ページトップへ戻るボタン

【体験レポ】大和ハウスの介護ロボット展示場「D’s TETOTE」に行ってみた!【前編】

介護ロボットONLINE編集部介護ロボットONLINE編集部

作成日2017/09/07 更新日2018/08/072,844views


あの大和ハウスが、ロボット事業を展開しているのをご存知ですか?少子化と高齢化という2つの問題を前にして、大和ハウスが着手しているのがロボット事業です。

取り扱う介護ロボットは、装着型のロボットスーツ「HAL®」やアザラシ型のメンタルコミットロボット「パロ」など多岐にわたります。そんな介護ロボットを展示しているショールームが、大和ハウス工業東京本社にあります。

「介護ロボットに興味はあるけど、なかなか触れる機会がない」
「一度体験してみたい」
「どんな介護ロボットがあるのか知りたい」

そんな思いを抱えている人は、ぜひ大和ハウスの介護福祉機器を展示している「D’s TETOTE」に行ってみましょう。今回は、介護ロボットONLINE編集部が「D’s TETOTE」に行ってみた感想をレポートします!

どこにある?


今回伺った介護福祉機器展示場「D’s TETOTE」は、大和ハウス工業 東京本社1階にあります。JR水道橋駅から徒歩2分程度にある本社ビルを入ると、すぐ左手にガラス張りの部屋が見えました。ここが、介護ロボットのショールーム「D’s TETOTE」です。

undefined

入り口には「ご自由にお入りください」の文字が。心配な人は事前に予約しておこう。



最近では、アジアやヨーロッパなど海外からの見学者も多いとか。今回は特別に、ロボット事業推進室グループ長 新倉氏にショールームを案内してもらいました。

<

undefined

ロボット事業推進室 グループ長 新倉氏



何が見られる?


「D’s TETOTE」では、大和ハウスが取り扱う介護ロボットが随時展示されています。展示されるロボットは日によって変わる場合があるので、目当ての介護ロボットがある人は事前に確認しておくと良いでしょう。

今回展示されていたロボットは以下の通りです。

会社名
ロボット名
プールス株式会社
除菌タオルディスペンサー Purus(プールス)
株式会社知能システム
メンタルコミットロボット PARO(パロ)
CYBERDYNE株式会社
HAL®福祉用下肢タイプ(ハル)
ユニバーサル・サウンドデザイン株式会社
会話支援装置 comuoon®(コミューン)
大和ハウス工業株式会社
狭小空間点検ロボット moogle(モーグル)
キング通信工業株式会社
見守り支援ロボット シルエット見守りセンサ
株式会社TESS
ペダル付き車いす COGY(コギー)
株式会社モリトー
免荷式リフト POPO(ポポ)

介護ロボットを見学&体験!


ロボットの中には、実際に体験できるものもいくつかあります。さっそく編集部も体験させてもらいました!

1.除菌タオルディスペンサー Purus(プールス)


ひとつめは「Purus(プールス)」という自動おしぼり製造機。本体の中に除菌液とおしぼりのもととなる専用のロール紙が入っており、好みのおしぼりの長さや厚さを設定することが可能です。

undefined

一見介護とは関係なさそうに思えますが、標準的なおしぼりより大きなおしぼりを作ることができるので、お手拭きや身体を拭く清拭(せいしき)などに利用されています。

2.メンタルコミットロボット PARO(パロ)


undefined

コミュニケーションロボットとして国内外で有名なPARO(パロ)。アメリカでは、認知症の方への医療機器として登録されています。体中にセンサーが搭載されており、撫でると動物と同じような反応を返してくれます。

実際に触ったり抱っこしたりすると、見た目以上に高性能であることが容易に見て取れます。ぬいぐるみのような可愛らしさだけでなく、本物の動物のようなリアルさ、反応の多様さに驚きました。

undefined

抱っこすると目を閉じて寝てしまうPARO(パロ)



新倉氏は、「PARO(パロ)は言葉は発しませんが、撫でるだけで血圧が安定するなど、アニマルセラピーと同じような効果が期待できます」と説明します。利用者がPARO(パロ)に関わっている間の時間を有効活用することで、職員の負担軽減だけでなく、より質の高いケアを実現することもできそうです。

3.ロボットスーツ HAL®(ハル)

undefined

ロボット事業推進室の原点となった、HAL®福祉用(下肢タイプ)



CYBERDYNE社のロボットスーツHAL®(ハル)。画像のHAL®福祉用(下肢タイプ)は、装着者自身の脚での歩行や立ち座りのトレーニングをアシストするロボットスーツです。立ち座りや歩行動作に不自由を感じる人でも、HAL®を使った運動を通じて身体機能を改善することができます。

住宅だけでなく、医療機関や介護福祉施設の建築数でもトップクラスの大和ハウス。新倉氏は、「介護施設という建物の建築だけでなく、その建物で生活している方や業務に従事している方々へお役に立てる事はだろうかとスタートしたのがロボット事業です。HAL®のような商品を取り扱うことで、必要とされる方のお役に立て、オンリーワンの施設になるお手伝いもできると考えています」と話します。

今回は、腰痛リスク軽減を目的としたHAL®介護支援用(腰タイプ)を装着してみました。

undefined

HAL®介護支援用(腰)は、腰部負荷を低減して腰痛リスクを軽減してくれる

undefined

本体重量は約3kgだが、装着してみるとあまり重さは気にならない



腰とお腹まわり、大腿部へ合計4本のベルトをしめたら装着完了です。実際には皮膚にセンサーを貼り付け、そこから生体電位信号を読み取ることで意思に従った動作を補助してくれます。

4.会話支援装置 comuoon(コミューン)

undefined

comuoon(コミューン)は、難聴者の方向けの卓上型会話支援装置です。本体正面から約30度の範囲内にいる人へ音の明瞭度・指向性・レスポンスの良さにより、話し手の声を聞こえやすくしてくれます。医療・介護施設はもちろん金融機関等のカウンターや調剤薬局にも多く導入されています。

実際に聞いてみると、声が少し大きめに聞こえるのが分かります。新倉氏は、「健常な方だと音がちょっと大きくなっただけと感じるかもしれませんが、高齢による難聴や70デシベル程度の中等度難聴者の方であれば効果は実証済み、補聴器装着者や人工内耳でも高い改善効果が期待できます」と説明します。

5.見守り支援ロボット シルエット見守りセンサ


undefined

センサが検知している情報を手前のタブレットで見ることができる



シルエット見守りセンサは、シルエットで利用者の動きを判断することで、プライバシーに配慮しつつ危険を事前に通知してくれる見守り支援ロボットです。新倉氏は「無線環境で使用でき、電源を確保すればどこでも持ち運びできるのも魅力です」と説明します。

展示場では、タブレットの表示画面を見ることもできます。


関連記事:

離床はもちろんはみ出しも!人の動きを検知する「シルエット見守りセンサ」|キング通信工業株式会社

6.足こぎ車いす COGY(コギー)

COGY(コギー)はペダル付きの足こぎ車いすです。足こぎですが、一方の足で漕ぎ出すともう一方の足が動くという反射の機能を応用することで、軽度から重度の片麻痺の人の操作も可能にしています。

undefined

左足を踏み出すと右足が反射で動き、前に進む。操縦も左手のみで行う



現在は全国で約6000台、主に事福祉用具貸与事業者からの在宅レンタルや病院・介護施設のリハビリスペースなどで使われています。新倉氏は「脳梗塞や脳卒中で片麻痺になられた方が外に出る喜びを感じていただいたり、運動量をあげていただくためにも有効」と説明します。

実際に操作してみると、漕ぎ出しの軽さを実感します。左手だけの操縦も想像より簡単で、すぐ覚えられました。

7.免荷式リフト POPO(ポポ)


免荷式リフトのPOPO(ポポ)は、リフト機能で立ち上がりを支援したり、免荷機能で歩行時の負担を軽減してくれる介護ロボットです。利用者は身体にハーネスを装着し、リフトで持上げられながら立ち上がります。

undefined

ハーネスは腰と大腿部に取り付ける。操作は上げ下げの2つだけだ



歩行時も自分の体重を免荷してくれるため、膝が痛いケースや手術後の早期トレーニングにも適用できます。また、免荷機能により床から足が離れても転倒しないため、転倒恐怖症を持つ高齢者の方も安心して歩行訓練ができます。

undefined

「膝を落としてみてください」の指示に恐る恐る下半身の力を抜く。足を離してもハーネスがしっかり身体を支えてくれた




以上が、今回見学できた介護ロボットでした。

画像で見たことはあっても実際に目にしたことがなかったものばかりで、非常に新鮮でした。PARO(パロ)やcomuoon(コミューン)、POPO(ポポ)は、体験してみないと分からない魅力があります。言葉の説明だけでなく、実感として介護ロボットの良さを感じてみたいという人にとって、有意義な時間が過ごせること間違いなしです。

予約不要。誰でも入場可能

介護福祉機器を展示する「D’s TETOTE」は大和ハウス工業 東京本社1階にあり、誰でも入場可能です。ただし、展示されている介護ロボットが入れ替わる可能性があるため、心配な人は事前に予約しておくと良いでしょう。予約は 大和ハウス工業のロボット事業ページ からできます。

後編 では、大和ハウスの介護ロボットにかける想いを伺います!

後編を読む→ 【インタビュー】なぜ大和ハウスが介護ロボットを?「D’s TETOTE」で聞いてみた【後編】

編集部まとめ

ロボット事業の今後の展開への質問に対して、「2025年問題を前にして、まだまだ暗中模索している最中だ」という率直な言葉が印象的でした。介護ロボットはあくまで「世の中を良くする」手段であり、目的ではないことを強調する新倉氏のインタビューからは、介護ロボットの課題よりもむしろ可能性を感じます。介護ロボットに興味のある人もない人も、一度実物を触って体験してみることで、介護ロボットはもちろん介護そのものについても理解が深まるのではないでしょうか。

『CYBERDYNE』、『ROBOT SUIT』、『ロボットスーツ』、 『ROBOT SUIT HAL』、『ロボットスーツHAL』、『HAL』、 『Hybrid Assistive Limb』 は、CYBERDYNE株式会社の登録商標です。
「メンタルコミットロボット」は国立研究開発法人産業技術総合研究所の登録商標です。
「パロ」は株式会社知能システムの登録商標です。
『POPO』『ポポ』は株式会社モリトーの登録商標です。
『comuoon』はユニバーサル・サウンドデザイン株式会社の登録商標です。
『プールス』『Purus』はプールス株式会社の登録商標です。
『COGY』『コギー』は株式会社TESSの登録商標です。

その他の介護ロボット関連ニュースの記事


介護ロボットの基礎知識

  • 介護ロボットとは
  • 介護ロボット支援事業情報
  • 介護ロボットメーカー一覧
  • 自治体情報

介護ロボットONLINEのLINE

介護ロボットONLINEの無料メールマガジン