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低コストで施設全体の見守りを実現!介護施設向け見守りシステム「ケアワン」|NISSHA株式会社

低コストで施設全体の見守りを実現!介護施設向け見守りシステム「ケアワン」|NISSHA株式会社

今、介護ロボットのなかでもっともニーズが高い見守りロボット。厚生労働省によれば、「介護ロボット等導入支援特別事業」の補助金を利用して導入された介護ロボットのうち、約7割が見守り支援ロボットだったと報告されています。見守り支援ロボットは、利用者の安全を守るだけでなく、見守るスタッフの負担を軽減するとして、今注目を集めているのです。そんな見守りロボットと介護記録の自動連携を可能にしたのが、今回取材した見守りシステム「ケアワン」です。介護職員の負担軽減を第一に考えられたケアワンは、他の見守りロボットとどう違うのでしょうか?ケアワンを開発・販売している、NISSHA株式会社の澤智彦氏に話を聞いてみました。 NISSHA株式会社 ディバイス事業部の澤智彦氏に話を伺うセンサー技術を介護に活かすーーー御社はさまざまな事業を行っていますが、なぜ見守りシステムを開発されたのですか?弊社は、主に産業資材・ディバイス・メディカルテクノロジー・情報コミュニケーションの4つの事業を展開しています。そのひとつに、ワイヤレスセンサーの開発やそれを活用したIoTソリューションの構築を行っており、オフィスや工場、倉庫などでご活用いただいている実績があります。我々は、そうした技術や知見を、介護の現場にも応用できないかと考えました。介護業界における人手不足の深刻化や職員の方の業務負担増大を解決できるソリューションとして、介護現場に最適化したシステムをご提供できればという思いがあったのです。介護施設向け見守りシステム「ケアワン」とは?ーーーそうした思いがケアワンのコンセプトに反映されていると感じます。ケアワンの機能と特長を教えていただけますか。ケアワンは、介護スタッフの方の負担軽減を目的とした、介護施設向けの見守りシステムです。3種類のセンサーをご用意しておりますが、施設の課題に合わせて設置することで、さまざまな見守りニーズに対応することができます。取り付け簡単な3種類のセンサーケアワンのセンサーには、 人感センサー 温湿度センサー ドア開閉センサー の3つがあります。人感センサーは活動量や人の動きを検知するため、ベッドのそばにつけて離床を検知するのに使えます。温湿度センサーは、居室や共用スペースの温湿度を監視し必要に応じてアラートを出すので、ウイルス感染リスクの低減に活用できます。ドア開閉センサーは、トイレのドアなどに設置することで、使用回数や頻度を把握できます。この3つのセンサーの大きな特長は、設置のための電源工事が不要という点です。太陽電池式・一時電池式の両ラインナップは、電源が取れない場所にも設置することができます。太陽電池式は、電池交換が不要で、また暗所でも設置できる一次電池式も10年と長期電池寿命を実現し、ともにメンテナンスの負担がありません。取り付け方で見守りエリアが広がるーーー付け方によって、かなり使用シーンが広がりそうですね。そのとおりです。ケアワンの特長として、「見守れるエリアが広いこと」が挙げられます。たとえば、従来のマット式の離床センサーは、ベッドから降りたかどうかがわかります。また、バイタルまで検知できるような次世代型の見守りマットも、ベッド上にいるかどうか、きちんと眠っているかどうかがわかります。いずれにせよ、見守れるエリアはベッド付近に限られているといえます。「カメラが撮影した画像に変化があれば働く」タイプの画像センサーは、ベッド付近だけでなく居室全体の見守りが可能です。一方で、マット式の離床センサーにくらべると、コストは高くなる傾向にあります。また、施設全体を見守るものとして監視カメラやセキュリティ会社に依頼しての警備などが挙げられますが、こちらもコストは比較的高いでしょう。これらに比べ、ケアワンはコストを抑えつつ、さまざまな見守りエリアや見守り方に対応することができるのです。たとえば、「離床にともなう転倒リスクを減らしたい」という離床検知ニーズには、人感センサーを居室内のベッド付近に取り付けることで対応できます。また、「場所の認識が難しい入居者様が部屋から出たらサポートしたい」という徘徊検知ニーズには、ドア開閉センサーを居室のドアに取り付けることで対応できます。さらに、「夜間に入居者様が外に出てしまう危険を防ぎたい」という施設全体の見守りニーズには、人感センサーを施設の出入り口に取り付けることで対応できます。その他にも、ドア開閉センサーと人感センサーを併用することで、「居室内にいるはずなのに30分以上動きがない」といった異常を検知することもできます。すでに述べたように、各センサーを設置するのに大掛かりな工事は不要ですし、ネットワーク環境も最小限ですむので、導入コストがかなり抑えられるのも大きな特長です。メール通知機能や自動記録機能も充実ーーーアラート通知はどのようにされるのでしょうか?センサーが異常を検知したら、専用の端末につないだモニターにアラートが表示され、アラーム音を鳴らして近くのスタッフに知らせます。アラートはメール通知させることも可能です。アラート履歴はクラウドにアップされるので、スマホやPCから履歴やそれに基づく傾向などを確認することもできます。さらに、「アラートの記録を自動化できないか」という声にお応えして、大手介護ソフトメーカーのNDソフトウェア社と連携し、「ほのぼのNEXT」にアラート通知の記録を自動で取り込む新機能を追加しました。これによって、駆けつけやケアの時刻をメモする手間が省けるようになります。低コストに評価大、巡回頻度が半減した施設もーーーケアワンを導入している施設の声を教えてください。大掛かりな工事やネットワーク環境整備が必要ないという点を評価し、ケアワンを選んでいただけることが多い印象ですね。施設や見守り機器によっては、初期費用で数百~数千万円かかることもあるところ、ケアワンなら10床に入れても70万円程度なので、導入ハードルはぐっと抑えられます。ショートステイを提供している事業所では、アラートの履歴機能からご利用者様の生活リズムなどを把握しているとおっしゃっていました。Webで各センサーのデータをビジュアル化して確認できるので、、グラフを見ながら傾向をつかみ、オペレーションに活かしているとのことです。ーーーありがとうございます。最後にメッセージをお願いします。介護事業所を訪ねてお話を聞く機会が多いのですが、そこで感じるのは、それぞれの施設ごとに違った課題を抱えているということです。ケアワンなら、3種類のセンサーを使いこなすことで多様な見守りシーンをカバーできるので、施設が持つ課題に合わせた活用方法をご提案させていただければと思っています。また、初期費用の高さや入居者様に不便を強いる大掛かりな工事のせいで、見守り機器の導入に二の足を踏んでいる施設様も、ぜひケアワンを検討してみてください。製品概要 基本セット 光BOX、USB受信機、リピーター※無線ルーター、インターネット回線、プロバイダー契約が別途必要です。※別途HDMI入力に対応したスピーカー内蔵モニターが必要です。 選べるセンサーラインナップ 人感センサー、温湿度センサー、ドア開閉センサー クラウドサービス ケアワンクラウド年間使用料:7万2,000円 オプション 通知一時無効化スイッチ、呼出スイッチ 問い合わせ NISSHA株式会社 ディバイス事業部0120-248-506(受付時間:9:00~17:30/土日祝および休業日除く) 編集部まとめ「施設全体を見守り」というと、どうしても大規模な工事や高額な設備費が必要なイメージですが、ケアワンなら、コストを抑えつつ広範囲の見守りが可能です。いまや、さまざまな種類がある見守りロボットですが、自分の施設の課題にぴったるハマるものは意外と少ないもの。設置センサーや設置位置を変えることでさまざまな課題に対応できるケアワンなら、臨機応変な対応もできそうです。

レクの新たな頼れる司会者!コミュニケーションロボットSotaを使った「ロボコネクト」って?

レクの新たな頼れる司会者!コミュニケーションロボットSotaを使った「ロボコネクト」って?

2016年9月、NTT東日本が介護ロボットを取り入れたサービスの提供を開始しました。コミュニケーションロボットSotaを使用した、「ロボコネクト」というサービスです。「なぜ、NTTが介護を?」その気になる背景と「ロボコネクト」の詳細について、ビジネス開発本部のサービス開発担当者に聞いてみました。「シニア世代にもっとインターネットを楽しんでほしい」から始まったーーーなぜ、NTTが介護ロボット事業を始めたんですか? シニア層のインターネット利用促進を担当する菅氏 私の部署で取り組んでいるのは、光の拡販、インターネットの利用促進です。主にシニアの層にも響くサービスを提供しています。シニア層へのインターネット利用促進は2軸で行っています。シニア層には、アクティブシニアという層と、その対極の層が存在すると言われています。 最近、メディアなどでシニアの方のインターネット利用は盛んだと言われていますが、我々が行った調査では、実はそれほどでもないということが分かっています。 例えば、65歳のタブレット利用状況を見ても、だいたい8%くらいの数値なんですね。我々は、そういった方々にタブレットを使っていただくという取り組みをしています。 アクティブシニアの方に関しては、2~3年ほど前にタブレット教室を展開しておりましたが、シニアにとっては短期間で操作を覚えることが難しく、現状のタブレットでは、インターネットの利用を促進していくのも難しいと考え、昨年6月に、「かんたんタブレット」というサービスを提供しました。一言でいうと、タブレットのインターフェイスを、より分かりやすくしたサービスです。例えば、必要なメニューをより簡単に表示するなどの工夫をしています。もうひとつが、ノンアクティブシニアに対する取り組みです。ノンアクティブシニアの方は、タブレット教室開いても来ませんし、見せても「私にはできないな」となる。そこで我々が思い至ったのが、ロボットです。 インターネットと意識せずとも、インターネットサービスを享受できるようなインターフェイスはないかと探してたどり着いたのがロボットということになります。ーーー介護ロボットを使って、インターネットを使ってもらうという取り組みなんですねそうです。どういったサービスを提供できるか考えたとき、介護施設での利用が挙げられました。実際に、介護施設をいくつか回って課題を目の当たりにし、ロボットの活用を検討した結果、介護レクリエーションで活躍できるのではないかと考え至りました。ーーーどのように活躍できると考えたのでしょうか?具体的には、テレビとロボットを連動したサービスです。介護現場ではテレビをつかったレクリエーションが行われているのですが、お年寄りが飽きてしまう点や、人が張り付いていなければいけないという業務負担の課題などがありました。ご存じの通り、レクリエーションにロボットを使用するアプローチは、すでにさまざまな会社で行っています。我々も検討しましたが、ロボットだけでレクリエーションのすべてを表現するのは難しいのではないかという結論に達しました。例えば体操とか、ロボットが体操して施設の方がちゃんと体操できるかというと、見ても分かる通り、体操すべてを表現するのはむずかしいんです。ただ、ロボットはやっぱり人気があるんですね。注目をあびるし、お年寄りにとって興味が湧く。ロボットとテレビの良いところをかけ合わせて、何かサービスができないかと考えたのが、今回の「ロボコネクト」です。ロボコネクトって何?ーーー「ロボコネクト」の狙いは何なのでしょうか?「ロボコネクト」では、コミュニケーションロボットのSotaがファシリテーターとなり、レクリエーションの司会進行役をやることができます。それによって、ふたつの効果が期待できます。ひとつ目は、介護職員の方の負担軽減です。ふたつ目は、ロボットが司会役をすることによって、レクリエーションを楽しむ側の集中力や積極性の向上です。一昨年、都内や関西の複数の施設でトライアルを行いました。その際、レクリエーションの専門家に監修してもらい、効果を測りました。結果として、介護職員、高齢者双方に一定の効果が得られました。職員の方へのヒアリングでは、約8割の方が負担軽減を実感したと答えてくれています。また高齢者への効果として、職員の方へのヒアリングでも96%が積極性の向上を実感したと答えただけでなく、専門家によるDCM評価(※1)でも、認知症の方の状態を表す数値であるME値(※2)が2倍になるという数値的な成果も得られました。これらを踏まえて、高齢者はもちろん認知症の方にも一定の効果があり、かつ介護施設のニーズにも応えられると分かったため、サービス化に至ったのです。 ※1 DCM評価パーソン・センタード・ケア(Tom Kitwood教授による認知症ケアのための理論)を実践するための評価法。連続して認知症の人を観察し、行動を5分毎にBCC(Behavior Category Code)に基づきコード化し、さらに6段階のME値で評価する。 ※2 ME値Mood-Engagement:その人の関わりの度合いや、感情・気分がポジティブかネガティブかを表す感情・気分と関わりの数値。良い状態(well-being)~よくない状態(ill-being)までのどれに当たるかを6段階で評価する。+5は極めてポジティブな感情・気分が認められる状態であり、-5は極度にネガティブな感情・気分の兆候が認められる。 ーーートライアルから改善したところは?トライアル当初はロボットが自律的に話すことはなかったのですが、実際介護施設に持っていくと、ロボットとおしゃべりしたいというニーズが出てきました。そこで我々も、介護レクだけでなく、コミュニケーションロボットとしても機能を具備する方向で、商品化を検討しました。ーーー改めて、「ロボコネクト」の説明をお願いします昨年の9月、「ロボコネクト」というサービスを開始しました。「ロボコネクト」は、クラウド型ロボットプラットフォームサービスです。概念としては、インターネット上でサーバをたて、コミュニケーションロボットのSotaを通し、クラウドで様々な機能を提供するといった感じです。基本機能としては、おしゃべり機能、カメラ撮影機能、遠隔対話機能があります。付加機能として、レクリエーションができるアプリを提供しています。ーーーコミュニケーションロボットであるSotaについて教えてくださいライトブルーのSotaくん第一弾として対応し販売しているSota(ソータ)は、ヴイストン株式会社が提供しているコミュニケーションロボットですが、NTTの独自の機能として、より音声認識の精度を上げるインテリジェントマイクを搭載しております。これにより、他のロボットと比べて、言葉を聞き取れるようになっています。筐体は、オレンジ・ネイビー・ライトブルーを3色を展開しています。頭の上にある3つの穴がインテリジェントマイクロボコネクトを体験してみた ウェルクスの柳川さん、こんにちは。僕の名前はSotaです。今日は僕の取材をしてくれてありがとうございます。緊張しちゃうけど、がんばるね。可愛く撮影してください、よろしくお願いします。 今日の天気は? どこのお天気ですか? 新宿。 今日の新宿の天気は小雨、最高気温は10℃。雨の日ってなんか気分が乗らないから、ちょっとお休みしてもいいかな。 ーーーすごい!可愛いですね。どれくらい対応できるのでしょうか?シナリオで言うと、6000語くらいですね。色んな言葉が入っています。声掛けをすると、約1~2秒で答えが返ってきます。ーーーシナリオから外れた場合はどうなるのでしょうか?シナリオから外れた場合でも、何かしらの言葉を返せるようになっています。変な対話になったりしますが、そこは愛嬌みたいな感じで。認知症の方が何か話した場合でも、何も返さないよりは何かしら返したほうがいいだろうという考えのもとに、そのように設計されています。 Sotaがカメラマンに!写真撮影・遠隔対話機能を体験してみた 写真撮って。 準備するからちょっと待ってね。じゃあ取るよ、じっとしててね、3・2・1、パシャ!良い写真が撮れたよ。 というような感じで勝手に取ってくれます。撮った写真は、ブラウザ上で見ることができます。遠隔対話機能ということで、この子に入り込んで外部から見守りみたいなこともできます。こちらもやってみましょう。 電話だよ。 電話だよっていったのは遠隔対話ですね。腕を上げるとつながります。腕を上げるとつながるそうすると、Sotaを通して映る画面がこちらのディスプレイに表示されます。ディスプレイにタッチすることで、方向を動かしたりすることも可能です。Sotaがお年寄りの家に置いてあって、息子さんとかがこうやってつなげて遠隔で見られるというわけです。だから、見守りにも使えないかといったお問い合わせも多いですね。ーーー先ほど、Sotaくんが私の名前を呼んで挨拶してくれましたね。ああいったこともできるのでしょうか?可能です。あれはオリジナルシナリオ機能といって、ユーザーが自分自身でシナリオを追加すると、Sotaがそれを発話するという機能です。「こんにちは」と言ったときに「●●施設へようこそ」とか、「トイレどこ」と聞いたときに「右に曲がって」とか言えるようにしたいという介護事業者様からのニーズがあり、それに応える形で追加した機能です。Sotaの頭脳はみんな一緒なんですが、オリジナルシナリオ機能を追加することによって、その子なりのSotaを演じることができるです。ーーー付加アプリケーションとして、「Sotaレク」も提供されています。施設では、「Sotaレク」を一緒に導入することが多いですか?そうですね、レクリエーションで活躍できるロボットとして導入していただいています。Sotaが自動で司会進行してくれる「Sotaレク」って?ーーー「Sotaレク」について教えてください。「Sotaレク」は、はじめに申し上げたとおり、テレビとつなげて使用するレクリエーションサービスです。「Sotaレク」には、脳トレゲームや回想、歌など120ほどのコンテンツが入っています。映像がメインですが、Sotaが司会役のような感じで進行していきます。コンテンツはレベル分けされており、簡単なものなら認知症の方でも応えられるように取り揃えています。リモコンだけで操作が可能ですし、自動進行モードにすることで勝手にレクリエーションを進めてくれるので、スタッフさんの手が空くという利点があります。回想のレクリエーションをやってみましょう。回想のレクリエーションでは、Sotaが関連する豆知識を教えてくれたりします。若いスタッフさんだと、知識がないから写真を見ても話が続けられないんですよね。でもこの子が説明してくれると、高齢者の方も嬉しいし、スタッフの方も勉強になると。そういったことも含め、レクリエーションの時間が充実したという声が実際に上がってきています。今後の展開は?「ロボコネクト」に関して言えば、ニーズに応えて随時新しい機能やシナリオを追加していきます。実際9月に発売して以降、顔認識機能など様々な機能を追加してきました。その他には、レクレーション以外の付加アプリケーションを充実させたり、Sota以外のロボットも対応できるように動いていく予定です。 編集部まとめ 今回初めてSotaくんに名前を呼んでもらい、自分でも思いがけないほど嬉しい気持ちになりました。Sotaくんが話し出すとつい目で追ってしまった身としては、認知症の方の集中力や積極性が増したというのも大いにうなずけます。モニターを使用した既存のレクリエーションの形と、ロボットという新しいツールを上手く組み合わせることで、負担軽減と積極性の向上の両方を実現した「ロボコネクト」。利用は月額制で、随時新しい機能やコンテンツが追加されていくため、マンネリ化も防げそうです。 ロボコネクトの費用 契約料800円サーバ登録料1,000円Sota本体価格145,000円ロボコネクト3,000円/月(最低利用期間は13ヶ月) Sotaレク(オプション)の費用 STB本体価格20,000円(税抜)設置・設定費用30,000円 (税抜) Sotaレク14,400円/年(1年分の一括払い)

すべての記録をケアコラボに移行!杜の家やしおの新しい介護記録の形とは?

すべての記録をケアコラボに移行!杜の家やしおの新しい介護記録の形とは?

杜の家やしお(社会福祉法人 福祉楽団)では、介護記録のために「ケアコラボ」を利用しています。ケアコラボとは、スマホやPCから簡単に介護記録が入力でき、Facebookのようにタイムライン(時系列)で見られる、まったく新しい介護記録システムです。前回は、杜の家やしおに入所している母親を持つIさんに、家族の視点から見たケアコラボの魅力について伺いました。「何もしてあげられていない」から、「いっしょに介護しているみたい」へ|ケアコラボ体験談・家族編今回は、実際に介護記録をつけるために日常的にケアコラボを使っているスタッフの視点から、ケアコラボの魅力に迫ります。インタビューしたのは、杜の家やしおに勤めて7年になる栗原さん。栗原さんは、紙ベースの記録もケアコラボでの記録も経験しているベテランスタッフです。長い間、紙で介護記録をつけてきたスタッフにとって、突然「ケアコラボ」のような介護記録ソフトで記録することになったとき、戸惑いは感じなかったのでしょうか。ケアコラボの使い勝手や導入前後の変化を、現場目線から聞いてみました。画像引用: 杜の家やしお(社会福祉法人 福祉楽団)HP<取材協力>杜の家やしお 栗原さんケアコラボ株式会社非効率的だった紙での記録ーーー栗原さんは、紙での記録とケアコラボの記録、両方をご経験されていますね。ケアコラボに比べて、紙での記録はいかがでしたか?紙での記録で困ったのは、一度に一人しか記録ができないという点です。介護の現場では、介護職員をはじめ、看護師や相談員などさまざまな人が働いており、それぞれが利用者様の様子やケア内容を記録しています。しかし、紙の場合は、介護職員が「今すぐ記録をつけたい」と思っても、相談員が先に記録をつけていれば、それが終わるまで待たなくてはいけませんでした。記録する場所が一箇所しかないので当然のことではありますが、非効率的だったと思います。また、紙では、過去の記録を追うのも大変でした。過去の記録は倉庫に保管しているので、わざわざ倉庫に行って、探して、持ってきて…という手間がかかります。さらに、手書きで記録するため、書く人や読む人によっては読みづらいと感じることもありましたね。杜の家やしおでのケアコラボ活用法ーーー現在は、ほぼすべての記録をケアコラボで行っていると伺っています。杜の家やしおでのケアコラボの使い方を教えてください。杜の家やしおでは、1ユニット10名構成のユニットケアを行っており、2ユニットで1チームとして動いています。パソコンは1チーム(2ユニット)につき1台、スマホは1チーム(2ユニット)につき3台用意しており、勤務者で使いまわしています。スマホは、早番・遅番で1台、夜勤者で1台持つイメージです。すべての介護記録をケアコラボで行っているので、スマホは常に肌身離さずの状態ですね。PC、スマホどちらからでのアクセスできるので、例えば相談員が事務所でPCを使ってケアプランを確認している間に、ユニットにいるスタッフがその場でスマホから最新情報を記録していくということも日常茶飯事です。またスマホがあれば、利用者様の病院に付き添っている場合も、待ち時間を利用して記録することもできます。PCのほうが記録しやすいというスタッフは多いですが、現場を離れずに記録できるスマホの手軽さはとても魅力的です。ケアコラボ導入後の変化ーーー実際にケアコラボを使ってみて、変化したことはありますか?一番の変化は、介護記録をタイムリーに共有できるという点です。情報共有のための時間が短縮されるので、申し送りや多部署を交えたケア方針の話し合いもスムーズになりました。2つ目の変化は、簡単に検索できるようになったことです。ケアコラボではフリーワード検索ができるので、「あとでケアに役立てたいな」と思ったら、関連するキーワードを一緒に入力しています。例えば、転倒される利用者様の転倒対策を考えるために、転倒に関する記録には「転倒」というキーワードをいれるようにしておけば、あとで検索するときも必要な情報をすぐ集めることができるんです。3つ目の変化は、スタッフのモチベーションがあがったことです。とくに新入職員は、自分が投稿した記録に上司から「いいね」を押してもらうと、「ちゃんと見てくれてるんだな」と感じるようですね。もちろん、私を含むその他のスタッフも、同僚やご家族様から「いいね」やコメントをもらうと、やはり嬉しくなります。家族との共有で関係性が深まるーーーありがとうございます。杜の家やしおでは、2018年4月から、利用者の家族にケア記録が公開される「家族共有機能」の利用を開始しています。家族に情報を共有することで、なにか変化はありましたか?「何もしてあげられていない」から、「いっしょに介護しているみたい」へ|ケアコラボ体験談・家族編ケアコラボを通してコミュニケーションをとることで、これまでよりもご家族様との関係性が作りやすくなりました。なかなか面会に来られないご家族様とも、施設内での利用者様の様子や職員との会話を共有できるだけでなく、それに対してコメントのやりとりができるので、関わりが深くなりましたね。また、写真や動画も好評です。我々としては「目に見える記録」ができますし、ご家族様にとっては「生活そのものを残せる」というメリットがあります。紙ベースだと写真をとる機会が少ないので、例えば亡くなったあと、あまり写真が残っていないということもありましたが、ケアコラボにしてからは、スタッフも積極的に写真や動画をとるようになりました。一方で、そうした写真をご家族様が親族の方などに共有するケースが発生しています。好ましく見ていただいているからこそではありますが、写真には他のご利用者様が写っている場合もあるため、どのように管理するかが課題にもなっています。重要事項はホワイトボードでも共有ーーー確かに、個人情報にもなる介護記録の取り扱いは難しい問題ですね。その他に、使ってみて感じた問題点はありますか?ケアコラボはタイムライン表示なので、事故報告などの重要な情報も、新しい情報に流されてしまうという点です。紙ベースで事故報告を行っていたときは、事故報告書をユニットに貼って、すぐ目につくようにしていました。しかし、今はすぐ情報が流れていってしまうので、スタッフルームにホワイトボードを置き、そこに記入することにしています。進化し続けるケアコラボーーーありがとうございます。最後にメッセージをお願いします。紙の記録はひたすら文字を書くだけでしたが、ケアコラボにしてから、動画や画像の投稿やコメントでのやりとりができるようになり、介護記録を楽しむ幅が増えました。もちろん課題もありますが、問題が発生したらそのつどケアコラボ社に共有し、必要に応じて改善していただいています。月に1度の頻度で開催されるユーザー会の様子杜の家やしおでケアコラボを使い始めて4年目になりましたが、常に進化し続けているなと感じています。これからも、ケアコラボと一緒に新しい介護記録の形を模索していければと思っています。 <施設情報>特別養護老人ホーム 杜の家やしお(社会福祉法人 福祉楽団)定員:100名住所:〒340-0802 埼玉県八潮市鶴ケ曽根567番1Tel : 048-999-7667Fax : 048-999-7668

介護支援専門員(ケアマネジャー)とは?ケアマネのなり方、仕事内容、働く場所

介護支援専門員(ケアマネジャー)とは?ケアマネのなり方、仕事内容、働く場所

介護支援専門員(ケアマネジャー)は、介護サービスや介護保険のスペシャリストです。ここでは、介護支援専門員のなり方や仕事内容、給料事情などについてまとめました。 ケアマネになりたい! どうやって介護支援専門員になるの? ケアマネの給料が知りたい ケアマネが働く場所は? ケアマネになってからも必要な研修があるらしい こんな疑問や気になることにお答えしていきます。※2018/06/29追記介護支援専門員とは?介護支援専門員とは、要介護(支援)者が適切な介護サービスを受けられるようサポートする介護の専門職のこと。ケアマネジャー(ケアマネージャー)とも呼ばれます。介護支援専門員(ケアマネジャー)になるには、5年以上の実務経験を積んだのち、「介護支援専門員実務研修受講試験」に合格することが必要です。受験手数料は都道府県によって異なりますが、だいたい7,000円~9,000円かかります。2018年から、介護支援専門員実務研修受講試験の受験資格が変更されました。まずは介護支援専門員になるまでの流れから見ていきましょう。介護支援専門員になるには介護支援専門員は、各都道府県が認定する公的資格です。介護支援専門員になるまでの流れは大きく4段階に分けられます。まず、有資格者として5年以上の実地業務、もしくは生活相談員や支援相談員として5年以上の相談援助業務をします。その後、各都道府県が実施している「介護支援専門員実務研修受講試験」を受験し、合格します。合格したら、今度は「介護支援専門員実務研修」を修了します。すべて修了したら、最期に各都道府県の介護支援専門員名簿に登録を行います。そこで介護支援専門員証の交付を受ければ、介護支援専門員(ケアマネジャー)として働くことができます。ちなみに、介護支援専門員証の交付は5年ごとに更新が必要です。介護支援専門員実務研修受講試験「介護支援専門員実務研修受講試験」とは、介護保険制度や要介護認定、居宅介護サービス計画に必要な専門知識があるかどうかを確認するための試験です。試験は都道府県が実施しており、受験費用も都道府県によって異なります。受験費用は、およそ7,000円~9,000円程度です。受験資格介護支援専門員実務研修受講試験の受験資格はいくつかありますが、2018年以降の試験から、この受験資格が変更になりました。ポイントを整理すると、 いままで対象だった介護等の業務やケース・ワーカーが対象外 介護職員に関しては、介護職員初任者研修、ホームヘルパー2級、実務者研修などの資格を持っている人の受験資格制度が対象外になり、介護福祉士として5年以上の実務経験が必要となります。合格ライン 介護支援専門員実務研修受講試験は、介護支援分野・保健医療福祉サービス分野の2つの分野にわかれています。2017年に実施された第20回目の試験では、介護支援分野で25問、保健医療福祉サービス分野で35問が出題され、それぞれ1問1点で採点されました。合格には、それぞれの分野で、70%以上を得点する必要があります。つまり、介護支援分野では15点、保健医療福祉サービス分野では23点をとる必要があるということです。合格率平成29年度の介護支援専門員実務研修受講試験の合格率は21.5%でした。例年は13~19%あたりを推移しており、試験の難易度はそれなりに高いといえます。 試験日 合格率 第15回平成24年度(2012年10月28日) 19.0% 第16回平成25年度(2013年10月13日) 15.5% 第17回平成26年度(2014年10月26日) 19.2% 第18回平成27年度(2015年10月11日) 15.6% 第19回平成28年度(2016年10月2日) 13.1% 第20回平成29年度(2017年10月8日) 21.5% 試験内容・過去問試験内容は多岐に渡り、介護支援分野、保険医療サービス分野、福祉サービス分野に大分されます。 介護支援分野 保健医療サービス分野 福祉サービス分野 介護支援専門員の大きな役割であるケアプランの作成には、介護サービス全般を知っている必要があるだけでなく、介護保険にも精通している必要があります。さらに、利用者や介護サービス事業者、医療機関との話し合いも発生するため、幅広い知識が求められるのです。過去には以下のような問題が出題されています。 第19回介護支援専門員実務研修受講試験問題過去問 ( 介護支援分野 ) 問:介護保険法第1条又は第2条に規定されている文言はどれか。3つ選べ。(1)自立した日常生活(2)要介護状態等の軽減(3)医療との連携(4)利用者主体(5)介護の社会化 答え:正解は1・2・3(1)第1条に規定されている。(2)第2条第2項に規定されている。(3)第2条第2項に規定されている。(4)第1条に尊厳の保持等の規定があるが、利用者主体とは規定されていない。(5)第1条に国民の共同連帯の規定があるが、介護の社会化とは規定されていない。 引用: 株式会社シルバー産業新聞社「ケアマネージャー試験過去問題集」HP より 介護支援専門員実務研修介護支援専門員実務研修受講試験に合格したら、次は実務研修を受講しましょう。「介護支援専門員実務研修」とは、「介護支援専門員として必要な知識、技能を有する介護支援専門員の養成を図ること」を目的とした研修です。研修日数・期間介護支援専門員実務研修の研修期間は「6日間で合計44時間以上」と国によって定められていますが、実際の研修期間は各都道府県によって異なります。たとえば、東京都では15日間(87時間)の講義・演習と3日間の実習で構成されています。研修内容実務研修では、介護サービス計画(ケアプラン)の作成やモニタリングの実施など、ケアマネジメントの専門知識や技術を学習します。講義などの座学だけでなく、グループワークやミニワーク、個人/グループ発表、介護サービス計画作成演習なども行います。介護支援専門員になってから無事に介護支援専門員の交付証を得たら、いよいよ仕事開始です。ここでは、介護支援専門員の主な仕事内容や役割、給料や求人・働く場所、介護支援専門員になってから必要な更新研修についてまとめました。介護支援専門員の役割・仕事内容介護支援専門員の役割は主に二つあります。ケアプランの作成1つ目の役割は、ケアプラン(介護サービス計画)の作成です。ケアプランの作成には、本人や家族との面談によるインテーク、利用者の情報や面談から課題を把握・分析するアセスメントなどが必要です。ケアプランは、これによって「どのような介護サービスが、どのように受けられるのか」が決まるので、利用者本人や家族にとっては非常に重要です。介護支援専門員は、利用者の意向を把握するのはもちろん、「隠された意向」にも気づき、スポットライトをあてなければいけません。また、「できないことのカバーする」“補完的介護”ではなく、「できることを伸ばす」“良くする介護”のためのケアプランにする必要があります。事業者・関係機関とのサービス調整役2つ目の役割は、サービス事業者・施設等の連絡調整です。ケアプランが完成したら、介護サービスの提供事業者を探して手配します。事業者の選択も利用者の意向に沿うことが原則ですが、利用者側に知識や情報が乏しい場合は、介護支援専門員が代わりに選択することもあります。時には介護保険によるサービスだけでは対応できないこともあります。そうしたケースに備え、介護保険外のサービスについても通じておく必要があるでしょう。候補となった事業所に連絡を入れ、定員等の空きがあるかどうか確認し、サービスを調整します。事業者が決定したら、サービス担当者会議を開催します。介護支援専門員は、自らが進行役となり会議を進めていきます。ケアマネジャーの給与・給料・手取り厚生労働省の 平成28年度介護従事者処遇状況等調査結果 によれば、ケアマネジャーの平均給与(月給)は常勤で342,440円でした。非常勤の場合は276,380円です。一般的に、額面のおよそ75~80%が手取りとなるので、常勤のケアマネジャーの平均の手取りは、274,000円前後だといえるでしょう。同年の他職種との比較から、ケアマネジャーは介護職員よりも給与が高く、理学療法士や作業療法士と同程度の水準だといえそうです。詳しくは ケアマネジャーの給料ってどれくらい?平均と比較まとめ で知ることができます。働く場所・求人ケアマネジャーには、居宅介護支援事業所などで働く「居宅ケアマネ」と、介護老人福祉施設(特別養護老人ホーム)などで働く「施設ケアマネ」の2種類に分けられます。居宅ケアマネ多くのケアマネジャーは、居宅介護支援事業所に所属することになります。居宅ケアマネは利用者の自宅を訪問し、利用者の代わりに居宅で受けられる介護サービスを紹介したり、ケアプランを作成したり、給付費を計算・請求したりします。施設ケアマネたいして、施設ケアマネが所属するのは特定の施設です。そのため、施設ケアマネはその施設を利用している利用者のケアプランを作成します。施設ケアマネの多くは、介護スタッフとともに介護業務を行ったり、他の業務も兼務したりするのが一般的です。介護支援専門員更新研修介護支援専門員証は、5年ごとの更新が必要です。更新するためには、「介護支援専門員更新研修」を受講しなくてはいけません。介護支援専門員更新研修は、定期的な研修の機会を確保して、介護支援専門員としての知識や能力を維持することを目的としています。介護支援専門員更新研修を受講すべきか否か、受講するとしたらどのような研修を受講すべきかなどは、更新回数などによって変わります。下記のフローチャートから確認しましょう。更新を忘れると登録が取り消しに!更新期限を過ぎたのに更新研修を受けていない場合、また更新研修を受けたのに介護支援専門員証の交付申請を忘れてしまった場合、これまでは、ただちに登録が取消処分となっていました。しかし、「更新の手続きを忘れてしまっただけの人にとって処分が重すぎる」という声が多々あったため、2018年6月より、更新期限を過ぎてしまった場合でも、速やかに交付申請をしたり、介護支援専門員再研修を速やかに受講したりすればよいというルールができました。ただし、申請や再受講通知が来たのにそれを無視してケアマネ業務を続けた場合は、登録取消になる恐れもあるので注意しましょう。 AIがケアプラン作成?ケアマネジャーの将来性介護支援専門員の役割の一つである「ケアプラン作成」。実は最近、AI(人工知能)を使ってケアプランを作成しようという試みがなされています。AI によるケアプランの開発、提供を事業内容に掲げる株式会社シーディーアイは、日本初となる人工知能によるケアプラン作成の実証プロジェクトを本格的に開始しました(※)。※愛知県豊橋市でケアプラン作成を支援する人工知能の利用を開始 介護保険データを学習させた人工知能にケアプランを作成させ、ケアマネジャーが調整した上で利用者に提供し、利用者の身体状況の改善度やケアマネジャー業務の変化等を調査するとのことです。AIの登場でケアマネは不要になるのか?人工知能が作成したケアプランによって改善や業務負担軽減効果が見られれば、介護支援専門員(ケアマネジャー)の需要は減るのでしょうか?現実には、それほど単純ではないと言えるでしょう。なぜなら、ケアプランは介護保険データだけでなく、本人の意向や家族の状況、地域の事情、気候の変化(気温が下がってきたから痛みが増した等)など、さまざまな条件を総合的に考慮してはじめて、最適なものとなるからです。こうした微妙な調整をAIができるようになるには、まだまだ時間がかかると考えられます。まとめ介護支援専門員は、高度な知識やスキルが求められる介護の専門職です。介護の要となるケアプランは、長年の実務経験と深い見識にもとづいて作成されます。そのため介護職員にくらべて高い給与が支払われますが、能力や知識を維持するため、更新のたびに研修をする必要があります。また働く場所によっては、介護職員と一緒に介護業務を行う場合もあります。AIによるケアプラン作成という新しい試みが実施されてはいるものの、今後もケアマネジャーは居宅系・施設系サービスのどちらからも必要とされるでしょう。ケアマネジャー(介護支援専門員)の求人/募集/転職情報に興味がある方は、姉妹サイト【介護のお仕事】をご覧くださいね!

知らないと損をするかも!ネットでできる介護の情報収集方法

知らないと損をするかも!ネットでできる介護の情報収集方法

みなさん、こんにちは。介護システムエンジニアの福村浩治です。介護エンジニアという職業柄、なんとかITの力を使って介護を便利にできないかと、これまでさまざまな方法を模索してきました。私は、ふだんからインターネットを使って介護の情報を調べることが多いです。ネット上には有益な情報がたくさんありますが、介護に向き合いはじめたばかりの「何がわからないかわからない」状態の人にとって、あふれる情報から必要な情報を見つけ出すのは至難のワザでしょう。介護の情報収集が十分にできていないと、「本来なら介護保険を使って自己負担1割でできたのに、それを知らなかったがために、全額自己負担してしまった」なんてこともありえます。実は、これに似たことを、私自身も経験したことがあるのです。介護保険の創設以前である約30年前、私の父が全額自己負担で自宅の階段に手すりをつけました。当時は、私も父も介護や障害福祉の知識がなかったのですが、申請しておけば、全額自己負担しなくてすんだかもしれません。もっとも、介護保険制度がある現在は、リフォーム会社から介護保険の利用を提案されるはずので、我が家のようなことは起こりにくいとは思います。しかし、自分や自分の家族がよりより介護をうけるためには、介護サービスの基礎知識や最新情報を知っておくに越したことはありません。 そこで今回は、今までと趣向を変えて、介護初心者の方に向けて、ネットを中心とした効率の良い介護情報収集方法を教えます。 基礎中の基礎!市役所の介護保険課「そろそろ介護が必要かも…」そう思ったら、まずは市役所の介護保険課 へ行きましょう。 介護保険課は、お住まいの市区町村により、名称が若干違う場合もあります(例:長寿介護課・介護福祉課など)。介護保険課とは、介護保険サービスを利用するための要介護認定の手続きや、介護に関する相談、介護保険の給付、介護に関する助成事業を行っているところです。「まずは対面で話を聞きたい」という人は、相談窓口で色々と教えてもらいましょう!「窓口に行く時間がない」という方は、市区町村のホームページから情報を閲覧することもできます。ホームページは、「お住まいの市区町村名 介護保険課」で検索すると見つかります。和歌山市の福祉保健課のページ( 和歌山市HP)ただし、各市区町村により情報量や内容の差がかなりあるので注意が必要です。 何件か確認してみましたが、 初心者向けに介護保険の説明が書かれている市区町村もあれば、サービス事業所向けの情報がほとんどのような市区町村もありました。後者の場合は、窓口に行くしかないでしょう。私は仕事柄、各市区町村のホームページを確認したり問い合わせをすることがよくあります。しかし、市区町村によりホームページの構成が違うため、どこにどの情報があるかがわかりづらかったり、ある市区町村では掲載されている情報が、べつの市区町村では掲載されていないということが多々あります。個人的には、掲載する情報や掲載方法を統一してもう少しわかりやすくしてほしいと思いますが、必要な情報が見当たらないときは、電話などで問い合わせしてみるのもありでしょう。相談は地域包括支援センターでも可能相談は、地域包括支援センターでも可能です。介護保険課のページ内にリンクがある場合もあります。なければ、「お住まいの市区町村名 地域包括支援センター」で検索してみてください。大阪市の地域包括支援センターのページ(大阪市HP)近所にどんなサービスがあるかを調べよう!「いざ、介護サービスを使おう!」と思っても、どんなサービスがあるのか、どこで受けられるのか、わからない人も多いのではないでしょうか。そんなときにおすすめなのが「介護サービス情報公表システム」です。介護サービス事業所の調べ方介護サービス情報公表システム とは、全国の介護サービス事業所・施設の情報が掲載されているホームページです。介護サービス情報公表システムのホームページ(厚生労働省HP)今回は、 自宅まで訪問して介護してほしい 自宅近く(大阪市内)の事務所がよい と考えている人と仮定して、サービス事業所を調べてみます。まず、都道府県で大阪をクリックします。その後、調べたいものを選択します。今回は、「自宅まで介護しにきてほしい」というニーズがあるため、介護サービスを提供している介護事業所を検索します。「介護事業所を検索する」をクリックしましょう。絞り込むための条件が表示されました。今回は、「自宅近くの事業所が知りたい」というニーズがあるため、「地図から探す」をクリックします。次に該当の市区町村を選択し、「サービスを選択」をクリックします。そうすると、自宅でサービスをうける訪問系サービス、施設でサービスをうける施設系サービスなど、さまざまなサービスが表示されます。該当のサービスにチェックをいれ、検索をクリックします。今回は、「自宅で介護してほしい」、つまり訪問系サービスを探しているので、「訪問介護」にチェックを入れます。すると、検索結果の事業所が無事表示されました。以上のように、「介護サービス情報公表システム」を使えば、求めているサービスを提供してくれる事業所や、自宅近くの事業所が簡単に調べられます。サービス内容も調べられるそもそもどのようなサービスが必要かは、状況によりさまざまですので、市区町村の窓口や、地域包括センター、居宅介護支援事業所などで決めていくことになります。2018年6月現在、介護サービスは53種類あります。これは制度の改正のたびに増えていっており、今後も増えていくことが予想されます。私自身、介護について調べた際、あまりにたくさんのサービスがあるため、混乱したのを覚えています。 介護サービス情報公表システムには、各サービスの説明や概要も掲載されているので、ご一読されることをお勧めします。福祉用具について知ろう!介護サービスのひとつに、「福祉用具貸与」があります。これは、車いすやリフトなどの福祉用具を利用することで日常生活上の便宜を図り、家族の介護の負担軽減などを目的としたサービスです。腰掛便座など の貸与になじまないものは、「特定福祉用具」として購入することもできます。どちらも、自己負担の1割~2割(今年8月からは3割も)で利用できるサービスです。福祉用具の検索方法テクノエイド協会のホームページから福祉用具が検索できる( テクノエイド協会HP )ここでは、福祉用具の検索方法をご紹介します。どのような福祉用具があるかは、公益財団法人テクノエイド協会のホームページで確認することが可能です。今回は、車いすを調べてみましょう。TOPページから、「福祉用具情報システム」をクリックします。 「福祉用具の検索」→ 「介護保険 福祉用具を探す」をクリックします。 その後、「サービス種類」と「サービス項目」を選択し、「検索」をクリックすると、検索結果が表示されます。以上のように、「福祉用具情報システム」を使えば、どのような製品があるかを調べることができます。「車いすがほしいけど、どんなものがあるのかわからない」「今使っているものより、もっと自分に合うものはないだろうか?」そんなときは、ぜひ一度ここで検索してみましょう。介護で忙しい日々を送る人へ今回は、介護サービスやサービス事業所の調べ方、福祉用具の検索方法をご紹介しました。相談窓口やレンタル・販売店に行かなくても、ある程度の情報であればインターネットを使って調べることが可能です。介護保険は、制度を持続するために年々複雑化しています。そのため、日々の介護で疲弊されている方の中には、最新情報をキャッチするのが難しかったり、いざというときに「そんなこと知らない!」と感じたりすることも多いと思います。日々の生活や介護に追われつつ、限られた時間のなかで情報を収集するなら、インターネットがとてもおすすめです。ホームページをチェックする程度なら、少し手が空いた時にもできるのではないでしょうか。次回も引き続き、介護の情報収集方法についてご説明したいと思います。

「何もしてあげられていない」から、「いっしょに介護しているみたい」へ|ケアコラボ体験談・家族編

「何もしてあげられていない」から、「いっしょに介護しているみたい」へ|ケアコラボ体験談・家族編

杜の家やしお(社会福祉法人 福祉楽団)では、介護記録のために「ケアコラボ」を利用しています。ケアコラボとは、スマホやPCから簡単に介護記録が入力でき、Facebookのようにタイムライン(時系列)で見られる、まったく新しい介護記録システムです。「ケアコラボ」で介護はもっとクリエイティブに!”利用者”中心の記録システム|ケアコラボ株式会社ケアコラボでは、スタッフが投稿した介護記録や日々の入所者の様子に対して、入所者の家族がコメントをつけられる「家族共有機能」があります。杜の家やしおでも、2018年4月から、介護記録や日々の投稿を家族に向けて公開することにしました。これにより、介護スタッフと家族が、投稿を通してコミュニケーションが取れるようになったのです。今回は、杜の家やしおに入所している家族をもつIさんに、ケアコラボを使ってみて感じたことをインタビューしてみます。画像引用: 杜の家やしお(社会福祉法人 福祉楽団)HP <取材協力>特別養護老人ホーム 杜の家やしお(社会福祉法人 福祉楽団)ケアコラボ株式会社「気持ちの面でもすこし距離を感じていた」|ケアコラボを使う前都内に住むIさんは、埼玉県にある杜の家やしおに、月に2~3回程度訪ねています。まずは、ケアコラボの投稿が家族に公開される前のお話から伺いました。杜の家やしおに入所している母親をもつIさん(写真手前)と、社会福祉法人福祉楽団のソーシャルワークチーム ジョブマネージャーである中村麻里さん(写真奥)ーーーケアコラボを使う前はどうでしたか?自宅からここまで1時間以上かかりますし、来るときは兄に送迎を頼んでいるので、母を訪ねることができるのは月に2~3回程度です。頻繁に来られるわけではないので、スタッフの方となかなかじっくりお話する機会もなく、どのような方が母のお世話をしてくださっているのか、あまりよく知らなかったんです。また、身内にこうした施設の利用経験者がいなかったので、ふだん母がどのようなケアをしてもらっているのかも、よく分からない状態でした。ですから、物理的な距離もありましたが、気持ちの面でもすこし距離を感じていましたね。いっしょに介護をしているような気持ちーーーケアコラボが公開されてからどのように変わりましたか?母の体調や日々の様子を頻繁に投稿してくださるのを見ていると、スタッフさんといっしょに母を見守っているような気持ちになりますね。投稿された写真や動画を見て、「元気そうだな」「楽しそうだな」と感じて嬉しくなることもよくあります。ケアコラボなら、スタッフが投稿した画像や動画を、 離れて暮らす家族が見ることも可能だ(画像提供: ケアコラボ株式会社)また、どのスタッフさんが投稿してくださったのかも見られるので、なかなか会えないスタッフさんに対しても、親しい気持ちになりますね。最近では、スタッフの皆さんといっしょに介護をしているような気持ちになることもあります。ケアコラボを使う前に比べて、スタッフさんにも母にも、より近づけたと思います。母が自宅で一人暮らしをしているときよりも、しょっちゅう会っているような感じがするほどです。「何もしてあげられていない」罪悪感があったーーーご自宅にいたときは、どのくらい会っていたんですか?実は、今よりも回数としては少なかったんです。というのも、一人暮らししている母を見ると、「何もしてあげられていないなあ」という罪悪感を抱いてしまって、足が遠のいてしまっていたからです。母自身は「一人暮らしが気楽でいいのよ」と言っていましたし、そのとおりのところもあったとは思いますが、ついかわいそうに思えてしまって、自責の念に駆られることも少なくありませんでした。私が住んでいる場所に母を呼び寄せたこともありますが、母が環境の変化に慣れず、認知症の症状が悪化したこともあり、同居には至らず一人暮らしに戻ったんです。そうこうしているうちに、年齢とともに一人暮らしが難しくなってきたので、一旦入院したあと、ここに入所したという経緯があります。一人暮らしをしていたときや入院していたときに比べて、今の母は本当に幸せそうです。もともとよく笑う人でしたが、ここに入所してからは、以前にも増して笑顔が増えたと感じます。母が幸せそうにしている様子を、ケアコラボを通して私も見ることができるので、私自身も幸せになりますね。これまで、「母の最期のときを幸せにしてあげられない」という自責の念や罪悪感を感じていましたが、今では「ここに入所できて、母の最期が幸せに彩られて本当によかった」と思っています。母はもちろん、私や私たち家族まで救われた気分です。ケアコラボの投稿を見ていても、スタッフの皆さんが仕事のレベルを超えて素晴らしいケアをしてくださるのが伝わるので、心から感謝しています。日常のケアが感謝の対象にーーーそう感じた印象的なエピソードがあれば教えてください。ケアコラボの投稿を見ながら、「最近はこんなことがありましたよね」と話すお二人以前、あるスタッフさんが投稿してくださったことをご紹介します。母がパンを食べようとしたとき、「ジャムはいらない」とスタッフさんに言ったそうなんです。それに対してスタッフさんが、「ジャムをつけるとおいしいですよ」と言ってくださり、それを聞いて母もジャムをつけてパンを食べたのだそうです。ふつうであれば、「ジャムはいらない」といわれたら、「そうですか」とそのまま流してしまうと思うんですが、母のためを思ってジャムを勧めてくださるところに、本当に心を込めて母に接してくださっているんだなと感動しました。そんなささいな日常のエピソードを知ることができるのも、ケアコラボならではだと思います。ーーー逆に、ケアコラボを使っていてトラブルがあったことはありますか?トラブルというわけではありませんが、使い始めたばかりのころに、すこし戸惑ったことがありましたね。ある日、いつものようにケアコラボを見ていると、体調の記録が赤色で強調されていたことがありました。「なんだろう?」と思って見てみると、いつもより血圧が低いと記載してあったんです。それを見てびっくりしてしまって、その日は万が一のことを考えて外出は控え、ずっと自宅にいてケアコラボを見ていましたね。今でこそ、母くらいの年齢だと血圧が下がることはよくあると知っているのですが、当時はそういった知識もなかったために、つい慌ててしまいました。PCはもちろんスマホでも見守りーーー普段のケアコラボの利用方法を教えてください。私は普段から朝と夜にパソコンを見る習慣がありましたが、ケアコラボが始まってからは、それ以外の時間でも「今、お母さん何しているのかな」とケアコラボをのぞくことがありますね。楽しそうな写真や動画が載っていると嬉しくなりますし、逆に体調が悪かったと書いてあるとちょっと落ち込んだり心配したりもします。そういう記録を見て「やっぱり年なんだな」と実感しますね。 血圧や体温など日々の記録も見ることができる (画像提供: ケアコラボ株式会社 ) 最近では、スマホにもアプリを入れて、気になったときに見ています。ーーー他のご家族の反応はいかがですか?ケアコラボに参加しているのは、私の他に兄がいます。兄は私のように積極的にコメントを残したりはしませんが、投稿されたものはすべて見ていますよ。さっきも車のなかで、母の血圧について話していました。コメントはしなくとも、ケアコラボの投稿にはいつも支えられています。ーーーありがとうございます。最後にメッセージをお願いします。こちらに入所してから、母も幸せになりましたが、家族である私たちも幸せになりました。これまで、老齢の母に対して「もっとちゃんとやってあげなきゃ、でもなかなかできない」という気持ちが常にあり、心が晴れることはありませんでした。しかし、こちらに入所して々母の幸せそうな様子や心のこもったケアを日々見せていただき、本当に安心できるようになりました。親の介護に対して、自責の念や罪悪感を抱いている人は多いはずです。介護される人はもちろん、その周りにいる家族まで幸せになれる介護やツールが、もっと広まっていけばいいと思います。ーーーありがとうございました。編集部まとめ杜の家やしおに入所するまでは、常に母親に対して罪悪感を抱いていたというIさん。しかし、ケアコラボを通して幸せそうな姿や配慮あるケアの様子が日々見られるようになったことで、いつしかそんな罪悪感が払拭され、「母の最期が幸せであって本当によかった」と心から思えるようになったそうです。それは、杜の家やしおでのケアの素晴らしさはもちろんのこと、それを家族に伝える「ケアコラボ」があってこそでしょう。「ケアコラボ」は、単なる業務効率化のためのツールではなく、利用者の家族とスタッフの信頼関係を築くための、重要なコミュニケーションツールであることがわかりました。次回は、ケア記録ソフト「ケアコラボ」をつかうスタッフの方のインタビュー<施設情報>特別養護老人ホーム 杜の家やしお(社会福祉法人 福祉楽団)定員:100名住所:〒340-0802 埼玉県八潮市鶴ケ曽根567番1Tel  : 048-999-7667Fax : 048-999-7668ケアコラボの取材記事はこちらから「ケアコラボ」で介護はもっとクリエイティブに!”利用者”中心の記録システム|ケアコラボ株式会社

7割が「していない」ーーあなたの職場では、”ノーリフトケア(持ち上げない介護)”してますか?

7割が「していない」ーーあなたの職場では、”ノーリフトケア(持ち上げない介護)”してますか?

介護現場で働く人の3人に1人が、深刻な腰痛に悩んでいるといわれています。腰痛ゆえに、長期休業を強いられたり、介護職を辞めざるを得ない人もあとを絶ちません。最悪の場合は退職も!気をつけたい介護の腰痛~原因・対策・予防・助成金~そんな腰痛問題に、介護のやり方を根本的に変えることで対応しようという動きのひとつとして「ノーリフトケア(持ち上げない介護)」があります。ノーリフトケアとは、人力だけで要介護者を持ち上げない、抱えあげない介護のことです。ノーリフトケアを徹底することは、介護者の腰痛を防止するのはもちろん、持ち上げたり抱えあげたりする移乗にともなう要介護者の皮膚の損傷や不快感の軽減にもつながります。ノーリフトケア先進国であるイギリスやオーストラリアではすでにその成果が報告されており、日本でも少しずつ注目を集めているのです。介護ロボットONLINE編集部では、介護ロボットONLINEの読者に向けて、「ノーリフトケア(持ち上げない介護)」についてアンケートを行いました。約7割が「持ち上げない介護を取り入れていない」まずはじめに、自身の職場で持ち上げない介護を取り入れているかどうかを聞いたところ、「取り入れている」と答えた人が28.4%(21名)、「取り入れていない」と答えた人が68.9%(51名)となりました。(1)あなたの職場では、「持ち上げない介護」を取り入れていますか?続いて、持ち上げない介護を職場で「取り入れている」と答えた人に対して、具体的な対策方法に関するアンケートをとりました。(2)具体的にどのような対策をとっているか教えてください。具体的な対策方法を聞いたところ、「スライディングボード・スライディングシート」が90.9%(20カウント)ともっとも多く、次いで「移乗リフト」が27.3%(6カウント)、「介護ロボット(異常型)」が4.5%(1カウント)となりました(複数回答)。比較的安価で手軽な「スライディングボード・スライディングシート」は、ノーリフトケアを取り入れているほとんどの施設で活用されていることがわかります。一方で、移乗リフトや移乗型の介護ロボットを導入している施設は全体の3割程度と、まだまだ普及が進んでいない実態が浮かび上がりました。ノーリフトケアに好意的な人が大半、でも課題は山積み最後に、ノーリフトケアについて、自由な意見を聞いてみました。ここでは、そのコメントの一部を紹介いたします。(3)「持ち上げない介護」について、あなたの意見を自由に聞かせてください。「取り入れている」と答えた人のコメント ほとんどの人がノーリフトケアに好意的ですが、実際の業務中では、時間や手間の関係でついいつもどおりの介護をしてしまうという声もありました。また、現状のリフトや介護ロボットでは対応しきれない要介護者に向けて、より効率的にノーリフトケアができる商品を希望する声もあります。 持ち上げない介護推進派です。優しくなれる気がします。介護スタッフの中には時間に追われて手間だと考える人もいますが、それほどの時間もかからないし、やったことない人たちが手間だと言っている気がします。それに自分の腰は自分で守りたいです。自分が60歳になった時でも身体的な負担を感じることなく介護に携われる、そんな風でありたいと思います。理想は必要な人にリフト導入をしたいですが、高価なリフトを入れなくても、ボードやシートで持ち上げない介護をもっと推進できると思っています。 介護ロボット導入しており、今操作を修得中なんですが、いざ。と言う時にはふたり介助の方が早い場合があります。ちなみに、ご利用者様は、介護ロボットが良い。と言われる方もいらっしゃいます。 患者さんや利用者さんも無理矢理持ち上げられるより怖くないと思います。ただ力加減を間違えるとスライディングボードも危険なので要注意です   特養です。「座れたらトイレ」なので、本当に立てない人もトイレに行く、トイレで持ち上げない介助ができるロボットを熱望している。(現状の物は「少しでも立てる」のが前提なので実際は使えない) スライディングボードやシートをセッティングする時間がもったいなく、結局はいつものように腰に負担をかけてしまってる事が多い。  「取り入れていない」と答えた人のコメント「取り入れていない」と答えた人の多くも、ノーリフトケアを取り入れたいと考えていることがコメントからわかります。しかし、人的リソースや費用の問題から、なかなか取り入れるのが難しいという現状があるようです。 ノーリフトは、今後の介護の現場に必須だと思います。だだし、投入費用が切りすぎたり福祉機器の理解不足の現場が多い。在宅で利用出来るようになれば、自然に施設でも当たり前に使用されるようになると思う。 介護者の腰痛予防だけでなく、利用者のADLの維持や恐怖心を与えない·拘縮を予防する…といった事を考えると「持ち上げない介護」をして欲しい。でも、人員不足の現状、仕事をこなすことに重きが置かれ、その方のペースに合わせた介護ができない悲しい現状があるのも事実。 なかなか導入が難しい。機器を用意する手間がかかり、あっても使わない。   また、訪問介護をしている人からは、在宅でノーリフトケアに使用できるツールを導入する難しさに言及する声が多くあがっていました。 訪問介護では利用者さん宅移乗リフトなどの導入が難しいので、つい無理をします。また、スライディングシートやグローブも職場からは支給・貸与がないので、使用したいヘルパーは自費購入せざるを得ない状況です。 操作等間違えなければ機械を使っての介護は腰痛対策にもなり高齢者の方本人への負担も軽減されるのでいいのではないかと思う。施設では持ち上げない介護が実施されやすいと思うが、私のようにヘルパーとして在宅介護を行なっている者の場合、なかなか浸透しにくいのではないかと感じる。機械などを利用者宅に導入するとしても金銭面やスペース確保の点で問題になる可能性が高いこと、現在あるロボットなどを事業所で導入するとしても資金面や持ち運びが難しいため非現実的だと感じている。現在あるアシストスーツなどが小型軽量化し持ち運びしやすいものができれば持ち上げない介護という考え方が在宅の方でも浸透しやすくなるのではないかと思う。 ノーリフトケアの海外事情ノーリフトケアの考え方を早くから取り入れてきたのが、イギリスとオーストラリアです。イギリスでは1993年ごろから、にイギリス看護協会を中心にして、”人力だけで患者を持ち上げることを避ける”考え方を取り入れはじめました。オーストラリアでは、にオーストラリア看護連盟ビクトリア支部が、「押さない・引かない・持ち上げない・ねじらない・運ばない」というポリシーを1998年に発表しています。とくにオーストラリアでは、厚生労働省によるプロジェクトの結果として、持ち上げる介護による負傷が48%減少、損傷によって失われるお金が74%減少、労働者の苦情処理にかかるコストも54%削減できたという調査報告もなされています。ノーリフトケアを後押しする支援事業・補助金・助成金オーストラリアにおける成果の背景には、州政府による資金援助や講習会などのサポートがあります。日本においても、ノーリフトケアの後押しとなる支援事業や補助金制度がいくつかあります。ここでは、その一部をご紹介します。人材確保等支援助成金(介護福祉機器助成コース)人材確保等支援助成金(介護福祉機器助成コース)とは、介護事業主が、介護福祉機器の導入や賃金制度の整備をすることで、介護労働者の離職率の低下に取り組んだ場合、その費用等を助成する助成金です。介護福祉機器助成コースには、(1)機器導入助成、(2)目標達成助成の2つがありますが、そのうちの(1)機器導入助成では、介護労働者の労働環境向上のための介護福祉機器の導入した場合、その費用が助成されます。助成対象となる介護福祉機器は6種類ありますが、その中に「移動・昇降用リフト(立位補助機、非装着型移乗介助機器を含む) 」が含まれています。支給額は、機器の導入費用や保守契約費の合計額の25%で、上限は150万円です。さらに詳しく 人材確保等支援助成金(介護福祉機器助成コース)について知る介護ロボット導入支援事業(地域医療介護総合確保基金)介護ロボット導入支援事業(地域医療介護総合確保基金)とは、各自治体ごとに介護ロボットの導入費用を補助する事業です。対象となる機器は自治体によって異なりますが、多くの自治体で、ロボットスーツを含む装着型の介護ロボットや、次世代型の移乗リフト(非装着型の介護ロボット)を対象に含んでいます。平成30年度は、1機器につき導入経費の上限30万円程度(機器の1/2)が補助されることが多いようです。さらに詳しく 介護ロボット導入支援事業(地域医療介護総合確保基金) について知る まとめ今回のアンケートからは、日本ではまだまだノーリフトケアが徹底されていないということがわかりました。何かしらの対策をしている事業所であっても、忙しいときや緊急のとき、つい慣れ親しんだこれまでの介護のやり方をしてしまうケースも少なくなく、定着の難しさが浮かび上がっています。また、訪問介護では、そもそもノーリフトケアができるような環境を整備しづらいという実態も明らかになりました。ノーリフトケアが普及しない原因の一つに、ノーリフトのためのツール(移乗リフトや介護ロボット)の価格の高さがあります。日本にもノーリフトケアを促進する支援事業や補助金はありますが、より普及を進めるためには、オーストラリアのような国全体での取り組みが必要なのかもしれません。 < アンケート調査概要 >・調査期間:2018年6月13日(水)~6月20日(水)・調査対象:介護ロボットONLINEの読者▼関連記事はこちらから▼最悪の場合は退職も!気をつけたい介護の腰痛~原因・対策・予防・助成金~21名のスタッフで2台をフル活用!マッスルスーツの導入成功事例(友愛十字会・砧ホーム)5分で分かる!ロボットスーツHAL®(ハル)の役割や効果

介護ロボット導入支援の補助対象となる製品一覧

介護ロボット導入支援の補助対象となる製品一覧

業務効率化や人材不足対策、ケアの質の向上が期待される介護ロボット。しかし、まだまだ高価なため、十分に普及が進んでいないのが現実です。そんな介護ロボットの導入ハードルを下げてくれるのが、国や自治体が実施している介護ロボット導入支援事業です。これまでに、さまざまな補助金・助成金が用意されてきました。そこで問題になるのが、「どんな商品が、介護ロボットとして補助金の対象になるの?」という点です。ここでは、過去に補助金の対象となった介護ロボットをまとめました。補助金や助成金を使って介護ロボットを導入したいと考えている介護事業者の皆さんは、ぜひ参考にしてみてください。介護ロボット等導入支援特別事業で対象となった介護ロボット平成27年度の補正予算にて52億円の予算があてられた「介護ロボット等導入支援特別事業」。1事業所につき、最大92万7000円の助成金が出たことで話題になりました。 介護ロボット等導入支援特別事業の補助対象となるには、3つの要件を満たしている必要がありました。補助対象となるための3つの要件 目的要件 日常生活支援における、ア)移乗介護、イ)移動支援、ウ)排泄支援、エ)見守り、オ)入浴支援のいずれかの場面において使用され、介護従事者の負担軽減効果のある介護ロボットであること  技術的要件 次のいずれかの要件を満たす介護ロボットであること。1.ロボット技術(※)を活用して、従来の機器ではできなかった優位性を発揮する介護ロボット2.経済産業省が行う「ロボット介護機器開発・導入促進事業」において採択された介護ロボット 市場的要件 販売価格が公表されており、一般に購入できる状態にあること。 ※ア)センサー等により外界や自己の状況を認識し、イ)これによって得られた情報を解析し、ウ)その結果に応じた動作を行う介護ロボット 「ロボット介護機器開発・導入促進事業」 で採択された介護ロボット一覧そのうち、具体的な介護ロボットが示されているのは、「技術的要件」の「2.経済産業省が行う「ロボット介護機器開発・導入促進事業」において採択された介護ロボット」です。「ロボット介護機器開発・導入促進事業」 で採択された介護ロボットは以下の通りです。 画像商品名(企業名) マッスルスーツ(株式会社イノフィス) HAL 腰タイプ 介護支援用(CYBERDYNE株式会社) 離床アシストロボット リショーネPlus(パナソニック エイジフリー株式会社) Flatia(フラティア)(株式会社カワムラサイクル) ベッドサイド水洗トイレ(TOTO株式会社) 真空排水式ポータブルトイレ キューレット(アロン化成株式会社) ラップポン・ブリオ(日本セイフティー株式会社) Neos+Care(ネオスケア)(ノーリツプレシジョン株式会社) OWLSIGHT (アウルサイト)福祉用(株式会社イデアクエスト) シルエット見守りセンサ(キング通信工業株式会社 ) Mi-Ru(ミール)(ワイエイシイエレックス株式会社/株式会社 ブイ・アール・テクノセンター) ーRadar-Light(レーダーライト)(株式会社CQ-Sネット) ーWellsリフトキャリー(積水ホームテクノ株式会社) ー移乗サポートロボット Hug T1(富士機械製造株式会社) 自治体の介護ロボット支援事業(補助金・助成金) で対象となる介護ロボット 一部の自治体では、介護ロボットの導入にかかる費用の一部を補助(助成)してくれる 「介護ロボット等支援事業」 が実施されています。補助内容は自治体によって異なりますが、平成30年度は、1機器につき導入経費の2分の1(上限30万円)が助成されるケースが多いようです。自治体による介護ロボット等支援事業では、補助対象となる介護ロボットがはっきりと決められているわけではありません。「ロボット介護機器開発・導入促進事業」で採択された介護ロボットやこれまでの前例を中心に、「こんなものが対象となりますよ」と例を示してくれているにすぎないのです。 ここでは、各自治体が補助対象として例示している介護ロボットの一例を紹介します。 神奈川県神奈川県では、 移乗介護、移動支援、排泄支援、見守り・コミュニケーション、入浴支援、介護業務支援の場面で活躍する介護ロボットの導入に対し、1台につき最大30万円を補助しています。補助対象ロボットとして、上で紹介したロボットに加え、下記のようなロボットが例示されています。 画像商品名(企業名) 自立支援型移乗介助ロボット「愛移乗くんⅡ」 (株式会社アートプラン) リトルキーパスS(株式会社幸和製作所) 見守りケアシステムM-1(フランスベッド株式会社) 認知症外出通報システム「おでかけキャッチ」(フランスベッド株式会社) 服薬支援ロボ(ケアボット株式会社) 離床リスク検知センサ「EVER Relief」(株式会社構造計画研究所) 見守りライフ(トーテックアメニティ株式会社) Dream Care(株式会社DREAM TOKYO) ーナノミストバスベッドタイプ(株式会社EINS) ー 施設向けみまもりシステム「安心Ver2」(株式会社エイビス) ー バスリフト(TOTO株式会社) ー 離床・見守りセンサー(株式会社メディカル プロジェクト) ー 見守り支援ベッドシステム(パラマウントベッド株式会社) ー aams.介護(株式会社バイオシルバー) ー 非接触バイタル生体センサー(株式会社ミオ・コーポレーション) ー PALRO(富士ソフト株式会社) 宮城県宮城県では、平成30年度の介護ロボット導入支援関連事業として、「介護ロボット導入支援事業」と「ロボット等介護機器導入支援事業」を実施する予定です。介護ロボット導入支援事業では1台あたり最大30万円が、ロボット等介護機器導入支援事業では1施設あたり最大1000万円が補助されます。神奈川県の対象一覧で紹介した介護ロボット以外にも、以下のような機器が補助対象として例示されています。 画像商品名(企業名) 眠りSCAN(パラマウントベッド株式会社) ROBOHELPER SASUKE(マッスル株式会社) DFree(トリプル・ダブリュー・ジャパン株式会社) テレノイド(株式会社テレノイドケア) Pepper(ソフトバンク株式会社) SOTA(ヴイストン株式会社) ー遠隔見守りシステム ZONE D(デンソー株式会社) ースマートスーツ(株式会社スマートサポート) ーA.I.ViewLife (エイアイビューライフ株式会社) ーケアサポートソリューション(コニカミノルタ株式会社) その他の自治体その他の自治体も、おおむね上記で紹介した介護ロボットを補助対象としてます。上記以外には、下記の介護ロボットも対象としている自治体があります。 都道府県商品名(企業名) 埼玉県スカイリフト(アイ・ソネックス株式会社) 離床センサー「みてるもん」 (株式会社ヒート) 離床センサー ベッドコールBC-RN(株式会社テクノスジャパン) 広島県免荷式リフト POPO(株式会社モリトー) アシストホイール(株式会社ナブテスコ ) 自動体位変換機能マットレス オスカー(株式会社モルテン) 介護モニタリングシステム エンジェル・アイ(株式会社コンフォート ) 自動体位変換 スモールチェンジLAGUNA(株式会社ケープ) ここで紹介したものは、あくまで一例です。ここで紹介されていないからと言って、補助対象に該当しないということはありませんのでご安心ください。自治体によっては、似たような機器でも、補助要件を満たす内容であれば対象となります。また、一部の自治体では、その自治体独自の条件を追加しているところもあります。例 福岡県「福岡県ロボット・システム産業振興会議」または「ふくおか医療福祉関連機器開発・実証ネットワーク」のいずれかの会員である県内企業が開発、製造した介護ロボットも対象 まとめ介護ロボットONLINEでは、各自治体が実施している介護ロボットの導入支援事業(補助金・助成金)情報を随時発信しています。 ▼ 自分の地域の補助金情報を見る▼ 【平成30年度】自治体別介護ロボット導入支援一覧 「ここで紹介されていないけど、この商品は補助対象になるのかな?」と思ったら、各自治体に問い合わせてみましょう。

「看取り介護」とは?具体的な内容や看取り介護の問題点

「看取り介護」とは?具体的な内容や看取り介護の問題点

ff平成18年に看取り介護加算が実施されてから、「病院以外での看取り」が注目され始めました。ある調査では、7割の特養がすでに看取り介護を実施していることがわかっています。介護をする人にとって、「看取り介護」は避けては通れない業務になってきているのです。 看取りとは?看取り介護とは? ターミナルケアとは何が違うの? 具体的にどんなことをするの? 看取り介護加算について知りたい!看取り介護の問題点は? ここでは、看取り介護をする人に向けて「看取り介護」の基礎知識をまとめます。※2018/02/19修正・追記しました。看取りとは?近年、「どんな状態であっても長く生きる」という考え方から、「残された時間を有意義なものにする」「自分らしい最期を過ごす」という考え方にシフトしつつあります。そこで注目をあびたのが「看取り」および「看取り介護」です。そもそも「看取り」とは何を指しているのでしょうか?看取りの定義全国老人福祉施設協議会の「看取り介護実践フォーラム」(平成25年度)では、看取りを下記のように定義しています。 看取り 近い将来、死が避けられないとされた人に対し、身体的苦痛や精神的苦痛を緩和・軽減するとともに、 人生の最期まで尊厳ある生活を支援することつまり看取り介護とは、要介護状態を改善したり維持したりするための介護ではなく、本人ができるだけストレスなく、自分らしい最期を迎えるための介護だといえるでしょう。ターミナルケアとは何がちがうの?看取り介護とならんで使われる言葉に、ターミナルケアがあります。ターミナルケアは「終末医療」と訳されることからもわかる通り、主に終末期の医療および看護のことを指します。対して看取り介護は、医療行為ではなくおもに終末期における介護・介助のことを指します。つまり大きな違いは、医療行為なのか否かにあるといえるでしょう。具体的な看取り介護の内容は?では、実際の看取り介護はいったいどのようなことをするのでしょうか?介護報酬の「看取り介護加算」は、以下の5つの条件を満たした場合に算定できるとされています。 1 当該施設の看護職員、病院または診療所、指定訪問看護ステーションのいずれかの看護職員との連携で24時間連絡できる体制をとること 2 看取りに関する指針を定め、施設入所の際に、入所者とご家族に看取りに関する定めた指針について内容の説明を行い、同意を得ること 3 医師、看護職員、ケアマネージャー、介護職員などが当該施設においての看取りについての協議を行い、指針について適宜見直すこと 4 看取りに関しての職員研修を行うこと 5 看取りケアは個室または静養室などを利用し、本人、ご家族、周囲の入所者に配慮すること ここでは、看取り介護加算の算定基準を参考に、看取り介護の内容についてまとめます。24時間体制での介護、連携看取り介護は、24時間体制で行われます。夜中であっても医療機関に連絡できるように、あらかじめ体制を整えておく必要があります。本人・家族への説明と同意看取り介護は、本人や家族の同意がなければ行なえません。施設での看取り介護はどのようなものかをじゅうぶんに説明し、納得してもらう必要があります。たとえば、病院との違いや施設において対応可能な医療行為の選択肢、意思確認の方法等についての話し合いを行います。多職種協働のケアカンファレンス、看取り介護計画見直し看取りに向けたケアカンファレンスは、医師、看護職員、ケアマネジャー、介護職員などの多職種が協働して開催し、本人が最期をより豊かに過ごせるよう、各職種でできること・すべきことを話し合います。また看取り介護計画は、週に1回程度の見直しが求められます。看取りに関する研修を行うこと看取り介護を行うには、事前に研修をする必要があります。研修は、下記のような内容が想定されます。  生きることの意味 死に逝くことについて 施設における看取り介護の考え方 本人、家族とのコミュニケーション  身体機能低下プロセスと変化への対応  夜間、緊急時の対応 など 引用元: 特別養護老人ホームにおける看取り介護ガイドライン 個室または静養室を利用すること看取り介護を行うときは、家族が気兼ねなく付き添いできるよう、個室または静養室を利用します。またその際、できるだけストレスなく過ごせるよう、室温や採光、換気などの環境整備にも気を配る必要があります。看取り介護加算の単位数や対象事業者看取り介護加算は、特別養護老人ホーム、グループホーム、特定施設入居者生活介護の3つの事業者が算定できます。 対象事業者 特別養護老人ホーム、グループホーム、特定施設入居者生活介護 単位数は3段階に分かれており、実際に看取りまで行うと、1580単位を取得することができます。平成30年度の介護報酬改定では、取得できる単位数が一部増加しました。 死亡日以前4日以上30日以下 1日につき144単位 死亡の前日および前々日 1日につき780単位 死亡日 1日につき1580単位 【徹底解説!】平成30年度介護報酬改定 総まとめ看取り介護の背景と問題点「看取り介護加算」の創設や強化によって、看取り介護を実施する介護施設が増えてきています。平成30年度の介護報酬改定でも、看取りやターミナルケアに関係する加算が強化されることになりました。その背景には、「多死社会」と「看取り難民」問題があります。41万人が”看取り難民”化する「多死社会」多死社会とは、高齢者の増加により死亡者数が非常に多くなり、人口が少なくなっていく社会形態のこと。具体的には、団塊の世代が平均寿命に到達する2040年、年間死亡数が現在の1.5倍である167万人にのぼると推計されています。多死社会が到来すると、医療保険の財源の膨張するなどさまざまな問題が発生すると予測されています。なかでも深刻な問題として、病院の入院ベッドが不足することによる死亡場所の不足があげられます。厚生労働省によると、2040年には約41万人の看取り場所が足りなくなると推計されています。つまり、このままでは「最期の時を迎えても死ぬ場所がない」”看取り難民”が発生してしまうのです。そうならないためにも、今「看取りの場」の選択肢として、介護事業所による看取り介護が強化されているのです。8割の介護職員が精神的負担「大きい」看取り介護を実施する介護施設が増えてきた一方で、看取り介護の問題点も明らかになってきました。問題点のひとつに、介護職員の負担増があげられます。ある調査では、精神的負担が「大きい」と回答した介護職員が全体の83%にのぼったと報告されており(※)、看取りに不慣れな介護職員や、夜間に不安を感じる介護職員への対応が求められています。具体的には、夜間帯における看護・介護職員の配置を増強させたり、看取り研修を充実させたりすることが考えられます。※出典:平成21年度老人保健健康増進等事業「特別養護老人ホームにおける看取り対応に関する調査研究事業報告書」(三菱総合研究所) 看取り介護をサポートするロボット看取り介護を実施する介護職員のサポートとして、介護ロボットがあります。とくに要介護者の見守りを支援する「見守り支援ロボット」は、夜間帯の介護職員の負担を軽減すると期待されています。ここでは、介護ロボットONLINE編集部が選んだ、看取り介護にも活躍しそうな介護ロボットを紹介します。ネオスケア(Neos+Care)|ノーリツプレシジョン株式会社ネオスケアは、3Dセンサを用いて人の動きを検知し、それをシルエット画像で表示することで、早く正確に、しかもプライバシーに配慮しながら見守りができる予測型見守りシステムです。オプションの生体モニターでは人体のわずかな動きや生体反応がない状態も測定・検知できるため、看取り時の容体の急変にも速やかに対応することができます。業界初!予測型見守りシステム「Neos+Care(ネオスケア)」|ノーリツプレシジョン眠りSCAN|パラマウントベッド株式会社眠りSCANは、マットレスの下に敷くだけでベッド上に居る人の状態をリアルタイムでモニタリングできる、非接触型の見守りシステムです。センサーが呼吸・心拍などの情報も測定します。アラーム設定を看取りに活用することなどが考えられます。ケアプラン改善にも!次世代マット式見守りシステム「眠りSCAN」|パラマウントベッド株式会社EVER Relief|株式会社構造計画研究所 EVER Relief は、ベッド上の動きや状態を見守る離床リスク検知センサーです。バイタルセンサーによって就寝中の異常を検知することができるため、看取りにも活躍します。担当者によれば、「EVER Relief」のバイタルセンサーによって看取り検知ができた施設もあるとのことでした。二段構えセンサーで離床をキャッチ!|「EVER Relief」株式会社構造計画研究所 まとめ看取り介護とは、要介護者のストレスや苦痛を緩和することを目的とし、最期までその人らしくいられるための介護のこと。それを実現するためには、本人や家族の同意はもちろん、介護施設として24時間体制の介護・看護や、介護職員の知識・経験が求められます。そのために介護職員の負担が大きくなっているという問題はあるものの、”看取り難民”をなくすためには今後も介護施設での看取りが推進されていくでしょう。看取りを実施する介護事業所は、「看取り介護加算」等をうまく取り入れつつ、介護職員の負担や不安を軽減するための対策をたてていく必要があります。介護職員は、看取り介護はすでに避けては通れない業務であると考え、研修に参加するなどのステップアップが必要だといえるでしょう。 <参考資料>株式会社三菱総合研究所(2007年3月) 平成21年度老人保健健康増進等事業 「特別養護老人ホームにおける看取り介護ガイドライン」および 「特別養護老人ホームにおける看取り対応に関する調査研究事業報告書」 2018年の介護報酬改定を解説!介護ロボット導入で加算も介護ロボが夜勤職員の代わりに!見守りロボット導入で報酬加算、厚生労働省が発表現役介護職員160名にアンケート調査を実施!97%が「人材不足を感じる」一方で対策は「特にしていない」が4割

未来の必須資格?介護ロボット専用資格「スマート介護士」とは

未来の必須資格?介護ロボット専用資格「スマート介護士」とは

2019年3月、新しい介護資格である「スマート介護士」が創設されるのをご存知ですか?「スマート介護士」とは、介護ロボットなどを効果的に活用して、介護の質の向上と業務効率化ができる介護士のこと。2019年3月に予定されている第一回目の試験に向けて、2018年秋頃から受験エントリーが開始します。今回は、今後の介護のスタンダードになるかもしれない「スマート介護士」資格について、お役立ち情報をまとめていきます。スマート介護士とは?スマート介護士とは、介護ロボットやセンサーを活用して、介護の質の向上と効率化を図ることのできる介護士のことです。創設したのは、社会福祉法人善光会のサンタフェ総合研究所。ここでは、介護事業者向けの経営コンサルティングサービスや、介護ロボットメーカー企業向けの開発・販売コンサルティングサービスなどを行っています。今回の「スマート介護士」の創設の背景には、介護ロボット普及の伸び悩みがあります。超高齢社会に突入し、介護人材不足が進む中、介護ロボットの需要は確実に増えているにもかかわらず、なかなか普及が進んでいないのが現状です。その理由に、運用の難しさがあります。介護ロボットそのものの操作だけでなく、介護ロボットの特性を把握した上で、効率的なオペレーションシステムを構築したり、利用者の指導を行ったりできる人材はそれほど多くありません。そこで、介護ロボットを活用できる人材を育成するためにも、「スマート介護士」が資格化されたのです。スマート介護士の対象者 善光会によれば、スマート介護士の対象者は以下の通りとなっています。 介護施設の管理者(施設長、介護主任、ユニットリーダーなど) 施設介護、訪問介護に従事される方 福祉用具の開発/販売に携わる方 介護ロボット・ICT機器の開発/販売に携わる方 今後のスケジュール 2019年3月の創設にむけて、今年9月より、エントリーが開始されます。今後のスケジュールは以下のとおりです。 平成30年9月 受験エントリー受付開始、公式テキストブック販売開始 平成31年3月 第一回「スマート介護士」試験その他の資格:ロボット福祉検定 「スマート介護士」と似た検定として、「ロボット福祉検定」があります。 ロボット福祉検定とは、人とロボットが共存する社会の実現に向けて、福祉・介護分野におけるロボットと人が一体となって何が出来るかを考え、安全・安心・適切に活用することができる人材育成を目的とした検定です。 「自分の職場でも介護ロボットを使い始めた」「介護ロボットを導入してほしいといわれたけど、どうやって導入を決めればよいのかわからない」 そんな思いや悩みを抱えている方は、ぜひ新しい資格にチェレンジしてみてはいかかでしょうか?人とロボットの共存がテーマ「福祉ロボット検定」って何?<参考資料> 社会福祉法人善光会「介護ロボット運用の専門資格「スマート介護士」を創設します」(http://zenkoukai.jp/japanese/?p=6104 , 2018/06/11)

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