企業インタビュー

低コストで施設全体の見守りを実現!介護施設向け見守りシステム「ケアワン」|NISSHA株式会社

低コストで施設全体の見守りを実現!介護施設向け見守りシステム「ケアワン」|NISSHA株式会社

今、介護ロボットのなかでもっともニーズが高い見守りロボット。厚生労働省によれば、「介護ロボット等導入支援特別事業」の補助金を利用して導入された介護ロボットのうち、約7割が見守り支援ロボットだったと報告されています。見守り支援ロボットは、利用者の安全を守るだけでなく、見守るスタッフの負担を軽減するとして、今注目を集めているのです。そんな見守りロボットと介護記録の自動連携を可能にしたのが、今回取材した見守りシステム「ケアワン」です。介護職員の負担軽減を第一に考えられたケアワンは、他の見守りロボットとどう違うのでしょうか?ケアワンを開発・販売している、NISSHA株式会社の澤智彦氏に話を聞いてみました。 NISSHA株式会社 ディバイス事業部の澤智彦氏に話を伺うセンサー技術を介護に活かすーーー御社はさまざまな事業を行っていますが、なぜ見守りシステムを開発されたのですか?弊社は、主に産業資材・ディバイス・メディカルテクノロジー・情報コミュニケーションの4つの事業を展開しています。そのひとつに、ワイヤレスセンサーの開発やそれを活用したIoTソリューションの構築を行っており、オフィスや工場、倉庫などでご活用いただいている実績があります。我々は、そうした技術や知見を、介護の現場にも応用できないかと考えました。介護業界における人手不足の深刻化や職員の方の業務負担増大を解決できるソリューションとして、介護現場に最適化したシステムをご提供できればという思いがあったのです。介護施設向け見守りシステム「ケアワン」とは?ーーーそうした思いがケアワンのコンセプトに反映されていると感じます。ケアワンの機能と特長を教えていただけますか。ケアワンは、介護スタッフの方の負担軽減を目的とした、介護施設向けの見守りシステムです。3種類のセンサーをご用意しておりますが、施設の課題に合わせて設置することで、さまざまな見守りニーズに対応することができます。取り付け簡単な3種類のセンサーケアワンのセンサーには、 人感センサー 温湿度センサー ドア開閉センサー の3つがあります。人感センサーは活動量や人の動きを検知するため、ベッドのそばにつけて離床を検知するのに使えます。温湿度センサーは、居室や共用スペースの温湿度を監視し必要に応じてアラートを出すので、ウイルス感染リスクの低減に活用できます。ドア開閉センサーは、トイレのドアなどに設置することで、使用回数や頻度を把握できます。この3つのセンサーの大きな特長は、設置のための電源工事が不要という点です。太陽電池式・一時電池式の両ラインナップは、電源が取れない場所にも設置することができます。太陽電池式は、電池交換が不要で、また暗所でも設置できる一次電池式も10年と長期電池寿命を実現し、ともにメンテナンスの負担がありません。取り付け方で見守りエリアが広がるーーー付け方によって、かなり使用シーンが広がりそうですね。そのとおりです。ケアワンの特長として、「見守れるエリアが広いこと」が挙げられます。たとえば、従来のマット式の離床センサーは、ベッドから降りたかどうかがわかります。また、バイタルまで検知できるような次世代型の見守りマットも、ベッド上にいるかどうか、きちんと眠っているかどうかがわかります。いずれにせよ、見守れるエリアはベッド付近に限られているといえます。「カメラが撮影した画像に変化があれば働く」タイプの画像センサーは、ベッド付近だけでなく居室全体の見守りが可能です。一方で、マット式の離床センサーにくらべると、コストは高くなる傾向にあります。また、施設全体を見守るものとして監視カメラやセキュリティ会社に依頼しての警備などが挙げられますが、こちらもコストは比較的高いでしょう。これらに比べ、ケアワンはコストを抑えつつ、さまざまな見守りエリアや見守り方に対応することができるのです。たとえば、「離床にともなう転倒リスクを減らしたい」という離床検知ニーズには、人感センサーを居室内のベッド付近に取り付けることで対応できます。また、「場所の認識が難しい入居者様が部屋から出たらサポートしたい」という徘徊検知ニーズには、ドア開閉センサーを居室のドアに取り付けることで対応できます。さらに、「夜間に入居者様が外に出てしまう危険を防ぎたい」という施設全体の見守りニーズには、人感センサーを施設の出入り口に取り付けることで対応できます。その他にも、ドア開閉センサーと人感センサーを併用することで、「居室内にいるはずなのに30分以上動きがない」といった異常を検知することもできます。すでに述べたように、各センサーを設置するのに大掛かりな工事は不要ですし、ネットワーク環境も最小限ですむので、導入コストがかなり抑えられるのも大きな特長です。メール通知機能や自動記録機能も充実ーーーアラート通知はどのようにされるのでしょうか?センサーが異常を検知したら、専用の端末につないだモニターにアラートが表示され、アラーム音を鳴らして近くのスタッフに知らせます。アラートはメール通知させることも可能です。アラート履歴はクラウドにアップされるので、スマホやPCから履歴やそれに基づく傾向などを確認することもできます。さらに、「アラートの記録を自動化できないか」という声にお応えして、大手介護ソフトメーカーのNDソフトウェア社と連携し、「ほのぼのNEXT」にアラート通知の記録を自動で取り込む新機能を追加しました。これによって、駆けつけやケアの時刻をメモする手間が省けるようになります。低コストに評価大、巡回頻度が半減した施設もーーーケアワンを導入している施設の声を教えてください。大掛かりな工事やネットワーク環境整備が必要ないという点を評価し、ケアワンを選んでいただけることが多い印象ですね。施設や見守り機器によっては、初期費用で数百~数千万円かかることもあるところ、ケアワンなら10床に入れても70万円程度なので、導入ハードルはぐっと抑えられます。ショートステイを提供している事業所では、アラートの履歴機能からご利用者様の生活リズムなどを把握しているとおっしゃっていました。Webで各センサーのデータをビジュアル化して確認できるので、、グラフを見ながら傾向をつかみ、オペレーションに活かしているとのことです。ーーーありがとうございます。最後にメッセージをお願いします。介護事業所を訪ねてお話を聞く機会が多いのですが、そこで感じるのは、それぞれの施設ごとに違った課題を抱えているということです。ケアワンなら、3種類のセンサーを使いこなすことで多様な見守りシーンをカバーできるので、施設が持つ課題に合わせた活用方法をご提案させていただければと思っています。また、初期費用の高さや入居者様に不便を強いる大掛かりな工事のせいで、見守り機器の導入に二の足を踏んでいる施設様も、ぜひケアワンを検討してみてください。製品概要 基本セット 光BOX、USB受信機、リピーター※無線ルーター、インターネット回線、プロバイダー契約が別途必要です。※別途HDMI入力に対応したスピーカー内蔵モニターが必要です。 選べるセンサーラインナップ 人感センサー、温湿度センサー、ドア開閉センサー クラウドサービス ケアワンクラウド年間使用料:7万2,000円 オプション 通知一時無効化スイッチ、呼出スイッチ 問い合わせ NISSHA株式会社 ディバイス事業部0120-248-506(受付時間:9:00~17:30/土日祝および休業日除く) 編集部まとめ「施設全体を見守り」というと、どうしても大規模な工事や高額な設備費が必要なイメージですが、ケアワンなら、コストを抑えつつ広範囲の見守りが可能です。いまや、さまざまな種類がある見守りロボットですが、自分の施設の課題にぴったるハマるものは意外と少ないもの。設置センサーや設置位置を変えることでさまざまな課題に対応できるケアワンなら、臨機応変な対応もできそうです。

レクの新たな頼れる司会者!コミュニケーションロボットSotaを使った「ロボコネクト」って?

レクの新たな頼れる司会者!コミュニケーションロボットSotaを使った「ロボコネクト」って?

2016年9月、NTT東日本が介護ロボットを取り入れたサービスの提供を開始しました。コミュニケーションロボットSotaを使用した、「ロボコネクト」というサービスです。「なぜ、NTTが介護を?」その気になる背景と「ロボコネクト」の詳細について、ビジネス開発本部のサービス開発担当者に聞いてみました。「シニア世代にもっとインターネットを楽しんでほしい」から始まったーーーなぜ、NTTが介護ロボット事業を始めたんですか? シニア層のインターネット利用促進を担当する菅氏 私の部署で取り組んでいるのは、光の拡販、インターネットの利用促進です。主にシニアの層にも響くサービスを提供しています。シニア層へのインターネット利用促進は2軸で行っています。シニア層には、アクティブシニアという層と、その対極の層が存在すると言われています。 最近、メディアなどでシニアの方のインターネット利用は盛んだと言われていますが、我々が行った調査では、実はそれほどでもないということが分かっています。 例えば、65歳のタブレット利用状況を見ても、だいたい8%くらいの数値なんですね。我々は、そういった方々にタブレットを使っていただくという取り組みをしています。 アクティブシニアの方に関しては、2~3年ほど前にタブレット教室を展開しておりましたが、シニアにとっては短期間で操作を覚えることが難しく、現状のタブレットでは、インターネットの利用を促進していくのも難しいと考え、昨年6月に、「かんたんタブレット」というサービスを提供しました。一言でいうと、タブレットのインターフェイスを、より分かりやすくしたサービスです。例えば、必要なメニューをより簡単に表示するなどの工夫をしています。もうひとつが、ノンアクティブシニアに対する取り組みです。ノンアクティブシニアの方は、タブレット教室開いても来ませんし、見せても「私にはできないな」となる。そこで我々が思い至ったのが、ロボットです。 インターネットと意識せずとも、インターネットサービスを享受できるようなインターフェイスはないかと探してたどり着いたのがロボットということになります。ーーー介護ロボットを使って、インターネットを使ってもらうという取り組みなんですねそうです。どういったサービスを提供できるか考えたとき、介護施設での利用が挙げられました。実際に、介護施設をいくつか回って課題を目の当たりにし、ロボットの活用を検討した結果、介護レクリエーションで活躍できるのではないかと考え至りました。ーーーどのように活躍できると考えたのでしょうか?具体的には、テレビとロボットを連動したサービスです。介護現場ではテレビをつかったレクリエーションが行われているのですが、お年寄りが飽きてしまう点や、人が張り付いていなければいけないという業務負担の課題などがありました。ご存じの通り、レクリエーションにロボットを使用するアプローチは、すでにさまざまな会社で行っています。我々も検討しましたが、ロボットだけでレクリエーションのすべてを表現するのは難しいのではないかという結論に達しました。例えば体操とか、ロボットが体操して施設の方がちゃんと体操できるかというと、見ても分かる通り、体操すべてを表現するのはむずかしいんです。ただ、ロボットはやっぱり人気があるんですね。注目をあびるし、お年寄りにとって興味が湧く。ロボットとテレビの良いところをかけ合わせて、何かサービスができないかと考えたのが、今回の「ロボコネクト」です。ロボコネクトって何?ーーー「ロボコネクト」の狙いは何なのでしょうか?「ロボコネクト」では、コミュニケーションロボットのSotaがファシリテーターとなり、レクリエーションの司会進行役をやることができます。それによって、ふたつの効果が期待できます。ひとつ目は、介護職員の方の負担軽減です。ふたつ目は、ロボットが司会役をすることによって、レクリエーションを楽しむ側の集中力や積極性の向上です。一昨年、都内や関西の複数の施設でトライアルを行いました。その際、レクリエーションの専門家に監修してもらい、効果を測りました。結果として、介護職員、高齢者双方に一定の効果が得られました。職員の方へのヒアリングでは、約8割の方が負担軽減を実感したと答えてくれています。また高齢者への効果として、職員の方へのヒアリングでも96%が積極性の向上を実感したと答えただけでなく、専門家によるDCM評価(※1)でも、認知症の方の状態を表す数値であるME値(※2)が2倍になるという数値的な成果も得られました。これらを踏まえて、高齢者はもちろん認知症の方にも一定の効果があり、かつ介護施設のニーズにも応えられると分かったため、サービス化に至ったのです。 ※1 DCM評価パーソン・センタード・ケア(Tom Kitwood教授による認知症ケアのための理論)を実践するための評価法。連続して認知症の人を観察し、行動を5分毎にBCC(Behavior Category Code)に基づきコード化し、さらに6段階のME値で評価する。 ※2 ME値Mood-Engagement:その人の関わりの度合いや、感情・気分がポジティブかネガティブかを表す感情・気分と関わりの数値。良い状態(well-being)~よくない状態(ill-being)までのどれに当たるかを6段階で評価する。+5は極めてポジティブな感情・気分が認められる状態であり、-5は極度にネガティブな感情・気分の兆候が認められる。 ーーートライアルから改善したところは?トライアル当初はロボットが自律的に話すことはなかったのですが、実際介護施設に持っていくと、ロボットとおしゃべりしたいというニーズが出てきました。そこで我々も、介護レクだけでなく、コミュニケーションロボットとしても機能を具備する方向で、商品化を検討しました。ーーー改めて、「ロボコネクト」の説明をお願いします昨年の9月、「ロボコネクト」というサービスを開始しました。「ロボコネクト」は、クラウド型ロボットプラットフォームサービスです。概念としては、インターネット上でサーバをたて、コミュニケーションロボットのSotaを通し、クラウドで様々な機能を提供するといった感じです。基本機能としては、おしゃべり機能、カメラ撮影機能、遠隔対話機能があります。付加機能として、レクリエーションができるアプリを提供しています。ーーーコミュニケーションロボットであるSotaについて教えてくださいライトブルーのSotaくん第一弾として対応し販売しているSota(ソータ)は、ヴイストン株式会社が提供しているコミュニケーションロボットですが、NTTの独自の機能として、より音声認識の精度を上げるインテリジェントマイクを搭載しております。これにより、他のロボットと比べて、言葉を聞き取れるようになっています。筐体は、オレンジ・ネイビー・ライトブルーを3色を展開しています。頭の上にある3つの穴がインテリジェントマイクロボコネクトを体験してみた ウェルクスの柳川さん、こんにちは。僕の名前はSotaです。今日は僕の取材をしてくれてありがとうございます。緊張しちゃうけど、がんばるね。可愛く撮影してください、よろしくお願いします。 今日の天気は? どこのお天気ですか? 新宿。 今日の新宿の天気は小雨、最高気温は10℃。雨の日ってなんか気分が乗らないから、ちょっとお休みしてもいいかな。 ーーーすごい!可愛いですね。どれくらい対応できるのでしょうか?シナリオで言うと、6000語くらいですね。色んな言葉が入っています。声掛けをすると、約1~2秒で答えが返ってきます。ーーーシナリオから外れた場合はどうなるのでしょうか?シナリオから外れた場合でも、何かしらの言葉を返せるようになっています。変な対話になったりしますが、そこは愛嬌みたいな感じで。認知症の方が何か話した場合でも、何も返さないよりは何かしら返したほうがいいだろうという考えのもとに、そのように設計されています。 Sotaがカメラマンに!写真撮影・遠隔対話機能を体験してみた 写真撮って。 準備するからちょっと待ってね。じゃあ取るよ、じっとしててね、3・2・1、パシャ!良い写真が撮れたよ。 というような感じで勝手に取ってくれます。撮った写真は、ブラウザ上で見ることができます。遠隔対話機能ということで、この子に入り込んで外部から見守りみたいなこともできます。こちらもやってみましょう。 電話だよ。 電話だよっていったのは遠隔対話ですね。腕を上げるとつながります。腕を上げるとつながるそうすると、Sotaを通して映る画面がこちらのディスプレイに表示されます。ディスプレイにタッチすることで、方向を動かしたりすることも可能です。Sotaがお年寄りの家に置いてあって、息子さんとかがこうやってつなげて遠隔で見られるというわけです。だから、見守りにも使えないかといったお問い合わせも多いですね。ーーー先ほど、Sotaくんが私の名前を呼んで挨拶してくれましたね。ああいったこともできるのでしょうか?可能です。あれはオリジナルシナリオ機能といって、ユーザーが自分自身でシナリオを追加すると、Sotaがそれを発話するという機能です。「こんにちは」と言ったときに「●●施設へようこそ」とか、「トイレどこ」と聞いたときに「右に曲がって」とか言えるようにしたいという介護事業者様からのニーズがあり、それに応える形で追加した機能です。Sotaの頭脳はみんな一緒なんですが、オリジナルシナリオ機能を追加することによって、その子なりのSotaを演じることができるです。ーーー付加アプリケーションとして、「Sotaレク」も提供されています。施設では、「Sotaレク」を一緒に導入することが多いですか?そうですね、レクリエーションで活躍できるロボットとして導入していただいています。Sotaが自動で司会進行してくれる「Sotaレク」って?ーーー「Sotaレク」について教えてください。「Sotaレク」は、はじめに申し上げたとおり、テレビとつなげて使用するレクリエーションサービスです。「Sotaレク」には、脳トレゲームや回想、歌など120ほどのコンテンツが入っています。映像がメインですが、Sotaが司会役のような感じで進行していきます。コンテンツはレベル分けされており、簡単なものなら認知症の方でも応えられるように取り揃えています。リモコンだけで操作が可能ですし、自動進行モードにすることで勝手にレクリエーションを進めてくれるので、スタッフさんの手が空くという利点があります。回想のレクリエーションをやってみましょう。回想のレクリエーションでは、Sotaが関連する豆知識を教えてくれたりします。若いスタッフさんだと、知識がないから写真を見ても話が続けられないんですよね。でもこの子が説明してくれると、高齢者の方も嬉しいし、スタッフの方も勉強になると。そういったことも含め、レクリエーションの時間が充実したという声が実際に上がってきています。今後の展開は?「ロボコネクト」に関して言えば、ニーズに応えて随時新しい機能やシナリオを追加していきます。実際9月に発売して以降、顔認識機能など様々な機能を追加してきました。その他には、レクレーション以外の付加アプリケーションを充実させたり、Sota以外のロボットも対応できるように動いていく予定です。 編集部まとめ 今回初めてSotaくんに名前を呼んでもらい、自分でも思いがけないほど嬉しい気持ちになりました。Sotaくんが話し出すとつい目で追ってしまった身としては、認知症の方の集中力や積極性が増したというのも大いにうなずけます。モニターを使用した既存のレクリエーションの形と、ロボットという新しいツールを上手く組み合わせることで、負担軽減と積極性の向上の両方を実現した「ロボコネクト」。利用は月額制で、随時新しい機能やコンテンツが追加されていくため、マンネリ化も防げそうです。 ロボコネクトの費用 契約料800円サーバ登録料1,000円Sota本体価格145,000円ロボコネクト3,000円/月(最低利用期間は13ヶ月) Sotaレク(オプション)の費用 STB本体価格20,000円(税抜)設置・設定費用30,000円 (税抜) Sotaレク14,400円/年(1年分の一括払い)

すべての記録をケアコラボに移行!杜の家やしおの新しい介護記録の形とは?

すべての記録をケアコラボに移行!杜の家やしおの新しい介護記録の形とは?

杜の家やしお(社会福祉法人 福祉楽団)では、介護記録のために「ケアコラボ」を利用しています。ケアコラボとは、スマホやPCから簡単に介護記録が入力でき、Facebookのようにタイムライン(時系列)で見られる、まったく新しい介護記録システムです。前回は、杜の家やしおに入所している母親を持つIさんに、家族の視点から見たケアコラボの魅力について伺いました。「何もしてあげられていない」から、「いっしょに介護しているみたい」へ|ケアコラボ体験談・家族編今回は、実際に介護記録をつけるために日常的にケアコラボを使っているスタッフの視点から、ケアコラボの魅力に迫ります。インタビューしたのは、杜の家やしおに勤めて7年になる栗原さん。栗原さんは、紙ベースの記録もケアコラボでの記録も経験しているベテランスタッフです。長い間、紙で介護記録をつけてきたスタッフにとって、突然「ケアコラボ」のような介護記録ソフトで記録することになったとき、戸惑いは感じなかったのでしょうか。ケアコラボの使い勝手や導入前後の変化を、現場目線から聞いてみました。画像引用: 杜の家やしお(社会福祉法人 福祉楽団)HP<取材協力>杜の家やしお 栗原さんケアコラボ株式会社非効率的だった紙での記録ーーー栗原さんは、紙での記録とケアコラボの記録、両方をご経験されていますね。ケアコラボに比べて、紙での記録はいかがでしたか?紙での記録で困ったのは、一度に一人しか記録ができないという点です。介護の現場では、介護職員をはじめ、看護師や相談員などさまざまな人が働いており、それぞれが利用者様の様子やケア内容を記録しています。しかし、紙の場合は、介護職員が「今すぐ記録をつけたい」と思っても、相談員が先に記録をつけていれば、それが終わるまで待たなくてはいけませんでした。記録する場所が一箇所しかないので当然のことではありますが、非効率的だったと思います。また、紙では、過去の記録を追うのも大変でした。過去の記録は倉庫に保管しているので、わざわざ倉庫に行って、探して、持ってきて…という手間がかかります。さらに、手書きで記録するため、書く人や読む人によっては読みづらいと感じることもありましたね。杜の家やしおでのケアコラボ活用法ーーー現在は、ほぼすべての記録をケアコラボで行っていると伺っています。杜の家やしおでのケアコラボの使い方を教えてください。杜の家やしおでは、1ユニット10名構成のユニットケアを行っており、2ユニットで1チームとして動いています。パソコンは1チーム(2ユニット)につき1台、スマホは1チーム(2ユニット)につき3台用意しており、勤務者で使いまわしています。スマホは、早番・遅番で1台、夜勤者で1台持つイメージです。すべての介護記録をケアコラボで行っているので、スマホは常に肌身離さずの状態ですね。PC、スマホどちらからでのアクセスできるので、例えば相談員が事務所でPCを使ってケアプランを確認している間に、ユニットにいるスタッフがその場でスマホから最新情報を記録していくということも日常茶飯事です。またスマホがあれば、利用者様の病院に付き添っている場合も、待ち時間を利用して記録することもできます。PCのほうが記録しやすいというスタッフは多いですが、現場を離れずに記録できるスマホの手軽さはとても魅力的です。ケアコラボ導入後の変化ーーー実際にケアコラボを使ってみて、変化したことはありますか?一番の変化は、介護記録をタイムリーに共有できるという点です。情報共有のための時間が短縮されるので、申し送りや多部署を交えたケア方針の話し合いもスムーズになりました。2つ目の変化は、簡単に検索できるようになったことです。ケアコラボではフリーワード検索ができるので、「あとでケアに役立てたいな」と思ったら、関連するキーワードを一緒に入力しています。例えば、転倒される利用者様の転倒対策を考えるために、転倒に関する記録には「転倒」というキーワードをいれるようにしておけば、あとで検索するときも必要な情報をすぐ集めることができるんです。3つ目の変化は、スタッフのモチベーションがあがったことです。とくに新入職員は、自分が投稿した記録に上司から「いいね」を押してもらうと、「ちゃんと見てくれてるんだな」と感じるようですね。もちろん、私を含むその他のスタッフも、同僚やご家族様から「いいね」やコメントをもらうと、やはり嬉しくなります。家族との共有で関係性が深まるーーーありがとうございます。杜の家やしおでは、2018年4月から、利用者の家族にケア記録が公開される「家族共有機能」の利用を開始しています。家族に情報を共有することで、なにか変化はありましたか?「何もしてあげられていない」から、「いっしょに介護しているみたい」へ|ケアコラボ体験談・家族編ケアコラボを通してコミュニケーションをとることで、これまでよりもご家族様との関係性が作りやすくなりました。なかなか面会に来られないご家族様とも、施設内での利用者様の様子や職員との会話を共有できるだけでなく、それに対してコメントのやりとりができるので、関わりが深くなりましたね。また、写真や動画も好評です。我々としては「目に見える記録」ができますし、ご家族様にとっては「生活そのものを残せる」というメリットがあります。紙ベースだと写真をとる機会が少ないので、例えば亡くなったあと、あまり写真が残っていないということもありましたが、ケアコラボにしてからは、スタッフも積極的に写真や動画をとるようになりました。一方で、そうした写真をご家族様が親族の方などに共有するケースが発生しています。好ましく見ていただいているからこそではありますが、写真には他のご利用者様が写っている場合もあるため、どのように管理するかが課題にもなっています。重要事項はホワイトボードでも共有ーーー確かに、個人情報にもなる介護記録の取り扱いは難しい問題ですね。その他に、使ってみて感じた問題点はありますか?ケアコラボはタイムライン表示なので、事故報告などの重要な情報も、新しい情報に流されてしまうという点です。紙ベースで事故報告を行っていたときは、事故報告書をユニットに貼って、すぐ目につくようにしていました。しかし、今はすぐ情報が流れていってしまうので、スタッフルームにホワイトボードを置き、そこに記入することにしています。進化し続けるケアコラボーーーありがとうございます。最後にメッセージをお願いします。紙の記録はひたすら文字を書くだけでしたが、ケアコラボにしてから、動画や画像の投稿やコメントでのやりとりができるようになり、介護記録を楽しむ幅が増えました。もちろん課題もありますが、問題が発生したらそのつどケアコラボ社に共有し、必要に応じて改善していただいています。月に1度の頻度で開催されるユーザー会の様子杜の家やしおでケアコラボを使い始めて4年目になりましたが、常に進化し続けているなと感じています。これからも、ケアコラボと一緒に新しい介護記録の形を模索していければと思っています。 <施設情報>特別養護老人ホーム 杜の家やしお(社会福祉法人 福祉楽団)定員:100名住所:〒340-0802 埼玉県八潮市鶴ケ曽根567番1Tel : 048-999-7667Fax : 048-999-7668

「何もしてあげられていない」から、「いっしょに介護しているみたい」へ|ケアコラボ体験談・家族編

「何もしてあげられていない」から、「いっしょに介護しているみたい」へ|ケアコラボ体験談・家族編

杜の家やしお(社会福祉法人 福祉楽団)では、介護記録のために「ケアコラボ」を利用しています。ケアコラボとは、スマホやPCから簡単に介護記録が入力でき、Facebookのようにタイムライン(時系列)で見られる、まったく新しい介護記録システムです。「ケアコラボ」で介護はもっとクリエイティブに!”利用者”中心の記録システム|ケアコラボ株式会社ケアコラボでは、スタッフが投稿した介護記録や日々の入所者の様子に対して、入所者の家族がコメントをつけられる「家族共有機能」があります。杜の家やしおでも、2018年4月から、介護記録や日々の投稿を家族に向けて公開することにしました。これにより、介護スタッフと家族が、投稿を通してコミュニケーションが取れるようになったのです。今回は、杜の家やしおに入所している家族をもつIさんに、ケアコラボを使ってみて感じたことをインタビューしてみます。画像引用: 杜の家やしお(社会福祉法人 福祉楽団)HP <取材協力>特別養護老人ホーム 杜の家やしお(社会福祉法人 福祉楽団)ケアコラボ株式会社「気持ちの面でもすこし距離を感じていた」|ケアコラボを使う前都内に住むIさんは、埼玉県にある杜の家やしおに、月に2~3回程度訪ねています。まずは、ケアコラボの投稿が家族に公開される前のお話から伺いました。杜の家やしおに入所している母親をもつIさん(写真手前)と、社会福祉法人福祉楽団のソーシャルワークチーム ジョブマネージャーである中村麻里さん(写真奥)ーーーケアコラボを使う前はどうでしたか?自宅からここまで1時間以上かかりますし、来るときは兄に送迎を頼んでいるので、母を訪ねることができるのは月に2~3回程度です。頻繁に来られるわけではないので、スタッフの方となかなかじっくりお話する機会もなく、どのような方が母のお世話をしてくださっているのか、あまりよく知らなかったんです。また、身内にこうした施設の利用経験者がいなかったので、ふだん母がどのようなケアをしてもらっているのかも、よく分からない状態でした。ですから、物理的な距離もありましたが、気持ちの面でもすこし距離を感じていましたね。いっしょに介護をしているような気持ちーーーケアコラボが公開されてからどのように変わりましたか?母の体調や日々の様子を頻繁に投稿してくださるのを見ていると、スタッフさんといっしょに母を見守っているような気持ちになりますね。投稿された写真や動画を見て、「元気そうだな」「楽しそうだな」と感じて嬉しくなることもよくあります。ケアコラボなら、スタッフが投稿した画像や動画を、 離れて暮らす家族が見ることも可能だ(画像提供: ケアコラボ株式会社)また、どのスタッフさんが投稿してくださったのかも見られるので、なかなか会えないスタッフさんに対しても、親しい気持ちになりますね。最近では、スタッフの皆さんといっしょに介護をしているような気持ちになることもあります。ケアコラボを使う前に比べて、スタッフさんにも母にも、より近づけたと思います。母が自宅で一人暮らしをしているときよりも、しょっちゅう会っているような感じがするほどです。「何もしてあげられていない」罪悪感があったーーーご自宅にいたときは、どのくらい会っていたんですか?実は、今よりも回数としては少なかったんです。というのも、一人暮らししている母を見ると、「何もしてあげられていないなあ」という罪悪感を抱いてしまって、足が遠のいてしまっていたからです。母自身は「一人暮らしが気楽でいいのよ」と言っていましたし、そのとおりのところもあったとは思いますが、ついかわいそうに思えてしまって、自責の念に駆られることも少なくありませんでした。私が住んでいる場所に母を呼び寄せたこともありますが、母が環境の変化に慣れず、認知症の症状が悪化したこともあり、同居には至らず一人暮らしに戻ったんです。そうこうしているうちに、年齢とともに一人暮らしが難しくなってきたので、一旦入院したあと、ここに入所したという経緯があります。一人暮らしをしていたときや入院していたときに比べて、今の母は本当に幸せそうです。もともとよく笑う人でしたが、ここに入所してからは、以前にも増して笑顔が増えたと感じます。母が幸せそうにしている様子を、ケアコラボを通して私も見ることができるので、私自身も幸せになりますね。これまで、「母の最期のときを幸せにしてあげられない」という自責の念や罪悪感を感じていましたが、今では「ここに入所できて、母の最期が幸せに彩られて本当によかった」と思っています。母はもちろん、私や私たち家族まで救われた気分です。ケアコラボの投稿を見ていても、スタッフの皆さんが仕事のレベルを超えて素晴らしいケアをしてくださるのが伝わるので、心から感謝しています。日常のケアが感謝の対象にーーーそう感じた印象的なエピソードがあれば教えてください。ケアコラボの投稿を見ながら、「最近はこんなことがありましたよね」と話すお二人以前、あるスタッフさんが投稿してくださったことをご紹介します。母がパンを食べようとしたとき、「ジャムはいらない」とスタッフさんに言ったそうなんです。それに対してスタッフさんが、「ジャムをつけるとおいしいですよ」と言ってくださり、それを聞いて母もジャムをつけてパンを食べたのだそうです。ふつうであれば、「ジャムはいらない」といわれたら、「そうですか」とそのまま流してしまうと思うんですが、母のためを思ってジャムを勧めてくださるところに、本当に心を込めて母に接してくださっているんだなと感動しました。そんなささいな日常のエピソードを知ることができるのも、ケアコラボならではだと思います。ーーー逆に、ケアコラボを使っていてトラブルがあったことはありますか?トラブルというわけではありませんが、使い始めたばかりのころに、すこし戸惑ったことがありましたね。ある日、いつものようにケアコラボを見ていると、体調の記録が赤色で強調されていたことがありました。「なんだろう?」と思って見てみると、いつもより血圧が低いと記載してあったんです。それを見てびっくりしてしまって、その日は万が一のことを考えて外出は控え、ずっと自宅にいてケアコラボを見ていましたね。今でこそ、母くらいの年齢だと血圧が下がることはよくあると知っているのですが、当時はそういった知識もなかったために、つい慌ててしまいました。PCはもちろんスマホでも見守りーーー普段のケアコラボの利用方法を教えてください。私は普段から朝と夜にパソコンを見る習慣がありましたが、ケアコラボが始まってからは、それ以外の時間でも「今、お母さん何しているのかな」とケアコラボをのぞくことがありますね。楽しそうな写真や動画が載っていると嬉しくなりますし、逆に体調が悪かったと書いてあるとちょっと落ち込んだり心配したりもします。そういう記録を見て「やっぱり年なんだな」と実感しますね。 血圧や体温など日々の記録も見ることができる (画像提供: ケアコラボ株式会社 ) 最近では、スマホにもアプリを入れて、気になったときに見ています。ーーー他のご家族の反応はいかがですか?ケアコラボに参加しているのは、私の他に兄がいます。兄は私のように積極的にコメントを残したりはしませんが、投稿されたものはすべて見ていますよ。さっきも車のなかで、母の血圧について話していました。コメントはしなくとも、ケアコラボの投稿にはいつも支えられています。ーーーありがとうございます。最後にメッセージをお願いします。こちらに入所してから、母も幸せになりましたが、家族である私たちも幸せになりました。これまで、老齢の母に対して「もっとちゃんとやってあげなきゃ、でもなかなかできない」という気持ちが常にあり、心が晴れることはありませんでした。しかし、こちらに入所して々母の幸せそうな様子や心のこもったケアを日々見せていただき、本当に安心できるようになりました。親の介護に対して、自責の念や罪悪感を抱いている人は多いはずです。介護される人はもちろん、その周りにいる家族まで幸せになれる介護やツールが、もっと広まっていけばいいと思います。ーーーありがとうございました。編集部まとめ杜の家やしおに入所するまでは、常に母親に対して罪悪感を抱いていたというIさん。しかし、ケアコラボを通して幸せそうな姿や配慮あるケアの様子が日々見られるようになったことで、いつしかそんな罪悪感が払拭され、「母の最期が幸せであって本当によかった」と心から思えるようになったそうです。それは、杜の家やしおでのケアの素晴らしさはもちろんのこと、それを家族に伝える「ケアコラボ」があってこそでしょう。「ケアコラボ」は、単なる業務効率化のためのツールではなく、利用者の家族とスタッフの信頼関係を築くための、重要なコミュニケーションツールであることがわかりました。次回は、ケア記録ソフト「ケアコラボ」をつかうスタッフの方のインタビュー<施設情報>特別養護老人ホーム 杜の家やしお(社会福祉法人 福祉楽団)定員:100名住所:〒340-0802 埼玉県八潮市鶴ケ曽根567番1Tel  : 048-999-7667Fax : 048-999-7668ケアコラボの取材記事はこちらから「ケアコラボ」で介護はもっとクリエイティブに!”利用者”中心の記録システム|ケアコラボ株式会社

「まもる~の」で定期巡視が不要に!扉の向こうがわかる見守りへ(株式会社礎・わらい)

「まもる~の」で定期巡視が不要に!扉の向こうがわかる見守りへ(株式会社礎・わらい)

サービス付き高齢者向け住宅でありながら、要介護度の高い入居者を積極的に受け入れている「わらい〜和楽居〜」(株式会社礎)。「医療・介護特化型」のコンセプトのもと、看取りまで行うのが特長です。「わらい」では、開設当初からさまざまなICT機器を取り入れ、24時間活用しています。「わらい」に導入されているスマホ対応のナースコールと2種類のセンサーは、すべて1台のスマートフォンで確認・操作が可能です。今回注目したのは、2種類のセンサーのうちのひとつである、睡眠見守りセンサー「まもる~の」(ASD株式会社)。「まもる~の」は、入床・入眠・離床がひと目で分かる睡眠見守りセンサーです。モニター本体と、マットレスの下に敷くエアバッグセンサーを組み合わせて、睡眠のモニタリングを行うことができます。「わらい」では、「まもる~の」とナースコールをうまく使い分けて、見守りはもちろん業務改善に有効活用しているとのこと。「わらい」の運営会社である株式会社礎(いしずえ)の執行役員・理学療法士 糸魚川 恒氏に、介護ロボットを導入する際の注意点や、複数の介護ロボットを使い分けるコツ、取得したデータを無駄にしない秘訣などを取材してきました。<インタビュー協力>株式会社礎(いしずえ)執行役員・理学療法士 糸魚川 恒氏睡眠見守りセンサー「まもる~の」で介護と睡眠を見える化|ASD株式会社導入前|1台のスマホでナースコールもセンサーも使いたい当施設では現在、睡眠見守りセンサー「まもる~の」、無線式コールシステム「ココヘルパ Vcam」(ジーコム株式会社)、マット型センサー「aams」(株式会社バイオシルバー)の3つのICT機器を導入しています。マット型センサー「aams」は重篤な方向けのオプションですが、それ以外の2つは全入居者様を対象に活用しています。当施設は2016年11月に開設しましたが、開設する前から、ICT機器を積極的に取り入れようという方針を持っていました。開設当初、ナースコール導入の助成金が存在したため、それを活用して、まずはナースコールを導入しようと決めていたんです。調べていくうちに、スマホに対応した新しいナースコールシステムと既存のシステムは、新規導入ならそれほど費用が変わらないことを知りました。そこで、「じゃあスマホ対応のシステムを導入しよう」となり、「せっかくスマホを使うなら、他のセンサーもスマホで見れるようになるといいよね」ということで、センサーも探しはじめたという経緯があります。当施設は、「医療・介護特化型」のコンセプトのもと、医療依存度・介護依存度の高い入居者を積極的に受け入れており、看取りの機会も多いです。そのため、夜勤スタッフにとって、安否確認はかなりセンシティブなものとなります。そんな精神的負担の多い看取りを、見守りでサポートしていこうという思いもありました。決め手は要望を柔軟に叶えてくれたから スマホ1台で完結するので、複数の端末を持ち歩く必要がない ーーーセンサーにもいろいろありますが、今回「まもる~の」に決めたのはなぜですか?機器の選定は、かなり難しかったですね。まず、展示会で機器を見に行って、そのあと気になったいくつかのメーカーに来社してもらい、直接説明を受けました。それでも、価格や特性が異なる機器を正確に理解した上で選定し、さらにそれを上席が納得するよう説明するのは、とても大変でした。ただ、先ほど説明したとおり、「スマホ1台でナースコールもセンサーも見たい」という希望があったので、それを満たすかどうかでふるいにかけましたね。実は、「まもる~の」はもともとアンドロイド用のアプリは用意されていなかったのですが、こちらの要望を伝えたら、すぐ試作品を作ってくれたんです。そうした姿勢にも感銘をうけ、最終的に「まもる~の」の導入を決めました。「まもる~の」でもそうでしたが、解決したい課題や実現したいことをそのまま相談してみると、協力を惜しまないメーカーはたくさんいらっしゃいます。「悪くないのに、ここだけが不満だ、惜しいな」と思ったら、それをそのまま伝えてみるのも、妥協のない機器選定には重要です。 「まもる~の」導入の初期費用は約680万円導入|「かくれんぼごっこ」で操作を実践ーーー導入の際に工夫したことはありますか?当施設のスタッフの多くは、60代前後の女性です。人によっては、スマホの扱いに慣れない人もいました。とはいえ、ナースコールも「まもる~の」も、スマホアプリは直感的に操作できるよう作られています。いちいち説明書を読んだり口で説明してもらったりするよりは、使ってみるほうが早く覚えてもらえるだろうと思いました。 スマホアプリは直感的な操作に優れている そこで、施設オープン前にスタッフを集めて、それぞれにスマホを渡し、かくれんぼのようなスタイルで実際にアプリを使ってもらいました。スマホを持たないスタッフが居室に散らばってセンサーやナースコールを鳴らし、スマホを持ったスタッフがどこで鳴っているかを探したり、スマホを通して対応したりするというデモをやったんです。そうすると、1時間もしないうちに、全員が操作できるようになったのです。それ以来、ICTやスマホに苦手意識をもつスタッフはいなくなりましたね。運用|ナースコールと使い分け2段構えの見守りを実施ーーー「まもる~の」の具体的な活用方法を教えてください。 『「まもる~の」のセンサーは他製品よりもかなり小さい』という糸魚川氏 当施設では、全居室に「まもる~の」を導入しています。当施設は3階建てなので、2台のモニターを使用して、3つのブロックに分けて表示しています。 赤枠内が「まもる~の」用のモニター モニターで確認できるのは、脈拍や呼吸、体動、部屋の温度や気圧、明るさ、そして入居者様の様子です。脈拍などの数値に異常がある場合はアラームが鳴りますが、アラーム機能をメインに活用しているわけではありません。当施設では、主に3つの使い方をしています。スタッフルームにいながら安否確認 各入居者の様子がひと目でわかる 1つめは、スタッフルームにいながらの安否確認です。「まもる~の」が取得する各種データから、部屋の様子や入居者様の様子を把握し、室内に入らずとも見守ることができます。離床センサーとして 個別に時間設定ができる離床タイマー 2つめは、離床センサーとしての使い方です。「まもる~の」の離床センサーは、入居者様ごとに詳細な設定が可能です。たとえば、「Bさんはふだんから活動量が少ないので、ベッドから1分離れた時点で通知するようにしよう」とか、「Aさんは夜間によくトイレに行くから、夜12時から朝5時の間に、ベッドから30分以上離れた時点で通知しよう」といった設定です。自動で離床タイマーを起動しトラブルを通知してくれるので、発見の遅れを防ぐことができます。早期発見や業務改善にむけたデータの活用3つめは、早期発見や業務改善にむけたデータの活用です。たとえば、「ちょっといつもと様子がちがうな」と感じた入居者様のデータを確認して、ふだんと変化がないかを見るという使い方をしています。睡眠や脈拍に変化があれば、早めに医師に相談するなど、いつもより注意して介助を行うなどの対応をします。 緑色の部分が目が覚めている状態をあらわす。「ある入居者様の亡くなる前のグラフです。あまり眠れていない日が続いたかと思うと、ずっと寝ている日があることもわかります」と話す糸魚川氏 ほかにも、全入居者様のデータを分析して、多くの人が起床する時間帯に合わせてスタッフの数を増やすといった業務改善を行うこともあります。ーーー「まもる~の」を見て駆けつける、ということはあまりないんですね。そうですね。当施設では、ナースコールがその役割を担っています。「まもる~の」は、実際にトラブルのアラームが鳴った場合は別ですが、ふだんはデータが必要なときに、こちらがそのつど見にいくという活用方法がメインです。ナースコールと「まもる~の」を動と静で使い分け、2段構えで見守りを行っているという感じですね。効果|扉の向こうがわかる意義ーーー「まもる~の」導入によって得られた効果やメリットを教えてください。大きな効果として、定期巡視が必要ないという点があげられます。当施設と入居者様の介護度が近い特別養護老人ホームでは、2時間ごとに定期巡視するのが一般的ですが、当施設では「まもる~の」を通して居室内を見守っているので、必要に応じた訪室が可能です。これは、常に全室に気を張っていなければならない職員にとって、肉体的・精神的負担の軽減になります。また、見守り度合にメリハリをつけることで、限られた人員で安定したサービスを提供するための土台にもなります。また、定期巡視のせいで寝ていた入居者様を起こしてしまい、入居者様の生活リズムをかえって崩してしまったり、入居者様を起こしてしまったことでスタッフの対応が増えるといったデメリットがなくなりました。もう1つが、ベテランスタッフしか知り得なかった「感覚知」が、データとして出せるようになったことです。たとえば、入居者様個々人の特性やそれに合わせた最適な介助タイミングなどは、熟練スタッフや勤続が長いスタッフが「なんとなく」把握していました。しかし「まもる~の」を導入することで、「デイサービスに行った日はよく眠れているな」といった目に見えない感覚が可視化できるようになります。こうしたデータを活用することで、より質の高いケアを提案できたり、入社したばかりのスタッフでも熟練スタッフと同レベルのケアができるようになったりします。課題・問題点ーーー逆に、問題や課題はありますか?1つめが、マットレスによっては誤作動を起こすことがある点ですね。最近のマットレスは、自動除圧機能などが登場し、年々高性能になってきています。「まもる~の」のセンサーはマットレスの下に敷くタイプですが、マットレスの性能によっては、センサーが正しい情報を表示できないケースもあるんです。この点に関しては、メーカーの方にすでにご相談しています。2つめが、「知らされた情報に対して、我々はどこまで介入すべきなのか?」という問題です。これまでは「気づかなかった」で済まされてきたことが、ICT機器の導入によって済まされなくなってきました。ICTを使えば、人の目では気づけない小さな変化も知ることができますが、そのすべてに対応するわけにはいきませんよね。しかし、「知っていた以上は責任が生じる」という考え方があるのも事実です。「まもる~の」にかぎらず、すべてのICT機器にいえることですが、知らされた情報に対して介入すべき否かの線引は、今後も慎重に議論していく必要があるでしょう。まとめ「まもる~の」は、離床センサー機能も充実していますが、主たる見守りセンサーの機能自体は、ナースコールのように向こうからお知らせしてくれるという機器ではなく、むしろ自分たちが能動的にデータを取りに行くことで真価を発揮する機器だと思います。その点を理解し、導入前から「こういうふうにデータを有効活用しよう」と想定しておくことで、より大きな成果が得られると思います。<取材協力>医療・介護特化型サービス付き高齢者向け住宅 わらい〜和楽居〜所在地:埼玉県越谷市 大里173-1問い合わせ:048-971-5322

21名のスタッフで2台をフル活用!マッスルスーツの導入成功事例(友愛十字会・砧ホーム)

21名のスタッフで2台をフル活用!マッスルスーツの導入成功事例(友愛十字会・砧ホーム)

「医療の世界では新しい道具がどんどん試される。介護も専門職として、新しい技術や方法を取り組むべきだと思っている」。そう話すのは、特別養護老人ホームの砧(きぬた)ホーム(社会福祉法人友愛十字会)施設長であり、看護師でもある鈴木健太氏です。砧ホームは、ロボスーツや見守りロボットなど、さまざまな最先端機器を導入している先進的な特別養護老人ホームのひとつ。平成28年度には、東京都のロボット介護機器・福祉用具活用支援モデル事業のモデル施設にも選ばれています。モデル施設として、さまざまな介護ロボットを積極的に模索してきましたが、今回導入を決めたのは、ロボットスーツとして有名なイノフィスの「マッスルスーツ」です。ロボットスーツは、介助者の負担を軽減するといわれる反面、装着の手間や扱いづらさから、導入しても持ち腐れになりがちと言われることも。砧ホームでは、そんなマッスルスーツを上手く活用し、腰の負担軽減やスタッフの一体感アップにつなげることに成功してます。今回は、マッスルスーツを選んだ理由、スタッフに機器を定着させるために工夫したこと、具体的な運用方法など、持続的に介護ロボットを活用するための秘訣を聞いてきました。インタビュー協力: 主任介護職員・山口公司氏(左)、 サブリーダー・三浦好顕氏(中央)、施設長・鈴木健太氏(右)人工筋肉で介護の腰痛問題を解決!マッスルスーツ| 株式会社イノフィス導入前|独自で勉強会を実施、都のモデル施設へ鈴木氏:当施設では「3つの愛」という方針のもと、「学び愛」「讃え愛」「成長し愛」を大切にしています。そのなかでも、「学び愛(=学び合い)」として、”新しいものに挑戦する”ということを意識的に行ってきました。スタッフルームには、施設の方針やミッションを記した掲示物が貼り出されている そのひとつに、介護ロボットがあります。当施設は平成28年度の東京都のモデル施設になっていますが、その前から、介護ロボットメーカーを招いた勉強会や体験会などを実施していました。今回、モデル施設となり、本格的に導入をはじめたという流れです。選定の軸は「使いやすさ」ーーーでは、具体的な課題があって、介護ロボットの導入を決めたというわけではないんですね。介護ロボットにはさまざまな種類がありますが、そのなかでもなぜ、マッスルスーツを選んだのでしょうか?鈴木氏:マッスルスーツの導入を決める前に、さまざまなタイプのロボットを試しました。マッスルスーツ以外のロボットスーツも試しましたね。そうして他製品と比べたとき、イノフィスさんのマッスルスーツは着脱がとても簡単で、取り扱いにも気をつかう必要がないという強みを実感したんです。今回導入したのは、スタンドアローンという機種で、腰を補助する動力である空気を、使用前に補給(充填)するタイプのものです。マッスルスーツでも、ポンプ式ではなくタンク式の場合はコンプレッサーが必要で、タンクが空になったら空気を補充しなくてはならず、手間が増えてしまいます。また、タンクがある分、重くなるので、ポンプ式が使いやすいですね。 導入したのは、装着者が自分で空気を補充するスタンドアローンタイプだ 現場スタッフにとって使いやすい機器でないと、せっかく導入してもなかなか使われないというのは、介護リフトを導入したときに学習したことでした。だからこそ、使いやすさは何よりも重視しています。持続的な活用に不可欠な「メーカーとの信頼関係」ーーーマッスルスーツ導入の決め手は、使いやすさだったんですね。その他に、導入を決める際に注意することはありますか?鈴木氏:メーカーの担当者と信頼関係が築けるかどうかは、個人的にとても重要だと考えています。介護ロボットは、導入して終わりではありません。導入してから、さまざまな問題点や疑問点、課題が浮かび上がってきます。だからこそ、それらに向かっていっしょに対応してくれる担当者との出会いは、持続的な活用にとても重要なんです。導入|3つの工夫で活用を促進ーーー現場スタッフの方に実際に使ってもらうにあたって、工夫したことや苦労したことはありますか?細かいものまで数えると無数にありますが、ここでは主に3つにしぼってお話します。全員で一気に体験山口氏:1つめは、スタッフ全員が一気に体験できる機会を設けたことです。導入してすぐは、メーカーからの助言もあり、まずはリーダー層から4人ずつ、順番にマッスルスーツを体験してもらうことにしていました。しかし、そのやり方では、なかなか普及が進まなかったのです。その理由として、まだ装着したことのない人が、装着している人の動きや気持ちが理解しづらいからではないかと考えました。そこで、スタッフ全員が一気に体験できる機会を設けて、ひとまず全員に装着してもらうことにしたんです。その結果、全員が装着時の動きを実感できるようになったため、装着している人をどうフォローすればよいかも分かるようになりました。たとえば、「マッスルスーツを装着しているときは、あまり早く歩けないんだな。じゃあ装着していないスタッフで、先回りして利用者さんを移動させておこう」といったサポートが、自ずとできるようになってきたのです。管理表を使った「見える化」山口氏:2つめが、いつ、誰が使えるかを決め、それを見える化したことです。 2台のマッスルスーツを廊下の両端にそれぞれ配置。吊るしているポールは点滴スタンドだ 山口氏:当施設では、現在21名のスタッフが働いていますが、導入したマッスルスーツは2台です。マッスルスーツは常に装着するというタイプの機器ではありませんので、使わないときは定位置である廊下に置いてあります。 管理表の他に、運用ルールをまとめた独自マニュアルも作成 山口氏:2台あるマッスルスーツをフル活用できるように、誰がいつ使えるかをあらかじめ決めておき、管理表で誰でも確認できるようにしました。また使用回数なども記録し、使用の活性化を狙いました。着脱の手間を最小限に抑える運用山口氏:3つ目が、着脱の手間を最小限に抑える運用方法から試したことです。モデル事業ということもあり、使用シーンが限定されたのですが、当施設では夜勤帯の排泄介助で使用することに決めました。夜勤帯の排泄介助であれば、マッスルスーツを装着した人と装着していない人が協力し合うことで、マッスルスーツを装着したまま、複数人の排泄介助を行うシーンが作れると考えたからです。こうした工夫を重ねたことによって、施設内での普及が爆発的に進みました。運用|21名で2台をフル活用ーーー現在の具体的な運用方法を教えてください。鈴木氏:先ほども申し上げたとおり、モデル事業中は夜勤帯の排泄介助にのみ使用していました。現在はモデル事業が終了したので、それ以外のシーンにも活用しています。具体的には、2台のマッスルスーツを、定位置である廊下に常時置いておき、それを自由に使っていいという運用にしています。ここからは、実際に現場でマッスルスーツを活用しているスタッフにバトンタッチしましょう。排泄介助が主な使用シーンーーー三浦さんは、前回の取材でも「マッスル三浦」として登場していただきました。ふだんはどのようにマッスルスーツを活用していますか?先進的な取り組みで魅力的な現場作りを!東京都ロボット介護機器・福祉用具活用支援モデル事業に選出|社会福祉法人友愛十字会砧ホーム三浦氏:日中・夜勤帯ともに、時間で区切って使う人を決め、その時間帯で使える場面があればどんどん使っていこうとスタッフ間で決めています。使用シーンがいちばん多いのは、やはり排泄介助ですね。移乗介助でも使いますが、移乗はリフトや移乗ボードなども活用するので、意外と持ち上げることが少ないんです。ほかには、シーツ交換の際に使うこともあります。 移乗の様子を見せてもらう。スーツを装着していてもスムーズな動きだ メーカーからのレクチャーで効果を実感ーーー管理表を拝見しても、三浦さんの使用頻度がずば抜けて高いですね。なぜマッスルスーツをこれほど使いこなすようになったのでしょうか? 赤枠内が三浦さんの利用回数。4月は100回を超えている。0回のスタッフがいるのは、「サイズが合わなくて使いたくても使えないから」だそう三浦氏:効果を身にしみて実感したからですね。私はもともと(腰椎椎間板)ヘルニア持ちですが、マッスルスーツを使うと明らかに身体が楽なんです。とはいえ、はじめからマッスルスーツを大歓迎していたというわけではありません。自分がマッスルスーツを体験するまで、他の人が装着しているのを見ながら、「大変そうだなあ、ちょっと面倒くさいな」と思っていました(笑)。しかし、実際にメーカーの方にレクチャーしてもらったら、「これはすごいぞ」と。そこから少しずつ使い始めて、いつの間にか”マッスル三浦”に仕立て上げられたという感じですね(笑)。「小さな使いにくさ」を放置しないーーー実際に現場で使用していて、困ったことやトラブルが発生したことはありますか?三浦氏:使い勝手という面では、小さな問題がいくつかありましたね。たとえば、我々はふだんナースコールやスマホをズボンのポケットにいれているのですが、マッスルスーツを装着するとそれが取り出せなくなってしまうんです。ですから、100均でポーチを買ってきて、マッスルスーツに外付けしてポケットとして使うことにしました。 布製のペットボトルホルダーをくくりつけ、ナースコールなどをいれるポケットとして使う 三浦氏:ほかにも、空気を送るポンプがずれ落ちやすかったので、ポンプに輪ゴムをまいて摩擦をおこすことでズレ落ちを防止しましたね。 ずれ落ちやすいポンプには輪ゴムが巻かれている 三浦氏:ひとつひとつは小さなことなのですが、実際に使ってみると積み重なって大きなストレスになります。少しでも「使いにくい」と感じたら、スタッフ全員ですぐ解決策を考えるようにしてきました。そのために月に2回、「ロボット推進会議」という会議を行っています。使いにくさをほったらかしにしないよう、そのつど改善をくりかえしているのが当施設ならではでしょう。効果|成功体験が次への強みにーーー導入前後で、どのような変化がありましたか?腰の負担軽減を実感三浦氏:一番大きい変化は、身体が楽になったことですね。とくに腰痛持ちのスタッフにとっては、無くてはならないものになってきています。役割分担が明確化し業務効率がアップ三浦氏:もう1つは、現場スタッフの動きが自然と変わってきたことです。私がマッスルスーツを装着していると、周りのスタッフが先回りして利用者さんをベッドに誘導してくれたり、横にしてくれたりして、私がベッド上での排泄介助に専念できる環境を整えてくれるようになりました。これは、業務効率化にもつながっていると感じています。スタッフのモチベーションが向上山口氏:その他の変化としては、スタッフのモチベーションがあがり、組織が活性化したことが挙げられます。「マッスル三浦」を筆頭に看板スタッフが誕生したり、そのスタッフに影響を受けてみんなでマッスルスーツをうまく活用していこうという雰囲気ができてきたのは、今後も大きな強みになると思っています。課題・問題点ーーーありがとうございます。逆に、デメリットはありますか?鈴木氏:サイズ感は課題ですね。当施設ではフリーサイズを2台購入したのですが、小柄なスタッフにはフィットせず、使いたいのに使えないスタッフが数名出てしまいました。1台の機器でさまざまな体型の方が使えるようなカスタマイズができれば、より有効活用できるのになと思いますね。Sサイズを展開しているようなので、次回購入するならそちらを購入するでしょう。まとめ鈴木氏:当施設の介護職員は、非常勤のスタッフも含めて、全員が介護福祉士です。国家資格をもつ専門職として、介護に新しいものを取り入れようという姿勢が根付いています。また、当施設の方針として「協働原理」を掲げており、介護職を中心として、みんなで協力していこうという文化もあります。だからこそ、マッスルスーツのような介護ロボットを導入しても、みんなでうまく活用していくことができているのだと自負しています。<取材協力>特別養護老人ホーム 砧ホーム( 社会福祉法人 友愛十字会)所在地:東京都世田谷区砧3丁目9番11号お問い合わせ:03-5429-6239(直通)、 03-3416-3164(代表)

「ケアコラボ」で介護はもっとクリエイティブに!”利用者”中心の記録システム|ケアコラボ株式会社

「ケアコラボ」で介護はもっとクリエイティブに!”利用者”中心の記録システム|ケアコラボ株式会社

介護記録に新しい風を運ぶ介護記録システム「ケアコラボ」をご存知ですか? ICTをつかって介護記録やその共有を効率化するだけでなく、”よりクリエイティブなケアの実現”に向けて毎週(!)アップデートされ続けている「ケアコラボ」。これまでの介護記録システムが「サービス」中心であったとするなら、ケアコラボは「利用者」中心である点が最大の特徴です。まるでFacebookのようなタイムライン表示や「いいね」機能、スマホ対応で家族ともシェアできる機能ーーーこうした革新的なシステムは、販売開始から徐々に口コミで注目を集めてきました。「ケアコラボ株式会社」では、介護事業所から問い合わせが入ったら、まずテレビ電話用のヘッドセットを無料で送るのだとか。その背景には、「介護業界のICT化を促進させたい」という熱い想いがあります。これまでと違うまったく新しいケア記録システム「ケアコラボ」の魅力と、介護のICT化のこれからについて、同社 代表取締役の藤原士朗氏と、営業担当の岡部拓哉氏に話を聞いてきました。ICT活用で介護はどう変わる?メリットと今すぐICT化すべき業務ケアコラボ株式会社・営業担当の岡部拓哉氏(左)と代表取締役の藤原士朗氏(右) 現場を半年見学してわかった介護記録の課題ーーー「ケアコラボ」開発にあたって、約半年間、介護記録や介護業界について勉強されたと伺いました。そこで気づいた介護記録の問題点や課題について教えてください。ケアコラボは、ある事業所様からの依頼で開発が始まりました。開発を始める前に、介護事業所を見学して、介護記録の課題を徹底的に洗い出しました。現在行われている介護記録は、主に「紙」での記録と「介護記録ソフト」での記録の2つに分かれます。紙での記録にも介護記録ソフトでの記録にもそれぞれのよさはありますが、課題や問題点も多くありました。それぞれご説明します。記録という資産を活用しづらい紙の記録介護業界では、多くの事業所がいまだに紙を使って介護記録を行っています。紙のよいところは、記録速度がPCなどのデジタルデバイスに比べて早くできるとことと、自由度が高いところです。じつは「記録する」という点だけ見れば、紙のほうがPCなどに比べてはるかに利便性が高いのです。しかし、紙には「情報を活用しづらい」という大きな問題点があります。「Aさんの先月のトラブル、どうなったのかな」と思っても、情報をさかのぼって調べるのに時間がかかりますし、情報同士をひもづけたり分析したりするのも一苦労ですよね。介護記録は、現場の改善や改革に活用できる、いわば資産のようなもの。ただ眠らせておくにはあまりにもったいない財産です。紙の最大の課題は、そうした資産を「活用しづらい」という点にありました。請求ソフトと記録がむすびつくことの弊害「紙では情報を活用できない」という課題を解消するためには、情報を電子データ化して、検索や分析をしやすくする必要があります。介護記録をPCなどで管理する介護記録ソフトはすでに存在しましたが、調べていくうちに、既存の介護記録ソフトでは解決できない3つの問題点が浮かび上がってきました。1つめの問題点は、業務を軸にシステムが構成されていることです。既存の介護記録ソフトの多くは、介護保険請求をメインとしているため、ご利用者様ではなく、業務を軸とした構成になっています。そのため、記録する際も、「業務内容」→「ご利用者の名前」の順で選択する流れになっていることが多いです。たとえば、Aさんのバイタルを記録したいときは、まずメニューから「バイタル」を選び、そのあとに「Aさん」を選択する、という感じですね。しかし、「Aさん、先週も熱を出していたな」と思ったとき、「Aさん」→「バイタル」の順で情報をたどっていくほうが自然ですよね。つまり、記録を活用するという視点で考えると、業務ではなく「人」を中心に情報が参照できるほうが使いやすいのです。また、サービスを実施したという介護記録は介護保険請求業務に使われるため、既存の介護記録ソフトでは提供サービスごとに介護記録がひもづけられてしまうという弱点もありました。「Aさんはデイでこんなサービスを受けたみたいだけど、訪問介護ではどうなのだろう?」と思っても、サービスごとにバラバラに記録されているかぎり、Aさんのデータを探すのは困難ですよね。このように介護記録と請求業務が結びついていると、利用者様の全体像を把握するのが難しくなってしまうのです。2つめの問題点は、仕組み上、こまめなバージョンアップがしづらいことです。介護記録システムは、施設の体制や業務改善に合わせて、柔軟に変化していくことが求められます。しかし、既存システムの多くは、施設内にサーバーを立てて、そこにシステムをインストールする仕組みがとられており、これではこまめなバージョンアップができません。数年に一度のバージョンアップですむ介護保険請求システムであれば問題ありませんが、現場の変化についていかなくていはいけない介護記録システムは、サーバ設置型とは別の仕組みをとる必要があるのです。3つめの問題点は、スマートフォンに対応していないという点です。タブレットに対応しているソフトはありますが、意外とかさばるし持って移動するのも大変です。現場のICT化を進めるには、やはり扱いに慣れていて手軽なスマートフォンが一番だと感じました。スマホであれば、たとえば利用者様が食事をしているすぐそばで「よく食べている」等と記録することもできますよね。「帰ってから記録する」という手間が減り、「今、ここで記録する」ことができるのです。またスマホなら一人1台持てるので、介護職員全員がそれぞれの個人アカウントを持つということもできるでしょう。クリエイティブなケアのための「記録」さらにもう1点、我々が開発の際に心がけたことがあります。それは、「クリエイティブなケアをするための記録ソフト」にすることです。「ケアコラボ」の開発依頼をしてくださった介護事業者様から学んだことですが、「ケア」って本来、非常にクリエイティブな仕事なんですよね。利用者様の歩んできた人生や今の気持ち、人となりに沿ったケアは、とても創造的なのだと教えてもらいました。しかし、介護請求のための情報では、クリエイティブなケアに必要な情報がなかなか集まりません。介護請求に必要な情報を「実績」、クリエイティブなケアのための情報を「記録」と分けて考えたとき、私たちは「記録」を集め、活用するお手伝いがしたいと思いました。「実績」と違い、「記録」はあいまいなものであるかもしれません。「何時何分に食事介助した」だけではなく、「栗まんじゅうをあげたら笑顔になった」というのも「記録」として残せるように、これまでとはまったく違った視点から「ケアコラボ」を開発したのです。ケアコラボでできる記録とシェアーーーケアコラボでできることを教えてください。すでに申し上げたとおり、ケアコラボはケア記録に特化した介護記録システムです。請求とは切り分けているため、「クリエイティブなケア」のための記録が可能である点が特徴です。ケア記録・バイタル記録既存のシステムでは、記録がサービスごとにひもづいていることがほとんどですが、ケアコラボでは「利用者」様ごとに記録が一元化されています。利用者様ごとにタイムライン(時系列)が存在して、そこにスタッフやご家族が「記録」を投稿していくというスタイルです。まるでフェイスブックのようなタイムライン画面には、写真や「いいね!」が飛び交うケア記録は、テキストはもちろん写真や動画、PDFでも残せますし、スマホでどこからでも記録・参照が可能です。体温や血圧、食事、排せつ時間などのバイタル情報も記録できるだけでなく、それらを自動でグラフに変換することもできます。こうした記録は、申し送りなどに日常的に活用いただけます。導入していただいたある法人様からは、「朝の申し送りにかかる時間が大幅に短縮した」と好評をいただきました。ケアコラボ導入前の申し送りは、 リーダー同士が集まって、口頭で報告 各リーダーがメモをとる リーダーは現場に戻り、メモを元にメンバーに口頭で報告 各メンバーがメモをとる という流れで行っていたそうです。ところが、ケアコラボを導入してからは、「昨日の様子はケアコラボを参照してください」と伝えるだけですむことが多くなったため、口頭での報告やメモをとる時間が削減されたといいます。私も申し送りの現場に立ち会ったことがありますが、本当に5分程度で終わっていましたね。それでも、必要な情報はリーダー、メンバー全員に共有されていました。利用者の半生を記録する人生録ケアコラボの特徴的な機能として「人生録」機能があります。これは、利用者様の半生を年代ごとに記録できる機能で、これを通して会話のきっかけを探したり、個別性の高いケアに繋げたりするのにお使いいただいています。家族と介護記録がシェアできるもうひとつの特徴として、利用者様のご家族もケアコラボに参加いただける共有機能があります。あるスタッフの方に聞いたのですが、ご家族にも見ていただいていると思うと、記録する内容も変わってくるそうです。たとえば、「淡々とした記録だけでなく笑顔の写真を載せよう」とか、「ご家族の方にもわかりやすい言葉で書こう」といった意識の変化が起こっているとのことでした。事務所に徹底的に寄り添う導入支援ーーーケア記録システム「ケアコラボ」を導入する介護事業所の8~9割が、これまで紙で記録していた事業所だそうですね。そうした事業所に対して、導入の際に気をつけていることはありますか?弊社では、お問い合わせいただいたら翌日には介護事業所様へテレビ電話用のヘッドセットが届くように手配しています。もちろん、ヘッドセットは無料でプレゼントしており、検討の結果「ケアコラボを導入しない」となっても、ヘッドセットはそのまま使っていただいています。テレビ電話からはじまるICT化なぜ無料でヘッドセットをプレゼントしているかというと、テレビ電話ができる環境をあらかじめ用意しておけば、事業所がたとえ遠方であっても、疑問やトラブルにテレビ電話で我々がすぐ対応できるからです。こちらが徹底的に寄り添えば、「ケアコラボ」をはじめとするシステムやICT機器を使いこなすのはそれほど難しいことではありません。実際に、Skypeの設定からいっしょにやってきたスタッフの方が、いつの間にか施設内でケアコラボのキーパーソンになっている、なんてこともよくあります。多くの方は触れたことがないだけで、やってみればできるようになるんです。仮にケアコラボを導入しないとしても、「テレビ電話」というICTに触れていただくことで、「ICTって便利なんだな、怖くないんだな」と知ってもらえればいいなとも思っています。テレビ電話だからこそできることーーーICTへの苦手意識にも配慮しているんですね。ふだんもテレビ電話を使ってサポートすることが多いですか?関東圏内の場合は訪問することもありますが、ほとんどがテレビ電話ですね。テレビ電話を使って、まずは課題を洗い出します。その際「紙よりも早く記録したい」とか「とにかく業務を効率化したい」とおっしゃる場合は、「ケアコラボでないほうがいいかもしれませんね」というお話をすることもあります。ケアコラボの魅力は、紙よりも早く記録できるようにするところにあるわけではないからです。またテレビ電話をつかって、毎月、全国の導入法人様と意見交換会も行っています。各地の法人様が集まるなんて、普通であればなかなかできないことですよね。でもテレビ電話であれば気軽にできます。 意見交換会の様子。神奈川・山口・宮城・東京(ケアコラボ社)の4拠点が一堂に会する。左上:松友会、左下:周陽福祉会、右側:ウエル千寿会(ともに社会福祉法人)気軽にできれば続けられるし、続けられれば製品がよくなる。そして、製品がよくなれば、現場が変わっていくと思っています。介護業界のICT化を支援したいーーーテレビ電話の件もそうですが、「ケアコラボ」はもちろん、介護業界にICTを根付かせたいという思いが感じられます。そのとおりです。製品にとどまらず、介護業界のICT化支援をしていきたいと考えています。2018年2月に北海道のICT活用に関する調査結果が発表されたのですが、その調査によれば、ICT機器を活用している事業所は全体の2.1%で、「今後、導入を検討している」と回答した事業所は14.6%にとどまることがわかっています。(※) ※北海道ホームヘルプ協議会(2018年2月)「平成29年度ホームヘルプサービス ICT 機器活用実態調査報告書」(http://www.do-homehelp.jp/pdf/201804ict.pdf)よりつまり、ほとんどの事業所がICTを活用しておらず、これから活用したいと考えてもいないということですね。我々は、テレビ電話を使った徹底的なサポートスタイルはもちろん、現場の声を吸い上げて週単位でアップデートしながら製品に反映させていく開発スタイルをとおして、ICT化の成功体験を積んでいただき、苦手意識をなくしていければと思っています。ーーー今後の展開について教えてください。「ケアコラボ」では、週単位で行っているアップデートは今後も続けていきます。「ケアコラボ」などの製品展開以外にも、ICTを学ぶ介護スタッフ同士のネットワークづくりのお手伝いもしていく予定です。施設に一人でもICTに詳しい人がいれば、ICT化促進につながります。いずれは介護事業者様が主体的に我々のようなメーカーを選ぶことができるよう、さまざまな支援をしていきます。新製品「カオコラボ(仮)」の開発も予定しています。「ケアコラボ」では利用者の見える化を行いましたが、「カオコラボ」では介護スタッフの見える化が目的です。具体的には、チーム編成や人事異動を考える際、スタッフの顔と名前を見ながら決められるようなツールを想定しています。こうしたICT機器が介護現場でも少しずつ普及していくために、今後も日々の改善と現場に寄り添ったサポートを続けていきます。ケアコラボ 価格 初期費用 無料 月額利用料 800円/職員1名※職員数50名の法人の場合、月額4万円(税別) 編集部まとめある介護事業所の依頼をきっかけに開発された「ケアコラボ」。現在でも、毎週、介護事業者と二人三脚で改善・改良が行われています。「業務効率化」「生産性向上」という枠に収まらず、「より質の高いケア」にダイレクトにつながるこの新しい記録システムが、今後の介護業界のスタンダードになっていくかもしれません。<参考資料> 北海道ホームヘルプ協議会(2018年2月)「平成29年度ホームヘルプサービス ICT 機器活用実態調査報告書」(http://www.do-homehelp.jp/pdf/201804ict.pdf) ICT活用で介護はどう変わる?メリットと今すぐICT化すべき業務

夜間の見回り回数が1/3に!現場発信の見守りロボ「Dream Care(ドリームケア)」|株式会社DREAM TOKYO

夜間の見回り回数が1/3に!現場発信の見守りロボ「Dream Care(ドリームケア)」|株式会社DREAM TOKYO

平成30年度、夜勤職員配置加算の緩和条件として「見守りロボット」の導入が認められました。「見守りロボットを一定割合導入すれば、夜勤職員の休憩時間を増やすことができる」ということで、にわかに話題になっています。そんな見守りロボットを現場目線で開発・販売している会社が、今回ご紹介する「株式会社DREAM TOKYO」さんです。同社によれば、昨年秋頃から見守りロボットの問い合わせがじわじわと増加しているのだとか。注目度急上昇中の「Dream Care(ドリームケア)」が選ばれる理由を、同社営業部 部長の松村忠典氏にじっくり聞いてみました! 株式会社DREAM TOKYO 営業部 部長 松村忠典氏に話を聞いた 夜間の見回り回数が1/3に!Dream Careとは?「Dream Care(ドリームケア)」はバイタルセンサーを活用した非接触型の見守りシステムです。ある施設では、Dream Careを導入してから夜間の見回り回数を1/3まで減らすことができたとのことでした。Dream Careの一番の強みは、入居者様を見守るだけでなく、プライバシーを守りながら施設のリスクマネジメントにも貢献するという点です。まずは、Dream Careの3つの特徴をご説明します。 Dream Care本体。3つの丸が並ぶうち、中央がカメラ、左右が赤外線LEDだ1.バイタルセンサーをつかって非接触でモニタリング1つ目の特徴は、リアルタイムで入居者様の様子をモニタリングできるという点です。夜間巡回していても、部屋をのぞくだけでは本当に寝ているのかどうかまではわからないですよね。Dream Careなら、入居者様の睡眠を見える化することができるんです。入居者様の様子は、Dream Care本体に内蔵されているバイタルセンサーから取得しています。管理用のモニタでは、入居者様の状態を「睡眠」「安静」「活動」「不在」という4段階に分けてアイコン表示しています。さらに、脈拍と呼吸数も数値として表示されます。 アイコンと数値で分かりやすく表示。施設内の様子が一覧できるアイコンをクリックすると、睡眠状態などを15分ごとにグラフ化したデータも見ることができますし、過去の履歴をさかのぼってみることもできます。2.プライバシーに配慮した録画記録機能2つ目の特徴は、Dream Careに搭載されているカメラによる録画機能です。カメラといっても、監視のために搭載されているのではありません。その証拠に、Dream Careから映像を配信したり、常時録画したりすることはできない仕様になっています。このカメラは、あくまで記録用のカメラです。そのため、録画は限られたシチュエーションでしか開始されません。たとえば、入居者様の部屋に2人以上の人がいるときや、入居者様に激しい動きがあったとき、そして離床検知したときなどです。つまり、事件事故が起きやすいときにだけ作動して、記録を残しているのです。ーーー「PCには配信しない」ということですが、録画された映像はどうなるのでしょうか?本体に搭載したUSBメモリに保存しておき、必要に応じてPCで見てもらうというスタイルです。部屋にカメラをとりつけることに抵抗感を抱く方もいらっしゃいますが、Dream Careはこのようにプライバシーに配慮しているので、その点を納得いただいた上で導入していただいています。3.異常発生時のアラート通知機能3つ目の特徴は、アラート通知機能です。Dream Careでは、主に以下の3つのシーンのときに管理用のPCのモニタにアラートを通知します。 呼吸や脈拍に異常値が発生した場合 不在を検知した場合 夜間活動を検知した場合  (離床検知・徘徊報知) 異常を検知したときは、一覧画面の下にアラートメッセージが表示され、デバイスからはアラート音が鳴り響きます。また事前に登録したメールアドレス宛にメッセージが届くようになっています。2018年4月には新機能もさらに、2018年4月には、新しくスナップショット機能を追加する予定です。スナップショット機能とは、アラートが出た最初の瞬間だけ写真をとって、その写真をPCに表示するという機能です。実際にDream Careをお使いいただいている施設から、「アラートが鳴って駆けつけても、直前に何が起こったのかわからない。駆けつける前に状況が把握できれば、準備して駆けつけることができるので負担も減るし、より早く対応できる」と相談をいただいたことがありました。プライバシーを守りつつ、スタッフの方に事前に状況をお知らせするにはどうすればいいかと考えたときに、スナップショットをとって共有するという方法にたどり着いたのです。開発のスタートはリスクマネジメントからーーーインタビュー冒頭で、Dream Careは「施設のリスクマネジメントにも貢献する」とおっしゃっていましたが、なぜでしょうか?実は、Dream Careは、愛知県にある介護施設様からのある要望から開発がスタートしているんです。その要望とは、「事件や訴訟問題につながるトラブルを防ぎ、施設を守りたい」というもの。つまり、組織のリスクマネジメントとして活用できる機器を探していらっしゃいました。万が一のときのエビデンスを残すなら監視カメラがよいのかもしれませんが、プライバシーに配慮すべき介護施設では使えません。そこで、センサーをつかったシステムを開発しようと考えました。開発中、実際にその施設でデモをしてみると、「リスクマネジメント」に対するニーズだけでなく、「使いやすさ」に対するニーズが非常に多く寄せられました。そこでスタッフの方も使いやすいように改良を重ねているうちに、経営側も現場側も活用しやすいシステムになったのです。転倒が3割減!現場から支持される反応の速さーーー現場で働く方々は、Dream Careをどのように評価しています?現場スタッフの方からとくに好評いただいているのが、センサーの反応速度ですね。これまで、離床センサーとしてスタンダードだったマット型センサーは、踏んだらアラートが鳴るという仕組みなので、アラートが鳴った時点ですでに離床状態にあるわけです。だから、急いで駆けつけても当然離床のタイミングには間に合わず、少なからず転倒事故が起きてしまっていました。それに比べてDream Careは、離床の初期の動作でアラートを作動させることができるので、アラートが鳴ってから駆けつけても離床のお手伝いに間に合います。実際にある施設では、「Dream Careを導入してから転倒が3割減った」とお話されていました。ーーー離床の前の動作でアラートを鳴らすとなると、心配なのが誤報です。寝返りと間違えませんか?寝返りと間違えないように、動きの大きさやタイミング、時間などで離床かどうかを判断しています。ただ、動きは人それぞれで異なりますので、Dream Careでは「離床と判断する基準」を個別に調整できるようにしています。利用者ごとに活動量やアラート検知時間などが設定できる設定自体は非常に簡単です。夜間の活動量をパーセント表示で設定できるようになっており、数値が低いほど小さな動きでも離床と判断します。「この方はよく寝返りをうつな」という場合は70%と設定するなど、感覚的に設定いただけます。看取り時にはスタッフの精神的負担にもーーーバイタルデータがとれるということは、看取りにも活用できるのでしょうか。そうですね。当商品は医療機器ではありませんが、呼吸や脈拍などのデータを参考に、看取りにご活用いただけると考えています。実際に、すでにDream Careをご利用いただいている施設からは、看取りに関連したお声が寄せられています。たとえば、「バイタルデータから息を引き取られた時間が正確にわかるため、ご家族に詳細な時間をお伝えすることができた」というスタッフの方がいらっしゃいました。またアラート通知のおかげで急変にもすぐ気づくことができるので、看取り時のスタッフの精神的負担が軽減されるでしょう。1週間の無料貸出・介護ロボ補助金も対象にーーー導入プロセスを教えてください。お問い合わせいただきましたら、まずは現地調査をします。その際、何台必要なのかなどをお聞きした後、お見積りをお出しします。ご希望であれば、1週間程度のデモ設置をしていただくことも可能です。その後、デモの結果に応じて録画設定などのご相談も承ります。導入の前には、必ず入居者様とご家族に設置の案内をしていただき、必要に応じて同意書にご了承いただきます。ここまで終わったら、後は工事をするだけです。Dream Careは、神奈川県をはじめ多数の自治体で「介護ロボット導入支援事業」の補助金対象となっていますので、初期費用が心配な事業所様もぜひご相談ください。目的は人員削減ではなく質の高いケアーーー最後に、介護スタッフや介護家族の方にメッセージをお願いします。営業として施設の方にDream Careを紹介して思うのは、「見守りシステムを入れても、スタッフの数が減らせるわけではない」ということです。見守りシステムは、作業そのものを手伝うわけではありません。Dream Careは、人の代わりにおむつを替えることもできませんし、入浴介助することもできません。しかし、現場で働く方々が作業しやすいような環境づくりのお手伝いはできます。我々は、入居者の方の尊厳や生活の質を高めるための道具の一つとして、Dream Careを使ってほしいと思っています。「ケアの質をあげるために、少し余裕がほしい」という思いを、Dream Careが叶えていければと思います。編集部まとめ現場発信で開発された「Dream Care(ドリームケア)」。スナップショット機能などの独自の工夫が、現場フレンドリーです。また、もともと施設のリスクマネジメントという視点から開発されただけあって、万が一の事故や事件のときにも安心な機能が的確におさえられています。転倒や見回り回数が減ったという具体的な実績は、現場の意見を吸い上げて改善を重ねていった結果だといえるでしょう。機器構成 本体 非接触バイタルセンサー・カメラ・マイク・データ保存用メモリ等内蔵 その他 クラウドサーバーサービス 状態表示モニター(PCモニター別途) タブレット端末またはスマートフォン(別途) 無線LAN環境(別途) 装置仕様 電源 100V~240V 消費電力 20W 動作温度 4~35℃ 動作湿度 20~80% (結露なきこと) 寸法 205×105×41.5 重量 250g

ライフリズムナビ+Dr.で訪室していない間も安心|グランフォレスト鷺宮の活用事例

ライフリズムナビ+Dr.で訪室していない間も安心|グランフォレスト鷺宮の活用事例

「予防医学」の考え方を取り入れた見守りロボット「ライフリズムナビ+Dr.」。 前回 は、同商品の開発サイドである東京疲労・睡眠クリニック 院長の梶本修身氏に話を伺い、「ライフリズムナビ+Dr.」の魅力に迫りました。今回は、「ライフリズムナビ+Dr.」を全床にいれている「グランフォレスト鷺宮」にお邪魔して、実際の活用方法について取材します! なぜライフリズムナビ+Dr.」の導入を決めたの? 「ライフリズムナビ+Dr.」を導入してよかったことは? 使っているからこそ分かる「ライフリズムナビ+Dr.」の弱点は? 実際の運用方法を教えてほしい!そんな疑問について、住友林業株式会社の赤羽根利一氏、「グランフォレスト鷺宮」のホーム長である工藤克美氏の両名に伺いました。前編を読む前編: 医師ならではの着眼点で「まさか」の予兆を見える化「ライフリズムナビ+Dr.」|エコナビスタ株式会社 グランフォレスト鷺宮の外観。広々とした庭園が特徴的だ。快適な睡眠の大切さに共感ーーーまずは住友林業株式会社の赤羽根様に話を伺います。住友林業グループは、「グランフォレスト鷺宮」をはじめとした有料老人ホームを各地に運営しており、その多くに「ライフリズムナビ+Dr.」を導入しています。なぜでしょうか?赤羽根氏:弊社は、木を活かした快適な住宅を提案している会社です。中でも安眠を導く住まいづくりに着目し、木材の特性を活かして睡眠の質を改善したり、疲労を軽減したりする居室環境の研究を重ねてまいりました。弊社のグループ会社である株式会社フィルケアでは有料老人ホームの運営を行っておりますが、それらの施設にも弊社の研究成果を反映しています。新たに有料老人ホームを開設するにあたり「睡眠」に着目した設備やシステムを探していたところ、エコナビスタ社の「ライフリズムナビ+Dr.」に出会いました。詳しく話を聞いてみると、「睡眠」を重視する考え方や「睡眠」から日々の健康状態を分析する方法に共感を覚えるようになったのです。そこで「ぜひ一度弊社の施設でも使ってみたい」と思い、まずは試験的に導入を始めました。改良を重ねて実用レベルにーーー試験導入当初、「ライフリズムナビ+Dr.」はどうでしたか? グランフォレスト鷺宮の居室内。ベッド・ドア・トイレに「ライフリズムナビ+Dr.」のセンサが設置されている赤羽根氏:実は、導入当初はかなり課題がたくさんありました。「ライフリズムナビ+Dr.」は睡眠の状態を管理できる見守りシステムですが、離床検知センサとしても使える介護ロボットとなっています。しかし使いはじめたばかりのころは、離床検知センサとしてはほとんど使い物にならない状態でした。最大の弱点は、離床検知から通知まで最大90秒ほどかかっていたことです。90秒もかかっていたら駆けつけに間に合わないですよね、つまり遅すぎるんです。しかしエコナビスタさんのほうでご尽力いただき、今では平均で5秒ほどにまで短縮されました。その結果、離床検知センサとしても充分使えるものとなっています。これ以外にも、改良・改善していただいた点はたくさんあります。センサを付ける位置やレポートの内容などは、導入当初と比べてはるかにレベルアップしています。 トイレ内のセンサ(マルの中)。試行錯誤の末、ベストな設置位置を確立した。 具体的な活用方法ーーーありがとうございます。ここからは、「グランフォレスト鷺宮」のホーム長である工藤氏にお話を聞いていきます。「グランフォレスト鷺宮」では全床に「ライフリズムナビ+Dr.」を入れているそうですね。工藤氏:はい。当施設の平均介護度は1.6程度で、比較的お体がお元気な方が多いのが特徴です。そのため当施設では、「ライフリズムナビ+Dr.」は離床検知センサとしてではなく、睡眠見守りセンサとしてより活用しています。ーーー具体的にどのように活用しているか教えてください。 マット下に設置されているのが、睡眠データを取得するセンサだ。認知症の入居者様のケースをご紹介します。その方は長年仕事において第一線で活躍されてきた方だったので、入居されてからも「会社に行きたい」と主張され、お身体が健康な分思うようにならないことも多く、不穏になることもありました。その方の睡眠グラフを見てみると、夜間あまり眠れていないことが分かったのです。そこでそのデータを主治医にお見せしたところ、睡眠の質をあげるための治療が追加されることになりました。 ライフリズムナビ+Dr.で確認できる睡眠グラフの例。こうした睡眠導入剤等での治療を含む措置対応だけでなく、日中のレクリエーションに参加いただく工夫をするなど、生活リズムを整えるために当施設側での働きかけをすることもあります。次は精神疾患をお持ちの方のケースをご紹介します。こちらの方はいつも「寝られない、眠れない」と訴えられていたのですが、睡眠グラフを見てみるとしっかり睡眠が取れていることが分かりました。「しっかり眠れているかどうか」は個人の感覚によるところが大きいので、こういったことはしばしば起きるのです。当施設では、ちゃんと睡眠が取れいていることをご家族に説明する際に、この睡眠データを活用しています。また今後は、往診に来られている精神科の先生にも共有し、そちらからもフォローしていただくという連携体制をとっていければと考えています。ーーーお話を聞いていると、「ライフリズムナビ+Dr.」を導入したら終わり、ではなく、レクリエーションなどと組み合わせてプログラムを調整したり、医師と連携したりすることで本領を発揮しているという印象をうけます。そうですね。せっかくのデータを持ち腐れにさせないように、いずれは当施設の主治医や「ライフリズムナビ+Dr.」の梶本先生といっしょにカンファレンスも行えればと思っています。業務内での運用ーーー「ライフリズムナビ+Dr.」を導入してから、業務負担は減りましたか?当施設では開設当初から「ライフリズムナビ+Dr.」を導入しているので、導入前後での比較はできません。ただスタッフからは、モニター上で睡眠の傾向や離床の状況が確認できるのはとても助かっていると聞きます。 各居室の様子が一覧形式で確認できる 私自身、夜勤で現場に入ることがありますが、「ライフリズムナビ+Dr.」があると安心しますね。当施設では通常2時間ごと、またお身体(熱がある等)の具合が悪い方の場合は30分ごとに訪室して状況を確認するのですが、細かい動きまでは実際に訪室しないとわかりません。しかし「ライフリズムナビ+Dr.」では「今、入居者様がどんな動きをしているか」をリアルタイムでアイコンで確認できるので、訪室していない間も安心なんです。 一覧画面はスマートフォンからも見ることができる また温度や湿度も見られるので、全部の部屋を回って確認する手間が省けます。紙ベースでのチェックは必要とはいえ、「ライフリズムナビ+Dr.」さえあれば完璧というわけではありません。「誰にいつ何をする」かを記載した状況シートは必須ですし、その他の介護記録は依然必要です。現状では、紙ベースでのチェックや管理と併用することでより質の高い介護が実現するのではないかと考えています。ーーー今後「ライフリズムナビ+Dr.」に求めることはありますか?睡眠グラフのデータがタイムリーに出てくるとよりよいですね。現状では、睡眠グラフのデータは翌日以降に出てきます。そのため、「昨日の夜はよく寝られなかったようだから、今日は不穏が出るかも知れない」という予測を立てるのはまだ難しい。これがタイムリーに出てくれば、予測をたてて介護に当たれるでしょう。編集部まとめ「うちの施設、介護度が改善しているんですよ」ーーそう話すホーム長・工藤氏自身、実際の現場で介護業務にあたっているといいます。介護度改善の裏には、「ライフリズムナビ+Dr.」をはじめとした介護ロボット、ICT機器の導入はもちろんのこと、それを持ち腐れにさせない意識の徹底があると、取材時に感じました。「機器を入れて終わり」ではなく、レクや食事内容と連携させながら、それぞれの効果を最大限に引き上げようとする不断の試みが、「よくする介護」につながっているのでしょう。

自動寝返り支援ベッドで8割が「夜間の見回りが楽になった」!|フランスベッド株式会社

自動寝返り支援ベッドで8割が「夜間の見回りが楽になった」!|フランスベッド株式会社

自力で寝返りできない要介護者の褥瘡(じょくそう)予防として行われる体位変換。1回の体位変換は1~2分でも、昼夜問わず行われると介護者にとっても要介護者にとっても負担になります。フランスベッドが行った調査では、全体の9割以上の職員が体位変換に精神的負担を感じていることが明らかになりました。そんな体位変換にかかる負担を減らすために、自動で寝返りをサポートしてくれる介護ロボットがあります。それが「自動寝返り支援ベッド」です。20年以上前に発売され、その後いったん販売を停止していた「自動寝返り支援ベッド」ですが、2017年5月、熱い要望に応えて再販されることが決まりました。今回は、「自動寝返り支援ベッド」が再販されるまでの経緯やその効果について、フランスベッドの開発担当者に話を聞きました。 生産開発本部 商品開発部 メディカル開発課の長瀬史朗氏に話を伺う自動寝返り支援ベッドとは?自動寝返り支援ベッドとは、文字通り自動で寝返りをサポートしてくれるベッドです。一般的な3モーターの介護ベッドに自動寝返り機能が備わっており、ゆっくりとベッドを傾けることで体位変換を行うことができます。8割以上のスタッフが「楽になった」医療や介護の現場では、自力で寝返りがうてない方の床ずれ予防として、休みなく体位変換が行われています。ある特養様にて弊社が調べたところ、職員一人あたり日勤帯で20分、夜勤帯では100分もの時間を体位変換に費やしていることが分かりました。また単に労力や時間がかかるというだけでなく、職員の方の精神的負担にもなっていることも、アンケートから判明しました。独自のアンケートの結果、なんと全体の9割を超える職員が体位変換を負担だと感じていたのです。自動寝返り支援ベッドは、自動運転機能で24時間自動的にベッドを傾けて体圧移動してくれます。標準の自動運転モードでは、2時間ごとに右左に5度ベッドを傾けるよう設定されています。角度や傾ける速度は必要に応じて変更することも可能です。これにより、とくに夜間帯では8割以上の職員が夜間の見回りが楽になったと回答しており、精神的負担の軽減に効果があることが分かりました。ーーー自動運転モードにしておけば、職員はまったく体位変換をしなくて済むということでしょうか?24時間全く手をかけないというわけではありません。アンケートによれば、「自動寝返り支援ベッド」を導入している施設の約6割の方が、状況に応じて人の手で体位変換を行っていると回答しています。とはいえ、常に見続ける必要がないという点においては、精神的な負担は確実に減っているといえるでしょう。利用者の安眠も守る昼夜問わず行われる体位変換は、職員の方だけでなく利用者の方にとっても負担になっています。とくに夜間の体位変換は、眠っている利用者様を起こしてしまいかねません。安眠を妨げられたり寝不足になったりすると、生活リズムが乱れたり不穏になったりしてしまいます。しかし「自動寝返り支援ベッド」なら、利用者様を起こさず体位変換をすることができるのです。「自動寝返り支援ベッド」の傾ける速度は、20秒・40秒・80秒の3段階から選ぶことができるのですが、いずれも非常にゆっくり動くため、ベッドの上で寝ていても傾いていることにほとんど気づきません。弊社の調べでは、人の手による体位変換をしていたとき、すべての人が「目覚める」もしくは「ときどき目覚める」と回答していたところ、「自動寝返り支援ベッド」を導入してからは全体の4割の人が「目覚めない」と回答するようになったという結果が出ています。このように「自動寝返り支援ベッド」は、介護者・被介護者双方にとってメリットのある介護ロボットなのです。導入施設からの熱い要望で再販決定ーーー「自動寝返り支援ベッド」は、20年以上前に発売されたのち一度販売を停止し、昨年再度販売を開始しましたね。再販までの経緯を教えてください。一度目の「自動寝返り支援ベッド」販売当時は、介護保険制度が誕生したばかりのときでした。介護施設もどんどん設立され、それにともなって人もたくさん集まっていた時期です。要介護度が重い方も今ほど多くはなく、人手不足が問題視されることはありませんでした。弊社としては体位変換における課題を解決するために「自動寝返り支援ベッド」を発売しましたが、当時は「人の手でやればよいだろう」といった意見もあり、7年前に販売を停止したのです。ーーーちょっと早すぎたのかもしれないですね。確かにそうかもしれません(笑)。そうして販売停止していたところに、ある介護老人保健施設(以下、老健)から「自動寝返り支援ベッドを再販してほしい」という問い合わせが入りました。山形県内にある老健なのですが、3ヶ所運営している施設のうち、1施設だけ「自動寝返り支援ベッド」にしていたそうです。あるとき老健の担当者が、「自動寝返り支援ベッド」を導入している施設の離職率が他の2施設とくらべて明らかに低いことに気づき、「これはベッドの効果に違いない」と考え、再販の問い合わせをしてくださったとのことでした。問い合わせがあったとき、すでに自動寝返り支援ベッドの製造は中止していました。しかし担当者の熱望に応え、新たに改良版を開発することにしたのです。ーーーどのような改良がなされたのでしょうか?たくさんあるのですが、1つめは操作性です。以前のものはコントローラが複雑で操作も分かりづらい点があったので、液晶パネル式にして格段に使いやすくしました。2つめはベッドの低床化です。従来の「自動寝返り支援ベッド」は、介護ベッドとして使うにはベッドのボトム面が高く、車いすへの移乗がしづらいことがネックになって導入に至らない施設もありました。改良版ではボトム面を低くし、車いすへの移乗なども問題ない仕様になっています。3つめは寝返りしながら背上げもできるようにした点です。ご利用者様のなかには誤嚥の心配がある方もいらっしゃるので、そうした方にむけて機能を改良しています。長期的には経費削減・人材確保にも貢献ーーー実際に利用している施設からは、どのような反響がありますか?先ほどご紹介した老健の経営者様からは、「私の感触では、24時間労働のうち体位変換にまつわる仕事が4時間を占めています。それを機械に肩代わりさせれば、かなり人員をセーブできます。もしあのベッドがなければ、もう1割ほどスタッフを補充しなければならないでしょう。」というお言葉を頂いています。「自動寝返り支援ベッド」は一般的な介護ベッドに比べて割高ではありますが、人件費を考慮した場合、コストパフォーマンスに優れているのはおそらく弊社の商品でしょう。離職率の低さもそうですが、長い目で見た経費削減、人材確保という点でも評価いただいているといえます。ーーー20年前の販売当初は、「体位変換は人の手でやるべき」という意見もあったとおっしゃっていましたが、今はどうでしょうか?今でも、そのような意見をお持ちの方もいらっしゃると思います。ただある施設では、半身まひをお持ちの利用者様から「自動寝返り支援ベッドのおかげで、久しぶりにぐっすり眠れた」というお声もいただいています。人の手による体位変換が、知らず知らずのうちに利用者様にストレスを与えているケースもあるので、一度試しに使っていただきたいなと思います。 「働き方改革」にもつながる介護ロボットへーーー最後にメッセージをお願いします。「自動寝返り支援ベッド」のリリースをうったとき、非常に多くの方からお問い合せをいただきましたが、なかでも障害をお持ちのご家族がいらっしゃる方からはとても切実な問い合わせが多く寄せられました。在宅介護をされていらっしゃる方にとって、24時間行う体位変換はたいへんな作業のはずです。そこで、当初は全国の病院や介護福祉施設を対象としていた「自動寝返り支援ベッド」を、翌年1月から在宅向けにも展開することにしました。まだ「自動寝返り支援ベッド」のことをご存じないお客様にも、ぜひ良さを知っていただきたいと思っています。施設での導入を検討されている方は、単に業務負担を軽減するベッドとしてだけでなく、「働き方改革」にもつながるような介護ロボットとして、「自動寝返り支援ベッド」をとらえていただければと思います。「自動寝返り支援ベッド」は、導入してすぐ効果がわかる介護ロボットです。また長い目で見ても、非常にコストパフォーマンスに優れています。ぜひ一度デモ機を試してみてください。編集部まとめ介護ロボットは、業務の効率化や離職率の低下をもたらすことが期待されていますが、明確な費用対効果を示すには時間がかかります。その点この「自動寝返り支援ベッド」は、20年前から導入していた施設で著しい効果を挙げている数少ない介護ロボットです。介護ロボットひとつで、施設全体の離職率に大きな差が出るとは驚きでした。1回ずつの体位変換にはそれほど時間がかかりませんが、積み重なると時間も労力もかなり消耗する業務です。そこに目をつけるとは、さすがフランスベッドだと改めて感じました。十数年ぶりに再販された「自動寝返り支援ベッド」、一度使ってみてはいかがでしょうか。商品詳細(在宅用) サイズ(幅×長さ×ボトム高さ) 972mm × 2017mm × 320~660mm 背上げ角度 0~72度 脚上げ角度 0~24度 高さ調節 320~660mm(ストローク340mm) 角度 手元スイッチでの操作時:0~25度 自動運転時:0~10度 価格(在宅用 キャスター脚) 利用者負担1割:1,650円(非課税) 利用者負担2割:3,300円(非課税) 月額レンタル料:16,500円(非課税) 購入 680,000円価格(在宅用 キャスター脚) 利用者負担1割:1,782円(非課税) 利用者負担2割:3,564円(非課税) 月額レンタル料:17,820円(非課税) 購入 756,000円

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