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オートサポート歩行車
リトルキーパス

品名
リトルキーパス
品番
WAW10
組み立て寸法
幅545×奥行670×高さ900~1080mm
折りたたみ寸法
幅545×奥行505×高さ930mm
重量
約14kg(標準バッテリーパック装着時)
最大使用者体重
75kg
連続動作時間
約4時間(標準モード・通常歩行・標準バッテリーパック使用時)
充電時間
約2時間
サイクル寿命
500回
価格
185,000円(税抜)
品名
リトルキーパスS
品番
WAW14
組み立て寸法
幅475×奥行580×高さ640~910mm
折りたたみ寸法
幅475×奥行445×高さ730mm
重量
約9kg(標準バッテリーパック装着時)
最大使用者体重
75kg
連続動作時間
約4時間(標準モード・通常歩行・標準バッテリーパック使用時)
充電時間
約3時間
価格
148,000円(税抜)

製品概要

センサー技術で、自動アシスト・制御を実現したオートサポート歩行車です。サポートモード、パワーモード、標準モードの3つが用意されており、ブレーキや速度制限の強さなどを選ぶことができます。

坂道も楽々、だから安心。オートサポート歩行車「リトルキーパス」|株式会社幸和製作所

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TacaoF(テイコブ)というブランドでさまざまな福祉用具を開発、販売している幸和製作所。とくにシルバーカーの分野では、国内でトップシェアを誇っている老舗企業です。そんな老舗の福祉用具メーカーが、ロボット技術をかけ合わせた全く新しい歩行車を開発したとのこと。関東ショールームにお邪魔し、自動アシスト歩行車「リトルキーパス」を体験してみました。

事業内容とブランドコンセプト

ーーー御社の事業内容について教えてください。

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お話を伺った営業本部 営業2部の今村氏(左)と和多氏(右)

当社は、昭和40年創業の総合福祉用具メーカーです。もともとは乳母車ベビーカーの製造販売からスタートしたのですが、石などを積んで前輪が浮かないように乳母車を使用されている高齢者が少なからずいることに気づきました。そこで、はじめから前輪が浮かないように設計し直し、高齢者の方向けに商品化しました。それがシルバーカーの第一号です。昭和45年には国内初のシルバーカーの製造販売を開始し、徐々に乳母車から高齢者向けの歩行補助車に商材をシフトしていきました。

現在は、シルバーカー以外にもさまざまな福祉用具や介護関連商品を開発・製造しています。2007年10月には、TacaoF(テイコブ)という新たなブランドを発表しました。TacaoF(テイコブ)というブランド名には、「take care of…のお世話をする」という思いがこめられています。

リトルキーパスの開発背景

ーーー御社はさまざまな歩行車を製造されていますが、リトルキーパス開発のきっかけはあるのでしょうか?

「リトルキーパス」は、従来の歩行車に自動アシスト機能を追加した新しい歩行車です。弊社はこれまで、さまざまなニーズに合わせた歩行車を開発、製造してきました。日本の住環境に合わせ、自動改札も通れるコンパクトな歩行車を始めとして、軽さを追求したもの、突進現象に適したもの、屋内利用に特化したものなど、豊富なラインナップを取り揃えています。

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幸和製作所 歩行車ラインナップ一例

しかし、それでもまだ解決できない課題がありました。それが、上り坂、転倒、横流れという3つの問題です。

従来の歩行車では解決できない3つの課題

機体を極限まで軽くしても、上り坂になると自身の体重や歩行車の重さがどうしても負担となり、上れないという方は多くいらっしゃいます。また、歩行中に機器が身体から離れてしまうことによる転倒をゼロにするのは、従来の歩行車では非常に困難です。横流れとは、歩行車が傾斜の付いている方向に勝手に流れていってしまう現象です。通常、道路は車道にむかって2°の傾斜がついているので、気をつけていないと車道に寄ってしまうこともあります。また坂道で旋回するときも一苦労です。

弊社では、これら3つの課題を、従来の歩行車にロボット技術を加えることで一気に解決しました。それが「リトルキーパス」なのです。

リトルキーパスとは

ーーーリトルキーパスについて詳しく教えてください。

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リトルキーパスの軽量化モデル「リトルキーパスS」

リトルキーパスは、ロボット技術が上り坂・下り坂や転倒につながる急加速、横傾斜を検知し、状況に合わせて全自動でアシストをしてくれるオートサポート歩行車です。ロボット技術の3大要素である、「センサー」「制御」「駆動系」をすべて備えています。

3つのセンサー

リトルキーパスには、3つのセンサーが搭載されています。静電センサー、ジャイロセンサー、加速度センサの3つです。静電センサーでハンドルに触れているかを検知し、ジャイロセンサー、加速度センサーで傾斜や急加速を検知します。

3モードから選べる制御

3つのセンサーで検知した情報にしたがって、危険回避機能速度制限機能が働きます。速度制限の強さなどは、3モードからお選びいただけます。サポートモード、パワーモード、標準モードです。

上り坂の場合、標準モードを基準として、パワーモードはより強めのアシストが、サポートモードは弱めのアシストが働きます。下り坂の場合、パワーモードではやや弱めのブレーキが、サポートモードでは強めのブレーキが働きます。

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実際に体験してみた

リトルキーパスの使い心地を感じていただくために、まずは自動アシスト機能がついていない一般的な歩行車をお試しいただきます。こちらの歩行車は約8kgです。傾斜を上ったあと旋回して、坂を下りてみてください。

ーーー上りは8kg程度の重さを感じますね。下りは、けっこうスルスルと進んでいくのでついていくのが少し大変です。

ご高齢者の方になると、この8kgの重さが非常な負担になる場合があります。また、下りのスピードについていけず、転倒してしまう恐れがあるんです。次に、リトルキーパスで同様に傾斜を上り降りしてみてください。

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リトルキーパスの操作性を体験してみる。ハンドルはしっかり身体を支えてくれる馬蹄形だ

ーーー上りなのに、全然重さを感じません。

リトルキーパスは14kgありますが、利用者にかかる重力をセンサーとモーターがアシストしてくれるので、重みを全く感じずに歩くことができます。

では、上り坂のうえで旋回してみてください。

ーーー先ほどは旋回のために横向きになったとき、ずるずると下に落ちていってしまう感じがしたのですが、それを全く感じません。むしろ、私が旋回しようとしているのを読み取ったように、動きをサポートしてくれているかのような感覚があります。

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傾斜の上にくるタイヤが逆回転することでブレーキがかかる

横流れ防止機能のお陰で、非常に安定して旋回できることがお分かりいただけたと思います。旋回時だけでなく、傾斜のある道を歩くときも楽にまっすぐ進むことができます。

現在「パワーモード」を体験していただいていますが、「サポートモード」に変更してもう一度お試しください。

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サポートモードで再挑戦。モード切り替えは設定ボタンを押すだけでオーケー

ーーー上り坂ではさっきよりも重さを感じます。下り坂のほうがより違いを感じますね。しっかりと身体を支えながら進む、という感じがあります。

「サポートモード」は、パーキンソン病やリハビリテーション時など、車体に体重を預けるように使う方向けのモードとしてお使いいただけます。上り坂では弱めのアシストであまり引っ張る力を加えず、下り坂では強く押しても転倒しないよう強めのブレーキがかかります。平坦な道でも常にブレーキをかけて抑速してくれるので、速度が出すぎず転倒を予防します。

ーーー同じ機器なのに、モードが変わるだけで別の機器のような使用感ですね。

モードを切り替えることによって、1機種でも使い勝手の幅が広がりますよね。ご利用者は要介護度で言うと1~2の軽度者を想定しておりますが、モードを切り替えることで、今まで電動車いすを使っていた重度の方もリトルキーパスをお使いいただけるケースがあります。

逆に、抵抗器付きの歩行車を使い始める前の段階にある軽度の方にもリトルキーパスをおすすめしています。軽量の歩行車を使っている方の中には、上り坂に困っているという方が少なくありません。我々は、そういった方には軽量モデルの「リトルキーパスS」を特におすすめしています。

ーーーその他の機能を教えてください。

異常な加速を検知すると、転倒防止のために自動ブレーキ機能が作動します。また、坂道途中でポストに手紙を投函するなどして歩行車から手を離した場合も、自動でブレーキがかかります。

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ハンドル部の静電センサーで手を触れているかいないかを検知し、自動ブレーキをかける

あとは、一般的な歩行車についている機能はすべて備えています。例えば休憩椅子コンパクトな収納ワンタッチでのハンドル高さの切り替えなどです。

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折りたたんだところ。形状や折りたたみなどは、既存の歩行車とほぼ同じだ

開発のこだわり

ーーーリトルキーパスのこだわりはどこですか?

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開発段階では、万が一誤作動や誤使用しても事故につなげさせないために、実際にリハビリセンターや高齢者施設にご協力いただき意見を伺いました。

例えば、途中で電源が切れてしまった場合、一番危ないシーンは下り坂なのですが、下り坂でモーターが作動しなくても転げ落ちないよう、後輪に負荷がかかるようにしています。また、電源の切り忘れ対策として、手を離してから約5分接触がなかったら、自動的に電源がオフになるようになっています。

もっとも難しかったのは、モードを3つに凝縮した点です。いろいろな組み合わせができるなか、あえてモードを3つに絞ったのは、設定の簡単さ、使いやすさを目指したからです。操作性と汎用性を両立するために、モニタリングでアシストやブレーキの強さを割り出し、それぞれのモードで最適化させました。

反響と課題

ーーー利用者からの反響を教えてください。

一番好評をいただいているのは、やはり坂道での歩行ができるようになったという点です。なかには、車いすからリトルキーパスに乗り換えたという方や、歩行練習のためにリトルキーパスを使用しているという方もいらっしゃいます。手引歩行のような形でリトルキーパスのアシスト機能をお使いいただくことで、歩行の勘を取り戻したり、足の運動を行ったりしているとのことです。そういった意味では、自立支援にもつながる機器だと言えるでしょう。

ーーー逆に、反響から見えてきた課題はありますか?

人によっては、音声案内が聞こえない、または不要といったご意見をいただくことがあります。「リトルキーパス」では異常事態時などの音声案内が、「リトルキーパスS」では追加で電源OFF時に歩行距離をお知らせしてくれる音声案内機能がついています。

あとは、まだまだロボット技術を搭載した歩行車の知名度が低く、なかなか受け入れられないという点が課題です。研修会を随時開始しているので、使い心地や操作の簡単さをアピールしていきたいと考えています。

メッセージ

ーーー最後にメッセージをお願いします。

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テイコブのブランドコンセプトとかぶりますが、使われる方はもちろん、介助する方や介護職員の方含めて、介護に前向きになれる社会を作っていきたいと考えています。そのために、皆さまが楽しみや喜びを感じることができる商品を、これからも開発していきたいと思っています。

「介護保険で借りられるなんて知らなかった」「初めて触った」等とおっしゃる方もまだまだ多く、一般の歩行車に比べたらなかなか知っていただく機会が少ないのは事実ですが、弊社の関東ショールームは一般の方に向けても随時公開していますので、興味のある方はぜひ一度体験しに来ていただければと思います。

編集部まとめ

「リトルキーパス」を体験して、「自動アシストがあるとこんなに歩行が楽になるのか!」と驚きを覚えました。上り坂ではまったく重さを感じず上ることができ、下り坂では「リトルキーパス」に身体を預けるようにして自分のペースで下れるので、従来の歩行車とは安心感が別次元です。坂道の歩行に不安を覚えている方には、ぜひ一度試してみてほしいと感じました。


コメント
お名前(ニックネーム):
さくら

コメント内容:
すごい。うちは、下り坂で悩んでいる。角度とかも、変えれたもっとすごい。介護保険の割引で買えないと
コメント
お名前(ニックネーム):


コメント内容:
手摺りのない、坂をこのロボットがあれば、たすかります。登りは助かりますねー 

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