自動寝返り支援ベッドで8割が「夜間の見回りが楽になった」!|フランスベッド株式会社

介護ロボットONLINE編集部介護ロボットONLINE編集部

作成日2018/03/15 更新日2018/04/02746views


自力で寝返りできない要介護者の褥瘡(じょくそう)予防として行われる体位変換。1回の体位変換は1~2分でも、昼夜問わず行われると介護者にとっても要介護者にとっても負担になります。

フランスベッドが行った調査では、全体の9割以上の職員が体位変換に精神的負担を感じていることが明らかになりました。

そんな体位変換にかかる負担を減らすために、自動で寝返りをサポートしてくれる介護ロボットがあります。それが「自動寝返り支援ベッド」です。

20年以上前に発売され、その後いったん販売を停止していた「自動寝返り支援ベッド」ですが、2017年5月、熱い要望に応えて再販されることが決まりました。

今回は、「自動寝返り支援ベッド」が再販されるまでの経緯やその効果について、フランスベッドの開発担当者に話を聞きました。

生産開発本部 商品開発部 メディカル開発課の長瀬史朗氏

生産開発本部 商品開発部 メディカル開発課の長瀬史朗氏に話を伺う

自動寝返り支援ベッドとは?

自動寝返り支援ベッドの画像

自動寝返り支援ベッドとは、文字通り自動で寝返りをサポートしてくれるベッドです。

一般的な3モーターの介護ベッドに自動寝返り機能が備わっており、ゆっくりとベッドを傾けることで体位変換を行うことができます。

8割以上のスタッフが「楽になった」

医療や介護の現場では、自力で寝返りがうてない方の床ずれ予防として、休みなく体位変換が行われています。ある特養様にて弊社が調べたところ、職員一人あたり日勤帯で20分、夜勤帯では100分もの時間を体位変換に費やしていることが分かりました。

体の9割を超える職員が体位変換を負担だと感じていたというアンケート結果グラフ

また単に労力や時間がかかるというだけでなく、職員の方の精神的負担にもなっていることも、アンケートから判明しました。独自のアンケートの結果、なんと全体の9割を超える職員が体位変換を負担だと感じていたのです。

自動寝返り支援ベッドは、自動運転機能で24時間自動的にベッドを傾けて体圧移動してくれます。標準の自動運転モードでは、2時間ごとに右左に5度ベッドを傾けるよう設定されています。角度や傾ける速度は必要に応じて変更することも可能です。

これにより、とくに夜間帯では8割以上の職員が夜間の見回りが楽になったと回答しており、精神的負担の軽減に効果があることが分かりました。

夜間帯では8割以上の職員が夜間の見回りが楽になったと回答


ーーー自動運転モードにしておけば、職員はまったく体位変換をしなくて済むということでしょうか?


24時間全く手をかけないというわけではありません。アンケートによれば、「自動寝返り支援ベッド」を導入している施設の約6割の方が、状況に応じて人の手で体位変換を行っていると回答しています。

とはいえ、常に見続ける必要がないという点においては、精神的な負担は確実に減っているといえるでしょう。

利用者の安眠も守る

昼夜問わず行われる体位変換は、職員の方だけでなく利用者の方にとっても負担になっています。とくに夜間の体位変換は、眠っている利用者様を起こしてしまいかねません。安眠を妨げられたり寝不足になったりすると、生活リズムが乱れたり不穏になったりしてしまいます。

しかし「自動寝返り支援ベッド」なら、利用者様を起こさず体位変換をすることができるのです。「自動寝返り支援ベッド」の傾ける速度は、20秒・40秒・80秒の3段階から選ぶことができるのですが、いずれも非常にゆっくり動くため、ベッドの上で寝ていても傾いていることにほとんど気づきません。

自動寝返り支援ベッドを使う前と使った後の比較

弊社の調べでは、人の手による体位変換をしていたとき、すべての人が「目覚める」もしくは「ときどき目覚める」と回答していたところ、「自動寝返り支援ベッド」を導入してからは全体の4割の人が「目覚めない」と回答するようになったという結果が出ています。

このように「自動寝返り支援ベッド」は、介護者・被介護者双方にとってメリットのある介護ロボットなのです。

導入施設からの熱い要望で再販決定

ーーー「自動寝返り支援ベッド」は、20年以上前に発売されたのち一度販売を停止し、昨年再度販売を開始しましたね。再販までの経緯を教えてください。

一度目の「自動寝返り支援ベッド」販売当時は、介護保険制度が誕生したばかりのときでした。介護施設もどんどん設立され、それにともなって人もたくさん集まっていた時期です。要介護度が重い方も今ほど多くはなく、人手不足が問題視されることはありませんでした。

弊社としては体位変換における課題を解決するために「自動寝返り支援ベッド」を発売しましたが、当時は「人の手でやればよいだろう」といった意見もあり、7年前に販売を停止したのです。

ーーーちょっと早すぎたのかもしれないですね。

生産開発本部 商品開発部 メディカル開発課の長瀬史朗氏


確かにそうかもしれません(笑)。

そうして販売停止していたところに、ある介護老人保健施設(以下、老健)から「自動寝返り支援ベッドを再販してほしい」という問い合わせが入りました。

山形県内にある老健なのですが、3ヶ所運営している施設のうち、1施設だけ「自動寝返り支援ベッド」にしていたそうです。

あるとき老健の担当者が、「自動寝返り支援ベッド」を導入している施設の離職率が他の2施設とくらべて明らかに低いことに気づき、「これはベッドの効果に違いない」と考え、再販の問い合わせをしてくださったとのことでした。

問い合わせがあったとき、すでに自動寝返り支援ベッドの製造は中止していました。しかし担当者の熱望に応え、新たに改良版を開発することにしたのです。

ーーーどのような改良がなされたのでしょうか?

たくさんあるのですが、1つめは操作性です。

自動寝返り支援ベッドのコントローラ


以前のものはコントローラが複雑で操作も分かりづらい点があったので、液晶パネル式にして格段に使いやすくしました。

2つめはベッドの低床化です。従来の「自動寝返り支援ベッド」は、介護ベッドとして使うにはベッドのボトム面が高く、車いすへの移乗がしづらいことがネックになって導入に至らない施設もありました。改良版ではボトム面を低くし、車いすへの移乗なども問題ない仕様になっています。

3つめは寝返りしながら背上げもできるようにした点です。ご利用者様のなかには誤嚥の心配がある方もいらっしゃるので、そうした方にむけて機能を改良しています。

長期的には経費削減・人材確保にも貢献

ーーー実際に利用している施設からは、どのような反響がありますか?

先ほどご紹介した老健の経営者様からは、「私の感触では、24時間労働のうち体位変換にまつわる仕事が4時間を占めています。それを機械に肩代わりさせれば、かなり人員をセーブできます。もしあのベッドがなければ、もう1割ほどスタッフを補充しなければならないでしょう。」というお言葉を頂いています。

「自動寝返り支援ベッド」は一般的な介護ベッドに比べて割高ではありますが、人件費を考慮した場合、コストパフォーマンスに優れているのはおそらく弊社の商品でしょう。離職率の低さもそうですが、長い目で見た経費削減、人材確保という点でも評価いただいているといえます。

ーーー20年前の販売当初は、「体位変換は人の手でやるべき」という意見もあったとおっしゃっていましたが、今はどうでしょうか?

今でも、そのような意見をお持ちの方もいらっしゃると思います。ただある施設では、半身まひをお持ちの利用者様から「自動寝返り支援ベッドのおかげで、久しぶりにぐっすり眠れた」というお声もいただいています。人の手による体位変換が、知らず知らずのうちに利用者様にストレスを与えているケースもあるので、一度試しに使っていただきたいなと思います。

「働き方改革」にもつながる介護ロボットへ

ーーー最後にメッセージをお願いします。

生産開発本部 商品開発部 メディカル開発課の長瀬史朗氏

「自動寝返り支援ベッド」のリリースをうったとき、非常に多くの方からお問い合せをいただきましたが、なかでも障害をお持ちのご家族がいらっしゃる方からはとても切実な問い合わせが多く寄せられました。

在宅介護をされていらっしゃる方にとって、24時間行う体位変換はたいへんな作業のはずです。そこで、当初は全国の病院や介護福祉施設を対象としていた「自動寝返り支援ベッド」を、翌年1月から在宅向けにも展開することにしました。

まだ「自動寝返り支援ベッド」のことをご存じないお客様にも、ぜひ良さを知っていただきたいと思っています。

施設での導入を検討されている方は、単に業務負担を軽減するベッドとしてだけでなく、「働き方改革」にもつながるような介護ロボットとして、「自動寝返り支援ベッド」をとらえていただければと思います。

「自動寝返り支援ベッド」は、導入してすぐ効果がわかる介護ロボットです。また長い目で見ても、非常にコストパフォーマンスに優れています。ぜひ一度デモ機を試してみてください。

編集部まとめ

介護ロボットは、業務の効率化や離職率の低下をもたらすことが期待されていますが、明確な費用対効果を示すには時間がかかります。その点この「自動寝返り支援ベッド」は、20年前から導入していた施設で著しい効果を挙げている数少ない介護ロボットです。介護ロボットひとつで、施設全体の離職率に大きな差が出るとは驚きでした。1回ずつの体位変換にはそれほど時間がかかりませんが、積み重なると時間も労力もかなり消耗する業務です。そこに目をつけるとは、さすがフランスベッドだと改めて感じました。十数年ぶりに再販された「自動寝返り支援ベッド」、一度使ってみてはいかがでしょうか。

商品詳細(在宅用)

サイズ(幅×長さ×ボトム高さ)
972mm × 2017mm × 320~660mm
背上げ角度
0~72度
脚上げ角度
0~24度
高さ調節
320~660mm(ストローク340mm)
角度
手元スイッチでの操作時:0~25度
自動運転時:0~10度 

価格(在宅用 キャスター脚)

利用者負担1割:1,650円(非課税)
利用者負担2割:3,300円(非課税)
月額レンタル料:16,500円(非課税)
購入
680,000円

価格(在宅用 キャスター脚)

利用者負担1割:1,782円(非課税)
利用者負担2割:3,564円(非課税)
月額レンタル料:17,820円(非課税)
購入
756,000円


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