測定時間が1/10に!「自分の足で歩きたい」を叶える歩行解析デバイス「AYUMI EYE」とは?

介護ロボットONLINE編集部介護ロボットONLINE編集部

作成日2018/02/05 更新日2018/02/161,139views


「いつまでも自分の足で歩きたい」ーーーこれは、多くの高齢者が抱いている願いです。

介護予防に力をいれるフィットネスクラブ型デイサービスである「早稲田イーライフ田園調布」では、施設内での歩行トレーニングはもちろん、自宅でも自ら運動する習慣を身に着けてもらうために、さまざまな取り組みを行っています。

そんな同施設で導入しているのは、歩行解析デバイス「AYUMI EYE」。「AYUMI EYE」は、利用者の腰にベルトで装着して歩くだけで身体機能測定ができる介護ロボットです。

歩行解析デバイス「AYUMI EYE」

モジュール(写真中央)をベルトで腰に固定するだけ

介護ロボットで身体機能測定の課題を解決!


これまで早稲田イーライフで行ってきた身体機能測定は、厚生労働省のマニュアルに基づいたものでした。しっかり測定できる反面、さまざまな課題も抱えていました。

測定時間が長い、スタッフや利用者の負担・リスクが大きい、再現性が低い…。そうした課題を抱くデイサービスにとって、AYUMI EYEは革新的な身体機能測定ツールだといえます。

測定時間が1/10に

早稲田イーライフ田園調布の管理者である古村さんは、AYUMI EYEを使った身体機能測定について、「これまでとくらべて格段に手間も時間も省けるようになった」と驚きの声をあげています。

早稲田イーライフ田園調布 管理者の古村薫平

早稲田イーライフ田園調布 管理者の古村薫平さん

「これまでの身体機能測定は、利用者様一人あたり最低でも30分はかかっていました。その分測定種目も多く、利用者様の負担も大きかった。しかしAYUMI EYEを導入してから、一人あたり3分程度にまで短縮したんです」

簡単な測定で必要人員も削減

AYUMI EYEの使い方は簡単。5cmほどのモジュールを利用者の腰に装着し、そのまま直線距離6~10m歩くだけです。測定は、AYUMI EYEアプリを操作するスタッフと利用者に寄り添うスタッフの2名体制で行います。これまでと比べると、測定に必要な人員数も大幅に減ったといいます。

「測定時間が短縮されたことで、利用者様の休憩時間も長くとれるようになりました。スタッフと利用者様が話をする時間も増えたので、身体の状態や環境の変化について知る機会も増えましたね。」

”歩行の見える化”がやる気につながる


AYUMI EYEによる変化は、利用者である高齢者にも表れています。

「昨日は暖かかったので、ひさしぶりに杖だけで外出したんです。そうしたら、25分も歩けたんですよ」

そう嬉しそうに話すのは、同施設に半年前から通っている岡部さん(80代・女性)です。脊椎間狭窄症を患った当初は、自宅内でも歩行器がなければ歩けなかったといいます。しかし同施設に通い始めてから、メキメキ改善しました。

AYUMI EYEを使って身体機能測定する古村さんと岡部さん

AYUMI EYEを使って身体機能測定する古村さんと岡部さん

分かりやすいレポートで結果を共有

「歩行速度が前に比べて変わっているわね。これは良くなっているということかしら?」

レポート結果を見て歩行状態について話し合う古村さんと岡部さん

レポート結果を見て歩行状態について話し合う

AYUMI EYEによる身体機能測定後、レポート結果を見ながら古村さんと振り返ります。速度や歩幅、ふらつきなどが数値で表されるので、変化が分かりやすいのです。「歩幅が大きくなったので、進むスピードも早くなっている」という古村さんの説明に対しても「なるほどね」と納得顔です。

「息子夫婦に迷惑をかけたくない」

「将来的には自分の足で郵便局や銀行に行きたい」と目標を語る岡部さん。その背景には、「同居している息子夫婦に迷惑をかけたくない」という思いがあるようです。だからこそ、歩行訓練にも力が入ります。

「岡部さんはご自宅でも自主的に運動されているので、改善が早いんです。ですから結果を共有するときも、“内ももをもっと鍛えたほうが良いから、自宅ではこんな運動をやってみてください”といったアドバイスもしています。」

結果が分かりやすいからモチベーションにつながり、それが運動習慣につながる。このサイクルが、AYUMI EYE販売元である早稲田エルダリーヘルス事業団が提唱する“行動変容”です。

早稲田エルダリーヘルスが提供するサービスとは?


「弊社では、『ソーシャルサポート』『行動変容』『運動プログラム』の3つの観点から、高齢者の健康をサポートしています。」

そう話すのは、早稲田エルダリーヘルス事業団・代表の筒井氏。早稲田エルダリーヘルス事業団は、早稲田大学のエルダリー・ヘルス研究所で開発された介護予防プログラムを社会に提供するために設立された企業です。

早稲田エルダリーヘルス事業団 代表の筒井祐智氏

早稲田エルダリーヘルス事業団 代表の筒井祐智氏

運動の習慣化が健康への鍵


「しっかりした研究に基づいた運動プログラムがあっても、週に1~2回の運動ではあまり意味がない。施設に来ていないときでも運動をしてほしいという思いから、“なぜ運動をしなくてはならないか?”を知ってもらう『ソーシャルサポート』と、運動を習慣化する『行動変容』を大事にしています。」

具体的には、情報誌や動画配信による啓蒙活動や、「イーロコモ手帳」という専用の手帳による継続促進を行います。

ソーシャルサポートとして年4回発行している雑誌『welist』

ソーシャルサポートとして年4回発行している雑誌『welist』

AYUMI EYEで運動の好サイクルをつくる


「動画や雑誌で動機づけをして、手帳を使って継続化する、つまり、モチベーションをもってちゃんと運動するというサイクルを作るのが我々のサービスの本質です。AYUMI EYEは、このサイクルを自然と作ってくれる機器だと考えています。」

AYUMI EYEによる身体機能測定結果のレポートは、推進力、バランス、リズムをスコア化されており、以前の測定結果と比較することができます。バランスはマップ化され、課題やそれに対応する運動も自動で提案してくれます。Wi-fi環境でプリント接続されていれば、その場でプリントアウトも可能です。

早稲田エルダリーヘルス事業団 代表の筒井祐智氏

結果が分かりやすいから、みんなで共有・活用できる

「厚生労働省が推奨しているマニュアルや指標は、利用者にとってもスタッフにとっても分かりづらく、PT・OTでなければ説明が難しかった。しかしAYUMI EYEの指標であれば、一般のスタッフも分かりやすく説明できます。

さらに、利用者の家族やケアマネジャーとの共有にも役立ちます。AYUMI EYEの結果をケアプランに反映しているケアマネも少なくないといいます。

自立支援にむけたAYUMI EYEの展開


今、介護予防とともに注目を集めているのが「自立支援」です。平成30年度の介護報酬改定でも、自立支援につながる介護サービスに対する加算が引き上げられます。AYUMI EYEは、今後「自立支援」に対してもアプローチしていく予定だといいます。

AYUMI EYEで加算報酬も


「AYUMI EYEの結果が自立支援のエビデンスにお使いいただけたり、加算取得の一つの条件を満たすことができれば、より普及が進むと考えています。」

早稲田イーライフ田園調布


介護予防や自立支援がすすめば、介護保険給付、ひいては医療保険給付の抑制につながります。元気に外出できれば、買い物や旅行といった購買活動も活発になります。その意味で、「いつまでも自分の足で歩く」支援は、社会貢献にもつながるのです。

編集部まとめ

「時間がかかる」「負担が大きい」「理解しづらい」という課題を抱えたこれまでの身体機能測定を、短時間で、簡単に、負担なくできることを実現した「AYUMI EYE」。これまでの身体機能測定からAYUMI EYEへの切り替えを経験したデイサービス利用者からは、「測定中のふらつきなどの恐怖から解放された」という評価も聞こえてきました。今後もAYUMI EYEは見せ方や機能の充実化を図りつつ、「いつまでも自分の足で歩きたい」という高齢者の願いを実現していってくれるでしょう。

<取材協力>
早稲田イーライフ田園調布
株式会社早稲田エルダリーヘルス事業団

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