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251名に緊急アンケート!「H30年度の介護報酬改定、満足ですか?」に72%が「不満」

介護ロボットONLINE編集部介護ロボットONLINE編集部

作成日2018/02/06 更新日2018/04/027,423views


平成30年度、3年ぶりの介護報酬改定が行われます。介護報酬は、介護事業所の経営状況や介護スタッフの給与に大きな影響を与える重要な要素です。

これまでの介護報酬改定率の推移

今回の改定では、0.54%のプラス改定に決着しました。プラス改定は、人員配置の充実や職員の待遇アップなどにつながる反面、税金や保険料などの国民負担が増えることも意味します。

今回の改定について、「もっと引き上げるべきだ」「いや、これが限界だろう」など、さまざまな意見が聞かれます。実際に介護の現場で働く介護スタッフは、この介護報酬改定をどう感じているのでしょうか?

介護ロボットONLINE編集部では、全国の介護従事者向けに、介護報酬改定についてアンケートを行いました。

平成30年度の介護報酬改定をおさらい


今回の改定は、0.54%のプラス改定になりました。改定では、以下の4点が重視されています。

1.地域包括ケアシステムの推進

  • 中重度者の対応
  • 認知症の人への対応
  • 医療と介護の連携 など

2.自立支援・重度化防止に資する質の高い介護サービスの実現

  • リハビリテーションの強化
  • アウトカム評価の導入・拡充 など

3.多様な人材の確保と生産性の向上

  • 介護ロボットの活用 など

4.介護サービスの適正化

  • 長時間の通所リハビリの基本報酬の見直し など
こうした改定と比較して、実際の現場ではどこに課題感を抱いているのか、より改定が必要だと感じているサービスや項目はどれなのか、アンケートから明らかにしていきます。

72.9%が「今回の介護報酬改定に不満」


(1)今回の改定に満足?不満?
72.9%が「今回の介護報酬改定に不満」,アンケート結果
まずはじめに、平成30年度の介護報酬改定に満足しているかどうかを聞いたところ、「満足」と答えた人が27.1%(68名)、「不満」と答えた人が72.9%(183名)となりました。

マイナス改定になるかと噂されていたところを一転、プラス改定に落ち着きはしたものの、過半数の人が満足できない現状であることがわかります。

介護報酬の「加算」に対する意識


続いて、介護報酬の「加算」に対してアンケートをとりました。

介護報酬には、「基本報酬」と「加算(減算)」の2種類がある
介護報酬には、「基本報酬」と「加算(減算)」の2種類があります。

「基本報酬」とは、訪問介護や施設といった事業所形態ごとに決められている基本的な単位のこと。その「基本報酬」に対して、単位を上乗せすることを「加算」といいます。

単位が上乗せされるということは、事業所に支払われる料金が増えるということなので、事業所はより多く料金をもらうために「加算」が設定されたサービスや取り組みを強化するようになります。

加算をつけるべきだと思うのは「処遇改善」「認知症対応」「人員配置」


(2)加算をつけるべきだと思うもの(良くしたい項目)は何ですか?

加算をつけるべきだと思うのは「処遇改善」「認知症対応」「人員配置」,アンケート結果
加算をつけるべきだと思う項目を聞いたところ、「介護職員の処遇改善に対する加算」が79.7%(200カウント)ともっとも多く、次いで「認知症対応に対する加算」が71.1%(180カウント)、「人員配置に対する加算」が67.7%(170カウント)となりました(複数回答)。

それ以降は「中重度社受入・対応に対する加算」(53.4%/134カウント)、「看取り・ターミナルケアに対する加算」(52.2%/131カウント)、「医療と介護の連携」(39.8%/100カウント)と続きました。

介護現場を知るスタッフは、モチベーションやイメージアップ、人員不足解消のための加算が何よりも必要だと感じていることが読みとれます。

また、認知症の人や中重度者の受入への加算を求める声も多く、それらの対応の負担の重さや緊急度がうかがえます。

66%が介護ロボットによる夜勤職員配置加算に「反対」


平成30年度の介護報酬改定にて、「夜勤職員配置加算」の取得条件が緩和されます。見守り支援ロボットを入居者の15%以上導入した場合、夜勤職員配置加算が取りやすくなるのです。

言いかえれば、見守りロボットが、夜勤職員の代わりになるということです。この改定に対する賛否を聞きました。

(3)見守りロボット導入による加算条件の緩和に賛成?反対?
66%が介護ロボットによる夜勤職員配置加算に「反対」,アンケート結果
見守りロボット導入による加算条件の緩和に賛成かどうかを聞いたところ、「賛成」と答えた人が33.1%(83名)、「反対」と答えた人が66.9%(168名)となりました。

夜勤経験ありと答えた人(195名)に限った場合、「賛成」が27.1%(53名)、「反対」が72.3%(141)となり、夜勤の経験がある人のほうが、反対する割合が高いことが分かりました。

コメントの一部を紹介いたします。

「賛成」と答えた人のコメント(自由回答)

・人手不足の解消には、絶対必要です( 女性/40代/ 生活相談員・支援相談員
・少ないスタッフによる見落としが少なくなるのではないか?の期待(女性/50代/ 非常勤介護職員 )
・夜勤職員の見守りや巡回の負担が軽減するから( 女性/30代/福祉用具専門相談員
・現在の見守りロボットが使えるものとは思えないがより良いものの開発へ向けてこういう流れは必要だから(男性/50代/常勤介護職員)
・介護職員不足によるきつい勤務から解放される可能性があるから(女性/40代/管理職)

「反対」と答えた人のコメント

・小さい施設では導入が厳しい(男性/40代/管理職)
・導入するにあたっての資金が加算でペイできるものではないから(女性/40代/常勤介護職員)
・確かに夜は大変だったが人の介護にロボットも加わると機械操作や故障等のメンテナンスもしないとならない。想像すると余計な仕事まで増えそう(女性/40代/ 生活相談員・支援相談員
・ロボットでは認知症高齢者に対する細やかな気配りは難しいと感じるから(男性/30代/常勤介護職員)
・事故になった時どうするのか?いろいろ危ない(女性/20代/常勤介護職員)

自由回答からはさまざまな意見が


(4)介護報酬改定に関して、あなたの自由な意見を聞かせてください。

報酬引き上げにともなう介護保険料の負担増に懸念の声も

コメント(自由回答)

・介護報酬が上がるということは、いずれ介護保険料に跳ね返ってくるだろうから、悩ましいところだと思います( 女性/40代/ケアマネージャー
・介護職員の給料がアップするのは良いことだと思いますが、それによって利用者の方の負担が増えるのはどうなんでしょうか?(女性/50代/常勤介護職員)
・介護報酬改定により所得は増えるのは嬉しいが、年金や住民税が更に増えてしまうので結局はあまり変わらない気がする。(女性/20代/常勤介護職員)

介護福祉士の処遇改善が話題になる一方で棚上げされる「ケアマネジャー」

コメント(自由回答)

・ケアマネの加算を増やして欲しいです。(女性/50代/ ケアマネージャー
・ケアマネージャーの処遇も良くしてほしい。その他、在宅サービスにおいて、特に訪問介護の質を上げてほしい。雑な対応など酷い職員が目立つように思う。(男性/40代/ケアマネージャー)

介護の質や介護職のイメージアップも大事

コメント(自由回答)

・改定によって負担はしかたないが、その分質の良い介護が受けられる状態にしなければいけない。(女性/50代/常勤介護職員)
・これを機会に介護業界全体のイメージアップ(賃金が安い)を図れるのではないか?ケアの質を向上させるいい機会だと思う。(男性・30代/管理職)
・介護福祉士の認知度を上げる努力が大切。介護福祉士という名称を広め、国家資格であることのアピールを通して介護を考えて欲しい。(女性/60代/常勤介護職員)
・介護報酬をあげるのは賛成だが、それに見合う介護員の質が伴っていない。(女性/30代/機能訓練指導員

まとめ


今回の調査では、全体の72%以上が平成30年度の介護報酬改定内容に不満を感じているという結果となり、現場と制度のギャップが明らかになりました。

ただし、今回の改定で重点的に加算されることとなる中重度者への対応や認知症の人への対応に関しては、現場のニーズをうまく汲みとれているといえるでしょう。

今回、はじめて介護ロボットが介護報酬加算に影響を与えることになりましたが、介護ロボットに対する不信感はまだ根強いようです。

介護報酬の改定内容が本決まりするのは、2018年4月です。介護ロボットONLINEでは、引き続き介護報酬改定のニュースを分かりやすくお届けしていきます。

「介護の人材不足」について、また、このアンケートの結果や内容についてのご意見やご感想は、公式Twitter( @kaigo_robot )または Facebook までお寄せください。なお、本コンテンツの文章およびグラフの引用・転載を希望される方は、  介護ロボットONLINE問い合わせフォームよりご連絡ください。

< アンケート調査概要 >
・調査期間:2018年1月13日(土)~1月25日(木)
・調査対象:介護事業所経営者および介護従事者20代~60代以上の男女251名
・男女割合:男性/30.7%・女性/68.9%・その他/0.4%


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