「服薬支援ロボ」で薬の飲み過ぎ、飲み忘れを防いで自立支援を|ケアボット株式会社

介護ロボットONLINE編集部介護ロボットONLINE編集部

作成日2017/07/11 更新日2018/03/272,627views

ケアボット株式会社とは?


ーーー御社の会社概要について教えてください。


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ケアボット株式会社 代表取締役社長の本谷氏に話を伺う



当社は、介護サービスのセントケア・グループと車載機器メーカーであるクラリオンとの異業種提携による介護事業者初の本格的な介護ロボットの企画・販売会社として設立された会社です。

当社の前身は、より現場のニーズに即した、現場発信の介護ロボット・介護機器を作りたい、広めたいと考えて立ち上げた「介護ロボット研究会」です。現場のニーズを各メーカーに検討してしてもらう会だったのですが、最もニーズが高かったのが「服薬介護」でした。そこで、クラリオンの技術協力をいただき、第一弾の「服薬支援ロボ」が開発されました。

服薬支援ロボとは?

ーーー「服薬支援ロボ」とはどのような介護ロボットなのでしょうか?

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「服薬支援ロボ」本体と専用カートリッジ


「服薬支援ロボ」は、決められた時間に決められた種類、量の服薬をお知らせすることで、薬の過剰摂取や飲み忘れ、飲み間違いを防ぐと共に、服薬に関する自立支援をも視野に入れた製品です。在宅で暮らしている方にとっては、自分で正しく服薬できるという自立支援の側面がありますし、施設側にとっては、服薬管理業務の軽減、薬の取り間違えや飲み過ぎを防ぐというリスク軽減という側面があります。

ーーーもともとは訪問在宅向けに開発されたのでしょうか?

はい。訪問薬剤管理指導(居宅療養管理指導または在宅患者訪問薬剤管理指導)(※1)というサービスがありますが、そのなかで薬剤師の方による正しい服薬管理、指導を行うサービスを実現しようという思いで開発しました。しかし、発売直後に施設からも問い合わせが寄せられ、改めて需要の高さを実感しています。

※1 薬剤師が患者(利用者または施設)宅へ訪問し、お薬及び服薬の管理指導を行う介護保険サービス

服薬支援ロボの機能


ーーー「服薬支援ロボ」の機能面について教えてください。

まずは「服薬支援ロボ」本体についてご説明します。本体には、タッチパネル式の液晶画面、取り出しボタン、スピーカーがついています。液晶画面で服薬管理を設定し、設定時間がきたらボタンを押して薬を取り出します。その際、スピーカーから服薬時間のお知らせが流れます。
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設定方法はスマホのアラーム設定と同じくらい簡単だ


次に、本体内部についてご説明します。本体の中には、4種類のカートリッジが入るようになっています。カートリッジは、朝・昼・夜・寝る前の4種類に色分けされており、それぞれに薬を詰めたピルケースが7ケース入ります。

ーーーつまり、1回で7日間分の薬がセットできるということですね。

その通りです。「服薬支援ロボ」を用いた訪問薬剤管理指導では、薬局がカートリッジに薬をセットした状態で持ってきてくれるため、サービスご利用者も介護者の方も服薬のセットをする必要がありません。

ピルケースには10種類の薬と2種類の漢方薬が入る程度の厚みを持たせており、ほとんどのご利用者に対応できる仕様になっています。

薬の取り間違え対策としては、ピルケースを半透明にし中の薬をチェックできるようにする、違う色のカートリッジを本体に装填しようとしても入らないような設計にするなどの工夫を施しています。

では、実際に取り出してみましょう。
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取り出しボタンを押すとピルケースが出てくる


お昼の服薬時間を午後2時に設定しました。現在、午後2時を過ぎても薬が取り出されていない状態なので、「薬を取り出してください」というアナウンスが流れていますね。このアナウンスは、任意の間隔で最大5時間流し続けることができます。例えば、10分おきに1時間アナウンスさせ続ける、といった設定が可能です。

また、本体には人感センサーが搭載されているので、「服薬支援ロボ」の前を横切ったタイミングでの声掛けも行われます。
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服薬履歴を液晶画面上で確認することもできます。ちゃんと薬を飲んでいるか、何時頃飲んでいるか(=取り出しているか)が分かるので、生活リズムの気づきにつながるケースもあります。

受け入れてもらうためのこだわりとは


ーーー開発時のこだわりはどこですか?

いかにして現場に受け入れられるか、いかに使ってもらえるかにはこだわりました。例えば取り出しボタンをつけたのも、薬を飲んでもらうための動機づけの一つなんです。時間になったら自動的にケースが飛び出すという作りでは、そのまま無視されてしまう恐れがあります。あえて取り出しボタンを取り付けてワンアクション増やすことで、自ら服薬するという行為を促しているんです。

アナウンスの声や筐体も、受け入れやすさや馴染みやすさを第一に考えて開発しています。どんなに相手のことを思った介護であっても、介護を受ける側が「嫌だ」と感じたらなかなか定着しないものです。ですから、できるかぎりストレスにならず、スッとなじむための工夫をいたるところに施しています。

反響とメッセージ


ーーー反響を教えてください。

ロボによる薬局の訪問薬剤管理指導を取り入れた施設からは、例外なく「楽になった」という反響をいただきます。既存のルーチンワークを崩す必要なく手間だけ減らしてくれるという介護ロボットなので、スムーズに定着している印象があります。

在宅でご利用いただいている方からは、自立支援型ロボットという側面からも評価していただています。一般的に、在宅から施設へ場をうつす一つの目安として「食事と薬が自分で摂れるか」がありますが、「服薬支援ロボ」を利用することで、在宅での生活をより長く支援する事ができると言えます。

あるご家族は薬の準備のために、2日に1回電車で要介護者の家に通っており、それが大変な負担になっていたとのことですが、「服薬支援ロボ」を導入することで週に1回の訪問で済み、とても助かっているとおっしゃっていました。この場合も、訪問の負担が限界を超えていたら施設でのケアに切り替えた可能性がありますが、「服薬支援ロボ」があることで在宅ケアを続けることができた例と言えるでしょう。

ーーー最後にメッセージをお願いします。

医療・介護全体が在宅でのケアにシフトしていくなか、「服薬支援ロボ」の問い合わせは今後も着実に増えていくだろうと感じています。当社は、今までになかった次世代の介護機器を現場に持ち込んで、人の介護を支援していこうという会社なので、現場のニーズに沿った、「すぐ使えてすぐ助かる」商品を今後も開発、販売していきます。

商品名
服薬支援ロボ
外形寸法
270㎜(W)×329㎜(D)×314㎜(H)
本体質量
9.0Kg
販売価格
ロボ本体×1、カセット×4(各色1ケ)、
ピルケース×28(各色7ケ×4)(1週間分)
120,000円(税別)

※本体セット120,000円のリースを組んだ場合
(リース会社のご紹介も出来ます)
約2,500円/月(5年リース、金利約1.9%)

予備カセットキット
カセット×4(各色1ケ)、
ピルケース×28(各色7ケ×4)(1週間分)
11,000円(税別)
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