介護支援専門員(ケアマネジャー)とは?AIがケアプラン作成でケアマネ不要説も!

介護ロボットONLINE編集部介護ロボットONLINE編集部

作成日2017/11/15 更新日2018/01/1511,691views

ケアプラン作成という大きな役割を担う介護支援専門員(ケアマネジャー)。

人工知能(AI)がケアプランを作成するというニュースが話題となりましたが、ケアマネジャーの仕事を奪うことになるのでしょうか?

今回は、介護支援専門員って何?どうしたらなれる?将来性はあるの?など、気になる疑問についてまとめてみました。

介護支援専門員とは?


介護支援専門員とは、要介護(支援)者が適切な介護サービスを受けられるようサポートする、介護の専門職です。

ケアマネジャー(ケアマネージャー)とも呼ばれ、ケアマネジャーになるためには5年以上の実務経験を積んだのち、介護支援専門員実務研修受講試験に合格する必要があります。

介護支援専門員になるには


介護支援専門員は、各都道府県が認定する公的資格です。介護支援専門員になるためには、各都道府県が実施している介護支援専門員実務研修受講試験に合格する必要があります。

介護支援専門員になるまでの流れは、以下のとおりです。

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受験資格


介護支援専門員実務研修受講試験の受験資格はいくつかありますが、2018年以降の試験から、この受験資格が変更になります。

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ポイントを整理すると、

  • いままで対象だった介護等の業務やケース・ワーカーが対象外
  •  介護職員に関しては、介護職員初任者研修、ホームヘルパー2級、実務者研修などの資格を持っている人の受験資格制度が対象外になり、介護福祉士として5年以上の実務経験が必要 
となります。

介護支援専門員の合格率

平成28年度の介護支援専門員実務研修受講試験の合格率は13.1%でした。例年は15~19%あたりを推移しており、試験の難易度はそれなりに高いといえます。
実施時期
合格率
第15回 平成24年度 (2012年10月28日)
19.0%
第16回 平成25年度 (2013年10月13日)
15.5%
第17回 平成26年度 (2014年10月26日)
19.2%
第18回 平成27年度 (2015年10月11日)
15.6%
第19回 平成28年度 (2016年10月2日)
13.1%

試験内容

試験内容は多岐に渡り、介護支援分野、保険医療サービス分野、福祉サービス分野に大分されます。

  • 介護支援分野
  • 保健医療サービス分野
  • 福祉サービス分野 
介護支援専門員の大きな役割であるケアプランの作成には、介護サービス全般を知っている必要があるだけでなく、介護保険にも精通している必要があります。さらに、利用者や介護サービス事業者、医療機関との話し合いも発生するため、幅広い知識が求められるのです。

介護支援専門員実務研修の内容


介護支援専門員実務研修受講試験に合格したら、実務研修を行います。実施時期は都道府県によって異なりますが、研修は国が定めたカリキュラムにそって実施されます。

国が定めたカリキュラムでは、研修期間は6日間、研修時間は合計44時間以上と示されています。

介護支援専門員の役割


介護支援専門員の役割は主に二つあります。

ケアプランの作成


1つ目の役割は、ケアプラン(介護サービス計画)の作成です。

ケアプランの作成には、本人や家族との面談によるインテーク、利用者の情報や面談から課題を把握・分析するアセスメントなどが必要です。

ケアプランは、これによって「どのような介護サービスが、どのように受けられるのか」が決まるので、利用者本人や家族にとっては非常に重要です。

介護支援専門員は、利用者の意向を把握するのはもちろん、「隠された意向」にも気づき、スポットライトをあてなければいけません。

また、「できないことのカバーする」“補完的介護”ではなく、「できることを伸ばす」“良くする介護”のためのケアプランにする必要があります。

事業者・関係機関とのサービス調整役


2つ目の役割は、サービス事業者・施設等の連絡調整です。

ケアプランが完成したら、介護サービスの提供事業者を探して手配します。事業者の選択も利用者の意向に沿うことが原則ですが、利用者側に知識や情報が乏しい場合は、介護支援専門員が代わりに選択することもあります。

時には介護保険によるサービスだけでは対応できないこともあります。そうしたケースに備え、介護保険外のサービスについても通じておく必要があるでしょう。

候補となった事業所に連絡を入れ、定員等の空きがあるかどうか確認し、サービスを調整します。事業者が決定したら、サービス担当者会議を開催します。介護支援専門員は、自らが進行役となり会議を進めていきます。

AIがケアプラン作成?ケアマネジャーの将来性

介護支援専門員の役割の一つである「ケアプラン作成」。実は最近、AI(人工知能)を使ってケアプランを作成しようという試みがなされているのです。

AI によるケアプランの開発、提供を事業内容に掲げる株式会社シーディーアイは、日本初となる人工知能によるケアプラン作成の実証プロジェクトを本格的に開始しました(※1)。

※1  愛知県豊橋市でケアプラン作成を支援する人工知能の利用を開始

介護保険データを学習させた人工知能にケアプランを作成させ、ケアマネジャーが調整した上で利用者に提供し、利用者の身体状況の改善度やケアマネジャー業務の変化等を調査するとのことです。

AIの登場でケアマネは不要になるのか?


人工知能が作成したケアプランによって改善や業務負担軽減効果が見られれば、介護支援専門員(ケアマネジャー)の需要は減るのでしょうか?

現実には、それほど単純ではないと言えるでしょう。なぜなら、ケアプランは介護保険データだけでなく、本人の意向や家族の状況、地域の事情、気候の変化(気温が下がってきたから痛みが増した等)など、さまざまな条件を総合的に考慮してはじめて、最適なものとなるからです。

こうした微妙な調整をAIができるようになるには、まだまだ時間がかかると考えられます。

まとめ


介護支援専門員は、高度な知識やスキルが求められる介護の専門職です。介護の要となるケアプランは、長年の実務経験と深い見識にもとづいて作成されます。

AIがケアプランを作成できるようになったといえども、事業者や施設とのやり取りはもちろん、ケアプランを実行する介護スタッフとの協働が必須の介護支援専門員(ケアマネジャー)の代わりとなるには十分ではありません。

介護支援専門員の需要は、とうぶん減ることはないでしょう。




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