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離床リスク検知センサー
EVER Relief

外形
(メインセンサ)W=340mm, H=64mm, D=18mm
オプション
バイタルデータのクラウド化・分析
希望小売価格
195,000 円(税抜)


製品概要

2種類のセンサーを活用した、誤報や失報が少ない離床・見守りセンサーです。起き上がり動作を正確に検知するだけでなく、バイタルデータを利用した見守りが可能です。メインセンサをマットレスの下に敷き、サテライトセンサを壁に貼り付けるだけなので、特別な設置工事は不要です。

二段構えセンサーで離床をキャッチ!|「EVER Relief」株式会社構造計画研究所

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建物の構造設計からスタートした構造計画研究所は、そこから派生した様々な事業を展開しています。そんな構造計画研究所が、介護ロボットを開発しました。それが、離床リスク検知センサー「EVER Relief」です。これまでに培ってきたセンサー技術やノウハウが生かされた「EVER Relief」の魅力と、開発に携わる担当者の想いを伺いました。

実はセンサーのスペシャリスト。「人の動き」を検知するセンサー作った理由


ーーーまずは、御社の事業紹介をお願いいたします

自身も介護施設へ何度もヒアリングに行ったという坂木氏に話を伺う

弊社は1959年に創業して以来、建物の構造設計業務をはじめとしたさまざまな業務を行ってきました。弊社の構造設計は、古くは熊本城の天守閣再建工事や、近年では六本木ヒルズなどにも採用されています。建物の高層化や複雑化にともない建築の構造計算に日本で初めてコンピュータを導入してからは、ソフトウェア開発やシミュレーションを活用した各種コンサルティングなどで、防災対策からマーケティング支援などへと事業が広がっていきます。現在では、世界中の最先端技術を持つ企業とコラボレーションしつつ、幅広く社会の問題解決に取り組んでいます。

ーーーなぜ、建物の構造設計をしていた会社が介護ロボットの開発を始めたのでしょうか?

当社が福祉・介護製品を開発したのは、今回の「EVER Relief」が初めてのことです。元々持っていたソフトウェア開発技術やセンサー技術を新たな分野で生かせないかと考え、介護分野に参入したという流れです。もっとも、人の動きを把握するセンサー技術を生かして安全・安心に繋げるという理念は、介護だけでなく弊社のあらゆる事業に共通して言えることです。

早さと精度の秘密は2つのセンサーにあり

ーーー「EVER Relief」はどんな製品ですか?

離床センサーと呼ばれるものの一つです。従来のスイッチ式の離床通知装置と大きく異なるのは、起き上がり動作を捉えて通知をするという点です。そのため、失報や誤報が少ないのが特徴です。

ーーースイッチ式の離床通知装置は失報や誤報が多いのですか?

多くのスイッチ式装置は、要介護者がベッドから降りたときに装置を踏むことで立ち上がりを知らせるとか、ベッドから離れたらナースコールが鳴るといった仕組みをとっています。そのため、前者であれば装置を踏まれなかった場合に失報となりますし、後者であれば寝返りと区別がつかず誤報となるケースがあります。

「EVER Relief」は、ふたつのセンサーで起き上がりを検知します。ひとつ目は動きや心拍・呼吸を検知するメインセンサー、ふたつ目は起き上がり動作を検知するサテライトセンサーです。センサー技術に新規性があるというわけではなく、ふたつを組み合わせた点に弊社の独自性があります。では実際に「EVER Relief」を体験していただきましょう。

EVER Reliefのデモを体験!


「EVER Relief」は2つのセンサーで離床を検知

メインセンサーでは、心拍・呼吸と起き上がり始めの動作を捉えます。しかしそこだけだと寝返りと区別がつかないこともあるため、体が起き上がったときに作動するサテライトセンサーと組み合わせることで、起き上がりを立体的に捉えていきます。

センサーには3つの状態があります。安静に寝ている状態である「スタンバイ」、メインセンサーのみが起き上がりを検知した状態「リスク」、サテライトセンサーが検知した状態「アラート」です。「アラート」状態になってはじめて、ナースコールが鳴るようになっています。 

ーーー「リスク」ではナースコールは鳴らないんですか?

鳴りません。単なる寝返りの可能性があるからです。これにより寝返りによる誤報が劇的に減少します。

モニターでグラフの動きが逐一分かる

デモ用のモニターをご覧ください。ここにグラフの線が3本ありますね。真ん中のグラフが動きを捉えています。

ーーー触っていなくてもグラフが反応しています。

非接触なので、手を上にかざすだけで動きを検知します。通常はマットレスの下に取り付けるので、身体に干渉しません。サテライトセンサーは、上体を起こしたときに検知するような位置の壁に取り付けます。

「リスク」の状態で、サテライトセンサーを反応させてみましょう。

ーーーサテライトセンサーに手をかざした瞬間に疑似ナースコールが光りました!

すごく早いんです。ですので、ナースコールが鳴るタイミングがちょうど良いという声もいただいています。

ーーースイッチ式よりも早いんですか?

起き上がった瞬間に検知するので早いですね。スイッチ式、とくに踏んだら鳴るというタイプのものは、知らせた時点でもうベッドから降りてしまっているわけです。でも現場のニーズとしては、ベッドから降りる前に知らせてほしいと言われる。なぜなら、足をついた瞬間から、転倒リスクが高まっていくからです。足をついた状態で知らされても遅すぎるんですね。

ーーー上下のグラフは何を表しているんですか?

上が心拍、下が呼吸を表しています。このふたつは、動きがない状態が続くとアラート状態になります。これにより、就寝中の看取り検知が可能になります。

赤が心拍、緑が体動、青が呼吸をあらわす

ーーー看取り検知というと、お亡くなりになったのに気づくということですか?

そうです。夜間勤務者のストレス要因には、要介護者に怪我をさせてはならない、亡くなっていることに気づかず放置してはいけない、というふたつがあるんです。

ーーー亡くなったまま放置すると、罪悪感を覚えるということですか?

もちろんそれもありますが、亡くなっていることに朝方まで気づけずにいると、事件性があるかもしれないということで警察を呼ぶことになってしまい、業務的な負担が増してしまうんです。だからこそ、プレッシャーを感じたまま見回りを続けなければいけないんですね。看取り検知ができる「EVER Relief」を使うことで、そうしたプレッシャーやストレスが軽減されます。実際に、「EVER Relief」を導入してから看取り検知ができたとおっしゃる利用者の方もおられます。

スポット利用で価値を最大限に活かす


ーーーありがとうございます!続いて、開発秘話や課題をお伺いしていきます。

ーーーどんな方が適しているのでしょうか?

要介護度が何度くらいといった規定を設けているわけではありませんが、やはり動きを検知しているので、動ける程度の方にお使いいただければと思います。認知症の方や、気持ちは元気だけど身体が少しついていかない方、お薬などの影響で寝起きはふらつきが出る方などに向いています。

ーーー離床センサーとしては少し高めの価格設定ですが。

確かに、通常より高めです。ただし「EVER Relief」は、施設の方全員に使ってもらうというつもりではないんです。というのも、「EVER Relief」のような製品が必要なほど転倒リスクが高い方は、施設の中でもだいたい1割程度だと考えているんです。そういう方にピンポイントで利用していただき、そこまで転倒リスクが高くない方には従来のスイッチタイプを利用いただくなど、使い分けをしていただくことで費用対効果が高まります。

介護現場の負担を減らすために

ーーー現状の課題や今後の展開について教えてください。

「EVER Relief」ではバイタルデータをとっていますが、現状では起き上がり検知・看取り検知のみに利用されています。しかし我々としては、そのデータに基づいて利用者の変調を事前にキャッチし、それをお知らせできればと考えています。

あとは、もっと違和感なく現場で使っていただけるよう、細かい点を修正していく必要も感じています。使用上のちょっとした注意点は、面と向かって我々が説明すればもちろんご理解いただけますが、その方が次の人へ説明し、また次の人へ説明されていくとき、確実に忘れ去られていく。そういったことを極力なくし、現状のオペレーションにすっとなじむ介護ロボットこそが、現場に普及し持続的に使っていただけるのだと考えています。

ーーー最後に、介護の現場で働く方へメッセージをお願いします。

「EVER Relief」は、介護現場の負担を減らしたいという思いで開発しました。開発の過程で、介護施設に何度も泊まり込みをさせていただきヒアリングしてきましたが、結局、働いてる人の心に余裕がなければ良い介護にならないと思うんです。私たちは、働いてる人の心に余裕が生まれるような手助けがしたい、そう思ってやっています。

編集部まとめ

実際に「EVER Relief」のデモをみて、その精度の高さに驚きました。非接触にもかかわらず、身体をかざすだけで心拍や呼吸、動きが検知されます。また起き上がり動作への反応も非常に速く、サテライトセンサーに近づいた瞬間、疑似ナースコールが光りました。「すでに既存の離床センサーに限界を感じている介護職員は多い」と言う坂木氏の言葉から、「EVER Relief」のニーズの高さがうかがえます。


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