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排泄予知ロボット
DFree

大きさ
本体部(mm)W83×D80×H33
センサー部(mm)W62×D34×H12
重さ
本体部 73g
センサー部 18g
電源
内蔵リチウムイオン電池
動作時間
約24時間(満充電には4時間必要です)

製品概要

人体に影響のない超音波センサーで膀胱の大きさの変化を捉えることで、排尿の前後のタイミングを知らせてくれる排泄予測デバイスです。センサーで取得したデータはクラウド上で独自のアルゴリズムによって解析され、トイレ誘導や自立支援に活用できます。

世界が注目!排泄予知ロボット「DFree」|トリプル・ダブリュー・ジャパン株式会社

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「現在、●%溜まっています。そろそろトイレの時間がきます」ーーこんな風に、あなたの排泄を予知してくれるユニークな介護ロボット「DFree」をご存知ですか?

「目指すはおむつゼロの社会」と話すCEOの中西氏は、自身の体験から「DFree」のアイディアをひらめいたと言います。「DFree」の開発秘話や利用者の反響、今後の展開について話を聞きました。

排泄予知ロボット「DFree」とは

ーーー「DFree」とはどのような製品ですか?

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「DFree」本体。超音波センサ(右)を下腹部に装着し、膀胱の状態を取得、分析する

「DFree」は、下腹部に装着することで体内の動きを検知・分析し、排尿のタイミングを予知・通知してくれるウェアラブルデバイスです。

「DFree」本体に超音波センサが内蔵されており、膀胱の大きさの変化を捉えることで「そろそろ出そうだ」もしくは「出ました」というお知らせをしてくれます。

本体はBluetooth接続でスマホアプリと連携しており、通知はもちろんログも蓄積します。よって、使えば使うほど「DFree」が利用者の排泄傾向を学習し、予知の精度が増していきます。

排泄を予知することで予期しない失禁などを防ぐことができ、安心して生活できるだけでなく、場合によってはおむつの装着が不要になるなど、自立支援にも役立ちます

また介護従事者にとっては、適切なトイレ誘導が行えることで排泄介助の負担が軽減するなどのメリットがあります。

「DFree」開発のきっかけとは?

ーーー排泄を予知する、という発想は非常にユニークです。ご自身の体験が開発のきっかけだと拝見しました。

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自身の衝撃的な体験から「DFree」を思いついたという中西氏

はい。アメリカ留学中に、漏らしてしまったことがあるんです。しかも尿ではなく、大便の方を。非常にショックを受けると同時に、こう思いました。「事前に排便の時間が分かっていれば、こんなことにはならなかったのではないか?」と。

それが、「排便の時間を事前にお知らせしてくれるデバイスを作ろう」と思った直接的なきっかけです。このアイディアを発表したところ、予想以上に多くの方から反響をいただきました。

ーーー予知の対象を排便から排尿に変更したのはなぜでしょうか?

開発当初は自身の体験から排便の予知を目標にしていましたが、開発していく段階で多くの介護従事者の方からお話を伺ううちに、現場では排便はもちろん排尿に対する介助の労力が非常に大きいことが分かってきました。

排尿は、排便に比べて回数も多く、その分おむつ交換などの排泄介助の労力も大きくなります。よって、まずは排尿に関する介助負担を減らすことが、排泄介助全体の負担を減らすことにつながると考えました。

開発時のこだわりとは?

ーーー開発時のこだわりや開発秘話を教えてください。

誰も思いつかなかったがゆえにどこにもデータがなかったため、まずはデータ集めから始めました。排便の予知に向けて開発を進めていた当初は、開発メンバー自らが実験台となってデータをそろえました。実験の結果、便意を数値化できることが裏付けられ、「排泄までの時間を予測する」第一歩を踏み出すことができました。

尿の排泄予測に軸足をうつしてからは、いくつかの介護施設で実証実験を行いました。メンバーが介護施設に通い、介護現場での課題や排泄介助の現実を踏まえ、商品に反映させていきました。

「DFree」の想定対象者と費用対効果


ーーー施設ではどのように活用されていますか?

「DFree」は、データを集めて個人の傾向を把握する必要があるので、一人につき一台使用します。一台導入すると、約3万円以上おむつ代の削減につながるという報告があります。また排泄介助にかかる労働時間に関しても、3割程度削減されたという結果が出ています。

ーーー「DFree」はどのような方を想定して開発されているのでしょうか?

基本的に、排泄をする全ての方に対して、「DFree」はお使いいただけます。失禁の恐れがある方はもちろん、認知症状が進みご自身で排泄の意思表示が困難な方でも、「DFree」をお使いいただくことで事前にスタッフのかたがトイレに誘導したり、排泄したらすぐおむつを交換するなどの対応をサポートすることができます。

「DFree」利用者からの反響

ーーー「DFree」に対する反響を教えてください。

「DFree」開発にあたり、資金調達方法のひとつにクラウドファンディングを加えました。多くの支援を頂いたのですが、「脊椎損傷のため毎日失便の不安を抱えている」という方や「介護に使いたい」という方から切実なコメントが多く寄せられ、「DFree」に対する期待が大きいことを実感しました。

実際に商品を発売してからは、失禁の不安でなかなか外出できなかった方から「これで安心して外出できる」「外出先でも水が飲める」といった声をいただき、外出への心理的な障壁がかなり下げられたと自負しています。

ーーー施設の職員からの反響はいかがですか?

適切な排泄介助ができるようになったという反響をいただきます。「DFree」の通知を確認することで不要なトイレ誘導が減り、よりタイムリーな排泄介助が可能になり、要介護者、介護者双方の負担が少なくなります。

また、認知症の方や病気で尿意を感じにくくなっている方に対しても、デバイスを見ることでトイレ誘導すべきか否かを判断できるので、言葉や表情だけでは分からない部分を補ってくれるという声もあります。

ーーー日本にかぎらず、フランスやドイツからも問い合わせがきているそうですね。

そうですね。とくにヨーロッパは日本と同様高齢化が進んでおり、人件費も高騰しています。いわば日本と同じ課題を抱えているので、高齢者の排泄に対する関心は非常に高い印象です。すでに世界で最も大きな介護施設への有料サービスの提供がはじまっており、日本以上にニーズが高いと感じます。

課題や今後の展開

ーーー反響を得て見えてきた課題や今後の展開があれば教えてください。

介護施設でお使いいただく場合、課題となるのがネットワーク環境です。ネットワーク環境が完備されている介護施設はまだまだ少なく、導入を阻んでいるという現状があります。

また、ナースコールなどの既存システムとの連携がまだできないため、今後はそのあたりの改善を考えています。

さらに、施設だけでなく在宅や病院でのリハビリなどにもお使いいただければと考えています。ただし、老々介護をされている方や、独居老人の方など、スマートフォンを持たない方に対してどのように通知するかという問題は、今後取り組んでいくべき課題だと感じています。

メッセージ|おむつゼロ社会をめざして

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「DFree」を利用することで、今までおむつを使っていた人が、おむつなしでも生活できる、そんな未来を目指しています。介護施設では「DFree」でおむつゼロを目指している利用者の方もいらっしゃいます。

当社は排泄の自立支援をサポートすることで、利用者のQOLを向上させたいと考えています。そのためにも、排尿だけでなく排便も予知できるデバイスを来年商品化する予定です。

新しい機器やシステムを取り入れるのに難色を示す施設も少なくありませんが、介護は介護を受ける方のためのものだと思っています。
介護を受ける方が少しでも快適に、尊厳ある生活が送れるよう、ぜひ「DFree」の導入を検討してみてほしいです。

編集部まとめ

排泄を事前に予知するというこれまでになかった発想から、自立支援を促すユニークな介護ロボット「DFree」。世界中から毎日のように問い合わせが届くという中西氏の言葉からも、排泄は人類共通の課題であることが分かります。排尿だけでなく排便の予知に向けてすでに動き出しているトリプル・ダブリュー・ジャパン株式会社。「おむつゼロ社会」実現への第一歩は、すでに踏み出されています。


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