きるときは起こってしまいます。職員と現場を守る!これからの介護リスクマネジメント事故やトラブルで心配なのが、入居者のケガやトラブルを介護スタッフや施設の設備のせいだと糾弾されることです。実際にスタッフや施設設備に非があるのなら謝罪と是正をすべきですが、そうでない場合はその説明をする必要があります。しかし、記録や証拠がなければ、どんなに言葉を尽くしても相手に伝わらないということもありえます。スタッフの身の潔白を証明したり、入居者や家族に納得してもらえるよう説明するために活用できるのが、「 Dream Care(ドリームケア)」です。夜間の見回り回数が1/3に!現場発信の見守りロボ「Dream Care(ドリームケア)」|株式会社DREAM TOKYO「Dream Care」は、離床検知やバイタル異常時の通知ができる非接触型の見守りロボット。離床の初期の動作でアラートを作動させたり、入居者様の様子をアイコン・数値表示で常時お知らせたりすることが可能です。さらに、特徴のひとつとして、搭載されているカメラによる録画機能があります。入居者に激しい動きがあったときや離床検知したときーーつまり、事件事故が起きやすいときに限り、カメラが作動して記録を残してくれるのです。録画記録はPCなどに配信されず、本体のSDメモリに残されるのみなので、プライバシーにも配慮されているといえます。お悩み4.アラートが鳴りすぎて、つい電源を切ってしまう 今の離床通知センサは、離床したときだけでなく体位変換や排せつ介助のときもアラートが鳴るから、介助中は電源を切っています。でも、そのあとに電源をつけ忘れることが多く、離床センサの意味がありません…。 自動で見守りを再開していくれる「 見守りケアシステムM-2 」がおすすめ! これまでの離床マットや赤外線センサなどによる離床通知機器は、入居者・介護スタッフ関係なく、人間を検知したらアラートを出すものがほとんどでした。スタッフが介助に入るたびにアラートが鳴ってしまうため、介助中は機器の電源を落とすという施設も少なくありません。しかし、電源を落としたことを忘れてしまい、本当に必要なときに通知されないという事態を引き起こすこともよくあるといいます。そんなヒューマンエラーをなくすためにおすすめなのが、自動で見守りを再開してくれる機能付きの「 見守りケアシステムM-2 」です。ベッド内蔵型で体重も測れる「見守りケアシステムM-2」|フランスベッド株式会社「見守りケアシステムM-2」は、ベッド内蔵型の見守りロボット。ナースコールと連携させた離床通知はもちろん、利用者の日々の体重測定も自動でしてくれるすぐれものです。M-2のコントローラーには見守りを一時停止する機能が搭載されており、その機能を使えば、一時停止モードから10分後に自動的に電源をオンにしてくれます。また、一時停止中にベッドに人が乗った場合も自動でオンになるので、介助後の「電源を入れ忘れた!」がなくなります。改めて考えたい「見守りロボット」のメリット・デメリットこれまでの離床センサなどと比べて、最近開発された新しい見守りロボットには、下記のようないくつかの特徴があります(※)。 離床だけでなく、多様な状況を自動認識する 対象者に応じた通知設定ができる 報知とあわせて画像などの情報も提供できる 転倒につながる動作や予兆動作が検知できる 離れた場所からリアルタイムで安全確認ができる 失報誤報が予防できる※参考 厚生労働省(2015)『介護ロボット重点分野別講師養成テキスト』 ここからは、「見守りロボット」全般に共通するメリットやデメリットについてあらためて考えてみましょう。見守りロボットのメリット厚生労働省による調査によれば、見守りロボットを本格導入したある施設にて、以下のような効果が得られたと報告されています。導入効果からもわかるとおり、見守りロボットにはさまざまなメリットがあるといえます。もっとも大きなメリットは、転倒をはじめとする事故の減少でしょう。離床の通知自体が既存の機器にくらべて速くなったことにくわえ、離れた場所からでもタイムリーに入居者の動きを確認できるため、早期対応や緊急度の判断がしやすくなります。もうひとつのメリットは、利用者の自立やQOLの向上につながるという点です。厚生労働省の調査によれば、導入した施設の職員の半数以上が、「利用者の生活の質(QOL)が良くなった」と回答していることがわかっています。見守りロボットは、利用者の生活リズムや行動パターンを見える化することで、利用者に合わせたケアを可能にするのです。さらに、間接的なメリットとして、職員の意識向上や職場環境の改善による離職率の低下などがあげられます。見守りロボットが業務負担を減らしたり、質の高いケアの提供をサポートしたりすることで、介護人材の確保や育成につながる効果も期待できます。見守りロボットのデメリット見守りロボットのデメリットとして覚えておきたいのは、「見守りロボットはスタッフ(人間)の代わりにはなれない」ということです。見守りロボットができるのはあくまで見守りの支援であり、必要に応じて実際に対応したり介助したりするのは、介護スタッフである人間です。その点を理解していないと、「見守りロボットを導入しても業務効率化にならない」「ロボットなんか役に立たない」という誤った認識を抱くことになってしまいます。後ほど詳しく説明しますが、制度上も、見守りロボットが人間ひとり分の代わりになることはありえません。大事なのは、見守りロボットをいかに活用して、ケアの向上につなげるかという視点であることを覚えておきましょう。見守りロボットで「夜勤職員配置加算」の算定要件が緩和平成30年度の介護報酬で、見守りロボットの導入が「夜勤職員配置加算」の緩和条件になることが決まりました。介護ロボが夜勤職員の代わりに!見守りロボット導入で報酬加算、厚生労働省が発表夜勤職員配置加算とは、夜勤が発生する特別養護老人ホーム(以下、特養)などで決められている最低基準よりも多く人員を配置した場合に加算されるものです。これまでのルールでは、夜間に最低基準よりも1人以上多く職員を置いた場合に報酬が加算されるとしていました。それが今回の改定で、以下のように変更になりました。平成30年度の介護報酬改定 1.ベッド上の入所者の動向を検知できる見守りロボットを、入所者数の15%以上に設置している場合2.見守りロボットを安全かつ有効に活かすための委員会を設置し、必要な検討を行っている場合この両方を満たしている場合に、夜勤職員の数が最低基準を0.9人上回っていれば取得できるとする。 つまり、見守りロボットが夜勤職員の0.1人分に相当するということです。これによって夜勤職員の数を減らすことはできなくとも、職員の勤務時間を減らすことはできるので、休憩時間が多くとれるなどのメリットがあると考えられます。だからといって、安易に見守りロボットを導入するのはおすすめできません。自分の施設の課題や問題点、見守りロボットのデメリットなどを理解した上で、最適な機器を選ぶことが重要になってきます。悩みに応じて見守りロボットを選ぼう見守りロボットには、入居者の事故の軽減やQOLの向上など、多くのメリットがあります。長期的には、職員の意識向上や職場環境の改善効果、それにともなう離職率の低下まで期待できます。夜勤は、スタッフに身体的・精神的な負担が重くのしかかる重労働です。長時間労働やトラブルが重なることで、介護職を離れてしまうスタッフもいます。そんなスタッフの悩みを見守りロボットで解決するには、導入前にスタッフや施設の課題を洗い出す必要があります。見守りロボットにもさまざまな種類がありますが、悩みに応じて最適な機器を選ぶことで、見守りロボットの効果が最大限に生かされるでしょう。<参考資料>厚生労働省(2015)『介護ロボット重点分野別講師養成テキスト』市場規模500億円にむけて本格始動!平成30年度の介護ロボット関連事業まとめ睡眠見守りセンサー「まもる~の」で介護と睡眠を見える化|ASD株式会社

未来の必須資格?介護ロボット専用資格「スマート介護士」とは

未来の必須資格?介護ロボット専用資格「スマート介護士」とは

2019年3月、新しい介護資格である「スマート介護士」が創設されるのをご存知ですか?「スマート介護士」とは、介護ロボットなどを効果的に活用して、介護の質の向上と業務効率化ができる介護士のこと。2019年3月に予定されている第一回目の試験に向けて、2018年秋頃から受験エントリーが開始します。今回は、今後の介護のスタンダードになるかもしれない「スマート介護士」資格について、お役立ち情報をまとめていきます。スマート介護士とは?スマート介護士とは、介護ロボットやセンサーを活用して、介護の質の向上と効率化を図ることのできる介護士のことです。創設したのは、社会福祉法人善光会のサンタフェ総合研究所。ここでは、介護事業者向けの経営コンサルティングサービスや、介護ロボットメーカー企業向けの開発・販売コンサルティングサービスなどを行っています。今回の「スマート介護士」の創設の背景には、介護ロボット普及の伸び悩みがあります。超高齢社会に突入し、介護人材不足が進む中、介護ロボットの需要は確実に増えているにもかかわらず、なかなか普及が進んでいないのが現状です。その理由に、運用の難しさがあります。介護ロボットそのものの操作だけでなく、介護ロボットの特性を把握した上で、効率的なオペレーションシステムを構築したり、利用者の指導を行ったりできる人材はそれほど多くありません。そこで、介護ロボットを活用できる人材を育成するためにも、「スマート介護士」が資格化されたのです。スマート介護士の対象者 善光会によれば、スマート介護士の対象者は以下の通りとなっています。 介護施設の管理者(施設長、介護主任、ユニットリーダーなど) 施設介護、訪問介護に従事される方 福祉用具の開発/販売に携わる方 介護ロボット・ICT機器の開発/販売に携わる方 今後のスケジュール 2019年3月の創設にむけて、今年9月より、エントリーが開始されます。今後のスケジュールは以下のとおりです。 平成30年9月 受験エントリー受付開始、公式テキストブック販売開始 平成31年3月 第一回「スマート介護士」試験その他の資格:ロボット福祉検定 「スマート介護士」と似た検定として、「ロボット福祉検定」があります。 ロボット福祉検定とは、人とロボットが共存する社会の実現に向けて、福祉・介護分野におけるロボットと人が一体となって何が出来るかを考え、安全・安心・適切に活用することができる人材育成を目的とした検定です。 「自分の職場でも介護ロボットを使い始めた」「介護ロボットを導入してほしいといわれたけど、どうやって導入を決めればよいのかわからない」 そんな思いや悩みを抱えている方は、ぜひ新しい資格にチェレンジしてみてはいかかでしょうか?人とロボットの共存がテーマ「福祉ロボット検定」って何?<参考資料> 社会福祉法人善光会「介護ロボット運用の専門資格「スマート介護士」を創設します」(http://zenkoukai.jp/japanese/?p=6104 , 2018/06/11)

介護ロボット導入支援の補助対象となる製品一覧

介護ロボット導入支援の補助対象となる製品一覧

業務効率化や人材不足対策、ケアの質の向上が期待される介護ロボット。しかし、まだまだ高価なため、十分に普及が進んでいないのが現実です。そんな介護ロボットの導入ハードルを下げてくれるのが、国や自治体が実施している介護ロボット導入支援事業です。これまでに、さまざまな補助金・助成金が用意されてきました。そこで問題になるのが、「どんな商品が、介護ロボットとして補助金の対象になるの?」という点です。ここでは、過去に補助金の対象となった介護ロボットをまとめました。補助金や助成金を使って介護ロボットを導入したいと考えている介護事業者の皆さんは、ぜひ参考にしてみてください。介護ロボット等導入支援特別事業で対象となった介護ロボット平成27年度の補正予算にて52億円の予算があてられた「介護ロボット等導入支援特別事業」。1事業所につき、最大92万7000円の助成金が出たことで話題になりました。 介護ロボット等導入支援特別事業の補助対象となるには、3つの要件を満たしている必要がありました。補助対象となるための3つの要件 目的要件 日常生活支援における、ア)移乗介護、イ)移動支援、ウ)排泄支援、エ)見守り、オ)入浴支援のいずれかの場面において使用され、介護従事者の負担軽減効果のある介護ロボットであること  技術的要件 次のいずれかの要件を満たす介護ロボットであること。1.ロボット技術(※)を活用して、従来の機器ではできなかった優位性を発揮する介護ロボット2.経済産業省が行う「ロボット介護機器開発・導入促進事業」において採択された介護ロボット 市場的要件 販売価格が公表されており、一般に購入できる状態にあること。 ※ア)センサー等により外界や自己の状況を認識し、イ)これによって得られた情報を解析し、ウ)その結果に応じた動作を行う介護ロボット 「ロボット介護機器開発・導入促進事業」 で採択された介護ロボット一覧そのうち、具体的な介護ロボットが示されているのは、「技術的要件」の「2.経済産業省が行う「ロボット介護機器開発・導入促進事業」において採択された介護ロボット」です。「ロボット介護機器開発・導入促進事業」 で採択された介護ロボットは以下の通りです。 画像商品名(企業名) マッスルスーツ(株式会社イノフィス) HAL 腰タイプ 介護支援用(CYBERDYNE株式会社) 離床アシストロボット リショーネPlus(パナソニック エイジフリー株式会社) Flatia(フラティア)(株式会社カワムラサイクル) ベッドサイド水洗トイレ(TOTO株式会社) 真空排水式ポータブルトイレ キューレット(アロン化成株式会社) ラップポン・ブリオ(日本セイフティー株式会社) Neos+Care(ネオスケア)(ノーリツプレシジョン株式会社) OWLSIGHT (アウルサイト)福祉用(株式会社イデアクエスト) シルエット見守りセンサ(キング通信工業株式会社 ) RT.1・RT.2(RT.ワークス株式会社) Mi-Ru(ミール)(ワイエイシイエレックス株式会社/株式会社 ブイ・アール・テクノセンター) ーRadar-Light(レーダーライト)(株式会社CQ-Sネット) ーWellsリフトキャリー(積水ホームテクノ株式会社) ー移乗サポートロボット Hug T1(富士機械製造株式会社) 自治体の介護ロボット支援事業(補助金・助成金) で対象となる介護ロボット 一部の自治体では、介護ロボットの導入にかかる費用の一部を補助(助成)してくれる 「介護ロボット等支援事業」 が実施されています。補助内容は自治体によって異なりますが、平成30年度は、1機器につき導入経費の2分の1(上限30万円)が助成されるケースが多いようです。 ここでは、平成27年度から平成29年度にかけて、介護ロボット等支援事業にて導入された介護ロボットを紹介します。※参考資料中の表記があいまいのため、下記に記載できていない製品があります。見守り・離床検知ロボット 商品名 企業名 コールマット・コードレス 株式会社テクノスジャパン A. I. Viewlife エイアイビューライフ エイアイビューライフ株式会社 モビネスeye ワイヤレス 電導株式会社 ケアロボ 株式会社テクノスジャパン Care愛 ハカルプラス株式会社 離床センサー おきナールTW トクソー技研 バイオネクスト <株式会社バイオシルバーbr> あんしんの絆 株式会社ユニティーネットワーク みと~ねⅡ 株式会社メリハット ガードアイ・センサー 株式会社ガードアイ 移乗支援ロボット 商品名 企業名 ラクニエ モリタ宮田工業株式会社 床走行式電動介護リフト KQ-781 パラマウントベッド株式会社 介護用リフトつるべー 株式会社 モリトー スカイリフト SL-2009U アイ・ソネックス株式会社 床走行式電動介護リフト KQ-787 パラマウントベッド株式会社 免荷式リフト POPO 株式会社モリトー 移動式リフト EL-570 株式会社いうら 移乗サポートロボット Hug T1 富士機械製造株式会社 愛移乗くん 株式会社アートプラン ROBOHELPER SASUKE マッスル株式会社 移動支援ロボット 商品名 企業名 アシストホイールライト 株式会社ナブテスコ リトルキーパス 株式会社幸和製作所 転ばなイス フランスベッド株式会社 フラティア 株式会社カワムラサイクル 排泄支援ロボット 商品名 企業名 家具調トイレセレクトR 自動ラップ アロン化成株式会社 ヒューマニー ユニ・チャーム ヒューマンケア株式会社 マインレット爽 株式会社エヌウィック 高機能ベッド・マットレス 商品名 企業名 カリストエールシリーズ パラマウントベッド株式会社 体位変換付き 高機能エアマットレス オスカー 株式会社モルテン 自動体位変換 スモールチェンジLAGUNA 株式会社ケープ ポジショニングベッド 株式会社プラッツ 超低床介護用ベッド「ラフィオ」 株式会社プラッツ エスパシアシリーズ パラマウントベッド株式会社 その他 カテゴリ 商品名 企業名 コミュニケーションロボット PALRO 富士ソフト株式会社 コミュニケーションロボット ロボコネクト (Sota) NTT東日本 コミュニケーションロボット パロ 株式会社知能システム 入浴支援 バスリフト TOTO株式会社 自治体が対象として例示している介護ロボット自治体による介護ロボット等支援事業では、補助対象となる介護ロボットがはっきりと決められているわけではありません。「ロボット介護機器開発・導入促進事業」で採択された介護ロボットやこれまでの前例を中心に、「こんなものが対象となりますよ」と例を示してくれているにすぎないのです。 ここでは、各自治体ごとに公表されている、対象ロボットの例示を抜粋して紹介します。神奈川県神奈川県では、 移乗介護、移動支援、排泄支援、見守り・コミュニケーション、入浴支援、介護業務支援の場面で活躍する介護ロボットの導入に対し、1台につき最大30万円を補助しています。補助対象ロボットとして、上で紹介したロボットに加え、下記のようなロボットが例示されています。 画像商品名(企業名) 自立支援型移乗介助ロボット「愛移乗くんⅡ」 (株式会社アートプラン) リトルキーパスS(株式会社幸和製作所) 見守りケアシステムM-1(フランスベッド株式会社) 認知症外出通報システム「おでかけキャッチ」(フランスベッド株式会社) 服薬支援ロボ(ケアボット株式会社) 離床リスク検知センサ「EVER Relief」(株式会社構造計画研究所) 見守りライフ(トーテックアメニティ株式会社) Dream Care(株式会社DREAM TOKYO) ーナノミストバスベッドタイプ(株式会社EINS) ー 施設向けみまもりシステム「安心Ver2」(株式会社エイビス) ー バスリフト(TOTO株式会社) ー 離床・見守りセンサー(株式会社メディカル プロジェクト) ー 見守り支援ベッドシステム(パラマウントベッド株式会社) ー aams.介護(株式会社バイオシルバー) ー 非接触バイタル生体センサー(株式会社ミオ・コーポレーション) ー PALRO(富士ソフト株式会社) 宮城県宮城県では、平成30年度の介護ロボット導入支援関連事業として、「介護ロボット導入支援事業」と「ロボット等介護機器導入支援事業」を実施する予定です。介護ロボット導入支援事業では1台あたり最大30万円が、ロボット等介護機器導入支援事業では1施設あたり最大1000万円が補助されます。神奈川県の対象一覧で紹介した介護ロボット以外にも、以下のような機器が補助対象として例示されています。 画像商品名(企業名) 眠りSCAN(パラマウントベッド株式会社) ROBOHELPER SASUKE(マッスル株式会社) DFree(トリプル・ダブリュー・ジャパン株式会社) テレノイド(株式会社テレノイドケア) Pepper(ソフトバンク株式会社) SOTA(ヴイストン株式会社) ー遠隔見守りシステム ZONE D(デンソー株式会社) ースマートスーツ(株式会社スマートサポート) ーA.I.ViewLife (エイアイビューライフ株式会社) ーケアサポートソリューション(コニカミノルタ株式会社) その他の自治体その他の自治体も、おおむね上記で紹介した介護ロボットを補助対象としてます。上記以外には、下記の介護ロボットも対象としている自治体があります。 都道府県商品名(企業名) 埼玉県スカイリフト(アイ・ソネックス株式会社) 離床センサー「みてるもん」 (株式会社ヒート) 離床センサー ベッドコールBC-RN(株式会社テクノスジャパン) 広島県免荷式リフト POPO(株式会社モリトー) アシストホイール(株式会社ナブテスコ ) 自動体位変換機能マットレス オスカー(株式会社モルテン) 介護モニタリングシステム エンジェル・アイ(株式会社コンフォート ) 自動体位変換 スモールチェンジLAGUNA(株式会社ケープ) ここで紹介したものは、あくまで一例です。ここで紹介されていないからと言って、補助対象に該当しないということはありませんのでご安心ください。また、自治体によっては、似たような機器でも、補助要件を満たす内容であれば対象となります。一部の自治体では、その自治体独自の条件を追加しているところもあります。例 福岡県「福岡県ロボット・システム産業振興会議」または「ふくおか医療福祉関連機器開発・実証ネットワーク」のいずれかの会員である県内企業が開発、製造した介護ロボットも対象 まとめ介護ロボットONLINEでは、各自治体が実施している介護ロボットの導入支援事業(補助金・助成金)情報を随時発信しています。 ▼ 自分の地域の補助金情報を見る▼ 【平成30年度】自治体別介護ロボット導入支援一覧 「ここで紹介されていないけど、この商品は補助対象になるのかな?」と思ったら、各自治体に問い合わせてみましょう。 <参考資料>厚生労働省「福祉用具・介護ロボット実用化支援事業事業報告書」(平成28年3月, https://www.mhlw.go.jp/sinsei/chotatu/chotatu/kikaku/2016/07/dl/kk0707-03_02.pdf)厚生労働省「平成28年度 福祉用具・介護ロボット実用化支援事業報告書」(平成29年3月, http://www.techno-aids.or.jp/robot/file28/03jigyo.pdf)厚生労働省「平成29年度 福祉用具・介護ロボット実用化支援事業報告書」(平成30年3月, http://www.techno-aids.or.jp/robot/file29/02jigyo.pdf)

すべての記録をケアコラボに移行!杜の家やしおの新しい介護記録の形とは?

すべての記録をケアコラボに移行!杜の家やしおの新しい介護記録の形とは?

杜の家やしお(社会福祉法人 福祉楽団)では、介護記録のために「ケアコラボ」を利用しています。ケアコラボとは、スマホやPCから簡単に介護記録が入力でき、Facebookのようにタイムライン(時系列)で見られる、まったく新しい介護記録システムです。前回は、杜の家やしおに入所している母親を持つIさんに、家族の視点から見たケアコラボの魅力について伺いました。「何もしてあげられていない」から、「いっしょに介護しているみたい」へ|ケアコラボ体験談・家族編今回は、実際に介護記録をつけるために日常的にケアコラボを使っているスタッフの視点から、ケアコラボの魅力に迫ります。インタビューしたのは、杜の家やしおに勤めて7年になる栗原さん。栗原さんは、紙ベースの記録もケアコラボでの記録も経験しているベテランスタッフです。長い間、紙で介護記録をつけてきたスタッフにとって、突然「ケアコラボ」のような介護記録ソフトで記録することになったとき、戸惑いは感じなかったのでしょうか。ケアコラボの使い勝手や導入前後の変化を、現場目線から聞いてみました。画像引用: 杜の家やしお(社会福祉法人 福祉楽団)HP<取材協力>杜の家やしお 栗原さんケアコラボ株式会社非効率的だった紙での記録ーーー栗原さんは、紙での記録とケアコラボの記録、両方をご経験されていますね。ケアコラボに比べて、紙での記録はいかがでしたか?紙での記録で困ったのは、一度に一人しか記録ができないという点です。介護の現場では、介護職員をはじめ、看護師や相談員などさまざまな人が働いており、それぞれが利用者様の様子やケア内容を記録しています。しかし、紙の場合は、介護職員が「今すぐ記録をつけたい」と思っても、相談員が先に記録をつけていれば、それが終わるまで待たなくてはいけませんでした。記録する場所が一箇所しかないので当然のことではありますが、非効率的だったと思います。また、紙では、過去の記録を追うのも大変でした。過去の記録は倉庫に保管しているので、わざわざ倉庫に行って、探して、持ってきて…という手間がかかります。さらに、手書きで記録するため、書く人や読む人によっては読みづらいと感じることもありましたね。杜の家やしおでのケアコラボ活用法ーーー現在は、ほぼすべての記録をケアコラボで行っていると伺っています。杜の家やしおでのケアコラボの使い方を教えてください。杜の家やしおでは、1ユニット10名構成のユニットケアを行っており、2ユニットで1チームとして動いています。パソコンは1チーム(2ユニット)につき1台、スマホは1チーム(2ユニット)につき3台用意しており、勤務者で使いまわしています。スマホは、早番・遅番で1台、夜勤者で1台持つイメージです。すべての介護記録をケアコラボで行っているので、スマホは常に肌身離さずの状態ですね。PC、スマホどちらからでのアクセスできるので、例えば相談員が事務所でPCを使ってケアプランを確認している間に、ユニットにいるスタッフがその場でスマホから最新情報を記録していくということも日常茶飯事です。またスマホがあれば、利用者様の病院に付き添っている場合も、待ち時間を利用して記録することもできます。PCのほうが記録しやすいというスタッフは多いですが、現場を離れずに記録できるスマホの手軽さはとても魅力的です。ケアコラボ導入後の変化ーーー実際にケアコラボを使ってみて、変化したことはありますか?一番の変化は、介護記録をタイムリーに共有できるという点です。情報共有のための時間が短縮されるので、申し送りや多部署を交えたケア方針の話し合いもスムーズになりました。2つ目の変化は、簡単に検索できるようになったことです。ケアコラボではフリーワード検索ができるので、「あとでケアに役立てたいな」と思ったら、関連するキーワードを一緒に入力しています。例えば、転倒される利用者様の転倒対策を考えるために、転倒に関する記録には「転倒」というキーワードをいれるようにしておけば、あとで検索するときも必要な情報をすぐ集めることができるんです。3つ目の変化は、スタッフのモチベーションがあがったことです。とくに新入職員は、自分が投稿した記録に上司から「いいね」を押してもらうと、「ちゃんと見てくれてるんだな」と感じるようですね。もちろん、私を含むその他のスタッフも、同僚やご家族様から「いいね」やコメントをもらうと、やはり嬉しくなります。家族との共有で関係性が深まるーーーありがとうございます。杜の家やしおでは、2018年4月から、利用者の家族にケア記録が公開される「家族共有機能」の利用を開始しています。家族に情報を共有することで、なにか変化はありましたか?「何もしてあげられていない」から、「いっしょに介護しているみたい」へ|ケアコラボ体験談・家族編ケアコラボを通してコミュニケーションをとることで、これまでよりもご家族様との関係性が作りやすくなりました。なかなか面会に来られないご家族様とも、施設内での利用者様の様子や職員との会話を共有できるだけでなく、それに対してコメントのやりとりができるので、関わりが深くなりましたね。また、写真や動画も好評です。我々としては「目に見える記録」ができますし、ご家族様にとっては「生活そのものを残せる」というメリットがあります。紙ベースだと写真をとる機会が少ないので、例えば亡くなったあと、あまり写真が残っていないということもありましたが、ケアコラボにしてからは、スタッフも積極的に写真や動画をとるようになりました。一方で、そうした写真をご家族様が親族の方などに共有するケースが発生しています。好ましく見ていただいているからこそではありますが、写真には他のご利用者様が写っている場合もあるため、どのように管理するかが課題にもなっています。重要事項はホワイトボードでも共有ーーー確かに、個人情報にもなる介護記録の取り扱いは難しい問題ですね。その他に、使ってみて感じた問題点はありますか?ケアコラボはタイムライン表示なので、事故報告などの重要な情報も、新しい情報に流されてしまうという点です。紙ベースで事故報告を行っていたときは、事故報告書をユニットに貼って、すぐ目につくようにしていました。しかし、今はすぐ情報が流れていってしまうので、スタッフルームにホワイトボードを置き、そこに記入することにしています。進化し続けるケアコラボーーーありがとうございます。最後にメッセージをお願いします。紙の記録はひたすら文字を書くだけでしたが、ケアコラボにしてから、動画や画像の投稿やコメントでのやりとりができるようになり、介護記録を楽しむ幅が増えました。もちろん課題もありますが、問題が発生したらそのつどケアコラボ社に共有し、必要に応じて改善していただいています。月に1度の頻度で開催されるユーザー会の様子杜の家やしおでケアコラボを使い始めて4年目になりましたが、常に進化し続けているなと感じています。これからも、ケアコラボと一緒に新しい介護記録の形を模索していければと思っています。 <施設情報>特別養護老人ホーム 杜の家やしお(社会福祉法人 福祉楽団)定員:100名住所:〒340-0802 埼玉県八潮市鶴ケ曽根567番1Tel : 048-999-7667Fax : 048-999-7668

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