【インタビュー】なぜ大和ハウスが介護ロボットを?「D’s TETOTE」で聞いてみた【後編】

介護ロボットONLINE編集部介護ロボットONLINE編集部

作成日2017/09/12 更新日2018/03/27609views


さまざまな介護ロボットを展示している、大和ハウスの介護福祉機器展示場「D’s TETOTE」。 前編 では、見学レポートをお届けしました。そもそも、なぜ住宅メーカーである大和ハウスが介護ロボットを取り扱い始めたのでしょうか?

ショールームを案内してくれた、ロボット事業推進室 グループ長 新倉氏に話を聞いてみました。

前編はこちらから→【体験レポ】大和ハウスの介護ロボット展示場「D’s TETOTE」に行ってみた!【前編】

介護ロボットは施設の課題解決の手段

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ロボット事業推進室 グループ長 新倉氏

ーーーなぜ、大和ハウスが介護ロボットの販売代理店を始めたのでしょうか?

現在、我々ロボット事業推進室が介護ロボットを通して目指しているのは、介護福祉施設の課題解決です。

意外と知られていないかもしれませんが、大和ハウスの医療機関や介護施設などの福祉分野の建築数は業界トップクラスなんです。そのなかで、人手不足や離職率の低下といった課題にむけて、なにかできることは無いかと考えてきました。そこでたどり着いたのが、介護ロボットだったのです。

ーーーたしかに、展示されている介護ロボットのほとんどは施設向けのものでした。

取り扱う介護ロボットは、施設の中で役に立つか、課題解決につながるかという点を重視して決めています。介護施設の現場にベストマッチする介護ロボットを選定し提供することで、施設内での生産性が向上したり、労働負荷が軽減し職員の定着につながったりする。そのための手助けをする役割を、大和ハウスが担っていきたいと考えています。

超高齢社会到来で、大和ハウスが果たす役割とは


ーーー近年は、地域包括ケアの広がりとともに、在宅での介護を進めていく風潮があります。

そうですね。ご自宅で最期を過ごしたいという方が多いにも関わらず、実際には病院で最期を迎えられる方がほとんどという調査結果もありますが、いずれはそういったニーズにもお応えしていければと考えています。

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ーーー住宅とロボット技術の組み合わせの延長線上に、いわゆる住宅自体がロボット化した「スマートハウス」がありますが。

今後は住宅そのものではなく、「住まい」の中にある「暮らし」に貢献できる技術により注目が集まっていくのかもしれません。その意味で、AIスピーカーや室内コントロールモデムなどは非常に面白いと思っています。それらも含めて、高齢社会の中で、本当に必要な時期に本当に必要なものが提供できるような準備を進めていく必要があります。

当社自身は介護福祉に関係するロボット技術を有していませんが、住宅ベースのネットワークやバックボーンをもつという強みを活かして、2025年問題にむけて果たせる役割があるはずだと考えています。

ロボットでなくても良い――大和ハウスがめざすもの


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ーーー今後の展開を教えてください。

ロボット事業は、創業者の思いである「世の中の役に立つものを」という考え方からスタートし、現在では施設の課題解決に取り組んでいます。

将来的には、介護の必要な高齢者に限らず、すべての高齢者の生きがいや暮らしやすい住まいづくり、街づくりにまで貢献し、誰もが最期まで快適に生活していただけるような環境を提供できればと考えています。

そのために役立つものであれば、ロボットにこだわらず積極的に取り扱っていきたいですね。

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ショールームのレポート記事はこちら: 【体験レポ】大和ハウスの介護ロボット展示場「D’s TETOTE」に行ってみた!【前編】

編集部まとめ

ロボット事業の今後の展開への質問に対して、「2025年問題を前にして、まだまだ暗中模索している最中だ」という率直な言葉が印象的でした。介護ロボットはあくまで「世の中を良くする」手段であり、目的ではないことを強調する新倉氏のインタビューからは、介護ロボットの課題よりもむしろ可能性を感じます。介護ロボットに興味のある人もない人も、一度実物を触って体験してみることで、介護ロボットはもちろん介護そのものについても理解が深まるのではないでしょうか。

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