スタッフの意識が高まり介護の質が向上 | Dream Care

スタッフの意識が高まり介護の質が向上 | Dream Care
形態 特別養護老人ホーム
規模 100人

Dream Careの効果

「介護ロボットを導入したは良いものの、有効活用できなかった。」「導入に興味はあるけれど、有効活用できる自信がない。」

特別養護老人ホーム あるなろの郷 浦和は、「ふつうの生活~分かち合う喜び~」という理念の基、「当たり前のことを丁寧に行う」という方針で、個別ケアに力を入れています。

個別ケアに力を入れるためには、スタッフの心や身体、時間のゆとりも関わってくるでしょう。あすなろの郷 浦和では、以前スタッフの腰痛軽減のため移乗介助ロボットを導入した経験があります。しかし今ではほとんど活用できていないとのこと…。

介護ロボット導入で苦い経験がありながら、現在は見守りロボット『Dream Care』を導入しています。

『Dream Care』を導入してまだ約5か月(記事公開2020年2月当時)。スタッフの意識に変化があったといいます。見守りロボットの導入でどのようにスタッフの意識が変わったのでしょうか。

『Dream Care』の導入のきっかけ、導入後、介護ロボットを有効的に活用する秘訣などをお聞きしました。

『Dream Care』導入施設担当者感想

施設長:松尾 稔さん(左)、課長/相談員:齋藤 清彦さん(右)

<インタビュー協力>

特別養護老人ホーム あすなろの郷 浦和(社会福祉法人 あすなろの郷)

施設長:松尾 稔さん

課長/相談員:齋藤 清彦さん

導入前 | 一度失敗した介護ロボットの導入~入居者様の睡眠の質アップのために~

『Dream Care』導入事例

特別養護老人ホーム あすなろの郷 浦和(社会福祉法人 あすなろの郷)

―――『Dream Care』を導入する前にも移乗介助ロボットを導入していたとお聞きしました。

以前からスタッフの負担軽減に関して興味があり、介護支援の部分でスタッフの負担軽減を行う移乗介助のロボットを導入した経験があります。しかし実際に導入して使用してみると、ロボットの準備を行うのに時間がかかり、手で行った方が早くて良いという意見が多くあがり、結局使いきれませんでした。

現在は大柄の入居者様の支援を行う際に、時折使用している程度です。

―――介護ロボット導入で苦い経験があったにも関わらず、今回再度見守りロボットを導入したのはなぜでしょうか?

一つは、入居者様の睡眠の質の向上です。

夜間1時間に1回の訪室する際、スタッフが訪室することで興奮してしまう入居者様がいて、睡眠の妨げになっていました。

外の明かりが部屋に漏れてしまったり、人が入ってきたりすることに対して恐怖感を抱いてしまう方もいたので、それらを軽減させ入居者様の安心した睡眠を確保したいという想いがありました。

見守りロボットを導入することで、扉を開けなくても中の様子や状況が把握できるということは、訪室の回数を減らすことができ、入居者様も安心して睡眠いただけるのではないかと思ったのです。

もう一つは、看取り介護を行う際のスタッフの精神的負担の軽減です。

看取り介護では、訪室した際にお亡くなりになってしまっている可能性も考えられます。スタッフがそのような不安を常に抱きながら夜間過ごすのではなく、見守りロボットで呼吸数などのバイタルを確認した上で訪室するのとでは、気持ちの面で変わってきます。

もちろんスタッフは通知があることにおごってはいけませんが、何かあった際の通知があるという安心感は、精神的負担の軽減には大きな効果があるでしょう。

―――数ある見守りロボットの中で『Dream Care』を選んだ理由は何でしょうか?

脈拍と呼吸数が測れること、暗闇の中でも入居者様の状況が確認できること、ただし常に状況確認はしないこと。この3つが揃っている製品なら入居者様の睡眠の質の向上、看取り介護におけるスタッフの精神的負担の軽減、両方が解決できると考え展示会や冊子、導入施設の見学等さまざまなところから情報収集を行っていました。

『Dream Care』は、こちらが必要としている機能3つ、特に「常に状況確認はしない機能」を兼ね備えていたことが決め手となりました。

あすなろの郷 浦和は「生活を保障する施設」ですので、常時状況確認ができる製品だったら入居者様やそのご家族にはご理解いただけなかったと思います。

入居者様、家族、スタッフの理解を得るために

天井に取り付けられた『Dream Care』

―――入居者様やご家族の実際の反応はいかがでしたか?

見た目が「カメラ」のようなので戸惑っている方もいました。デザインに関しては、これからのメーカーさんの工夫点になってくるかと思っています。

現在は「プライバシーの観点でちょっと…」ということで、製品自体設置を希望しない方が2名。カメラ機能を停止している方が3名いますが、「車の見守りと一緒で、何かことがあった際に数分録画できる製品です」と説明することで理解は多くいただけました。

―――再度介護ロボットを導入することに、現場のスタッフは抵抗感はなかったのでしょうか?

最初は自分たちが監視されるのではないかと思っているスタッフが多かったですね。

『Dream Care』の特徴を説明した後は、考え方が二極化しました。監視されると思う人と、逆に自分たちの行動の証明になると思う人。

―――行動の証明とは?

入居者様のご家族や周りの方に自分の介護に関して指摘された際、丁寧な介護を行っていても言葉だけでは伝わらないことがありました。『Dream Care』は説明や確認を行う際にも活用ができるので、あらぬ誤解を防ぐことが可能です。

―――導入に懸念されていたスタッフへはどのような対応を行ったのですか?

ICT化が進んでいる時代背景から説明しました。見守りロボットは「監視カメラ」ではなく、ことが起きた場合の録画であって、必要以上の録画は行わないことをわかってもらえるよう伝えていき理解を得ていきました。

運用 | ロボットに頼りすぎず、人とロボットの役割を明確にする

『Dream Care』を設置した部屋

―――実際の運用方法を教えてください。

現在、各部屋1台、100室中98室(設置希望していない方2名)に導入しています。当施設は生活の場を保証する施設です。看取り期になったからといって『Dream Care』を設置している部屋に移動するということがないように全部屋に導入をしました。

スタッフにはバイタル機能の確認しかできないように権限を設定しています。どのような機能がついているかの説明はしていますが、それ以外の機能は見られないようになっているんです。

―――使用できる機能を制限しているのですね。

スタッフに関しては、あくまで看取り介護における精神的負担の軽減を目的として導入しています。すべてを介護ロボットに頼ってしまうことのないよう、人とロボットの役割分担を明確にするため、現在は「負担軽減」という観点でのみ使用可能にしているのです。

―――『Dream Care』を導入する前は、どのような見守りを行っていたのですか?

離床センサ―(左)、ナースコール(右)

離床センサ―とナースコールと人海戦術ですね。日中に関してはさまざまな職員で全体・個々を見守っています。

夜間は、定員が100人に対しスタッフが5人の体制でケアを行っているので、1人のスタッフで20人を見守っています。オムツ交換や水分補給の合間に、おおむね1時間に1回は訪室して確認していましたね。

効果 | スタッフの意識の変化・怪我の減少

―――『Dream Care』導入後、どのような変化がありましたか?

まずはスタッフの意識が変わりましたね。『Dream Care』の異常発生時の録画・録音機能によって、第三者からも自分たちの行動が明確になります。

報道でも騒がれている虐待や拘束。うちの職員は一切そのようなことはしていないのだから、「今後も自分たちの襟元を正しい続け、介護職員としてやるべきことを丁寧にしっかりやろう」という意識がさらに高くなってきました。

スタッフの意識が向上することで、軽度の怪我が減少し介護の質にも変化がありました。導入前はわざとではないけれども未然に防げず、車いすや手すりにぶつかって入居者様に痣ができてしまうということがありました。しかし導入してからは、軽度の怪我の件数が大幅に少なくなってきていますね。

―――夜間の見守りに関してはいかがですか?

まだ導入して5か月ですので、導入前と同様目視での見守りも続けています。見守りロボットに慣れ、使いこなすまでの期間はスタッフそれぞれ異なります。本格的に訪室回数を減らしていくのは、そのバラつきがなくなる4月頃からになるでしょう。

また、入居者様によっても訪室回数にはバラつきが出てくると思っています。導入以前と変わらず1時間に1回の訪室が必要な方もいれば、3時間おきになる方もいるでしょう。

―――導入してみて大変なことはありますか?

入居者様一人ひとりに合わせた設定を行うのが思いのほか難しいです。ただ、設定を詳細に行うことで個々にあった通知ができるようになるのは良い部分でもあります。

困ったときは『Dream Care』の担当者がサポートしてくれるので、一人で悩んで止まってしまうことはありません。

Dream Careの導入で入居者様もスタッフも心地よく過ごす

怪我が減少したのは、『Dream Care』導入の他に、介護技術の底上げのための勉強会や日々意識を向上させるための話を意図的に行った結果でもあります。

見守りロボットの導入だけで、100%スタッフのストレスを軽減したり、入居者様の睡眠の質を向上させたり、怪我の減少を防ぐことはできないでしょう。

介護の質を向上させるためには、さまざまな対策が必要です。その中の1つが見守りロボットの導入なのです。

人と人の関わりの場所にとって、安心感がない場所が生活の場になることは苦痛の何物でもない。スタッフの人数が限られている中で、いかに施設内で安心した生活を送っていただくかということになった時、多少コストがかかっても人に代わる何らかの手立ては行うべきだと思っています。それが入居者様の生活の質の向上に結びつくと思っています。

導入して、1割でも2割でも良いから、スタッフのストレスが軽減されたり、意識が高まっていったり、入居者様の睡眠の質が向上されたら良いと思っています。

『Dream Care』の詳細はこちら