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分身ロボット
OriHime

サイズ
高さ:21.5cm
幅:約15cm(腕を畳んだ状態)
奥行き:約23cm
重量
587g
電源
ACアダプタ入力:AC100-240V 50/60Hz
OriHime本体:5V1A
カメラ
水平画角 103°カメラ

製品概要

医療・介護向けに開発された遠隔操作ロボット「OriHime」には、マイク、カメラ、スピーカーが搭載されており、OriHimeを介して離れた場所の音を聞いたり映像を見ることができます。反対に、自分の声を伝えることもできます。また、首や手を動かし、「うなづき」や「拍手」などといった意思表示も可能で「その人がそこにいるような感覚」を伝えることができます。

分身ロボット「OriHime」で、みんなの孤独を解消したい|株式会社オリィ研究所

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オリィ研究所では、分身ロボットOriHimeの開発、販売、レンタルなどを行っています。「分身ロボット」とはいったい何なのか?他のコミュニケーション型ロボットとどう違うのか?介護ロボットとして利用できるのか?OriHimeの開発者であり、オリィ研究所CEOでもある吉藤健太朗氏にお話を伺いました。

OriHime開発のきっかけは「孤独感」

ーーー御社の事業紹介をお願いします。

オリィ研究所代表取締役CEOである吉藤氏。手に乗せているのがOriHimeだ

オリィ研究所は、ある課題を解決するために作った会社です。私自身の体験をまずお話します。私は小学生の3年半の間、ほとんど学校に通えなかった時期がありました。毎日ベッドに寝て天井を見続ける日々が続くうちに、だんだんと無気力になっていく自分に気が付きました。その経験から、孤独感は人を損なってしまう恐ろしいパワーが有ることに気付かされたのです。

日本には、1,000万人近い独居老人を始め、病気で寝たきりの方、学校に通えない子どもが大勢います。そんな人達の孤独感をどうすれば解消できるだろうかーー。そんな「孤独の解消」をテーマに、何かできることはないのかと考えるようになりました。その結果、分身ロボットOriHimeが誕生します。

現在は、分身ロボットOriHimeの開発や販売、レンタル事業など、OriHimeを中心に様々な事業を行っています。

「分身ロボット」と呼ぶ理由とは?

ーーーOriHimeを「分身ロボット」と表現されていますが、分身とはどういう意味ですか?他のコミュニケーションロボットといったい何が違うのでしょうか。

OriHimeが自ら動くことはない。人が操作することで「分身ロボット」になる

分身ロボットと呼んでいるのは、OriHimeを操作することで、「あたかもその人がそこにいるように」感じられるロボットであることを目指しているからです。

通常のコミュニケーションロボットと言われるものは、中にAI(=人工知能)が入っています。それにより人が話しかけた方向に顔を向けたり、話しかけられたことに対して自動的に応えたりすることが可能です。しかし、OriHimeには人工知能が入っていません。OriHimeが自律的に動くということはなく、あくまで人間が操作します。そこが大きな違いです。

私たちが目指しているのは「孤独の解消」で、ロボットが作りたいわけではないんです。そして「人工知能が人を癒している未来」よりも、「親しい人と人同士がつながり、孤独でなくなる未来」を創りたかった。そのために、「離れている人がそこに存在感を出すにはどうすればいいか」を突き詰めた結果、OriHimeというロボットにつながったのです。

OriHimeを操作している本人と、それを見ている人双方が「私(彼/彼女)は今ここにいる」と感じることができれば、それはもうそこにいるのと同じなのではないかと思います。そういう意味で、その人の分身であることができるロボットが、OriHimeなのです。

OriHimeを通してできること|介護ロボットとしてのアプローチ

ーーー機能として、OriHimeでは何ができるのでしょうか?

OriHimeの裏側

OriHimeにはカメラ・マイク・スピーカーが搭載されており、OriHimeを通して、見る・聞く・話す、そして動くことが可能です。すべての操作は遠隔で行われます。

ーーー現在、高齢者の方というよりは病気の方やテレワークなどに利用されていることが多いようですが、高齢者の方への利用は考えていますか?

考えています。しかしOriHimeは高齢者のみに特化した製品ではないので、パソコンを用いての操作が介護施設や高齢者向け施設での利用に向いていない場合があります。

だから、高齢者の方向けに別のアプローチを考えています。高齢者の方が操作するのではなく、介護施設の職員や見舞いに来る家族が操作するというアプローチです。

実際に試験的に利用していただいているところでは、OriHimeが人と人とのコミュニケーションのクッション効果を果たしているという結果が出始めています。

ーーーロボットがコミュニケーションのクッションとしての役割を果たすということですか?

そうです、生身の人間が話しかけるよりも、OriHimeを通して話しかけるほうがスムーズに話ができるんです。介護する方が高齢者の方と初対面で話すとき、なかなか信頼してもらえないという問題がしばしば起こります。OriHimeを使うと、信頼を得るまでの「会話のアイスブレイク時間」が短縮したなどの声をいただいています。

介護施設以外では、学校に行けない子供がロボットを使って学校に行くようになり、最終的には本人が通えるようになったというケースもありました。

ロボットという分身を使うと顔を見せる必要がないし、また顔を見る必要もない。それが、コミュニケーションの敷居を下げる効果があるのだと考えています。

誰にも似てないから、誰にでもなれるデザイン

ーーー分身ロボットというと、操作する人の顔が見えたほうがより存在感が出せるのではと感じますが、あえてそうしなかったのですね。

あえてキャラクター性を排除したOriHime

はじめは顔が見えたほうが良いのではと思い、スカイプのようなものを考えていました。しかし実際に作って使用感を聞いていみると、実は顔なんかあまり見てないし、見せたくないと思っていることが分かってきました。

例えばテレワークとかでも、育児中のお母さんが突然会議に出てくれと言われても困りますよね。自分の姿が画面に映るとなると、身なりを整えたり部屋を片付けなくてはいけない。顔を見せるってそもそもハードルが高いよねということに気づいたんです。

次に、顔を見せない代わりにロボットにキャラクター性を持たせたバージョンを作りました。見た目は犬のぬいぐるみのようなものです。しかしここでも問題が発生した。可愛い見た目やキャラクター性のあるロボットから、例えば男性の野太い声が聞こえるとちょっとシュールになってしまうんです。

AIを備えたロボットであればキャラクター性があっても不自然ではないですが、我々が作っているのはあくまで人間が入っている器であり、よりしろなんです。だからロボット自体にキャラクター性がありすぎると、違和感を覚えてしまう。

「そこに本人がいる」とみんなが感じるためには、余計な情報を与えないほうがいいのではないかと考え、今のOriHimeの造形が完成したのです。

ーーーOriHimeの顔は、能面を参考にされたと拝見しました。

能面って、後ろに明らかに動かしている人がいるのに、見ている人は人形のほうに命を感じますよね。大事なのは見ている人の想像力であり、自分が見たい相手の姿を投影できる、想像できる余地を与えるというのがコンセプトです。

OriHimeの活用とメッセージ

ーーーOriHimeは基本的に一人につき一台という使い方ですか?

老人ホームの現場では、広場に置いてレクリエーションに使っていただいているところもあります。

OriHimeに同時に複数人が入ることはできませんが、使用時間をずらすことで1台を複数人使用することは可能です。

実は、現在一番活用されている市場は、テレワークなんです。育児休暇中の方などが休暇中もOriHimeを使って職場とコミュニケーションを保つことで、復帰後の戻りづらさを軽減したり、産後うつを防ぐ役割も果たしています。

ーーー介護現場の方にむけてメッセージをお願いします。

自分自身の経験を通して言えることですが、実は介護って、され続けるのはけっこうしんどい。介護を受けている側も、本当は誰かに必要とされたいと感じているはずですし、必要とされることで「自分はここにいて良いんだ」と思えるのだと思います。OriHimeを使うことで、「介護されている/している」という関係性が良い意味で崩れていくと良いのではと考えています。

編集部まとめ

介護の負担や要介護者側の気兼ねという部分ではなく、「孤独の解消」にフォーカスしたロボットはおそらくOriHimeだけでしょう。人工知能を備えていないOriHimeは、厳密には介護ロボットと呼ぶことができません。しかし、徹底的に要介護者の立場に立って開発されているOriHimeは、単なるコミュニケーションロボット以上の可能性を秘めていると感じました。今後、介護の現場でも利用が広がりそうです。

名称 OriHime
サイズ 高さ:21.5cm
幅:約15cm(腕を畳んだ状態)
奥行き:約23cm
価格 お見積のうえ


コメント
お名前(ニックネーム):
まさるママ

コメント内容:
コミュニケーションということで読んでいました 実は昨年,交通事故で18才の息子を亡くして以来、主人と息子の声を持ったロボットでも居たら…といろいろ探していました そんなことができるのかもわからず、息子ともう一度話したい、息子を感じたいという一心でいます 読んでいたら分身ということで、もしかしたらと思ってー このロボットの本来の役目とはちょっと違うのかもしれませんが私達の思いに近い気がします 息子の声で息子と話をするということは可能なのでしょうか?

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