コミュニケーション・セキュリティ型ロボット

夜間の見回り回数が1/3に!現場発信の見守りロボ「Dream Care(ドリームケア)」|株式会社DREAM TOKYO

夜間の見回り回数が1/3に!現場発信の見守りロボ「Dream Care(ドリームケア)」|株式会社DREAM TOKYO

平成30年度、夜勤職員配置加算の緩和条件として「見守りロボット」の導入が認められました。「見守りロボットを一定割合導入すれば、夜勤職員の休憩時間を増やすことができる」ということで、にわかに話題になっています。そんな見守りロボットを現場目線で開発・販売している会社が、今回ご紹介する「株式会社DREAM TOKYO」さんです。同社によれば、昨年秋頃から見守りロボットの問い合わせがじわじわと増加しているのだとか。注目度急上昇中の「Dream Care(ドリームケア)」が選ばれる理由を、同社営業部 部長の松村忠典氏にじっくり聞いてみました! 株式会社DREAM TOKYO 営業部 部長 松村忠典氏に話を聞いた 夜間の見回り回数が1/3に!Dream Careとは?「Dream Care(ドリームケア)」はバイタルセンサーを活用した非接触型の見守りシステムです。ある施設では、Dream Careを導入してから夜間の見回り回数を1/3まで減らすことができたとのことでした。Dream Careの一番の強みは、入居者様を見守るだけでなく、プライバシーを守りながら施設のリスクマネジメントにも貢献するという点です。まずは、Dream Careの3つの特徴をご説明します。 Dream Care本体。3つの丸が並ぶうち、中央がカメラ、左右が赤外線LEDだ1.バイタルセンサーをつかって非接触でモニタリング1つ目の特徴は、リアルタイムで入居者様の様子をモニタリングできるという点です。夜間巡回していても、部屋をのぞくだけでは本当に寝ているのかどうかまではわからないですよね。Dream Careなら、入居者様の睡眠を見える化することができるんです。入居者様の様子は、Dream Care本体に内蔵されているバイタルセンサーから取得しています。管理用のモニタでは、入居者様の状態を「睡眠」「安静」「活動」「不在」という4段階に分けてアイコン表示しています。さらに、脈拍と呼吸数も数値として表示されます。 アイコンと数値で分かりやすく表示。施設内の様子が一覧できるアイコンをクリックすると、睡眠状態などを15分ごとにグラフ化したデータも見ることができますし、過去の履歴をさかのぼってみることもできます。2.プライバシーに配慮した録画記録機能2つ目の特徴は、Dream Careに搭載されているカメラによる録画機能です。カメラといっても、監視のために搭載されているのではありません。その証拠に、Dream Careから映像を配信したり、常時録画したりすることはできない仕様になっています。このカメラは、あくまで記録用のカメラです。そのため、録画は限られたシチュエーションでしか開始されません。たとえば、入居者様の部屋に2人以上の人がいるときや、入居者様に激しい動きがあったとき、そして離床検知したときなどです。つまり、事件事故が起きやすいときにだけ作動して、記録を残しているのです。ーーー「PCには配信しない」ということですが、録画された映像はどうなるのでしょうか?本体に搭載したUSBメモリに保存しておき、必要に応じてPCで見てもらうというスタイルです。部屋にカメラをとりつけることに抵抗感を抱く方もいらっしゃいますが、Dream Careはこのようにプライバシーに配慮しているので、その点を納得いただいた上で導入していただいています。3.異常発生時のアラート通知機能3つ目の特徴は、アラート通知機能です。Dream Careでは、主に以下の3つのシーンのときに管理用のPCのモニタにアラートを通知します。 呼吸や脈拍に異常値が発生した場合 不在を検知した場合 夜間活動を検知した場合  (離床検知・徘徊報知) 異常を検知したときは、一覧画面の下にアラートメッセージが表示され、デバイスからはアラート音が鳴り響きます。また事前に登録したメールアドレス宛にメッセージが届くようになっています。2018年4月には新機能もさらに、2018年4月には、新しくスナップショット機能を追加する予定です。スナップショット機能とは、アラートが出た最初の瞬間だけ写真をとって、その写真をPCに表示するという機能です。実際にDream Careをお使いいただいている施設から、「アラートが鳴って駆けつけても、直前に何が起こったのかわからない。駆けつける前に状況が把握できれば、準備して駆けつけることができるので負担も減るし、より早く対応できる」と相談をいただいたことがありました。プライバシーを守りつつ、スタッフの方に事前に状況をお知らせするにはどうすればいいかと考えたときに、スナップショットをとって共有するという方法にたどり着いたのです。開発のスタートはリスクマネジメントからーーーインタビュー冒頭で、Dream Careは「施設のリスクマネジメントにも貢献する」とおっしゃっていましたが、なぜでしょうか?実は、Dream Careは、愛知県にある介護施設様からのある要望から開発がスタートしているんです。その要望とは、「事件や訴訟問題につながるトラブルを防ぎ、施設を守りたい」というもの。つまり、組織のリスクマネジメントとして活用できる機器を探していらっしゃいました。万が一のときのエビデンスを残すなら監視カメラがよいのかもしれませんが、プライバシーに配慮すべき介護施設では使えません。そこで、センサーをつかったシステムを開発しようと考えました。開発中、実際にその施設でデモをしてみると、「リスクマネジメント」に対するニーズだけでなく、「使いやすさ」に対するニーズが非常に多く寄せられました。そこでスタッフの方も使いやすいように改良を重ねているうちに、経営側も現場側も活用しやすいシステムになったのです。転倒が3割減!現場から支持される反応の速さーーー現場で働く方々は、Dream Careをどのように評価しています?現場スタッフの方からとくに好評いただいているのが、センサーの反応速度ですね。これまで、離床センサーとしてスタンダードだったマット型センサーは、踏んだらアラートが鳴るという仕組みなので、アラートが鳴った時点ですでに離床状態にあるわけです。だから、急いで駆けつけても当然離床のタイミングには間に合わず、少なからず転倒事故が起きてしまっていました。それに比べてDream Careは、離床の初期の動作でアラートを作動させることができるので、アラートが鳴ってから駆けつけても離床のお手伝いに間に合います。実際にある施設では、「Dream Careを導入してから転倒が3割減った」とお話されていました。ーーー離床の前の動作でアラートを鳴らすとなると、心配なのが誤報です。寝返りと間違えませんか?寝返りと間違えないように、動きの大きさやタイミング、時間などで離床かどうかを判断しています。ただ、動きは人それぞれで異なりますので、Dream Careでは「離床と判断する基準」を個別に調整できるようにしています。利用者ごとに活動量やアラート検知時間などが設定できる設定自体は非常に簡単です。夜間の活動量をパーセント表示で設定できるようになっており、数値が低いほど小さな動きでも離床と判断します。「この方はよく寝返りをうつな」という場合は70%と設定するなど、感覚的に設定いただけます。看取り時にはスタッフの精神的負担にもーーーバイタルデータがとれるということは、看取りにも活用できるのでしょうか。そうですね。当商品は医療機器ではありませんが、呼吸や脈拍などのデータを参考に、看取りにご活用いただけると考えています。実際に、すでにDream Careをご利用いただいている施設からは、看取りに関連したお声が寄せられています。たとえば、「バイタルデータから息を引き取られた時間が正確にわかるため、ご家族に詳細な時間をお伝えすることができた」というスタッフの方がいらっしゃいました。またアラート通知のおかげで急変にもすぐ気づくことができるので、看取り時のスタッフの精神的負担が軽減されるでしょう。1週間の無料貸出・介護ロボ補助金も対象にーーー導入プロセスを教えてください。お問い合わせいただきましたら、まずは現地調査をします。その際、何台必要なのかなどをお聞きした後、お見積りをお出しします。ご希望であれば、1週間程度のデモ設置をしていただくことも可能です。その後、デモの結果に応じて録画設定などのご相談も承ります。導入の前には、必ず入居者様とご家族に設置の案内をしていただき、必要に応じて同意書にご了承いただきます。ここまで終わったら、後は工事をするだけです。Dream Careは、神奈川県をはじめ多数の自治体で「介護ロボット導入支援事業」の補助金対象となっていますので、初期費用が心配な事業所様もぜひご相談ください。目的は人員削減ではなく質の高いケアーーー最後に、介護スタッフや介護家族の方にメッセージをお願いします。営業として施設の方にDream Careを紹介して思うのは、「見守りシステムを入れても、スタッフの数が減らせるわけではない」ということです。見守りシステムは、作業そのものを手伝うわけではありません。Dream Careは、人の代わりにおむつを替えることもできませんし、入浴介助することもできません。しかし、現場で働く方々が作業しやすいような環境づくりのお手伝いはできます。我々は、入居者の方の尊厳や生活の質を高めるための道具の一つとして、Dream Careを使ってほしいと思っています。「ケアの質をあげるために、少し余裕がほしい」という思いを、Dream Careが叶えていければと思います。編集部まとめ現場発信で開発された「Dream Care(ドリームケア)」。スナップショット機能などの独自の工夫が、現場フレンドリーです。また、もともと施設のリスクマネジメントという視点から開発されただけあって、万が一の事故や事件のときにも安心な機能が的確におさえられています。転倒や見回り回数が減ったという具体的な実績は、現場の意見を吸い上げて改善を重ねていった結果だといえるでしょう。機器構成 本体 非接触バイタルセンサー・カメラ・マイク・データ保存用メモリ等内蔵 その他 クラウドサーバーサービス 状態表示モニター(PCモニター別途) タブレット端末またはスマートフォン(別途) 無線LAN環境(別途) 装置仕様 電源 100V~240V 消費電力 20W 動作温度 4~35℃ 動作湿度 20~80% (結露なきこと) 寸法 205×105×41.5 重量 250g

ライフリズムナビ+Dr.で訪室していない間も安心|グランフォレスト鷺宮の活用事例

ライフリズムナビ+Dr.で訪室していない間も安心|グランフォレスト鷺宮の活用事例

「予防医学」の考え方を取り入れた見守りロボット「ライフリズムナビ+Dr.」。 前回 は、同商品の開発サイドである東京疲労・睡眠クリニック 院長の梶本修身氏に話を伺い、「ライフリズムナビ+Dr.」の魅力に迫りました。今回は、「ライフリズムナビ+Dr.」を全床にいれている「グランフォレスト鷺宮」にお邪魔して、実際の活用方法について取材します! なぜライフリズムナビ+Dr.」の導入を決めたの? 「ライフリズムナビ+Dr.」を導入してよかったことは? 使っているからこそ分かる「ライフリズムナビ+Dr.」の弱点は? 実際の運用方法を教えてほしい!そんな疑問について、住友林業株式会社の赤羽根利一氏、「グランフォレスト鷺宮」のホーム長である工藤克美氏の両名に伺いました。前編を読む前編: 医師ならではの着眼点で「まさか」の予兆を見える化「ライフリズムナビ+Dr.」|エコナビスタ株式会社 グランフォレスト鷺宮の外観。広々とした庭園が特徴的だ。快適な睡眠の大切さに共感ーーーまずは住友林業株式会社の赤羽根様に話を伺います。住友林業グループは、「グランフォレスト鷺宮」をはじめとした有料老人ホームを各地に運営しており、その多くに「ライフリズムナビ+Dr.」を導入しています。なぜでしょうか?赤羽根氏:弊社は、木を活かした快適な住宅を提案している会社です。中でも安眠を導く住まいづくりに着目し、木材の特性を活かして睡眠の質を改善したり、疲労を軽減したりする居室環境の研究を重ねてまいりました。弊社のグループ会社である株式会社フィルケアでは有料老人ホームの運営を行っておりますが、それらの施設にも弊社の研究成果を反映しています。新たに有料老人ホームを開設するにあたり「睡眠」に着目した設備やシステムを探していたところ、エコナビスタ社の「ライフリズムナビ+Dr.」に出会いました。詳しく話を聞いてみると、「睡眠」を重視する考え方や「睡眠」から日々の健康状態を分析する方法に共感を覚えるようになったのです。そこで「ぜひ一度弊社の施設でも使ってみたい」と思い、まずは試験的に導入を始めました。改良を重ねて実用レベルにーーー試験導入当初、「ライフリズムナビ+Dr.」はどうでしたか? グランフォレスト鷺宮の居室内。ベッド・ドア・トイレに「ライフリズムナビ+Dr.」のセンサが設置されている赤羽根氏:実は、導入当初はかなり課題がたくさんありました。「ライフリズムナビ+Dr.」は睡眠の状態を管理できる見守りシステムですが、離床検知センサとしても使える介護ロボットとなっています。しかし使いはじめたばかりのころは、離床検知センサとしてはほとんど使い物にならない状態でした。最大の弱点は、離床検知から通知まで最大90秒ほどかかっていたことです。90秒もかかっていたら駆けつけに間に合わないですよね、つまり遅すぎるんです。しかしエコナビスタさんのほうでご尽力いただき、今では平均で5秒ほどにまで短縮されました。その結果、離床検知センサとしても充分使えるものとなっています。これ以外にも、改良・改善していただいた点はたくさんあります。センサを付ける位置やレポートの内容などは、導入当初と比べてはるかにレベルアップしています。 トイレ内のセンサ(マルの中)。試行錯誤の末、ベストな設置位置を確立した。 具体的な活用方法ーーーありがとうございます。ここからは、「グランフォレスト鷺宮」のホーム長である工藤氏にお話を聞いていきます。「グランフォレスト鷺宮」では全床に「ライフリズムナビ+Dr.」を入れているそうですね。工藤氏:はい。当施設の平均介護度は1.6程度で、比較的お体がお元気な方が多いのが特徴です。そのため当施設では、「ライフリズムナビ+Dr.」は離床検知センサとしてではなく、睡眠見守りセンサとしてより活用しています。ーーー具体的にどのように活用しているか教えてください。 マット下に設置されているのが、睡眠データを取得するセンサだ。認知症の入居者様のケースをご紹介します。その方は長年仕事において第一線で活躍されてきた方だったので、入居されてからも「会社に行きたい」と主張され、お身体が健康な分思うようにならないことも多く、不穏になることもありました。その方の睡眠グラフを見てみると、夜間あまり眠れていないことが分かったのです。そこでそのデータを主治医にお見せしたところ、睡眠の質をあげるための治療が追加されることになりました。 ライフリズムナビ+Dr.で確認できる睡眠グラフの例。こうした睡眠導入剤等での治療を含む措置対応だけでなく、日中のレクリエーションに参加いただく工夫をするなど、生活リズムを整えるために当施設側での働きかけをすることもあります。次は精神疾患をお持ちの方のケースをご紹介します。こちらの方はいつも「寝られない、眠れない」と訴えられていたのですが、睡眠グラフを見てみるとしっかり睡眠が取れていることが分かりました。「しっかり眠れているかどうか」は個人の感覚によるところが大きいので、こういったことはしばしば起きるのです。当施設では、ちゃんと睡眠が取れいていることをご家族に説明する際に、この睡眠データを活用しています。また今後は、往診に来られている精神科の先生にも共有し、そちらからもフォローしていただくという連携体制をとっていければと考えています。ーーーお話を聞いていると、「ライフリズムナビ+Dr.」を導入したら終わり、ではなく、レクリエーションなどと組み合わせてプログラムを調整したり、医師と連携したりすることで本領を発揮しているという印象をうけます。そうですね。せっかくのデータを持ち腐れにさせないように、いずれは当施設の主治医や「ライフリズムナビ+Dr.」の梶本先生といっしょにカンファレンスも行えればと思っています。業務内での運用ーーー「ライフリズムナビ+Dr.」を導入してから、業務負担は減りましたか?当施設では開設当初から「ライフリズムナビ+Dr.」を導入しているので、導入前後での比較はできません。ただスタッフからは、モニター上で睡眠の傾向や離床の状況が確認できるのはとても助かっていると聞きます。 各居室の様子が一覧形式で確認できる 私自身、夜勤で現場に入ることがありますが、「ライフリズムナビ+Dr.」があると安心しますね。当施設では通常2時間ごと、またお身体(熱がある等)の具合が悪い方の場合は30分ごとに訪室して状況を確認するのですが、細かい動きまでは実際に訪室しないとわかりません。しかし「ライフリズムナビ+Dr.」では「今、入居者様がどんな動きをしているか」をリアルタイムでアイコンで確認できるので、訪室していない間も安心なんです。 一覧画面はスマートフォンからも見ることができる また温度や湿度も見られるので、全部の部屋を回って確認する手間が省けます。紙ベースでのチェックは必要とはいえ、「ライフリズムナビ+Dr.」さえあれば完璧というわけではありません。「誰にいつ何をする」かを記載した状況シートは必須ですし、その他の介護記録は依然必要です。現状では、紙ベースでのチェックや管理と併用することでより質の高い介護が実現するのではないかと考えています。ーーー今後「ライフリズムナビ+Dr.」に求めることはありますか?睡眠グラフのデータがタイムリーに出てくるとよりよいですね。現状では、睡眠グラフのデータは翌日以降に出てきます。そのため、「昨日の夜はよく寝られなかったようだから、今日は不穏が出るかも知れない」という予測を立てるのはまだ難しい。これがタイムリーに出てくれば、予測をたてて介護に当たれるでしょう。編集部まとめ「うちの施設、介護度が改善しているんですよ」ーーそう話すホーム長・工藤氏自身、実際の現場で介護業務にあたっているといいます。介護度改善の裏には、「ライフリズムナビ+Dr.」をはじめとした介護ロボット、ICT機器の導入はもちろんのこと、それを持ち腐れにさせない意識の徹底があると、取材時に感じました。「機器を入れて終わり」ではなく、レクや食事内容と連携させながら、それぞれの効果を最大限に引き上げようとする不断の試みが、「よくする介護」につながっているのでしょう。

見守る側の負担も軽減したい。見守り支援ロボットKibiro(キビロ)|株式会社FRONTEOコミュニケーションズ

見守る側の負担も軽減したい。見守り支援ロボットKibiro(キビロ)|株式会社FRONTEOコミュニケーションズ

2017年12月、人工知能を活用したデジタルコミュニケーション事業を展開する株式会社FRONTEOコミュニケーションズが「見守りKibiro(キビロ)」を発売しました。同商品は、株式会社FRONTEOコミュニケーションズが展開するKibiroに見守り機能を追加した、見守り支援ロボットです。2018年にはKibiroのカメラ映像をリアルタイムで確認できる機能もリリースし、顔や様子を目で見ることでますます安心してご家族を見守ることができるようになりました。そんな「見守りKibiro」について、ロボット事業統括の江副滋氏に話を伺います。ロボット事業統括の江副滋氏に話を伺う見守りKibiroとは?オリジナル衣装のパーカーを着用した見守りKibiro(右)。法人では、ベストを着たKibiro(左)も選択可能(数量限定) ーーー見守りKibiroとはどのような商品ですか?離れて過ごすご家族を身近に感じながら毎日を楽しく過ごしていただくための「見守り支援ロボット」です。高齢のご家族など、見守りたいご家族のそばにKibiroを置いていただくと、離れた場所にいても専用アプリから生活の様子を確認したり、コミュニケーションをとることが可能になります。Kibiroがいることで、見守られる側はもちろん、見守る側の方も負担なく、日々安心して楽しく過ごせるようになる、そんなサービスです。主な機能は3つありますので、それぞれご説明します。1.基本コミュニケーション機能1つめがコミュニケーション機能です。コミュニケーション機能には、「元気?」「今日の天気は?」といった会話をKibiroと楽しんでいただける機能と、Kibiroを通して見守る側と見守られる側がメッセージを送り合う機能の2種類があります。見守る側がアプリに入力したテキストは、Kibiroが読み上げて見守られる側に届けられます。逆に見守られる側がKibiroに向かってしゃべったメッセージは、テキストメッセージとなって見守る側のアプリまで届けられます。リアルタイムのやりとりに加え、アプリから伝言を残すこともできます。伝言の読み上げはKibiroの近くに人がいるときにのみ行われるので、聞き逃す心配はありません。やってみましょう。 伝言があるから確認する? 確認する。 分かった、伝言を確認するねーーー”今日は取材だよ”。 伝言が確認されたかどうかはアプリで確認することもできますし、確認された場合は確認時刻が表示されるようになっています。また、Kibiroに固有名詞など言葉を覚えさせることで、よりスムーズでストレスフリーなやりとりができるようになります。2.行動アドバイス機能2つめは行動アドバイス機能です。これは、薬や通院、ご家族のイベントなどをあらかじめ登録しておくとKibiroがお知らせしてくれるリマインダー機能です。スケジュールの設定は、専用アプリから行います。毎日、毎週などの繰り返し設定も可能です。ちょうどスマートフォンのアラーム機能のようなイメージですね。設定の手間を減らすために、リマインダーにはテンプレートをご用意しています。テンプレートを使用すれば、「服薬」「通院」などのシチュエーションを選んで時間を設定するだけで、Kibiroがシチュエーションに合わせた通知を行ってくれます。3.見守り機能3つめは見守り機能です。見守り機能には、特定の条件下でアプリへプッシュ通知してくれる機能と、Kibiroについているカメラから映像を見ることができるカメラ機能、Kibiroの利用状況などのログを確認できる生活リズムの確認機能があります。特定の条件下でプッシュ通知プッシュ通知設定をしておけば、「何かあったらKibiroが教えてくれる」という安心感が生まれるので、より心に余裕をもって、ゆるやかに見守りすることができますよね。たとえば「伝言が再生されたら通知する」「Kibiroが声を認識したら通知する」といった設定が可能です。そうした通知を受け取った見守る側は、「伝言を聞いているってことは、無事家に帰ってきたんだな」といった判断をくだすこともできます。またKibiroは動体検知機能を備えているので、「朝8時~夜10時までの間で、8時間以上動きが確認できなかったら通知する」といった設定もできます。設定を組み合わせることで、異常を早めに察知したり、生活リズムの乱れに気づけたりします。さらに、ある特定のワードに反応してプッシュ通知する「家族コール設定」という設定もあります。これを使えば、メールや電話が苦手なお子様や高齢の方でも、Kibiroを通して音声だけで相手にコンタクトをとることができます。カメラ映像の確認2018年2月にリリースしたのは、Kbiroのおでこにあるカメラ映像を、専用アプリからリアルタイムで確認できる機能です。プライバシーを尊重するため、撮影は見守り対象となる方の承認を得てから開始されます。実際にやってみましょう。まずはアプリでカメラを立ち上げます。すると、Kibiroが撮影を開始してもよいかを訊ねます。 Kibiroのカメラで撮影します。よろしいでしょうか? OK。 了解です。今から撮影を開始します。 現状、アプリで確認できるのは映像のみで、音声は配信されません。Kibiroの首の角度を操作することで、カメラを上下左右に動かすこともできます。見守る負担を減らしたいーーー冒頭でもお話いただきましたが、とくにプッシュ通知設定などに見守る側の負担をできるだけ減らす工夫を感じます。そこにはとてもこだわっています。社会の高齢化にともない、見守り需要が拡大している一方で、それを負担に感じる見守り世代が増えてきています。しかし、今の見守り支援機器は「ちゃんと見守りができる」「コミュニケーションを円滑にする」という点では充分でも、「見守りの負担を減らす」という点があまり考慮されていないと感じます。見守りの負担には「定期的に連絡をしなければいけない」といった時間的・物理的な負担もありますが、「常に気を張っていないといけない」という精神的な負担もとても大きいはずです。私たちは、そうした精神的な負担を少しでも減らし、「何かあったときはKibiroから連絡がもらえる」という安心感を抱いていただくために、日々機能を更新しています。Kibiroがコミュニケーションのきっかけにーーー利用者の反響を教えてください。見守る側の負担軽減を重視していると同時に、見守られる側の使い勝手にもこだわっています。Kibiroには言葉を覚える機能がありますが、それを使って自分好みのKibiroに育てている方もいらっしゃいますね。またKibiroを設置したことで、家族間でのコミュニケーションが増えたというケースもあるようです。たとえば、行動アドバイス機能のために服薬時間や薬の種類などをお互いに把握しあうことで、これまでより相手の生活を身近に感じることにもつながったという声がありました。コンテンツの充実化で見守りをより楽しくーーー課題はありますか?音声認識機能はかなり向上していますが、人によっては話しかけるタイミングが取りづらいこともあるようです。Kibiroの場合は、目のLEDが青いときに音声認識をしますので、それを確認しつつ話しかけていただければと思います。また、現状、天気や占い、ニュースなどを用意していますが、もっと毎日を楽しんでいただいたり、アプリを見るきっかけとなるようなコンテンツを追加していきたいです。Kibiroとの会話や、アプリを見る機会が増えれば、ご家族の様子を確認するためのデータや機会も増えることになります。また、見たコンテンツを会話の種として、コミュニケーションそのものを増やすこともできるのではないでしょうか。これからも、Kibiroを通じてご家族がつながっていることをより多く実感していただけるよう、サービスの充実を図っていきたいと考えています。編集部まとめ高齢化の進行や地域包括ケアの拡大とともに 注目を集める見守りロボット。この「見守りKibiro 」もそんなロボットのうちの1つですが、他のロボットと異なるのは、「見守る側」の負担にまで着目して開発されている点です。取材をしてみると、ちょっとした設定や細かい機能まで、見守る側の負担軽減に配慮されていることが分かりました。 「見守り」は24時間休みなく行われるものというイメージがありますが、それでは高齢者の安全は守れても見守る側の「心のゆとり」は守れません。「見守りKibiro 」は、「負担なく見守りしたい」と考えている人におすすめのロボットでした。商品詳細 名称 Kibiro(キビロ) サイズ 高さ約28.5cm、幅14cm、奥行き16cm 重さ 約800g 使用環境 ・WiFi(無線LAN)でのインターネット接続環境・スマートフォン/タブレットが使用できる環境 専用アプリ対応OS iOS9.1以降、Andoroid5.0以降 価格 本体価格 99,800円(税抜) サービス利用料 12,000円(税抜)(※月額利用料1,000円×12ヶ月分)

実証実験で転倒がゼロに!「ベッド見守り支援ソリューション」|NECネッツエスアイ株式会社・トーテックアメニティ株式会社

実証実験で転倒がゼロに!「ベッド見守り支援ソリューション」|NECネッツエスアイ株式会社・トーテックアメニティ株式会社

2018年01月、NECネッツエスアイ株式会社はトーテックアメニティ株式会社の「見守りライフ」を導入からメンテナンスまでワンストップで提供する「ベッド見守り支援ソリューション」の販売を開始すると発表しました。「見守りライフ」とは、介護ベッドに取り付ける荷重センサによってさまざまなデータを取得し、離床をお知らせしたり、生活リズムの見える化などを行う介護ロボット。実証試験の結果から明らかになった効果は?両社が語る「ロボットとスタッフの共存」に必要なものとは?そんな気になる疑問を、両社に直接聞いてきました! トーテックアメニティ社(左2名)とNECネッツエスアイ社(右3名)の両社に話を伺う「ベッド見守り支援ソリューション」とは?ーーーまずは「見守りライフ」および「ベッド見守り支援ソリューション」でできることを教えてください。 主な機能は、離床検知機能、健康見守り機能、同時見守り機能、メール配信機能の4つです。それぞれご説明します。 離床の兆しをナースコールでお知らせNECネッツエスアイ:1つめの離床検知機能とは、離床を事前に察知し、お知らせする機能です。離床前の「動き出し」や「起き上がり」といった動作を検知し、ベッド上の利用者が完全に離床する前にナースコールで通知します。生活リズムを見える化NECネッツエスアイ:2つめは健康見守り機能です。これは、睡眠・体重・脈拍・呼吸(※)などのデータをとり、生活リズムを見える化する機能です。 ※脈拍・呼吸(バイタル)データは参考値 特徴は、 対象者の情報/状況を24時間データで見える化 データ化しているためスタッフ間の情報共有が容易 の2点です。これらにより質の高いケアサービスの提供ができると考えています。ーーーたとえばどのようなことができるのでしょうか?たとえば、眠れないという入居者様に睡眠導入剤を投薬している場合、その薬が本当に効いているかどうかを睡眠データから確認することが可能です。また、4日以上のショートステイを希望される入居様に対してはケアプランの作成が必要となりますが、このケアプランを作るために1週間くらい入居者様の様子見をするという話を聞きます。ベッド見守り支援ソリューションを活用すれば正確なデータに基づき、その方にあったケアプランをより早く作成することもできるはずです。最大40床を一覧で確認|施設の見守りを効率化 3つめは同時見守り機能です。最大40床まで同時に確認することができます。 トーテックアメニティ: ある施設では20床に当製品を導入いただいていますが、夜間にその見守り画面を見ると画面全体が青(=睡眠を表す色)になっているので、ひと目で「異常なし」ということが確認できるのです。このように、同時に見守りできるというのは効率化にもつながりますし、巡回に行っていない間のスタッフの安心にもつながります。 ベッド上の状態を知らせるアイコンは色ごとに分けられているメール配信機能トーテックアメニティ:4つめがメール配信機能です。こちらは主に「在宅介護向け」としてご利用されるお客様へのサービスですが、就寝時刻や睡眠時間等を決まった時間にメールでお届けする定期配信機能と、いつもと違うことが起きたときにメールを送る機能の2種類あります。 定期配信メールの一例後者では、たとえば「いつもは7時に起きるのに、今日に限って8時になっても起きてこない」あるいは「夜中にトイレに行って1時間も帰ってこない」など、ふだんと違った様子を察知したときにメールを送ります。これにより、離れて暮らす家族の異変を察知し、様子を見に行ったりするなど、予防や対策を行うことが可能となります。「見守りライフ」を在宅でご活用いただいている例はまだまだ少ないですが、今後はご家族だけでなく自治体や介護事業所などを巻き込んだ見守り体制の構築に、当製品が貢献できればと考えています。トーテックアメニティ社の「見守りライフ」をNECネッツエスアイ社がワンストップ提供ーーー今回の「ベッド見守り支援ソリューション」は、トーテックアメニティ社の「見守りライフ」を活用してNECネッツエスアイ社がサービス展開していますね。NECネッツエスアイ:弊社の役割は、介護事業所に対し「見守りライフ」の導入から運用、メンテナンスまでをワンストップで、トータルソリューションとして提供することです。「見守りライフ」で施設の課題を解決していただき、施設そのものの価値を高めるお手伝いをしたいと考えています。プライバシーにも配慮しながら見守りできる 見守りに使用するのはベッドの脚にとりつける荷重センサとベッド裏にとりつけるバイタルセンサだーーー御社自身が映像監視ビジネスも行っていますが、なぜ今回見守り機器として「見守りライフ」を活用することにしたのでしょうか?弊社が得意とするカメラを用いた顔認証システムは、入居者様が監視されていると感じてしまう懸念もあり、プライバシーの側面で導入のハードルが高いことがあげられます。カメラを使用せずに見守る方法を模索していたときに「見守りライフ」と出会い、いっしょにソリューションをご提供することになりました。すでに20施設以上の導入実績もトーテックアメニティ:弊社は「見守りライフ」の開発を担当しています。主にソフトウェア開発、とくに見守り画面の見せ方やクラウドシステムの構築などが中心です。これまでに開発だけでなく販売も行っていたので、すでに「見守りライフ」の導入事例は20施設以上あります。実証試験でわかった驚きの効果とは?ーーー「ベッド見守り支援ソリューション」発売に先がけて、特養にて実証試験を行なったと聞きました。その結果について教えてください。NECネッツエスアイ:実証試験は、特別養護老人ホーム「ニューバード」とそこに入居されている4名にご協力いただき、2017年10月~12月に実施しました。結果的に、それまで多い時には月4回ほど起こっていた転倒をゼロにすることができました。くわしくご説明します。転倒リスクを早めの介助で防ぐNECネッツエスアイ:効果が出たのは、4名のうち「ベッド見守り支援ソリューション」とナースコール連携をしていた2名です。そのうち1名は要介護度3程度の方で、事前調査では夜中のトイレの時間に転倒が多いということが分かっていました。実証試験前は月に3~4回ほど転倒していたのですが、実証試験中は「ベッド見守り支援ソリューション」が離床をナースコールで即座に知らせるため、スタッフがトイレまで介助を行うことで、転倒回数をゼロにすることができたのです。ベッドからのズレ落ちもゼロにNECネッツエスアイ:もう1名は要介護5の方です。事前調査では、ベッドの柵から足がはみ出てしばしばベッドから落ちてしまうことが分かっていました。月に1~2回ほど落ちてしまうことがあるため、施設側ではベッド下に衝撃を抑えるマットを敷くなどの対策をとっていたようです。そこで実証試験を行った結果、そうしたずれ落ちが2ヶ月間はゼロでした。こうした結果から、「ベッド見守り支援ソリューション」が離床通知機器として充分な働きをすることが実証されたといえます。“生活リズムの見える化”がもたらした変化ーーー「ベッド見守り支援ソリューション」の“生活リズムの見える化”に関してはいかがですか?何か効果や反響はありましたか?トーテックアメニティ:“生活リズムの見える化”ーー「健康見守り機能」の反響としては、こんなエピソードがあります。認知性の方は、よく眠れなかった日の翌朝、「不穏(ふおん)」とよばれる行動を起こされることがあります。不穏は場合によって暴れるなどのリスクにつながるおそれがあるので、スタッフ同士で事前に把握しておくことが重要です。しかし、よく眠れていないのに「眠れた」と答えるなど、ご本人への確認だけでは充分でないことがしばしばでした。そんなときに睡眠データを事前に確認し、スタッフ同士で共有・引き継ぎをしっかりすることで、ご利用者様の不穏行動を事前に気にかけたり、防いだりすることができたのです。実際に、そのように睡眠データを活用していると、ある施設から聞いています。NECネッツエスアイ:睡眠データに限らず、「健康見守り機能」で取得したデータの共有は、ケアプラン作成時にも役立っているというお声もいただいています。生活リズムを見ながら話し合うことができるので、議論の質が高まったそうです。介護スタッフと見守りロボットの共存のためにーーー平成30年度の介護報酬改定では、見守り支援ロボットを夜勤職員の代わりとして認めるという改定がなされそうです。見守り支援ロボットと介護スタッフをはじめとする人間がうまく共存していくには、何が必要だと考えますか?NECネッツエスアイ:1つ目は人間と介護ロボットの分業化ですね。「ベッド見守り支援ソリューション」を導入したある施設長からは、「“目”を使うところは人間では限界がある。そういう部分はセンサに頼っていきたい」と話していました。「見続ける」「記録し続ける」のは、見守り支援ロボットだからこそできること。その点をうまくオペレーションに取り入れていただければと思います。2つ目は、我々のような立場のSI’er(システムインテグレーター)がスタッフと介護ロボットを仲立ちすることだと考えています。介護現場で働くスタッフの方々に、使い方やメリットなどを納得がいくまでご説明するのが我々の使命です。将来的には、介護ロボットがどの現場にもありふれたものになり、介護スタッフの負担が軽減されるとともに、利用者もその恩恵を享受できるような社会になってほしいと思っています。トーテックアメニティ:介護ロボットときくと、つい介護スタッフの方の負担軽減を第一に考えてしまいがちです。しかし大事なのは、介護をうける方にどのようなメリットがあるのかという点だと考えています。介護スタッフの負担軽減はもちろん、被介護者にとってのメリットという視点もあわせ持つことで、介護ロボットはより広く認知され、受け入れられていくのではないでしょうか。編集部まとめ 離床通知はもちろん、生活リズムの見える化までできる「ベッド見守り支援ソリューション」。設置はほぼ全ての介護ベッドにメインの荷重センサを取り付けるだけなので、離床マットの入れ替えとして重宝されているというのもうなずけます。ナースコールとの連携など、既存のシステムに追加する形で導入できるのも大きな魅力のひとつでしょう。しかし、真価を発揮するのはより大規模に導入したとき。介護ロボだからこそできる「一気に見守り」を支えるNECネッツエスアイ社のサポート力にも期待できそうです。 コメントお名前(ニックネーム):鼻沢耳男 コメント内容:私も以前、介護施設(グループホームが多い)で働いていて、夜勤の際は軽く音が聞こえた際にも念のため確認に行ってました。寝返りであればいいのですが、柵を越えて落下の危険性があるならば、素早く対応出来て良いのではないかと思います。 ただ、最初はコストがかかって浸透しにくいのではないかと思います。高くない入所費用でも利用できる様になれば、多くの施設で使われる様になると思います。

医師ならではの着眼点で「まさか」の予兆を見える化「ライフリズムナビ+Dr.」|エコナビスタ株式会社

医師ならではの着眼点で「まさか」の予兆を見える化「ライフリズムナビ+Dr.」|エコナビスタ株式会社

「リアルタイムの見守りは、できて当たり前」。そう話すのは、今回インタビューした東京疲労・睡眠クリニック 院長の梶本修身氏。「ライフリズムナビ+Dr.」は、リアルタイムの見守りにプラスして、日々の健康状態を見える化し、変化の予兆をいち早く捉えることに力を入れた“次世代見守りロボット”です。見守りロボットに「予防医学」の考え方を取り入れた背景には、介護療養型医療施設に医師として勤めていた時代の“ある気づき”がありました。医師だからこその着眼点で開発された「ライフリズムナビ+Dr.」の開発秘話から伺います。 東京疲労・睡眠クリニック 院長の梶本修身氏導入事例をみるライフリズムナビ+Dr.で訪室していない間も安心|グランフォレスト鷺宮の活用事例 患者の急変は、本当は「急」変じゃないーーー「ライフリズムナビ+Dr.」は、大阪市立大学医学部疲労医学講座との共同開発ですね。まずは特任教授でもある梶本氏に、開発の背景をお聞きしたいのですが。僕は以前、老人病院(介護療養型医療施設)に10年ほど医師として勤めていた経験があります。その10年の間に、高齢者が夜中に突然亡くなるというケースに立ち会うことが何度もありました。我々医師は、夜中等に体調が急激に変わることを「急変」と呼んでいます。しかし看護師や介護士によくよく話を聞くと、実は2~3日前や1週間ほど前からちょっとした変化が起きていたと判明することがよくあったんです。そうした経験から、医師から見ると「急変」でも、実は「急」に起こった変化ではないことが多いのではないかと思うようになりました。つまり、小さな変化を急変の予兆として見逃さず早めに対処することで、急変を防ぐことができるのではないかと考えたのです。そこで、介護士や看護師が感覚的に気づくような変化を、もっと正確に・速やかに吸い上げることができるシステムを開発することにしました。それが「ライフリズムナビ+Dr.」です。高齢者の体調は、標準値とくらべても意味がない「ライフリズムナビ+Dr.」がこれまでの見守り機器と大きく異なる点は、「事故や急変が起こる前に防ぐ」ところにあります。そのために我々が重視したのは、ご利用者様の過去の状態をモニタリングして現在の状態と比較し、微妙な変化を察知するということです。ここで重要なのは、自身の「過去の状態」と「現在の状態」を比較するという点。一般的に、健康状態を比較するときの対象は性別・年代別の「正常値」ですが、実は高齢者に関してはこれは当てはまりません。70歳を超えると正常値と呼べるものはほとんどなく、たとえば睡眠時間ひとつでも個々人によって最適な時間が異なるんです。だからこそ、正常値との比較ではなく、あくまでその方の正常な状態との比較で変化を見ていくべきなのですが、開発当時はそのような見守り機器は一つもありませんでした。我々はそこにフォーカスし、微妙な変化が起こった段階でアラートを鳴らす仕組みを作ろうと決めました。「ライフリズムナビ+Dr.」とは?ーーー「ライフリズムナビ+Dr.」のシステムについて、あらためて教えてください。「ライフリズムナビ+Dr.」は、先ほどから申し上げているとおり、予兆を見える化する健康見守りサービスです。3種類のセンサーでデータを取得、誤報も減らす「ライフリズムナビ+Dr.」では、3種類のセンサーから、それぞれ睡眠データ、温湿度データ、活動量データを取得しています。このデータにもとづいて、ベッド上の動きや部屋の状況をリアルタイムで表示・通知してくれます。 PCやスマホですべての居室を一覧で見渡せる睡眠データは、マットレスの下に敷くマット式センサーから取得しています。これによりベッド上での動きはもちろん、睡眠の深度や無呼吸・途中覚醒などもわかります。異常時にはリアルタイムで通知します。活動量データは人感センサーから取得しています。ドアに取りつけることで開け閉めを通知させたり、トイレに取りつけることで生活リズムを見える化させたりできます。また、動体検知機能で活動量をとることもできます。人感センサーと睡眠データ用のマットセンサーを連携させて、「ベッドで寝ているときにドアが開いても通知しない」という細かい設定をすることで、対象者以外が部屋に出入りした場合にはアラートが鳴らないようにしています。こうして2種類以上のセンサーを組み合わせて使うことで誤報を減らしたことも、こだわりのひとつです。医師からの健康アドバイス付きレポート取得したデータはクラウド上にあげられますが、カルテや個人情報と同じように当クリニックで厳重に取り扱っています。 月に一度のレポートには、月単位の変化とアドバイスが記録されている 月に一度、そのデータを当クリニックで解析し、健康アドバイスを記載した「健康レポート」を提出しています。このレポートから、日々の微妙な変化や急変の予兆、またそれを防ぐためのアドバイスをご確認いただけます。この健康レポート機能を評価いただいて「ライフリズムナビ+Dr.」の導入を決めたという施設もありますよ。詳細なデータを一つ一つ解析していくのはすごく手間がかかりますし、一般の医療機関に頼むとおそらくそれなりの料金が発生すると思います。正直割りに合ってない(笑)。当クリニックと「ライフリズムナビ+Dr.」が連携しているからこそできることですね。リアルタイムの見守りは“当たり前”。未然に防ぐ工夫が鍵ーーーリアルタイムの見守りよりも、月一のレポートなどで「予兆」がわかる点を評価して導入している施設のほうが多いのでしょうか?我々は、リアルタイムの見守りができるというは見守り機器として「できて当たり前」のことだと考えています。ですから、リアルタイムの見守りにももちろん力を入れています。たとえば、「ライフリズムナビ+Dr.」ではベッドから完全に立ち上がった状態からおよそ5~7秒程度で通知されますが、これは他社製品とくらべてもかなり早く、離床通知機器としての信頼度も高いと言っていただいています。「見守り」というからには、事故が起こってから知らせるのではおそすぎる。そうではなく、事故が起こる前に知らせることが本来の「見守り」のはずです。それを医療体制でバックアップしているというのが、「ライフリズムナビ+Dr.」の最大の強みだといえるでしょう。今後はAIで解析も?より正確な「予兆」発見へーーー今後の展開について教えてください。現在は実質的に僕が行っている解析を、今後はAIで行えないかと研究開発を進めています。データや事例を積み上げていって、どういった場合にどのようなアドバイスをすべきなのかAIが正確に予測できるようになれば、いずれは医者でも気づかない部分をAIが指摘するようになるかもしれません。ーーーやはり予兆の発見が重要なのですね。はい。僕の父は6年ほど前に認知症になり、行方不明になったのち約3ヶ月後に遺体で発見されました。そのときも父親には何かしらの兆候があったはずなのに、それを誰も見ていなかったんですね。我々はそうした事態が少しでも減らせるように、今後も改良・改善を進めていきたいと考えています。編集部まとめ自身の医師としての経験や両親の介護経験から生まれた「ライフリズムナビ+Dr.」。”急変”という医師ならではの着眼点で、どの見守りロボットよりも早い段階で利用者の異変を知らせてくれます。「リアルタイムの見守りは、できて当たり前」という冒頭の強い言葉に表されているように、「まさか」を見える化しつつ、リアルタイム見守りにも手を抜いていません。単なる離床センサーではなく、日常から利用者を守る新しいロボットを探している人に、「ライフリズムナビ+Dr.」はおすすめです。 ライフリズムナビ+Dr.の導入事例をみるライフリズムナビ+Dr.で訪室していない間も安心|グランフォレスト鷺宮の活用事例 

ユーザ検証と導入支援で見えてきた「ここくま」の可能性に迫る|BCC株式会社

ユーザ検証と導入支援で見えてきた「ここくま」の可能性に迫る|BCC株式会社

「ここくま」は一見かわいいテディベアですが、実はメッセージが送りあえる新しいコミュニケーションツールです。株式会社NTTドコモが全体統括を行い開発された「ここくま」に、新たにおはなし機能が追加されました。その検証と導入支援を行っているのが、「介護レクリエーション」の専門家・BCC株式会社 です。今回は、おはなし機能の検証と導入支援を中心に、ここくまを担当したBCC株式会社 スマイル・プラスカンパニーの青木氏に話を聞きました。 プロジェクトパートナーの青木佑太氏に話を伺う介護レクリエーションの専門家、 BCC スマイル・プラスカンパニーとはーーー御社の事業内容について教えてください。当社は2002年に設立した会社です。設立当初は主にIT業界の営業支援をしており、社名も営業創業株式会社としていました。10周年にあたる2012年、スマイルプラス株式会社を買収し、介護業界へも事業を広げていきます。昨年の9月には、BCCホールディングス、スマイル・プラス、そして営業創業の3社が統合し、BCC株式会社となりました。ーーーありがとうございます。介護事業を展開しているスマイル・プラスカンパニーについて教えてください。スマイル・プラス株式会社では、もともと「介護レク広場」というWEBサイトを運営していました。介護現場のレクリエーション用クイズなどを、会員の方が無料でお使いいただけるサイトです。このWEBサイトを発端に、介護レクリエーションの啓蒙や人材育成を図りたいという思いから、「レクリエーション介護士」という資格制度の創設や、介護施設とレクリエーション介護士をつなぐ「介護レクワーク」という求人サイトの運営も行うようになりました。同時に、介護レクリエーションを通して得た介護施設とのコネクションを活かして、介護業界に参入したいと考えている企業と介護業界を結びつける、コンサルティングおよびマッチング支援も行っています。 家族をつなぐ新しいコミュニケーションツール|ここくまとは?ーーー今回も、御社が「ここくま」と介護施設の間をつなぐ役割を担っていらっしゃいますね。ここからは「ここくま」について話を伺っていきます。まず「ここくま」とはどのような商品なのでしょうか?「ここくま」は、株式会社NTTドコモがプロジェクト統括をしている、離れて暮らす家族をつなぐための、新しいコミュニケーションツールです。機能としては、ボイスメッセージ機能、おはなし機能、見守り機能の3つがあります。実際に試してみましょう。実際にここくまでコミュニケーションしてみるボイスメッセージ機能ボイスメッセージ機能には、受信と送信の2つがあります。家族がスマートフォンにインストールした専用アプリからメッセージを送ると、ここくまが代わりにしゃべってくれるのが受信機能です。逆に、ここくまにむけて録音したボイスメッセージが家族のスマートフォンに届くのが送信機能です。試しにアプリからメッセージを送ってみますね。 新しいメッセージが届いたよ。ここで右手のボタンをワンタッチおしていただくと、メッセージが再生されます。 1件の聞いていないメッセージがあるよ。ーー“おはよう”。実際に再生していただくと、LINEといっしょでアプリ側では既読がつきます。 ここくまから送信する場合は、左手にある録音ボタンを押して話しかけます。そうすると、録音データがアプリに届き、音声メッセージをご家族が聞くことができます。 手足を優しくプッシュすることで操作が可能ゆるい見守り機能ここくま本体には、人感センサーが搭載されています。センサーが近くに人がいることを感知するので、近くにいた時間帯やここくま機能を利用した時間帯など家族の携帯電話から確認することができます。おはなし機能ここくまは天気や季節の話題などを話して、寂しさを和らげたり癒やしを与えたりします。音声認識機能から相手の言っていることを理解し、それに合わせたシナリオに沿って返事をすることもできます。おはなし機能はサーバを経由しているため、日々アップデートしてバリエーションを増やしています。おはなし機能の検証で分かったことーーー御社は介護現場における人脈を活かしたおはなし機能の検証と導入支援を担当されています。どのような検証をされたのですか?この度、NTTドコモから実証検証の協力依頼を頂きまして、全国の通所介護施設、有料老人ホーム、入所事業所など7施設で実施しました。検証した内容は主に2点あります。1点目は、ここくまの「おはなし機能」でどのようなセリフや話しかけ方だと高齢者に喜んでもらえるかいう点。2点目は、介護事業所でここくまがどのような形で役立つかここくまの機能が利用者の方にどのような影響をもたらすかという点です。1点目にかんしては、ふだんから当社と関係性が強いレクリエーション介護士の方にご協力いただいたお陰で、ご利用者の方もリラックスしてここくまを体験できたことで、ナマの声をひろうことができました。また利用者の方だけでなく、入居者のご家族の意見を聞くことができました。2点目にかんしては、1ヶ月間にわたって利用者の方の健康状態や精神面での変化を検証しました。その結果、利用者同士が集まって、ここくまをきっかけに会話が生まれるだけでなく、それをきっかけに絆が深まり、今では高齢者同士で助け合いが起きているという様子が見られるようになったと喜んでいただいています。ここくまの可能性~介護現場での活用方法~ーーー導入支援もご担当されている御社として、今後「ここくま」はどういった活用法が期待できるとお考えですか?冒頭で申し上げたとおり、ここくまは遠く離れた家族をつなぐという目的で開発されたコミュニケーションロボットです。お一人暮らしの高齢者の方には、家族に会いたいけれど迷惑はかけたくないという思いを持ってらっしゃる方も少なくありませんが、ここくまがあれば好きな時間にメッセージが送りあえるだけでなく、おはなし機能によって一人暮らしのさみしさもまぎらわすことができます。ご家族からは、利用者の方の音声が聞けるので、声から元気かどうかを判断できると好評をいただいています。施設にいながら、いつでも家族とコミュニケーションがとれるそれを踏まえてNTTドコモとして今後模索していきたいと考えているのが、介護施設での活用です。介護施設でも、面会に来てほしいけど家族に遠慮をしてしまうというご利用者様は多くいらっしゃいます。そうしたご家族にむけてここくまを一台部屋に置いていただき、いつでも家族とコミュニケーションが取れるという環境づくりができればと思っています。実際に、そうした活用法を取っている有料老人ホームもすでにあります。もう1つが、デイサービスとサービス利用者の方をつなぐという活用法です。デイサービスを利用している方のご自宅にここくまを置いておけば、デイサービスの時間以外でも安否の確認がとれますし、ここくまをとおした何気ない会話から「今日もちゃんとデイサービスに行こう」と思っていただけるかもしれません。そうなるとデイサービス側も、ここくまによって利用率が上がるというメリットがあります。送迎時の業務連絡にもお使いいただけると思いますし、活用方法はこれからどんどん広がっていくだろうと考えています。 ここくまの向こう側に、家族が見えてほしいーーー最後にメッセージをお願いします。ここくまの向こう側に家族が見えるような、そんな存在であってほしいと願っています。ここくまのおはなし機能は、今後もどんどん進化していく予定です。そんなここくまの成長にご期待いただき、ぜひ可愛がってあげてください。編集部まとめ取材の間にも、「そういえばこういう使い方もできるかもしれない」「こう使うと喜ばれそうだ」というアイディアがどんどん出てくるのを目の当たりにしました。介護ロボットは、どんなにスペックが高くても使いこなせなければ意味がありませんが、取材を終えた後には、ここくまが生活の一部となっている未来を想像することができました。 「介護レクリエーション」で培ったコネクションと知見を活かし、新しい活用法を模索することでここくまの可能性を広げているスマイル・プラスカンパニーに、今後も要注目です。

自らがお世話する存在へ。赤ちゃん型ぬいぐるみロボット「こんにちは赤ちゃん」|トレンドマスター株式会社

自らがお世話する存在へ。赤ちゃん型ぬいぐるみロボット「こんにちは赤ちゃん」|トレンドマスター株式会社

2017年10月、経済産業省が介護ロボットの 「重点開発分野」を新たに追加したと発表 しました。その中のひとつに、「コミュニケーションロボット」があります。にわかに盛り上がりを見せるコミュニケーションロボット業界ですが、これまでにも 「なでなでねこちゃん」 などの親しみやすいコミュニケーションロボットの開発を行ってきたトレンドマスター株式会社が、新たに赤ちゃん型のコミュニケーションロボットを発売しました。すでに「かわさき基準」の認証に向けた効果検証も行っているという「こんにちは赤ちゃん」について、代表の中田氏にインタビューしていきます。トレンドマスター株式会社代表取締役社長の中田氏に話を伺う「こんにちは赤ちゃん」 とは?2017年10月28日に新発売した「こんにちは赤ちゃん」ーーー「こんにちは赤ちゃん」とはどのような製品ですか? こんにちは赤ちゃんは、「赤ちゃんと暮らす幸せ」を基本コンセプトに据えて、1歳児をモチーフに開発した、新しいコミュニケーションロボットです。音センサーと振動センサーを内蔵していますので、あやしたり話しかけたりすると1歳児の言葉で返事をします。とはいえ1歳児なので、正確な言葉にはなっていません。その不明確さが、いかにも1歳児の赤ちゃんを表現しています。可愛い外観のぬいぐるみ本体の中に、脱着可能のセンサーユニットが入っていますが、それを取り外すとぬいぐるみや服は洗えますので、清潔な状況を保つことができます。ご年配の方は、アクティブな方も介護が必要な方も、ややもすると孤立しがちです。こんにちは赤ちゃんと暮らすことで、子育てをしていた活き活きとした時代を思いおこし、心の安定とコミュニケーションの促進を図れるロボットをめざしました。ーーー開発の背景やきっかけを教えてください。 高齢者福祉施設に入居されている女性の方の多くは、人形をお持ちの方が目立ちます。人形を抱くことで、ふだんお世話や保護される側の高齢者の方が保護する側となるため、心の安定につながるのではと考えたのです。しかしながら既存の人形の多くは、重い、洗えない、あるいは高額などの理由で、気軽に購入することが難しいと感じていました。そこで、それらを改善した商品開発を目指しました。こんにちは赤ちゃんの“5つのこだわり”ーーー開発中に特に気をつけたこと・こだわりはなんですか? 開発上のキーワードは、5点です。可愛い・簡単・リアリティー・清潔・安価です。「可愛さ」という点では、ぬいぐるみのデザインに加え、肌触りや抱き心地・ドレスのデザインにもこだわりました。見た目だけでなく、使っても総合的に「可愛い赤ちゃん」ができたと自負しています。手や顔はさらりとした肌触りで、服はより丈夫な生地でできている「簡単さ」では、他社のコミュニケーションロボットと比較しても圧倒的に操作が簡単にできるよう、シンプルさにこだわりました。「こんにちは赤ちゃん」では電池を入れてスイッチを入れるだけで良く、何か設定をしたりボタンを押したり、決まった言葉を入力したり、Webに接続したりする必要が一切ありません。「リアリティー」では、特に音声にこだわりました。本当の1歳児の声を録音し、可愛い言葉(喃語)を抽出しました。また、それらをあやし方に対応した配列で並べています。言葉の中には、ご機嫌な状態・ぐずった状態など、感情も含まれています。放置すると1分ほどぐずって寝ますし、抱き起すと自動的に再起動します。「清潔さ」にもこだわりました。従来は、常に人形といると、汚れて感染症の原因になることもありましたが、センサーユニットを外せば、すべて洗える素材と構造にしました。洗浄後の再使用の場合は、十分乾いているか確認してお使いいただきたく思います。服はマジックテープ式になっており、簡単に着脱可能だ「安価」こそ、最大にこだわったポイントです。一人でも多くの方に「赤ちゃんと暮らす幸せ」を感じていただくためには、他社と同様の価格設定では、高すぎて手が出ないと思いました。そこで、音声認識機能・AI機能・通信機能など、コストが上がる要因は開発段階ですべて削り落としました。施設にご入居の方のおこずかいで購入できる、8000円(税別)でご提供します。新たなターゲットは“子育て経験のある女性”ーーー前回の「なでなでねこちゃん」での実証試験結果を踏まえ、意識されたことはありますか?   昨年の「なでなでねこちゃん」「ワンちゃん」を踏まえ、「こんにちは赤ちゃん」は、その延長線上に位置づけています。「なでなでねこちゃんシリーズ」ならびに「なでなでワンちゃん」は、AMED、テクノエイド協会にてそれぞれ実証実験を行いました。そこで分かったことは、あたりまえの事ですが、「猫好きの方には“ねこちゃん”を、犬好きの方には“ワンちゃん”をお使いいただくと良い」ということです。今回は、ターゲットに「子育て経験のある女性」を想定して “赤ちゃん”を取り上げました。「こんにちは赤ちゃん 」も来月12月からテクノエイド協会にて実証調査を行うことになりましたので、具体的にどのような効果があるのか検証したいと考えています。すでに効果検証も実施中ーーー利用者の声・外部の評価・反響にはどんなものがありますか? 発売して間もないですが、少しずつ反響をいただいています。そのでも代表的なコメントをご紹介します。80歳代の認知症の女性は、若いころから人形が好きで、着せ替え人形やぬいぐるみ多数に囲まれて暮らしていらっしゃいました。その方に「こんにちは赤ちゃん」をお使いいただいたところ、一番のお気に入りとなり、毎日一緒に暮らしていただいているとのことです。ご本人からは、「ぬいぐるみの軽さと抱き心地や、話しかけると返事をしてくれるところが良い」とおっしゃっていただきました。外部の評価としては、現在かわさき基準の認証に向けて、認知症ネットワーク・発達障害の方への検証を実施している最中です。また、テクノエイド協会によるマッチングにて、高齢者福祉施設の東京聖新会でも 20人規模の検証を実施する予定です。低単価でシンプル、扱いやすいコミュニケーションロボットをめざしてーーー介護や福祉の現場で悩まれている介護家族や介護職員の方に対してメッセージをお願いします。 弊社は、「家族の幸せを創り出す」ことを会社の理念とし、高齢者や介護職員の方、ご家族の皆さまが、今よりも少しだけ幸せを感じていただけることを、継続的にご提案しております。この度、厚労省様の重点分野に、見守り及びコミュニケーションロボットが追加されました。通信やAIを搭載した、高度で高価格なロボットが脚光を浴びています。弊社は、低単価でシンプル、高齢者の方や介護職員の方に扱いやすいコミュニケーションロボットの開発を継続して参ります。高度で高価格なロボットを導入される前に、「こんにちは赤ちゃん」や「なでなでねこちゃん」を使ってみてください。きっと、幸せを感じていただけると思います。編集部まとめ前回の 「なでなでねこちゃん」の取材 では、「おもちゃ屋ならではの身軽さで、今後も人の役に立つものを作りたい」と話した中田氏。今回は「子育て経験のある女性」をターゲットに、やはり親しみやすいぬいぐるみ型のコミュニケーションロボットを発売しました。1万円を切る介護ロボットは、まだまだ多くありません。そんななか、手に入れやすい価格帯での提供を続けるトレンドマスター株式会社に、今後も期待が集まります。 発売予定日 2017年10月28日 売価(各種) 8,000円(税込8,640円) 商品サイズ W285×H380×D120 電池 単4アルカリ乾電池×2本(別売) 電池寿命 連続6時間 

しっぽがあなたをいやしてくれる。クッション型セラピーロボット「Qoobo(クーボ)」|ユカイ工学株式会社

しっぽがあなたをいやしてくれる。クッション型セラピーロボット「Qoobo(クーボ)」|ユカイ工学株式会社

「かわいい!」「ほしい!」――今、ネットで大反響のロボットがあります。それが、ユカイ工学株式会社のクッション型セラピーロボット「Qoobo(クーボ)」です。ユカイ工学は、家族をつなぐコミュニケーションロボット「BOCCO(ボッコ)」)などのユニークなロボット開発で有名なロボティクスベンチャー。今回は、クラウドファンディング開始から1週間も待たずに目標額を達成した「Qoobo(クーボ)」の魅力を、デザインを担当した高岡氏に伺いました。 Qoobo(クーボ)のコンセプトデザインを担当した高岡氏に話を伺う。しっぽが癒やし。クッション型セラピーロボット「Qoobo(クーボ)」とは?ーーークッション型セラピーロボット「Qoobo(クーボ)」とはどのような商品なのでしょうか?「Qoobo(クーボ)」は、犬や猫などのペットの代わりとしていやしを感じていただく、クッション型のセラピーロボットです。仕事が忙しいとか動物にアレルギーがあるなど、動物を飼いたくても飼えないご家庭の方に特にお使いいただきたいと思って開発しました。ーーー一番の特徴は、しっぽはあるのに手足や顔がないという点ですが、なぜこうした形になったのでしょうか?犬や猫は、言葉をしゃべるわけではないのになんとなく感情が伝わってきますよね。それには表情という要素もありますが、なにより“しっぽ”という存在が大きいと思っています。だから、「しっぽだけでもコミュニケーションがとれるんじゃないか?」と考えてしっぽに着目したんです。また、あえて顔や手足をつけないことで、使う人それぞれの好きな姿かたちを想像してもらえる、という利点もあります。日本画は余白を残すことで観る人に想像を促しますが、それと同様に、クーボがどのような動物なのかという部分を、お使いいただく方に委ねたいなと思ったんです。犬派・猫派とか、どんな顔かなどは好みが分かれがちなところですが、顔がついていなければ分かれようがないというか(笑)。だからこそ、どなたにでも親しんでいただけるものになったのだと思っています。しっぽの動きの秘密は加速度センサーーー「Qoobo(クーボ)」の機能について教えてください。「Qoobo(クーボ)」にはオン・オフスイッチがついているだけで、あとはとくに操作の必要がありません。電源をオンにした状態でQoobo(クーボ)をゆっくりなでると、ゆっくりしっぽをふります。早めになでると元気にふってくれます。 なでる速度によって、しっぽのふり具合が変わる。 多くのロボットは、話しかけたり触ったりしてもなかなか反応が返ってこずそれにストレスを感じる方もいらっしゃるかと思いますが、Qoobo(クーボ)はすぐに返事(=しっぽの動き)を返すことができます。ーーー動きのパターンはどれくらいあるのでしょうか?まだ開発段階なので、非常にシンプルな動きのみとなっています。しっぽは、Qoobo(クーボ)本体に搭載されている加速度センサーによって動いているのですが、今後は触られていなくても何となく気まぐれに動くとか、ちょっとしたイベントのような面白い動きも追加していければと考えています。自分の「こんなのあったらいいな」を形にーーー開発の背景、きっかけを教えてください。きっかけは今年の春先に行った社内の開発合宿です。デザイナーやエンジニアを交えた数人ずつのグループが、それぞれほしいものや「あったらいいな」と思うものを作るという合宿でした。そこで私を含む4人のグループが作ったのが、Qoobo(クーボ)の原型となっています。ーーーQoobo(クーボ)のようなものが欲しかったんですか?そうなんです。実家で飼っている犬のことを思い出して、一緒に寝たりしたいなあ、寂しいなあと思って提案しました。 「自分の欲望を形にしました」と笑う高岡氏。 実は、合宿ではQoobo(クーボ)の人間バージョンも作ったんです。まるで呼吸しているように膨らんだり縮んだり、一緒に添い寝して寝返りをうつと音がなったり、という仕掛けを持った、人に見立てた抱きまくら型ロボットです。いっしょに“添い寝”できる抱きまくら型ロボット(写真奥) でも、外部の方にその抱きまくら型ロボットを見せると、ちょっと反応がいまいちというか…(笑)。一方で、Qoobo(クーボ)は原型の段階から「欲しい」と好意的に見ていただく方が多く、「同じように感じている方もいるんだな」と手応えを感じました。 ーーー開発でむずかしかったことやこだわりはありますか?一番はしっぽの動きですね。関節の種類などは、メカの設計を担当するエンジニアが試作を繰り返しながら試行錯誤しています。同時にプログラムも微調整をしつつ、なるべくシンプルな構造で最大限リアルな動きができるよう、改良を重ねています。みんなの生活に溶け込むロボットーーーQoobo(クーボ)はどのような使い方が考えられるのでしょうか?一般的に言って、ロボットや電気を使うおもちゃが長時間電源を入れてもらえるということは少ないですよね。電動のおもちゃは、長時間動いているとなんとなく煩わしく感じられてしまうことが多いです。しかし、Qoobo(クーボ)は逆に、お家でゆっくり過ごしているときや、何気ないときでも電源を入れて、そばにおいて触れ合っていただければと考えています。ーーーQoobo(クーボ)の想定ユーザーとしては、ひとり暮らしの方が主なのでしょうか?当初は20~30代くらいの一人暮らしの女性を想定していましたが、今ではより幅広い方にお使いいただけると考えています。現在は、実際に高齢者施設などに持ち込み、いやし効果の検証をしている最中です。「いやしの効果を説明したい」高齢者施設での検証もーーーどうして高齢者施設に持ち込むことになったのですか?開発の早い段階からQoobo(クーボ)に興味を持っていただいている、獨協医科大学の坂田 信裕教授から、医療や介護の分野でも活用できるのではないかとお話をいただいたことがきっかけです。坂田教授は、医療とロボットを結びつける研究などもされており、Qoobo(クーボ)の開発でもさまざまな意見やアイディアをいただきました。ーーー高齢者施設での反応を詳しく教えてください。さまざまな反応がありましたが、皆さん何かしらの反応をしてくださいましたね。ふだんあまり笑顔を見せない方がにやりとしたり、逆に「怖い」とおっしゃる方もいたり。Qoobo(クーボ)のことを可愛がってくれる方が、「昔は猫を飼っていた」という思い出話を始めることもありました。Qoobo(クーボ)がきっかけとなって、自分の記憶を辿って楽しんでもらえるなんて素敵だなと思ったのを覚えています。「怖い」という反応をされる方にとっても、何かしらの意思表示をする機会となったのは良いことだと感じています。もしかしたら慣れてくれるかもしれませんし、実際の生活に長く置かせていただいた上でどのような効果があるのかという点は、こちらとしても非常に興味がありますね。海外メディアやネットでも話題ーーーQoobo(クーボ)は、海外やネットでも大きな話題となっています。 クラウドファンディングでも支援を募っていらっしゃいます が、反応はいかがですか?Qoobo(クーボ)は米国メディアパネル・イノベーションアワードにて特別賞「Special Award Gadget Nation Award」を受賞したのをきっかけに、海外メディアでも多数取り上げていただきました。おかげさまで、クラウドファンディングでは目標額を超えた支援をいただいています。クラウドファンディングを行ったおかげで、さまざまな方から応援や意見をいただく機会が増え、開発チームのモチベーションになっています。動物が家にいる安らぎを、Qoobo(クーボ)で。ーーー最後にメッセージをお願いします。Qoobo(クーボ)は、一見すると「なんだろう?」と思ってしまう見た目ではありますが、実際にひざに乗せてなでてみると、「動物ってこんな感じだったかも」と感じていただけるセラピーロボットです。家に動物がいるという安心感や安らぎを、Qoobo(クーボ)を通して感じていただければとてもうれしいです。編集部まとめ一風変わったコミュニケーションロボット「Qoobo(クーボ)」。編集部も実際に触れてみました。そっと触ると、すばやくしっぽが反応します。動きはなめらかですが、動きに合わせて控えめなモーター音が聞こえました。抱えてみると、ちょうど枕やクッションを抱えているようなサイズ感で、一般的なペットロボットよりは大きく、存在感を感じます。そうした手触りや動き、存在感に、実家で飼っていたペットを思い出し、温かい気持ちになりました。「ペットが飼いたくても飼えない」一人として、いやし効果を実感できました。 現在ユカイ工学では、クラウドファンディングプラットフォームの Kickstarter で、商品化のための出資を募っています。1万円以上の出資でハスキーグレーもしくはフレンチブラウンのQooboが、2万円以上の出資で2色1セットが、10万円以上の出資で、ロゴ・シリアルナンバーが入ったタグつきの特別仕様の真っ白なQooboが届けられます。発送予定時期は2018年9月頃を予定。クラウドファンディングの締切は2017年12月3日(日)22時38分。「こんなの欲しかった!」そう思うあなた、ぜひ支援してみてはいかがでしょうか。 コメントお名前(ニックネーム):山形県ヨッシー コメント内容: 素晴らしいアイディアです。 発売が楽しみです。(みんなが手軽に購入できる価格だとうれしいです)

心を開ける存在へ。赤ちゃん型コミュニケーションロボット「スマイビ」|株式会社東郷製作所

心を開ける存在へ。赤ちゃん型コミュニケーションロボット「スマイビ」|株式会社東郷製作所

創業から130年以上の歴史をもつ老舗ばね会社の株式会社東郷製作所。実は、介護福祉機器の開発・販売も行っています。そのなかでも注目なのが、赤ちゃん型コミュニケーションロボット「スマイビ」。中京大学と共同開発したというこの商品、いったいどんなロボットなのでしょうか?スマイビについて話を伺いました。なぜ、ばねメーカーが介護ロボットを?弊社は1881年に村の鍛冶屋として創業した会社です。創業当初は鍛造農具の製造・販売を行っておりました。1940年にばねの製造を開始し、現在は主に小物ばねメーカーとして、自動車関連部品を中心に幅広い製品展開を行っています。それと同時に、変化する社会情勢の課題、とくに少子高齢化社会の到来をみすえ、介護・福祉関連への参入も果たしました。介護保険制度が始まる前の1998年から、体位変換装置「おきらく」の販売も開始しています。ーーースマイビの開発背景を教えてください。スマイビは、中京大学との産学連携で商品化されたロボットです。原型となる赤ちゃん型ロボットの開発を中京大学が進めていたところへ、弊社が産学連携という形で2010年から参加しました。赤ちゃん型コミュニケーションロボット「スマイビ」とはーーースマイビとはどのような商品なのでしょうか?動くのは首・目・口のみだが、ランプ点灯及び声との相乗効果で表現力はとても豊かだ。スマイビは、赤ちゃん型コミュニケーションロボットです。赤ちゃんは会話が出来なくても声、表情、しぐさでお母さんとお話し、コミュニケーションをとります。また、母性を刺激し愛しさ、喜び、いやしを与える存在です。そんな存在を目指して開発しました。皆さんを笑顔にするロボットです。スマイビの4つの特長スマイビにはさまざまな特徴があります。一つ目の特長は、目・口・首の動きや声、ランプで喜怒哀楽を表現する点です。喜怒哀楽は、スマイビの扱い方によっても変化します。スマイビ本体に搭載されている複数のセンサーが姿勢や揺れ等を検知するので、抱っこされたら喜んだり、逆さまにするなど乱暴に扱うと悲しんだりします。身長は44cm、体重は約1.2kg。本物の赤ちゃんよりは軽いが、その分抱きやすい。二つ目の特長は、本物の赤ちゃんの声を使用している点です。その音源は500種類に及びます。非言語的な赤ちゃんの音声は、特に耳の聞こえづらい方や認知症の方にも無理なく自由な想像を促す効果があります。介護者の方はその効果を応用して、利用者の方に向けて「スマイビがこう言ってますよ」などの声掛けで活動を促すことができ、結果的に介護負担の軽減につながる可能もあるのです。三つ目の特長は、抱きやすい重さ・形状・抱き心地にこだわった点です。赤ちゃんを抱っこするようにスマイビも抱っこしてお使い頂くことを考えています。四つ目の特徴は、反応がランダムな点です。与えられた刺激に対して常に同じ反応ではない為、一定な動きではなく、様々な表情を演出します。うれしさはごきげんランプで表現。機嫌が良いと、赤色LEDが点灯して“ホホ”を赤らめます。介護負担の軽減にも効果ありーーー確かに、私も実際にスマイビに触れてみて、とてもいやしを感じました。こうしたいやし効果が介護負担の軽減につながる理由を教えてください。まず、スマイビを利用した声掛けでの促しによる負担軽減が考えられます。例えば、入浴を拒否されるご利用者には「スマイビがお風呂に入ると良いよと言ってますよ」と話しかけることで、入浴への説得時間を低減できる可能性があります。次に、ご利用者にいやしや安心感を感じていただくことで、夜間の徘徊や不穏などの低減につながると考えられます。とくにスマイビを抱きかかえるという行為は、安心感を得るのにとても役立つと考えています。さらに、スマイビのお世話をお願いすることが、介護者の方の時間的余裕にもつながります。忙しい介護現場で、介護者の方は同時に複数の作業をこなすことが求められていますが、そんなときスマイビのお世話を依頼してご利用者に充実した時間を過ごしてもらうことで、介護者の方も安心して自分の作業を進めることができます。赤ちゃん型ロボットなので、「ちょっと見ててもらえますか?」というやり取りがとても自然にできるところもポイントのひとつです。介護者の方にとって、ご利用者の方をお待たせすることは申し訳ない気持ちや焦りにつながり、それが心理的負担にもなるため、“時間稼ぎ”的な使い方がコミュニケーションロボットの新しい活用方法として定着していけばと考えています。機能を凝縮してコスト削減ーーースマイビ開発のこだわりを教えてください。できるだけお客様のお求めやすい価格帯を達成するために、可能な限り部品点数を減らす努力をしました。実は開発当初は、今よりずっと多機能なロボットだったんです。腕が動いたり音声認識機能がついていたり、ロボットとしては現在のスマイビよりも高性能だったのですが、より多くの方にお求めやすい価格でお届けしたいという思いから、機能を絞り込みました。スマイビの“耳”となるマイク。言葉の意味を理解する機能は外したが、声や音に反応する首振り機能は残した。その分、絞り込んだ機能の一つ一つにはとてもこだわっています。例えば口の動きです。滑らかで可愛い動きを実現するために、何度もトライアンドエラーを繰り返しました。理想的なバランスを追求するためにシャフトの調整には試行錯誤しましたね。 声に合わせて口が動く。想像以上に滑らかでリアルな動きだ。 スマイビがコミュニケーションを活発化、クッション役も果たすーーー利用者の反響はいかがですか?スマイビをご購入いただいたお客様からはがきが届いたことがあります。差出人は80代のご夫婦で、はがきにはスマイビが届いてから家の中がとても明るくなったと書かれていました。とくに奥様が非常に喜ばれ、これまで笑い声のなかった家が賑やかになったと御礼の言葉が添えられていました。そうしたお話を伺うと、我々としてもとても嬉しいですね。ーーー介護者の負担軽減についての反響はいかがですか?私は販売担当として、スマイビの活用方法の説明ために介護現場を回っていますが、先ほど申し上げたような介護負担軽減効果を認めてくださる施設が増えてきたという実感がありますね。特に、スマイビが介護者・要介護者間のコミュニケーションのクッションとなることで、ご利用者の尊厳を維持しながら、お互いが気持ちよく生活できるという点が評価をいただいています。スマイビを使った問題解決を提案ーーー課題はありますか?スマイビに限らず、コミュニケーションロボットは使ってもらわないと効果が実感できないモノです。しかし現状では、コミュニケーションロボットというジャンル自体がまだまだ発展途上で、理解や興味が十分に得られていないと感じています。我々メーカーとしては、コミュニケーションロボットがいかに役立つか、効果があるかという点を分かりやすく説明し、今ある問題の早急な解決に向けたご提案を行うのが必要だと考えています。また、コミュニケーションロボットはまだ十分に認知されていないジャンルです。ただ一方で、コミュニケーションロボットが新たに国の補助事業の対象になる(※1)など、少しずつ注目と期待が集まっていることも事実です。尚、スマイビは2016年度、AMED(日本医療研究開発機構)の「ロボット介護機器開発に関する調査」の実証試験において評価用ロボットとして採択されております。こうした大きな流れの中で、スマイビを利用して介護現場の問題解決に寄与するために努力を続けてまいります。 ※1 経済産業省(2017年10月12日) 「ロボット技術の介護利用における重点分野」を改訂しました~自立支援に資するロボット介護機器の開発を後押し!~ より 介護者・要介護者双方の良き“話し相手”にーーー最後にメッセージをお願いします。介護現場をヒアリングすると、徘徊や夜間の覚醒、不穏、介助抵抗などにお困りの介護スタッフの方がとても多いことに驚きます。スマイビは、そうした諸問題を解決する可能性を秘めているコミュニケーションロボットです。操作は非常にシンプルで、基本的にはバッテリーとスイッチの電源をいれ音量操作するだけ。本物の赤ちゃんのように、あえて空気を読まずに泣いてしまったりするのも、コミュニケーションをとる楽しさやリアルタイム感につながると考えています。一見デメリットにも思える“言葉が通じない”という要素は、素直に心を打ち明けられる相手になれるというメリットでもあります。これまでにない新しい商品だからこそ、なかなか良さが伝わりづらい商品かもしれませんが、最適な活用方法も合わせてご提案いたしますので、ぜひ一度弊社にご相談いただければと思います。最終的には、スマイビが皆さんの良き話し相手となれば幸いです。編集部まとめ実際にスマイビのデモ機を送ってもらい、編集部でその機能を確かめてみました。フワフワとしたさわり心地と確かな存在感のある絶妙な重さで、抱っこをすると安心感を抱きます。利用者のいやしはもちろん、介護者の負担軽減にもつながる使い方・提案の仕方を模索しているという言葉からは、誠実さが伺えました。デモ機は無償での貸出を行っているため、気になる人はぜひ こちらから申し込みしてみてはいかがでしょうか。(※デモ機の返送費用のみ自己負担となります。) 商品名 スマイビ 販売価格 販売価格 73,440円(消費税込) [本体価格:68,000円 ] お試しデモ機貸出し相談応(対象条件等詳細は こちら ) セット内容 本体1体 アダプタ1ヶ 取扱説明書1冊 サイズ H440mm×W200mm×D190mm 重量  約1.2kg 動作時間 約10時間(満充電時のバッテリー駆動時間) 

慶応大学発ベンチャーが開発!非接触の見守りシステム 「OWLSIGHT (アウルサイト)福祉用」|株式会社イデアクエスト

慶応大学発ベンチャーが開発!非接触の見守りシステム 「OWLSIGHT (アウルサイト)福祉用」|株式会社イデアクエスト

非接触・無拘束ベッド見守りシステム 「OWLSIGHT (アウルサイト)福祉用」のメーカーである株式会社イデアクエストは、慶應義塾大学で集積してきた技術をベースにさまざまな商品開発に取り組んでいる、大学発ベンチャー企業。いったいどのような技術で、どのような介護ロボットなのでしょうか。株式会社イデアクエストの代表取締役社長の坂本氏に、介護ロボットの魅力と今後の展開についてお話を伺いました。慶応大学発ベンチャー企業!株式会社イデアクエストとは?株式会社イデアクエスト代表取締役社長 坂本氏に話を伺うーーー御社の事業内容について教えてください。当社は少子高齢化社会の到来に立ち向かう大学発のベンチャー企業です。慶應義塾大学理工学部 中島真人研究室の研究成果を商品化し、世に出すために起業しました。現在は主に福祉機器と臨床用医療機器の開発を行っており、いち早く商品化したのが今回ご紹介する「OWLSIGHT (アウルサイト)福祉用」です。開発中の製品には、トイレや浴槽の見守り機器や、周産期医療での利用を想定した新生児用の無呼吸モニタなどがあります。ーーー坂本様ご自身は、かつてロボットスーツ「HAL」で知られるCYBERDYNEの副社長も務めていらっしゃいましたね。そうですね。監査法人などを経て今に至りますが、当時から産学連携のサポートを行ってきました。当社の商品は大学発であるだけでなく、世界初の技術を持つものです。「HAL」も欧州での普及が拡大していますが、当社商品も国内だけでなく世界を見据えたグローバル展開を予定しています。非接触・無拘束ベッド見守りシステム 「OWLSIGHT (アウルサイト)福祉用」とは?ーーー「OWLSIGHT (アウルサイト)福祉用」とはどのような商品なのですか?「OWLSIGHT (アウルサイト)福祉用」は、非接触・無拘束のベッド見守りシステムです。ベッドの上に取りつけることで、ベッドの上での立ち上がりや離床などの動きの変化はもちろん、悶えや震え、呼吸などの非常に小さな動きも検出できます。FG視覚センサーとは?それらの検出に、中島教授が開発した技術に基づくシステム「FG(fiber grating)視覚センサー」が用いられています。簡単に「FG視覚センサー」についてご説明しましょう。FG視覚センサーとは、半導体レーザとFG(ファイバーグレーティング)素子、それにCCDカメラを組み合わせたものです。FG視覚センサーを通して光線をあてると、1本の光線が分岐して、スクリーンに1000~2000個の点が表れます。この点の動きをはかって計算することで、形と動きを立体的に捉えることができるのです。ーーー例えば、どのような動きを捉えることができるのでしょうか?立つ、座るといった大きな動作はもちろんですが、喉や胸の小さな動きも捉えることができます。よって、実は見守りだけでなく、無呼吸症候群の方が寝ている間にちゃんと呼吸できているか、脳梗塞で胸の筋肉が麻痺してしまった方がリハビリでどれくらい改善されたか、などさまざまな活用シーンが考えられます。ーーーカメラを使っていますが、実際の映像はどのようなものなのでしょうか?「OWLSIGHT (アウルサイト)福祉用」で映される映像は点のみで、人の様子は撮影されません。よって、個人の識別ができず侵害度も非常に低いのが特徴です。モニターに映す画像はモザイクで表すことで、プライバシーを守りながら危険を察知して通知することが可能です。離床ではなく、離床の前兆を通知ーーー「OWLSIGHT (アウルサイト)福祉用」は、これまでの見守りシステムと何が違うのでしょうか?従来の通報システムは、離床という結果が出てから通報するものがほとんどでした。一方「OWLSIGHT (アウルサイト)福祉用」は、離床を予知することに力点を置いています。そのために、人工知能を使い、離床する前の状態を判別させています。たとえば、ベッドの上で四つ這いになったら「立ち上がる可能性あり」として黄色の「要確認」信号を、片膝を立てて立ち上がろうとする姿勢になったら「もうすぐ立ち上がるぞ」という赤色の「危険」信号が発されます。つまり、危険のレベルによって信号を変えて通知しているんです。もたれかかりを検知した場合、姿勢によって「要確認」もしくは「危険」を通知立て膝を立てている場合は、離床の前兆となるので「危険」を通知小さな動きも検知するから、目で見えない危険も分かるーーー通知の種類は「要確認」と「危険」の2種類ですか?そのほかに、「非安静」と「生体信号未検知」があります。それぞれご説明します。「非安静」は、微小体動が断続的に一定時間続くと発される通知です。例えば、トイレに行きたいけれどご自分で知らせることができないという方が、一定期間ベッドの上でもぞもぞ、そわそわとした動きを続けたり、病態が急変し痙攣が始まったりした場合、人工知能が「異常あり」と判断しスタッフに通知します。離床ではなく、ベッドの上で苦しんでいたりもがいていたりする人へいち早く駆けつけるためのシステムです。「未検知」は、ベッドの上に人がいない、もしくは呼吸を含めた体動が全くない状態に発せられる通知です。突然の心肺停止など、人では一見して異常が見つけられないような状態も、「OWLSIGHT (アウルサイト)福祉用」なら検知し通報してくれます。ーーーありがとうございます。その他に特徴はありますか?3ヶ月分の履歴がセンサーに残るのも特徴です。履歴はいつでもスマートフォンなどで呼び出すことが可能です。万が一転倒事故などが起きた場合の原因究明や家族への説明などに役立ちます。導入施設の反響|よりシリアスな状況にフィットーーー反響はいかがですか?「OWLSIGHT (アウルサイト)福祉用」は、離床だけでなく微小体動まで検知し通報するため、単に離床の発生や転倒転落のみ防止できればいいという施設の場合、オーバースペックになることがあります。もちろん、将来的な介護の重度化を見越して導入いただいた施設もありますが、現状では、ナーシングホームや介護老人保健施設など、重症な方が多く入居されている施設への導入実績が目立ちます。導入施設からは、微妙な異変の察知ができるので質の高い介護につながると評価していただいています。また、当商品は1台からの導入が可能なので、初回の導入ハードルが低い点も喜んでいただきます。今後の展開|見守りシステムの充実化ーーー現在、トイレや浴槽の見守り機器を開発中とのことですが。はい、トイレと浴室、そして個室の見守りシステムも開発段階です。個室の見守りシステムは、入居者が部屋に入るとその動きを検知し見守りを開始します。導線分析から徘徊や転倒を検知し、介護者に通報するというシステムです。このように、今後も研究成果を活かして、介護の現場に役立つ介護ロボットの開発・商品化に取り組んでいく予定です。介護ロボットを通して、「介護とは何か」を考えてほしいーーーメッセージをお願いします。介護ロボットの主目的として、「労働力負荷の軽減」がありますが、我々はそれだけでなく、介護の見える化を行うことで、介護の質をあげることに貢献できればと考えています。例えば、無呼吸や”そわそわ・もぞもぞ”は、通知されなければ知りようのない情報です。見守りシステムの導入でそれらの情報が入ってくることによって、これまで対応できなかった状態にも対応できるようになりますよね。しかしそれは、見える化によってこれまで以上に手間が増えたとも言うことができます。介護ロボットの導入によって「介護の質があがった」とみるか「手間が増えた」とみるかは、「介護とは何か」という問題にも関わってきます。私自身は、人間が生きようとしている限りはサポートしていきたいと考えています。本人が生きたいというポジティブな思いを尊重し、自然な状態でそれをサポートしていくことが、介護なのではないかと思っています。編集部まとめ近年注目を集める、センサーを用いた非接触の見守り型介護ロボット。「OWLSIGHT (アウルサイト)福祉用」は、ベッドの上に設置するだけで、離床の前兆となる動きを捉えると同時に、もがきや苦しみといった小さな動きまで捉え通知します。離床検知機器以上のスペックを備えたこの介護ロボットは、これまで見過ごされてきた危険を見える化し、質の高い介護へと導きます。その分、有効活用するには、どのような人に使用するかが重要になってくるでしょう。 商品名 非接触・無拘束ベッド見守りシステムOWLSIGHT(アウルサイト)福祉用 外形寸法および質量 長さ1,000mm×奥行100mm×高さ70mm 約2.7kg 対象ベッドサイズ 幅1,000mm×長さ2,000mm以下 ネットワーク 本装置とスマートフォンを無線LAN(Wi-Fi)で接続可能であること 対象被介護者 身長:100~200cm 体重:35~120kg 販売価格 35万円(税抜)※ スマートフォン、設置費用を除く 問い合わせ 電話:044-201-8864電子メール:sales@ideaquest4u.com

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